1999-12-30(木)
■ OpFor
日記とか言ってるくせにぜんぜん毎日書いてないな。我が家は奥さんが正月好きなので、きっちり準備をするのである。だから年末は忙しいのだ。今日は窓拭きと風呂掃除と、こぶ巻きを作った(こぶ巻きは手伝っただけだけど)。あと、アキバに出かけていたS.P.C.のメンバーから、頼んでおいたOpposing Foeceが手に入ったという知らせが届いたので、明日もらい受けに行かなければならない。そしたら正月はゲーム三昧なのでコンダラ引いてる暇はぜんぜんな〜いのである(笑)。ま、のんびりいこう。
■ XFree86
さて、ウィンドウの描画があまりに遅いという問題をいろいろとWebで調べてみたんだけど、わかったのはXFree86 3.3.4から、i740はちゃんとサポートされているということと、'accel'はXFree86じゃなくて何とかちゅー商用Xサーバで使われる設定であるという2点だけ。i740が遅いなんて話はどこにも書いてない。ひさびさに初心者心理をしみじみと感じるなぁ。いろんなメーリングリストなんかで初心者がちょっと調べればわかるような質問をしているのを見て「ちゃんと調べてから聞けよ、タコ」と思うことはしばしばあるが、どこを調べたらいいのかわかんないこともあるんだよね。まぁ、いつまでたってもタコってヤツもいるんだけどさ。
ともあれ、しょうがないので新真・コンダラ掲示版で聞いてみた。そしたらすぐに反応があって、xfree86.orgの3.3.5の説明に、i740に関する話がいろいろ書いてあるから読むといいというアドバイスをもらった。xfree86.orgつったら本家じゃん。本家を調べないなんて、アホかおれは(つーか、英語のページも探せ、こら)。わかったことは、32bppではハードウェアアクセラレーションが効かないということ(現在の状態はまさにこれだ)。それから、24bppでは描画がすごく遅いという制限も書いてあった。ので、まぁ16bppまで落せばいいわけですな。でもこのカード、8MBのメモリ積んでるんだけど。さらにうちのモニタは液晶で1024x768なので、16bppにすると6MBほどのメモリが遊ぶことになるわけやね。もったね〜〜!! でも液晶だからもともとフルカラー出ないんだけどねー(笑)。
■ sendmail
さて。boot時に出るメッセージを見ていると、sendmailの起動時にやたらと時間がかかっている。しかもISDNルータが外に接続しに行っているようなので、どうも何かを探しにいって見付からなく、タイムアウトを待っているような状態くさい。これを解消しないと起動が遅くてたまらんし、bootのたびに10円かかってしまうので不経済だ。これをなんとかしたいんだけど、噂どおり/etc/sendmail.cf
は暗号のようだ。CF
とかいうのを使えばいいんだっけ? トライしてみっか。その前になにが問題なのか、原因を突き止めたいところだな。
で、しばらくシステムを探索してみたけど、エラーが出ている様子はない。CFのパッケージがすでに入っていたので中を探検してみると、sendmail
は起動時やメールの送信時に必ずネームサーバを引きに行くらしい。うちの環境にはDNSなんてないから、それで外に行っちゃうんだな。つーことはBINDも入れないといけないわけ? それからWebでいろいろ探してみると、sendmailはインストールしただけでは使いものにならなくて、やっぱりsendmail.cf
を作らないといけないらしいということがわかった。リンクをたどってうろうろしていたら、とほほるさんのページに迷い込んだりして、世の中狭いもんだ。しゃーない、腹を据えてCFとBINDにちゃれんじ。……あれ? DHCPクライアントがネームサーバなんかになれるのか!?(以下次号。ってをい)
2002-12-30(月)
■ 大掃除(3)
風呂(残り)、窓拭き、すす払い(一部)。
■ 『ウェブユーザビリティの法則』
休み中は『Ruby Way』を読むつもりでいたんだけど、寝ながら読んでいると腕が疲れてたまらんので(笑)、かみさんが買ってきたこれを読み始めたら、けっこう面白かった。
まぁ、内容的にはいつも読んでるJakob Nielsenのエッセイとかなりだぶるんだけど、さすがユーザビリティに関する本だけあって、本自体のユーザビリティが高いんだな。すらすら読めて、かつ、重要なポイントがちゃんと記憶に残る。
いちばん面白かったのはユーザビリティテストの実況のところか。いちどちゃんとやってみたいんだよなぁ、このテスト。おれの「やってみたいリスト」の中では、ペアプログラミングと同じくらいのランクにある。ぜったい面白いって。
