2001-03-28(水) Web日記(3)
■ Web日記
それはさておき、交換日記形式はやっぱり性に合わなくて疲れるので、普段のスタイルに戻そう。騒ぎ(?)の元になったぱぱんださんは、やさぐれてしまったようだが……。ま、tDiary(仮称)稼働まで、おれへのツッコミはメールでね。そもそもうちのサーバ、Referはロギングしてないんだよ(それがオチか)。ちなみにtDiary(仮称)の「t」は「ただただし」と「ツッコミ」のダブルミーニングです。って、相変わらず命名にセンスがないのぅ……。でも手をつける前にMobiler(仮称)を完成させなきゃな。
交換日記で思い出してしまったが、中学時代にやってたことがある。相手は1つ上の先輩。もちろん女性。当時はかわいかったんだよ、おれ(笑)。「きゃーきゃー」と追っかけ回されてかなり閉口していたんだけど(なんせ中学生だし)、無理やり押しつけられた交換日記だけは、なぜかちゃんと書いてあげていた覚えがある。ようするに面と向かって話をするのは恥ずかしかっただけだな。いまにして思えば、かなりきれいな人であった。もったいないことをしたぜ。お元気ですか、高槌先輩(見てねーよ)。
■ RuBBS
新真・コンダラ掲示板の[05748]ってさぁ、いわゆる2ちゃん用語で言う「ネタ」ってヤツだよねぇ? マジだったらすごいけど。この手の手合いにはみんな慣れてきたのか、Replyが3つしかついてないのが笑えますな。偉そうなこと言う前に自分でまともなパッケージ作ればいいだけじゃんねぇ。有言不実行型の人間はオープンソースのコミュニティに足を踏み入れるべからず。ところでRuBBSの特定の投稿を指すためのアンカーを埋め込んだら便利かもしんない、といま思った。やろう。いずれ(お前がいちばん有言不実行じゃないかというツッコミはしなくていいです)。
2002-03-28(木) 7921歩
■ ポーランド戦
だから以前から、「市川を出せ」って言ってただろ? >トルシエ ええ選手や。
■ tDiary: 最近のcommit
CVSが公開されてるから、毎日書くこともないかと。
■ 以前から必要を感じていた、プラグインに渡す任意のオプションをtdiary.confで指定できるようにする機能。@optionsというHashをtdiary.conf内で使えるように。これはそのままプラグインに渡るので、ユーザごとに異なるオプションを.confで指定できるようになった。もともとはyasqueezeプラグインのために導入したのだけど、書影プラグインにも使ってみた。これは後述。
それからindex.rb、update.rb内で$:にtDiaryインストールパスを挿入。以前はパスを指定してtdiary.rbをrequireしていたんだけど、昨日のerb調査で別のところのerbが読み込まれてしまってハマるという苦情があったため。つーか、おれもはまったし(笑)。
あと、過去に何回かトラブル報告があった、@data_pathにインストールディレクトリを指定すると無限ループするというアレ、真面目に取り組んだ。禁止という方向で、エラーを出す。
他に、ツッコミでみょーに長い名前を使われると、ツッコミメールが悲惨なことになるという問題に対処。メールの方は強制的に短くカットしてしまうことに。まぁ、実用上は問題ない。
■ 先日どれが最新かわからないと書いた書影プラグイン、daiさんがまとめてくれたので追加。ありがたい。ただ、daiバージョンではアソシエイトIDをグローバル変数にしていたんだけど、これはmod_rubyで複数ユーザという環境ではまずいので、@options['amazon.aid']を使うように変更。それから、メソッド名は他のプラグインに合わせてisbn_image_leftのような形式を正式にした。aliasしただけなので以前のも使える。あと、imgタグのclass属性が「imgleft」から「left」等に変わってるという非互換があるので、テーマを修正する必要アリ。
絵日記プラグインですが。やるならむしろ、更新フォームから呼ばれるコールバック系プラグインを実装した方がきれいかな。ただ、その恩恵を受けるプラグインが絵日記だけというのが悔しい。挿入場所も吟味したいし。他に活用アイデアがあれば、実装しなくもないんだけど。更新フォームなら重くなる心配はないしね。
■ tDiary: 本日のハンティング
Whole Plumです。最近、設置に苦労する人が増えているので、裾野の広がりを感じる。fail safeを高めなくては。
■ mozilla 0.9.9
ふと思い立って、Windows版を入れてみる。うーん、聞きしに勝るひどさだな、こりゃ。この日記の、h1右下に出るクローバーのイメージが左端に重なって出ている、イメージアンカーは表示されたりされなかったり、なぜか半分だけ表示されたり。他の部分は問題ないので、スタイルシートのイメージ適用部分だけ問題なんじゃないかと思われ。これってPNGだけなんだっけ? 試しにNightlyにしてみるも改善せず。
BugzillaやBugzilla.jpを見てみても、多すぎてどれが該当するのかわかんないし(笑)。こんなヘビーなのは間違いなく報告済みだと思うんだけど……みんなそう考えてたりして……。どうすりゃいい?
