2001-12-27(木) 10142歩
■ 散財自慢
年末最後のバトルが繰り広げられている散財自慢だが、白状しなければならないことがある。このシステム、年を越せないのである。越せないわけじゃない(たぶん新年のデータはちゃんと入力できると思う)。前年以前のデータが見られないのである。だから、がんばって大晦日に散財しても、勝利に浸っていられるのはほんのわずかの間だけ。
それじゃぁあんまりだ、と思うので、年越し対応をしようと思っていたんだが、けっこう忙しいのとモチベーションがいまいち高まらないので(だって年間王者は某石油王の息子で決まりだしさ)、しばらくこのままで行っちゃうことにした。年が明けたら、新しい気持ちで散財に励んでください(笑)。
■ 続・tDiaryは重いか
重いったら重いよ。もぅ、1.3系ったら重くてしょうがないよ(←自分で作っておいて何を言うか)。
どれくらい重いか見てみようと思って、Ruby付属のプロファイラを使ってみた。最初は漠然と「I/Oがけっこう食ってるんじゃないのー」と思っていたのだが、ぜんぜん違った。通算50%近くの時間を食っていたのは、ERbCompiler#compile
だった。あぁ〜、そりゃそうだ〜。
なにせ、ページの外枠、日記本文、プラグイン適用と、都合3回もERbを通しているのだ。重くて当たり前である。こりゃなんとかせにゃあかんかなー、と思ったのだが、なかなかいい解決策は思いつかない。
一番いいのはキャッシュだろう。リンク元表示をプラグイン化してしまえば、前の二段階まではほとんど変化がないので、最新表示だけでもあらかじめrhtml化しておけば、最後のプラグイン適用だけで済む。キャッシュの更新は、本文の更新時かツッコミがあった時だけ。これはやる価値があるかも。
キャッシュの応用として、ERbのメソッド化機能を使う手もある。でもメソッド化したらどっかにとっておかなきゃいけないので、mod_rubyを前提にしたり、dRubyを動かしたりしないといけない。これはちょっと仰々しすぎるな。
それから、ERbをやめてerubyを使うという方法もある。もっとも、比べてみたことがないので、erubyの方がどれくらい速いのかはわからない。そもそもAPIが違うから、そんな簡単な問題ではない。
一番楽なのは、ムーアの法則様にお願いすることだな。これなら何もしなくてもいいんだけど。お願い、ムーア様。なんとかして。
2002-12-27(金)
■ トンネル掘削
自宅のpiccoloに職場から接続するために、新たなトンネル掘り。
現在は、外部サーバ(ext1)でZebedeeを動かして、クライアントからはZebedee→stoneで接続している。両者の間はHTTPSだ(ふりをしているだけだが)。ext1のZebedeeからはマルチターゲットを使って他のホスト(ext2)にsshできるようになっている。
さて、これに自宅(home)を追加する場合、一番簡単なのはext1のマルチターゲットに追加することだが、ただでさえ重いトンネルだから、できるだけ途中は省きたい。そうなるとクライアントでもうひとつZebedeeを動かさないといけない(Zebedeeはサーバ側のマルチターゲットはできるが、クライアント側ではできないため←たぶん)。stoneは複数のトンネルを1プロセスで指定できるので、こっちは問題なし。
さて、sshだけだと面白くないので、自宅で動かしているPostfix経由でメールを送れるようにしたい。となると、クライアントはWindowsなので、メーラーからLinux上で口を開けているZebedeeに直接送るか、Windows上でZebedeeを動かしてそこからstoneに接続させるか。
前者だとZebedeeを解放(localsource false)にしなきゃならないから、結果的に社内オープンリレーになってしまってよろしくない。カーネルが2.4ならiptablesで制限することも可能だが、いまさらipchains覚えたくはないしな。……つーわけで、けっきょくWindows上でもZebedeeを動かすことに。
最終的に、我が軍の秘密トンネルはこんな感じとなった。
