2005-08-01(月) [長年日記]
■ FEEDBRINGER(4)
週末のメンテで、フォルダ選択時にすべてのfeedを「広げた」状態にできるオプションがつき、とりあえず(feedを読むだけなら)Bloglines相当の操作性は確保された。事前にやむなく数個のフォルダに分類しておいたので(←分類大嫌い)、これでなんとかフレームがなくてもストレスなく使える状態になったかな。
ただ一方で、未読をコントロールできるというFEEDBRINGER独自のメリットがなくなってしまったのが残念。ここはなんとかして両立する良いインタフェースを考案してもらいたいものだ。未読情報は変更せずに「広げて」おいて、各feedにある「閉じる」の代わりに「ここまで読んだことにする」にすればいいと思うんだけど、難しいのかねぇ。
■ sf.netにやる気をそがれる(2)
ここんとこ、tDiaryのCSRF対応やらライセンス対応やらで、もらったパッチを放置気味だったので、そろそろ手をつけるか! と思ってcvs upしたらまたsf.netがコケてるし(というのが朝の話)。またやる気をそがれたよ……。Site Statusには何もないし。
で、昼には復活したんだが、いくつかメールを書いたらそれでtime over。うぅむ。
2005-08-02(火) [長年日記]
■ Subversion
やまだあきらさんがximapdのMLにもりもりパッチを投げまくっているので、「こりゃTrunk HEADに追従しないと乗り遅れるかも!」と焦り(←客観的には焦る必要なし)、重い腰を上げることに。ってつまり、Subversionを入れたってことなんだけど(おせー!)。
といっても、こんだけ:
% sudo apt-get install subversion
で、ximapdは職場で使っているので、proxyを通さないと社外のリポジトリは使えない。調べたところ、~/.subversion/serversを書き換えるらしい。設定はこんな感じ?:
[global] http-proxy-host = proxy.example.com http-proxy-port = 8080
で、coしてみたら、ダメなのだった:
% svn co http://projects.netlab.jp/svn/ximapd/trunk ximapd svn: REPORT リクエスト (相手: '/svn/ximapd/!svn/vcc/default') が失敗しました svn: REPORT (URL: '/svn/ximapd/!svn/vcc/default'): 400 Bad Request (http://projects.netlab.jp)
Status 400って……。proxyのいらない自宅サーバ上でやると問題ないから、svnの使い方は間違ってないんだよな(たぶん)。これは会社のproxyの設定に問題があるってことか?(→コレかな?) 上流のproxyにイチャモンつけるのは難しいなぁ……。自宅でsvn upして、それをscpかrsyncで取ってくることにするか。
……というわけで、ただいま先っぽに追従中。
■ Subversion(2)
せっかくなので真面目に使うテスト。自宅サーバのCVSリポジトリを変換してみよう。ブランチも切ってないから、素直にコンバートできるだろう。もっとも、CVSでも何も困ってないんだけど。
ツールはcvs2svnを使うらしい。保存形式には悪評高き(?)Berkeley DBじゃなくて、そろそろ安定してきたと言われているfsfsを使うことにする。
% sudo apt-get install cvs2svn % cvs2svn --fs-type=fsfs -s ~/svn /var/lib/cvs
うんうん考え込んだあと(マシンが遅いので)、コンバート完了。これを、ssh経由で職場のマシンからアクセスする。真面目に(といっても関係のありそうなところだけつまみ食いのように)マニュアルを読んでから:
% cd ~/tmp % svn co svn+ssh://tsukuba/home/sho/svn/trunk/www/komainu
ずらずらずら〜とcheckoutされてきた。成功だ。スムーズすぎて怖い(←珍しくちゃんとマニュアルを読んだからだと思われ)。
■ Subversion(3)
よそのレポジトリを職場からGETできるようにするには、自宅サーバに本家のコピーを持たせちゃえばいいんだよな。そうすればsvn+sshで取れるわけで。でもcvsの-dオプションみたいに、commit先のレポジトリを無理やり変更することはできないみたい……? svn switchが使えるかと思ったけど、違うようだし。
結局、ximapdについては、
- svn exportした本家の内容を自宅サーバのレポジトリにsvn add、svn ci
- 本家の内容を反映するときは上のディレクトリにsvn export --forceで強制上書きしてからsvn ci
って感じにしてみたが、スマートではないよなぁ。まぁこれだと、少なくとも自分で書いて追加したpluginなんかは問題ない。ファイルの追加や削除があったときには少し困る(が自動化は可能か?)。ローカルパッチがどうなるかは……そのときになってから考えよう(汗)。
2005-08-03(水) [長年日記]
■ Subversion(4)
「CVSupのSubversion版みたいのが欲しいんだよね」と思ってイロイロ探してみたんだけど見つからなくて困っていたら、サクっと「それはsvkである」的なツッコミをもらったのであった。やっぱ人力検索(違)はすごい。まさか「分散」がキーワードになってるとは思わなかった。
で、これを自宅サーバに入れて、リポジトリのコピーを作り、トンネル越しに職場マシンからアクセスすればいい……と思っていろいろいじってみたが、svkは本当にローカルにだけコピーを持つという思想らしく、リモートアクセスをサポートしてない。リポジトリの位置がそもそも「~/.svk」で決め打ちなのであった。
で、実装はsvnのラッパーなので、職場マシン上リポジトリを構築しようにも、やはりproxyの問題でそれはできない、と。がっくし。いいアイデアだと思ったんだが。
で、自宅にproxyを作ったらという案を応用して、(とりあえずximapdだけ欲しいので)ダイレクトにprojects.netlab.jp:80につながるトンネルを掘ってしまえ、とzebedeeをいじる。そしたら、うっかりして自宅サーバ上のzebedeeを落としてしまった。トンネルの出口を爆破して埋めてしまったようなものである。これでもう自宅サーバにアクセスできないので、今日はここまで。あぁ、もう。
2005-08-04(木) [長年日記]
■ 日本版iTunes Music Store
150〜200円という価格について、レンタルCDより高いだの変わらないだのと文句を言ってる人たちがいて、たいへんアホらしい。レンタルの方が安いなら、レンタルすればいいじゃん。引きこもってばかりいないで、外に出て遊びなさい。CD借りてくれば(その行為の良し悪しは別にして)DRMのかかっていないデジタルデータが手に入るんだ、仮に同じ値段でもはるかにお得だぞ?
オンラインストアの魅力は、なんといってもそのロングテール部分にある。リアル店舗に置けないような、マイナー曲や古い曲が、在庫を気にしなくていいオンラインストアには置けるのである。Amazonだって、ロングテールの売り上げが30%もあるそうじゃないか。iTMSだってそういう方向になるはずだ。
というわけで、スチールドラムが好きなおれとしては、まずその辺を検索。「steel」で150曲、「steel band」で30曲ひっかかる。これからさらに増える可能性があると考えれば、期待していい数字である(たいていのリアル店舗にはアルバムが1、2枚あればいい方)。なんといっても試聴できるのがいい。こういうジャンルはマイナーなせいか、「海賊版かよ」とツッコみたくなるほどひどい録音が多いからのぅ。
一方、古めの曲は……と、カラオケのレパートリーを検索してみたが、「憧れのハワイ航路」も「東京ラプソディ」も「高原列車は行く」も「銀座カンカン娘」もなくてがっくり。って古すぎ!
追記
あ、なんか興味深い調査が。
ソニーやビクターが入ってないと、けっこう買えない曲が多そうだ。特にソニーは、自前のサービスがあるからiTMSに加わることはなさげ? つまんねー話になりそうだなぁ。
■ Subversion(5)
よく考えてみたら、うちにはすでにApacheが立ち上がっていて、しかもmobileimapをport 80で使うためにmod_proxyを使ってreverse proxyを設定しているのだ。これを、通常のproxyも使えるように設定を変えれば、それだけで自宅proxyサーバじゃん。考えるまでもなかった。
というわけで、/etc/apache2/mods-available/proxy.confにあるProxyRequestsをOffからOnへ変更。キャッシュはいらないので、CacheRootはコメントにした。ポート番号はどこで指定するんじゃ……と思ったが、何も指定しなければ80番で受けて、proxyのリクエストかどうかは勝手に判断するようだ。ということで、これでOK。
あとは、サーバ側のzebedee.confに「target localhost:http」を追加。これでサーバサイドの設定は終わり。
続いてクライアント側のzebedeeに、「tunnel 10080:localhost:http」を追加。これで、port 10080にproxyアクセスすれば、トンネル経由で自宅サーバのproxyを使える。
最後に、~/.subversion/serversに以下の設定をする:
[global] http-proxy-host = localhost http-proxy-port = 10080
さて(各サービスをreloadしてから)、いってみよう。
% svn co http://projects.netlab.jp/svn/ximapd/trunk ximapd A ximapd2/plugins A ximapd2/plugins/expirer.rb (以下ずらずら〜) リビジョン 204 をチェックアウトしました。
よっしゃっ! というわけで、前田さんから面白い情報をもらってはいたけれど、今回は必要なくなりました。ども。
念のため(←自分で忘れそうなので)、各サービスの関連図を描いておこう。長い旅路だなぁ、おい。
◆ おが [憧れのハワイ航路は私もカラオケレパートリーっす。あれば是非とも購入したいなぁ。]
◆ ただただし [むむっ、じゃあ一緒にカラオケ行かない方がいいですね!(笑)]
◆ おが [んじゃ、一緒に行ったときのために海援隊の JODAN JODAN 練習します(これも iTMS JAPAN にあって..]
