2006-10-01(日) [長年日記]
■ カブを手放そうと思うんだが
今年はいろいろ都合がつかなくて、エコランに行けなかった。スギヤマさんには散々誘ってもらったのに、申し訳ないことをしてしまった。
ところで最近、カブを手放そうと考えているのだ。ぜんぜん乗ってないし。嫌いになったわけじゃないのだが、なにしろ今のライフスタイルに合わない。
カブを買ったときは時間が有り余っていたので、どんなに遠くてもカブで行けたが、最近は目的地までいかに早く到達するかが重要なポイントになってしまっている(ので高速ツアラーであるGSが出ずっぱりになる)。じゃあ近所に出番はあるかと言うと、徒歩10分圏内に最寄り駅が2つもあるし、買い物ならかみさんと車だ。カブの出番がないのである。
というわけで、RTM上にアクションアイテムをリストアップ。
- 車両の引き取り先を探す
- クールに売っぱらうのもアリだが、車体は15年以上前のものなので、値段が付けられるかというと微妙。
- もっとも、スギヤマ輪業お手製の4速ミッションや、ワンオフの可倒式ステップなど、廃車にするには惜しい気もする。まずは欲しがる人がいないか探さないと。
- メーリングリストをどうするか決める
- カブを持ってもいないのにMLを運営するのもアレなので、行き先を考える。
- そもそもコミュニティは拡大・拡散しているので、もはやMLの存在価値がないという話もある。すっぱり閉鎖するというのもアリだ。
- supercub.netをどうするか決める
- これもなくしてもいいんだが、参照頻度の高いFAQはどこかに引き継ぐ必要があるかも。
- あとWebRingがあるけど、最近spamが多くて(多いんですよ)、運用コストの割には利用されてないっぽいから、素直に閉鎖するのがいいかも知れない。
- あ、あとはこのドメイン名は、欲しい人がいるかも知れない。
- SUPERCUB Tourists!は……
- 放置でいいか。
まずはMLに一報、かな。
2006-10-02(月) [長年日記]
■ 暗号解読: ロゼッタストーンから量子暗号まで(サイモン シン)
あー、面白かった。1日で読んでしまった。たしかにサイモン・シンはすごいね。
とは言うものの、『フェルマーの最終定理』ほどの感動はなかった。それはなぜかと考えてみたのだが、それは「知ってる人が登場する話は面白さが増す」ということではないかと思った。
「知ってる人」と言っても知り合いというわけじゃなく、知識として知っているというだけなんだけど、自分が物理を専攻していたこともあって『フェルマー…』に出てくる数学者の多くは名前くらいは知っている。「ベルヌーイ」なんて名前が出てくると、それだけで鳥肌が立ってしまうわけだ(←流体力学は苦手だったらしい)。
しかし暗号となると、知ってる人名はシーザーの次はRSAの3人とジマーマンくらいである(というのは嘘で、バベッジもチューリングも知ってるけど、彼らに関する知識は暗号と結びついていない)。おまけに戦争が関わると秘密が多いので、なんともまどろっこしい。純粋に知識を追い求める数論の世界と、隠れて戦う暗号の世界では、感情移入の度合いが違うんだな。
さらにどういうわけか暗号の人は若死にばかりするので暗い気分になってしまう。おまけに、志半ばで死ぬのもつらいが、成果を挙げたのに公表できずに死ぬなんて、さらにつらい。オープンソースの世界に生きていると、こんな世界があるなんて許しがたいと思う。
ということで面白いには違いないものの、「胸がすく」というよりはちょっと気分が沈む本でもあった。そうそう、副読本には結城さんの『暗号技術入門』がオススメであります。
2006-10-05(木) [長年日記]
■ https://www.amazon.co.jp/dp/4150503087
最近ノンフィクションばっかり読んでる。この本はだいぶ前に出たものだけど、文庫化されたので買っておいたもの。世界一の巨大光学望遠鏡「すばる」の建造過程を、当事者の目で描いたドキュメンタリーである。
出だしのアンデスの描写でズキューンと来る。もともとアンデスという土地には憧れを抱いているんだけど、こういう描写をされてしまうと、たまらない。そうか、天文学者は地上の光から逃れるように行動するから、おのずとこういう荒々しい風景に出会えるのだよなぁ。他にも、信州の四季の描写などがけっこう事細かにされている箇所もあり、なんともうらやましい生活。もっとも、うらやましいのはここまで。
本題の「すばる」の建造に関して言えば、予算の壁、法律の壁、技術の壁が次々と襲い掛かり、結末を知らなければ、とてもじゃないがプロジェクトが完遂されるとは思えない。日本の科学技術系のノンフィクションは、えてしてこんなシーンばっかりだ。
中でもショックを受けたのは、著者が巨大望遠鏡建造プロジェクトを主導しようと決心するくだりだ。完成まで20年。ということは、完成しても自分の研究者としてのキャリアは終わっていることを意味する。研究活動も継続するとはいうものの、それすらもプロジェクト遂行のモチベーションを保つためと言い切る潔さ。研究者としてこの道に入ったにも関わらず、その道具作りに残りの研究人生をささげるとは、想像を絶する決断である。大きな仕事というのは、こういう無私の行動なくしては成立しないのか。
ソフトウェア屋としては、ここでRMSの顔を思い浮かべるのは、あながち間違ってはいないだろう。本書を通して、RMSに対する尊敬の念を改めた。まぁ、(RMSと同様)本書の著者にしたって、おそらくプロジェクト遂行の過程でいろいろ敵を作ったりもしただろうけど、出来上がったものの前では、そんなことは些細な話だよなぁ。
