2015-03-01(日) [長年日記]
■ MOA美術館の「光琳アート -光琳と現代美術-」へ行ってきた
かみさんの誘いで熱海のMOA美術館へ。あと3日で会期終了になる尾形光琳展をみる。教科書でおなじみのアレとかアレが見られるということで、都心からはだいぶ離れているとはいえかなり混雑すると予想して早めに出たのに開館直後からすでに駐車場は満杯で、でも軽だったのでちょっとあいてたスペースに止めていいと言われてラッキー。これが普通車だったら何100mも下の駐車場から歩いて登らされるところだったよ*1。
国宝の二枚の屏風はさすがで、想像以上に大胆な構図と省略があって間近でみると印象違って面白い。でも個人的に一番気に入ったのは「波に白鷺の図」。構図やポーズがマンガっぽい。というかマンガっぽさは全体にただよってる気がする。紅白梅図なんて、ジャンプの連載でここ一番ってときに見開きでばばーんと出てきそうだし。
展示の半分は光琳の作品ではなく、後世に光琳ないしは琳派から影響を受けた作品で、ホンモノを見たあとでは「うーんちょっと」というものも少なくなくて、わりと早足で。光琳の作品はいろいろと大胆に削ぎ落としたところに魅力があるのに、後世の人たちはそれにうっかり何かを足してしまっていて、それを「この人はちょっと我慢が足りないね」などと評しながら見ていた(←めっちゃ偉そう)。とはいえその中でも会田誠の作品はいろいろぶっ飛んでいて面白いのばかりだったな。あと着物はどれもデザイン的にも手法的にも「おおっ」て感じだった。
そのころから外はだいぶ本降りになっていたが、庭園では梅が咲き始めていたので傘を借りてちょっと歩く。茶店でおしるこ食べたり。
その後、網代まで南下して平鶴で昼食。鯵のたたきもアジフライも2匹分、ボリュームたっぷりで満足。ほんとうは温泉にでも入って行こうということでここに決めたんだけど、お腹いっぱいでどうでもよくなってしまったのでそのまま帰路につくことに。
で、これが(わりと)正解で、上りの道路はすでに伊豆で河津桜をみてきたと思われる車で混雑し始めていて、早川までずーーーーーーっとのろのろだった。風呂なんて入ってたら帰宅は何時になっていたことやら。ひさびさに東伊豆の渋滞にはまってしまったよ。きみら、なんで伊豆縦貫道使わないの……。
*1 熱海の山の上にあるのでそれはそれは急勾配でとんでもない立地なのだ。にもかかわらずこの美術館、建物も重厚ですごいんだけど。
2015-03-02(月) [長年日記]
■ 第一tDiary.Netの移転を始める
この日記をHerokuに移してからしばらく運用してだいぶ感じがつかめてきたので、第一tDiary.Netの移転を始めることにした。といっても数に限りがあるので、まずは現状で頻繁に日記が更新されてるところだけ。
……でもまぁ、↑のアナウンス自体が数年ぶりなので(その間なんのトラブルもなく運用できていたのでまぁたいしたものだ。アップデートもさぼってたけど)、そもそもユーザに気づいてもらえないと思う(笑)。まぁ、ぼちぼち連絡とりつつ進めよう。
2015-03-03(火) [長年日記]
■ 結婚記念日にうかい亭でランチ
えーと、結婚記念日ですね。22周年?
