2002-12-01(日) [長年日記]
■ エグザス
なんとひと月半ぶり。いい客だよ、まったく。
リハビリで500m泳いで、あとはじっくりストレッチしてあがる。しかし、もう冬だというのに混みすぎだ。あんたら、寒くなったら来なくていいから(←ひどい言いよう)。
体重がちょっと増え気味なので少しまじめに通おう。
■ tDiary: 長年日記
kitajによる「長年日記」機能がHEADにマージされた。いや、ようするにhnsの「n年日記」なんだけど。「n」にまつわる理系臭さをなくしたかったのであえて名称を変更。この日記も、じっくりパッチを読んでから置き換えよう。
なによりもめでたいのは、これでtDiaryのトラックナンバーが2を超えたということである。きしししし。
2002-12-02(月) [長年日記]
■ CygTerm
Windowsでコマンドラインを使うとき、もちろんCygwin上でzshなわけだが、Terminalをなんにするかという点でいろいろ困っていた。期待する機能はこんなところだ。
- ウィンドウサイズを選べること(100桁x40行くらいにしたい)
- 日本語が表示できること(日本語ファイル名は使えなくていい)
- 他のホストへはSSH2で接続したい
Cygwinのrxvtは日本語表示に難がある。NT系なら標準のCMD.EXEがだいたいこの条件に合致してるんだけど、端末制御をされるとかなりダメ。もちろんLibrettoに入っているWindows MeではCOMMAND.COMが80x25なので話にならない。
じゃあリモートアクセスではどうかと言うとPuTTYが順当なところなんだけど、どうも操作性やらVJE-Deltaとの相性が悪くて選択できない。やっぱ、使い慣れたTeraTermが使えるといいよなぁ、と思っていたんだが、いずれにしてもリモートだとtelnetdやsshdを立ち上げるのも面倒だし。しかたなくWindows2000ではCMD.EXE、Windows Meではrxvtで我慢していたのが今日までのアタシ。
で、ゆうべ雑感経由でCygTermの存在を知り、ちょうどIRCにいたHSBTさんを捕まえてコンパイルしてもらい(笑)、先ほどW2K上でちょっと試してみたんだが。これはいいよ!! 上記条件の上2つは完璧だし、SSH2だって、その中からCygwinのOpenSSHを使えばいいから、ssh-agentが利用できるようになってむしろありがたい。決定版やね。
帰ったらMe上で試してみなきゃ。
◆ HSBT [使えたみたいで良かったです。僕も使ってみたのですが、sshdとかをいじらなくて良いので便利ですよね。 作者に感謝。]
2002-12-03(火) [長年日記]
■ CygTerm(2)
たしかに、irbと相性が悪い。行編集とか、ぜんぜんできないし、変なタイミングで突然落ちちゃったりするし。readlineとのからみ?
と思ったけど、おれのはmswin32版だった。cygwinじゃないからあんまり意味なしか? 第一、Windows上でirbってほとんど使ったことがないので(普段はほとんどLinuxにsshしているため)、比較ができないのであった(そもそもreadline.soがないじゃん……)。
追記: コマンドプロンプトだと問題ないし、そこでbashを起動してからirbを動かしてもちゃんと動くので、やっぱCygTermの影響か?
■ Wiki
オープンなWikiは、そうそう消されたりイタズラされたりするものではない、と思っていた。人間、「何やってもいいよ!」と言われると、逆にちょっと尻込みしてしまったりするものだ。そういう意味で、Wikiというのは訪問者にとってけっこう敷居が高いはずである。
……とは言え、そんな法則は絶対ではなく、実際に消された事例なんかを目の当たりにすると、ちゃんとした対策も必要だよなぁ、と思う。Wikiと対比してWebDAVの名前があがったりするのも、そういう背景があってのことだろう。でも、WikiとCVSを連動させるというアイデアはけっこう見かけるけど、実装を見たことがない。海外にはあるんだろうか。
そういえば、最近Ruby/CVSを見ていたんだけど、これって子プロセスでcvsを動かしてるのか。そう言えばCVSにはAPIがなかったような……。ふぅむ。
■ tDiary: HEAD
ようやくパッチを読みきったので、うちも長年日記対応版にアップデート。もう3年になるから、読み返すとけっこう面白い。2年前の今ごろは、ちょうどKondaraを入れたばかりで、右往左往の毎日であった。
そういえば、この宿題はいまだに解決してなかったよ!!
■ 第2のtDiary.Net
ここは「の」を取って「第2 tDiary.Net」と呼びたいところ。第1が滅んだあと、帝国をふたたび勃興させるために隠しておくのだよ(ちゃう)。お尻に「市」をつけると別のアニメになっちゃうので注意。
というわけで(本題)、しんちゃんがやる気になってくれたみたいなので、喜ばしい。なにせ光が来てるサイトだし、余力あるよねー。
リストのうち最後の項目さえ守ってくれれば(笑)、あとはなんとかなると思う。1.5系を使うというのはなかなか度胸がいるけど。ついでに英語版も使えるようにして、外人に貸し出しちゃったら?(笑)
「別のサーバーだということをわかりやすく」ってのは、例えば「hoge.s2.tdiary.net」とかかな。おれは別に分けへだてなく「hoge.tdiary.net」でもいいかって思っていたんだけど。これならサーバ間の引越しもURL変更なしでできるし。しんちゃんにこだわりがなければ、その他のサービスも全部www.tdiary.netのものをそのまま使ってもらっていいし。たぶんうまく連携させられると思う。
■ トヨタカップ
胸のつかえがやっとおりる。「ロベカル == ミニ・ミー」。
◆ kjana [そういえばうちのは [xk]term と emacs では KTerm*pointerShape: top_l..]
◆ akr [Ruby/CVS はローカルリポジトリに関しては cvs は呼び出さなかったような... (すでに記憶が薄れかけ)]
◆ ただただし [あうっ、そうなんですか。もうちょっと真剣に読みます……]
◆ akr [記憶を手繰ると... たしか、最終的には cvs clone を目指していたはずで、 そのために、rcs の部分は ..]
◆ しんちゃん [別のサーバーだということをわかりやすく というのは何か障害が起る場合「私はどっちのサーバーだっけ?」とかあると困るか..]
◆ かずひこ [↓とか参考になりません?>宿題 http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/X-Big-Cur..]