あと興味深かったのは、たくさんの関係者が実名で登場するにも関わらず、霞ヶ関の役人たちだけはみな匿名であることだ。おそらくそういう意向が示された故だとは思うが、時に「お堅いお役所」として立ちはだかることもあるものの、プロジェクトが動き出してからは彼らもさまざまな形で望遠鏡建造に力を尽くしたはず。にもかかわらず名前は出ない……というのは、なんとも報われない職業だ。ちょっと気の毒。
直接関係ないけど、本書中に、野辺山の45m電波望遠鏡の予算が通ったあたりから、すばるのプロジェクトが動き始めるくだりがあって、ああそうか、だから最近ALMAの動きが活発なのか、と納得した。国立天文台の電波望遠鏡と光学望遠鏡は、交互にアップグレードするのだな。
先日野辺山の一般公開に行ったとき、ALMAのコーナーで研究者に根掘り葉掘り話を聞いた(というのは嘘で、こっちが聞かなくても向こうがいくらでも喋ってくれるんだが)。「すばる」には日本で最初の海外研究施設という高いハードルがあったが、ALMAは国際協力事業で、しかもハワイどころか地球の裏側の話である。本書の様子から察するに、ALMAプロジェクトもさぞかしいろんな壁に阻まれているのだろうなぁ……と思う。でも野辺山の彼は、ずいぶん楽しそうに現地の話をしてくれていたのを思い出す。あれくらい若ければ、将来自分の研究に使えるもんな。そりゃモチベーションも高いはずだ。将来ALMAが見せてくれる世界も楽しみだ。
2006-10-06(金) [長年日記]
■ 初めてメイドさんに萌えたぜ
罰ゲームのメイドツーリング in 椿、伊豆スカ via 今日のなんでやねん
すげぇ! 感動した! つーか、生まれて初めてメイドさんに萌えた(中身が男なのはこのさい無視する)。
いやー、CBRでハングオフするメイドさん、カワユス。あと、料金所で支払いをする姿もたまらん。今後、伊豆スカを通るときには、この姿を思い出さずにはいられないだろう。おまけに、ヘルメットのエアインテークまでもがネコミミに見えてくる始末。
堅いことを言えばこんなカッコでバイクに乗るのは言語道断なんだけど、そんなことは百も承知のネタなのだから、許すよ。えらい。
2006-10-07(土) [長年日記]
■ 時をかける少女
オープンしたてのラゾーナ川崎には、『時をかける少女』と『日本沈没』が両方観られる貴重な映画館があるというので出かけてきた。やっと観られたよ〜。
これは脚本の勝利だなぁ。別にアニメでも映画でもある必然があるとは思えないが、脚本がいい。良質な青春映画。いい歳したの大人がクネクネしちゃうのもわかる。ただ、時間モノなのにタイムパラドックスのかけらもないので、SF的な何かを期待する向きには不満な脚本だろう。
アニメとしてはどうかなぁ。キャラが背景や3D CGから浮き上がっていて、しっくりきていない。あれはわざとだろうか。15年くらい前のアニメみたいだった。ただ、マンガチックな真琴の表情は、ちょっとよかった。
あと、これだけは書いておきたいのだが、後輩の女の子が告る時にだけメガネを外しているのに気づいて、そういう演出をする監督とは友だちになれないと思った(そこかよ)。
■ 日本沈没
オープンしたてのラゾーナ川崎には、『時をかける少女』と『日本沈没』が両方観られる貴重な映画館があるというので出かけてきた。やっと観られたよ〜。
これは脚本が悪いなぁ。樋口監督は『ローレライ』といい、脚本に恵まれてないね。前半は盛り上げ方が下手すぎて、寝そうになった。あのタイミングで鎌倉の老人の名セリフを入れても、まだ観客には何の感慨もわかないだろうに。
ただ、結末までも原作から変更するストーリーは、別にいいかな、と。日本人や日本列島のことは何も描かないということは、原作のテーマは捨てると決めたということだろう。主人公が個人的な動機だけで動いくのはハリウッド映画の様式だ。ハリウッド映画として観るなら、よくできてると思う。とくに特撮は、ミニチュア臭さがぜんぜんない。進歩したもんだなぁ。
『トップをねらえ!』のセリフとか、和久井映見が酒蔵で働いているというネタ、富野由悠季・庵野/安野夫妻の名前がスタッフロールに登場するなど、遊びの部分も楽しめた。
■ ラゾーナ川崎
映画が終わって外に出たら、21時だというのにどの飲食店も大行列。川崎市民が大挙して巨大ショッピングモールに押し寄せるの図、か。「パトラッシュ」という名のベルギービールの店とかあって、「日本人にしか通じねぇ〜」と言ってひとしきり笑う。
で、駅の反対側(ヨドバシ側)に出たらみごとに閑散としていて、なんだかひどいことに。おかげでハイチのカレーにありつけたけど。
2006-10-09(月) [長年日記]
■ 群馬パラボラ巡礼
3連休最終日は、関東地方で最後まで手付かずだった群馬県のパラボラを見に行くことに。今回ももっぱら、なりたさん情報の助けを借りて行動。場所は写真をクリックすると見られます。
SNET群馬通信センター
2階建ての建物(あれ3階だっけ?)の屋上に、ダンダンダンっとパラボラが並んでいる。ふつーに道沿いにあるので、発見しやすい。写真は一番大きいヤツ。でも、どれもリミテッドモーションで、しかも背面が覆われているので、あんまり好みじゃないなぁ。NEC製。
JSAT群馬衛星管制所
なぜパラボラ施設というのは集まる傾向があるのだろうか。SNETのすぐ近所だが、ちょっと迷うくらい奥地にあった。途中に一ヶ所だけ案内板があった。そういえば、横浜の管制所もややわかりにく場所にあったなぁ。JSATは微妙に秘密主義?
