2012-04-01(日) [長年日記]
■ BOOKSCANのチューニングラボがすごく進化して実用レベルになっていた
BOOKSCANのプレミアム会員にスキャン済みのデータを各種ブックリーダー向けに最適化してくれる「チューニングラボ」というサービスがあって、Kindle向けのは以前試して余白をカットするのはたぶんムリという感想を書いたんだけど、いつのまにかずいぶんチューンが進んでムリだと思っていた余白カットができるようになっていた。こりゃすごい。BOOKSCANはマジで開発力高いなー。
さっそく試しにやってみた。上がBOOKSCANの進歩したKindle向けチューニング、下がいつもの自作スクリプトKindlizerによるもの:
ちなみにPDFのサイズはどちらもほぼ同じ14MBほど。BOOKSCANの余白カットはまだ少し改善の余地があるせいで字がやや小さめ、また画質もあまりよくないが、ノンブルもきれいに落ちているしこれなら実用上はほぼ問題のないレベル。いやぁ、たいしたもんだねぇ。本当にノンブルを完全自動で切り落とせるのかどうか疑念もあるが、急いでいるときや自分でKindlizeしたくないなら十分に選択肢になる。
さらに最近はチューニング済のPDFをDropboxやKindle Personal Documentsに送りつけてくれたりするので、BOOKSCANのサービスの利便性はめっちゃ高い。これでAmazonの送り先をBOOKSCANにしておくと、紙の本にはいっさい触れることなく勝手にKindleにデータが届くという、まるで本当の電子書籍を買っているような世界が実現できてしまうのだから*1。
問題は、そろそろ自宅の本棚が空に近づきつつあるということで、そうなるとスキャンする本もないのに毎月1万円近いプレミアム会員費を払うのはありえないということだ。本棚の維持とチューニングラボ周辺のサービスだけ切り出して、月500円とか1000円とかで提供するメニューも作ってくんないかなー。
*1 おまけに手元にはDRMのかかっていないPDFファイルが残るのだから、文化的な意味でもそこらの電子貸本屋よりはるかに価値が高い。もっとも表紙/裏表紙の情報が落ちてしまうので、そこまで踏み切れないんだけど。
2012-04-03(火) [長年日記]
■ 春の大嵐 (ただし今回は帰宅難民化は回避)
超大型の台風並みの低気圧が日本列島を縦断してくるという予報で騒がしい朝だった。出勤前の時点で、九州・四国の知人たちの悲鳴がTwitterを通じて流れてくる。こんな季節になぁ。今年は春一番がなかったので、その埋め合わせか。
3.11にはもちろんのこと、その半年後に来た台風でも帰宅難民化し、さすがにもう懲りたというか学習しろよという状況にもかかわらず、いろいろ片付けなくてはいけないことがあったのでとりあえず出社。この時点では風はあるものの晴天。
それがだんだん雲が出てきて暗くなり、昼にはそろそろ降り始めるかという状況に。このままならぜったい電車が止まるとレベルになるけど、きっとまた手遅れになってから帰宅指示が出るんだぜ……とか言ってたら、昼休みにまさかの発令。うちの総務もようやく学習したか。で、昼過ぎに会社を出たあたりでパラパラと降り始め、電車も混まず、風に傘を飛ばされることもない時間帯に帰宅できた。それでもギリギリな感じだったけど。
ちなみにおれは、朝7時の時点でFacebookに設置してあるチーム連絡用のグループに無理に出社しなくて良い旨を投稿済みである。こういう天候になるのがわかっている以上、そもそも最初から出てこなくていいように計らうのが、マネージャとして当たり前の行動だと思うんだけど。まぁ、それでもみんな出社してくるんだけどね。月初の忙しい時期とはいえ、真面目だよなぁ。
2012-04-05(木) [長年日記]
■ 過疎ったプロジェクトは誰かに引き継いで欲しいよね
社内の知らない人から「たださんはRubyにお詳しいとききまして」なんて質問の電話がかかってきたりしてなかなか楽しい職場ですがいかがお過ごしでしょうか。そんなおれの本業はプログラミングじゃなくてWebアクセス解析なので、(いまさら)Google AnalyticsのAPIを研究しようとしたのだった*1。
- まずgemを探す。「analytics」でひっかけても何も出てこず*2。
- APIドキュメントをみたらGDataを使っているとわかる。ああ、そりゃそうだ。
- もっぺんgemを探すとgdataを発見。
- gem install gdata
- ドキュメントを探して公式サイトにたどりつく。GitHubじゃないんだ!?
