1999-12-14(火)
■ TrueTypeフォント
そういえば、TrueTypeフォントが使えていないことに気がついた(今ごろ)。これもkondara.orgに既知の問題として掲載されていたので、以下のようにして設定した:
# /usr/sbin/chkfontpath --add /usr/X11R6/lib/X11/fonts/DynaLab-Kondara
xfontsel
でちゃんとDynaLibのフォントが表示されることを確認。よかった、これでやっと人並になったぜ。でもNetscapeでこれを使う方法がわかんないぜ(笑)。
■ IMAP
さて、あんまし時間がないけどIMAPの続き。ちょうど今読んでるUNIXマガジンに、IMAPのプロトコルの解説が載っていたのでどんなものかはよくわかった。まぁ、深く考えずに、NetscapeのMessengerをIMAPを使うように設定してみた。特にエラーも出ずに動いているようなので、たぶんいいんだろう。問題は、メールボックスに新着メールを届ける方法がわからないってことなんだよなぁ。
そうだ、もっとも原始的なmail
コマンドってもんがあったじゃん。……と思って、
$ mail sho
てな感じでメールを書いてみたら、sendmail
がないと言われてしまった。そうか。ローカルマシン内でも、メールの配送にはsendmail
がいるのか。うぅ、なんかsendmailってよくわかんないから入れたくなかったんだよなぁ。でも、たしかESRも『伽藍とバザール』の中でfetchmail
もメールの配送はMTAに任せてしまったみたいなことを書いていた覚えがあるので、最終的には必要になるんだろう。しょうがないのでrpm
でsendmail-*
を3つとも入れる。本体と、cfと doc。
これでローカルでメールが送れるようになったはず。mail
コマンドでメールを送ってみたら、今度はエラーが出ない。「やった」と思ったけど、なぜかISDNルータの自動接続がONに。うーむ、怪しい。実験のたびに10円払ってたらたまらんぞ。
ともあれ、ちゃんと送れたことを確認するために、Messengerを使って確認してみる。IMAPの設定をしてみると、おお、ちゃんとinbox
にメールが見えるよ。フォルダを作ってメールを移動させてみると、ちゃんとできる。同じメールボックスをWindows上でMessengerを立ち上げて読むことができるのも確認した。でも、両マシン間の見え方がなんか同期してないような気がする。設定が悪いのか。
さて、問題はこれらのファイルがどこにできているのかわからない点なんだけど(笑)、作ったフォルダ名と同じファイルを検索してみると、な、なんと。$HOME
直下にファイルがゴロゴロしてるやんけ〜。ダメだこりゃ。設定を見直してみないと。とりあえず今日は寝る。
2001-12-14(金) 8643歩
■ 本日のハンティング
そうか、tDiary Themesはかっこうの捕獲器と化しているのだな(笑)。
「秘密」とか言ってるへも日記は、無条件で捕獲するのは気の毒なのでちょっと保留。もちろん、うちに直接リンクした場合は有無を言わさず捕獲しちゃいます。
雑なメモRough Memorandumは捕獲しちゃいます(127)。VineのRubyが1.6.2のままだってのは、誰かも書いてたなぁ。VineSeedには1.6.5があるようだけど。ちなみに、日にちが1桁の場合だけ問題が起きるので、毎月後半2/3の間は大丈夫(笑)。とりあえずの対策として、最新ソースからcgi.rbだけ引っこ抜いて、/usr/lib/ruby/1.6/cgi.rb
と置き換えてしまうというのがあります。がんばりましょう(笑) >Nackさん
さらに裏日記(128←お、キリ番)。別に悪ふざけってほどのことでもないっす。狩りは本能ですから(何がだ)。ただ、夕べは他のことをしていたので、狩りに出られなかったのでした(笑)。
■ マウスがトロい
トロ型マウスではない。
Logitechのブルブルマウス、どうも動作が鈍いことがある。スクロールボタンが特に。タスクマネージャを見てみると、EM_EXEC.EXE
という怪しげなソフトが、CPUを常時20%くらい食ってるので、試しにkillしてみたらうまく動くようになった。なんだこりゃ。どうもLogitechのドライバくさいが。