すべてのパラボラがこっちを見ている横浜と違って、群馬は向こう向き、しかも建物の陰になっているのであまりよく見えない。フェンスを回って林に分け入れば正面から見られそうだが(というかなりたさんはそうしたようだが)、今日は気力がなく、退散。いいんだいいんだ、どれも小径でリミテッドだし。
NTT小夜戸衛星通信所
……には時間切れでたどり着けず。陽が落ちてから見てもしょうがないもんなー。調子に乗って寄り道をしすぎた。つーか、むしろ前の2ヶ所はおまけで、今日のメインはこっちだったはずなのに! アホかおれは。
■ さんまパスタ
うまかった記念。
◆ yoosee [む、その発想はなかったけど美味しそうですね > さんまパスタ 旬のうちにやってみようっと。]
◆ コージ [ざっと見ると、さんま、トマト、キャベツ、バジルソースですか? たぶんふだんやってるキャベツのペペロンチーニの要領でい..]
◆ ただただし [ググるといくつかレシピが見つかるらしいであります >さんまパスタ]
◆ さんま奥様 [このレシピを参考にしました。 http://cookpad.com/sacchin1014/recipe/28227..]
◆ コージ [>奥様 レシピありがとうございます。 サンマを抜いたら、ほぼ俺が普段食ってる キャベツとアンチョビのペペロンチーニで..]
2006-10-10(火) [長年日記]
■ https://www.amazon.co.jp/dp/4152087536
事故で大破した宇宙ステーションの一部が漂流。内部には、隔壁で隔てられた数人の生存者。わずかなコミュニケーション手段のみで連絡を取り合い、生還へ向けて奮闘する……と、設定からして面白くないわけがないし、じっさい最初から最後まで手に汗握る展開で飽きさせない、すばらしいサスペンス小説になった。
どう考えても助かりっこない絶望的な設定だが、もちろん巧妙に「いるべきところに、いるべき人がいる」という仕込みのおかげで、ギリギリのところでピンチが解決されていく。もっとも、いくつか「飛び道具」がコトを解決してしまうこともあるので、読者にとってはあまりフェアじゃないか。ミステリファンだとお気に召さないかも。まぁ、こういうSF的アイデアの投入は、妙に前向きで青臭いストーリー展開も含めて小川一水らしい?
今世紀末という設定なので、軌道上の巨大宇宙ステーションという舞台が微妙にリアリティがあるような、ないような。感覚的には「来なかった21世紀」という気もする。そうは言っても、しっかり作りこまれた背景や舞台装置は、『プラネテス』の外伝として挿入されていても違和感がないくらいに「絵」が見える。小川一水って、じつに映画化して欲しい小説を書くよなぁ。
で、長年日記を読み返していて、3年前の今日『第六大陸』を読了していたことを知ったのであった。そうそう、"プラネテス"的なものはここにもあったよなぁ。
◆ すずき [かなり読んでみたくなりました>天涯の砦 「プラネテス的」って表現が効きました(笑)]
2006-10-11(水) [長年日記]
■ Remember The Milkが落ちている
おかげでこれから何をしたらいいのかわからない!!
メールでのタスク登録もエラーで返ってきちゃうし。メールも受け取れない状況って、かなり深刻じゃね? つーか、GTDに頼りすぎる生活もどうかと思った。
(アナウンスなどが掲載されるはずの)blogを読んでいないので、これが予告済みの停止なのか、何かのトラブルなのかもわからんな。突然サービスを終了されたりしたら、明日から路頭に迷ってしまうよ。
■ アジア杯: インド 0-3 日本
TV観戦中。
おれ: 播ちゃん(播戸のこと)、スタメンかー。すげぇ気合入ってるし。
奥様: 播ちゃんは目指してるからね、カズやゴンの……
おれ: 生まれかわり?
奥様: まだ死んでねー
みたいな(なにがだ)。憲剛がスタメンなのは当然だ。前の試合では、途中出場したとたんにチームをがらりと変えたもんな。
- 巻は、こないだから外しすぎだろー
- 停電! バンガロールは電気事情が悪いというのを聞いたことがあるが、マジで停電するとは。どうしてこんなところでオフショア開発ができるのか謎だ……
- 犬! バンガロールは犬事情が良い……という話を聞いたことはない
2006-10-12(木) [長年日記]
■ Remember The Milkのリストを自動でバックアップ
※この記事の内容は古くなっているので翌日の記事を参照すべきです。
昨日の事件(?)を受け、さらに吉田有子さんからバックアップくらいとれごるぁと言われたような気もするので、Tech総研の方にネットサービスのバックアップ、とってますか?という記事を書いた。
あっちには具体的なことまでは書かなかったが、Remember The Milkに関してはこんな手順でいいと思う。
- RTM上で検索キーワードなしで検索をする。これですべての項目が一堂に会する
- それを「保存」してスマートリストにする。名前は「全部入り」とかご自由に
- 右のメニューにAtomへのリンクができるので、そのURLを取得
- あとは、cronあたりにwgetでそのファイルを取得するようにすればいい
おれの場合はこんな感じで、ついでに他のバックアップ対象ファイルと一緒にsvnに放り込んでおくことにした:
#!/bin/sh cd $HOME/var/backup wget -O rtm.xml --http-user=【YOUR_ID】 --http-passwd=【YOUR_PW】 【AtomのURL】 svn ci -m 'automatic backup' rtm.xml
svnに放り込むんじゃなくてfeed readerに入れちゃえばという話もあるが、のちのちの再利用のことを考えると、ファイルとして保存しておいたほうがよさそうだ。
とはいえ、取得したAtom feedを見るとめまいがするんだけどな。なんだよこの、構造化のかけらもないファイルは! XMLが泣くよ。とほほ。
■ アイの物語(山本 弘)
語り手の女性型アンドロイドが、赤毛でゴーグル状のカメラアイをかけているという設定を読んで、すぐにバスターマシン7号を思い浮かべてしまい、最後までそのイメージを引きずってしまったよ。まぁ、おかげで声まで想像できたけど。それはさておき。
読み始めは、あちこちに発表した短編を短いエピソードでつなげただけのありがちな構成の本だと思った。が、後半2編の書き下ろしによって、一本芯の通ったテーマが浮かび上がり、ヒトとAIの関係を深く考察したものになった。なかなかの手腕。特に『詩音の来た日』は秀逸。この一編のために本書を買ってもいいくらい。
SFとしてはまぁ、オールドファッションというか、叙情系というか。つーか、<シンギュラリティ(特異点)>という合理的だが夢のない未来を知ってしまった今となっては、こういうヒトとAIが仲良く共存する世界というのは想像しづらいわな。そういう意味で、2006年発行にも関わらず(よくも悪くも)「おとぎ噺」になってしまったのがちょっと残念。まぁ、これは読み手の問題だが。
2006-10-13(金) [長年日記]
■ Remember The Milkのリストを自動でバックアップ(2)
昨日のツッコミでOutlookを使ったらというアドバイスをいただいた。が、おれもOutlookを使うのは負けだと考えているので、それはないかな。つーか、それ以前にOutlookなんて持ってないし!