- (例によって)proxyに未対応でガックリくるが、わかりやすいコードだったのでサクっとパッチを当てる。
- proxy対応の実装方法が毎回違う件。
- さらにjcodeをrequireしようとしてruby 1.9で死ぬので、そのパッチも作る。
- そこで類似の1.9対応パッチが半年以上放置されているのを発見*3。
- さっき作ったパッチもいちおう登録してみるが、たぶん放置だろうなぁ。
- 気を取りなおしてGitHubを探してみると、生きたフォークを発見。やっぱりあったか。
- さっそくforkしてproxy対応とanalyticsクライアント追加をpull req (←いまここ)
で、このGitHub上のフォークがリリースしているgemの名前が【gdata_19】だったりするわけですよ。ひどい。言うまでもなく、gemの限られた名前空間を適切に融通しあえていないのがいかんわけだが。プロジェクトを投げ出す前に、どうして引き継ぎ先を見つけようとしないのかなぁ。
◆ masterq [もしよろしければ http://rubygems.org/gems/autosel_http_proxy をお使いく..]
◆ ただただし [ドキュメントだけ拝見しましたが、これは(proxyが切り替わるような)自分の環境を動的に設定変更するのに使うものであ..]
◆ masterq [2つの機能がまざってしまっているのですが、proxy対応でなくNet::HTTPを使うライブラリはすべからくhttp..]
◆ masterq [こちらにちょっとだけ日本語解説を書いたので参考になったらうれしいです。 http://d.masterq.net/?..]
◆ ただただし [ああ、そこはなんとなくわかったんですが、独自で専用の設定ファイルを用意しなければいけないという点で、一般に公開するこ..]
2012-04-06(金) [長年日記]
■ 首相官邸ホームページとアクセシビリティ
首相官邸ホームページのリニューアルに4,500万円かかったというニュースで高いの安いのと話題になっているけど、それはまぁどうでもよくて*1。これに対してあるWebデザイン会社が書いた「高くないよ!」というエントリを読んだアクセシビリティ業界人たちがそろって天を仰いだという話である。
件のエントリは「首相官邸ホームページのリニューアル構築費用に対して製作者側からの考察」で、特にアクセシビリティのところはツッコミどころ満載なんだけど、その点にかんしてはすでに木達さんが書いているので(ようするに先をこされた)、Web業界人はろくろなんて回してないで読んでおいた方がよいです。特にアクセシビリティとデザインの両立のところ。
さて、首相官邸ホームページのリニューアルでアクセシビリティを確保するとして、件の記事では300万円の見積を出しているのだが*2、じゃあ300万円相当の仕事がされてるかどうか確認してみよう。というか、例えばトップページでCSSを有効にしたまま画像表示をOFFにしてみればそうでないのが一目瞭然なのだ(上はGoogle Chrome 18、下はFirefox 11):
注意: いくつか誤認および誤解を招く表現があったので公開当初から内容をアップデートしてあります。
左上にあったh1要素による「首相官邸」が消えてしまったが、これはいわゆる「画像置換」という手法を使ってテキストを画像に置き換えているせい。画像置換は達成基準1.1.1の不適合事例で明確にNGとされている*3。1.1.1は「レベルA」なので、首相官邸ホームページは最低限のアクセシビリティも確保できていないのがわかる。また、Firefoxでみるとグローバルナビゲーションの文字が左に重なって表示されており、これも読めない(めんどくさいので原因は追求せず。li要素のfloatの問題?)。他にもコントラストの足りていないアイコンがあるし(これはレベルAA)、タブキーによるフォーカス移動になかなか遊び心があって(←皮肉)、問題は他にもたくさんありそうだ。この案件のRFPにJIS X 8341-3:2010への対応は含まれていないのだろう。そもそも対応表明のページもないし。2012年に公開される公共サイトでそれはないだろうとは思うが。