2002-12-04(水) [長年日記]
■ 左利きカーソル(1)
だいたい、マウスの左右のボタンの役割を入れ替えられるようにしているくせに、カーソルの形状は右利き仕様のままで変更できないっつーのはマヌケすぎるんじゃないのか。Microsoftがこれを実装していれば、GnomeやKDEは間違いなく追従していただろう(笑)。ボタンを入れ替える必要のないMacではどうなっているのか、興味のあるところである。
それはさておき、kjanaさんの情報を試してみた。夕べの話だけど今日の日記に書いておこう。
% cat ~/.Xdefaults KTerm**pointerShape: top_left_arrow % xrdb ~/.Xdefaults % kterm
なるほど。Iビームが矢印に変わった。しかし、当然のように「top_right_arrow」なんてのはないのだ。カーソル形状を変えないと意味がない。
■ 左利きカーソル(2)
続いてかずひこさん情報。なるほど、フォントが使われているというのは聞いていたけど、こうやって入れ替えられるのか。関連情報がないかと思ってGoogleしたら、見覚えがある人のサイトが引っかかってなんか笑えた。
このcursor.bdf、拾ってきて中身を見たら、なんとなく雰囲気はわかる。top_left_arrowのデータは、2進数に変換するとこんな感じだ。
11............11 1111............ .11111.......... .1111111........ ..11111111...... ..1111111111.... ...11111........ ...11111........ ....11..1....... ....11...1...... .....1....1..... .....1.....1.... ............1... .............1..
これの左右を反転すれば、望みのカーソルが手に入るのだろう……が、いわゆるホットスポットはどこで設定するんだ? このまま反転したら、ポイントする場所と矢印の先っぽがずれてしまう。Windowsのマウスカーソル(*.cur)にはその手の情報があるんだけどな。
もうちょっと調査しないとあかんのだが、夜はなかなか時間が取れない。それにしても、「X」というキーワードは検索エンジンに対して無効すぎるのが痛い……。というわけで続編はまたこんど。
■ tDiary: 長年日記
越年日記の方がいいとな。うーん。どっこいどっこい、かなぁ。本当なら元ネタの「10年日記」がいちばん意味が通じやすいんだけど、10年と決まったわけでなし、だからといってhns由来の「n年日記」では理系臭すぎる。ラベルだけなら動的に「2年日記」とか「3年日記」と表示することはできるけど、「マニュアルに書ける機能名」にはならない。
けっきょく「長年」にしようと決めたのは、「長年日記つけててスンマソン」という、日本人らしい奥ゆかしさを感じることができるからなのであった(ちょっと嘘)。
■ りんかい線
大井町に出張だったので、帰りは新しく開通したりんかい線に乗ってみた。これで新宿まで出れば乗り換えは1回で済むし、始発で座って帰れるし、駅はピカピカだし、なんだかSuicaが使えなさそうな雰囲気だし(使えるけど)、架線はまだ銅の色そのままだし、新しいってのはいいもんですな!
しかし、埼京線に接続するのは1時間に2、3本しかない罠。ちょうど大宮行きに乗れたけど、逃したら泣けるぞ、これは。しかも、新宿のホームはかなり遠いところだし、夕方の小田急はメチャ混みだし、横浜線経由で帰ったのとたいして変わらぬ所要時間であった。もくろみ通りにはいかないものだ。
2002-12-05(木) [長年日記]
「たださん、珍しくマックですかぁ」
「マクドと言え」
といった会話が繰り返されるのだが、とにかく、グラコロだけは別なのである。
■ 左利きカーソル(3)
座して待っているだけで情報が寄せられるようになると、「教えて君」になってしまうので、あまり甘やかしてはいけません。なんて。うそです。いつもありがとう(汗)。
ホットスポットがあるという情報は助かります。でも反転するっつっても、そんなに単純な話ではないような。たとえば昨日のフォントを反転すると(「@」がホットスポット):
% cat arrow 11............11 @111............ .11111.......... .1111111........ ..11111111...... ..1111111111.... ...11111........ ...11111........ ....11..1....... ....11...1...... .....1....1..... .....1.....1.... ............1... .............1.. % ruby -pe '$_.reverse!' arrow 11............11 ............111@ ..........11111. ........1111111. ......11111111.. ....1111111111.. ........11111... ........11111... .......1..11.... ......1...11.... .....1....1..... ....1.....1..... ...1............ ..1.............
このようホットスポットを(15,-1)に移動できるのか、それとも(0,-1)固定なのか。前者ならいいけど、後者なら使い物にならない。はてさて。
……と言うわけで、あとは実験するだけやな。時間見つけて取り組もう。全世界6億人(推定)の左利きのために!!(おおげさ)
2002-12-06(金) [長年日記]
■ 左利きカーソル(4)
なんか、成功事例の報告とか、メールでわざわざツールを送って下さる方とか、ありがたいことです。今夜にでも時間を取ってチャレンジしてみるつもり。
やっぱねぇ、仕事終わって帰宅すると、たいして時間ないんだよね。IRCに入るのがいけない気もするけど(笑)。職場のLinux環境はサーバ専用だしなぁ。
■ CSS: em単位指定
ほほぅ、そんな問題があったのか。どれどれ。
- これは通常(無指定)の文字サイズ。ようは100%状態。
- これはfont-size: 90%;を指定。まぁ、そんな感じはする。
- そしてこれはfont-size: 75%;を指定。
- そしてこれはfont-size: 0.9em;を指定。
最後のヤツは、IEで見ると「どこが0.9やねんっ」とツッコミを入れざるを得ないほどひどく小さい。見た目の大きさは75%のとほぼ同じである。なるほど、一部のテーマでツッコミの文字サイズが妙に小さかったのはこのせいか。これはひどいなぁ。おれはたいてい「%」で指定してるんだけど、「em」で指定してる人も少なくないよねぇ。
■ ↑の実験はIEのフォントサイズを「小」にした場合の話。「最小」にするとさらに小さくなるし、逆に「最大」にすると120%くらいのサイズになる。下のツッコミに書いたように、font-sizeをemで指定すると特別ルールが適用されるようなので(原本と和訳)、単に文字サイズを指定したいのなら(IEの実装が正しいかどうかは別にしても)パーセント指定が無難という気はする。
ちなみに、font-sizeにemを使っているテーマは……121個もありました。うげ、多数派じゃん。つーか、自分でも使ってるじゃん!(笑)
■ 左利きカーソル(5)
さて、じゃあいってみよう。いろいろトライしたけど、成功事例かつ一番楽な方法を書いておく。実はかずひこさんにデータやツールをメールでもらったりしているんだけど、のちのちのためにそれ抜きでできる方法としてまとめる。
■ まずは元ネタになるcursor.bdfを取得する。これはftp://ftp.x.org/pub/R6.4/xc/fonts/bdf/misc/cursor.bdfから取ってきた。
コイツの左向き(右利き用)矢印を、右向き(左利き用)に変換するのだが、どこにどんなカーソルがあるのか見やすくするために、16進のデータを2進にする。東雲フォントに付属のbdf2bitコマンドをmakeしてもいいんだけど、見るためだけならこんなRubyスクリプトでいい。
# bdf2bit.rb while l = gets if /^[0-9a-f]+$/ =~ l then l = ('%016b' % eval( "0x#{l.chomp}" )).gsub( /0/, '.' ) end puts l end
これを通して見たフォントデータから、left_ptrがそれだとわかる(top_left_arrowというのもあるが、少なくともKDEでは使われていないようだ)。
% ruby bdf2bit.rb cursor.bdf (中略) STARTCHAR left_ptr ENCODING -1 68 SWIDTH 548 0 DWIDTH 17 0 BBX 8 14 0 -14 BITMAP ........1....... ........11...... ........111..... ........1111.... ........11111... ........111111.. ........1111111. ........11111111 ........11111... ........11.11... ........1...11.. ............11.. .............11. .............11. ENDCHAR (後略)
で、かずひこさん情報によれば、「BBX」のところがサイズとホットスポットの情報とのこと。8x14のサイズで、(0,-14)がホットスポットということだ(変な座標系だ)。イメージを左右反転して、ホットスポットを再計算すれば左利き用カーソルができる……わけだが、実はもっと楽な方法がある。少し下に「right_ptr」というのがあるのだ(笑)。
コイツのBBXからENDCHARまでをそっくりコピーしてくれば、すべて揃ったデータが作れる。労力最小限。さらに、マスク用画像である「left_ptr_mask」も「right_ptr_mask」で置き換える。
■ あとはできたcursor.bdfを、pcfに変換し、使えるようにするだけである。bdftopcfコマンドやmkfontdirコマンドはすでにインストールされていたので、そのまま使う。
% mkdir ~/.xfonts % bdftopcf cursor.bdf > ~/.xfonts/cursor.pcf % mkfontdir ~/.xfonts
さらに、~/.xinit.d/hookに以下の2行を入れておく。
xset +fp $HOME/.xfonts xsetroot -cursor_name X_cursor
あとはいったんlogoutして、Xを再起動するだけである。
もうね、カーソルが右向いてるのを見たときは、ちょっと涙が出てきたよ。いつもWindowsではこんな感じなんだけどね。いつもLinux使ってる時に感じる微妙なストレスの原因がこれだと、いまさらながら気づいたよ。もう戻れません。
◆ ただただし [高さを90%にした場合と幅を0.9にした場合で、違いがあったら困るような……。 あ、仕様書に「font-sizeにe..]
