2002-03-07(木) 8254歩
■ 朝食
昨日書こうと思ってたんだけど忘れてた。パン(ベーグル)と味噌汁という取り合わせに抵抗がある(笑)。いや、具がキャベツあたりでカップに入っていれば、スープと思い込めるかも知れない。出汁の代わりにヨーグルトでも可;-) でも豆腐はなぁ……。
2003-03-07(金)
■ 研修(5)
近年、企業研修と言えばグループ討議とその結果のプレゼンテーションばかりである。講師の話を座って聴いていればよい時代は遠い昔。もっとも、そのプレゼンだって、グループメンバが出した項目をてきとうに一覧にまとめるだけの面白みのないものだ。
で、初日に(じゃんけんで負けて)グループのリーダに任命されてしまったおれは、「このグループのプレゼンはシンプルを追求しる!」と宣言した。結果、真ん中にでっかいレーダーチャートがあるだけとか、キーワードが一言かかれているだけのような、どうみても手抜きのオンパレードとなったのだが、最終日に講師が「なんだか電通みたいですね」と言われてしまったのであった。
そうか、伝説(?)の電通プレゼンって、こういうのだったのか……。
■ 研修(6)
22:30、帰宅。
2004-03-07(日)
■ WindowsXP
tDiaryの開発がちっとも進まないのは、自宅にまともなデスクトップ環境がないからだ! と決めつけて、昨日はとうとう、WindowsXP Home Editionを買ってきた。やっぱ、Librettoは画面が狭いし、CPUが遅い上にメモリも少ないので、巡回以外には何もする気にならんのだよ。
で、pcspecs:SPC18に入れ始めたんだが、最後にM/B付属のドライバを入れる段になってはまる。CDがread errorを起こしてしまって、まったく読めないのだ。このM/BはXPよりあとに出たので、ドライバを入れてやらないとネットワークにすらつながらない。
CD-ROMドライブに問題があるのかと思って、眠らせていた小型PCからドライブを引っこ抜いてきてもダメ、しかたがないのでかみさんのPCにかけてみたら、激しくリトライしつつもなんとかloadingには成功。しかし、別のCD-Rにバックアップしようとしたら、途中でやはり読みだしエラーに。ファイルごとに抜き出してみたら、全650MBのうち320MBしか救出できなかった。なんじゃこら。ひでぇよ >MSI
しかし、なんとかLANドライバだけはすべて抜き出せたので、その分だけCD-Rに焼き、なんとかネットワークにつながった。その後はMSIのサイトから各種ドライバをGETしてやっと満足のいく環境に。でも考えてみれば、別に付属CDのコピーを作成する必要なんてまったくなくて、別PCでダウンロードしたドライバをUSBメモリ経由で持ってくればよかったのでは……。おれってバカ?
というわけで、1日でアプリまで含めて環境構築が終わる計画だったんだが、残念ながら今日はここまで。なんとかSleipnirとVaraTermだけは入れた。
2005-03-07(月)
■ 視力落ち気味
こないだレンズの度を下げたばかりだというのに、なんだか視力が低下気味である。入院中に携帯の小さな字ばかり見ていたせいか、薬のせいか(えぇ〜?)わからんが、小さな字を見るのがちょっとつらい。というわけで、ブラウザのフォントを「小」から「中」に上げたんだけど、これだとやっぱ、ちょっと大きすぎるよなぁ。
で、それとはあまり関係なくWindowsでも綺麗なフォントを(1)からたどって見つけたArisakaというフォントが、行間を空けるためにちょっと小さな字になっているということだったので入れてみたらいい感じである。Osaka系のフォントはもともと好きだし(だったらMacOS使えよというのはナシよ[笑])、調子に乗ってメニューやらダイアログボックスやらのフォントもこれにしてしまった。
#とは言え、この手のフォントはライセンスがグレーっぽいような……?