と思って検索してみたら、不具合の話がボロボロ出てくる。Netscape6のリリースノートにも問題があると書いてあったし、他にもゲームでもトラブルが出てるようだ。だいたい、マウスのユーティリティくらいでどうしてこんなにCPUを食うのか。しかも、なくても困らないもの(らしい)のに。
というわけで、殺すことに。regeditでHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\run
からEM_EXEC
のキーを削除。これでよし(たぶん)。
■ 自動改札(2)
なんだか昨日のツッコミが盛況だ。
片面しか読めないって可能性は考えたんだけど、旧型機でできたことを新型機でできなくするというのは考えにくい。それなら最初から裏は禁止して、札幌みたくしてくれた方がまだ気持ちがいいぜっ(笑)。
取り間違い防止って、他人の定期を持ってっちゃう可能性があるってことですか? でも、出てきた定期券をじっくりあらためてる人なんて見たことないですよ。たとえ表向きに出てきても確認されなければ意味がないので、それはないかと。それこそ実態を把握していない無駄な改善。
なお、唯一のSuica改札が故障した場合は、駅員に見せて通っていました。帰りもそうしてくれと言っていたのでそうしたけど、これって電車に乗らずに10時間、町田のホームにいたことになるんだろうか(笑)。
■ 赤坂陸橋(2)
ナイショになってない(笑)。それすごいな。まぁ、たしかにあそこは、ぱったりと交通が途絶えることがあるから、できないことはないけど。じゃあ今度は、玉川通りのアンダーパス(ここも原付禁止)を自転車で。ぜひ。
2002-12-14(土)
■ アキバ浴
ボーナスが出たので、S.P.C.の面々とひさびさにアキバに遠征。ついでにGemini Projectの解散も兼ねて、通帳にあった残高すべてを現金化してメンバーに配るという非常に危険なイベントもやったんだけど、なんか集合がバラバラでイマイチ効果がなかった。残念。参加者はsuzune、ishii、houkou、FIELD、くわ、abcb、それからずーっと遅れてsmall。特にsmallには「徹夜明けハイ&現ナマ」効果で派手な散財を期待していたんだが……。
アキバは本当に久しぶりで、立体駐車場も、リニューアルされたアキバデパートも初めてだ。アキバデパートはさんざん脅されて(?)いたせいか、実物を見てみるとたいしたことはないのであった。まぁ、ガンダムショップと紳士服売り場が隣り合っているのはシュールだったけど。
今回のおれの目的は、小型のファンレスサーバ機である。具体的には例の5インチベイサイズPC、piccoloなのだが。どこに売っているのかわからないので、適当に回っていたら、最初に見つけたのはPlat'Home。値段は思っていたより高い。
その後、ぐるぐるしていたら、途中で英語版Visor Platinum展示処分品が15K円というのを発見してしまい、思わず買いそうになるが、ここはグッと抑える。
その後、目当てのpiccoloは若松の2Fにある方のコムサテでも発見。クロームメッキで派手なCD-ROMモデルと、ネイビーで渋いDVD-ROMモデル。派手なのはイマイチだが、CD-ROMモデルにいろいろ組み合わせると、まぁまぁ予算内におさまりそうなので、買ってしまうことにした。CPUはC-3 800MHz、メモリは256MBで、ディスクは40GB。いまどきPentium4が楽に買える値段で800MHzなマシンを組むというところが酔狂かと。
帰りにsuzuneから、9年モノのドイツワインを2本ももらう。甘い白ワインは大好きなのでありがたい。
■ piccolo
帰ってから少しのんびりして、そろそろ組んでみようかとおもむろに箱を開ける。本体は本当にCD-ROMドライブ程度の大きさだ。感動。電源はノートPC用程度の大きさのACアダプタ。あと、CPU用のヒートシンク(薄型ファン付き)が付属。これはファンを外してしまう計画。
それから薄型のCD-ROMドライブが……あー、なんか、入ってないんですけど!!(続く)
2003-12-14(日)
■ 天皇杯: 横浜FM 2(4)-(1)2 市立船橋
TV観戦。いやー、横浜のレギュラーがかなり欠けているとは言え、まさかこんな展開になるはね。しかも船橋は途中から10人だし。カレン・ロバートもよかったけど、田中はもっとよかった。面白い試合だった。横浜サポのブーイングはもっともだなぁ。
■ トヨタカップ: ボカ・ジュニアーズ 1(3)-1(1) ACミラン
TV観戦。今日はPK戦デーらしい……。とりあえず、トマソンの得点が見られたのは良しとする?