◆ N [なぜ「憧れのハワイ航路」はこの(どの?)世代に人気なんですかね? レパートリーにしている人を何人も知っている。]
◆ TrackBack [http://itt.shiftweb.net/weblog/archives/2005_08_05.html#00..]
◆ TrackBack [http://sho.tdiary.net/20050805.html#p01 ただのにっき 日本版iTunes M..]
2005-08-05(金) [長年日記]
■ 日本版iTunes Music Store(2)
で、ゆうべ帰宅してからイロイロと物色してみたわけだ。100万曲並べられて「さぁ、買っていいよ!」って言われると、かえって何買っていいのかわからなくなるなぁ。チョイ古めの懐かしいアルバムが2000円だったのを、念のためAmazonで調べたら1500円だったりして、いろいろ危険な面もある。
曲単位で買うってことは、何が欲しいのか具体的なイメージがないといけないってことなんだ。じゃあってんで、ちょうどTVで「電車男」のドラマがかかってたので「あのオープニングいいよね」と思い、「Electric Light Orchestra」を探したら(「ELO」では検索できず)、アルバム2枚出てきたけど肝心の「Twilight」は入ってなかった。おいおい、旬を逃してるぞ! >Apple
けっきょく、スチールドラムの曲をてきとーに4曲ほど見繕って買ってみた。600円。まぁ、ご祝儀だな。購入操作自体は簡単。何のトラブルもなかった。
iTMSを話題にしているウェブログを読んでいると、洋楽好きは「洋楽がぜんぜんない!」と嘆いているし、邦楽好きは「150円の90%って洋楽のことじゃないの」なんてこぼしている。おれたちの世代が懐古趣味に走りそうな80年代の歌謡曲もあんまりないし、こうしてみると、100万曲じゃぜんぜん足りないということがわかる。つまり、ロングテールを取り込もうと思ったら、もう一桁上に行かないとダメなんだ。ということは、iTMSよりさらに一桁少ない他の国内サービスなんて、てんでお話にならないわけで、SMEはとっとと軍門に下ってください。おれに久保田早紀を買わせろ。
あ、そうそう。ゆうべIRCで「iTMSにもアフィリエイトがあればいいのに」「そうだねー」的な話をしていたんだけど、あるそうだ。実体はLinkShareだが。試しに「tDiary.Net」で登録してみた。Google AdSenseやAmazonと同様、運営費の足しにできるといいな。登録されたらプラグインを書かなきゃ。
追記
上のアフィリエイトのリンク、いまクリックしてもiPod+iTunesのページの飛ばされるだけになっている。実は、LinkShareのアカウントを取った後、iTMSに申し込もうとしたのに見当たらなくて、Appleの問合せ先にメールしてみたのだが:
iTunes アフィリエイトプログラムは近日中に開始予定となっておりますが具体的な日程につきましてはまだ公表しておりません。
だってさ! Appleにしては珍しく勇み足? すでにあちこちで報道されちゃってるのにねー。
■ ソーシャルブックマークサービスが落ちているとクリップする気も起きなくなる
1470.netが死んでる。代替サーバを立てたようだけど、まだこっちからは見えないなぁ。
そんな状態で自分の行動を振り返ってみたのだが、サービスが利用できないと、クリップするモチベーションも下がってしまうのがわかって面白い。普段はそのページをクリップすることが将来役に立つかどうかなんて考えもせず、ほとんど条件反射でBookmarkletを実行しているんだが、それができないとなると、ちょっと"吟味"しちゃうんだな。Sleipnirのタブに残しておいて、あとでまとめてクリップすればいいだけなのに、「いや、これはクリップするまでもないだろう」とか考えて、タブを閉じてしまうのだ。
そんなふうに消えてしまったページが、今朝だけで数ページ。もう二度と会うことはないと思うとちょっと寂しい(笑)。
追記
昼過ぎに使えるようになった。ちょっとインタフェースが変わってる? ページ末尾にGoogle AdSenseなんてなかったし、キーワード自動抽出がボタンを押さないと動かないようになってる。旧バージョン?
■ 増える! デスクトップ
うちのWindows XPのExplorer、変なんだよね。左側のツリービューが、ときどきこんな風に「デスクトップ」が増殖するのである。ぜんぶ同じ内容ならいいんだけど、本物はひとつだけという、まさしく分身の術状態なのがやっかい。ちなみに、一番下のが本物。アイコンでしか見分けられない。
2005-08-06(土) [長年日記]
■ 夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)(こうの 史代)
そうか、今日はヒロシマか。それならば、これをもう一度読み返さねばなるまいよ。つーか、3点しか在庫がないってどうよ? >Amazon
2005-08-07(日) [長年日記]
■ Amazonギフトはコミックスに投下
この四半期分のアフィリエイト収入は、コミックスで使うことにした。
長い道 (Action comics)(こうの 史代)
『夕凪の街 桜の国』ばかりが注目されてしまうが、こういう作品のほうがこうの史代らしいわけで。もっとも、『夕凪……』なくしてこれが単行本化されることも(たぶん)なかったと思うと複雑な気持ちである。
相変わらず、貧乏ベースのほのぼのマンガ。上っ面だけ読んでいると痛い目にあいそうだが、今回は深読みごっこはしないでおこう。
新吼えろペン 1 (サンデーGXコミックス)(島本 和彦) (1)〜(2)
けっきょく映画『逆境ナイン』は観にいけなかったわけだが。まぁ、あんまり評判よくなかったし、いっか。でも、島本和彦は好きなので、映画化記念に買っておく。
エマ (3) (Beam comix)(森 薫) (3)〜(5)
最初の1、2冊を買ってきて読ませ、続きをおれに買わせる……というかみさんの策略にまんまとハマる(『げんしけん』もそうだった……)。そりゃぁ、メガネには弱いですけど! メイドはそれほどでもない。
時代背景もあるんだろうが、最初のほうは主人公のアクティビティがあまりに低くて、こんなんで大丈夫かと心配になったが、4、5巻では話が大きく動き出して、なかなか面白くなってきたっす。
■ VAIO typeF
MacOS Xに愛情を抱けないと悟ったかみさんは、iBookを売っぱらい、よりによってVAIOを買ってきた。我が家の敷居を、SONY製品がまたぐなんて!
◆ shugo [ふふふ、ようこそこちら側へ。]
2005-08-08(月) [長年日記]
■ R1納車は8/28
当初は9月になるかもと言われていたので、ちょっとがんばってくれたようだ。ちなみに色は赤で。
これでカフェカブパーティinもてぎには行けないことが確定。どうも最近、カブ関連のイベントには縁がないなぁ。
■ ツッコミspam対策
最近また、ひどいツッコミspamが猛威を振るっているようだ。アンテナ使ってるときはそれほど困らなかったけど、FEEDBRINGERに乗り換えてからは全部RSSに入ってくれるので困る。みんながみんな、spamフィルタ付きの開発版を使ってるわけじゃないしな。
IPアドレスを見る限り、またゾンビが踏み台にされているようなので、ツッコミの中身から判断するしかないようだ。というわけで、tDiary.orgの方に最近多発しているツッコミspamへの対策という記事を書いておいた。おれがここひと月くらいの間に目にしたspamはこれではじけるはず。
◆ woods [ウチには@aol.comのメールアドレスを持つコメントspamがうじゃうじゃ…… なんで、Rejectするアドレスに..]
◆ ただただし [あれー? aol.comを真っ先に加えたはずなのに。なんで入ってないんだろう。追記しておきます]
◆ うえち [昨晩、うちを襲ったものはメールアドレスが@aol.coや@aol.cというのが多数ありました。ツッコミも「htt」だ..]
◆ おでん田中 [blockquoteがずれているようで、endが一つ外にでてしまっているようです。]
◆ ただただし [こっちじゃなくて、あっちにツッコんで〜]
◆ TrackBack [http://sho.tdiary.net/20050812.html#p01 ただのにっき ツッコミspam対策(..]
2005-08-09(火) [長年日記]
■ 1470.netがまた死んでる?