◆ しめりぃ [お気づきの通りemの場合は親要素を参照するので、入れ子式になった場合は非常に小さくなってしまうようです。そしてそれに..]
◆ えぐぞせ [参考になるかどうか…。 http://a10.s21.xrea.com/css/csstest2_1.html ex..]
◆ かずひこ [あー、たださんずるいー。全部反転しましょうよぉ (T T) もし MacOS みたいに時計カーソルが回るのなら、時計..]
◆ ただただし [よくできてるけど、パーセントがないのがちょっと >エグゾゼ しかし、exってemの半分ってことになってるんですかね…..]
◆ えぐぞせ [む、パーセントか。なるほど、後で補完しておきましょう。]
2002-12-07(土) [長年日記]
■ 夢
イミダスに「アレゲビル」という項目が載っているのを発見するという夢を見た。しかし、内容は覚えていないというオチ。役立たず……。
■ 左利きカーソル(6)
ずるいって言われてもなぁ……。でもまぁ、使っているとまだ問題が残っていることが判明してはいるのだ。例えばGaleonでリンクの上にカーソルを持ってくると指をさすカーソルに変わるんだけど、これが左向き。これは「hand2」というグリフだけど、逆向きの「hand1」はデザインが違うのでそのまま使うのは気が引ける。
あと、やはりGaleonのバックグラウンド処理中を示す矢印+砂時計のカーソルは、cursor.bdfの中にはないようだ。これはどうしようもない。
■ 左利きカーソル(7)
ずるいと言われたらやらねばなるまい(違)。もっとも、↑を書いた直後に、かずひこさんからbdf2binやbin2bdfと組み合わせて使う反転ツールと、反転済みのcursor.bdfを送ってもらってしまったので(左利きでもないのにありがたいことです)、使うだけならここまでやる必要はない。
が、bdf2bin/bin2bdfが必要なのもなんだかしゃくにさわるというか、できるだけ標準的なツールだけでできるようにしておきたいというのもあり。Ruby onlyなツールを書いた。ホットスポットの変換は、かずひこさんの計算そのままである。
元のcursor.bdfにはゴミのような謎のピクセルが混じっていて、素直に2進数にして反転してもうまくいかないので、それを取り除いてやるためにあまりに汚いソースになってしまったが、まぁ動けば正義だ。
#!/usr/bin/env ruby # # reverse-font.rb # bitmap = [] while gets chomp if /^BBX ([\d-]+) ([\d-]+) ([\d-]+) ([\d-]+)/ then width = $1.to_i puts "BBX #$1 #$2 #{-($1.to_i + $3.to_i - 1)} #$4" elsif /^[0-9a-f]+$/ then xwidth = $_.length bin = ("%0#{width}b" % eval( "0x#{$_}" )).reverse bitmap << bin elsif /^ENDCHAR$/ max = width bitmap.each do |bin| max = bin.length if bin.length > max end bitmap.each do |bin| bin = bin + ('0' * (max - bin.length)) bin = bin[max - width,width] + ('0' * (max - width)) printf( "%0#{xwidth}x\n" % eval( "0b#{bin}" ) ) end puts "ENDCHAR" bitmap = [] else puts $_ end end
元のcursor.bdfを食わせて、標準出力に出てきたのが反転済みのbdfファイルである。あとはbdftopcfをして、mkfontdirして云々……は昨日のとおり。これで、Mozilla独自カーソル以外は幸せになれた。
しっかし、cursor.bdf見てると、歴史的な経緯があるとは言え、あまりに無駄なカーソルばかりで頭が痛くなるぞ。「埴輪の形のカーソル」なんて、何に使うんだよ(笑)。肝心なのは入ってないしさ。
いずれにしても、今回はかずひこさんに助けられっぱなしであった。もちろん、ずんだあんさんにも。感謝。
2002-12-08(日) [長年日記]
■ ほとんどなにもしない1日であった。買い出しに行った他は、ずーっと「Wiki Way」を読んでいた。読んでも読んでも減らない。しかも次にはもっと厚い「Ruby Way」が待っているという。「道」は長いな、文字通り。
ところで、猫が脚の上で寝ていると、股間が蒸れます。
2002-12-10(火) [長年日記]
■ 左利きカーソル(8)
埴輪の形のカーソルと書いたら、違うという指摘。調べてみたら、どうもモンティ・パイソンのキャラという説明もある。なんか、歴史の匂いがぷんぷんしてきたので、これ以上の追求はやめておこう。
かずひこさんは「(右利きが左利き用マウスカーソルを使うと)違和感がある」と書かれているけど、こういう体験は、あらゆるインダストリアル・デザイナにして欲しいものだ。ユニバーサルデザインって、そういう体験からこそ生まれてくるものだと思う。ちょっとでも体験していれば、左側にしかジョグダイヤルが付いていないペンデバイスなんて想像力に欠けたものが出てくるはずがないだろう?