■ はてなフォトライフデスクトップ
なんとなーく入れてみたら、一発目にs.sawadaさんの撮った白鳥の写真が出てきてびっくりした。なんでs.sawadaさんの写真だとすぐにわかったのかも謎なんだけど、わかったんだから仕方がない。
もっともおれのデスクトップは、たいていは全画面化されたVaraTermが背景にあるので、壁紙にお目にかかる機会はほとんどないのだが……バッテリの無駄だから止めよう……。
ちなみに、試しに作ったおれのフォトライフ。またそれか(笑)。
2006-03-07(火)
■ 衛星軌道でゴルフをすると……
忙しいんだから他に考えることはあるだろうと思うんだが、昨日見かけた宇宙ステーションから「ナイスショット」?という記事が気になって仕方がない。この記事を読んで「デブリを増やすんじゃねーよ、ばーか」と言って終了、でもいいんだが、気になるのはこの部分である:
ミスショットとなってボールが間違った方向に飛ぶ公算が大きく、結果として図らずもISSと同じ軌道面に乗り、最悪の場合、秒速10-11キロの猛烈なスピードでISSに衝突し、損害を与える可能性もあるという。
これが、ESAの科学者が述べたコメントだと言うのだ。
ISSとの相対速度を10km/sにしようと思ったらその速度でボールを打たなくてはならないはずだが、有史以来、そんな怪力の宇宙飛行士がいるとは聞いたことがない。そもそも、ISSから打ち出しても軌道が高くなるだけで(進行方向に打った場合)、ISSと同じ軌道をすばやく回って追いついてくるわけではない。つーか、そんな速度で打ち出したら地球軌道に戻ってこないではないか。
記者がとんでもない勘違いをしてるんだろうなぁ。もしくは、壊滅的に説明が下手な科学者だったのか。……もしくは、おれがとんでもない勘違いをしているのか(←おおいにありうる)。
■ はやぶさがまだ生きている!
こっちはいいニュースだ〜。「はやぶさ」探査機の状況について。
2月末になって、ようやくテレメトリデータを取得することができ、探査機内部の状態が確認できました。さらに、3月6日に軌道をあらためて推定することができ、確度は依然低いものの、現在の位置・姿勢情報、ならびに現在の状況をおおまかに把握することができました
いやもー、満身創痍の上にまだ痛めつけられてるような状況なのに、よく生きてるなー。それだけでも感動だ。がんばって帰ってこいよ〜。
◆ こ〜りん [相対速度じゃなくて,対地速度なんでは? ボールは打ち出されると,ISSよりちょっと上の軌道をちょっと速い速度で回り始..]
◆ えむふる [船外というか宇宙でゴルフスイングするとプレイヤーの回転運動は誰が止めるのだろうか…。自分で止められるのかな?]
◆ 新保と申します [(落下までの)4年間に軌道が少しずつづれてきて、ISSの北行(南行)とボールの南行(北行)が出くわすと、斜め前からの..]
◆ ただただし [あー、なるほど! 軌道傾斜角のことを完全に失念していました。というか、上から見た図しか頭になかった。それならわかりま..]
◆ TrackBack [http://quasi.dip.jp/log/?date=20060309#p01 Log [航天] 衛星軌道でゴ..]
2007-03-07(水)
■ 花粉症と風邪の区別がつかない
なんて話は何年か前にも書いたような記憶があるなぁ。月曜からずーっと調子が悪いんだけど、風邪じゃなくて花粉症がひどくなっただけなのかも知れない。とりあえず小青竜湯を常飲。カコナールの液状タイプはマジで良く効く!
とはいうものの、パッチを読む程度の集中力も発揮できないのだが。
◆ (ふ) [私は花粉症と蓄膿症の区別がつかない。。。]
2008-03-07(金)
■ カーナビ買うぜ
昼過ぎまで病院だったので、夕方からバイク屋に出かけてR1200GSのオイル交換。18,000kmかぁ。あと3ヶ月で3年だから、だいたい1年に7,000km走ってる計算か。病気持ちの多忙なサラリーマンにしてはよく走ってる方?