■ ふふん。色数を落とすとOKなんだな。いちおうテーマの方をインデックスカラーの128色まで落として対応してしまったが(そもそもフルカラー必要なデザインではないし)、根本的な解決ではない。
◆ kameria [Windows環境です。 解凍には「解凍レンジ」を使ってます。 http://www.vector.co.jp/so..]
◆ umeya [>c4, c7 解凍ツールのご紹介ありがとうございます。tDiaryのバージョンアップには、早速使わせていただきたい..]
◆ emo [> tar.gz の解凍 Lhaplus ってのも良いと思いますよ。お手軽で http://www.vector.c..]
◆ umeya [>c9 emoさんも、ありがとうございます。私も他人にはそれ推めてました。(って自分のマシンには入れわすれていた矛盾..]
◆ けん [解凍するソフトウェアは好き好きかもですね。ただ、dllを使うソフトウェアを利用している方は http://hp.ve..]
◆ umeya [>c11 けんさん、ご紹介ありがとうございます。そうなんです、折角ツール落としてきても、「DLLがない」って言われて..]
2003-03-28(金)
■ 環境省花粉観測システム
今朝、新聞で見つけたのでアクセスしてみた。……のだが。
ADODB.Command エラー '800a0e7d' 閉じている、または無効な Connection オブジェクトを参照する オブジェクトで操作を要求しました。 /kahun/kantou/ViewControl.asp, 行 21
そうですか、Windowsですか。じゃなくて(笑)。しょぼいなー、まったく。
だいたい、3月28日と言えば、スギ花粉はそろそろ下火ですよ。なんで今になって始めるんだ。それともターゲットはヒノキ花粉なの?
■ tDiary: tb-show.rb
tb-show.rbを少し改変。前のバージョンだと、間違いTrackBackを非表示にできなかったので、編集画面でのみ、ツッコミに混ぜて、従来通りに扱えるようにした。ただこれ、mod_ruby上だとダメなんだよねー、たぶん。
ところで、__mode=RSS(だっけ?)を送られたらRSSを返すってのは、誰がどこで実装したらいいんだっけ?
■ 日本 2-2 ウルグアイ
帰りが遅かったので地上波では見られなかったけど、スカパーが同日録画をやってくれたので最初から見られた(でも途中で眠くなって寝てしまった…)。
鈴木が金髪に戻ってたり、小野がストレートパーマ(?)かけてたり、「おまえら帰国して最初に行くのは美容院かよ!」とツッコミ。稲本は黒髪のままだった。
その他の感想をだらだら: 俊輔は相変わらず巧いなぁ。なんつーか、軽やかで以前より余裕がある感じ。4バックはときどき2人しか残っていなくて危ない場面が多かった。鈴木は転んでばかりだった。弱々しくなった川口を見ていると、やっぱ実戦感覚って重要……と思う。
2004-03-28(日)
■ 風邪?