夏はサーバに厳しい季節ですから。って、1470.netのサーバがどんな環境に置かれているのか知らないけど。以前の第一tDiary.Netも、いま考えるとゾっとするような苛酷な環境で動いてたんだよなぁ。
それはさておき、ishinaoさんが無反応なのが不気味だ。夏休みだろうか。
追記
暫定的に復旧しているみたい。ishinaoさんはやっぱりアクセス環境の悪いところにいるようだ。まぁ、夏休みでクリップしたいニュースも少ない時期だしねー。気長に待ちますよ。
■ mixiの最新日記抽出のアルゴリズムがバグってる件
mixiはケータイからしかアクセスしない。手元に、ケータイ以外に暇つぶしの道具がないときに使う。それくらい暇な状況なので、アクセスしても「最新日記」が一件も出てこないとかなーりガッカリする(他に暇つぶしの手段がないということなので)。
でも、よく考えると既読の日記が「最新」に出ることもあるので、未読がないわけじゃない。最新日記の抽出アルゴリズムにバグがあるのだ、ということに、ケータイとPCの一覧を見比べて気づいた。どうやらケータイ向けの最新日記はこんな感じで抽出してるらしい:
- 内部日記・外部日記をまとめて更新順に並べ
- 上位5件(10件かも?)を抜き出してから
- 外部日記を取り除く
だから、外部日記が上位を占めている場合には最新には何も出てこないのである。明らかに手順3の位置がおかしい。最初から外部は抜いてソートすれ。
■ iTMSで不良データをつかまされた
実は、オープン初日に買った楽曲のうち1つが、データが壊れてやがってさ! 5分あまりの曲なのに、3分までしか音が入ってないの。残り2分は無音という。これってなんか、レアな体験じゃね?
で、サポートにメールをねじ込んだら、返金しますという返事が来た。で、2週間待てば正常なデータを買いなおせるようにしてくれるそうだ。とりあえず一件落着なんだけど……2週間後にまたそれを買いなおすかどうかは微妙なところだな。
2005-08-10(水) [長年日記]
■ Sleipnir 2.00 beta2.1
Microsoft Updateのあとrebootしたら、Sleipnirが更新通知を出してきた。ほほぅ、2.0βを使ってみろと。よほどの自信作ってことですな!
というわけで入れてみたけど、まだ常用には厳しいね:
- Geckoエンジンを選ぶとproxyが指定できない(追記:ここに情報があった)
- 前回のセッションを覚えてくれない(致命的!)
- キーカスタマイズができない(Ctrl+Nで新規ウィンドウじゃなきゃイヤなの)
- ナビゲートロックができない(間違って閉じちゃったらどうするんだ)
- エクスプローラペインが右端に移動できない(ペインは重要な順に並べましょう)
なんかさー、カスタマイズしまくって使いこなしてるソフトほど、乗換えがつらいよね。当たり前だけど。
■ Konfabulator 2.1.1
そういえば、一緒にKonfabulatorの更新通知も出た。Yahoo!に買収されてからあげてなかったので、こっちも更新。無償になったので、インストール時の手間は減ったな。
ところで、シェアウェア登録してた人には返金してくれるって話をどっかで読んだんだけど、どうなってるんだろう?(またお知らせメールがspamフォルダ行きになってたりして……)
追記: 返金があるのは5月中旬以降の購入者のみ、という噂が。おれが買ったのは……4月末じゃん! がびーん。
■ はてなで投げ銭をするヤツ
(……は簡単にはなんと呼ぶのだ?)
これをtDiaryに埋め込むためのプラグインは、hsbtさんが書いて公開しております。→account_ad.rb
追記
さっそくcontribにツッコまれた様子。明朝にはcontribパッケージとして入手できるようになるでしょう。
本当は、今の実装のようにはてなに依存した作りじゃダメなんだけど、汎用性を追及すると、けっこうUIが難しいかもしれん。だったら今のは「account-hatena.rb」とかにして、他のサービスが使えるようになったら「account-HOGE.rb」とか増やしていくのがいいんじゃないか?
そう言えば、もし他のサービスプロバイダがAccount Auto-Discovery対応の投げ銭システムを提供し始めたら、はてなはどういう対応をするんだろう。つまり、はてなのユーザが、他社の投げ銭システムに対応して欲しいといい始めたら?
2005-08-11(木) [長年日記]
■ BEIJING-ULANBAATAR 2005
今年の夏は、8耐も見なかったし(2000円は高いよなぁ >スカパー)、というか、自分が乗ってばかりだが、このレースの行方だけは見逃せない。北京-ウランバートル間3,600kmのラリーレイドである。
いつもはラリーなんて見やしないんだけど(パリダカの結果を雑誌でちらちら見るくらい)、このレースにはなんとカブで参戦している人がいるのだ。燃費を競うECO-CHALLENGEというカテゴリーが新設されたためなんだけど、どう考えても過酷すぎるだろ! でもけっこういけちゃうかも知れない、カブだし。と、妙な期待と不安を抱いてしまう。
というわけで、ゼッケン72、坂本さんの勇姿が楽しみで仕方のない日々である。とりあえず最初のSSは、日付が変わっちゃったけどなんとかクリアしたもよう(しかもビリじゃない!)。でも次のSSは500km以上あるし! つーか、リエゾン含めると毎日5〜600kmあるし! 寝る暇ないじゃん。いやー、ドキドキしますなー。
■ tDiary: TrackBack spam対策フィルタ linkcheck.rb(2)
自サイトからのTrackBackはフィルタをかまさずにスルーするように変更。いちいち自分のサイトにアクセスしてリンクの有無をチェックするのはばかばかしいので。
というのは建前で、本当はなぜか自サイト内TrackBackだけタイムアウトしちゃって送れず、イロイロ調べたけど原因不明で困ったからなんだけど! なんでじゃ〜。
2005-08-12(金) [長年日記]
■ ツッコミspam対策(2)
うえちさんからはこんなツッコミをもらっていたんだけど、いくらなんでもコレはなぁ……と手をこまねいていたら、もっとスゴいのをsupercub.netの方に食らってしまった:
From: margarita <margarita@ao> oxycontin ht
「@ao」って、なんやねん! 意味不明にもほどがある!
この1行spam、不完全なURLと完全なメールアドレスのペアで「このURLはなんですか?」と問合せのメールを返してくる天然な人をターゲットにしているんだと考えていたが、こうなるともはや問合せ先すらもわからない(「ao」から「aol.com」を補完するお人好しはさすがにいないだろう)。まったく意味がない。広告目的だと思ってたけど、実はただの嫌がらせ?
こんなのを排除するには、もはや青木パッチ(ツッコミ欄にチェックボックスを追加)しかないよなぁ。うーむ。
追記
とりあえず、メールアドレスが正しい形式かどうかのチェックを入れた(→tDiary.org)。「@aol.co」だとスルーしちゃうけど、「@ao」とか「@aol.c」なんてのははじけるはず。
それにしても、TLDかどうかは以前は2文字か3文字かでチェックできたのに、最近は.nameやら.museumなんてのが増えて、迷惑だ。
■ はてなで投げ銭をするヤツ(2)
account_ad.rbはApacheのエラーログにwarningが出るとのこと。作者のhsbtは……デートかよ!。
ということで、contribの方をあっしが直しておきましたヨ(といってもちょっと待たないと一般ユーザから見えるようにならないけど)。応急処置的には、7行目から「|date|」を削るだけ。
追記
第一tDiary.Netで試しに導入。たぶん他のサーバでも追従することでしょう。運営費のカンパなどもこちらへどーぞ(笑)。
2005-08-13(土) [長年日記]
■ dRubyによる分散・Webプログラミング(関 将俊)
読了。
分散オブジェクトが好きである。好きっつーても、専門的な勉強をしたとか、日ごろからバリバリ使っているとか、そういうレベルでなく、なんとなく好き。分散オブジェクトを扱ってるときって、すごく「コンピューティングしてる」って感じがしない?
といっても、分散してりゃぁなんでも好きかつーとそんなことはない。最初に触ったのはHORBだが、あれはJavaの割にはずいぶん感じがよかった。いきなりホワイトボード(クライアントはApplet)を書いたりして、ずいぶん楽しませてもらった。でもCORBAとかEJBとかになると、分散を感じる前に考えなきゃいけないことが多すぎて、ドライブ感が失われてしまうので好きじゃない。dRubyはその点、ユーザによけいなことを考えさせないような配慮がたくさんなされていて、純粋に「分散を感じる」ことができるので、大好きなシステムなのだ。
本書は、4年前に出た『dRubyによる分散オブジェクトプログラミング』のバージョン2.0というか、そんな位置づけの本である。実は内容的にはずいぶん似通っていて、素材も並べ方が違うだけでほとんど同一。違いはこんなところ?:
- RubyとdRubyの対象バージョンがそれぞれ上がった
- Webアプリケーションの地位が向上
- Rindaの解説が増量
もちろん説明はこなれているし、irbを使って実際に手を動かしながら体験できる点で、本書の方がはるかにわかりやすい。分散オブジェクト体験にはうってつけの本だろう。なんと言っても、dRubyがRubyに標準添付されたことが大きい。Rubyさえ入っていればすぐに試せる。前書では別配布にもかかわらずインストール方法も書かれてなかったしね(あれは当時にしてはずいぶん大胆な割り切りだったと思うが)。
個人的には、Rindaに多くのページが割かれているのが嬉しかった。そこまでの解説を理解していればRindaが裏でどんなことをしているのか想像できる構成だし、使う側に立つと非常に楽に分散システムを組めるのがわかる。使ってみようという気にさせてくれる。
ただ、ちょっと肝心なところに誤植が目立つのが残念(→正誤表)。図3.9はクラス図のはずなのにスクリーンショットが入ってたり。他にもいくつか見つけたんだけど、通勤中に読んでたので付箋紙つけられなかった。すまん。
■ 御殿場、茶目湯殿
お盆休みなのでわりと空いてる。でも、こっちも暑いよ!