店に入ると、マイナーチェンジした2008年式のGSが置いてあった。うーん、さすがに細部にかなり変更入ってるなぁ。外装が変わっただけじゃなく、Fサスがアルマイト加工っぽくなったり、シリンダーが黒、シリンダーヘッドがマグネシウムっぽい色で塗装されててカッコイイ。もっとも、テールランプやウィンカーのレンズがクリアなのはどうもヤンキーっぽくてイヤだな(テールがLED化されたのはいいけど)。
まぁ、BMWは型落ちになってもあんまりがっかりしないタイプのバイクなので、どうでもいいっちゃどうでもいい。もっともこのタンジェリンカラーはいいよなぁ。もともと、この色に乗りたくてR1100Sの初期型を探していたくらいなので、まさか復活するとは思わなかった。色だけ換えたいよ。
それはそうと、今日の目的はオイル交換だけではないのだ。kitajがカーナビつけたのがスゲーうらやましかったので、先日出たばかりのBMW純正カーナビをチェックするのだ。
先天性の方向音痴としては、カーナビは最高の発明品といわざるを得ないわけだが、バイク用はコレというのがなかなか出なくて、今まで導入できなかったのだ。迷ったときはauのケータイで場所を割り出したりしていたんだけど、こないだDoCoMoに変えちゃったから、今後迷うようなことがあったら生命の危機なんである。
で、ちょうど一点、モノがあったので見せてもらった。実はGarmin Zumo550相当品なので、基本設計に問題がないことはわかっていたんだけど、実際に触ってみると面白い。
Bluetooth対応だとか、SDカードスロットも付いて音楽まで聴けるとか、機能てんこ盛りなのはわりとどうでもいい。安全のことを考えると走行中の操作性が一番大事だと思うんだけど、冬用のグラブをつけたままでもなんの問題もなく操作できる機能の取捨選択が絶妙。タッチパネルの感度もいいし、これなら危険はほとんどなさそうだ。
というわけで、即決。来週取り付けの予定。BMWに純正カーナビをつけるなんて、なんてお大尽な! うひひ。ただ、Bluetoothヘッドセットは別売りで、おまけにけっこう高価なのが難点だな。しばらくは有線か音声なしで運用してみるか(←ぜんぜんお大尽じゃない)。
2009-03-07(土)
■ 川崎 1-1 柏@等々力
開幕戦。16:00キックオフの試合なのに、12:30の時点でもう裏の広場までいっぱいの行列。今年も先が思いやられる混雑ぶりであります。それでも満席じゃなかったんだけど。なんでやねん。
開幕戦での勝ち負けをどうこうしてもしょうがないので、勝ち点1はOKとしよう。ただ、去年の弱点がまったく改善されていないのがなぁ。相手に引かれたり、極端にコンパクトな陣形を取られると、攻め手がなくなって横パスを取られて速攻される……というパターンが相変わらず。相手から見れば川崎攻略法に変化なしに見えただろう。大丈夫かなぁ。
DFと中盤の連携もイマイチで、攻撃に厚みがない。というか勇介をスタメンで出せと。
そういえば、これだけは書いておかねばと思っていたのに忘れていたので追記。
ホイッスルによる中断時に、柏のGK菅野が、ボールを取りに駆け寄るテセの目の前でボールを外に蹴りだすという、たいへん非紳士的な行為をしたんだよね。この行為のひどさについて語るにはこのスペースは狭すぎるのだけど、この行為に対してテセは、ビタイチ反応することなく、静かに現場を離れた。これがまず偉い。審判が見てないのは確実なので抗議するだけ無駄だから、すばらしく冷静。これが勇介だったら(ry
さらにすばらしいのは、このあと菅野がゴールキックする場面で2度にわたり、テセがボールを蹴るべき位置に置いてやっているんだよね。フェアプレイとはどういうものか、いちいち例示してやっているわけで、おれが菅野だったらその場にいられなくなるくらい恥ずかしかったと思う。彼がどう感じたか知らないけど。
二人とも1984年生まれ。同じ25歳でもここまで違うものなのかと驚くとともに、一見して猪突猛進型であまり頭使ってなさそうな印象のテセが、実は非常にクレバーなところに感心した。いや、テセがクレバーなのはよく知ってるけど、改めてそれを確認したというべきか。勝ち負け別にして、今回の試合でもっとも印象に残ったシーンだ。
2010-03-07(日)
■ グスタフ、腹が減ってもぜったい鳴かない
こないだウール製品を食べると書いたグスタフだが、こんどはフリースを食べた。化繊はやめとけよなぁ……。
そのせいどうかわからないが、今日はなんだか食欲がないらしいので、食事を一回抜いてみた。当然、次の食事を待たずに腹が減るはずで、おれの顔を意味ありげに見つめてみたり、膝の上によじ登ってきてすぐに降りてみたりなど、変な行動をし始めるのだが。なぜかぜったいに鳴かない。
小さいころから、滅多に鳴かないんだよなぁ。声が出ないわけではないようで、何かのはずみで「ニャー」と言うことはあるし、嫌いなことをされたりすると「イヤーン」みたいな声を出すけど、「何か要求するときに鳴くといい」みたいな知識がないみたい。これも、猫としての社会性を身につけてない弊害なんだろうか。
なんとか人間側で何か要求しているようだと察してあげるようにしているんだけど、本当に望んでいることをしているのかどうか自信がないので、せめて要求があることくらい明確に伝えてくれると助かるんだけどなー。
写真は、床暖房との接触面積を最大化すべく、平面生物と化しているグスタフ。
◆ shino [平面生物!かわゆす。後ろ足がどうなっているのか、知りたいw]
◆ ただただし [後ろ足はバリエーションがありますねぇ。この写真の時は、わりと普通に畳まれてました。]
◆ hyuki [社会性という意味では、人間側で「ニャー」と鳴いてみるというのはいかがでしょう(?)。]
◆ ただただし [猫語で話しかければ猫の社会性が身につくのなら、グスタフにはとっくに「人間の社会性」が身についているはずではなかろうか..]