とはいうものの、AtomよりもiCalendar形式の方がちゃんとメタデータが活きているようなので、そっちを使うべきだね。おまけに設定画面内に全リストのURLがあるという指摘もあり(相変わらずマヌケすぎる>おれ)、昨日作った「全部入りスマートリスト」は破棄。
さらに上のページ内で言及されていたMozilla Sunbirdというのは知らなかったので(マジで存在すら知らんかったよ)、入れてみた。RTMのiCalデータにはカレンダーサービスとイベントサービスの2種類があり、Sunbird上ではカレンダーサービスがいわゆるタスクリスト、イベントサービスがカレンダーに反映されるようだ。というわけで、両方入手して読み込ませれば、急場のしのぎに使えるということになる。
あとは(今は使わないけど)RubyからiCalをいじるためのvpimというライブラリも見つけたので、覚えておこう。Sunbirdではちょっと使い勝手が悪いし重過ぎるので、軽い「RTMビューア」みたいなのが作れればバックアップとしては万全だろう(そんな暇はないけど)。
というわけで、バックアップ用のスクリプトは以下のような感じに:
#!/bin/sh id=【YOUR_ID】 pw=【YOUR_PASSWD】 ical=rememberthemilk.ical events=rememberthemilk.events.ical cd $HOME/var/backup wget -O $ical --http-user=$id --http-passwd=$pw https://www.rememberthemilk.com/icalendar/$id/ wget -O $events --http-user=$id --http-passwd=$pw https://www.rememberthemilk.com/icalendar/$id/events/ svn ci -m 'automatic update' $ical $events
2006-10-14(土) [長年日記]
■ 生総理
自治会のハイキングに狩り出されて、市内の公園まで来てみたら、安倍晋三が演説していた。隣の選挙区で補欠選挙があるらしい。
うーん、そんなにカリスマ性があるようには見えないなぁ。よくて「やり手の総務部長」クラス。やっぱローゼン麻生の方が面白かったと思う。って、面白ければいいってもんじゃないけど。
そうは言っても、その前に喋った何人かの絶叫するしか能のない議員たちと違って、わかりやすい演説だった。
2006-10-15(日) [長年日記]
■ GTDを始める(10) - 2ヶ月目のふりかえり
GTDを始めてからちょうど2ヶ月が経過したので、ここらで振り返ることにしたい。で、いちおうこの連載は終了。
日常のルーチン
平日の朝、出勤したらまずRTMのCalendarリストから太字になっているもの(今日着手する予定のタスク)をすべて選んでActionリストへ移動。基本的に平日の作業はこれだけ。なぜなら締め切りの決まっていないタスクなど仕事ではないから。つまりProjectやSomedayに入っているタスクなど、しょせんは仕事ではないのだ、と割り切っている。これで数百もあるリストを朝の慌しい時間にさらわなくて済む。
で、その日のActionをすべてこなしたら、改めてProjectを見直して、そこから次にすべきタスクを抽出。着手すべき日が決まるなら日付を入れてCalendarに移動。着手日が決まらないけど近いうちにアウトプットが必要なタスクがあったら、タスクを分割して着手できるように計画を練り直し、一部でもいいからCalendarに移動する。
タスクの追加は、思いついたらすぐにその場で。PC上ではブラウザから、移動中なら携帯やW-ZERO3でメールをする。メールは受信箱に入るので、PCを立ち上げてFirefoxが開いたら、最初に目に入る。そこですぐに適切なリストに移動しておく。これを習慣づけておけば、週次レビューでは新たな収集フェーズはいらないだろう。
週次レビュー
週次レビューは、土曜か日曜の朝。ここでProjectやSomedayを頭からチェックし、必要なリストに項目を移動する。
リスト間で移動するときは、それらを着手しやすいように分割できないかよく考えることにしている。この話はあちこちのGTD解説でよく出てくるが、特にActionに長くとどまっているタスクはこの分割がうまくいっておらず、手を付けにくい状態になっているのが原因だ。心理的障壁を感じるタスクがあったら、なによりまず、分割できないか考えてみると良い。
週末で時間があるときは、CalendarだけでなくProjectやSomedayからも、直接Actionへ移動することもある。「この週末はこれをやるぞ!」という気分が出やすいので、できるだけ日曜よりも土曜がいい。
「ストレスフリー」になったか?