今日は朝から第一tDiary.Netのサーバ移転作業。aから始めて、nまで到達。次はいつできるか……。
朝から鼻がぐずぐずいっていて、やっぱこれだけ天気がいいと、花粉が飛ぶよな〜と思っていたんだが、かみさんはへっちゃら。もしかしてこれは風邪? はやく寝よう……。
2005-03-28(月)
■ https://www.amazon.co.jp/dp/4274065979
やっと読了。本自体は薄いのに紙も薄いので、実際はけっこうな分量があるという罠。
もういい歳なので、これを読んで目から鱗、みたいなことはないんだけど、過去に戻って自分に読ませたいよね。前半は10代の自分に、後半は20代の自分に(20代のおれならLispもより理解できたに違いない!)。そう、前半と後半で明らかにターゲットが違うので、半分に分けてあげないと混乱するに違いないと思った。
もちろん、ターゲットが違ってもスタンスは同じだ。どの話も、「先入観を捨てて真実を見ろ」みたいな話だ。さまざまな事物を、この視点で鮮やかに、ユーモアたっぷりに切り分けて見せる。ハッカーはWindowsを使わないとか、Microsoftに対する偏見とか、Graham自身も抜け出せていない先入観があるにはあるが、10代・20代の読者なら気にならないだろう。これからの人生の、いい道案内になると思う。
蛇足: Grahamが立ち上げたViawebという会社が、本当にそんなにすばらしい会社だったのかどうかはわからない。なにしろ彼のエッセイでしかお目にかかったことのない名前だし(もちろんおれの不勉強だろうが)。Yahoo!に買収されたんだからそれなりの成果は上げていたんだろうけど。でも、その雰囲気から、「はてな」を想像した人は少なくないだろう。はてなはLispを使ってないと思うが(となるとGrahamの主張するLispの優位性も「?」かな[笑])。
■ 今日のspam
たま〜にspamフォルダを見ると(最近はほとんどbsfilterに任せきりで見もしない)、面白いのがひっかかっていたりする。
今日のコレ、ベイジアンフィルタを潜り抜けるための、涙ぐましいまでの努力の痕跡であるが、そもそもwebmaster@tdiary.netからメールを出したことなんてありませんから! つーか、@yahoo.co.jpからのメールってだけでspam判定度がぐっと上がるしな(笑)。
Subject: メールが届きました。 From: 坂本あずさ<cuty_flowerpark@yahoo.co.jp> To: webmaster@tdiary.net 最近あなたからのメールをよく受信するんですが、どちら様ですか? はじめは迷惑メールか何かかと思ってたんですが、そんなにおかしな内容じゃなかったので とりあえず返信して見ました。私のアドレスに見覚えはございますでしょうか? ご連絡頂ければ幸いです。
■ https://www.amazon.co.jp/dp/4774122955
とりあえず買っとくでしょ。買うだけで読まない可能性があるんだが……。
◆ TrackBack [http://www.makou.com/?e=402 SPHERICAL MUSIC 新たなSPAM 今日届いたメ..]
2006-03-28(火)
■ Gmailは勝手にReply-Toがつく(3) - 解決
先日のGmailの話、おれはぼちぼち英語UIに慣れてきたところだったんだが、TrackBackなどで教えてもらったところによると、日本語UIが突然改善されたらしい。素晴らしい。これはアレだ、おれがGoogleに文句言ったから、連中が慌てて実装したんだぞ(違うと思います)。
確認してみたところ、英語UIにしかなかった機能のうち、今回に日本語UIに反映されたものは:
- Deleteボタン追加
- 勝手にReply-Toがつかなくなった
Reply-Toの件は大きいね。これで日本語UIを心置きなく使える。
逆にまだ未実装なのは、左サイドバーの
- Quick Contact
- Chat
かな。他にもあるかも知れないが、少なくともおれには不要な機能なのでどうでもいいや。……という情報を除いた記事がBB Watchに出てた。いままでウィルスチェックされてなかったのか。でも、1通もお目にかかったことがないぞ。
そういえば先日の記事には18 til i dieからTrackBackが来ていたが(ときどき/.Jとかで見かけるk3c氏ですな)、