なんにせよ、よーくわかったのは、ウェブサイトデザインに正解はないということか。製作グループ内で意見が分かれたくらいのことでへこんだりする必要はないのである。当たり前のことだが。
■ tDiary: 1.4.4.1
1.4系がruby 1.6.8や1.8.0 preview1で動かない(もっぱらPStoreの非互換)という問題があったので、修正して1.4.4.1にした。1.6.8にしていない人には無関係なバージョンなので、1.4.5にはしなかった。
ruby 1.6.8 + tDiary 1.4.4で使っている人、たぶん今は問題なく動いているように見えるけど、年が明けたらエラーになると思うので、rubyをバージョンダウンしたくなければ1.4.4.1にした方がいいと思われ(←もっとも1.4.4.1だって年が明けても動くという保証はないのだけれども)。
それにしても、やっぱりPStoreは鬼門だな。こういう被害(?)もあるし。これからもrubyのバージョンアップに追従する気のある人は、1.5系に乗り換えて、テキスト保存形式に変換してしまった方が良いと思う。
■ tDiary: 静的HTML生成
たしかに、そういう方法なら静的なHTMLを吐き出すことも可能ではあると思う。しかし、静的HTML生成というのはそんなにも重要なことなのか。単に従来の日記システムが静的だったからtDiaryでも……という発想になっていないか。
動的でも困っていないなら、静的にする必要はないではないか。よほど過負荷で悩んでいるのでない限り、そして、ムーア様がこの世にある限り(笑)、動的でもぜんぜん問題ないだろう、と思うんだけどな、おれは。それにtDiaryで動的に動作するのはリンク元記録だけじゃなくて、いくつかのプラグインも動的だ。たとえば最近追加されたwhatsnewとか。静的にすると、tDiaryの魅力はすごく低下してしまう。
ちなみにtDiary.orgはリンク元を表示していないだけで記録はしてはいるので、編集画面にすることで(管理者は)リンク元を見ることができるようになっている。見た目だけで判断するのは禁物:-)
2004-12-30(木)
■ ダンボール生活
同じ市内ということで、ずるずるとした引越しを決行してしまったため、新居の整理と旧居(?)の掃除を同時に進めなくてはならず、ぜんぜん休む間がないのであった。あぁ、このままダンボールに埋もれて年を越すのか……。
新居の新しい装備(床暖房とか食器洗い機とか)の使い方を覚えるのもけっこう大変だよ。まぁ、新しいおもちゃだと思えば、それもまた楽しいのだが。
で、ツッコミにあったいくつかの疑問に答えておこう。
- サーバ専用室はあるのか?: バイク専用ガレージとは言うものの、妙に奥行きがあるので、バイクの置いてない部分がけっこうあり、アウトドア用品やライディングウェアに混じって、スチールラックに載ったPCがあったりするのである。もちろん、ガレージにもLANは引いてあるので(以下略)。
- ビーマー復活か?: もちろん、大きなバイクを買うつもりなんだけど、何を買うかは決めていない。いちおう、第一候補はR1100Sなんだけど……また中古探さなきゃな。
- 休日のtDiaryイジリ復活?: 上記のように、しばらくは引越しの片づけが……。もうちょっとお待ちください。とほほ。
- 門にはこま犬がいるのか?: 実は設計段階では玄関両脇にシーサー(神社でもないのにこま犬は変だから)を置くことにしていたのだが、どうもバランスが気に食わず、没に。どうせなら屋根に一匹載せたいよなぁ。
- パラボラは?: スカパーは引き続き利用予定。けど、スカパーのアンテナはカセグレンじゃないし!
- Quakeサーバ立てない?: いい案だな〜。でも、プレイしてる時間がないんじゃ……。
■ 寄付に感謝
毎年この時期になると、何人かのtDiaryユーザからAmazonギフト券で寄付をもらう。ありがたいことである。Amazonギフトのメールにはハンドルくらいしか書かれていないので、本当は誰が送ってくれたのかわからないという問題があり(笑)、メールアドレスでも書かれていない限り、こちらから直接お礼をすることはしていない。
Amazonギフト券は現金化できないのでそのまま本やDVDを買うわけだが、同じ時期にtDiary.orgやtDiary.Netのドメイン更新時期が来たりするので、気持ちの上ではそういう費用にあてさせてもらったつもりにしている。
というわけで、この場を借りてお礼を。ありがとうございました。
◆ jun.o [R1100Sの中古は、なかなか見付からないですねー。っつーか、ディーラーですら新車展示していないような・・・。という..]