2005-12-14(水)
■ Sleipnir 2.21
2.20にあげてから、社内のいくつかのWebアプリのページでプロセスが死んでしまうようになっていたのだが、原因がよくわからなかった。IE単体だと死なないので、Sleipnir固有の問題なのはたしかなのだが。
で、2.21が出たんだが、
Sleipnir 2.20にブラウジング中にフリーズする不具合がありました。
国際化ドメインが有効で、かつURLに2バイト文字(日本語等)を含む場合に起こりました。
とのこと。リリースノートにもそれらしきことが書いてないけど、いちおうアップデートしてみたら、ピタリと直った。うーん……。
■ https://www.amazon.co.jp/dp/B000BSSC9M
昨日、ちょうど/.Jのトピックスになっていたのを読んでいたら、かみさんからメールでコミックス・ウェーブ川口氏のインタビューへのリンク入りで「今晩J:COMで放送されるから録画せよ」という指令が。へんなシンクロニシティだのぅ。インタビュー記事は、あえて粟津監督でなく出資サイドに話を聞くというところが面白かった。「金は出すけど口は出さない」みたいな姿勢がいいよなー。
で、実は我が家のHDDレコーダー、最近はエラー頻発で満足に録画ができないんだが(たぶんディスクが死にかけている)、なぜか夕べはちゃんと動いたようだ。今朝ざっと見返してみたら、時々ハング(!)するものの、最後まで撮れていた。完全に息の根が止まる前に、DVD-RWにでもコピっておこう(←DVD買わないのかよ!)。
内容に関しては、DVDの発売も明日らしいので、まだ書かない方がいいかな。昭和レトロつーか、いきなり「昭和百年」で吹いたけど、ギャグではない。ストーリーはお約束すぎる感があるけど、30分に収める工夫としてはアリだろう。
フルCGだけあって、凝ったカメラワークができるせいか、下手な怪獣映画には真似のできないダイナミックなアクションシーンが見事。CGと模型の落差がないからかえって自然だし。たしかにこれは必見だ(といっても、対象は1960年代生まれの大きすぎるお友達だろうが)。
一方、フルCGだけあって、人物造形に「不気味の谷」現象が。とくに少女の表情が怖い。いっそ、人間は出さなくても良かったんじゃないかね。興行的にダメかな。
■ Fly Pentop Computer
百式経由。
わぁ、こりゃ面白そうだ。Newton MessagePadのコンセプトを知ったときに近い興奮。初代pilot(Palm)と同じくらい「使ってみたい」と思わせる。まぁ、J-OSの山田さんみたいな勇者が現れて、日本語化してくれないと使えないと思うけど。
ところでこのサイト、ちょっと嬉しい工夫がある。Flashで構築されたデモを操作するのに、このPentop Computerを模したマウスカーソルを使うんだけど、「Left Handed?」っていうアイコンをクリックすると、ちゃんと左手で持った形に変わるんだよ! デモをする少年のひとりもちゃんと一人は左利きだし。日本企業ではぜったいに思いつかないギミック。惚れた。
■ https://www.amazon.co.jp/dp/4270000600
だいぶ前に買ったんだけどやっと読んだ。
ヴァーナー・ヴィンジが<特異点>と呼ぶ現象がある(SFマガジン2005年12月号で向井さんの翻訳が読める)。人類が、人類を越える知性を発明したら、その知性がさらなる高度な知性を生み出すことを妨げることはできず、結果、知性の向上は幾何級数的な速度で進行し、人類はあっという間に下等生物に成り下がる……という予測である。ありがちなSF的ディストピアではなく、十分に考えうる未来だと思うが、ヴィンジはこれを、2030年までに起きると予想している。
これを読んだとき、「2030年〜? ちょっと無理じゃね?」と思ったんだが、本書を読んで考えが変わった。ジェフ・ホーキンスは、おそらく今から20年くらいの間に<特異点>を生み出すだろう。それほど、本書が述べている「知性」の本質は直感的に正しいように見える。そして、いくつかの技術的なハードルさえクリアすれば、実際に人工の知性を生み出せるに違いないと信じられる。
そうして生み出された人工知性は、おそらく人類とは異質で、かつ、高度になる可能性を持っている。ヤバい。画期的なPDAだった「pilot(現Palm)」もヤバかったが、こっちはもっとヤバい。当局(ってどこ?)は、ジェフを逮捕監禁したほうがいいよ! ヤツを野放しにしたら、人類はおしまいだぁ!