あと、腕時計は右にしているけど、竜頭は左側の右利き用です。最近の時計は竜頭を使う必要がほとんどないので、これはあんまり困らない。もっとも、右手に付いていると発電用のウェイトがスムーズに動いてない気がしなくもない(SEIKOのAGSなのだ)。ときどき「左利き用時計」と言って文字盤まで逆転している商品が出てくるけど、ああいうのはやりすぎという(笑)。
■ CSS: em単位指定(2)
先日の話は、CSSコミュニティ界隈(って何?)ではけっこう知られていた話なのだな、どうやら。WinIEではfont-sizeにsmallerやlargerを指定するとやっぱり挙動が怪しいんだけど、根は同じ問題らしい。関連コメントは日これ、小料理船長ぢんまり記。あと、検索して見つけたねこめしにっきの記述は、そのものズバリ。
オモロイから試してみよう。下のリストは、<li>の中に<span>があって、それぞれにstyle属性を使ってフォントサイズを指定してある。liの方は無指定を含めてxx-small〜xx-largeまで。spanの方は無指定と0.9emだ。
- This is a pan. 鍋かよ。(無指定/無指定)
- This is a pan. 鍋かよ。(無指定/0.9em)
- This is a pan. 鍋かよ。(xx-small/0.9em)
- This is a pan. 鍋かよ。(x-small/0.9em)
- This is a pan. 鍋かよ。(small/0.9em)
- This is a pan. 鍋かよ。(medium/0.9em)
- This is a pan. 鍋かよ。(large/0.9em)
- This is a pan. 鍋かよ。(x-large/0.9em)
- This is a pan. 鍋かよ。(xx-large/0.9em)
IEの文字サイズ指定を変えながらこれを見ると、親要素のサイズに、さらにブラウザの設定サイズを掛け合わせた値になってる感じやね。しかも、倍率がどうもリニアじゃない。少なくともブラウザ設定で「小」や「最小」にしていると見れたもんじゃないのは確かだ。明らかにバグであろう。
ただ我々は、アクセスの8〜9割を占めるWinIEを無視することなどできないので、やはりfont-sizeにemを使うのは避けるべきだろう。パーセント指定だとOperaで若干の問題があるようだけど、後発なんだから努力して見返して下さい(笑)。
2002-12-11(水) [長年日記]
■ 某サイト
ずるずるとwebmasterになってしまいました……。おれって巻き込まれタイプだったっけ?
すんまそん。みんなは「慣れる」と言っているようです。(Blogkitは)日記形式じゃないと、ちょっと使いづらいのもたしか。特にサマリーを適切に表示させようと思うと、どうしてもタグが多くなっちゃうのが難点。
■ Re: 無線タグ
見事な外挿だ(笑)。
しかし一方で、「本を買って店を出たら、どの電車に乗ってどこに帰ったか」まで追跡されて、「読み終わったら即座にBookOffに売りやがったなこのやろう」ってとこまでバレてしまうというディストピアも思いつく。便利になるということは、自由を売り渡すことに等しいのかもしれない。
■ SquirrelMail
Devlogで見かけて、いいかもって思ったので、職場のAyakaに入れようとしたらCDにPHPが入ってなかった……。てことはZooかな、とSushiのCDを見たらあったけど、PHP3だったという。この時点で萎え。つーか、せめてAsumiにしたいんだけど、いつまでたってもマシンを買ってもらえないのだよ。いまだにPentiumII 350MHzってどうよ?
Rubyで書かれたWebMail、欲しいねぇ。
2002-12-12(木) [長年日記]
■ 『Wiki Way』読了
4797318325やっと読み終わった。最後は持ち歩いて通勤電車で読んでいた自分を誉めてやりたい。犠牲者は代わりに追い出されたLibrettoである。
Perlでの実装のところは読み飛ばしたけど、他はけっこう隅から隅までじっくり読んだ。読めば読むほど、オリジナルのWiki(といっても本書中で取り上げられている2代目)が必要十分な実装なのではないかという思いが強くなった。他のCloneたちは、ほとんどどれも「機能追加病」に罹っている(RWikiのようなデモンストレーション目的が出自のものは話が別だが)。TWikiなんてのはその最たるものだろう(本書中でTWikiは好意的に取り上げられていたけれども)。
そういう意味で、YukiWikiは元祖の思想をかなりよく保持した実装に見える。YukiWikiMiniなんてのもあるし。
特に記述形式にそれを感じる。できることは最小限にとどめて、利用者への敷居をいかに下げるかに力点を置いている。例えば、リストの記述にインデントを使う形式のWiki Cloneは、見た目はいいけど、編集時の負荷が高い。見ることよりも書くことに力点を置くなら(それこそがWikiの意義だ!)、インデントは悪だと思う。
いずれにしても、コラボレーションツールであるWikiを、コミュニケーションツールであるtDiaryの上に作ろうなんて考えは捨てたよ(笑)。いや、もちろんWikiはコミュニケーションツールにもなるんだけど、やはり本領はコラボレーションにあると思う。特に目的を持って構築されたWikiの威力は、Rubyのリファレンスマニュアルなんかで目の当たりにしているし。日記やBlogみたいに、最新記事のサマリを表示する機能は欲しいけど……って、YukiWikiのRecentPagesはすでにそうなってるな……。じゃあ、もう何もいらないや(笑)。
2002-12-13(金) [長年日記]
■ 未読メール
おれもだいぶ前からメールを未読にしてToDoにしてる。IMAP使っているとさらにグー。
問題は、毎朝あたまから未読メールを読んでいく時に、この「ToDoメール」もひっかかってしまうことなんだよね。そのつど「これは過去に届いてToDoにしてあるメールなのか」「それとも今朝新たに届いたメールなのか」を目視で確認しなくてはならないこと。まぁ、毎朝ToDoチェックをしていると思えばそれも悪くないんだけど。ToDoメールだけ別フォルダに移動すればいいのかなぁ。
■ 「今後の課題とさせてください」
こういうの、いるいる。うちの社内ポータル作ってる連中もまさにこれ。「時間と工数がかかるため」じゃなくて本当は「自分たちのスキルが不足しているため」だし、しかもそれを補おうという姿勢は皆無だもんな。
なわけで、おれはもう「糠に釘」はしないことにしますた。で、Wikiでゲリラポータルでも作ろうかと画策中(笑)。
■ Promet詳細レポート
メモっておこう。たいへん愛のあるレポートである。すばらしい。
それにしても、「Prometの1号機(2体あるのだ)」というのを読んで、「じゃあ2号機は壊れてばかりなのか……」とか思った人は多数いるに違いない。くれぐれも武器は持たせないようにしていただきたい。
■ 未読メール(2)
inboxに置いておくというのもアリなんだけど、おれは事前にすべてprocmailで振り分け済みなので、その手は使えないのであった。
そういう意味では、返信状態で草稿箱に入れておくというアイデアはいいかも。
2002-12-14(土) [長年日記]
■ アキバ浴