2006-12-30(土)
■ 高専ロボコン2006
万難を排してただいま視聴中。今年は、深夜に放送されていた地方大会をすべて見るという、例年にないほど気合を入れて準備したからな。心の中の優勝候補も決まってるもんね。全国大会には出場してないけど(←予選落ちかよ)。
1回戦から強豪が次々と敗れ、どうなることかと思ったが、最終的には(客観的にみて明らかに)優勝候補だった詫間が取った。地方予選からすべて「ふるさとゴール」をしての優勝。ロボコン大賞とのダブル受賞も、文句なしだよなぁ。
もっとも心の中の優勝は、全国大会に出ていない方の豊田高専チームなんである。完璧にルールの裏をかいた戦術を駆使する「空飛ぶロボット」で、唖然とするアイデアだった。あれは審査員推薦で全国に出すべきだったよ。まぁ、大人としてはあれを認めたくないのはわかるけど。
2008-12-30(火)
■ ふりかえり
さっき軽く今年の日記を読み返したので、Google Analyticsのデータからちょっと振り返る(←読み返したのはなんだったのか)。
一番ページビューが多かった記事
見限ったはずのKDDIからは、まだ乗り換えてないわけだが(笑)。次点はしょこたんを尊敬している(11月)で、中年男性っぷりを世間に知らしめた。
一番多かった検索キーワード
- グラコロ
グラコロ同盟2008(10月)では、マクドによるまさかの妨害で200個は達成できなかったが、2007よりは大幅な伸びを達成。なお次点は「ひかりone」。↑の記事は公式関連ページの次くらいに出てくるので、当然といえば当然か。
一番売れた本
- ハローサマー、グッドバイ (8月)
これはAmazonのアフィリエイトレポートより。よい本が売れるのは嬉しいね。もっとも、個人的な今年のベストは『本泥棒』(5月)なのに、あんまり売れてない orz
2009-12-30(水)
■ グスタフ、寝室への侵入を許される
グスタフが来てそろそろ4ヶ月になる。ずいぶん大きくなった。写真は大掃除(の邪魔)にくたびれて、抱っこされたままぐっすり寝ているところ。
マダの時とは違って、かみさんの猫アレルギーの症状はまったく出る気配がない。これが猫の個体差によるものなのか、単に外猫は汚いというだけの話なのかよくわからないが、とりあえず一安心。
一方、ここ数日はかなりの早朝に寝室のドアをガリガリやって起こしに来るようになっていて(ゆうべなんて午前3時である)、さすがにたまらんので試しにベッドで一緒に寝てみることにした。
そしたら、朝の7時になってもまだ寝てるではないか。空腹のせいかと思っていたが、ひょっとして単に寂しかっただけ? どんだけ寂しん坊なんだ!*1
……というわけで、朝の安眠はこれで確保できたような。アレルギーが出ないといいんだけど。ちなみに猫には「布団の中で寝る派」と「外で寝る派」がいるようだが、グスタフは外派らしい。中に引っ張り込んで寝かしつけても、気がつくと上で寝ている。
*1 グスタフの名誉のために書き加えておくと、寂しいんじゃなくて寒かったのではないかという推測もある。本人に聞いてみないと真相はわからない。
2010-12-30(木)
■ 平凡倶楽部(こうの 史代)
「こうの史代の初エッセイ集」ということなので買ってみたけど、エッセイというよりは(やっぱり)絵のほうが多い(のでそれはそれで嬉しい)。これまでの作品でもいろいろと実験的なことが好きなんだろうなー、と思ってはいたけれど、このエッセイ集でもいろいろと面白い試みをしていて、あきらかに失敗しているものも含めてバリエーションを楽しめる。こうのファンなら買いでしょう。
で、(最近の癖で)読みながら「これを電子化するのは面倒そうだなー」などと考えていたのだが、そもそも元が平凡社のWebサイトでやっていた「平凡倶楽部」というコーナーだと知って唖然。他にもこうの史代はWeb上でいくつか仕事をしているようで、Amazonばっかり頼りにしてたらダメだなぁと思った。
もっとも、平凡社のサイトのデキはイマイチで、細かい字を読ませるためだと思うがFlashのビューアは大きすぎてよほど解像度が高いディスプレイでないとページを一望できないという。紙の習慣から離れてちゃんとWeb向けのフォーマットを作れない出版社は、もうちょっと勉強するなりプロを雇うなりして欲しいものです。