GTDの収集フェーズで「頭の中をすべて出したらすっきりした!」という感想をよく見かけるが、そんな能天気な話があるもんか、と思う。おれは特に自分の記憶力には自信がないから、何時間粘ろうとも、すべてのタスクがアウトプットできたなどと信じることはできない。実際、3時間以上を収集フェーズにかけたが、翌日起きたとたんに忘れていたタスクを思い出したくらいだ。これでは「すっきり」なんてするわけがない。
というわけで、「頭の中になにもないからストレスがない」なんていうのは(おれにとっては)ただのプロパガンダに過ぎない。ただし、それに「かなり近い状態」にあるのは確かなので、ストレスが軽減されたのは確か。自分でやってみて「すっきり感」がなくても、がっかりすることはない。おれに言わせれば、そういう人の方が理性的だ。
あとは以前にも書いたが、何かを思いついたら即座にメモらないといけないというプレッシャーが増えた。これはストレス。だが、結果として「忘れてしまうかも」という不安を取り除けるので、プラス・マイナスでいうと得と言っていいだろう。そのためには、何よりも「どこでもメモれる環境作り」が最重要。
GTDは万能ではない
当たり前のことだが、GTDを導入すればすべての問題が片付くわけではない。
例えばおれのProjectリストには「○○に会ったときに1000円返す」という項目がある。貸した本人が「次に会ったときでいいよ」と言ってくれているからなのだが、この「会ったときに」というのが曲者だ。なにしろ頭の中には何も残さないのだから、○○に実際に会ったときにこのリストを見直さない限り、1000円返すというタスクはかなわない。借金くらい覚えておけという話だが、GTDを厳密に適用すると、このように解消不能なタスクが発生する。
つまり、GTDは能動的なタスク管理は得意だが、受動的なイベント管理は不得意である(かといって受動的なイベント管理が得意な手法があるかどうかは知らない)。もちろん万能ではないからといって価値がないわけではないから、GTDはダメということにはならない。不得意なこともあることを認識すればいいだけの話だ。
まとめ
とまぁ、いくつか問題もあるが、シンプルで継続しやすいという謳い文句に間違いはない。実際に物忘れはだいぶなくなったので(「完全になくなった」と言えないのはアレだが、これは単に個人的な資質の問題だろう。ううっ)、この先も続ける価値はあると考えている。
……というわけで、1年後にもちゃんと続いているかどうかをチェックするタスクをCalendarに入れておこう。
GTD関連エントリ
- GTDを始める(1)
- GTDを始める(2) - 収集
- GTDを始める(3) - 処理、整理
- GTDを始める(4) - 初日の運用
- GTDを始める(5) - 2日目の運用
- GTDを始める(6) - 各リストの割合
- GTDを始める(7) - 週次レビュー
- GTDを始める(8) - 忙しいさなかに週次レビュー
- GTDを始める(9) - 本来の姿に近づける
2006-10-16(月) [長年日記]
■ 月に行こうか、火星に行くか(五代 富文)
読み始めてすぐに「わー、失敗したー」と思った。自分は完全にこの本のターゲットではない。ちょっと宇宙開発に興味のある人には、どこかで読んだり聞いたりした話ばかりの、かなり薄い内容の本だ。
かといって、このジャンルに初めて挑む人が読むと良いかといえば、ぜんぜんそんなことはない。なにしろこの手の本としては異例なことに、本文中に図表・写真がいっさいないのだ。五代氏は何冊か著作があるものの、決して文章がうまい方ではない。というか、かなりたどたどしい。それで図表も写真もなしに、宇宙船や探査機の構造について説明しようというのだから、はっきりいってわけがわからない。
構成もナゾだ。話があちこちに飛ぶし、数ページ前に書かれていたのとほとんど変わらない話がまた出てきたり。なんだか、あちこちに発表したエッセイをごちゃっとまとめたような体裁だ。
なんか、この本の問題は、まともな編集者がついていればすべて解決しているような話ばかりだなぁ。これだけの経験のある著者に何か書かせるなら、この人だけが知ってるような裏話満載の、マニアックな本にすればいいのに(売れないか)。
2006-10-17(火) [長年日記]
■ TVドラマ版『のだめカンタービレ』を観た
録画しておいたのを今日になって観た。
上野樹里すげー。でも子供時代の千秋の方がもっとすげぇかも。溺れるシーンの表情にヤラレタ。あと、みんな書いてるけど竹中直人はいらねぇ、超いらねぇ。
TVドラマ(特に日本の)は過剰で安っぽい演出に耐えられないので、もはやなんにも期待していないんだけど、「のだめ」はけっこう見られたなぁ。原作付きのドラマを面白くするには、守らなきゃいけないセオリーがあるのかも。
- これ以上過剰な演出が不要なくらいぶっ飛んだ原作を選ぶこと
- その上で可能な限り原作に忠実に作ること
最初の条件は、TVドラマ的な派手さを求められても十分にそれを受け止められる必要があるということ。ドラマ向けの要素が足らないと(月9の前作「サプリ」みたいに)、ドラマ的な要請に従って過剰な演出をぶち込まれやすい。
あとは演出家がよけいな色気(ミルヒー役に竹中直人を持ってくるとか)を出さなきゃ、ほっといても面白くなる。もちろん、原作ファンの期待を超えることはできないが、及第点は取れる。期待を超えるには、かなりの才能が必要だけど、そういう人はきわめて少数だ。
2006-10-18(水) [長年日記]
■ ティンカー (ハヤカワ文庫 SF ス 16-1)(ウェン スペンサー)
ハヤカワの「あわよくばラノベ読者を取り込もう戦略的萌え系表紙作戦」にはもう騙されないと決心したので買わずにおいたんだけど、けっこう評判がいいので遅ればせながら。