結婚してからずーっと相模原市の南部に住んでいるのに、一度もうかい亭に行ったことがないので、そこでランチにしようということになった。歩いて30分くらいなので、腹減らしをかねて徒歩で。うかい亭に歩いて行く人なんているのかな(笑)。
「そういえば鉄板焼きは日本の料理だね」などといいながら舌鼓。デジイチ持って行かなかったので写真はイマイチだけど、どれも美味しかった。とくにステーキ、サシの入り方が過剰でない赤身の美味しいサーロインで、刻んだわさびと少し温めた醤油とのマッチングが絶妙。思わず一切れ食べてしまったので写真には四切れしか写ってない。
別室でデザートをいただいてから、(わりと酔っ払ってしまったので)帰りはタクシーで。満足まんぞく。
2015-03-06(金) [長年日記]
■ 安直なaliasを戒めるためにslコマンドをインストールした(いやしてない)
某所で「npmコマンドにはisntallというサブコマンドがある」という話でちょっと盛り上がった。
% npm -h : explore, faq, find, find-dupes, get, help, help-search, home, i, info, init, install, isntall, issues, la, link, list, ll, ln, login, ls, outdated, owner, pack, prefix, :
まぁようするにinstallと入力しようとしてisntallとタイプしてしまっても動くようにという配慮なんだろうけど、案の定というかnpmのissuesを見てみると「isntallがあるのにunisntallがないのはおかしい」とか「versionのaliasとしてverisonを追加してくれ」なんてのが見つかってカオス。
この問題の解法にはいくつか流儀があって、個人的にはrubyのThor gemが採用している候補が1つに絞り込まれるまでタイプすればOKというのが好きだけど(installの場合はたいてい「i」の1文字で済む)、typoから正しいサブコマンドをサジェストしてくれる(herokuコマンドとか)、自分でaliasを定義する(gitコマンドとか)などなど。コマンドがtypo対策のaliasを提供するnpmスタイルはなかでも一番ダメなタイプだよなぁ*1。
というわけで(?)、そんな安直なalias提供を(将来の自分が思いつくことを)戒めるべく、slコマンドをインストールすることにした*2。いや、slコマンドってネタとしては一瞬面白いけど、わざわざ入れとくようなもんじゃないと思ってたし、実際一度も入れたことないんだよね。
% sudo apt-get install sl : % sl zsh: command not found: sl
えっ。
% apt-file show sl | grep /sl$ sl: /usr/games/sl
gameなのか(笑)。PATHが通ってないからtypoしても動かないという。
% sudo apt-get remove sl
(結局いれてない)
追記
npmもThorスタイルだと@miyagawaから教わった。おお、ほんとうだ、「npm ins」でinstallが走るな。でもinstallは「i」がaliasされてるので「i」だけでいける一方、「in」だとinfoとかぶるので一意にならないという、やっぱりaliasはダメだという好例になってるという……。
2015-03-07(土) [長年日記]
■ 横浜F 1-3 川崎@日産スタジアム
か・い・ま・く!
↑とはしゃいでいるように見えるが、今季の移籍状況とかまだよくわかってないし、シーチケも買ってないスロースタートではある。稲本がいなくなっちゃったのは知ってる。
ここ数日はけっこう暖かかったのに今日は朝から雨で気温も低く、観ている側は完全に冬装備。雨はあがったものの風は冷たい。日産スタジアムは広くてなんだか寒々しいのもあって、実際よりも凍える気がする。
開幕戦はいつも仕上がりが不安なのだけど、いきなり開始3分で新加入のエウシーニョが決めてくれてとりあえず心配は吹き飛ぶ。DFのミスで1点献上したものの後半はけっこう立て直せて、川崎らしくすべての得点が別の選手というなかなか満足のいく開幕戦だった。ケンゴとヨシトの連携も健在だ。
全体的にみても、パスをつなぎながらじわじわと攻め上げていくスタイルはちゃんとできてて、相手が引いていてもリスクをとりつつ正確なパスを回せているので技術力は年々向上してる感じがするし、素人目にはけっこういいんじゃないだろうか。とはいえ、いつも開幕戦に勝ったあとで気を揉むのは、これが他のチームにも通用するかどうかなんだけどなー。今日の横浜はちっとも怖くなかったし、たぶんもっと手強いチームはいるわけで。
ともあれ幸先の良いスタートだった。
2015-03-08(日) [長年日記]
■ バイクのトラッキングデータをスマホで録る
4万km点検が終わったGSを引き取ってきた。なにをいじったというわけでもないので変わりはない。
純正ナビを取り付けて、ちょうど7年になるのだけど、こないだも書いたように地図が古くてどうしようもないだけでなく、スマホのナビに比べて案内の精度もかなり落ちる。さすがにクラウド上で日々進化を遂げているアプリ相手にアドバンテージを保てるわけがない。やっぱりこのナビは引退だなぁ。6月の車検のタイミングで外そう。7年使って道に迷わずに済んだのだから、10万円はお買い得だよ。
で、代わりのナビは電話としては引退させたXperia SXにIIJ mioのSIMを挿して使う。ファミリーシェアプランすばらしい。ただ、純正ナビのログ記録の機能はスマホのナビにはついてないので、別のアプリを併用しなくてはならない。いくつか選択肢はあるようだけど、とりあえずGoogle謹製のMy Tracksを入れてみた。記録開始でボタンを押すだけの簡単操作で、KMZファイル(Google EarthのKMLファイルをzipで固めたもの)が自動的にGoogle Driveへ同期されるのが楽で良い。
で、このデータの共有をどうするかだ。
いままで使ってたEveryTrailはもう潰れる寸前というか、動作は遅くて不安定だわバグは直らないだわでさすがにもう怖くて使っていられない。代わりにRamblrにしてみる。もうひとつYahoo!のルートラボも候補に入れてたけど、いまどきSilverlightを要求してくるので早々に脱落。あとGoogle Mapsもマイマップとして保存できるけど、旅程の保存というにはちょっと機能がなさすぎる。他にいいサービスあったら教えてください……。