ボーナスが出たので、S.P.C.の面々とひさびさにアキバに遠征。ついでにGemini Projectの解散も兼ねて、通帳にあった残高すべてを現金化してメンバーに配るという非常に危険なイベントもやったんだけど、なんか集合がバラバラでイマイチ効果がなかった。残念。参加者はsuzune、ishii、houkou、FIELD、くわ、abcb、それからずーっと遅れてsmall。特にsmallには「徹夜明けハイ&現ナマ」効果で派手な散財を期待していたんだが……。
アキバは本当に久しぶりで、立体駐車場も、リニューアルされたアキバデパートも初めてだ。アキバデパートはさんざん脅されて(?)いたせいか、実物を見てみるとたいしたことはないのであった。まぁ、ガンダムショップと紳士服売り場が隣り合っているのはシュールだったけど。
今回のおれの目的は、小型のファンレスサーバ機である。具体的には例の5インチベイサイズPC、piccoloなのだが。どこに売っているのかわからないので、適当に回っていたら、最初に見つけたのはPlat'Home。値段は思っていたより高い。
その後、ぐるぐるしていたら、途中で英語版Visor Platinum展示処分品が15K円というのを発見してしまい、思わず買いそうになるが、ここはグッと抑える。
その後、目当てのpiccoloは若松の2Fにある方のコムサテでも発見。クロームメッキで派手なCD-ROMモデルと、ネイビーで渋いDVD-ROMモデル。派手なのはイマイチだが、CD-ROMモデルにいろいろ組み合わせると、まぁまぁ予算内におさまりそうなので、買ってしまうことにした。CPUはC-3 800MHz、メモリは256MBで、ディスクは40GB。いまどきPentium4が楽に買える値段で800MHzなマシンを組むというところが酔狂かと。
帰りにsuzuneから、9年モノのドイツワインを2本ももらう。甘い白ワインは大好きなのでありがたい。
■ piccolo
帰ってから少しのんびりして、そろそろ組んでみようかとおもむろに箱を開ける。本体は本当にCD-ROMドライブ程度の大きさだ。感動。電源はノートPC用程度の大きさのACアダプタ。あと、CPU用のヒートシンク(薄型ファン付き)が付属。これはファンを外してしまう計画。
それから薄型のCD-ROMドライブが……あー、なんか、入ってないんですけど!!(続く)
2002-12-15(日) [長年日記]
■ piccolo(2)
箱の中のCD-ROMドライブが入っているはずのスペースが空っぽで、愕然というか腰が抜けたゆうべの続き。
店でDVD-ROM仕様と指し比べて、「こっちはCD-ROMが付いてるだけの違いですよね?」と聞いたり、CPU/メモリ/HDDを揃えてから「これで動くモノが作れますよね?」と聞いて、どちらもYESと言っていたので、付属してないのが普通というわけではないと思う。欠品だろう。そうでなくても店の手落ちなのは間違いない。つーか、Plat'Homeで買えばよかったのかも?
朝(というか昼だが)、起き出してすぐにコムサテライトに電話を入れる。まだ店長が出て来ていないのと、代理店が休みなので判断できないらしい。が、アキバに出るのは面倒だから送れと伝えて切る。都内に勤めてるなら出向くのもかまわないんだが、相模原と新横浜を往復している身としては、それくらいしてもらわないとかなわない。
というわけで、ひさびさのPC組み立てはまだお預けである。とほほ。またネタができてしまったよ。
■ 天皇杯
けっきょく今週も泳ぎに行かず、天皇杯の中継を見てしまった。やはり今日の注目は「磐田vs国見高校」だろう。磐田はほとんど手を抜かない布陣(しかもホーム)だったにもかかわらず、国見のがんばりはすごかったと思う。結果は2-0だったけど、勝ちに等しい負けだったんじゃないか。もっとボロ負けすると予想してたもんなぁ。
一方で、(まだJ2の)大分にボロ負けしてしまった(いちおうJ1の)某チームについては何も述べまい……。そう言えば、川崎(J2)も神戸(J1)に勝ったのに、どこもテレビカメラを持ち込んでなかったみたいだなぁ。まったくもー。
■ 某サイト
明日テスト公開というのに、バタバタと問題が上がってくるのでてんてこ舞い。ErrorDocumentを使ってYYYYMMDD.html形式を実現すると、error_logにわらわらと404が記録されてしまうなんて、知らなかったよ。これじゃぁ推奨できんなぁ。どうしよう。
上の問題はけっきょく、mod_rewriteを使って回避。というか、こっちが正統。
ほかにもCSSのチューンとか、ナビゲーションとか、ちょこちょこ仕込んで準備完了。アナウンス分も日英用意して、あとは明日の公開を待つばかりとなった。ふー、やれやれ。
2002-12-16(月) [長年日記]
■ 某サイト、改めdev.ruby-lang.org
やっと公開。まだまだ詰めが甘いところはたくさんあるんだけど、こだわっているといつまでたっても公開できないので、このへんが潮時かと。当面は旧サイトと同じ情報が得られることを重要視して、ぼちぼち充実していけばいいしね……。最新ニュースも掲載しやすくなったしさ。ここ数日、いろいろ忙しかったけど、Rubyに少しは恩返しができたんじゃないかな。
なんにせよ、これで実質的に世界征服進出の足がかりになってしまったと思われ。もっとも、ツッコミもリンク元もないので、魅力が伝わるかどうかは怪しいけど。
さーて、たまったメールをやっつけなければ……。
■ piccolo(3)
コムサテライトから電話。「お買い上げになった商品は、CD-ROMの付属していないタイプなんですが」「はぁ? だって、付いてるっていったでしょう」「それは店員の知識不足ということで」
詫びのひとつもなしである。まぁ、アキバのショップに礼儀を求めるのもアレだけどさ。まったく、コムサテではもう何も買わんよ。別売のCD-ROMドライブが5000円程度であるそうなので、こっちも面倒だし大人なので買うことにした。ただし送らせる。送料はあっち持ちである(たぶん)。
2002-12-17(火) [長年日記]
■ ruby 1.6.8 preview4
preview3からは、真面目にtDiaryが動くかどうか確認している。昨日出たpreview4でも、HEADでは問題なし。1.6.8が出たらtDiaryも1.5.2にしよう。
ただ、すべてのプラグインをチェックできないからなぁ(←やればできるけど、時間がない)。
■ 4152084111
「乗りたそうだね、白石君」
「乗りたいです」
「放射線漬けになるよ」
「いいんです。それで、何人乗りなんですか」
冒頭近く、主人公と指導教官の会話であるが、このように「ぐっ」とくるセリフにはこと欠かないのである。本格SFはこうでなくてはいかんよ。
それにしても、SFマガジンで読んだのとはずいぶん変わった。本当に大幅に加筆されていて、読みごたえ抜群。でも長すぎないのでちょうどいい。95点。
2002-12-18(水) [長年日記]
■ dev.ruby-lang.org
アンテナで更新時刻をちゃんと取得できないのは、ちょっと問題があって常に現在の時刻を返しているからなのでありました。これは近々、whatsnew-listプラグインで適切な処置をとる予定なので、しばしまたれい。
whatsnewプラグイン、入れようと思ってるんだけど、新作を表すいい感じの画像を作ってる時間がないんだよなぁ。
■ tDiary: HEAD & Blogkit
上の続き。
blogスタイルで運用している場合、過去の記事の書き換えも頻繁に発生するので、Blogkitには更新のあった記事一覧を表示するwhatsnew-listプラグインが付属している。tDiary.orgの右サイドバーにあるようなヤツである。