◆ ogijun [うちだと「コラ!」ていうよりも「ふーーーっっ!!!」とか猫語で怒った方がしゅんとしてるような気もします。]
◆ ゾウリム [横から失礼しますorzこの度は動画の宣伝ありがとうございました<(_ _)>これを励みにこれからも頑張っていこうと思..]
2011-03-07(月)
■ エンターテイメントは楽しんだもん勝ち - 「アイマス2」を一周終えて
先日届いた「アイマス2」、毎朝5時から(猫に起こされるので)1時間ずつくらいチマチマ進めていたら、一周目でちゃんとIA大賞と地域賞2つとれた。おお。ゲーム音痴にしてはすごくね?
おれが「アイマスやってる」って言うと、「たださん、いい歳してギャルゲーですか」的な冷たい視線を浴びることが少なくないのだけど、そもそもそこからして間違ってるし。まぁギャルゲー的要素があることは認めるが、アイマスはれっきとした「シミュレーション・ゲーム」である。プロデューサとしてアイドルユニットを芸能界のトップに導くというミッションを達成するためのシミュレーション、いわばつんく♂や秋元康の追体験を(私生活抜きで)するゲームである。
私生活抜きということは、残念ながら高井麻巳子と結婚できたりはしないのだが(←例によってたとえが古いのは歳のせい)、そういう意味ではギャルゲーとは対極にあると言ってもいいくらいにストイックなゲームなのだ*1。
前作(「無印」)はプレイしてないけれど、ほぼ同じシナリオの「SP」では「プレイヤーはプロデューサというよりはマネージャの役回りだよなぁ」という印象だったのだが、「2」からは本当にプロデューサ的な役回りになっていて、3人のティーンエイジャーをユニットにまとめるという難題だけでなく、曲のリリースタイミングや売上予測、地域ごとの営業、おまけに経済的な側面まで加わって、パラメータの多いこと多いこと。最初にチュートリアルを見たときは絶望的な気分になったものだが、それでも試行錯誤しながら進めていたらなんとか(最悪ではない)ゴールにたどりつけた。
日頃あまりゲームをやらないおれでもちゃんとフィニッシュできる上に、そこから先を極めるにはまだそうとう段階があることも見えているわけで、ビギナーからマニアまでちゃんと満足させる(と思われる)ゲームバランスはすごいと思った。こういうものを見せられてしまうと、自分の仕事*2と重ねあわせてしまうのが大人の悪いところなのだが、幅広いコンシューマが満足するエンターテイメントを作るのって、特に今の時代はすごく難しい話なわけで、日頃から顧客に向かってターゲットを絞る話ばかりしている自分ははたしてちゃんとした仕事をしているのだろうかと……いやいや、脱線しすぎだ。
ともあれ、これに前作以上に進化した超絶美麗グラフィックス、そして不気味の谷のへりにギリギリとどまったリアルなモーションが加わるのだから、楽しくないわけがない。実に幸せな二週間であった。次のユニットは誰にしよう。
……と、ここまでネガティブな評価はいっさい書かずにきた。そりゃぁ、シナリオに穴があるとか、UIもうちょっとどうにかならんかとか、不満な点はいくつもあげられるけど、そういうことをしたら損なのよ。エンターテイメントは楽しんだもん勝ち。気に入らない点をあげつらってわざわざ自分の気分をスポイルするのはアホである。どんな小さなことでも拾いあげて「これが好き!」「あれが嬉しい!」ってやった方が楽しいに決まっている。
「アイマス2」はバンダイナムコが一部のプロモーションでちょっとミスったこともあって、旧作ファンの一部が盛大なネガティブキャンペーンを張っていることでも知られているのだが、プレイもしないでdisってる連中は論外としても、「おれが考えた最強のアイマスとここが違う!」とばかりに欠点をあげつらうのはホント損してると思う。ねぇ、それ楽しい? 楽しくないでしょ?