2005-08-15(月) [長年日記]
■ お盆休み
さすがに8月15日は人が少ないだろうと思って出社したら、けっこう大勢いてがっくり。いや、別にがっくりするこたぁないんだけど。
今年から強制的に同じ日を休みにされることなく、自由に取っていいことになったから、みんなお盆に休むのを避けたということか。
■ tDiaryのパッチが
ひとつ消化すると、ひとつ増え……という状態を繰り返しているような。なかなか完全消化にいたらない……とか書いてる間にまた増えた(笑)。これでは新規機能の実装もままならんのぅ。
どっかで集中して作業する、「パッチやっつけDAY」を作ればいいんだよな(それを夏休みにするかどうかは微妙なところだが)。つーか、変に吟味してないで、バンバンcommitしちまえばいいのか。ま、それも手ではある。
2005-08-16(火) [長年日記]
■ https://www.amazon.co.jp/dp/4150308098
小川一水はまだ20代ということもあってか、長いのを書くとどうしてもライトノベル風味が出てしまうようなんだが、短編だとそんな余裕(?)はないのか、気恥ずかしくなることなく読める。ありがたい(ラノベは苦手なのだ)。もっとも本書では「幸せになる箱庭」だけは少々……青臭いが。
傑作と名高い「老ヴォールの惑星」は、ホット・ジュピターに発生した知的生命体という実にハードコアな設定が楽しい。SFマガジン掲載時に読んだが、読み返しても面白い。異星生物の擬人化も、不自然にならない程度に抑えてあって、感情移入はできるが人間臭すぎないという絶妙なバランス。
「漂った男」も、広大な惑星を舞台にしていながら密室劇になっているという傑作。きれいに起承転結にまとめてあって結末も感動的だから、映画にしたら面白そうだ。それも「低予算の単館上映作品」に仕立てると味が出そう。
■ Amazon.co.jp オリジナルブックカバー(ベージュ・文庫サイズ)(-)
そう言えば、こないだ一気買いしたついでに新しいブックカバーも買った(というかキャンペーンだったのでタダだけど)ので、『老ヴォールの惑星』から使ってみたけど、けっこういい感じ。
従来の合成皮革っぽいヤツよりタイトなので、カバーをかけるのがちょっと面倒になったが、中で本が遊ぶこともなくなった。しおりも通常の場所に移動したので、バッグの中でしおりが外れて悲しい思いをすることもない。ただ、布製なので汚れが目立ちそうだ。洗濯できるかな?
2005-08-17(水) [長年日記]
■ tDiary: amazon.rbの困った余白
先日のファイル名変更事件以来、書影の周辺に余白が付くようになってしまったのが気になってしょうがなかったんだが、今のHTMLを取得する方法だとどうにも限界だな。
HTML中に含まれるイメージファイル名から、余白のないファイル名を導出することはできるんだが、こんどはそのファイルの縦横サイズが分からなくなってしまう。いちおう真面目にwidthとheightを埋め込んでいる今の仕様をあきらめればいいんだが、レベルダウンするのもしゃくにさわる。
Amazon ECSを使えば余白のない書影もサイズもわかるんだが、ユーザが各々、サブスクリプションIDを取得しないと使えないプラグインじゃなぁ……。こういう、利用者が固有IDを取らないと使えないWeb Serviceって、フリーソフトウェアとして配布するのにすげぇ不便。
■ tDiary: amazon.rbの困った余白(2)
うだうだ言っててもしょうがないので、Amazon ECSを使ったプラグイン、amazon2.rbを書いてみた。その前に、いまだかつてAmazonのWeb Serviceを使ったことがないという事実に愕然としつつ(笑)、SubscriptionIDをGET。すぐに登録できた。
RESTを使って楽をしつつ(→参考サイト。もちろんマニュアルも)、レスポンスはRuby-Amazonは使わずにREXMLで解析。まぁ、ItemLookupしか使わないし、楽なもんだ。amazon.rbを改造して……と考えていたら、なんかレガシーなコードがいっぱいあってイヤになってしまったので、スクラッチから書くことに。
いちばん苦労した(してる)のは、既存のamazon.rbとの互換性確保だったりする。設定画面や国際化もしなきゃいけないので、まだまだ公開には程遠いなぁ。tDiary.Netのamazon.rbはさらにスペシャルな改造をしてあるし、当面は自分の日記だけで使うことになりそうだ。
■ https://www.amazon.co.jp/dp/4833151472
読む本がないあまり、上司の本棚まで漁るありさま。
本文中には「IT業界初の試み」みたいなことが書いてあるけど、いくらなんでもこれは言いすぎだろう。トヨタ方式とアジャイル開発の相性のよさは、アジャイル開発コミュニティの中ではすでに常識の部類だと思うし(でなければ『リーンソフトウエア開発』なんて本が出るわけがない)、IT業界を見渡せば「トヨタ」を名乗ってはいないもののトヨタ方式に限りなく近いことをやってるベンチャー企業は珍しくないはずだ。
ただ、「比較的古い体質の会社が」「全社的に」「トップダウンで」トヨタ方式に取り組む、というのは、確かに珍しいかもしれない。特に「トップダウンで」というのは重要で、アジャイル開発でも上司の理解があるのとないのとでは、その導入のしやすさに雲泥の差がある。最低でも「見てみぬふり」くらいの協力的な態度が必要なので、社長自ら改革・改善に乗り出してくれるのは、ずいぶん心強いだろう。だからこそ、開発だけでなく「全社的に」適用が可能だったわけで、幸せな会社だよなぁ。
とはいえ、本書はIT企業向けトヨタ方式導入の「教科書」ではない。どうやら自費出版らしく、ロクな編集がついていないようなので、未定義の用語が突然出てきて以降説明なしとか、章立てが論理的じゃないとか、ロクな図表がないとか、書籍としてはかなりお粗末。だからこれを読んでわが社もトヨタ方式を導入!!……なんてことはあり得ない。この本は副読本にして、別の教科書を探すべきだろう。
本書に価値があるとすれば、「プロジェクトX」のような情緒的な部分だ。社長の号令の下、プロジェクトチームが発足し、現場の抵抗にあいながら、少しずつ改善を進めていく……いかにもプロジェクトX的な話運び。同じような境遇にある人が、同志を求めて読む分には、けっこう「あるある〜」的な共感がありそう。
◆ 山岸 [amazon2.rb ( http://expserver.homelinux.net/~peo/hiki/hiki..]
◆ ただただし [ほう、すでにあるとは知りませんでした。いや、こっちは別に、amazon-ecs.rbとかでもいいので。公開までに考え..]
◆ やまや [サブスクリプション ID は開発者が取得するものです。 ユーザがそれぞれ取得する必要はありません。 以下は AWS ..]
◆ ただただし [あれー? AWSはIDごとに呼び出し回数に制限があるから配ったら困るって思ってたんだけど……。もしかしておれ、Goo..]
◆ TrackBack [http://d.hatena.ne.jp/drawnboy/20050830/1125367037 Nowhere..]