よりによって一国を代表するWebサイトのアクセシビリティがてんでなってないとか、「技術的理由による競争の不存在」を理由に随意契約を結んだベンダーが画像置換を使っていたり*4、「持続可能なデザイン」を謳うWebデザイン会社がWebアクセシビリティについて無理解だったり……と、実に嘆かわしい話ではあるが、その批判の矛先はわれわれWebアクセシビリティに携わる者にも向けられるべきだろう。まだまだ啓蒙活動が足りない。がんばりましょう。
追記
その後、実際にアクセシビリティチェックをしている人が現れているので、参考までにリンクをしておく。実際のチェックがどのような観点で行われ、どんな手法が使われるのかの一端がわかると思う。
*1 ちなみに全部で1億2千万円の案件うちの4,500万円の話である(←これとは違うという話もあってよくわかんない)。小泉首相(当時)はメルマガのためだけにたしか1億円かけたはずなのであれと比較すれば格段に安いんじゃないですかね。それよりツッコミどころはなんでこれが随意契約なのってところじゃないかと思うのだが。
*2 この規模のサイトでこの見積は少ないと思います。
*3 ただし、実装方法C30にあるように代替ページがあれば良い。もっともimg要素にはalt属性があるんだから、わざわざ画像置換なんてしなくていいはずである。マークアップエンジニアの腕のみせどころ。なお他のimg要素にあるalt属性がChromeで表示されていないのは表示領域が狭い場合にWebKitで発生する問題なのでサイトのアクセシビリティとは別の問題。
*4 脚注1にも書いたように本当にこの案件のことなのか定かでないのでこの批判は適切ではない可能性もある。
2012-04-08(日) [長年日記]
■ 川崎 0-1 FC東京@等々力陸上競技場
「西部っていいGKだなぁ」と思ったんだけどね、今日。GKからビルドアップする時に彼が投げるボールは、DFを走らせるようなところに出るんだよね。DFはそれを追いかけるから、ボールにタッチしたときには前向きなわけ。後ろ向きに受けてターンする時間がはぶけて、それだけ攻撃にかかる時間が短縮できる。まぁ、そうやって稼いだアドバンテージも、横向きや後ろ向きにばっかりパスを出してたらあっというまに消えてなくなるんだけどさ!
というわけで、2年ぶりになる多摩川クラシコは、FC東京が後半早々に退場者を出して10人になるおいしい展開にもかかわらず、終わり近くにコーナーキックから失点してそのまま無得点で敗退したのであった。どれくらいひどい試合だったかというと、優しいことでは類をみないフロンターレサポーターたちからとうとうブーイングが出たくらいである。ふがいなくて、わざわざ花輪まで送ってくれた仙台サポーターには申し訳ない。もっとも、以前川崎にいたテセはほめてたりして、ファンとプロの視点はずいぶん違うもんだなぁ。
で、この2チームはサポーターどうしもけっこう仲が良いものだから、クラシコが終わったあとに合同で宴会したりするわけです。他のチーム、少なくとも海外ではちょっとありえない光景らしいのだけど。とはいえ勝負ごとには違いないので、負けたほうが勝った方にビールを一杯おごるというなかなか屈辱的なルールのもとで行われたわけですが。わざわざそのために両チームのサポーターを同数集めるという念の入れよう。後半戦では目にもの見せてやるわ。