まずは力いっぱい楽しむ。さんざん楽しんで、すっかりしゃぶりつくしてから、それでもどうしても不満な点が残ったら、それからバンナムにフィードバックしたって遅くないわけ。発売一ヶ月もたってない今から、自分ばかりか他のプレイヤーに水を差したって、誰も得しないじゃんね。
B003V1WILE
2012-03-07(水)
■ 「後世に残る」のは紙か、電子か。
偶然だと思うが、「本(や資料)を後世に残す」という同じキーワードが踊る記事を立て続けに読んだ。ひとつは日経ビジネスオンラインの「“ブックオフビジネス”は業界全体で取り組むべき」で、古本業界の「目利き」がチョイスした本だけをデジタルアーカイブせよという提言。つっこみどころは色々あるがたぶんログインしないと最期まで読めないと思うので、一部だけ引用:
オンデマンド印刷技術も進化して、トナーの定着率の向上を果たしているが、それでも、紙にインクを吸い込ませるオフセット印刷に比べたら耐久年数には雲泥の差がある。1万年前のアルタミラの洞窟の絵が残されているように、自然物に溶けこんで記録されたデータの方が、はるかに過酷な年月に耐えうるのだ。
古代の壁画はべつに目利きが優れた作品を意図的に残したわけじゃなくて、たくさんあった壁画のうち、破壊や日照を免れて、かつ現代人が目にすることができたごく一部が奇跡的に知られているだけだ。希少性はあるが、同時代に製作された作品の中でとくに優れているわけではない。紙への印刷物にしたって、本当に長期間残そうと思ったら中性紙に顔料インクでも使わなければせいぜい100年というところなわけで、偶然残った1万年前の壁画と、大量生産が可能になってからの書籍の保存を同じ土俵で語るのはずいぶん乱暴な話だ。
我々がいまも優れた書籍を手に取れるのは、「目利き」の意図によって残りやすくなっているのはもちろんだが、それよりも大勢の人が分散して同じ物を保管していたことの方がよっぽど重要だ。どんなに良いものであっても、最初から一品モノとして制作されていたり、すべて同じ場所に保管されていたら、今よりもっとたくさんの作品が消失していたことだろう。このエッセイで「失敗する」と予言されている「電子アーカイブ」もどうやら「一箇所に」「1つだけ」保存するイメージのようだ。紙の本と同じように、複数のコピーを分散して残すという発想はないのだろうか。
もうひとつはTogetterにまとめられた民間事故調のWGメンバーからのメッセージ。事故調の報告書をどのように公表するかというくだりでやはり似たような話が出てくる:
後世の評価に委ねるためには、後世に残る形で報告書を残しておきたいと思う。であるならば、紙媒体のほうがいいのではないだろうか。
ちなみにこの秋山氏の発言から報告書の公表にあたっての要件を拾うと、「できれば無償で公開したい」「多くの人に行き渡らせたい」「後世に残したい」というところなのだが、なぜか行き着いた先が紙の書籍での販売とのこと*1。いまどきこの手の報告書が最初から電子化されていないことはまずありえないので、それをPDFにして(というか報告書の原本がPDFである可能性が高い)、ネットにポンと置くだけでこれらの要件は満たせるはずだが*2。もちろん、書籍という形でしか手に取れない人向けに並行して印刷物を販売するのは良いことだと思うが、Print on Demandのようなサービスだって今はある。どうもこの人も、「後世に残すなら紙」と思い込んでいるようにみえる。
本気で後世に残したいのなら、昆虫や魚がとっている戦略を真似れば良い。つまり「一度に多量に産む」のだ。一品モノの壁画には偶然に頼るほか後世に残る手段がなかったが、印刷技術の登場によってたくさんの複製が作れるようになった。だが紙はかさばって保管に困るし、複製コストも一定レベル以下には下がらない。しかし、電子データなら圧倒的な低コストで無数のコピーを生成でき、しかも保管場所もとらない。分散して保管しておけば、仮に人類が電気テクノロジーを失わないかぎり損なわれることはないだろう。
もちろん、保存メディアの種類だって多いほどよい。電子データだけでなく、紙でも残すべきだし、なんなら石版に彫っても良い。『後世に残るのは紙か、電子か』という問いの答えは「両方!」だ。少なくとも「紙だけ」に頼るよりはよっぽどマシなはずである。
◆ 当事者 [ただただしさま、 ご丁寧なメッセージありがとうございました。こちらこそ、非常に考えさせられる議論をさせていただきあ..]