2005-08-18(木) [長年日記]
■ NHK: こだわリング
今回は「眼鏡」をこよなく愛する女性が集まり、誰もが驚きあきれるこだわりを赤裸々に告白する。
一瞬、「眼鏡君をこよなく愛する」と読んでしまい、それじゃ、ちっとも楽しくないよなぁとか思った。そうじゃなくて、「メガネをかけるのが好きな」女性を集めてくれるんだよね? うひょー。だったら録画しなきゃ♪
■ Sleipnir 2.0 beta3
こないだ書いた不都合がいくつか解消されているようなので入れてみたんだけど、きわめて基本的な機能が動作せず、まったく使えないことが判明した。もしかすると以前からあった問題かもしれない。
なんと、マウスの左右ボタンを入れ替えているとリンクがクリックできない(笑)。勘弁してくださいよ、旦那ぁ。さすがにこれは、レポートした方がいいよなぁ(→beta2時点で報告されていた)。つーかさ、開発者に左利きを含めることを法律で定めて欲しい。マジで。
2005-08-19(金) [長年日記]
■ 日中に出歩く
朝から病院だったので午後から出社したんだけど、もう、暑くてたまらんかった。日中は出歩くもんじゃないな。外回りの人は、ほんとうにご苦労さまだ。
そういえば去年はおれも、出張が多くて昼間出歩いてばかりいたんだけど、去年は食事制限なかったから、ハーゲンダッツ食いまくりだったもんなー。あれはあれで、ある意味幸せだったよ。あー、リッチミルクが食いてぇ。
■ Subversion(6)
以前ためしにSubversionに移行してみたのに、その後うっかりしてCVS上で作業してしまったりしたので、またCVSの方が新しくなってしまった。運良くSubversion上のファイルは更新していなかったので、また作り直し。今度こそ真面目に移行する。
今回はこま犬の、今まで未管理だったtDiaryデータや独自のプラグインも管理対象に。trunk/www/komainu直下にあったファイル群をsvn moveを使ってhtdocsの下に移動した。CVSと違ってファイルの移動も履歴管理される(んだよね?)のが、Subversion化の嬉しいところ。
tDiaryのデータはcacheの下に管理対象外のファイルができるので、.cvsignore相当のことをしたい。「svn propset svn:ignore」を使うようなんだが、なんか1ファイルしか指定できないインタフェースで、複数ファイルを指定できなくて悩む。正解はpropgetではなくproeditを使うのだった。エディタが立ち上がってリストを編集できるようになる。もちろんマニュアルのサンプルにあるように、あらかじめ.cvsignoreがあるなら-Fで指定しても良いけど。わかれば「なあんだ」だけど、これはわかりにくいなぁ。
それにしても、最大の問題は、指がうっかり「cvs」と打ってしまい、何もおこらなくて頭の中が「?」でいっぱになってしまうことだ。かといってcvsを使う場面の少なくないわけで、aliasしちまうわけにはいかないのが悩みの種。カレントディレクトリに.svnがある時だけaliasされるようなスクリプトを書けばいいのか?(そこまでするか)
あ、あと、BitChannelがsvn対応してない……まぁいいか、これは。
■ https://www.amazon.co.jp/dp/4257037008
日本の宇宙開発を扱った本は、涙腺が緩んじゃうから通勤中に読むのはヤバい。その原因をたどるとすべて「貧乏」に行き着いてしまうのがまた、実に悲しいわけだが。でもまぁ、本書は評判もいいし、「のぞみ」を総括した本なんて、後にも先にもこれ以外に出そうにないので、読んでおかねばなるまい。
副題には「のぞみのたどった12年」と書いてあるけど、その胎動は1970年から始まっており、前半部は打ち上げまでの紆余曲折が書かれている。のぞみ失敗の萌芽はすべてここに凝縮されており、要約すると「みんなビンボが悪いんや」ということになる。しかしながら、貧乏を知恵で克服する過程は実にスリリングで、読んでいると技術者魂に火がついてしまう。
あと、前半の山場である「あなたの名前を火星へキャンペーン」で、最初は不満タラタラだった関係者が、ハガキに書かれたメッセージを読んで次第にモチベーションを高められていくシーンもいい。日本の宇宙開発における的川さんの存在が、いかに重要かがわかるエピソード。ほんと、あの人がいなくなったらどうするんだろう。
しかし、その盛り上がりも、打ち上げ後に次々と襲いかかるトラブルへの対処に比べたらものの比ではない。まったく、地味〜な軌道計算が、こんなにカッコよく描かれていいのか! 地味が得意(?)な谷甲州でも、こんな描写は書けまい、というくらいカッコいい。これを学生に読ませたら、軌道計算屋志望者が街にあふれるよ!
もちろんその後の、かの有名な1bit通信から、スイッチON/OFFによるリミッター焼き切りまで、ギリギリまで粘って先へ進もうとする技術者たちの奮闘は、本当に涙なしには読めない。最終的に火星周回軌道への投入は失敗したわけだが、ここまでやったんなら、これだけの経験が積めたのなら、いいじゃんと思う。この経験はきっと「次」に活かされるわけだし。一国民としては「次」の実現を世論で後押しする、それだけだ。
2005-08-20(土) [長年日記]
■ 「RSSフィード」に代わる名前
ITmediaのラベルは「RSS」でなくてもいいんだという翻訳記事はひどいな。
Microsoftはこの機能に「Webフィード」という親しみやすい名前を付けた。この名前はRSSよりもずっとうまくユーザーが目にするものを説明している。RSSは開発者だけが気に入りそうな名前だ。
たしかにRSSという単語はけっして一般向きではないし、それほど一般化していないという前提を受け入れるならば、今はもっとマシな名前に付け替える最後のチャンスかもしれない。しかし、だからといって「Webフィード」はないだろ。「RSSをfeed(提供)する」なら意味は通じるが、「Webをfeedする」じゃまったく意味不明だ。そもそもMicrosoftがセンスのいい名前を付けたためしはないんだから、もう少し疑ってかかれといいたい。
代わりは何がいいかねぇ。あえて「フィード」を付けるのであれば、そのサイトが発信しているアイテムのひとつである意味でないといけない(「Web」じゃダメなのは、「Web」は「サイト」が発信している内容ではないからだ)。RSSの持つ更新情報であることフォーカスするなら、ストレートに「ニュースフィード」がいいか。問題があるとすれば、更新情報でないRSSを指す場合にはポイントがぼやけるところだが、実際のところ、更新情報以外の"意義"を持つRSSは見たことがないので、気にしない方向で。
そもそも「フィード」という単語になじみがないと考えれば(日本人の多くはそうだろう。おれもそうだ)、もっと違った名前もありだ。でも、Firefoxの「ライブブックマーク」もイマイチに感じる。RSSはブックマークの延長概念なんだろうか。まぁ、ソーシャルブックマークの「ブックマーク」からなら、想像できなくもないか。でも、IEにおける「ブックマーク」は「お気に入り(favorite)」だしなぁ。「Live Favorite」。訳して「生きたお気に入り」。……うわ。
◆ otsune [「David Courseyのコラムにマジレスしても……」 と思ったけど、ITmediaってCourseyの顔写真を..]
◆ arton [http://www.itmedia.co.jp/anchordesk/articles/0508/01/news0..]
◆ ただただし [いや、記事はただのきっかけで、矛先はMicrosoftですから……]
◆ otsune [んーだとすると ITmediaニュース:「RSSの新名称は確定ではない」とMSエバンジェリスト http://www..]
◆ takano32 [サマリー・フィードなんて名前がいいかなー]
◆ TrackBack [http://biz.2log.net/blogwiki/archives/blog141.html 「繋がっている..]
2005-08-21(日) [長年日記]
■ pictures
銀座のKodak Photo Salonまで出かけて、オカダさんの個展「pictures」を見てきた。
どうもシロウトなものだから、フォトグラファというと「カメラを扱うのがうまい人」と考えがちなんだが、それってプログラマを「キーボードを速く打てる人」と言ってるようなもので、勘違いもいいところだと、いまさらながら認識した。彼らが操っているのはカメラではなく、光そのものなのだな。
今回の被写体は花、それも一輪だけクローズアップといったものが大半なので、構図の介入する余地が極めて少ない。おまけにほとんどがモノクロなので、結果的に光で勝負するしかないという、これはシロウト目にもかなりシビアな状況だとわかる。奇抜な構図で目くらましをかけたり、色で本質をごまかしたりできないわけで、さすがオカダさん、己に厳しい。
プロの手によって操られた「光」が、花びらの上で踊るさまをうまく表現する言葉が見つからないのだが(簡単に表現できたら写真の意味がない)、いろいろ発見があったし、とても楽しめたのは確か。一枚買いたいけど、今は人生で一番貧乏なんだよなぁorz
それはそれとして、何枚かの写真が正面でなく背面から撮影されていて、個人的にはこっちの方が好きだ気づいた。花って、芯よりもガクの方が色気があるように思う。これって、唇や目元よりもうなじが好きつってるようなものか?