2011-12-30(金)
■ グスタフとドーラ、絶食する
日曜あたりから、なんだか食べ残しが増えてるなー、と思ったら、2日ほど前からグスタフもドーラも、ほとんど食事を取らなくなってしまった。水は飲むけどすぐに吐いてしまうし。猫はよく吐くから珍しくはないけど、胃の中は空っぽだから出てくるのは水ばかり。なんだかつらそう(に見える)。
夏場はさすがに食欲をなくしてあまり食べなくなることはあったけど、こんなに寒かったらむしろ腹が減るだろう。2匹同時ってことは一方だけ病気ってこともないだろうし、いったいなにが起きているのかさっぱりわからない。
こういう時に「猫 食欲がない」みたいなキーフレーズでググったりすると、それはそれは不安になるようないろんな良くない症例が出てくるわけですよ。まぁ、こういうときにネットで見つかる情報は、極端な状況だったからわざわざ書かれた話なわけで、逆に心配しなくていいような話が見つかることは稀である。ネットの情報だけみていたずらに不安を募らせるのではなく、基本的にプロを頼るべき状況だ。
というわけで、(大騒ぎになるので)患者は連れずに主治医を訪ね、症状を説明したら胃酸過多ではないかという。食事をとらないだけでほかは健康そのものなので、大丈夫だろうとの見立て。で、胃酸過多ならキャベジンを与えよとの指示。まぁ、同じ哺乳類だしね、そういうもんだよね。
キャベジンの錠剤を買ってきて、包丁で4分割して飲ませる(これがまた大騒ぎなんだけど割愛)。グスタフはその直後あたりからなんだか食欲が出てきたみたいなので、キャベジン関係なく回復したのかも知れない。ドーラも1日遅れて徐々に食欲が回復してきた感じ。もっとも、試しに120円くらいの高い猫缶を与えてみたりしていたので(基本的には過保護である)、いつものドライフードには不満気なんだけど。病気になるたびに舌が肥えてたらたまんないっつの。
2012-12-30(日)
■ Jコミファンディングの「内田美奈子PDFセット」が届いた
最近のJコミはもうすっかりオンライン閲覧専門のコミックサイトになってしまい、発足当初のようなDRMフリーの媒体を無制限に配布する形態にはもうもどれないのかなーとほとんどあきらめかけていたんだけど、最近「Jコミファンディング」というのを始めて(詳しくは公式ブログの記事)、これは有償とはいえ読者の手元にDRMフリーの媒体が残る(所有欲を満たせる)スタイルだ。うん、これでいい。ファンにとっては、無償である必要なんてないんだから、これこそが望んでいた姿。
というわけで、さっそく募集開始と同時に内田美奈子のセットに申し込んだら、締め切りを前にしてPDFファイルがもう届いた。上の写真にあるように「BOOMTOWN」を始めほとんどの単行本は持っているのだけど(「百万人の数学変格活用」などのサン・コミックスのものも全部あるはずだけど書庫から発見できず……)、さすがに黄ばんできてしまっているのできれいなPDFが手に入るのは嬉しいよ。
ちなみにJコミファンディングには「著者との飲み会」付きの高額セットまであるんだけど、あっというまに完売していてびっくりした。好きな作家と飲み会なんて気後れしちゃって何も喋れないよ、さすがにそれはないわー。
2013-12-30(月)
■ 人工知能学会誌の表紙からメッセージを(勝手に)読み取る
例の人工知能学会誌の表紙、炎上した結果毎日毎日いろんなメディア経由で繰り返し見せられたおかげで、すっかり好きになってしまったよ。見れば見るほどさまざまな角度で深読みができて、じつに面白い。公式アナウンスによれば「掃除機が人工知能になっていることを表しています」ということなので、人工知能をネタにした抽象的なイラストということになるのだろうけど、まがりなりにも科学者たちが選んだイラストだ、単なる荒唐無稽なファンタジーではなく、(意識的か無意識かにかかわらず)ある程度の蓋然性があるものが選ばれてるに違いない。
そういう視点でこのイラストを見てみると。