……というくらい面白かった。いや正直、人類の時代はあと20年かも知れんよ。
2006-12-14(木)
■ またアキバ
またアキバで晩飯。「アキバ丼」だってさ、ちょーウケる(←目が笑ってない)。
でもまぁ、禁止食品を食べてもぜんぜん平気にはなったな。回復の証拠だ。医者は「あとはストレスのない生活を心掛けて下さい」というのだけれど、それは無理ってもんですよ先生!
■ 青い花(2) (志村貴子)
ふみちゃんいいよなー、ふみちゃん。なんで百合になんか走るかな、もったいねぇ(←作品を根底から否定する発言)。アキバのとらのあなで買ったら、特典で志村貴子からのメッセージカードが入っていた。ラッキー。
なお、賢明な読者はお気づきと思うが、この作品も「1巻目をかみさんが買ってきて、ハマったおれが2巻目以降を買う」という黄金パターンである。とほほ。
2007-12-14(金)
■ Windows Vistaの環境設定(3)
FLV→MP4へのエンコードが、実時間より短くなって、従来の半分くらいになったよ! うひょー。あと、愚民弾幕やコメントアートで動画の再生が止まったりしなくなったし。こんなに違うなら、もっとはやく買えばよかった。
続・デザイン変更の話
初日にデザイン変更の画面が出せねぇって書いたらツッコミで教えてもらった。そんなところにあったのか。思っていたよりも浅いところにあったかも。
見つからなかった原因を内省してみると、どうも自分は「ボタン」を探していたように思う。これはもうWindows2000あたりまでのデザインで、実際はXPあたりから、
- 押すと副作用がある操作はボタン
- 副作用がない(画面の切り替わり程度)のはリンク
というWebのパラダイムが導入されていたので、それに倣っているということだ。つーことは、こっちが慣れるべき変更だな、これは。
もっとも、白地に妙に薄い水色のリンクなんて、どう考えても間違ってるわけだが。もうちょっと濃くすべきじゃないか。このへんのセンスのなさがいかにもMicrosoft?
続・iTunesの移行の話
ツッコミでいろいろとアイデアをもらう。
エクスポートは実はやってみていたんだけど、インポート中でエラーが出てうまくいかなかったのでした。メッセージが不親切で*1、どのデータが問題なのかわからず、手の打ちようがなかった。そもそもエクスポートしたXMLファイルには、音楽・ビデオファイルのものしかなくて、肝心のPDFファイルの情報が完全に欠落していたので、この手法は使えない。
Win32OLE経由というアイデアはすごく面白そう! ちょっと時間見つけていじってみます。汎用のツールを書けば、幸せになる人が多そう。
*1 iTunesはたいていエラーメッセージの内容が不十分で不親切だ。Apple製品てどれもそうなんだろうか。
2008-12-14(日)
■ 不要本を外部倉庫へ
大掃除月間なので、朝から溜まりに溜まった「あとで見るマイリスト」を消化したり(掃除じゃない)、靴を磨いたり(これも掃除ではない)、あふれ始めた書庫から二度と読み返さないと思える本を選び出したり(これはかろうじて掃除の部類)。
家を建ててから、だいたい3、4年で書庫がいっぱいになった。これからは毎年ガベコレしなきゃな。残すかどうかの判断基準は「老後に読みたいかどうか」なのでわりと簡単なのが幸い。
Amazonの中型箱2つにいっぱいになった本を抱えて、外部倉庫ことBookOffに持っていったら、預かり賃として5000円くれた。うーん、まぁまぁかな。
2009-12-14(月)
■ グスタフカレンダー2010
かみさんが、グスタフの写真を使って来年の卓上カレンダーを作ったので、PDFにしてDropboxに入れておいた。publicフォルダってところに入れておくと、誰からでも見られるようにできるんだねぇ。
ダウンロードは以下から。
http://dl.dropbox.com/u/139551/gustav_calendar2010.pdf
サンワサプライのカレンダー用紙向けに作ったので、A4に印刷して緑の線に沿って切ると、フロッピーディスクケース・サイズの卓上カレンダーになります。最大の難関は、フロッピーディスクのケースを探すことだろう。
追記。そうそう、先日、グスタフのTwitterアカウントを取ったのを日記に書き忘れていた。さすがに「@gustav」は取られていたので、「@gustav_cat」で。
◆ げいる [すいません、通りすがりですが。 普段は犬党なんですが、子猫かぁいいですね…。 キュンキュンきてしまいましたw]
◆ 名無し [http://direct.sanwa.co.jp/ItemPage/JP-CALSET28 手作りカレンダーキット..]