で、RamblrもMy Tracksが吐いたKMZ(KML)ファイルはなぜか読めなくて、別途GPXとしてエクスポートしたものしか読んでくれない。でもMy TracksにはGPXのエクスポート先にGoogle Driveを指定できないという謎な制限があってちょっと面倒なんだよなぁ。まぁこのへんはいろいろためそう。KMZファイルさえ保管しておけば使い回しは効くだろう。
というわけでRamblrの共有スクリプト(というか長大なHTML片)を貼るとこんな感じになる。でかっ。
あまりにアレなので整理してtDiaryのプラグインにしなくちゃ。
それにしても、Google Mapsのナビ機能は進化がすごくて、一時期はナビ側で決めたルートに執拗に戻そうとするなど柔軟性がまったくなかったのに、今はもうぜんぜんそんなことなくて、走ったことも考えたこともないような、それでいて渋滞を避けられて確実に速いルートをサジェストし続けてくれてすばらしい。あとは音声でコントロールできるようになってくれると、運転中にも指示が出せて安心・便利なんだけどなー。
2015-03-10(火) [長年日記]
■ 『この世界の片隅に』のアニメ映画化を(ちょっとだけ)応援した
『この世界の片隅に』はおれの中ではいまのところ「Best of こうの史代」なのだけど、それが片渕須直監督によってアニメ映画化されるにあたってクラウドファンディングで資金調達中と聞いて、躊躇しつつ応援してきた。少額ですが。たぶんこのペースだと目標額はすぐに埋まりそう。
『夕凪~』の実写映画が「うーんちょっと」という出来だったので、正直こうの史代作品を映像化するのって難しいんじゃないの、とくにファンにとって満足できる出来にするのは……と思わなくもないので、心配ではある。でも片渕監督の評価はずいぶん高いし、実写じゃなくてアニメなら大丈夫かも知れない。でもどうだろう。うーん(←煮え切らない)。
2015-0602 追記
2015-03-11(水) [長年日記]
■ 3.11からもう4年か
Google Mapsのナビをよく使うようになってから、南の方からの帰宅時に相鉄線のさがみ野近辺を経由するルートをサジェストされることが多くて、それがまさに4年前の深夜に歩いたルートとかぶっているせいで最近やたらとあの日のことを思い出すことが多い*1。おかげで風化なんてぜんぜんしてないわけだけど、おれの中では。
例によってタイムラインではみなさん4年前のTweetをひっくり返したりしているのだけど、Twitter本家よりもTwilogの方がバチっと日付が切り取れていいな*2。帰宅は翌日なんだけど。いやー、玄関先でかみさんと猫たちに出迎えられたときは嬉しかったねぇ。
ちなみに当時まったく役に立たなかった職場の安否確認サービスは、4年後の今でも引き続きなんの改良もされないまま使われており*3、どうしようもないので今はYammer上に同僚たちとの相互連絡ルートを確保してある。あの日、インターネットにずいぶん助けられたけど、4年たっても世の中そんなに変わってないのかもな。ま、いざというときにルールを守って死ぬのは勘弁なので、自衛するしかないのである。
2015-03-13(金) [長年日記]
■ アイマスにつかまってから8年がたった
例によって今日の長年日記をたどっていたら、8年前のまさに今日(正確には昨日?)、ニコ動上でアイマスに触れたようだ。アイマス自体は今年で10周年だけど、おれのアイマス歴は8年になると。同じ日の日記にiddyとかorkutなんて単語が踊っているのを見ればわかるように、いまの時代に8年継続できるものなんてなかなかない。もともとなんでも継続して長く楽しむ性格とはいえ、これだけの期間飽きることなく楽しんで、これからもそれが続きそうなエンターテイメントはなかったなぁ。まぁ、それもこれもだいたいきゃのんPのせい。
日記をさかのぼると、最初のころはStage6とかDivXなんて懐かしい名前が登場するが、基本的に1、2年はニコ動でアイマスMADが隆盛するさまをずっと追いかけていて、当初は新作動画を全部観る生活をしていた(そのためにPRaggerと登場したばかりのGoogle Readerを導入していた)のがわかる。そういうことができた時代だな。すぐに爆発して追い切れなくなるのだけど。まだ更新が続いているIMMWSを立ち上げたりしたのもこの頃。
2年くらいしてようやくアイマスSPからゲームを始めて「ただのP」になるまでは見る専。中古のPSPを入手したとたん、SPのパッケージがポンと贈られてきたのには笑ったと同時に、アイマスPたちの本気度にびびった。5thに一回行ったのを除き、健康上の理由もあってまだライブには行かず。でもMA以降のCDはほぼ全部買ってたな。この頃、Pたちとの主な交流はWassr上で。なぜか京都クラスタとよく遊んでいる。
その後もNDSのお古を譲り受けてアイマスDSを始め、Xbox360のお古を借り受けてアイマス2を始め、DeNAの陰謀でデレマス(当時の呼称は「モゲマス」)を始め、(日記には書いてないけど)ミリマスも始め、その合間にはシャイニーフェスタもやってと、最新のOFAをやってない以外はきっちりゲームもやってるなぁ。FPSしかやらない人だったのにこの進化は……。
昨年からはライブにもがんがん行きはじめて、今では曲を聴くとキャラよりも中の人の顔が浮かぶ始末。とはいえこれは仕方のないことで、家庭用コンソールゲームだったときは動く3Dのキャラがアイキャッチになっていたのが、ソシャゲになると動くものがないのでどうしても中の人に印象がひっぱられる。そのせいかソシャゲの方ではわざとキャラと中の人のイメージを近づけてるようなプロモーションをしてるように見受けられるしね。まぁ、そういう拡張されたコンテクストもまた、アイマスの楽しみだと理解したのはここ1、2年のことかも。
とはいえ本家のアニメ化、劇場版に続くデレマスのアニメ化のおかげでこっちのキャラたちも徐々に動き始めて、作品の質が相当高いこともあって、これに引っ張られるように続く10周年の各種イベントへの期待もいやおうなしに高まっている。次はとりあえず再来週のミリオン2ndだな。幕張は遠いけど、1日目のチケットが入手できてしまったのでがんばって行きますよ!