まず主題は、人間そっくりなヒューマノイド・ロボットである。現在のロボット技術が進歩して人間と見紛うロボットが家庭に入るようになるのは、早くて10年、遅くとも50年くらいかかるだろう。それくらいの近未来の風景ということだ。ロボットをヒューマノイドにする最大の理由は、人間が活動する環境で、人間と同じ道具が使えるようにするためだ。つまり、このロボットは掃除だけでなく、さまざまな家庭内労働をこれ一体でこなしていると想定できる。
いっぽうこの絵の場所は、おそらく書斎。紙の書籍が床にまで積み上がっていることから、(書籍のほとんどが電子化された近未来で)わざわざ希少な紙の書籍を収集するこの部屋の主は裕福な好事家。おそらくロボットもまだ高価なものだが、趣味の延長で購入したものではないか。
ふたたびロボットに目を向けると、背中から生えているアンビリカルケーブルが妙に太い。この大きさのロボットに大電力が必要なわけがないので、データ用途だろう。膨大な量のデータの入出力があるに違いない。ということはこのロボット、頭脳がまだ外部化されているのではないか。さきほど「家庭内」と書いたのはそういうことだ。このロボットは外に出られない。「人間と同じことができるロボット、ただしコンピュータに一部屋必要です」……こりゃぁ相当なマニア向け、ごく少数のアーリーアダプターしか買わないぞ?
そんな高価なシロモノなのに、このロボット、掃除をさぼって本を読んでやがる。いやしかし、ここは重要なポイントだ。人間と同じ行動がとれるだけではない、人間と同じ思考ができることを示している。本を拾って開き、命令に背いて中身を読む、知性と好奇心を持っているということだ。
で、これが人工知能学会誌であることに戻ってくる。
近年までの人工知能研究は「すごく賢いコンピュータ」を作ることに力点が置かれていた。チェスや将棋で人間を負かしているのは、短時間で多量の計算をこなす「すごいコンピュータ」だ。でもこれがどんなに進歩しても、人間のように思考する機械は作れなさそうと言われている。一方、脳を模した、人間のように考える人工知能の研究は、あまり芳しくない(なかった)。だから個人的には、自分が生きているうちにコンピュータと会話するのは無理なんだろうなぁと思っていた。
しかし、最近はちょっと流れが変わってきたらしく、周辺技術の進歩が見られるようになってきているらしい(参考→“AI”はどこへ行った?(5):AIの“苦悩”――どこまで人間の脳に近づけるのか)。もちろん以前読んだジェフ・ホーキンスの仕事のように、真正面から脳の模倣に取り組んでいる研究者たちもいる。うん、あきらめるのは早いかも知れない。
つまりこういうことだ。日本の人工知能研究者は、せいぜい50年以内に人間と同じように思考する機械を作る気でいると(サイズは少々大きいかも知れないが)*1。この表紙イラストには、そんなメッセージが込められているのだ。きっとそうだ。そうに違いない。
このことに気づいたおれの興奮を、うまく文章化するのは難しい。でも、同じ興奮を覚える人はきっといると思う。だってそうだろう? イルカのような相互理解のできない知性じゃない、同じ本を読んで、互いに感想を述べあえる、人間以外の「知性」に、生きているうちに会えるかも知れないんだ。これが興奮せずにいられようか。
というわけで、新しい人工知能学会誌、リニューアル直後に妙なツッコミが入ってしまって凹んでいる研究者も少なくないかもしれないが、こんな未来が待っているなら応援するよ。がんばってください。できれば10年、せめて20年くらいならたぶん待てます。
*1 この数字はジェフ・ホーキンスが掲げた目標ともおおむね合致する。
◆ ma2 [アンビリカルケーブルが妙に太いのは、これがアンビリカルケーブルではないからです。掃除機の本質はゴミの処理。ケーブルに..]
◆ かしわざき [本と言えばブラッドベリ。この図は、華氏451度 (の映画版?) のラストで描かれる「本を暗唱する人々」がさらに死に絶..]
◆ ただただし [> argonさん そうですね。人間と同じ思考をするためには人間と同じ身体(による入出力)が必要という可能性は高いと..]
◆ sonya [私はこの絵を見て「ヨコハマ買い出し紀行」的な未来を感じましたね つまり彼女はこの部屋の主で年末の大掃除中についつい本..]
◆ Shin-Itchiro [>まがりなりにも、、、 そこなんですね。まがりなりにも大の研究者たちから「圧倒的な」(学会サイトより)支持を得て選..]
