2006-08-06(日) [長年日記]
■ 国立天文台野辺山特別公開
人ごみが嫌いなので、こういう施設の公開日にはあまり行かないのだが(目と鼻の先に住んでいるに相模原キャンパスに行ったことがないのはこのため)、野辺山の特別公開ではディッシュに触れるようなので行ってみることにした。
たいていはバイクで行くので、11月〜5月を観測シーズンとする野辺山のアンテナとは相性が悪い。いつも真上を向いている(記録によれば2002年のGWにちょっと傾いた姿を拝んだきり)。が、今日は完全に横倒しで、主鏡の内側が全部見えた。これだけでも来た甲斐があったよ〜。
去年の鹿島はずいぶん汚いディッシュだったが、空気がきれいなせいか、野辺山のはきれいだった。
研究施設ということもあり、説明員は学生が多くて、「おれの説明を聞いてくれ」オーラが出まくりで、行列が長くなろうがおかまいなしの熱心さである。が、「(今触っているアンテナの)表面はカーボンです」とか平気で嘘を言ったりもするのがご愛嬌である(実際は内側5列がカーボンで、外側2列はアルミである)。他にも、ALMAの展示で「電波干渉計は1960年代から……」と書いてあるのを教授(?)に「1950年代だろうが!」とツッコミを入れられていた。
あと面白かった企画は、10m干渉計を移動するために使う台車に乗る「台車でGo!」。ネーミングからしてベタベタだが、こういう機会は滅多にないので乗ることに。実際にアンテナを載せる子台車上に人を乗せるための手すりが設置してあり、5分くらいの乗車。
公開日には普段は入れない場所まで行けるので、この日しか見られないアングルのパラボラが拝めるのがありがたい。こんなふうに干渉計を一望にするのは、普段だと難しいし。ただ、ヘリオグラフが並んだところまでは侵入させてもらえなかったのが悲しい。あれは一度間近で見てみたいんだよなぁ。
■ 臼田はお休み
とうぜんながら、野辺山は途中で切り上げて臼田へ。しかーし! 日曜は休みなんだって!(見学はできたけど) 相模原キャンパスは年中無休で「はやぶさ」と交信してるんだと(勝手に)思ってたよ。
しかたがないので、反射板の隙間を通り抜けてくる陽光や、広い敷地に落ちた主鏡の影を撮影したりと、なんだか無駄な時間をすごす。いいんだ、それでも楽しかったし。
久しぶりに展示室に入ったら、DVDでビデオが流れるようになっていた。衛星・探査機の追尾に着目したビデオで、日本・世界各地にある、JAXAのアンテナが次々と登場するという萌え映像満載。「はやぶさ」の帰還が2007年ということになっていたので、製作時期はやや古いが、これ売ってくれないかなー。家宝にしますぜ。
この日は夏休みで、もしかするとおれみたいに野辺山からついでに来る人も多いのか、次々と車がやってきて、おれが帰る頃には6台も止まっていた。こんなに盛況な臼田は初めてだ。いつもはたいてい、独り占めだからなー。
http://naritama.org/diary/20060806.html#p01
なりたま通信記録
国立天文台野辺山 特別公開
毎年8月恒例の野辺山特別公開ですが、なぜか今年は例年よりも早い開催。その所為か、小海線の乗客も昨年より少なげ。 野辺山は終日天候に恵まれ、白いディッシュが眩しいぜ。45m鏡はほぼ真横を向け、地面近くまで迫ったディッシュの表面に触れることも。鏡面を定期的に洗..
台車乗ったんですか! いいなー。