■ 『クリスタルサイレンス』を再発見する
Amazonで藤崎慎吾の『ハイドゥナン』を何度か「おすすめ」されていて、なんかハードSFらしいし、買おうかなぁ、でもオカルト色も混じっていそうで悩ましいし、第一値段が高すぎる……と躊躇している。そもそも、同じ作者のの『クリスタルサイレンス』は読んでいるはずなのに、内容はおろか印象も覚えていない。本当に読んだのかどうかも怪しいくらい、まったく覚えていないのである。そんなに印象の薄かった本の作者の新作に、食指が伸びないのはしょうがないわなぁ。
で、かみさんが不要本を外部倉庫(またの名をBookOff)に預けに行くというので、自分も不要本を漁っていたら、書庫の中からその『クリスタルサイレンス』を再発見してしまった。うーんこれは、もう一度読めというSFの神のお告げでしょうか。しょうがねぇ、読むか。
追記
『ハイドゥナン』の方は向井さんの書評を読んで、値段ほどの価値はなさそうだと思った。じゃあやめよう。文庫入りしたら買うかも知れん。でもせっかくだから、『クリスタルサイレンス』は読み返そうかな。向井さんもやっぱり内容を覚えていないというあたりがおかしい。インパクトの弱い人なのかね、藤崎慎吾。
2005-08-22(月) [長年日記]
■ Subversion: ブランチ移動
おれにしては珍しくTrunkのHEADを追っかけていたximapdだが、当面はbranches/0.0を使ったほうがいいとのことなので、ヘタレなおれは素直に従うことにした。
Subversionでブランチ間の移動はどうするのかなー、と調べたら、switchサブコマンドを使うようだ。
% svn switch http://projects.netlab.jp/svn/ximapd/branches/0.0/ U tests/session-test.rb U bin/ximapd U release.sh U . リビジョン 255 に更新しました。
ほほぅ。こりゃ楽チンだ。
■ サウンドステーションを使ってみる
Yahoo!が始めた無料音楽ストリーム、サウンドステーションを使ってみた。最近職場がちょっと騒がしくて、集中したいときにヘッドフォンで流せる音楽が欲しかったので。なにせ、Last.fmはリニューアルしてからproxyを超えてくれなくなっちまったし(それ以前に相変わらず重くて使いものにならない)、他のInternet Radio局も試しているけど、純粋に音楽ばっかり流してくれるところは意外と少ない。DJは邪魔なんだよ。
というわけでYahoo!だが、FlashとWMPを組み合わせていて、ブラウザ内だけで操作が完結する(すなわちWindows専用)。Sleipnirで1つ余分なタブを放置しておくだけなので邪魔にならない。音質はややしょぼいけど(FMラジオくらい?)、BGMだと割り切れば気にはならない。ただし、数曲おきにCMが入る。これが聞いてるチャンネルに合った音楽を使ってくれればいいのにそういう気遣いはしてくれないので、気になるといえば気になるか。
ただ残念なことに、致命的な問題が。Pentium4 2.4GHzのマシンを使っているのに、CPUを常時70%くらい食ってくださるのだ。ということは、仕事中のBGMにするのなら、残り30%のCPUパワーだけで働けということだ。そんなムチャな!
というわけで、Yahoo!もあっさり没に。無駄なアニメが動いているわけでもなく、単にHTTPで低音質のストリーミングを再生してるだけ。なんで今どきこんなに重いアプリを作れるのか、説明してもらいたいものだ。
追記
おや? ブラウザを再起動したら、負荷がぐっと下がったぞ。ほんの2〜3%しか食わない。なんだったんだ。これなら使えるじゃん。
で、10曲再生すると、いったん中断しちゃうのねん……それじゃ、Blue Note Radioといっしょだ。なんでずっと垂れ流しにしてくれないかなぁ。
2005-08-23(火) [長年日記]
■ サウンドステーションを使ってみる(2)
サウンドステーション、やっぱ以下の2点でイマイチかも:
- 10曲ごとに停止してしまう(こういう無意味な制限をつけるあたりがセンスないよなー)
- チャンネルが少ない上に選曲がダメ(Jazzを聞いてて「それはJazzじゃねーだろ」的な曲がよくかかる)
- 最初のCMだけヴォリュームが最大になる(ぉぃぉぃ)
3点じゃん。
で、栗原潔のテクノロジー時評Ver2でLive365というのを知ったので、こっちを試してみたらけっこういい。海外のサービスなのでJ-POPなんかはないけどどうせ聞かないし。チャンネルも多くて、純粋に(古めの)Jazzだけ流しているClassic Jazz Cornerが気に入った。しばらくこれでいこう。向こうはこういうコトがけっこう自由にできていいわねー。
■ Desktop検索って、あんまり使わないよ
Google Desktop 2公開を読んで。おれ、自宅のデスクトップマシンにはいちおうGoogle Desktopを入れてあるんだけど、まったく使ってないことを思い出した。このマシンに入ってる情報って、自宅にいるときしか使えないからかなり限定したものになっていて、大事な情報は音楽と画像しかない。どっちもGoogle Desktopからの使い勝手はイマイチなメディアで、それぞれiTunesとPicasaで簡単に検索できる。
大事なもので、かつ検索したいものはどこにいても見えなきゃイヤだから、ほとんどサーバに入ってる。そこにはすでに自前で全文検索システムが構築されているわけで、GoogleだろうがYahoo!だろうが、もちろんWindows Vistaだろうが、今後デスクトップ検索が便利になってもなーんにも嬉しくないのであった。ユビキタス化が進んだら、この傾向は強まると思うんだけど、どうなんかな。ホームサーバの出番なのか?
それはそれとして、Google Desktop 2のサイドバーを、Konfabulatorと比べるのは失礼だと思います。ダサすぎ。
■ 僕たちの終末(機本 伸司)
SFマガジンの書評からよさげなのを選んで読んでみる月間。ネットでの評価もまぁまぁだったし。恒星間宇宙船を作る話だと聞いたので、『第六大陸』みたいなエンジニアリングSFかも〜と期待してしまったわけだが、正直、期待はずれもいいところであった。
アイデアは悪くないと思うんだ。絶滅を目前にした人類の地球脱出のためなら、工期や費用がちょっとくらい無茶な設定でも通るだろうし。ところが、実際に作るところはいっさい出てこないのである。前半は丸々、どんな宇宙船を作ろうかという思考実験だけ。ネジ一本締めないでやんの。で、ページをめくると、もう完成間近なわけよ。まったくこの作者、設計だけで船ができると思ってるとしたら、エンジニアリングをなめすぎ。おかげでリアリティは完全に失われた。
キャラクタの造形もお粗末。特に女性の描写が、なんというか、実に童貞臭い。あまりに類型的なので、思い浮かんだのはギャルゲーの設定資料だった。主要な3人の女性の設定はたぶん「ツンデレ」「ロリ」「お姉さま」といったところ。作者はゲーム世代に違いないと思ったらなんと、おれよりずっと年上だし。なんかあちこちに女性差別風味が漂ってるんだけど、これも年齢のせい?
主人公も、技術力もカリスマ性もなく、あるのは夢と熱意だけという設定なのに、ちっともその「熱」が伝わってこない。他にも、明日にも人類絶滅かという時代なのに、登場人物たちには緊迫感も悲壮感もないし、ロボットみたいで人間らしい息遣いが皆無。どうにも描写力が足らないのである。
文庫なら許せたかも知れんが、ハードカバーだけにがっくり感が強いよなぁ。しょぼーん。
■ 2005年度日本OSS貢献者賞
まぁ、初年度としては文句のつけようがない人選だ。こういうのって、難しいのは来年以降だろうなぁ。
実はおれもノミネートされていたんだが(7月ごろメールが来ていた)、誰が推薦したのかはだいたい予想がついたので驚きはしなかった。まぁ、万が一受賞でもしたら、心底驚いただろうけど(ありえません)。
それにしても、Internet Watchのこの記事にはビックリした:
全文検索エンジン「Namazu」などの開発者である高林哲氏(グーグル)
Google!? えぇーっ。いつの間に。
◆ あおしま [流し聴きならLast.FMのほうがお勧めです。好きな曲だけ流れてくるラジオ局のような感じになります。]
◆ rush [こちらにLast.FM使わない理由書いてありますよ http://sho.tdiary.net/20050822.h..]
◆ kazano [『僕たちの終末』ダメでしたか。私はその現実感のなさ、童貞くささも含めてけっこう好きなんですが。]
◆ ただただし [うへ、風野さんっすか! 下手なこと書けないなぁ。次に読むのは、同じ号に書かれてた『バーストゾーン』ですよ(笑)。 ..]
◆ babie [本当だったんだ。>google また伝言ゲームで誤報回ってきたと思ってた。]
◆ TrackBack [http://rtfm.jp/tota/diary/20050824.html#p02 tota diary [WW..]
2005-08-24(水) [長年日記]
■ 自宅サーバのドメインを抹消される
自宅サーバはいくつかのドメインをDDNSサービスを使って借りているんだが、r1200gs.ddo.jpはddo.jpを使っている。これが朝からHost not found。komainu.dip.jpは問題ないから、DDNSサービスの方に問題があるようだ。
確認のためにユーザページにログインしようとしたら、ドメイン名かパスワードが違うと言われて面食らう。間違ってないし。どうも、知らないうちに抹消されてしまったらしい。実際、ドメイン名を再登録したらできてしまった。
うーん、何も悪いことはしてないし、IPアドレスの更新は1時間に1回cronで実行している。何か案内を見落としたのかと思ってspamフォルダを検索してみたけどなさげだし。なんだか気持ち悪いなー。
■ Tech総研ブログ、始まる
以前やってた「ニュースウォッチ」がリニューアルして、ウェブログ形式になった。連載陣は(一部入れ替わりつつも)全員引越しである。
とりあえず笑うところ(?)は、システムがCOREBlogってことかな(笑)。まぁ、はてなの近藤さんもCNETで書いていたりするわけで、他流試合もなかなか面白い。他のシステムにさわる機会はあんまりないから、勉強になるし。
もっとも、tDiaryは「おれがもっとも使いやすいシステム」として作られているわけで、他のどんなシステムを持ってきても使いづらいのはあたりまえである。これを克服しないと、更新のモチベーションが高まらない。
なんといってもつらいのは記法である。COREBlogの更新ページは流行のJavaScriptを使ったWYSIWYGエディタ搭載だが、正直、いちいちキーボードから手を離してマウスでポチポチなんてやってられない。こういう初心者向けインタフェースは、ウケはいいかも知れないが熟練者には邪魔なだけだろう。かといって、もはやHTMLタグを忘却しつつある今となっては、自分でタグ打ちをするのもつらい。やはり指が覚えたWikiスタイルで書けないと!