2015-03-14(土) [長年日記]
■ 川崎 2-2 神戸@等々力陸上競技場
外から戻ってきたグスタフが冷えきった肉球をおれに押し当てて暖を取るというひどい仕打ちで目を覚まし、今日はまずメシ抜きで病院行って、血を抜かれていろいろやってたらもう昼で、慌てて等々力に向かってダッシュ。
……というわけで、新しいメインスタンドが完成してから初めてのホーム。外観に木目調(「調」だよね?)が入っててちょっとびっくり。ほうぼうに藤子不二雄キャラの銅像が立っていて、長く使われるスタジアムで特定の著作物にそこまで依存していいのかと心配になるレベル。
同じくビッグフラッグが何枚も追加になっていて、そこにも藤子キャラが勢揃い。うーん……。
それはさておき、試合の方は攻めても攻めても入らなくて、神戸のDF/GKががんばってるというかがんばりすぎや! という展開でけっきょく記念すべきホーム開幕はドロー。まぁ、こないだの試合も含め、そんなに悪くない感じなので、このまま負けることなくステージをこなしてくれればいいのだが。
2015-03-15(日) [長年日記]
■ Windows Updateの不具合に当たってしまった (追記あり)
一昨日のWindows Updateの直後から、自宅で使っているWindows 8.1が頻繁にプチフリ状態になるようになってしまった。反応がないのはタスクバーとかタスク切り替えあたりなので、固まってるのはどうもExplorerのプロセスっぽい。Twitterで検索してみると似たような症例を訴えている人多数だったのでひさびさに「当たった」なぁ、と。最近Windows Updateにともなう不具合けっこう多いけど、自分には当たらなかったからなー。
で、悪さをしてるのはKB3033889という情報を得たので、調べると「緊急」扱いのセキュリティFix。とはいえ背に腹はかえられないので、アンインストールしたのが14日に日付が変わったあたり。ざっくり触ってみて、トラブルは解消されているっぽい。へいへい、悪いハッカーさん、おれを攻撃するならいまがチャンスだぜ。
ま、PC使わなければ安心ですよ、とリア充的な週末を過ごし、夜になってからPCを立ち上げると、ご丁寧にもう一度走ったWindows Updateが、せっかく削除したKB3033889をもう一度適用して下さった。
お ま え は ア ホ か
いや、アホなのはおれだが。
とりあえずWindows Updateの自動更新を止めたので、はやく修正出してくだされ、Microsoftさん。
2015-03-17追記
言語に英語を追加すると直るという情報を教えてもらったので、KB3033889を入れ直して(Windows Updateも自動更新に戻し)、「英語」を言語に追加したところ、リンク先にあるような言語の切り替えをするまでもなく症状が収まった。これでいいの? 回避策としては(単純で影響もないとはいえ)なかなかキモチワルイ感じがあるけど、セキュリティパッチを入れないという選択肢よりはよっぽどマシなのでとりあえずこれはこれで。
201503-18追記
この現象を抑制するHotfixが出ていた
日本語だけなのか……。でもまぁ、上の対策で出なくなってるからこのままでいいや。来月のWindows Updateでまとめて直るだろう。
2015-03-18(水) [長年日記]
■ 【ナビスコ】川崎 1-3 名古屋@等々力陸上競技場
今朝出社したら偶然午後から武蔵中原に行く用事ができていて、そのまま観戦に行けるというラッキーな流れだったけど、結果はアンラッキーだったね……。かみさんが来られなかったのでソロ観戦だったけど、またしてもソロだと勝てない神話が。
今日はいつものバック2F席から。週末だと家族連れがメインのほんわかムードだけど、平日夜はなんかストレス溜め込んだサラリーマンたちが雑なヤジを飛ばしたりして、悪い試合結果もあってなんだかもんにょりした気分になってしまった。ナビスコは人が少ないからよけいにね。