◆ ただただし [もちろん我が家にはそれがあるんですが、ここからPDFを持っていった人は持ってないでしょ?(まぁ、キットを買えという話..]
◆ morphine57 [かわいい///にんまりしてしまいました。 あ!はじめまして。通りすがりです。]
◆ hyuki [11月がむちゃくちゃかわいい件。]
◆ ただただし [自分は5月が一番好きかな。ちなみに周囲の一番人気は3月です。]
2010-12-14(火)
■ https://www.amazon.co.jp/dp/9784274068317
いやー、思った以上にアグレッシブな本だった。
前半は「電子書籍の歴史をおさらい」みたいな感じで、まぁ、この業界に少しでも興味があればだいたい知ってる話がうまくまとめられていて、「まぁこんなもんかな」と思いながら読み進めていたら、後半はうってかわってぐっと「技術寄り」の話になる。それも電子リーダーとか配信に関する技術話ではなくて、1ソース・マルチユースな書籍を作るためのソフトウェア的な技術の話である。
で、本書に登場するのがおなじみ@kmutoや@takahashimで、出てくる用語も「ReVIEW」とか「GitHub」なわけで、たぶん紙の出版社の人が読んでもほとんどチンプンカンプンなんじゃなかろうか。ただし、ここに書かれているような「著者にも扱える中間フォーマット」とか「著者にもバージョン管理システムを使わせる」なんて話は動きが速くて先行き不透明な現在の電子書籍業界で「生き残る」(まさに本書のテーマはこれ)ためには必須の話だ。だから、Pragmatic Bookshelfや達人出版会の例を持ち出すまでもなく「本好きの技術者」がやる出版社には未来があると思う*1。
そんなわけで、ちょっと毛色が違うけれど、ちゃんと現実的な未来を見すえた「電子書籍に関する書籍」としてかなりいいセンいってると思う。噂によれば著者はオーム社にの中の人らしいので、自前でeStoreを運営したりする*2のはそういう思想の現れなのかも知れない。
ちなみにおれは本書をeStoreで購入してPDFで読んだわけだけど、紙と同じデザインの紙面なので、当然ながらKindle3では読めなかった。わざわざ画像化して余白を削除したももの、それでも相当字は小さかった。やたらと面積と取っている脚注部分だけカットすればずいぶん読みやすくなったのだけど、コラムやインタビューにはその余白すらないし。
本書でさんざん述べられているように単一のソースから複数のフォーマットが生成できるのがこれからの電子書籍なのであれば、eStoreでもPDFだけでなくePUBやmobiでもダウンロードできるようにして欲しかった*3。少なくとも紙とまったく同じレイアウトで出すというのは、ちょっと工夫がなさすぎるんじゃないの、と思う。
なお、Amazonから(紙バージョンを)買うなら上の書影をクリック。電子版をオーム社から直接購入するなら下記から:
Ohmsha eBook Store is no longer available.
2011-12-14(水)
■ https://www.amazon.co.jp/dp/9784334745301
日本SF大賞受賞おめでとうございます。「まどマギ」は残念でした!