しかしこれを「差別」と呼ぶのはどうですかね。そういう主張を通してしまうと、延焼してgettextizeされてないフリーソフトウェア/オープンソースソフトウェアはみんな差別だとかという話になりそうだが、そんなことはないよね。誰もそんな義務を負っているわけじゃない。Gmailだってそんなことは一言も保証してない(はず)。そこは履き違えないで欲しいなあと思います。
という指摘はどうだろう。
Googleと言えば、毎年数億ドルの設備投資を行い、極めて優秀な人材ばかりを何百人と採用し続け、莫大な収益を上げ続けている大企業だ。Gmailはその大企業の「製品」で、おれはそのユーザだ(無料だが、代わりに広告が入っている以上、Gmailは彼らの収益源である)。その「製品」について、母国語への対応が遅れていることについてユーザが苦情を言うことの何が「履き違え」だというのか? こんなの、日本産ゲームコンソールの発売がいつも後回しにされることを嘆くヨーロッパのゲームファンと同じ心理に基づいたものに過ぎない(だからこそPS3の世界同時発売宣言には非常に意味がある←余談)。
もし、これと同じことをボランティアベースのフリーソフトウェアに敷衍するようなヤツがいたら、その時点でそいつにチクリと言ってやりゃぁいい(言いたければ)。もちろん、相手がフリーソフトウェアだからと言って、不満を述べることに対して遠慮する義務は誰にもないし、そういう不満に対して反論しなければいけない義務もないけど。
まぁこの人は、自分が英語UIに抵抗がないがゆえに、多言語対応に割く労力を他のことに使って欲しいとか書いているが、これがまったく同じ「履き違え」であることに気づいていないようだ。この人は、より多くの人に使ってもらうために多言語化を進めているフリーソフトウェアに、「そんな無駄なことするな」とか言うんだろうか。少なくともおれは、田舎の老いた両親にGmailを薦めるときに「でも英語でしか使えないけどね」とか付け加えたくはないよ。
2007-03-28(水)
■ 政見放送をニコニコ動画で公開したら公職選挙法違反じゃないのか
……と、外山恒一のアレを見て、腹を抱えて笑いながら思った。選挙ポスターに落書きしたら捕まるっていうあれね、公職選挙法第225条第2号。
公開した人は悪くないかも知れないけど、コメントつけたらダメなんじゃない? それとも「法律で決まっていない」というありがちなオチになるんだろうか。
と思ったら、はてな匿名ダイアリーに似たような考察があるな。現行法だと貼った時点で違反か(誰が? 貼った人? 貼られた人……じゃないよね)。
2008-03-28(金)
■ Amazonに拒絶されたレビューは再投稿できない(のか?)
昨日けちょんけちょんにしたサンワサプライのBluetoothアダプタだが、Amazonにも手加減なしのレビューを書いておいた。でもさっき見てみたら消えてんの。検閲されたか。
「まぁ、かなりひどい書き方したからなー」と思い返して反省し(←大人ですね←自分で言うな)、もうちょっと簡潔で*1大人しいバージョンを再投稿。そしたら、
投稿できるレビューの数は、1商品セットにつき1回だけです。
1商品セットに対して複数のレビューを投稿することはできませんので、お客様のレビューを受け付けることができません。(中略)すでに投稿済みのレビューを編集してください。
と言われた。そう言われても、あんたにリジェクトされた元のレビューにたどり着く方法がないから、編集できないんだけど……。自分のレビュー一覧にも、拒否られたレビューはないし。どうしろと? おれの知らない編集方法があるんだろうか。
つーか、投稿してからそんなこと言うなよなー。消えちゃったじゃないか。投稿フォームに前のテキストを入れて出してくれてもいいだろうに*2。
で、この記事書くために過去のレビューをざっと見たけど、他にもけっこう拒否られてた。もちろん、☆1個で、けなしてるレビューだけど。当たり前のことながら、Amazonのレビューは信用できんなぁ。今後、けなすときは縦読みにしよう(しないけど)。
2009-03-28(土)
■ 肉充してきた
Wassrで知り合った人たちとしゃぶしゃぶを食べてきました。
というのは前半を省略しすぎで、その前にさんざんオーディションとかアイテム交換会とか。初めての対人オデで超緊張。でも売れっ子プロデューサになっていたおかげで勝てた!