名古屋は陣形をコンパクトに保って無理に上がらず、川崎のボールを狭いところに誘い込む。シビアなパスを出さざるを得なくなった川崎の選手がミスって自滅という流れが多かった。こういう風間サッカー対策をしっかりやってくるチームには勝てない。これに対抗するには練度をあげるしかないけど、こういう場面でちゃんといいパスを出せるのが、相変わらずケンゴだけなのがなぁ。
2015-03-19(木) [長年日記]
■ React.jsでも使ってみようと思ってHTML5+JS勉強会へ行ってきた
最近はWebアプリケーション開発者ではないので、新しいものを追いかけるよりも勝ち組に乗って楽をしたい所存(←以前からそうだった気もするが)。群雄割拠だったJavaScriptのフレームワークもReact.js + Fluxの勝利が見えてきたかなーと思い、ぼちぼち手をつけることにしようとした矢先に、11th HTML5+JS勉強会で増井さん(@masuidriveの方)がReact.jsのことを喋るというので行ってきた。会場は教壇があるせいで勉強会というより講演会だ(し、実際スタイル的には講演会だった)。
事前学習はAjaxを劇的に簡単にするReact.jsとReact + (Javascript || CoffeeScript) + Bower スタータキット。今回の講演資料も前者をベースとしたもの。サーバサイドも含めたMVCの「V」をReact.jsで担うアーキテクチャはシンプルだし、DOMというグローバル変数をVirtual DOMとして隔離・隠蔽するのはいいアイデアなので、好きになれそう。一方、FluxはせっかくReact.jsでシンプルになったところをまた複雑にする感じがしてあんまり好きになれないかなー、まぁ大規模開発に必要というのはわかる。
しかしこうやってクライアントサイドですべてのDOMを生成するとSEOが困るじゃんと思ったら、ちゃんとサーバサイドでのレンダリングもサポートしてるという。軽くググったくらいではnode.jsを使うという以上はよくわからんかったので「増井さん、Railsやめちゃうの?」って質問してみたら「Railsはそのまま使い、レンダリング用にnode.jsのサーバを立てる」という回答。うえー、大仰すぎる……。「だったら全部node.jsでいいよ」となるよなぁ。
というわけで、とりあえずは既存アプリの一部コンポーネントだけReact.jsで実装してみるという流れにするのが良さそうな気がした。あとはなにか自前のアプリを実験台にして手を動かそう。
ちなみに前半はMOONGIFTの中津川さんによるIoTの話。MOONGIFTの中の人、初めてみた。講演は、デモがことごとく失敗するというもので*1、これだと「IoTまだまだだなー」という印象しか抱けなさそう(笑)。というか、少数の個人が趣味でラズパイとかをインターネットにつなげただけではIoT的な未来像にはあんまり近づく感じがしないけど。デバイス数ではスマホの方が圧倒的に多いんだし。
*1 講演終了後にすぐ帰宅してしまったので、その後会場でリベンジできてたかも知れない。
2015-03-20(金) [長年日記]
■ FLIP-FLAP (FUNUKE LABEL)(とよ田みのる)
「FLIP-FLAP」はとよ田みのる作品の中でもピカイチの傑作だと思うのだけど、個人出版でKindle化という情報を得たのでさっそく購入。DRMのかかった電子書籍は基本的に買わない方針だけど、まぁこれは「応援」の意味合いの方が大きいので良しとする。
あのピカピカの表紙は使えないだろうと思ったら新たにイラストを起こしてるわ、冒頭がカラーページになってるわ、おまけもちゃんと収録されてて(というかむしろ増えてて)、これはお得ですねぃ。すでに紙で持ってる人も買うべき。ちょうど卒業式シーズンだし!