+- Zebedee -+- sshd Zebedee -+ | (ext1) | (ext1) (Win) | | | | | +------ sshd | | (ext2) Zebedee -+- stone -- squid -+ (ext1用) | | | +- Zebedee -+- sshd Zebedee -+ (home) | (home用) +- Postfix
実際は、末端ごとに接続できるポートとできないポートの組み合わせがこれに加わる。んーむ、複雑すぎてわけわからん……。
■ tDiary: 本日のハンティング
……は最近やってないのだが。というか、やめたんだけど。
実は、tDiary.Netのアンテナには毎日、数個程度の日記が増えているのだ。いちいちアナウンスをしないのは、多すぎて手に負えなくなってきたためである。
というわけで、何も言わないけどリンクされれば数日以内にはちゃんとアンテナに入っているはずなので、登録希望者は確認されたし。入ってなかったら、ちゃとツッコんだ方がいいです。
って、もはや確認するのも大変な数だけどね……。もう、はてなアンテナにアウトソースするしか?(笑)
◆ やまぐち [しまった、構成がよくわからない…]
2003-12-27(土)
■ スキージャンプ・ペア オフィシャルDVD(真島理一郎)
24日になにげなくAmazonのウィッシュリストに入れたら、目ざといサンタさんが即座に気づいてくれたらしく、即日発送してくれたようだ。ありがとう、サンタさん!! 頼んだ覚えのないものが届いたので、マジでびっくりしました。で、包みを開いたら激しく脱力しました(笑)。
というわけで、以前からオフィシャルサイトを見ていたから新鮮な驚きはなかったわけだけど、一本の作品としてまとまってると、また別の面白みがあるねぇ。つーか、ナレーションおかしすぎ。お正月には欠かせない一本って感じ(なんだそりゃ)。
2005-12-27(火)
■ イーガンは短編から入れ
にじむさんのトコのツッコミ欄でイーガン読むならどう読むか的な話をしていたら、とつぜん翻訳者の山岸さんが降臨するという事態になって、なかなか楽しかった。これだからネットはやめられん。
にじむさんはやたらと恐縮しているが、SF系日記更新時刻Rとかに捕まったら、関係者の目に継続的にさらされることは覚悟しないとね。……む!? ってことは、ここに要望とか書いておくと、出版関係者に読んでもらえたりするわけか。「スコーリア戦史の続きを出してくれぇ」とか(そこかよ)。
しかし、読まれる覚悟はすべきだが、手加減もすべきではない。関係者の目を気にして書くことをためらっても、誰も得をしないであろう。まぁ、作者は気をよくするかも知れないが、書かれるべきことが書かれないことで読者が損をしたら意味がない。
というわけで、「イーガンの長編はSFマニアのもの」という意見を変える気はないんだけど、山岸さんのツッコミと、言いたいことはたぶん、ほぼ同じなんだよね。表現はだいぶ違うけど。もし、いきなり前戯もなしに『ディアスポラ』を勧めてくるようなヤツがいたら、ソイツは誠意に欠けるSFファンだと思うな、おれは。SF読みなら、この本はSF耐性のない人にはキツいということを意識すべきだと思う。ちゃんと楽しんでもらうために、体を慣らしてもらおう。
だから、イーガンを勧めるなら、まず短編集を読ませよう。イーガンの短編には、SF読みじゃなくても楽しめるくせに、SFの素晴らしさがはちきれるほど詰まっている、稀有な作品ばかりだ。読んでいるうちにSFの楽しみ方が自然に身につく。イーガンほどSFに対する急峻な学習曲線を持った作品を書ける作家はそういない。
で、「うん、面白かった!」と言われたら、もう大丈夫。『万物理論』なり『ディアスポラ』を勧めよう。いきなり『ディアスポラ』を読ませるのは、目隠しをしてジャングルのど真ん中に連れてきて放置するようなもんだし、しかも相手は10次元のジャングルなんだぜ? でも、短編集を読めた人なら、きっと長編も楽しめるだけの「SF耐性」を身に着けているので、こんな「マニア向け」の作品だってちゃんと読めるはずだ。
◆ ただただし [山岸さん、どうもです。 「安全パイ」という表現は実にしっくりきますね! たぶんこの件に関して、私は臆病なんでしょう。..]