◆ ただただし [> 秋山さん もちろんです! これからもよろしくお願いします。公開手段について、新たな展開ができると良いですね。]
◆ 高橋征義 [今回のような場合とは異なるかもしれませんが、現在国立国会図書館では「インターネット資料収集保存事業」としてWebサイ..]
◆ ただただし [電子書籍の納本にかんしては自分も記憶にあったので、この記事を書くときにちょっと探してみたんだけど、その後の動きが見つ..]
◆ ただただし [関連メモ: http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/atstat/jss75shunen/ 20..]
◆ ただただし [気づくのが遅れたけど、Discover21はこのエントリから2年してDRMを撤廃したようだ。というわけで、遅くなった..]
2014-03-07(金)
■ DigitalOceanのイメージを出張に合わせて移動する
日曜からまた海外出張で(こんどはアーリントン)、PCは会社のノートを持っていくのだけど、これはあれだね、以前作ったDigitalOceanの環境を活用する絶好のチャンス(仕事は?)。
というわけで、あのときは西海岸にあるSan Francisco 1リージョンで作って寝かせてあったイメージを、New York 2にコピーした。それでいったんDropletを作成して、いろいろアップデートしてから*1イメージを保存してDropletはまた削除。向こうに着いたら必要に応じてDropletを作成すれば良い。
ためしにスマホのLTEテザリング経由でアクセスしてみたけど、ちょっとレスポンスが悪いもののぼちぼち使える。向こうに行けば(そして電波状態が良好なら)もっと良くなるかな。
あと、とくに意味はないけど(ないのかよ)、スマホからDigitalOceanの操作ができるようにDigitalOcean Swimmerを入れておいた。DigitalOceanのAPIキーを取得して入力するだけで、Dropletの作成やらImageの管理やらができる。……けど、おれが使うときはPCの前にいるんだからいらないよなぁこれ。
*1 どう考えてもイメージをコピーする前にやるべき作業である。
2015-03-07(土)
■ 横浜F 1-3 川崎@日産スタジアム
か・い・ま・く!
↑とはしゃいでいるように見えるが、今季の移籍状況とかまだよくわかってないし、シーチケも買ってないスロースタートではある。稲本がいなくなっちゃったのは知ってる。
ここ数日はけっこう暖かかったのに今日は朝から雨で気温も低く、観ている側は完全に冬装備。雨はあがったものの風は冷たい。日産スタジアムは広くてなんだか寒々しいのもあって、実際よりも凍える気がする。
開幕戦はいつも仕上がりが不安なのだけど、いきなり開始3分で新加入のエウシーニョが決めてくれてとりあえず心配は吹き飛ぶ。DFのミスで1点献上したものの後半はけっこう立て直せて、川崎らしくすべての得点が別の選手というなかなか満足のいく開幕戦だった。ケンゴとヨシトの連携も健在だ。
全体的にみても、パスをつなぎながらじわじわと攻め上げていくスタイルはちゃんとできてて、相手が引いていてもリスクをとりつつ正確なパスを回せているので技術力は年々向上してる感じがするし、素人目にはけっこういいんじゃないだろうか。とはいえ、いつも開幕戦に勝ったあとで気を揉むのは、これが他のチームにも通用するかどうかなんだけどなー。今日の横浜はちっとも怖くなかったし、たぶんもっと手強いチームはいるわけで。
ともあれ幸先の良いスタートだった。
2018-03-07(水)
■ 【ACL】川崎 2-2 メルボルン@等々力陸上競技場