◆ yoosee [む、個人出版なんですね。]
2015-03-21(土) [長年日記]
■ 墓参り
彼岸なので墓参りへ。どうせ来週は一周忌なんだからまとめてやればいいじゃん、ムダじゃんと思うのだが、そういうものではないらしい。宗教は理屈じゃないので面倒だ。ほんと理解できない。
もっとも来週は親戚も集まるので、その前に親族で集まって来週のイベントのすり合わせをできたのは良かったけど。寿司もごちそうになったし。
2015-03-22(日) [長年日記]
■ 映画「イミテーション・ゲーム」を観てきた
(開くといきなりYouTubeの予告編が始まるような危険な公式サイトへのリンクはしません。あと「泣けるミステリー」なんて俗っぽいコピーをつけんなコラ)
週末は映画でも観ようということになって、評判の良い「アメリカン・スナイパー」がいいねという話になったものの、夜のフロンターレの試合にかぶる時間しかなくて、次善の案としてあがった「イミテーション・ゲーム」を観てきた。映画の存在そのものを知らなかったけど、コンピュータに関わる者にとっては最大のヒーローのひとり、アラン・チューリングの生涯を描いた(史実をベースにした)フィクションである。いやー、観てよかった。この作品を教えてくれたかみさんに感謝。
フィクションだというのは、たとえばロマンスのあたりはおそらくかなり美化されてるだろうし、そもそも暗号解読器に初恋の人の名前をつけるなんてロマンチックな話は史実にはないのである*1。それでもチューリングのもとに集まった研究者たちによるエニグマ解読のドラマはなかなか雰囲気があるし、3つの時代が入り乱れるストーリーは少しややこしいもののメリハリがあって最後まで飽きなかった。
……という話であるにも関わらず、暗号の仕組みについていっさい説明がないのが潔い。普通だったら簡単な換字式暗号あたりを使って暗号化・復号化と鍵の説明をしがちなところを「なんだかわからないけどすごいもの」という雰囲気だけで押し切ってしまう(笑)。実際に稼働するbombe(っぽいもの)がレトロな「機械」らしさを持っていて迫力があるので、それでいいやという気分になってしまうのは、一般向けの割り切りとしては悪くない。
そういえばチューリングがホモセクシャルだったというのは普通に知られてると思ってたけど、かみさんは知らなかったので、この映画は腐女子向けにもっとプロモーションすべきかも知れません(やめとけ)。でも恋に目覚める幼少時代のチューリング役の子の演技はなかなかの「怪演」だったよ。
ともあれこの映画のおかげでチューリングに対して十分に感情移入できるようになったので、サイモン・シンの「暗号解読」を読み返してもいいかも。あとWikiPediaの項にある生誕100周年の記述が古いので何か知ってる人は直したらいいと思う。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01LY2HDE7
*1 実際の名前はポーランドで先行して行われた解読手法にちなんだ「bombe」。でもその初恋の人を復元するために人工知能の研究をしていたという話は読んだことがある(けど本当かどうかは知らない)。
2015-03-24(火) [長年日記]
■ ドーラ、散歩の味をしめる
帰宅するとすっ飛んできたグスタフが散歩をねだる、というのが日常風景になっているのだけど、最近はそこにドーラが加わるようになってしまった。以前は外に出るのもいやがるくらいの内弁慶だったのに、どういうわけか散歩の味をしめてしまい、グスタフといっしょに出かけたがる。
とはいえ一緒にリードをつけて連れ出しても同じコースを回ってくれるわけもなく──グスタフは家のあるブロックを一周するくらいの「遠出」をするけどドーラは庭の草を噛んだり匂いをかいで回る程度──けっきょくは別々に連れだすしかない。先住猫優先の原則は絶対なので、まずはグスタフを連れ出していつものコースを回ったあと、リードをつけかえてドーラを連れ出す。
最近は暖かくなってきたから良かったけど、今日みたいに寒い日は熱心に縄張りを見まわっている猫に「寒いからはやく中に入ろうよー」と話しかけることになる。二匹分。変だよなー、散歩のいらない猫を飼ってたはずなのに……。ちなみにどういうわけか、かみさんに散歩をねだることはない。
おまけ。こちらはグスタフの新しい「習慣」。おれがPCに向かっていると突然飛び乗ってきて、胸のうえで香箱を組んでくつろぐの図。超近い。
2015-03-25(水) [長年日記]
■ massrに待望のスタンプ機能が付く
(他にだれが使っているのか知らないが)我らわさますの活動拠点を担うmassrに、ついに待望のスタンプ機能が投入されて、やっと今どきのコミュニケーションツールになったなーという。
どんな感じか、さっそくスクリーンショットを貼ろうと思ったが、どうせクローズドな場所だから任意の画像をスタンプ化できるという仕様にしたせいで、公開するには危険なスタンプばかりになってしまったため断念。まぁ、以前流行った「LGTM」のスタンプ版みたいな感じだといえばだいたい当たっている。
