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ただのにっき


2006-10-19(木) [長年日記]

移動都市 (創元SF文庫)(フィリップ・リーヴ)

最終戦争から千年後の未来、都市は巨大なスチームエンジンとキャタピラを装備して大地を動き回っている。そして見つけた他の都市を文字通り食うのだ。移動都市による弱肉強食の世界。なんという設定! めまいがするほどイカレている。

そこにかぶさるのは、王道ともいえるグローイング・アップ & ボーイ・ミーツ・ガールなストーリーで、まったく先の読めない最高のスピード感があるアドベンチャーだ。キャラは立ってるし、絵になる描写には事欠かない。ヒロインの顔にはひどい傷があることになっているんだけど、読んでるうちにそんなことはどうでもいいと思えるように読者の心理を誘導するうまさ。おまけにほどよい薄さ(重要)。いやー、いいもん読ませてもらいました。

4部作の1冊目らしいので、ちゃんと続きを出して欲しいから思い切りほめてみた(笑)。

Tags: book
本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]
ma2 (2006-10-20(金) 10:39)

なんか似たような設定のSFありませんでしたっけ? 順列都市じゃなくて鋼鉄都市じゃなくて… ちなみにSFはたださんのお勧めしているものを片っ端から読んでます。

ma2 (2006-10-20(金) 10:49)

思い出した(つーか教えてもらった)。「逆転世界」ですね。あれも変な小説だったなあ。

ただただし (2006-10-20(金) 12:43)

あー、「逆転世界」。あれは未読なんですよねぇ。面白そうだけど。
でもたぶん(想像)、「移動都市」は「逆転世界」と違ってストーリーはオーソドックスですよ。


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