2010-03-28(日)
■ https://www.amazon.co.jp/dp/9784048682213
最近の有川浩はあんまり恋愛小説を書いてくれなくなってしまったようなので、積極的に読もうとは思わなかったんだけど、flipperから読み終わった本が自動的に送られてくるので、けっきょく読むことにかわりはないのだ。いやまぁ、普通に面白かったけど。
弟が主宰する赤字劇団の借金返済支援のカタに、2年で黒字化する条件を突きつけるしっかり者の兄。劇団所属の女性たちが少しからみはするものの、恋愛要素はほとんどないと言っていいだろう。物語の構造は子供の集団に大人をひとり投げ込んだらどうなるか、という「ドラえもん」スタイルだ。「大人役」の兄の弱点がゴキブリというところも、弟の性格がのび太っぽいところも含めてそっくり。TV版のように教訓話では終わらないので、「劇場版ドラえもん」だと思って読めば間違いない。
そんなわかりやすい筋書きだから良くないというわけじゃなくて、まさに作中で叫ばれている「マニア受けはしないが間口の広い作品」を狙ってのものだろう。読書離れを食い止められるのはこういう作品だという作者のメッセージだと思う。だから、Amazonあたりで深みがないとか酷評してる人は、逆に自分の読解力のなさを恥じた方がいいんじゃないかな(笑)。
もっとも、そういう狙いなら(デビュー当時から相変わらずの)三人称の地の文に、とつぜん一人称が混じる変なクセを直した方がいいと思うんだがなぁ。というか、こういうのは編集者が指摘してやれよ。
◆ 通りすがり [私は3人称の中に突然1人称が混じるのは作者の個性だと思っていますけどね。確かに少し違和感を覚えますが、解らないことで..]
2011-03-28(月)
■ オライリーのebookから余白を除去して、Kindleで快適に読む方法
オライリーの被災者支援キャンペーンは大盛況のうちに終わったようで、最大で百数時間待ちになったようだ。おれが注文した3冊も昨晩遅くにようやく届いた。「同時にKindleを買うとどっちが先に届くだろう」なんて冗談を言い合っていたけれど、これはマジでKindleの方が早かったかも知れない。
それはさておき、買ったからにはちゃんと読みましょう(Kindleで)。ただし、紙の書籍をレイアウトそのままでPDFにしたものは、はっきりいって電子書籍端末では満足に読めないと思ったほうが良い。特にKindleをはじめ5~6インチの画面を持つ端末ではPDFの余白が極めて邪魔くさい。というわけで、これを除去してから読みたいものだ。
下のスクリーンショットはオライリーの「セキュリティの神話」を横向きにした表示したところ。上は買ったままのPDF、下は余白を削除することで文字の表示サイズを大きくしたもの。読みやすさは一目瞭然だ。
上のサンプルは幅15cmの書籍なので、余白を除去すれば(老眼に苛まれていない人は)縦持ちでも読めると思う。ただ、これが18cmの大型本になるとどういうことになるか、想像するまでもないだろう。というわけで、5~6インチ端末で書籍のPDFを読むにはこの余白除去加工が必須になる。
電子書籍端末向けにPDFを加工するには、テキストデータを抽出する方法や、PDFをそのまま加工(crop)する方法があるが、オライリーのPDFはDRMがかかっているのでいずれもうまくいかないようだ。ここは紙の書籍と同じ「自炊」の手法を使って加工することにする。画像化するのでファイルサイズは数倍に膨れ上がるが、あとからOCRをかければテキスト情報も扱えるようになる。
で、おれが自分で自炊するためにちまちまと整備してきた「自炊用Rakefile」がオライリーebookにもそのまま使える。Linux(たぶん他の*NIX OSでもOK)が必要だが、まぁオライリーで技術書を買うような人は自由になるLinux Boxのひとつやふたつは持ってるでしょ。
注意: このスクリプトは非常にCPUを食うので、電力事情の悪い関東地方の人は日中に走らせるのはやめよう。電力が逼迫していない夜間、寝てるあいだにブン回しておけばよろしい。
使い方はだいたい以下のとおり:
- 関連ツールをインストールする。rakeは当然だが、ヘッダに書いてあるパッケージが必要(Debianの場合。Ubuntuでもたぶん同じ)。
- PDFファイルと同じディレクトリにRakefileをコピー
- Rakefileの「SRC」の値をPDFのファイル名に書き換え
- rakeコマンドを実行
しばーらく待つと、カレントディレクトリに「元ファイル名.out.pdf」というファイルができているはず。ただし、指定したパラメタではきれいに余白が除去できていないかも知れないので、場合によっては下記の方針でRakefile中のパラメタをいじる必要がある。
- 余白が残っている、または文字が切れてしまっている : TOP / BOTTOM / LEFT / RIGHTの数値を加減する。厳密である必要はなく、余白の自動認識のノイズになる部分さえカットできれば良い。pgmディレクトリに展開された元イメージの持つ余白のピクセル数を測ることでこの数値を見極められる。
- 色が薄すぎる : カラーページの多い書籍の場合、文字の色が薄くなってしまう場合がある。通常はKindle側の設定でコントラストを高めれば十分だが、事前に濃いめにすることも可能。LEVELパラメタ(デフォルトで「0%,100%」)を「0%,100%,0.5」のように変えてみよう(末尾に足した数値はガンマ補正で0.0~1.0。小さいほど濃くなる。詳しくはImageMagicのマニュアル参照)。
- 縦持ち向けにしたい、または他の端末向けに加工したい : 現在配布しているサイズ指定(SIZEの値)はKindleの横持ち表示の幅である「720」つまり幅720ピクセル(最終的な仕上がりは722ピクセル)になっている。「自分は目がいいから縦持ちでOK」とか「SONY ReaderやGALAPAGOSで読みたい」という場合にはSIZEの値を変更する。Kindle縦持ちの場合は「x735」(縦735ピクセル)に変更する。他の端末の場合は最適なサイズを自分で決めてね。
それでは、快適なKindleライフを!