というわけで、tDiaryのwiki_parser.rbを使って(この日のためにファイルを分けておいたのさ)、wiki2htmlというフィルタを書いた。以下のような更新スタイルにすることでストレスフリーを実現!
- 日付+通し番号というファイル名で、Wikiスタイルで原稿を書く。このファイルはSubversionで管理
- w3mでCOREBlogの更新ページに入り、HTMLモードで本文編集へ
- 立ち上がったvimに先ほどの原稿ファイルを読み込んで、wiki2htmlでHTML化
- 公開
本当は、更新時に勝手にHTML化されるとスマートだな。この辺はおいおい改良していこう。
■ FEEDBRINGER、インタフェース変更?
開発室から、ユーザインターフェースの変更(案)。
おぉ、フレーム(というかたぶんCSSでやってるんだと思うけど)導入か? これは前から書いているように、賛成。ただこの場合、フレーム間のフォーカス移動を、キーボードからできないと操作性が落ちてしまうんだけど、それはムリな相談かも知れない(よく知らない)。
それより(これも以前書いたけど)、読みながらその場でunsubscribeできるようにして欲しいなぁ。追加はbookmarkletで簡単にできるから、あまり後先考えずに追加してしまうんだけど、削除したくなったらあの重くて使いづらい変更モードに移動して、削除対象を無数のフィードの中から探し出すという、極めて面倒な操作が必要になる。つーか、あの変更モードをまずなんとかして欲しいかも。凝ってるわりにはレスポンスが悪くて使いづらい。
あと最近困ってるのが、フォルダをクリックした直後に一瞬本文を表示しただけですぐに「××を読み込んでいます」って表示に切り替わって、そのままだんまりになることがある。しかも未読フラグがリセットされてしまうので、そのセッションの未読フィードは完全に失われてしまうのだ。これは激しく困る〜。JavaScriptの実行タイミングに依存してる感じなので、ブラウザ依存かも知れない。開発室のスクリーンショットはFirefoxっぽいから、IEはあまりテストされてないんじゃないとか。
ぜんぜん関係ないけど、「Matzにっき」の入ってるフォルダは「BLOG」じゃなくて「その他」なのか…… >スクリーンショット
2005-08-25(木) [長年日記]
■ tDiary: 設定画面リニューアル
バグ修正ばっかりやっててもしょうがないので、少し創造的な仕事をする。プラグインが増えてきて、扱いにくくなってきていた設定画面のリニューアルである。
前からとりあえずジャンル分けしてみようとは考えていたので、実装するだけ……のはずが、相変わらずIEのCSSハンドリングのバグに悩まされてデザインで苦労したりして。つーか、もっとセンスのいい人にバシっとカッコいいCSSを書いて欲しいよ!
とりあえず、さしたる非互換も出さずにここまでできたので、良しとする。問題は、ジャンル分けがこれでいいかだよな。視点が違えば分類方法もがらりと変わるわけで、これは賛否がありそう。やはり、分類は鬼門だ。
■ ネタ元が見つからない……
朝、新聞を読んでいて面白い話を見つけたので、「これは(Tech総研ブログの)ネタになる!」と思い、プレスリリースを探してみたんだけど、見つからないんだなぁ、これが。また飛ばし記事じゃないだろうな? >日経
追記
日経のサイトにサマリーがあったからそれを使ってしまった。
余談: 上のリンクを作るために、Permalinkを探して右往左往してしまった。この「投稿時刻をPermalinkへのリンクにする」って、MTが始めた(?)悪しき風習だよなぁ。どう考えてもいいUIじゃないんだから、真似することないのに。
■ すごい雨
台風11号、ちょうど昼休みごろから豪雨になる。そんな中、わざわざ大戸屋まで来てみると、まれにみるガラガラぶりだったりして。得した気分?
■ Gmail
Gmailで別のメールアドレスからメールを送る方法というのを読んで、おれもやってみようと久しぶりにGmailを開いたら、大事なメールが手付かずのまま放置されていて、焦ったのなんの。そうか、以前spc.gr.jpが死んでたときにメールアドレスを教えた人は、おれのメールアドレスはGmailにあると思われてるのだな。うーん、たまにはチェックしないとダメじゃん……。
というわけで、慌てて返事を書いたのであった。まったく申し訳ない。
2005-08-26(金) [長年日記]
■ はてなダイアリーのContent-Lengthがおかしい……と思ったら違った
昨日のリンク元をw3mでたどっていたら、読み込み中の表示に「330%」なんて表示が見えたので確認してみたら、なんかおかしい。w3mの「Transferred bytes」と、HTTPヘッダの「Content-Length」の値に3〜4倍くらいの開きがある。ほら:
% w3m -dump_source http://d.hatena.ne.jp/jkondo/ | wc -c 6721 % w3m -dump_both http://d.hatena.ne.jp/jkondo/ | cat -v | grep Content Content-Type: text/html; charset=euc-jp Content-Encoding: gzip Content-Length: 6721
……って、違ってねーじゃん! あ、そっか、「Content-Encoding: gzip」だからか:
% w3m -dump_source d.hatena.ne.jp/jkondo/ | gzip -d | wc -c 26790
なるほど。つまり、w3mの「Transferred bytes」は、展開後のサイズを表示するんだな。でもそれって「Transferred」じゃないような気もするが。
つーか、はてなって、gzipedされてたんだねぇ。圧縮で食われるCPUよりも、帯域の方が厳しいってこと?
2005-08-27(土) [長年日記]
■ Lightweight Language Day
今年もやって参りました、男ばっかり数百人集まって、朝から晩まで言語の話。想像するだにムサいイベントなんだが、四谷区民ホールが小綺麗なので意外とそんな感じはしない。
で、いきなりawkの話……。まだ進化してるとは知らんかったよ。また使ってみるかなー。
以下、眠いので箇条書き。公式サイトにTrackBackセンターができてるので、他の人のレポートを読む方がよろしい。
- 毎年、関数型言語に魅せられてしまうのだが、きっと知能が追いつかないに違いないとも思う
- Squeakもそう。でも、見るからに動作がもっさりしているのはきっと耐えられそうにない
- Rubyist以外に高橋メソッドを使う人がいなかったのは、やはり家元に遠慮してのことだろうか
- LightningTalkがなかったので、全般的に真面目な感じ。いや、それはそれで良いんだけど
- 咳さんの後輩に写真を撮られる。何に使うんだろう……
■ Lightweight Language Night
で、真面目な昼に対して、ウケ狙いばっかり集めた夜の部。まぁ、面白さで言ったらとうぜんこっちが上なわけだが、役に立つかと言われるとビミョウである。また箇条書き。NightのTrackBackセンターはこっち。
- とりあえず、リアル・モヒカンの生otsuneを見られただけでも良しとすべきである
- 今年は静かにしているつもりだったのに、ついついマイクを握ってしまった。反省
- やはりPerlにはかなわないと思った。もちろん悪い意味で(笑)
- Rabbitが、あんなにも無茶苦茶なソフト(褒め)だとは知らなかった。それはそれとして、ウサギとカメは真面目にすごいアイデアだと思う。Windowsでも動くらしいので、遊んでみるかなぁ
- OpenPNEは、某はいびすかす氏にイチャモンをつけられると思うので、彼には秘密にしておくべきだ。もちろん笠原さんにもね
- かずひこの嫁自慢は、写真が小さくてよくわかんなかったぞ!