◆ ma2 [えっ。じゃあ『ワイルドカー(略 「宇宙消失」はイーガンの長編の中で一番短編ぽいというか,大森さんの言うところの「文..]
◆ yoosee [非SF読者にSFを勧めるときって「私が勧めたSFが拒否されたらもう二度とこの人はSFを読まないかもしれない」と言う微..]
◆ にじむ [今回の場合は別にSF読んでない訳ではない私が「でもイーガンは……」と言ったところから始まったので、yooseeさんの..]
◆ TrackBack [http://bm.que.ne.jp/log/20051227.html#p05 Mint Julep [本の話]..]
◆ ほえほえ [おれも『ワイルドカー(略]
2006-12-27(水)
■ 新春エンジニアかるた大会
週明けから2日ほど修羅場っていたので、日記を書く暇もない始末。おかげで年末年始はのんびりできそうだけど。
忙しい日々の合間にちょこちょこ書いて送っていたTech総研のかるたがまとまったようだ。いくつか採用されているようでよかった。でも、けっこう総研スタッフの作が多いのは、一般応募作は特定の言葉に偏っちゃったからだろうなぁ。ご苦労様です。
■ ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF)(グレッグ イーガン)
何度も書くが、日本でイーガンの短編集が3冊も独自に編まれるというのは実に幸せなことだと思う。が、さすがに3冊目ともなると、全作品が期待を上回るかというとそれは無理というものか。もちろん、どの作品も及第点以上ではあるのだが。あと、『ディアスポラ』と同じくらい、SF耐性のない人に勧めるには注意が必要かも。
「行動原理」「真心」「決断者」「ふたりの距離」は、イーガンお得意のアイデンティティ物のバリエーションで、掘り進む方角が違ったり、人と人との関係性に踏み込んだりしてはいるものの、基本的なテーマを知っていればそれほどビックリしないというか。もちろんそれはそれで楽しいので、読んで損はない。
やはり出色なのは超数学バカSF「ルミナス」で、バカSFなのにコミカルではないという、同じ数学バカSFであるラッカーの作品とはぜんぜん違うところが面白い。副読本として『フェルマーの最終定理』とかどうだろう。しかし、こういう作品に星雲賞をあげちゃう日本のSF界は、まだ捨てたもんじゃないよな、と思う。裏を返せば、こんな作品ばかり喜んで読む日本のSF界はもうダメぽ、と言えなくもないが。おれはいいけど。
「オラクル」「ひとりっ子」は、連作ではないが緊密な関係がある作品。「ひとりっ子」だけ既読だったが、「オラクル」のおかげでよくわかった部分もあって、この並びで読めてよかった。もっとも、「お話」としてそんなに面白いわけじゃないと思う。
個人的にすごく刺激的だったのは、多元宇宙が離散的であるという認識。今までは漠然と、なめらかに連続する無限の宇宙が存在している気がしていたけど、よく考えればこっちの方が筋が通るよなぁ。となると、ひとたびクァスプを生み出してしまった宇宙は、そのクァスプを基点としてどんどん束縛されてしまい、最終的にひとつの可能性に収束してしまうのではないか、いや光速は超えられないからそれはないかな……なんて夢がひろがりんぐ。たぶん、こんな議論はとっくになされているんだろうけど。
とまぁ、物語と関係ないところで妄想が膨らむ、ある意味でいいSF体験であった。
ところで、ひとたび気がついたら最後まで気になってしまってしょうがなかったのが、「オラクル」のヘレンの一人称が「あたし」だったこと。「わたし」の方が雰囲気に合ってると思うんだけどなぁ。
2010-12-27(月)
■ 日経電子版は新聞なのに「世帯」の概念がない(のかどうか聞いてみた)
最近はテレビも見ないし、新聞もすっかり読まなくなってしまったので、社会情勢はもっぱらTwitterやFacebookで流れてくる情報から知るばかりになってしまった。おかげでネットユーザのアンテナにひっかからないような話題は存在しないもどうぜんである。もっともかみさんは引き続き日経新聞を読んでいるので、毎日朝夕に紙の新聞が我が家に降り積もる。
そんなかみさんがついに「電子版に切り替える」宣言をしたので、日経電子版についてちょっと調べてみたのだが、申し込みには「日経ID」が必要で、紙面のパーソナライズを実現するためにこのIDはどうも個人に紐付けられているようだ。そして課金はID単位のクレジットカード払い。つまり、世帯内で共有ができない。(紙の)新聞といえば世帯に一部、それを家族が回し読みするのが普通なので、これにはちょっと違和感がある。おれだって滅多にないとはいえ、ときおり目についた記事を読むくらいのことはするのだ。
ということで、こんな感じに聞いてみたよ:
来年から(Wプランではなく)電子版へ全面的に切り替えようと考えているのですが、日経IDは個人にひもづけられているため、今までのように家族で一部の新聞を読み回すことができないように見えます。電子版で「世帯で一部」のような従来のような購読方法はできないのでしょうか?