■ 「オライリーのebookから空白を除去……」に関する補遺 : 主にメタ情報に関する追記
オライリーのDRMについて批判的なことを書いたらyomoyomoさんから容赦ないとか言われてしまったけど(笑)、実はおれもオライリーの編集さんと話をして、現在の状況がオライリー・ジャパンの(主に流通面での)特殊な立ち位置に由来することくらいは知ってはいるのである。
ただ、先の記事が事実上DRMを迂回する方法にもなっている、つまり、余白やノンブルだけでなく、せっかく膨大なCPU時間と貴重な電力をかけて埋め込まれた所有者のメールアドレスすらも削ってしまう上に、こうして生成された画像化PDFを再度OCRにかければテキストデータを取り出すこともできてしまう*1ことからして、IT技術者の手にかかればこの程度のDRMが無意味なことは明らかなのだ。しかもこの加工をするために今回新たにebookを購入した電子書籍端末のユーザが、各地でこのスクリプトを実行してさらに電力を消費するのだ。最初から(本家オライリーのように)PDFだけでなくEPUBやmobiでも公開しておけば回避できた浪費である。このご時世に(←伝家の宝刀「このご時世」)。
ということを(業界のしがらみなど知ったことではない)ユーザの立場からちゃんと指摘しないとダメでしょう、と思うのであえて空気を読まないんですよ、ワタシは。
それはさておき、オライリー・ジャパンのebookにはDRM以外にも重大な欠点があって、困ったことにメタ情報が設定されていない。PDFにはちゃんと書名や著者情報をメタ情報として設定できるのに、ebookのメタ情報は空っぽである。しかも編集不能なので、あとから自分のためにメタ情報を追加することもできない。
先のスクリプトでは最初のタスクでmetadata.txtというファイルが生成されて、これは元PDFのメタ情報を抽出し、あとから生成されたPDFに同じものを設定するためのものなのだが、ebookの場合ここには味気ないIDとページ数くらいしか入っていない。
もしメタ情報をちゃんと指定したいのであれば、手持ちのPDFから同様にmetadata.txtを抽出しておいて、それを編集してから再度rakeコマンドを実行すれば反映できる*2。Kindleの場合、書名はPDFのファイル名から採用されるが、著者名はメタ情報から取られるので(ただし英語のみ)、設定しておくと書名リストで表示される情報が増す。
もっとも著者名だけなら別にあとからAdobe Readerからでも設定できるからこんな手の込んだ方法をとらなくても良いのだが、ここでScanSnapで生成されたPDFから抽出したメタ情報を元ネタに使うとScanSnapユーザには別のメリットが生まれる。ScanSnapが生成したPDFにはgeneratorとしてScanSnapに関する情報が指定されているので、これを使い回すことでScanSnap付属のユーティリティでOCRをかけることができるようになるのだ(このツールはScanSnap由来のPDFでないとOCR処理を拒否するのである)。
という豆知識でした。
◆ legoboku [面白い記事ありがとうございます。うちのMacbook(Mac OS X 10.6.7)でも試してみました。Kindl..]