というわけで、受賞作の「華竜の宮」ではなく、同じ設定で描かれた「魚舟・獣舟」を電子未読の山から発掘して読んだ。「華竜の宮」も読みたいんだけど、Jコレは自炊向きの版型じゃないから、文庫入りを待つしかないなぁ。いやまぁ、電子書籍で出してくれてもいいんですよ?(チラッ
で、読み始めてから短篇集だと気づいたりするわけです。体長15メートルにおよぶ人工魚をめぐる表題作をはじめ、冒頭の数作はバイオホラーが多くて、そういう作風なのかと思ったら「異形」シリーズに寄稿された作品群がメインなのだな。ガジェットがそれっぽくていきなり専門用語が飛び出してくるけれど、設定ドリヴンな話ではなく、小説としての完成度が高いので、短篇ながらどれもずっしりと手ごたえがある。
おかげであまりSF、SFしていないというか、普通に小説として良いじゃん、という感じ。とくに最後の、ほぼ長編並みの長さを持つ「小鳥の墓」も、非常に満足のいく作品ながら、別にこれはSFじゃないというか、無理にSF仕立てにしなくてもいいのにとは思った。
2013-12-14(土)
■ 映画「ゼロ・グラビティ」をさっそく観てきた
SFクラスタおよび宇宙クラスタは必見ということだったので、封切り直後に観てきましたよ、IMAX 3D。そういえばアバター以来、ほぼ4年ぶりの3Dだ*1。
プロットは単純で、軌道上で作業していたスペースシャトル*2が、衛星の破壊をきっかけとしたケスラーシンドロームに巻き込まれてほぼ全滅、生き残った2人の宇宙飛行士がどうやって地球に帰還するか……というサバイバルもの。事実上、登場人物はたったの2人なので、広大な宇宙を舞台にしていながら密室劇みたいな雰囲気。観ながら小川一水を思い浮かべていたんだけど、舞台は「漂った男」(「老ヴォールの惑星」収録)、シチュエーションは「天涯の砦」といったところ。まーとにかく次から次へとトラブルに襲い掛かられて、息つく暇もない。じゃあスピード感だけで押し切るのかというとそんなこともなくて、けっこうちゃんと伏線を張っていたりしてシナリオに穴らしい穴がないので、話としてのリアリティがすごく高い。映像のリアリティばかりが話題になるけど、シナリオがしっかりしてるのが一番いいところだと思う。
キャストもいい。こういう役どころにはサンドラ・ブロックしかいないだろという感じだが、宇宙服を着ていたら動きの演技なんてできないわけで、息遣いや口調だけで真空と向き合う恐怖感をしっかり醸し出せていたのはすごい(ので、3Dでも字幕版で観るべきだと思う)。あとジョージ・クルーニーがいかにも「ああ、NASAのミッション・コマンダーってたぶんこういう人」っていうステレオタイプをしっかり演じていてこれはこれで上手いというか。あと、公式サイトにはキャストとしてサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーしか載ってないけど、ちょっとびっくり(というかニヤリとする)キャストが他にもいるので、エンドロールはしっかり見たほうがいい。あれは映画館に足を運んだ人向けのサービスかな。粋ですね。
マニア視点としてはやはりなんといっても科学考証がすばらしい。冒頭からね、「音」がしないところでまず感動だよ(笑)。これまでの宇宙映画が「サービス」で入れてきたよけいな音をいっさい排除してる。聞こえてくる音といえばたとえばスパナでボルトを緩めるシーンで、金属同士が擦れる様子が、ちゃんとスパナから腕を伝わってヘルメットを震わせているような音になってるわけ。ここでもう泣きそうになる。音だけじゃなく、軌道上での物の浮かび方とか、慣性のつきかたとか、いちいちまじめに計算されていて、ほんと惚れ惚れする。飛び回ってるものは全部CGだろうけど*3、人物も含めて統一感のある絵にするにはいったいどうすればいいのか見当もつかない。
もちろんすべてが完璧というわけでもなくて「宇宙服の中であの服装ってことはないよなぁ」とか「あの方向に噴射したら目的地に着けなくない?」とか心の中でツッコミを入れつつ観ていたけど、まぁまじめに軌道力学を再現したら一般の観客がついてこれないので、適度な妥協点としてあれはあれでいいんじゃないかね。