「年末だし、回答は来年かもね」とのんびり構えていたら、数時間で回答がきた。なかなか素晴らしい対応だが、回答内容もかなり素晴らしい(?)ものだった(強調は筆者):
電子版は、日経IDにご登録いただいたお客様情報を、記事のおすすめ機能などに活用するため、1IDをお一人で利用するようお願いしておりますが、同居されているご家族の方がお使いになることに関しては問題ございません。なお、同時に複数の方がログインすることについては制約がございます。ご了承ください。
ちょwww
まぁ、これだけで日経に「セキュリティ意識の低いダメ企業」というレッテルを貼るのは簡単だけど、この対応はわからなくもない。
一人にひとつのIDというシンプルな仕組みに「世帯」の概念を取り入れようとすると、いきなりものすごく実装のハードルがあがる。ソフトウェア的な複雑さが増すだけでなく、「同居」の確認もしないといけないし、厳密さを追求すると運用がえらく面倒だ。
かといって緩く運用するとものすごい人数で回し読みされかねない。だったらIDの世帯内使い回しだって明に禁止すればいいのにとは思うが、最初に述べたようにそれは「新聞」としてありえないという判断なのだろう。実際、法人会員向けには課金IDと個人IDを分けて運用できる仕組みを提供しているようだし。
有料オプションの追加も同じIDにログインして行うことを考えれば、無節操なID共有には歯止めがかかると考えてこの運用にしていると考えることもできる。パーソナライズをあきらめてそこそこ緩い運用を認めるというのは、まぁまぁの着地点かも知れないね。
さて、どうしたもんかな。おれは毎朝自動でスクレイピングしてKindleに転送して読もうかと考えていたので(そしてDoSアタック容疑で逮捕される)、パーソナライズはいらないんだけど、全記事なめてたらかみさんのパーソナライズ結果にも影響を与えそうだしなぁ。
2011-12-27(火)
■ 知る、読む、使う! オープンソースライセンス
まだβ版だけど読み終えてしまった。これはいいですね。単にライセンスを解説するだけでなく、その背景にあるFOSSコミュニティの成り立ちなども含めて書かれている。個人的に知らないことはほとんどなかったけど、終盤のライセンスカタログのおかげでGPL3とその派生ライセンスの違いなどが改めて理解できてよかった。
最近は「自社の製品をオープンソース化したい」なんて相談されることもときどきあって、そんなとき、担当の人が事前に自力でいろいろ調べてあるけどOSSコミュニティに参加したことないからどうにもトンチンカンで、頭から説明しなおし……という経験があるけど、そんなときもこれを一冊、ポンと渡せば事足りる感じ*1。オープンソースライセンスについて、過不足なく書かれていてバランスも良い。
そう、不足がないことはもちろんのこと、過剰でないところもいい。この手の話題は著者の思い入れが強いライセンスに偏ってしまうことがありがちだけど、そういうのがぜんぜんなくて、すごく中立。使う側にとって何が有用な情報なのか判断する手間がかからないというのはこの手の書籍では重要なポイントだ。
それはさておき、達人出版会、はやくAPI公開されないかなー、リンクはるのがめんどいよ……と思ったけど、ヘッダにOGPが入ってるからそれ使えばいいんじゃね? と思った。気が向いたらプラグイン作る。
……と思ったら原作者の@kdmsnrが更新してくれた(笑)、ので貼っておく。
*1 電子書籍なので文字どおり「ポンと渡す」わけにいかないのが難しいところ(笑)。
◆ catch [ご感想を掲載いただき、ありがとうございました! http://www.catch.jp/oss-license/20..]