◆ hamanako [ubuntu10.10で使わせてもらいました! 素晴らしい……今日届いたばかりのKindleが大活躍です!ありがとう..]
◆ ただただし [hamanakoさん、それは明らかにこちらの間違いです~。失礼しました、直しておきます。]
◆ shinriyo [初めまして。オライリーの電子書籍の消化のためにKindle Paperwhiteを購入を検討しましたが、 空白が気に..]
◆ ただただし [プロジェクトの最新ファイルはこちら(→https://github.com/tdtds/kindlizer )から入..]
2012-03-28(水)
■ https://www.amazon.co.jp/dp/9784894565227
まだこんな時代のを読んでいたりする。というかKindleの未読リストの半分くらいが、最近ブックオフで買いあさっている1970~80年代の国産SFなんだが……。同時代の海外SFはたくさん書庫に並んでいるのに、国産SFはみんな売っぱらっちゃったんだよなぁ。たぶん「どうせあとで簡単に買い直せるし」と考えたんだと思う(けどそれほど簡単ではなかった)。今後、市場から消え去ってもいいようにがんばって自炊しよう。
「さよならジュピター」は個人的「ベスト・オブ・小松左京」なので、楽しく読んだ。とはいうものの、どうしても先の震災にからめた感想を抱いてしまうのだが。自分は震災の影響をあまり受けていない方だと思ってはいるけど、そうでもないのかな。たった2年で木星を爆破させるプロジェクトを成功させるプロフェッショナル集団をずさんな原発管理と対比してしまうし、計画を妨害しようとするジュピター教団の急進派はデマを撒き散らすことも厭わない過激な脱原発派に重なる。はたして人類は今後100年で、こんなすごいことをやってのけるところまで進歩できるんだろうか?
それはそれとして、ハルキ文庫版は巻末の対談が面白い。本書が書かれた時期はちょうど8bitのパソコンが普及しはじめた時期ということもあって、コンピュータに映画製作をサポートさせるためのテクノロジーがどんどん出てくる。3Dのワイヤーフレームを描くのに一晩かかったとか、タダでCray-1を借りちゃった話とかちょっと今では考えられない。にもかかわらず、作中にインターネットは登場しないわけで、いかにインターネットという存在が「想定外」のものだったかよくわかる。
2013-03-28(木)
■ テキストエディタ「Intype」を試用している
最近、Windows上で開発っぽいことをすることが増えているので*1、Windowsでもちゃんとしたエディタがいるよなぁと思い──というか設定が面倒でメモ帳で過ごしていたというのが我ながら信じがたいのだけど──やっぱ使い慣れたvimでしょう、いやいや、せっかくだから何か新しいのを試してみようか、という気になった。
というわけで、まずはIntype。こないだ窓の杜で紹介されてたので。なんか「モダン」らしいし(「モダン」の定義が不明です)。まぁ、言語に合わせた構文解釈や、スニペットの挿入なんかができるのがそれっぽいんだろう。テキストエディタとIDEのいいとこどりみたいな?