ただ、これは単に一覧が入れ替わるだけで、ページのLast-Modifiedまで変わるとは限らない。Last-Modifiedはあくまでそのページ内にある記事の最新日時だから、表示されていない記事をいくら更新しても、アンテナではひっかけることができないわけだ。
そこで、プラグインの中からページのLast-Modifiedを変更できるようにして、最新記事の更新時刻を返すようにしてみた。Blogkitの要請から本体をいじるのは本末転倒っぽいけど、whatsnew-listプラグインは日記スタイルでも使えそうだし、いいだろう。ちなみに実装はかな〜りインチキ臭いので見てはいけない(笑)。
しばらくtDiary.orgで運用してみて、問題なければruby-lang.orgにも持っていこう。
2002-12-19(木) [長年日記]
2002-12-20(金) [長年日記]
■ TVメモ(2)
テレ朝 12/25 19:00〜『水曜スペシャル』
探検隊が復活だってよぉ。もう、たまらん。「川口浩探検隊」は、これまで生きてきた中で一番好きな番組と言っても過言ではない(笑)。藤岡弘隊長っつーのもまた微妙にいい感じ。ぜったいに見なくては。
#でも、期待しすぎないようにしなくては……テレ朝だしな。
■ WISS2002レポート
まとめて読んだ。やっぱおれ、ユーザインタフェースが好きなんだよなぁ。こういうお仕事したいわ。
いちばん気に入ったのはPeek-A-Drawerかな。引き出し型の物質転送機だぜ。コイツはSense of Wonderに満ちているよ。欲しい。
■ piccolo(5)
さて、組み立て。
といっても、たいしたトラブルもなく、マニュアル通りに順調に組み上がった。HDDとCD-ROMはドーターカード上にあるコネクタに直接挿す方式なので、ケーブルと言えばCPUファンだけというのがいい。
OSはAsumiにする。ためしにワークステーションでインストールして、KDEが立ち上がるのを確認。いっさい問題なし。C3 800MHzでメモリも256MBなんだけど、今使ってるPenIII 866MHzに512MBメモリとそんなに変わらないな。まぁ、色々と動かすと違ってくるんだろうけど。
もっともこのマシンはファンレスのサーバ機にする予定なので、ここまで。CPUファンを外してから、もう一度入れ直し。今度はサーバインストール。こちらももちろん順調に終わって、近間さんトコからmph-get upgradeして、完了。
しかし、筐体を触ってみるとかなり熱くなっている。数秒以上触っていられないくらい熱いので、60度くらいはあるか? いまは冬だからいいけど、夏になったら破綻しそうだ。24H運用サーバにするには、この熱を逃がしてやらないとダメだろうなぁ。
そもそも超小型筐体だから熱容量が小さいし、表面積も小さいんだから、熱の逃げようがない。これはCPUクーラーだけの問題ではないということだ。何か考えないといけないが……その前にCPUの温度を観測しなくてはなるまい。lm_sensorってヤツを入れてみるか。いか続く。
2002-12-21(土) [長年日記]
■ オカダ忘年会
↑去年まではカブ忘年会だったはずだったんだけど、なんかカブと関係なくなったらしいので、幹事のオカダさんの名前を冠してみた。
ひどい雨で、おまけに護国寺なんつー場所なので、自宅から1.5Hもの距離。だいたい、この雨はだれのせいよ。っておれか。おれなのか。
店はゑびす三郎。魚と米がうまい。なぜか出だしからワインだったんだけど、白はけっこう好みの味だった。うむ、そろそろ「とりあえずビール」という習慣はやめてもいいな。
つーか、12人(うち2人は途中退場)だったのに、10本も空いたそうなんですが……。相変わらず割り勘負けをするメンバーである。
17時からだったのに21時ごろまで長居して、そのあと「2次会か?」と思って駅に向かっていたら、オカダさんがずんずん先に行ってしまい、そのまま電車で消えるという事態に(のちに、この時点ですでに記憶がなかったらしいと判明)。
あとに残されたのは途方にくれたYuyang、damoi、joeとおれ。けっきょく、車で来ていたYuyang号に無理矢理乗り込み、ひばりヶ丘→相模原という大旅行になる。うーん、これは一種の2次会かも?
2002-12-22(日) [長年日記]
■ piccolo(6)
筐体に触ったらやけどしました……。でも今日はいじってる時間を作れず。熱を逃がすために、ミドルタワーの上に直に置いておくという手は使えるかも知れないな。
#つーか、クロック数を落とせ。
2002-12-23(月) [長年日記]
■ 天皇誕生日
なので、夫婦でプレゼントを交換したり、ケーキをホールで買ってきたりした。
そういえばsuzuneにもらった9年モノのドイツワインを開けたけど、琥珀色になっていておどろいたぞ。味も落ち着いて、貴腐ワインのよう。うまかった。
■ lm_sensors
さて、piccoloの温度監視のために、lm_sensorsを入れる。公式サイトは現在応答がないのでリンクしないけど、検索すればいくらでも設定例が見つかるであろう。ちなみにAsumiではRPMがあるので、「mph-get install lm_sensors
」でインストールできる。最後の「s」を忘れずに(←経験者)。
さて、入れただけではダメで、メッセージ沿って設定をしなくてはいけない。まずはsensors-detectを実行。いろいろ質問されるが、piccoloの場合は全部Enterでいけた(と思う。相変わらずまじめに英語を読まないヤツ)。最後に出てくるメッセージだけ重要。
To load everything that is needed, add this to some /etc/rc* file: #----cut here---- # I2C adapter drivers modprobe i2c-isa # I2C chip drivers modprobe w83781d #----cut here---- To make the sensors modules behave correctly, add these lines to either /etc/modules.conf or /etc/conf.modules: #----cut here---- # I2C module options alias char-major-89 i2c-dev #----cut here----
最初のは/etc/rc.local
の最後に追加すればいいだろう。最後のはKondaraではmodules.conf
。
さらにRPMに/dev/i2c-mkdev.sh
を実行しろと言われるので、素直に実行した後、rc.local
に追加した2つのmodprobeを実行すると、やっとsensors
コマンドが使えるようになった。