2012-04-11(水) [長年日記]
■ PocketWiFiを「GL01P」に機種変更
先日悩んでいたEMOBILEの新しいLTE対応PocketWiFi「GL01P」だが、けっきょく申し込んでしまった。で、 昨日届いていたんだけど帰宅が遅くて何もできず、でも今日の出張で使いたいと思って出社前になんとかセットアップ。といってもあらかじめ設定されているパスワードを使って機器間の認証をさせるだけなので簡単極まりない。Let'snoteとKindle、Desireをさくっとつなげた。このあたりのセットアップは新機種が出るたびに楽になっていくなぁ。いいことだ。もっとも、WPS機能がついているくせにKindleのWPSでは認証できなかった(Kindleの方が悪い疑惑)。
それにしても新旧PocketWiFiを並べるとGL01Pのデカいことデカいこと。大きさはほぼDesireと同じだ。EMOBILEの人は「電池の持ちが倍になりました」つってたけど、これだけデカくなったらあたりまえだ(笑)。まぁ、長時間使えるのはいいことだ。
で、自宅はLTE圏外だったが、さすがに新横浜の職場では使えた。静岡駅周辺でもOK。で、さっそくやったのがWindows Updateだったりして。いやー、速いは正義だねぇ。
2012-04-12(木) [長年日記]
■ 殺人感染 (上) (扶桑社ミステリー)(スコット・シグラー)
医療サスペンスはけっこう好きな分野で、以前はロビン・クックなんかをよく読んでいたんだけど最近はごぶさた。というわけで、これも未知の感染症と戦う的な話だと想像して手にとったのであった。
前半はまさにそんな感じで、とつぜん患者が凶暴化して殺人鬼になってしまう謎の奇病の発生、異常な速度で腐敗が進む感染者の死体、ようやく手に入れた「新鮮な死体」の調査から浮かび上がる恐ろしく高度な寄生戦略など、なかなかぞくぞくする展開である。
ところが後半(この段落のみネタバレ)、実際の感染者のようすに描写がうつると、なぜか話はホラーになり、「SFボディスナッチャー」になり、おやおやと思っているとファースト・コンタクトものになって、最終的にB級侵略SFなオチでしめられるという。なんだこれ(笑)。いや、星間飛行の一手段としてこれはアリかもだけど、向こう側に知的生命がいないとダメってあたりでいろいろダメじゃねーの、というかSFだったのかこれ。
もっとも、面白くなかったかというとそうでもない。ロビン・クックを読まなくなったのは、主人公が高等教育を受けたとは思えないほどどうしようもなくバカばっかりで、それが「ストーリー上こいつがバカである必要があるから」程度の理由なのが我慢できなくなったためなんだが、本書の感染者サイドの主人公も脳よりも筋肉で考えるタイプ。ただ、元アメフト選手の彼がそういう人物である理由がちゃんと掘り下げられていて共感できるし、なにより寄生生物との孤独な戦いをするのにこれ以上はないくらいに最適な人物なのだ。
とにかくこの主人公の戦いっぷりがマッチョで、アパートの一室を舞台にくりひろげられる「ランボー怒りの××」みたいで実に爽快。いや、描写はものすごく残酷で痛々しいから血が苦手な人にはあれだけど、「自分の体内に巣食う生命体と戦う」というシチュエーションは新鮮で面白かった。
2012-04-15(日) [長年日記]
■ 桜とパラボラを見に茨城へ
茨城大学天文台(ようするに旧KDDI茨城)で公開天文台があるというので、早起きしてR1200GSを飛ばしてきた。この時期に公開イベントをするということは、桜の開花に合わせたことは見え見えなので(笑)。この週末、車やバイクが趣味なら開通したばかりの新東名を走ってくるのがスジだとは思うが、新東名は逃げないけど桜は散ってしまうので、パラボラマニアとしてとくにあの場所に行くのにこの時期を逃してはならんと思う。