2017-12-27(水)
■ デレステイベント「冬空プレシャス」
ミリシタが裏でやってる「プラチナスターツアー」でTHE@TER BOOST!の投票券がかかってるもんだから今週はそっちをがんばらないといけない。最低目標は36000pt、できれば1万位以内(これはたぶんムリ)。
というわけで、デレステの方は最初から2倍拳を使い、後半戦にはがんがん4倍拳を使いまくってだいたいいつものポジションへ。というかこんなにがんばる必要はないんだけど、このあたりに位置できないとなんだか不安になるようになってしまった(笑)。
ところで「冬空プレシャス」の中の「ケーキ食べ放題」がなぜか「カニ食べ放題」に聞こえてしまうんだけど、これはおそらく歌ってるメンツによるバイアスだと思われる。早苗さん、ユッキー、難波ちゃんの3人でケーキ食べ放題には行かんだろー。
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS MASTER SEASONS WINTER
日本コロムビア
¥1,366
2018-12-27(木)
■ デレステイベント「Trust me」
地道に営業で稼いでおいて終盤4倍拳で一気にポイントを獲得するスタイルで忙しい年末でもなんとかこの位置はキープできるのである。9人ライブは最初はびっくりしたけど、4人はランダムだしなー。そもそもミリシタはとっくに13人でやってるし、このへんに関しては完全にミリシタに抜かれたよね。
それにしても難しい譜面だった! (常にライフ回復を1枚入れているから)死ぬことはないんだけど、リズムがトリッキーでぜんぜんコンボがつながらない。Maxコンボが3桁行かないなんてこともざらだし。こっちが腕をあげても、新曲はさらに上をいく感じでなかなか厳しい。まぁある程度は歯ごたえがあるほうがいいけどさ。
THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER Trust me
日本コロムビア
¥1,105
総選挙で上位に入った、とくに新規ボイス組にはがんばったご褒美があるべきだし、ちゃんとスポットがあたるのはいいことだが、コミュはまぁ可もなく不可もなくって感じだなぁ……と思っていたら、終盤にかなり深いとことにまで手を入れてきてちょっとびっくりした。いい意味で。
とくに日菜子のこのセリフにはぞくっとしましたな。光と志希の会話も含め、これはなかなか良いコミュだったのでは。
2019-12-27(金)
■ 仕事納めだったのでワインのラベルを解読した
あれは11月の9日だったか、相模大野の酒屋をウロウロしていたら「HACKER」なる見慣れないワインが入荷しているのをかみさんが発見。買って会社に持っていけという。そりゃまぁ、いちおううちの職場はハッカーの巣窟ではあるが。
それにしてもこのワイン、名前といいわざとらしい0と1の羅列といい、ぜったいに何か隠れてるに違いないじゃん。それにしても、ググっても日本語の情報ほとんどないし、なんでこんなの仕入れたんだろう。
というわけで購入して、納会の日にでも持っていこうかということになった。
で、本日仕事納めにつき、簡単な掃除のあとで納会会場(会議室)に持ち込んでみました。なお、味は素直で癖がなく、飲みやすい普通のワインでした。
1. まずはラベルを撮影、OCRにかける
丸いラベルを正面から撮ると周辺の歪みがひどいので、中央から左右に半分ずつ使うつもりで撮影。そもそもこの段階でかなり歪んでいるからフォトショあたりで整形したほうがいいけど、まぁええやろ。ラベル部分だけになるようにトリミング。
OCRにかけて文字列を取り出したいんだけど、0と1からなる単純なシロモノだから、よほど劣悪な製品でないかぎり素直に認識してくれるはず。というわけで「OCR free service」とかで適当にググって見つけたサービスでサクっとテキスト化。