あとはこれのフロントエンドをReact.jsでSPA化したいんだけど、肝心のReact.jsの勉強がちーっともはかどらないのであった。
2015-03-27(金) [長年日記]
■ ようやくasset pipelineを使うように
React.jsをまじめに使おうと思ったら、いままで逃げまわってきたasset pipeline的なものをちゃんとしないといろいろ不便なことが判明したので、寄り道してそっちをなんとかしよう……と関連文書を漁っていたタイミングでこんな記事を読んだ:
いやもう、ほんまこれ。JavaScript環境の調べ物をしていると、ほとんど同じ時期なのにGrunt使ってる人たちとGulp使ってる人たちが混在していて、これらにnpm、bower、Browserifyなんて単語が加わって組み合わせが爆発する。開発の本質とは関係ないツールの流行に振り回されすぎだっつーの。開発が本業ならまだしも、趣味や研究でプログラミングする人にとって、こんなのいちいち追いかけてたらいつまでたっても本題に取り掛かれないよ。
というわけで、node.js周辺は勝ち組が決まるまで静観すべきだと思い、引き続きRubyメインでかつちょっと流行遅れなのは承知のうえでRails Assetsを使うことにした。これならぜんぶgemで管理できるし、Sinatraで使うノウハウもそこそこ広まってるからこれで十分だろ。
いくつかの既存のアプリで素振りして雰囲気を掴んでから、最近整備したテンプレに反映した。型にはめればあとは簡単だ。ふー、これでやっと本題にとりかかれるわ。
2015-03-28(土) [長年日記]
■ (またしても)Kindle Personal Documentsの不具合
2、3日前からKindle Personal Documents(KPD)に送ったファイルがKindle Voyageに落ちてこない(そもそもKPDに届いてない)という症状がまた発生して、例によってサポートとメールのやりとりをしている。前回はたしか2012年でした。日記に書いてないのも含めて同様のトラブルは3、4回目だと思う。
ちなみに前回までは「お使いのKindleはサポートの対象ではありません」という返答をもって打ち切られたのだが(どうみてもサーバ側の問題なのに端末のせいにするのもひどい話だ)、今回はこっちの手元にあるのは正式に日本で買った最新にして現行機種のVoyageだからな、ちゃんと原因究明するまで逃さねぇ。
例によって端末のログを取れだの、送ったファイルのサイズと日時を教えろだの、症状とはなんの関係もなさそうな手続きを踏まされて、最初に戻ってきた返答が「添付されているファイルサイズが5MB以上の場合、ダウンロードすることができません」ときたもんだ。公式文書にあるとおり、KPDに送れるファイルの最大サイズは50MBであって5MBではない。さすがにキレるわ。ほんとAmazonサポートの無能さったら……。
というわけで、かなりキレ気味の返事を送って、対応待ち。そろそろ、原因究明もできない無能なKDP担当者をすげかえて欲しいんだけどなぁ。いやもう、KPDの低品質にはかなり本気で怒ってるんだが。有償化してもいいから品質あげてほしいよ。ちょうどCloud Driveの有償化が発表されたタイミングだし、ストレージは共有してるんだから有償サービスにしちゃっていいと思うんだけど。
2015-04-02追記
実はこのあと2日くらいしたら新しいドキュメントはちゃんと配信されるようになったんだけど、失われてしまったここ数日のドキュメントがどうなったのか、再配信されるのかそれとも自分で送り直さなければならないのかわからない。トラブルが復旧しても連絡してこないし、なんとなくフェードアウトしてそれっきり。Amazonのサポートはいつもこう。
通常のサポートって、インシデントがちゃんとクローズされたかどうか管理してるものだと思うのだけど、Amazonって会社はそういう基本的なことすらしないのだよなぁ。
2015-03-29(日) [長年日記]
■ tDiary 4.1.2リリースしました
今日は朝から法事で余裕ないから、@machuにおまかせしておいたのに、朝起きたらもうリリースされていた。早いな(笑)。
今回のリリースは以前書いたHerokuボタン対応などが主な変更点で(専用のherokuブランチが対象なのでリリースから少し遅れて追従)、個人的にはCGIに頼るしかなかったレンタルサーバからはそろそろお別れできる環境が整いつつあるかなーと思ってる。とくにHerokuは開発用の環境としても便利で、Auto Deployやプルリクからのインスタンス化ができるようになってからはもう依存しっぱなしだ。ロックインされすぎるのは良くないけどさ……*1。
こうして単独のサービスとして動かすテストが充実してきているから、すでにVPS等で動かしてる人にもいろんなメリットがあるはず。とはいうものの、最近のバージョンアップに失敗してる人もちょくちょく見かけるので、そのへんをなんとかしていきたい(のでフィードバックよろしくお願いします)。
*1 ここ数日GitHubがDDoS攻撃にさらされている影響か、このあたりの機能がコケることが多くてすでにけっこう困っていたりするのだった。