◆ ただただし [投票できたのは一部の学会員だったとか、イラストレータにはそんな意図はなかったとか、あとからあまり面白みない情報が出て..]
2016-12-30(金)
■ tDiary 5.0.3リリース
昨日の試合、開門待ちで行列しているあいだにリリースされた(笑)。今月のリリース担当は@machuだったんだけど、いつも早い時間にリリースして、偉いなぁと思う。
今回の目玉はなんと、AMP対応ですよ。このプラグインが有効になってるtDiaryは、検索エンジンなんかで超すばやく開けるようになるはず。
というわけでリリース当日にはなにもできなかったので、ここのアップデートは今日やった。第一tDiary.Net共通のセッティングだと、GFMスタイルの中で呼んでいるtwitter-text gemがコケてデプロイできない。うーん……と思ったらすでにTwitter上で議論が出ていた。パッケージングミスかぁ。
とりあえずGemfile.localで以下のように前のバージョンを指定して回避:
gem 'twitter-text', '= 1.14.2'
こういう場当たり的な回避策、あとで元に戻すのを忘れがちなんだよなー。本家のリポジトリだけwatchしておくか。たぶん問題には気づいてるだろう(がクリスマス休暇中だろうなぁ、Twitter社)。
なお、AMPはクロール負荷が一時的にあがりそうなので、ここではようすをみつつ有効にするつもり。あとはrubyも2.4.0にあげなくては。これは関連gemの対応状況をみつつ、のんびりやる予定。
2017-12-30(土)
■ ミリシタイベント プラチナスターツアー「Princess Be Ambitious!!」
THE@TER BOOST!!の投票券がかかっているのでけっこうマジでやらなければならないイベントで、少なくとも36,000pt、できれば1万位以内に入って報酬を多く獲得するのが至上命題だったわけですが*1、まぁいまのスターツアーの仕組みなら、1万位はムリでも36000ptはいけるでしょう……というわけでがんばった。「Princess Be Ambitious!!」はかなり好きな感じの曲だし、MMixでも特に苦労することがなかったので楽しかったね。休暇に入ったらゲームしてる時間はなさそうなので、仕事納めにあわせて目標到達して、あとは流れで。
THE IDOLM@STER MILLION THE@TER GENERATION 04 (特典なし)
ランティス
¥1,364
今日になって獲得した投票券はぜんぶネコ志保に投下したけど、競ってる美也陣営のほうがむしろ票を伸ばしていて、1万票くらい差があったのが一気に数千票差まで詰められてしまっている。怖いなぁ。まぁあと半月以上あるので焦ってもしょうがない。
*1 コンベンションセンターで36,000ptは当然みたいな流れになってて怖い。
2018-12-30(日)
■ THE IDOLM@STER THE@TER BOOST 02リリースイベントへ行ってきた
また当選してしまった。積まなくても当たるの、ほんとありがたい。年の瀬すぎるけど!(笑) 夕べは例によって「ゆくm@s くるm@s」があったので、本当ならこれで「アイマス納め」のはずなんだけど、今年は正真正銘、ミニライブでアイマス納め……というか仕事納めである(本業的な意味で)。
900名招待ってことで場所はまたらんらんホールなんだけど、今回は小田急よみうりランド駅じゃなくて新百合ヶ丘駅からバスにした。妙にバスが混んでいて、前回はあんなに空いていたのになんでだろ? そしたら終点の2つ手前の停留所で運転手が渋滞がひどいから歩けるものは降りろという。で、えっちらおっちら最後の坂を登ってみたらこのありさまである。イルミネーションかぁぁぁ。知らんかったよ。リア充の巣窟じゃん。とうぜん園内は大混雑である。こんなところにオタクを900人も集めるとは……。
らんらんホール前の広場もLEDが敷き詰められていて入れないから、周辺の通路をつかっての点呼だから、狭苦しくてなかなかつらい感じだった。まぁしょうがねぇなぁ、こればっかりは。