魔法に科学的な理屈を与えようというSFとしては、ニーヴンのアレとか、(ちょっと違うけど)『プラクティスエフェクト』とかが思い起こされるけど(例えが古いのは歳のせい)、これもそういう感じの説明があるものの、あんまり論理的に突き詰めてないので、マジメに取り合ってはいけないのだろう。そういう点に目をつぶれば、次々に新しい展開が現れる、スピード感のある楽しい小説だった。実際、1日ちょっとで読んでしまった。
でも主人公は「天才」って設定だけど、そうは感じなかったなぁ。理系的な合理精神が希薄だし、天才らしいひらめきもない。「誰にも原理のわからない機械が作れる」ってだけで天才性を表現できると考えるのは甘いんじゃないか。
■ shuffleが壊れたと思ったら空っぽなだけだった
再生しようとしたらグリーンとオレンジのLEDが交互に点滅するだけで何もおきず、「うわ、また壊れたか!」と焦った。実際は、いつも転送用に使っているスマートプレイリストに条件を満たした曲がなくなり、shuffleの中身が空っぽになっていたのに気づかなかったのが原因だったのだが。
で、正直に言えば最初に考えたのは「次はなに買おう」だったんだけど(ありがち)。もっとも、shuffleに匹敵する軽さなのはSONYのアレくらいしかないし、だからといっておれがSONY製品を買うわけがないので、選択肢はshuffleしかないのだが。とはいっても、新型はまだ出ていないし、本当に壊れたらかなり悩ましい状況だわな。
しかし、今日のAppleのリリースを見て、かなりムカついたのも確か。
アップルは、Windowsがこのようなウイルスに対して脆弱であることや、出荷前に問題を把握できなかったことを大変遺憾に思います。
Appleの傲慢すぎる態度には、普段なら大目に見てやってもいいか的な感情を抱いていたところだが、これは言っちゃいかんだろ。ガキの言い訳レベルだ。既知のウィルスの侵入を許すなんて、言い逃れできんよ。
けっこう真剣に、Apple製品をボイコットする算段をした方がいいかも、という気になった……けど、いまは増井さんがいるんだよなぁぁ。ぐわぁ。
2006-10-19(木) [長年日記]
■ 移動都市 (創元SF文庫 リ 1-1)(フィリップ・リーヴ)
最終戦争から千年後の未来、都市は巨大なスチームエンジンとキャタピラを装備して大地を動き回っている。そして見つけた他の都市を文字通り食うのだ。移動都市による弱肉強食の世界。なんという設定! めまいがするほどイカレている。
そこにかぶさるのは、王道ともいえるグローイング・アップ & ボーイ・ミーツ・ガールなストーリーで、まったく先の読めない最高のスピード感があるアドベンチャーだ。キャラは立ってるし、絵になる描写には事欠かない。ヒロインの顔にはひどい傷があることになっているんだけど、読んでるうちにそんなことはどうでもいいと思えるように読者の心理を誘導するうまさ。おまけにほどよい薄さ(重要)。いやー、いいもん読ませてもらいました。
4部作の1冊目らしいので、ちゃんと続きを出して欲しいから思い切りほめてみた(笑)。
2006-10-20(金) [長年日記]
■ 「ガール本」2冊
最近、移動時間が多いせいか、読書ペースが上がっていて、そろそろ積読も尽きそうな気配。たいていは、そういうタイミングで新刊が出たりするので、なんとかなるんだけど。とはいえ月曜から大阪出張なので、2冊とも読み終えてしまいそうだ。今日中にAmazonから何冊か仕入れておこう。
というわけで、リアル書店からは『https://www.amazon.co.jp/dp/4829118512』と『ラギッド・ガール (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション 廃園の天使 2)(飛 浩隆)』の2冊をGET。まったく方向性の違う作品なのにどっちも10/20発売で書名が「ガール」入りというのも面白い偶然だ。「ロケガ」の方は10年以上前の作品だが、なぜかチャンスがなくて読み損ねていたものを、今回の新装版でようやく入手。富士見ファンタジア文庫なんて初めて買ったよ。拒否反応が出なければいいが……。「ラギッド」は最初、カバーが地味すぎて見つからなかった……と書いてもAmazonにはまだ書影がないのであった。ひどい。
2006-10-21(土) [長年日記]
■ NTT DoCoMo小夜戸衛星通信所
リベンジ完了。でも、3基あるはずのアンテナが、2基に減ってた。とほほ。いつか減るだろうということは知っていたとは言え(泣)。
でもまぁ、これで近県の大型パラボラ施設はあらかた訪問したことになるかな。あとはもう、けっこう遠方のしか残ってないよなぁ。沖縄とか、内之浦とか。オーストラリアとかアメリカとかイギリスとか……あうあう。
2006-10-22(日) [長年日記]
■ 何かを数え上げる記事で「20」という数字は使わないで欲しい
と思った。なぜなら、ぜったい「2.0」と見間違えるから。これは「2.0脳」だな。
写真は今月のCasa。「未来予言2.0」ってなんだよ、と思った。すぐ下の「ど」の濁点がピリオドに見えからよけい。
■ https://www.amazon.co.jp/dp/4150308594
相変わらず陰鬱で、気味の悪い話を書く人だ。それはいいんだが、正直あまり面白くなかった。なんでだろう。入ると3時間ごとに記憶を失うという<レーテ>の設定はいいんだが、あんまり厳密じゃなくて登場人物たちの特殊能力でわりと簡単に記憶が戻ってしまうからかな。
ところでこの表紙も、ハヤカワの例の作戦の一環でしょうか。たしかに小さな女の子が出てくるけど、これは誤解するよなぁ。同じ著者の作品を読んだことがあれば誤解のしようもないだろうが。
◆ tokoya [最近読んだのが「ティンカー」「月光とアムネジア」「ロケットガール」だったりするので、なんか妙にかぶってます。 「月光..]