■ 親父の一周忌だった
親父が亡くなってからほぼ一年ということで、しきたりに則って一周忌をとりおこなう。といっても父方の親戚は誰も来られないので、母方の親戚が一世帯につき1人程度集まるという小規模なもの。しかも葬式を頼んだ坊さんも来られないということで、霊園から紹介のあった見ず知らずの坊さんに読経をお願いするという。派手な一周忌は寺ないしそれなりの会場を用意するらしいが、今回はそういうことで墓前で済ますことに。ここまで簡素になるともうちょっとでしきたり自体が消滅してもよさそうなものだが、まぁ親戚が一堂に会する貴重なチャンスなのでこれ以上希薄にはならないのかも知れない。
その坊さん、卒塔婆の束を担いでやってきたと思ったらその設置はおれらに任せ、手持ちの鐘をわずかに鳴らしつつ15分程度、早口で経を読んでさっさと帰ってしまった。たぶん次が詰まってるんだろう。非常にビジネスライクで面白かった。最小限の荷物で手から離すものもないので「モバイル坊主」って感じ。
で、来年は三回忌だそうだ。一周忌は満で、三回忌以降は数えで勘定する。なんで一周年の方を二回忌と名付けないんですかね。
2015-03-31(火) [長年日記]
■ 「SHIROBAKO」は歴史に残る名作となった (ただしメガネの描写を除く)
SHIROBAKO、終わっちゃったね。ニコニコの方で観ていたので、ちょっと遅れて最終回に到達。
IT系Podcastのはずのrebuild.fmでなぜか毎週のように話題になっていたりして、そのせいか普段アニメを観ないような人たちまで話題にしていたが、そんなバイアスを抜きにしてもいい作品だった。アニメ業界の光も影も描きつつ、それでも最終的には作り手の情熱が物語を駆動するという、モノを作ってる人たちにはとくにグッとくる話だったし。「歴史に残る」と言っても言いすぎじゃないと思う。
ただねー、メガネの描写だけはいただけない。目を使う職業だから、作品内には大勢のメガネ男子・メガネ女子が登場していたけど、その描写はかなり適当だったね。とくに横顔。21世紀にもなってまさかアレを見せられるとは思わなかったよ。アレってこれな:
物語に没入して見入ってるところにこの描写がきて、何度シラけた気分にされたことか。なんたってメガネが大勢いるから毎回のようにコレがあるからな。
で、本来はこうあるべき……という流れでうまいことメガネみくにゃんを貼る。ようするに、横顔でレンズがまるっと見えるわけねーだろ、ましてレンズの中央に目があるとかありえねぇよ、ウルトラセブンかよ、という、ことアニメのメガネ描写に関しては古典中の古典的なツッコミである:
ちなみに上のかわいい女の子は、SHIROBAKOに勝るとも劣らない傑作になりつつある現在放映中のアイドルマスター シンデレラガールズに登場する、みくにゃんこと前川みくなので、ゲーム内で開催中の総選挙への清き一票をよろしくお願いします【←本題】
ちなみにメガネ界隈(どんな界隈だ)ではこの点に関してはもう議論の余地すらないので、SHIROBAKOの描写は「わざと」だと思うのだけど、こういうメジャーなフェティシズムに対する無遠慮な態度は、せっかくの名作を曇らせてしまうのでよろしくないと思う。
なお、界隈での議論はすでに「横顔のツルを正確に描くかどうか」というレベルに到達しているが(正確に描くと目が隠れてしまうので、透過させたりする手法がある)、個人的には目が隠れるところにも意味を見出して欲しいからちゃんと描いてよ派である*1。
追記
なんか予想外にアクセスを集めてしまった。やっぱり「警察」ネタは注目を集めてしまうのだな。
ちなみに個人的にいちばん納得度の高いコメントがこれ:
メカデザインの話なので警察が現れるのは残念ながら当然。/ デジモノステーションのメガネ美女グラビアも伊達なことが多いので輪郭線ズレがなくショボンとなる時がある。とりあえず総集編写真集出してくだし / “「SHIROBAKO」は歴史…” http://t.co/xF5YWr06N2
— ɐʇuoɓ (@gnt) 2015, 4月 3
この問題を「メカデザイン」と端的に表現していてすばらしい。そう、メガネが「メカ」であって、メガネをかけた人は一種の「サイボーグ」だという認識がない人は「顔面張り付きレンズ」をキュビズムといっしょくたにする間違いをするのだ。横向きの銃の銃口が見えているなんて描写がありえないように、横顔のレンズが見えてることはメカデザインとしてありえないのだ。
本編のカーチェイスシーンや三女の戦闘機描写にあれほどこだわった「SHIROBAKO」が、メガネという「メカ」であんな描写をしたら、がっかりされてもしかたがないのである。
*1 上のみくはツルがちゃんと目を横切っているが、別のキャラでは透明なツルが用いられていることもあるので同じ作品内でもブレがあるようだ。
◆ sorah [git の「もしかしてこれ? あと n 秒したら実行するよ」機能もよいです。 (git-config(1) help..]
◆ ただただし [その機能は知らなかったが……なんかウザい気がするw]