# sensors w83627hf-isa-0290 Adapter: ISA adapter Algorithm: ISA algorithm VCore 1: +1.37 V (min = +1.21 V, max = +1.48 V) VCore 2: +1.39 V (min = +1.21 V, max = +1.48 V) +3.3V: +3.26 V (min = +2.97 V, max = +3.63 V) +5V: +4.89 V (min = +4.50 V, max = +5.48 V) +12V: +11.86 V (min = +10.79 V, max = +13.11 V) -12V: -11.72 V (min = -13.21 V, max = -10.90 V) -5V: -4.16 V (min = -5.51 V, max = -4.51 V) V5SB: +5.48 V (min = +4.50 V, max = +5.48 V) ALARM VBat: +3.36 V (min = +2.70 V, max = +3.29 V) fan1: 0 RPM (min = 3000 RPM, div = 2) fan2: 0 RPM (min = 3000 RPM, div = 2) fan3: 0 RPM (min = 3000 RPM, div = 2) temp1: +80 (limit = +60, hysteresis = +50) sensor = thermistor temp2: +40.5 (limit = +60, hysteresis = +50) sensor = PII/Celeron diode temp3: +208.0 (limit = +60, hysteresis = +50) sensor = thermistor vid: +1.35 V alarms: Chassis intrusion detection beep_enable: Sound alarm disabled
CPUファンは付けていないので、fan1〜3がゼロなのはOK。temp1と3はM/B上の温度らしいけど、値が変だなぁ。で、temp2が肝心のCPU温度だろう。C3だけどPII/Celeron扱いなんだな。
■ piccolo(7)
さて、では実験だ。ruby -e 'loop{}'
なんて感じでCPUを食いまくるスクリプトを流して、随時温度を監視する。
まったく負荷のかかっていない状態では約摂氏40度。それが、CPU 100%の状態を続けると、ほんの数分で60とか70度まであがってしまう。で、スクリプトの実行を止めると、徐々に温度が下がって、10分くらいで元に戻る。
ちなみに夕べから筐体のシリコンゴム(?)の足をはずして、ミドルタワーマシンの上にじか置きしてあるので、熱はそこから逃げる。巨大なヒートシンクみたいなもんだな(笑)。おかげでpiccoloの本体は、触れる程度の温度になっている。
問題はこれがどれほどのものか、だよな。公開Webサーバとして運用するにはあまりに過敏だというのはわかるが、sshを開けておくくらいならたいした問題はあるまい。冬なら。
しかし、夏にもファンレスで運用するのは心もとなさすぎるだろう。現在はケースに付属のヒートシンク+ファンからファンだけ取り除いた状態で運用しているので、上には1cmくらいの空間がある。これをいっぱいに使える大きさのヒートシンクを買ってくればマシになるだろうか?
小型ファンレスマシンの道は遠い。でも、ディスクのアクセス音しかしないっつーのは、実にいい。なんとか運用までこぎつけるぞ。
■ piccolo(8)
そうそう、IEEE1394(またの名をFireWire、もしくはi.Link)が付いているので、常時稼働しておくとiPodの充電用にACコンセントを消費しなくていいというメリットがあることを発見。
あとはLinuxからiPodへデータを送れるようになれば、さらにWindowsともお別れだ。うしし。
2002-12-24(火) [長年日記]
■ ruby 1.6.8 & 1.8.0 preview1
来ましたよ。tDiaryも1.5.2を出さなきゃ。
いちおうtDiaryに関しては、HEADが1.6.8、1.8.0preview1の両方で動くことを確認。1.8の方はcgi.rbがwarning出しているから、あとで調べて報告しなくては。
しかし、Ayaka上で1.6.8のRPMが作れん……うぅむ。いまだにRPMのトラブルを追いかけるスキルがないなぁ。まぁ、野良ビルド版が~/binに入っているから、困ることはないんだが。
■ piccolo(9)
とりあえず変に負荷をかけなければ(この季節は)24H運転可能なのがわかったので、外からアクセス可能にしよう。CPUクーラーは別途探そう。どうも町田のヨドバシにもけっこうありそうだし。
まずはssh。といっても、ルータのポート22を開けてやるだけ。ただ、生IPアドレスだと扱いづらいので、ホスト名が欲しいなぁ……。
やはりここはno-ipとかdnsaliasとかのサービスを借りるのがいいんだろうな……と思ったが、考えてみたらおれ、外部に自前のDNSを持っているんだった。じゃあtdiary.orgにあるホストってことにしてしまえ……ということで設定。
あとは、(ADSLなので)IPアドレスが変わった時のための対応を仕込めばいいわけだけど、動的にDNSの設定を書き換えるほどの手間はかけなくても、定期的に自分のIPアドレスを報告するだけでいい。単純なCGI呼び出しをcronで回すようにして完了。十分に実用的ダロ。
2002-12-25(水) [長年日記]
■ ruby 1.6.8(2)
RPMは作れた。どうも、今は--with-dbm-include
は不要になったらしい。libのi686-linuxへうまくsymlinkが張れてないという問題はあったけど、まぁいいや。自分で使うだけなんだし。
代わりに(?)--with-dbm-type
というのが増えているという話をIRCで聞いたんだけど、さてこれを下手に設定するとRuBBSが動かなくなるんだよな……。見ないふりしておくか(ぉぃ)。
■ ruby 1.6.8(3)
tDiary 1.5.2をリリースし終えて油断していたら、ruby 1.6.8でtDiary 1.4.4が動かないという……。PStoreが空のファイルを残さなくなったのか? まいったなぁ。ここがコケるってことは、1.5系のPStoreIOもダメってことだよ(泣)。
とりあえずパッチを当ててCVSに放り込んでおく。もしかすると1.4.5をリリースするかも知れない。
◆ shachi [前まで動かなかったdisp_referrerが1.6.8&1.5.2になったら動きました。ありがとうです(_o_)]
2002-12-26(木) [長年日記]
■ 何番目まで見るか
「proxy認証」で検索すると8番目に「トンネル掘削機」が……という話はどうでもよくて(相変わらず無意味にページランクが高いのはアレだが)、「8番目なんて見るかね?」という疑問が。
自分に照らし合わせてみると、だいたい3〜5番目くらいまで見て、いい感じのページが引っかからなければすぐに別のキーワードを試してしまう。Googleは適切なキーワードさえ食わせれば、5番目あたりまでに目的のページを見つけてきてくれる……と信じているからで、見つからないのはキーワードの指定の仕方が悪いからと考えているからだ。これって、あまりにコンピュータに合わせすぎているという気もするけど。
というわけで、おれ的には(よほどせっぱつまっているのでない限り)、Googleは最初の5件さえ表示してくれればけっこう。だから、日記の検索refererで50番目くらいの位置にあるのを見つけてしまうと、「よほど困ってるんだなぁ」とか思ってしまうのだが。じつはみんな、けっこう後ろの方まで見てるのか? おれがせっかちなだけ?