最後に苦言を呈すならば、邦題の「ゼロ・グラビティ」はひどいね。原題の「GRAVITY」は観終えてから意味がわかるずっしりと手応えのあるいい題名なのに、邦題は集客目的の上っ面だけ。日本の観客をバカにするのもいい加減にしろ。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00G1W3UKI
追記
映画を観た人にだけわかるスピンオフ映像がYouTubeにあった(転載っぽいけどオリジナルが見つからない。違法コピーかも知れない)。こういう地上でのできごとも観たかったとは思いつつ、でも本編に入れたら台なしなのでどうしようもないのだけど、いまはYouTubeがあるのだよなぁ。
2015-12-14(月)
■ デレステのLIVE Grooveイベントとは相性がいい感じ
終盤がRubyKaigiとかぶるという難しい時期だったにもかかわらず、また2万位台をとれた。というのも、スタミナ40使って3曲メドレー(PROの場合)、しかも一曲もプレイしない状況でスタミナだけ使って放置可能というレギュレーションは、時間が自由にならないサラリーマンでもスタミナを上手に使い切れるからなんだよな。
というわけで飛鳥を2枚ぶじにGET。このタイミングで声が付くんじゃないかと予想してたけど外れた(笑)。
しかしこの上(2万位以内)を目指そうと思ったらMASTERに鞍替えするしかないので、なかなか厳しいのだった。MASTERの任意の3曲を連続してクリアする実力はないからなぁ(今後もなさそう)。
それにしても、このイベントの直後は急に腕前があがった気がするのはなぜなのか。じっさいフルコンボ率があがるし。
2016-12-14(水)
■ グラコロ2016シーズン、はじまる
朝から「今日から超グラコロだ!」とそわそわしていたくせに、自動注文するようにしてある弁当のことをすっかり忘れていて、昼休みになってから呆然とするという……(笑)*1。
ま、それでもむりやり「おやつ」として一個食べたのだけど。まずは試食できていなかった「超デミチーズグラコロ」を。想像していたとおり、バター風味の強まったこんどのバンズには、ソースの主張がより強いデミの方が合う。これはいい。
というわけで、明日からは、職場から遠くはなれたマクドに通う毎日だよ。帰りは自転車借りたほうが良さそう。
*1 cronタスクはしばらく「自動キャンセル」するように修正した。こんどはシーズン終了後に忘れずにもとに戻さないと。
2019-12-14(土)
■ OSS Gate Tokyo Workshop@Pepperアトリエ秋葉原
今回のワークショップ、場所が「Pepperアトリエ秋葉原」ってことで、どんなところかと思ったら大友克洋GENGA展(2012年)をやってた建物じゃないか。懐かしいなー。で、そのPepperアトリエ、Pepperくんのプログラミングのチュートリアルをやったりする場所で、電源の落とされたPepperくんがずらっと並んでいたりして、なかなか不気味面白い。
今回はさほど参加者が多くなかったというかあいかわらずビギナーのドタキャンが多くてサポータが余りそうだったから、暇そうにしている会場係の人をビギナーに引っ張り込んでしまった(笑)。じっさいPepperチュートリアルの講師役なんかをしている人なので、プログラミングの経験はないもののOSS化されたPepper関連ライブラリやツールを利用する立場にあるから、立派にワークショップに参加する権利がある。それなりに楽しんでもらえたようでよかった。
今回は午後スタートの部だったので、終わったあとに懇親会を呼びかけたんだけど、例によってビギナーの人たちに遠慮されてしまったので、サポータと進行役だけで近くの中華で軽く飲み食いしてから解散となった。
◆ きた [ワラタ > 128キリ番]
◆ masahiko [定期が表にひっくり返るのは、「そーいうもんだ」とか思ってました。こんな私は関西人。 プリペイドカードの裏の、利用履歴..]
◆ zoe [全文検索の結果が複数ページになる場合に次ページに行けません。。。常にフリダシに戻る状態。]
◆ woods [昔の機械だと両面に読み取り機をつけてたんだけど、それより自動でひっくり返すほうが安上がりになったんで新型はそっちに移..]
◆ ただただし [なるほど、パスネット対策というのはありそう。って、なんでこんな古い記事にツッコミを!?]
◆ woods [いや、RSSで読んでたらなんとなく目についたんで。]