茨城北部地方はちょうどソメイヨシノが満開になったという絶好のタイミングで、旧KDDIの広い敷地に植わったたくさんの桜の木々はどれも見頃だった。高萩局はなぜかほぼ真上を向いたおやすみモードの一方(理由はのちほど判明)、今日は日立局が横倒しでこちらを向いていた。桜並木の向こうに覗く日立局をパチリ。
10:00から一般公開が始まったので高萩局に行ってみたら、なんとアンテナの真下まで見学できるという。ここのアンテナはどちらも建物の上に立っているので、足元の様子はよくわからないのだが、そこに入れるというわけだ(だから休憩モードだったのだね)。黄色い車輪を間近で見たり、思いっきりアオリの姿勢でアンテナの背面を撮ったりと、マニアにはなかなか楽しいイベントだった(けど、一般人にはどうだろう[笑])。レールの脇につねに係員が立っていて、レールを踏まないように注意しているのが面白かった。大勢に踏まれると精度に影響がでるということなんだろうな(その程度で狂いは出ないように思えるが)。
それにしても、いち企業の持ち物だった時代に比べて、国立天文台と茨城大学のものになったあとのこの公開っぷりは素晴らしい。ぜひ今後も続けて欲しいものだ。
もっとも、併設されていた(というかたぶんこっちのがメイン)「桜まつり」はなんだか残念なイベント化が進んでいて、BOSE802が音楽をがなりたてていたりして、以前みたような地元の人たちが三々五々集まって好き勝手に飲んだり遊んだりしていたのどかな花見の雰囲気はだいぶ削がれてしまっていたのだった。風情がない。
その後は帰りしなに常陸太田へ。ここの公園も桜が満開だった(が、花見客より野球やってる人たちがメイン)。木々の葉が落ちているこの時期は、夏場には隠れているアンテナがよく見えるのだ。もっとも、こんどは野球場の高いネットが邪魔なんだけど……。でもまぁ、300mm換算の望遠レンズのおかげでこれくらいには寄れるようになったよ。
2012-04-17(火) [長年日記]
■ Windows7で無線LANが頻繁に切れる現象をなんとかする(未解決)
Let'snoteを外で使っていると、無線LANがしょっちゅう切れる。すぐに復帰するのでときおり「イラっ」とする以外はさほど実害はないのだが、まぁ、切れないでいてくれるならその方がありがたい。XPの頃はそんなことなかったので、ああ、最近は無線LANアクセスポイントが乱立していて干渉がひどいと聞くし、そういうことなのかなぁ……とか勝手に想像していたのだが、考えてみればDesireやKindleでそんなことはないので、間違いなくWindows7の問題じゃないか。
で、「Windows7 無線LAN 切れる」とかで検索するとすぐに解決策が見つかるのであった。はやく探せばよかったよ、とほほ。消えたら困るからこっちにもメモっておこう:
- コンパネ→ネットワークと共有センターから「ワイヤレスネットワーク」を開いて
- 「プロパティ」を選択
- 「QoSパケットスケジューラ」と「Microsoftネットワーク用ファイルとプリンタ共有」をOFFに*1
- さらに「TCP/IPv4」のプロパティを開き、「詳細設定」を開く
- 「WINS」タブにある「NetBIOS over TCP/IPを無効にする」を選択
上記のすべてが切れ切れ問題の原因とは考えにくいので、本当はひとつひとつON/OFFを切り替えて様子を見るべきなんだけど、とりあえずは明らかに切れなくなったみたいだからいいや。
ちなみにPanasonicにもそのものずばりのFAQページがあるが、まったく役に立たないのであった。いやはや。
追記
「やった、治った!」と思ったのもつかのま、やっぱりブチブチ切れるのであった。なんだよこれぇ!?
