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ただのにっき


2006-10-10(火) [長年日記]

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事故で大破した宇宙ステーションの一部が漂流。内部には、隔壁で隔てられた数人の生存者。わずかなコミュニケーション手段のみで連絡を取り合い、生還へ向けて奮闘する……と、設定からして面白くないわけがないし、じっさい最初から最後まで手に汗握る展開で飽きさせない、すばらしいサスペンス小説になった。

どう考えても助かりっこない絶望的な設定だが、もちろん巧妙に「いるべきところに、いるべき人がいる」という仕込みのおかげで、ギリギリのところでピンチが解決されていく。もっとも、いくつか「飛び道具」がコトを解決してしまうこともあるので、読者にとってはあまりフェアじゃないか。ミステリファンだとお気に召さないかも。まぁ、こういうSF的アイデアの投入は、妙に前向きで青臭いストーリー展開も含めて小川一水らしい?

今世紀末という設定なので、軌道上の巨大宇宙ステーションという舞台が微妙にリアリティがあるような、ないような。感覚的には「来なかった21世紀」という気もする。そうは言っても、しっかり作りこまれた背景や舞台装置は、『プラネテス』の外伝として挿入されていても違和感がないくらいに「絵」が見える。小川一水って、じつに映画化して欲しい小説を書くよなぁ。


で、長年日記を読み返していて、3年前の今日『第六大陸』を読了していたことを知ったのであった。そうそう、"プラネテス"的なものはここにもあったよなぁ。

Tags: book
本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]
すずき (2006-10-11(水) 07:52)

かなり読んでみたくなりました>天涯の砦
「プラネテス的」って表現が効きました(笑)


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