2006-10-23(月) [長年日記]
■ 大阪名物は禁止食品ばかりで困る
西に向かえば晴れているだろうと勝手に想像していたら違った。おまけに蒸し暑い! 冬に来たときはめちゃめちゃ寒かったし、大阪ってけっこう(おれに)厳しい気候かもしれん。
■ https://www.amazon.co.jp/dp/4829118512
予定通り、行きの新幹線だけで読み終える。
ストーリーの荒唐無稽さは、媒体の要請なんだろうなぁ……と割り切ってしまえば、あとは細かいクスグリは満載なので、宇宙開発好きのSF読みでも問題ない。というか、いまさらこのシリーズについてなにを語れと言うのか。楽しく読めましたよ。残りの2冊もとっとと出していただきたい。
そういえば、近々未来でこういう無謀な夢のあることをしようとする話では、どうしても技術的なブレイクスルー(またの呼び名は「飛び道具」)が必要になるんだけど(スキンタイトスーツなんてその最たるものだろう)、ロケットにおいても新型ハイブリッドロケットが登場するのが面白かった。そういえば小川一水の『第六大陸』で使われた飛び道具も新型ハイブリッドだった。いや、ハイブリッドロケットが面白いんじゃなくて、新型ロケットを考案しないと話が進まない、という制約が面白い。裏を返せば今現用ロケット技術はけっこうギリギリがんばってるってことだから。
2006-10-26(木) [長年日記]
■ Gmail上でPGPをうまいこと扱う方法はないもんか
なんだか微妙に忙しくて、数日ほったらかしにしてあったプライベートなメールボックスを開いたら、爆弾(←比喩)が届いていた。こういうときに限って……とほほ。
で、その爆弾はPGPで暗号化されていたんだが、Gmail上からだとうまいこと復号できないよなぁ。いちいちBecky!を立ち上げてバックアップメールを漁らないといけないのは面倒だ。いや、もちろん添付ファイルをダウンロードして、コマンドラインで復号してもいいんだが、いずれにしても面倒くさい。
GmailをはじめとするWeb上のメーラーがこの先どんどん普及してしまったら、PGPなんて普及する前に滅ぶんじゃなかろうか。もちろん、Googleにprivate keyを預けるなんて問題外なわけだし。
追記
あー、そうそう。「Firefoxなら(以下略)」みたいなツッコミは想定済みなので、しなくていいです(笑)。
追記2
「詳細オプション」から「ヘッダー情報を表示」を選ぶとメールのソースが全部表示されるから、これにBookmarklet経由でJavascriptをかませば、何かできるかも知れないなぁ。PGPのJavascript実装……なんてあるわけないから、自前サーバ上に変換用のCGIかなんかを動かして……(とアイデアだけ書いておく)。
■ ラギッド・ガール (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション 廃園の天使 2)(飛 浩隆)
当初は「SFMで読んでるし、文庫待ちでもいいかなー」と考えていたんだが、書き下ろしはあるわ、大幅な改稿や重要な改稿があるとのこと。買わないわけにはいかないではないか。
4年前にSFMで「夏の硝子体」を読んだときに「うお、来たぜぇ〜」と身震いしたのを思い出す。中短編集ということで、飛作品の持つ重層的な世界をいろんな角度から楽しめる一冊。特に<大途絶>の舞台裏が明かされる書下ろし「魔述師」が気に入った。
それはそうと、個人的には<数値海岸>にはそれほど魅力を感じなかったりする。情報的似姿は、いわば人の振る舞いの「法則性」だけを仮想空間に持ち込むようなものだと思うが、それって言い換えればメソッドだけからなるオブジェクトだ。データを持たないオブジェクトが、オリジナルと同じように振舞えるわけがない。
オリジナルが「ガァ」と鳴くからと言って、情報的似姿にも「ガァ」と鳴かせるためにはオリジナルと同等の記憶を持たせないといけないが、それは(この作品内では)不可能になっているように思える。そんなわけで、<大途絶>以前の<数値海岸>にはあまりリアリティが感じられないのである。<大途絶>以降はAIしかいないからアリだ(けど人間はそこにはいない)。
一方、<多重現実>の方は実に魅力的だ。ギブスンのヴァーチャル・ライトよりずっとサイバーでスマートな実装。「現実世界に右クリック」という直感的(笑)な比喩。<数値海岸>よりも、はるかに「現実」に対する影響力が大きいテクノロジなわけで、これが実用化されたらと考えると、夢が広がってしかたがない。
◆ こ〜りん [これは? http://www.craigburton.com/2006/08/26]
◆ こ〜りん [リンクはこっちのほうがいいのか。 http://www.freenigma.com/ Firefoxのextensi..]
◆ ただただし [書く前にググって、Firefoxにはソリューションがあるのは確認済みなわけです。 が、Javascript実装の方は..]
◆ TrackBack [http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50672357.html 40..]
◆ 通りすがり [これは?Firefox拡張 http://www.gmail-maniacs.net/docs/000349.htm..]
◆ ただただし [それはPGPですらありませんけど? >通りすがりさん]
2006-10-28(土) [長年日記]
■ Realforce 91UBK
というわけで、さっそくリプレイス。さらばFKB8744! さらばレガシーデバイス!(FKB8744はPS/2だったので)
黒は精悍でカッコヨスなぁ。キートップにかなが刻印されてないのもいいなぁ。会社もコレにしたいなぁ(贅沢)。
■ 増井さん迎撃宴会
米Appleに行ってしまった増井さんが一時帰国しているというので、急遽集まって宴会@新宿かなえ。声がかかってから24時間くらいで15人も集まるんだからたいしたものだ。みんな、送別会もできなかったというので、悔しがっていたからなー。
Apple暮らしは始まったばかりということで、どんな仕事をしているのかみたいな話はまだぜんぜんなかったけど、楽しそうではあった。というか、増井さんはどこに行っても変わらずに楽しそうなんだけれども。
2006-10-29(日) [長年日記]
■ 透けないステッカーが欲しいなぁ
だいぶ前にノートPCのロゴの向きが気に入らないというネタを書いたが、我がLet's note R3もご多分に漏れず、こっちに尻を向けている。なんとかしたいと思いつつも、あまり真面目に行動しなかったのでそのままだった。
で、昨日の宴会でゆきちさんからmozilla系のステッカーシートをもらったので、これをロゴの上から正しい向きに貼ってやろう。……と思ったら、ステッカーが半透明なので隠したいロゴが透けて見えてしまうのであった。がっくり。
オープンソース系で透けてないステッカーを探せばいいんだな。もしくは自作するとか。Rubyコミュニティで誰か作ってないかしらん?