追記2
ワイヤレスネットワークが省電力設定になっているのではないかという指摘があったので、フルパワー設定にしてリトライ。やはり切れる。が、少しマシになった気もするので当面はこれで運用してみる。
*1 自宅で使ってるならファイル共有は切らない方がいいと思うんだが、とりあえず自分は使わないのでOFFにした。
2012-04-18(水) [長年日記]
■ 南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)(野尻 抱介)
遅ればせながら読了。これは二次創作だねぇ。いや、一次ソースが創作(フィクション)ではなく現実のいまの日本なのだから、1.5次創作くらい? もちろん悪い意味でなく、二次創作の体裁で書かれているところにこそ、この作品の価値があるわけだが。
ボーカロイドやニコニコ動画を始めとしたCGMにインスパイアされた「尻P」が、SF作家・野尻抱介として書いた短篇集というか、それぞれの話は時系列でつながっているのでオムニバス長編になるのか。タイトルにある「ピアピア動画」がまんまニコニコ動画を指しているだけでなく、登場するボーカロイドの小隅レイはもちろん初音ミクだし、ドワンゴの面々やニコ技も登場する。というかむしろ主役がニコ技。これらの背景を知らなくても普通のSF小説として楽しめるが(そこはさすがにプロの作家なわけで)、この極めてハイコンテクストな舞台設定は同時代にこれらのムーブメントをともに楽しんでいないと決して理解できない。そういう意味でもやはりこれは二次創作だ。
ところで、この作品のベースにある、なんでもかんでもオープンにしてしまう文化が世界を変容させていくという主題、我々プログラマはすでに体験済みなわけで、CGM文化はライセンス問題や企業との折り合いの付け方など、FOSSが直面してきた歴史をけっこう忠実になぞっている。となると、FOSSを題材にした類似のフィクションとしてチャールズ・ストロスの『アッチェレランド』なんかが思い浮かぶ。あっちは遠未来に向けて物語をすすめることで社会の変容を描いたわけだが、本作品は別の手段で(より希望に満ちた)未来を見せる*1。
その「手段」がかなりオーソドックスなネタだったりするせいで、SFとしては「アッチェレランド」の方が面白いと思うけど、本作品の「S」はもう、「Science」の意味じゃなくてむしろ「Social」なんだよな。なんてことを、Amazonにあった本書の楽しみ方を見つけられなかった気の毒なSFファンの感想を読みながら考えたのであった。ただのSFとして読んだら損だよね。
南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)
早川書房
¥682
https://www.amazon.co.jp/dp/9784152090034
*1 そうそう、「アッチェレランド」の解説が小飼弾、本書の解説がドワンゴ会長という対比も面白いかも知れない(笑)。
■ ナビスコ: 川崎 3-1 仙台@等々力陸上競技場
相馬監督をとうとう解任して、望月監督代行になってから2試合目。ナビスコ杯仕様でメンバーは一部入れ替わっているとはいえ、相手は今季は「J1で一番強い」仙台である。監督代行も仙台出身だし、これはなかなかの好カード。
途中から實藤が退場処分をくらって10人になるわ、ジェシが負傷交代するわと、前節のリードしながら逆転負けした悪夢がよぎるが、全員で踏ん張って1失点にとどめたのはすごい。小林の「らしい」ゴールもひさびさに決まったし、あれ、もしかしておれら等々力で初勝利観戦か? いやめでたい。このまま望月監督でいいんじゃね?