TB02からは空猫珈琲店の5名全員(こーりー、ころあず、ナンス、りか姉、ちょっちょ)が登壇。この顔ぶれは引っ掻き回し役がいないのでまったり進行ですな。MCはころあず。TBシリーズのリリイベでは2曲しかやらないと聞いていたので、他になにをやるのかと思ったら、TB02世界を舞台にした(カオスな)即興劇と、同じく後日談を扱った(まっとうな)朗読劇だった。即興劇はランダムに選んだキーワードを入れなくてはいけなくて、発表順でラストが困ったことになるんだけど、どうやら昼の部でもナンスがラストを引いてしまったらしく、夜の部はそれだけは避けたいという雰囲気だったにもかかわらずじゃんけんで負けてラストに。温情を見せかけて4番手を選んだころあずのフェイントがナイス。もちろん即興劇もカオスで面白かった。
ライブパートは「オーディナリィ・クローバー」から。ミリシタMVの振りそのまま(スペシャルアピールまで再現!)で感激。派手にぶち上がる曲ではないんだけど、当然のごとく立ち上がった我々……なんだが、どういう流れかすぐに前の方から着席し始めたのにはびっくりした。なにそれ。前回は総立ちだっただけに、これ、座席の下がアシカプールであることを前説でこれでもかって脅しにかかったえいちPのせいだよなー。これを受けてか、「DIAMOND DAYS」ではキャスト側から立つように言われてしまうという。今年最後のイベントでだいぶダメな感じのケチをつけてしまった。とほほ。
とはいえ全体的にはいいイベントで、大晦日の前日にもなってアイマスイベントできっちり締められたのはとてもいい気分だった。さすがに家族の目が冷たいので今後は避けたいところではあるが(笑)。
2020-12-30(水)
■ LenovoのWindows Hello対応カメラを買った
例年だと今日は今年1年のふりかえりをする感じの日記が多いんだけど、ここ2年ほど書いていたアニメの話も、今年はぜんぜん見れてないし(いちおう面白そうなのは保存してあるけど、まだ夏アニメの7話あたりをのんびり追いかけている状況)、これまた例年あるはずのRemember the milkの「今年消化したタスク」的な機能もまだリリースされていないわ*1で、書くことがない。
そもそも今年は、世間的にはコロナに始まりコロナに終わった感で、2月に大阪へライブに行けたのがもう奇跡みたいだし、たかだか10ヵ月前とは思えないほど遠い記憶だ。今月は第三波の真っ只中で、元旦の天皇杯をちゃんと現地で見られるのかハラハラし通しだし。
一方個人的には転職活動に始まり新しい職場に馴染むまでのひさびさに波乱の年だったわけで、コロナ騒ぎと合わせてなんだか落ち着かない一年だった。公開日記には書けていない面接のアレコレも含め、ふりかえりのネタはいくらでもあるけどね。書かないけどね。
そんなわけでまったく関係ないのだが、クリスマスに何か適当に欲しいものを買う(すでにプレゼントですらない)という我が家の風習(?)にのっとり、注文してあったnew gearが届いたのでセッティングしていた。
モノはLenovo 500 Full HD Windows Hello対応 Webカメラで、PCを新調したときに一緒に買ったマウスCM02がWindows Helloで使うと本当にライフチェンジングだったので、仕事用のPCにも付けよう、と。仕事用PCはhpのノートなのでHello対応の赤外線カメラを内蔵してるんだけど、自宅ではクラムシェルで運用しているので外付けカメラが欲しかったのだ。
CM02と違ってこっちにはマイクがないので、会議でマイクを使う場面の多い仕事用にCM02を回し*2、私用PCにLenovoをつける。買ってから気づいたが、三脚穴があるのな! これは便利。そんなわけで、昔買って遊ばせていたGollirapodを使ってデスクサイドに固定した。不安定なモニタ上に置かずに済むのは良い。
レノボ・ジャパン 4XC0V13599 Lenovo 500 Full HD Windows Hello対応 Webカメラ
レノボ・ジャパン
(no price)
https://www.amazon.co.jp/dp/B07PMZHNC6
ところで、外付けのHello対応カメラはマウスとLenovoしかないんだよなぁとか愚痴りつつ探していたら、なんか増えてた。誰かに買わせよう。
追記(2020-12-31)
夜が明けたら公開されてた。まぁ例年とあんまり変わらん感じやね。新しい職場ではタスク管理をJiraでしてるから、仕事関係のタスクはあんまりなかったはずだけど。
◆ kameria [タモリ倶楽部。「ワイルドでいこう」の最初の歌詞が「♪いつものラーメン」。爆笑しました。]
◆ でんすけ [私もタモリ倶楽部見ました。前半で寝てしまったのですが、誰だかの歌で命令口調ばっかりなのが笑えました。 でわよい年末..]