で、いい気になって書いていたら*2、「loop do ~ end」のところで構文解釈にミスってスクリーンショットのようなありさまに。あかんやん……。スニペットの挿入もvimのneosnippetの方が賢いなぁ。
ただ、インデント幅を「3」、ハードタブにもできるところはすばらしい(笑)。でもまぁ、「モダン」エディタの最右翼たるSublimeText2に比べると圧倒的に機能不足に見えるねぇ。もうちょっと使ってみて、合わなかったらまた別なのをためそう。
2014-03-28(金)
■ 川崎 1-0 名古屋@等々力陸上競技場
開幕戦で「今年のチーム、けっこう良さそう」とか書いたにもかかわらず(ACL含め)ちっとも勝てなくて、ようやく前節のアウェイFC東京戦を0-4バカ勝ちしたフロンターレ、ACLの日程の関係で珍しく金曜の夜にホームへ。
職場を出るのが遅れて序盤は見られなかったものの、あいかわらずチームはいい感じだったと思う。結果的に昨年得点王・大久保による一点でホーム初勝利(しかもチーム通算1000ゴールという記念的得点)。一進一退であんまりスカっとした勝ち方ではなかったものの、この調子で勢いつけて欲しいですなぁ。
等々力緑地はすでに桜がけっこう咲いていて、ライトアップされている樹も。
2015-03-28(土)
■ (またしても)Kindle Personal Documentsの不具合
2、3日前からKindle Personal Documents(KPD)に送ったファイルがKindle Voyageに落ちてこない(そもそもKPDに届いてない)という症状がまた発生して、例によってサポートとメールのやりとりをしている。前回はたしか2012年でした。日記に書いてないのも含めて同様のトラブルは3、4回目だと思う。
ちなみに前回までは「お使いのKindleはサポートの対象ではありません」という返答をもって打ち切られたのだが(どうみてもサーバ側の問題なのに端末のせいにするのもひどい話だ)、今回はこっちの手元にあるのは正式に日本で買った最新にして現行機種のVoyageだからな、ちゃんと原因究明するまで逃さねぇ。
例によって端末のログを取れだの、送ったファイルのサイズと日時を教えろだの、症状とはなんの関係もなさそうな手続きを踏まされて、最初に戻ってきた返答が「添付されているファイルサイズが5MB以上の場合、ダウンロードすることができません」ときたもんだ。公式文書にあるとおり、KPDに送れるファイルの最大サイズは50MBであって5MBではない。さすがにキレるわ。ほんとAmazonサポートの無能さったら……。
というわけで、かなりキレ気味の返事を送って、対応待ち。そろそろ、原因究明もできない無能なKDP担当者をすげかえて欲しいんだけどなぁ。いやもう、KPDの低品質にはかなり本気で怒ってるんだが。有償化してもいいから品質あげてほしいよ。ちょうどCloud Driveの有償化が発表されたタイミングだし、ストレージは共有してるんだから有償サービスにしちゃっていいと思うんだけど。
2015-04-02追記
実はこのあと2日くらいしたら新しいドキュメントはちゃんと配信されるようになったんだけど、失われてしまったここ数日のドキュメントがどうなったのか、再配信されるのかそれとも自分で送り直さなければならないのかわからない。トラブルが復旧しても連絡してこないし、なんとなくフェードアウトしてそれっきり。Amazonのサポートはいつもこう。
通常のサポートって、インシデントがちゃんとクローズされたかどうか管理してるものだと思うのだけど、Amazonって会社はそういう基本的なことすらしないのだよなぁ。
2017-03-28(火)
■ デレステイベント「∀nswer」
今週はけっこう忙しくて時間がとれなかったものだから、イベントアイテムが最終日までに溜まりまくってしまい、終了まぎわに慌てて4倍拳で消費するしまつ。ぬぬぬー。
美玲のCVが電撃的に発表される、つまりデレステに出自をもつ声付きアイドルの最初の例になったということで開催前から大反響だったけど、もりくぼが歌ってるという贔屓目をさっぴいても、いい曲だったなぁ。歌詞もしみる……。
それにデレステの譜面がじつに良かった。MASTERはわりと難しい部類だと思うし、当初はなかなか上手にできなかったんだけど、曲を理解してサウンドにノって叩けばちゃんとコンボがつながるようになっている、職人技の光る譜面だった。とくに間奏のギターソロが、まるで自分もギターを弾いているかのような錯覚をおぼえてめっちゃ気持ちよかった。
ところで「∀」を適切に入力する手段がなくて困っている。読み方がそもそもわからん(数学用語的に妙に長ったらしいのはあるが)。とりあえず「たーんえー」で辞書登録したけど(笑)。
2018-03-28(水)
■ デレステイベント「キラッ!満開スマイル」
ミリシタとデレステでライブの回数をこなさないといけないタイプのイベントが重なるとたーいへん。今回、倍速でスタミナを消化できるこっちは最初からそれで飛ばして、イベント曲数のミッションだけクリアする、みたいな手抜きでなんとか(でもウィークリーミッションが未達になってしまった……)。グリマスが終わっても、アイマス系のゲームをやってるだけでも、普通に生活してて2枚取り圏内に居続けるのは大変だぁ。
◆ ただの質問 [高槌先輩って名前はなんて言うのですか?]
◆ ただただし [そんなプライバシーをおおっぴらにできるわけないじゃないか。]