2012-04-19(木) [長年日記]
■ アクセシビリティキャンプ東京#1を開催した
今日は1月のキックオフから準備を始めてきた、アクセシビリティキャンプ東京の第一回を開催した。
当初はアンカンファレンス形式でという話もあったんだけど、いきなり「好きなように発表して」といってもハードル高いし、ディスカッションを通じて共通認識を育むようなイベントにしていきたいと考えたので、テーマ別に10人くらいのグループで議論をする会にしたのだった。今回、参加者が30~40人ということで、設定したテーマは以下の3つ:
- 首相官邸を採点する
- スキップリンク
- フォームのエラー通知
「首相官邸~」は(言うまでもなく)おれの発案で、モデレータには一緒に首相官邸サイトをDISった仲間(笑)でもあるばけらさんにお願いした。もちろん首相官邸サイトをやり玉にあげるのが目的ではなく、どういう観点でWebサイトのアクセシビリティを確保したらいいのかを、JISに沿った形で解説しつつ意見交換をするのが目的。3つのテーマの中では比較的初心者にも優しいグループになったかと思う*1。
最後はそれぞれのグループから10分程度のまとめを発表してもらって*2、クロージング。スキップリンクにしてもフォームのエラー通知にしても、さまざまな環境があるために「あちらを立てればこちらが立たず」という状況があることが浮き彫りになって、やっぱり一筋縄ではいかないという結論だったようだ。まぁ、そういう認識が共有されるだけでも意味があるよなぁ。
企画の期間に年度末が含まれていたせいもあって実行委員がぜんぜん動けず、さまざまな決定や告知がギリギリになってしまい、とくにモデレータの方々にはご迷惑をかけてしまった。次回はもうちょっと余裕のある企画・運営をしたい。というわけで、運営委員も募集中です。
なお、会場はIMJさんの会議室を貸していただいた。ちょっと細長い部屋だったけど、むしろグループに分かれて話をするには好都合だったし、ケータリングでそのまま懇親会会場にできてしまうのは(移動に苦労する人が多くなりがちな)アクセシビリティ関連のイベントにはいいですな。
*1 他の2テーマは専門用語がバンバン飛び交っていたようで、それはそれで面白そうだったが。全部のセッションに出られないのがジレンマだなぁ。
*2 このあたりは東京RubyKaigi05をインスパイア。
2012-04-20(金) [長年日記]
■ tDiary、11歳
去年は10歳だったのでお祝いなどしたけど、今年は11年なのでとくになにもありません。次は20歳かな(えっ)。
おれはここのところプラグインをちまちまいじるくらいで本体にはあまり手を入れてないのだけど、最近は@hsbtが気合いの入った改造をしていて、特にIOの抽象化とRDB対応が進んだので次のリリース(今月29日の予定)ではついにHerokuで動くようになっているはずである。ruby 2.0では$SAFEのサポートが消える可能性があるので、HerokuのようなPaaS上で1日記1ホストで動かして日記を分離できるようにしておかなないと困るしね。そしてゆくゆくはtDiary.NetをHeroku上に(えっえっ)。
奇しくも同じ日、Matzがかねてから予告していたmrubyが公開された。ということで、つぎはmruby移植をして「組み込みtDiary」ですね(えっえっえっ)。
2012-04-22(日) [長年日記]
■ 「大友克洋GENGA展」に行ってきた
今日は末広町でひらかれている『大友克洋GENGA展』(2017-10-28追記: リンク先のドメインが失効してスパムサイトになっていたのでリンクを削除した)に行ってきたのだ。名前のとおり原画展なんだが、「AKIRA全ページ」とか、ちょっと常軌を逸しているので、大友ファンは必見というかファンならそれくらいすでに知ってるであろう。ちなみに人数限定の予約制なので、事前にチケットを買わないといけないのが注意ポイント。
そんなことより、福岡で製作されたあの金田バイクレプリカがやってきていて、実際にまたがって記念撮影できる*1というのだから、自分としてはもう、これだけが目的と言っても過言ではない。というわけで、どやっ。
他にも、『童夢』でおなじみの「念動力でできた壁の凹み」も再現されていて、チョウさん気分を味わうこともできる。
もちろん主役の原画もすばらしい。『AKIRA』の単行本がその細部まで楽しめるようにと雑誌と同じサイズで刊行されているのはよく知られた事実だが、それでもやはり原画の持つ解像度とは雲泥の差だ。とくにベタとホワイトのコントラスト、トーン削りの細部など、ほれぼれする。うっかり消失したりする前に、ぜんぶちゃんと高解像度でデジタル化しておいて欲しいなぁ。これは人類の財産ですよ。