2005-08-29(月) [長年日記]
■ R1納車(2)
昨日、ちょっと走ってみたけど、まぁなんだ、軽というのはカブと一緒だな。
エンジンが非力だから、スタート時は意識的にアクセル多めに開ける必要があるし、どんなアクションを起こすにしても早め早めに始めないといけない。原付で公道を走るのと同じテクニックが要求されるわけだ。そう考えれば乗りなれてると言えなくもない。
そう言えば、我が家もついにカーナビを導入したのだ。たいして遠出もしないので過剰装備と言えなくもないが、道に迷う心配がなくなればもっと遠出するようになるかもね。
で、試用してみると音声認識の精度がかなり高くて、エンロールもなしでたいしたもんだと思った。もっとも、使い込んでみるとシーンによって聞き取れる単語がかなり絞られていることがわかってきて、なんだ、モードレスじゃないのかぁ、と勝手にガッカリ。
それにしても、カーナビのUIのひどさは相変わらずなので、使いこなすにはマニュアルの熟読が必須だなぁ。マニュアルの厚さが、ケータイのそれとほぼ同じなんだよ。かったるい。
■ https://www.amazon.co.jp/dp/4152086378
SFマガジンの書評からよさげなのを読んでみる月間(といってもこれで終わり)。
たっぷり人が死んで、しかもグロい描写ばかりなのでとても万人にはオススメできないが、おれはそういうのが割とへっちゃらなので、かなり楽しめた。
最初、テロリストの愛称(?)として「テロリン」はねぇだろ、と思ったが、これも狙ってのことなのかもしれない。悪意に満ちた世界を戯画化する装置としてうまく働いている。ストーリーも設定も無茶苦茶だけど(もちろんこれも計算ずくだろう)、勢いでぐいぐい読ませる。特に大陸に舞台を移してからは、謎解きと新たな謎が入れ替わり立ち代り提示されて飽きさせない。
そして、まったく救いのないエンディング。不愉快極まりないけど、読書体験としては楽しいという、なんとも言えない後味が残るのであった。ホントに芥川賞作家なの、この人?(←芥川賞は面白くないという偏見アリ)
■ Permalinkを指すベストな方法
こないだの続きというか、じゃあどんなPermalinkへのリンクが妥当なのか、考えてみる。もちろん、更新時刻をリンクにするなどというのは論外中の論外なので、検討対象にはしない。あえて題材はtDiary+BlogKitで……というか、自分が管理しているサイトをネタに。
BlogKitを素直に適用すると以前のtDiary.orgのようになる。これは、Web日記文化を背景に持つ人に対しては段落アンカーと同様の見た目なので、十分にアピールする。が、そんな人は決して多数ではないので、この表現も決してほめられたものではない。ただ位置的に、この記事を代表する要素であるタイトルの横についているという点は評価できる。
より直感的には、タイトル全体をリンクにする手法がある。www.ruby-lang.orgをtDiaryに移行するときにこの方法が議論されたが、当時は実装上の都合で見送られた経緯がある。現在は、最近追加されたtitle_procプラグインによってこのようなリンクを生成することができるようになった。段落アンカーもどきよりはわかりやすい。
ただし弱点もあって、タイトルに別のリンクを含めることができなくなった。これは運用でカバーするしかない。また、タイトルのリンクがPermalinkを表現しうるかという点については、疑問も残る。記事タイトルの一覧であればそのものがリンクになっていることは十分予測できるが、記事全文が複数並んでいる場合にもそれが敷衍できるかは微妙なところである。
いっそ「ここにそれがあるぞ」と明確に主張する方法がある。こま犬ライブラリはタイトルにリンクを含むので上の方法が使えず、やはりプラグインでページ下部にこのようなリンクを設けてある。読者層を考えてあえてPermalinkという語は使っていない。「投稿時刻」を変更してこの手法を使っているウェブログは少なくない。これはこれでわかりやすいが、タイトルのような重要な要素から離れているため、やはりウロウロと探さなくては見つからない恐れがある。
では、探さなくても良い場所に、そのものスバリのリンクを設ける方法。一時的にtDiary.orgに適用してみた。タイトルの直後に「Permalink」の文字とともにリンクを生成した。これは間違えようがないし、直感的で、探し回る必要もない。ただ、ちょっとダサいかも。
デザイン面からは2番目、ユーザビリティ的には4番目が良さそうに見えるが、これが決定版かというとそうでもない。さまざまなサイトが好き勝手なことをしている以上、読者がそのつど探し回らなくてはならないことに変わりはないからだ。
で、目をセマンティック方面に向けると、そんな問題はとっくに解決してると気づいて、脱力してしまうのである。RSSアグリゲータでは、個々のサイトの違いなど完全に吸収されてしまい、間違えようのないリンクを生成してくれる(画面はFEEDBRINGER)。
というわけで、はやくSemantic Webの世界が実現しないかねぇ……というのが結論ですかね(えっ?)。
2005-08-30(火) [長年日記]
■ 投げ銭をもらう
昨日の記事で、初めてはてな投げ銭をもらった(ありがとうございます)。被ブックマーク数もそこそこだし、みんなメタウェブログ話が好きだよなぁ。おれは嫌いなんだけどなぁ(笑)。
それはそれとして、はてなダイアリー以外の場所で投げ銭に対応しているサイトは、対応している旨をちゃんと表明しておかないと不親切(?)だと思った。どっかにバナーとかないんだろうか。……と思ってググったら、はてなアイデアに提案があった。が、20日ほど放置状態。提案してる暇があったら作っちまえばいいような気もするが。
追記
というわけで、うんとシンプルなヤツを作ってみた。コピーフリー。
■ LLDN: Rabbitサーバ
kouさんはこんな風に嘆いているが:
irbでRabbitサーバ(というかRabbit本体それ自身!)と直接対話しているのがすんごーーーいカッコいい!と思うんですけど,結局誰にも伝わらなかったみたいでしたね
いやいや、あれはよかったでしょー。そもそもirbからdRubyサーバをいじるというのは王子本でも採用されてる正統派スタイル。Rubyistには十分に伝わったと思われる(他言語ユーザにはぜんぜん伝わらなかったかも知れない[笑])。
あれができるってことは、スケジューラを組んで自動プレゼンとかできるわけだよねぇ。プレゼン時点での最新データをネットから取ってきて動的に埋め込んだりしてさ。で、聴衆のPCからRabbitサーバがハックされて、プレゼン中に変な言葉が挿入されたり。夢が広がりますなぁ(夢?)。
蛇足: そう言えば、花園神社でこま犬を撮影していた時、変な人を見るような目つきで遠巻きに歩み去っていった人影は、kouさんだったような記憶があるのだが。いや、たしかに変かも知れんけど!
■ 大戸屋新横浜店
9月9日から9月15日まで店内改装のため休業。がーん、昼はどうしたら……。
◆ otsune [>林家ペーパー 高度なボケツッコミだ]
◆ ただただし [ボケツッコミは置いておくとしても、変人扱いされているのは確かなようだな…… #もちろんこま犬watcherは、他の参..]
◆ kou [すいませんでした. はしゃぎすぎました...]
◆ ただただし [えーと、冗談だとわかっているので、気にしないで下さい:-)]
◆ 咳 [かっこいいよね。Smalltalkな人には永続的なImageをWorkspaceから操作する様子を連想していただきた..]
◆ kou [あ,Ringしてませんでした. なんか,RingするよりだったらRindaした方が面白いような気がするんですけど,パ..]
2005-08-31(水) [長年日記]
■ FEEDBRINGERは画面の使い方が富豪
FEEDBRINGERのUIが予告(?)からかなりの短期間で変更されたわけだが、Web上の評価を読んでいると、賛否両論あるようだ。
フレーム化(実際はフレームじゃないんだけど)によって、左側のリスト(以降「サイドバー」と呼ぶ)が見えなくなっちゃうことがなくなったのは良い。これは要望どおり。ただ、画面の使い方がもったいないというか、富豪というか。肝心の本文領域を狭くしすぎているので、一覧性がガクっと落ちてしまっている。ここは改善の余地があるんじゃないか。
具体的にどこがもったいないかを図示してみた。デザイン上やむを得ない部分もあるが、デザインよりも「どんなサービスを提供しているのか」を真剣に考えて優先付けを変えるべきだろう。せっかくいいサービスなのにもったいない。
まず、上のバナーとメニューの領域が広すぎる。特にメニューは、以前はサイドバーにあったものをわざわざ邪魔な位置に移動してしまった。この領域は以前のデザインではスクロールすると消えてくれた領域だが、現在のレイアウトではずっとこの位置に留まったままなので、永遠に邪魔である。画面下側の領域も同様。スクロールとともに消えてくれるよう、右か左に固めたほうがいい(このあたり、デザイン面でBloglinesに学ぶべきところは多い)。というか、そもそもこれらのメニュー項目は使用頻度がとても低いのに威張りすぎである。
画面右端には、謎の空白領域があってこれも無駄。IEでもFirefoxでも出るんだけど、なんだろう、これ。スクロールバーの亡霊?
あとは、サイドバーの幅が広すぎて、図のように広大な空白地帯ができてしまっている。FEEDBRINGERがどれくらいの大きさのウィンドウを想定してデザインされているのかわからないが、これも非常にもったいない空間である。おまけに固定幅だし。
Before...
◆ TrackBack [http://sho.tdiary.net/20050803.html#p01 ただのにっき Subversion(..]
◆ ごとー [cvs -d相当の件は svn switch --relocateでいかが?]
◆ ただただし [switch --relocateは、まったく出自の異なるリポジトリ間の移動には使えないみたいですよ]
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◆ torachi7201 [自分も自宅のSVN(WebDAV経由)レポジトリにアクセスしようと思ったら,大学のHTTPプロキシに400ブロックさ..]