■ MotoGP最終戦
帰宅したらちょうどMotoGP決勝が始まったところで、ロッシがいい位置につけているので「よっしゃ、これで今期のチャンピオンはもらったぜ」(いちおうロッシを応援している)と思ったら、直後に信じられないような滑り方で転倒。ロッシでアレはありえんだろ。八百長じゃねぇの、とか真剣に思った(ヒドい)。
ロッシはすぐにレースに復帰したもののペースが上がらず(クラッチレバーが折れていたらしい)、けっきょく再逆転でヘイデンがチャンプとなった。うーん、ホンダが勝っても面白くないよなぁ。まぁ、最終戦にDUCATIがワンツーというのは良かったが。
2006-10-30(月) [長年日記]
■ 帰りの電車で笑いそうになるのを必死でこらえた話
今日いっぱいはもつだろうと思ってSFマガジンだけを持って出たら、帰り着く前に読み終えてしまった。ファンタジー特集号は読むところが少なくて困る。
しょうがないので、いま話題の「姉ちゃんの自作詩集発見した」を読み始めてしまい、かなりヤバいことに。いやー、まいった。2ch発のネタとしては、電車男以来のクオリティじゃね? めちゃめちゃ笑った。というか、満員電車の中で笑うのをこらえようとして、マジで死ぬかと思った。これを読まずに2006年は終われないね。
■ NO Ruby NO LiFEステッカー
無地シールというアイデアをいただいたので、自作することにした。ちょうどRuby Visual Identity Teamからロゴキット(zipファイル)が公開されたので、これを利用することに。
画像だけだと寂しいので、どこかで見たようなパクりコピーも入れて、さっそくPanasonicの間違った向きのロゴを隠す。お、ちょっといい感じじゃね? って、オレンジの天板と合ってねぇヨ……。まぁいいか。
で、残りがこんなにあるんだけど、どこに貼ろう……。
◆ TrackBack [http://www.goinkyo.jp/isaoa/archives/2006/10/31-160630.php..]
◆ ただただし [ツッコミフォームのないページにはJavascriptを埋め込まないようにしたので、エラーはなくなったはず >IM あ..]
◆ IM [「何も出ない」と言われたのでいろいろと悩んでしまいました。]
◆ ただただし [いや、実際Javascriptのエラーは(私の手元では)「何も出ない」んですけどね……。何か環境要因があるのか知らん..]
◆ IM [「スクリプトエラーごとに通知を表示する」をONにしないと出ないんでしょうかねえ? 普段はRSSと各記事をいったりきっ..]
◆ TrackBack [http://sho.tdiary.net/20061217.html#p01 ただのにっき 日本Rubyの忘年会 ..]
2006-10-31(火) [長年日記]
■ Gmailのspamフィルタのアルゴリズムが変わってひどいことに
帰宅してGmailを開いたら、なんだかいつもと風景が違う。あ、今までいくら学習させてもspamとして認識されなかった、Subjectに「お知らせ」とか「こんばんは」とだけ書いて本文がない(ように見えるが実際はbase64でエンコードされた本文がついている)spamが、今日は一通も来ていないのだ。
で、そんなことはあり得ないので、spamフォルダを開いてみたら、きれいに連中が捕捉されている。やっとアルゴリズムを変更したか……と安心したのもつかの間、同時に多量のhamまでspam扱いされているではないか! Subjectに「お知らせ」が含まれているメールがことごとくspam扱いになってしまっている。これはひどい。
というわけで、spamフォルダをサルベージして、大事なメールが埋もれていないかどうか、目を皿のようにして探すのであった。おれの帰宅後の貴重な時間を返せ〜!
■ NO Ruby NO LiFEステッカー(2)
なんか、欲しがっている人が何人もいるけど、そんなイイもんじゃないぞぉ。たぶん、実際に見たらがっくりするんじゃないか。ウチのプリンタは発色良くないし。
まぁ、オフ会や何かのイベントで会う機会があれば(そしておれがブツを忘れずに持って行けば)、欲しい方には差し上げます。それより、自作したほうが簡単だと思うけど。
おれが最近使っているのは、A-oneのラベル屋さんHomeで、Windows/Macで無償で使える。A-oneのラベル紙を買ってくれば最初から切れ目の入った適当なサイズのシールが作れるし、今回のように切れ目なしの全面シールの紙を買ってくれば好きなサイズにできる(切るのが面倒だけど)。
◆ koyhoge [spamと誤認識されそうなメールを送ってきそうな人は、Contacts listにどんどん突っ込んじゃうと良いそうで..]
◆ ただただし [存じております。が、相手が巨大なメーリングリストだったりすると、Contacts listに入れる手間の方が上回るわ..]
◆ otsune [「巨大なメーリングリスト」ならsubjectかヘッダーに特徴がありそうなのでfilter書いてしまうのがオススメ。]
◆ ただただし [え? filterで「spam判定しない」みたいな条件って書けました? >otsune 「受信トレイをスキップ」させ..]
◆ otsune [それは仕方が無いけど、label:FreeBSD-usersとかラベル付けりゃ拾いだすの楽じゃん。]
◆ ただただし [そりゃ楽にはなるけど(実際ラベルで絞って救出してるけど)、spamフォルダから拾い出す行為自体が無駄だしなぁ。]
Before...
◆ washi [16〜7年ぐらい、ガレージの肥やしにしてはどうでしょう? もしかしたら、二世が乗るかもしれないですよ。]
◆ ただただし [意外かなぁ。乗らないバイクに価値はないので、自分としては自明なんだけど。もちろん「肥やし」のためにガレージ作ったわけ..]
◆ スギヤマ [置く場所を取るというのであればウチ(御殿場)に置いておけば?この先も「乗る気が無い」とか「乗りたくない」のであれば別..]
◆ ただただし [うーん、乗れもしないバイクを所有するのが我慢ならないのですよ。バイクは乗ってナンボと考えているので。 それに、また乗..]
◆ sokada、。 [BMWを売り払えば、またカブに乗るようになるよねぇ?(笑)]
◆ ただただし [10台くらい買えちゃいますが(笑)。もっとか。]