2. データを整形して解析
OCRはほぼ誤認識なくテキストにしてくれたので、左半分(left.txt)と右半分(right.txt)でそれぞれ22行のテキストファイルになった。両方合わせて32bit/行なので、たぶん88文字のデータのはず。
あとはコマンドラインでサクっと文字列変換しませう。pasteコマンドでデリミタを無指定にするときって「-z -d'\0'」にするんだって。初めて知った(manに書いてある)。あと一昨日でたばかりのruby 2.7の新文法「_1」をさっそく使ったぞ(笑)。いやー、こりゃワンライナーでしか使わんなぁ。
% paste -s -z -d'\0' left.txt right.txt |\ ruby -pne '$_=$_.scan(/.{8}/).map{_1.to_i(2).chr}.join'
出てきた文字列はさすがにところどころ文字化けしているが(想定内)、ちゃんと読める部分もある。おそらく同じURLが複数回並んでるだけですね。回答を書いてもいいんだけど、それじゃ今後同じことをしたい人にとって面白くないので略。じゃあアクセスしてみましょう。
3. 出てきたURLにアクセス
うはは。難易度はCTFでも配点5程度の超サービス問題だけど、わざわざ解読してアクセスするような客は限られるはずで、こういう仕掛けがあるのは楽しくて良いね。この入力フォームの最後には「Where did you buy your Hacker?」なんて設問もあってなかなか笑える(なんとなく二重の意味があるっぽくて──というのは深読みのしすぎか?)。
とはいえこのフォームは住所まで入れるようになっているわりに個人情報の扱いに関する注意書きもないから、GDPR支配下にあるイタリアの会社でこれではいろいろ心配であります。もちろん自分はまだ何も入力していない。
……という話を納会のLTでした。
おまけ
なお、真面目にフォームから情報を送るとHACKER (Not Cracker!) Hall of fame! - Ferro13というページにさらされるようだ。まだ日本からの参戦はなさそう。
それよりLEVEL 1と2があるなぁ。ひょっとするとこのワインラベル、別の問題が隠されてる可能性もあるね。
2020-12-27(日)
■ 【天皇杯準決勝】川崎 2-0 秋田@等々力陸上競技場
今年の天皇杯はもちろん変則運営で、J1優勝チームは準決勝でJ3の優勝チームと対戦なのだ。というわけで、J3でほとんど負けずにぶっちぎりの優勝を決めた秋田と初顔合わせ。
J2・J3ではよくある、がっちり引いて守ってカウンター、みたいなスタイルは実は川崎は苦手なので、苦戦するかもなーと心配していたが、むしろ秋田は序盤から積極的で、高い位置から素早いプレスでボールを奪い、シュートこそ少なかったもののけっこうな頻度でこちらのゴール前までボールを運んでくる。いやー、さすがJ3王者、なかなか強い。舐めててすまん。
とはいえ、押されていてもだんだん調子を合わせて自分のペースに持ち込めるのが今年のフロンターレ。ボール保持時間がじわじわ増えて、最終的には2点取って順当に決勝進出*1。
さて、今日は別の意味でも特別で、ケンゴが公式戦のプレイヤーとして等々力に立つのは今日で最後である。ベンチ入りは当然ながら、点差がなかなか稼げなかったせいで、ケンゴの投入は試合終了ギリギリだったけど、それでも記念の試合にちゃんと出場できてよかった。こないだのセレモニーでさんざんスピーチしたのにまだインタビューされるのは大変そうだったけど笑った。あとは国立で優勝をプレゼントするだけだ!*2
◆ みずほちゃん [今までの日記を変換したくないので、hnfに対応させています。ところで、他フォーマットの対応ってどうなるんでしょう?]
◆ たおかか [ええっ!! てことは練習自慢も年を越せないんですか!? ショック・・・。新しい気持で練習に励むかぁ(笑)]