リーグ優勝の翌シーズンは人気が出てチケットが取りづらくなることが予想されるため、今年はちゃんとシーズンチケットを買ったのだ。ホーム開幕戦は一般チケット売り切れで、この判断が正しかったことが証明されたわけだが、今年のシーチケにはACLの予選リーグも含まれている。で、このくっそ寒い平日の夜に行ってきたわけ。1万人も来てないのでは……と思ったが1.1万人も入っていた。けっこうすごい。さすがにメルボルンのサポーターは数えるほどしかいなかったのでほぼ川崎サポである。
さすがにACLに出てくるだけあってメルボルンは上手い感じで、適度な間隔をあけたコンパクトな陣形で大きなスペースがなく、こないだの湘南とはえらい違い。でもこういうチームが相手だとうちはパスを通しやすいので、けっこう攻めてる時間も多かった。小林が先制して、追いつかれて、登里がまた引き離して、これで決まりだと思っていたらなんと後半アディショナルタイムにPKを食らってしまった。とほほ。よくわからんPKだったけどそれほど荒れてなかったし、選手は納得してるんだろう。
それにしてもACLはここまでで0勝2敗1分。もうあとがない。残り海外2試合を含む3試合を全部勝たないと上がれないんじゃないか。厳しいなぁ。
試合中から気温がどんどん下がってきて、昨シーズンも含めて一番冷え込んだ(試合結果も)感じ。帰宅しながら、二言目には「寒い」って言ってた気がする。もちろん翌日は仕事である(しかも一日雨の予報)。
2019-03-07(木)
■ デレステイベント LIVE Groove Visual burst 「Fascinate」(VelvetRose)
さて、問題のイベントです。譜面は難しくて、とくにフリックの連続するあたりからはまったくコンボがつながらない、いわゆる「一生フルコンできない」タイプ。Lv26ってあるけど、27~28くらいじゃないの、これ。あまり時間もかけられなかったので、順位的にもだいぶ低めなポジションになってしまった。
コミュはね、掛け値なしに面白かった。それは間違いない。
でもそりゃそうだ。ここでクソつまんないコミュを投入してしまったら大炎上間違いなしなのは誰にだってわかる。選びぬかれた腕のいいライターは、ベテランの杏*1ばかりかちひろさんまで投入して、事務所をあげて新しい二人をサポートするシナリオを書いた。素晴らしい出来の。
おまけに(とくにエピローグには)メタなセリフが満載だ。個人的にはいささかブチ込みすぎだろうと思わなくもないが、まぁいいだろう。おれには「どうぞ新しい2人を受け入れてください」と深々を頭を下げているように聞こえた。
いきなり声付きで、専用のコミュと新曲をひっさげてユニット前提の新人2人がデビューとなって、心穏やかなPはいないと思う。ユニット前提っていうのが目新しくていいってんなら、コミュでも言及されてるニューウェーブって3人組がいるじゃん! 亜子Pの一人として、そりゃ悔しいですよ。そういう意味で、今回の展開で運営に不信感が上乗せされたのは間違いない。
もちろん、これまで積み上げてきた信頼はある。きっと新しい2人も、愛されるアイドルになるだろう。というか、このアイマスワールドに生まれ出てしまったアイドルたちに、もはや罪はないのだ。中の人も含め、ちゃんと接してあげようと思う。
だからさー、感情的にはすっごくアンビバレンツな状態なんだよなー。ときがたてば、じきにこのモヤモヤも解消されていくんだろうとは思うけど。そういう状態を長く維持できない程度には短気だし。ともあれ、VelvetRoseが魅力的なユニットなのは間違いない。千夜ちゃんかわいいよ、けっこう好き。ちさとは志希にゃんと声を聞き分けられる自信がないが(笑)。
*1 中の人はシンデレガールズが受け入れられるかまだ不確実な時代から声をあてているんだ、適任だろう。
◆ woods [逆に、ベーグルを餅と思いこむようにしてみてはいかがかと... 無理か(^^;]
◆ zoe [「pngやjpgが望ましいが、透明」で途切れてます。 命名規約については依存なし。]
◆ しんちゃん [透明まで書いたときボスが来たのかと思った(笑)]