■ リリースマネージメント
こういうやり取りを読むと、つくづくオープンソースソフトウェアのリリースマネージメントは難しいと思う。
Ruby(や、もちろんtDiaryも)のような「優しい独裁者タイプ」のプロジェクトに複数のコントリビュータが関わっている場合には、各コンポーネントをリリースに間に合わせるためにマネージャが命令して歩くわけにはいかない。いくらこっちが「独裁者」だからといっても、相手は無償奉仕なわけだし。けっきょくプレビューリリースやβ版を出しつつ、「出すぞ、出すぞ」とポーズを取ることで、徐々にプレッシャーを高めるしかないし、間に合わなければ置いていく非情さも時には発揮しなくてはいけない。
いっぽうApacheやMozillaのような組織的なプロジェクトの場合は、どうしてもβ期間が異様に長かったり、リリースが遅くなりがちな傾向がある。合議制だからだろうなぁ、と思う。関わったことがないから、内実は良く知らないけど。ま、オープンソースに限らず、人が増えるとそうなるけどな……。
結局、リリースマネージメントに必要なのは、調停能力や政治力、カリスマ性といった能力で、ロジックやきれいごとで解決できるたぐいのものではないと思う。ボランティアに頼っているオープンソースプロジェクトならなおさら。「リリースエンジニアリング」なんて言葉もあるけど、あんなもん、エンジニアリングとちゃうわい(笑)。
2002-12-27(金) [長年日記]
■ トンネル掘削
自宅のpiccoloに職場から接続するために、新たなトンネル掘り。
現在は、外部サーバ(ext1)でZebedeeを動かして、クライアントからはZebedee→stoneで接続している。両者の間はHTTPSだ(ふりをしているだけだが)。ext1のZebedeeからはマルチターゲットを使って他のホスト(ext2)にsshできるようになっている。
さて、これに自宅(home)を追加する場合、一番簡単なのはext1のマルチターゲットに追加することだが、ただでさえ重いトンネルだから、できるだけ途中は省きたい。そうなるとクライアントでもうひとつZebedeeを動かさないといけない(Zebedeeはサーバ側のマルチターゲットはできるが、クライアント側ではできないため←たぶん)。stoneは複数のトンネルを1プロセスで指定できるので、こっちは問題なし。
さて、sshだけだと面白くないので、自宅で動かしているPostfix経由でメールを送れるようにしたい。となると、クライアントはWindowsなので、メーラーからLinux上で口を開けているZebedeeに直接送るか、Windows上でZebedeeを動かしてそこからstoneに接続させるか。
前者だとZebedeeを解放(localsource false)にしなきゃならないから、結果的に社内オープンリレーになってしまってよろしくない。カーネルが2.4ならiptablesで制限することも可能だが、いまさらipchains覚えたくはないしな。……つーわけで、けっきょくWindows上でもZebedeeを動かすことに。
最終的に、我が軍の秘密トンネルはこんな感じとなった。
+- Zebedee -+- sshd Zebedee -+ | (ext1) | (ext1) (Win) | | | | | +------ sshd | | (ext2) Zebedee -+- stone -- squid -+ (ext1用) | | | +- Zebedee -+- sshd Zebedee -+ (home) | (home用) +- Postfix
実際は、末端ごとに接続できるポートとできないポートの組み合わせがこれに加わる。んーむ、複雑すぎてわけわからん……。
■ tDiary: 本日のハンティング
……は最近やってないのだが。というか、やめたんだけど。
実は、tDiary.Netのアンテナには毎日、数個程度の日記が増えているのだ。いちいちアナウンスをしないのは、多すぎて手に負えなくなってきたためである。
というわけで、何も言わないけどリンクされれば数日以内にはちゃんとアンテナに入っているはずなので、登録希望者は確認されたし。入ってなかったら、ちゃとツッコんだ方がいいです。
って、もはや確認するのも大変な数だけどね……。もう、はてなアンテナにアウトソースするしか?(笑)
◆ やまぐち [しまった、構成がよくわからない…]
2002-12-30(月) [長年日記]
■ 大掃除(3)
風呂(残り)、窓拭き、すす払い(一部)。
■ 4797315970『ウェブユーザビリティの法則』
休み中は『Ruby Way』を読むつもりでいたんだけど、寝ながら読んでいると腕が疲れてたまらんので(笑)、かみさんが買ってきたこれを読み始めたら、けっこう面白かった。
まぁ、内容的にはいつも読んでるJakob Nielsenのエッセイとかなりだぶるんだけど、さすがユーザビリティに関する本だけあって、本自体のユーザビリティが高いんだな。すらすら読めて、かつ、重要なポイントがちゃんと記憶に残る。
いちばん面白かったのはユーザビリティテストの実況のところか。いちどちゃんとやってみたいんだよなぁ、このテスト。おれの「やってみたいリスト」の中では、ペアプログラミングと同じくらいのランクにある。ぜったい面白いって。
なんにせよ、よーくわかったのは、ウェブサイトデザインに正解はないということか。製作グループ内で意見が分かれたくらいのことでへこんだりする必要はないのである。当たり前のことだが。
■ tDiary: 1.4.4.1
1.4系がruby 1.6.8や1.8.0 preview1で動かない(もっぱらPStoreの非互換)という問題があったので、修正して1.4.4.1にした。1.6.8にしていない人には無関係なバージョンなので、1.4.5にはしなかった。
ruby 1.6.8 + tDiary 1.4.4で使っている人、たぶん今は問題なく動いているように見えるけど、年が明けたらエラーになると思うので、rubyをバージョンダウンしたくなければ1.4.4.1にした方がいいと思われ(←もっとも1.4.4.1だって年が明けても動くという保証はないのだけれども)。
それにしても、やっぱりPStoreは鬼門だな。こういう被害(?)もあるし。これからもrubyのバージョンアップに追従する気のある人は、1.5系に乗り換えて、テキスト保存形式に変換してしまった方が良いと思う。
■ tDiary: 静的HTML生成
たしかに、そういう方法なら静的なHTMLを吐き出すことも可能ではあると思う。しかし、静的HTML生成というのはそんなにも重要なことなのか。単に従来の日記システムが静的だったからtDiaryでも……という発想になっていないか。
動的でも困っていないなら、静的にする必要はないではないか。よほど過負荷で悩んでいるのでない限り、そして、ムーア様がこの世にある限り(笑)、動的でもぜんぜん問題ないだろう、と思うんだけどな、おれは。それにtDiaryで動的に動作するのはリンク元記録だけじゃなくて、いくつかのプラグインも動的だ。たとえば最近追加されたwhatsnewとか。静的にすると、tDiaryの魅力はすごく低下してしまう。
ちなみにtDiary.orgはリンク元を表示していないだけで記録はしてはいるので、編集画面にすることで(管理者は)リンク元を見ることができるようになっている。見た目だけで判断するのは禁物:-)
Before...
◆ たむら [頭悪過ぎ>タン さて、2chのどこか探しに行こうっと]
◆ 金光雅夫 [tDiary.NETのアンテナにhttp://www.masao-k.net/tDiary/を加えてあげてもらえませ..]
◆ ただただし [http://www.masao-k.net/tDiary/は返されるHTTPヘッダが不正なため、アンテナが誤動作し..]
◆ ただただし [masao2002.tdiary.netはcloseしました。 ちなみにアンテナが誤動作するというのは、「たまてばこ..]
◆ なひ [たまてばこ見てないんですが、レスポンスはHTTP Response Headerが2重に出てますね。どういう設定だろ..]
◆ ただただし [statusが2行出てるのはたぶん、nph-CGIとして認識されてないんだろうなぁ、と。IISの設定でなんとかなるの..]