*1 もちろん運転はできない。ピーキーすぎるので。
2012-04-23(月) [長年日記]
■ アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング―(樽本 徹也)
知人から「ユーザテストをやってみたいんだけど」と相談されて、「これがいいんじゃないかな、まだ読んでないけどきっといい本だから」なんて答えていたんだけど(ひどい)、やっと裏付けがとれた。いい本です。
ヤコブ・ニールセンが「5人で十分ですよ」と言ってからずいぶん長い時間がたったけれど、不思議なことにいまだにユーザテストを提案すると尻込みするクライアントが多い。まず最初のリクルーティングが心理的なハードルみたいだし、(どんなに手軽さを説明してもなお)すごく大変なことをするような先入観があるらしい。そんなリクルーティングを始め、「5人で十分」な成果をあげられるディスカウント・ユーザビリティを、いかに低コストで(その代わり何回も)実施するためのノウハウに絞ったのが本書。
本書で描かれるユーザテストには、マジック・ミラーで仕切られたご大層なテストルームは登場しないし、ビデオの解析に何週間もかけ、分厚いレポートを書く自称専門家も登場しない。文字どおりDo It Yourselfで、製品に責任を持つ自分たちの手で、自分たちが調達できるリソースだけでテストをする。安上がりにすると言っても、テストの信憑性を担保するためにはどこは削ってよくて、どこは削ってはいけないかが懇切丁寧に書かれているので、安心だ。
で、書名のとおりこのアプローチはアジャイルに通じるところがあるのだけど、実はこれまでのUX設計はアジャイルというよりもウォーターフォールとの相性が良くて、アジャイル開発にUXを取り込むにはUXの方をアジャイルにすり合わせなければならない……という流れから始まる、終盤ほんの数十ページの部分がけっこうエキサイティングで、個人的にはすごく面白かった。特にさらに終盤になってコラムで登場するRITEメソッドがなんか究極っぽくて、「やっぱり行き着く先はMicrosoftなのか」という。
なんにせよ、こういうライトウェイトなユーザテスト、あらゆる案件でやれるようになるといいよなぁ。
アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング―
オーム社
¥2,420
合わせて読みたい:
2012-04-24(火) [長年日記]
■ 今年もヨーグルンの季節がやってまいりました
本当は昨日からだったんだけど、実施店舗が見つからなかったし、だいたいまだ寒いし! とか思ったら今日は夏日で、絶好のヨーグルン日和。まだ早いんじゃねーのと思ったけど、だいたい例年4月下旬開始なんだな。
今年はオレンジとミックスベリー。わりとオーソドックス。今年も途中から味が追加になったりするんだろうか。
2012-04-26(木) [長年日記]
■ Google AdSenseからトンチンカンなメールが来たけど(なんとか)対応した
2日ほど前に、GoogleのAdSenseから「お客様のアカウントを確認しましたところ、Google のプログラム ポリシーに準拠しない方法で Google 広告が表示されています。」という内容のメールが来た。72時間以内に修正しろってやつだ。6年以上前に警告されたのが懐かしいが、たぶん今回もtDiary.Netユーザが適切でない貼り方をしたんだろう、と思ってメールを読んでみたら、対象URLが知らないサイトのものだった。いやこれ、対応できねーだろ、どうすんだよ(笑)。
で、メールに書いてあるポリシーの詳細とやらのURLをクリックしてみるとエラーになって見れないページだったりして、Googleのサポートページは相変わらず本当にひどいんだよな。もう一個のURLから(これは見れた)、やっぱりよくわからない複数のリンクをたどり、ようやく「ポリシーに関する通知メールが誤って届いています」という苦情を告げるフォームにたどりつく。おう、これだよこれ。メールについていた「ID番号」とともに件のURLを入力してsubmit。これで終わり。
……と思いきや、翌日そのメールへの返信として届いたのが:
お客様のサイトに要求された変更が加えられていないことを確認しました。この問題に関する最初のメールを受信してから 72 時間以内に、サイトに必要な修正を加えていただきますようお願いいたします。
おれのメールを読め(笑)。Googleの日本語サポートが日本人じゃないという噂は本当だったんだな。まさかメールを読まずにテンプレを送り返してくるとは。で、「日本語の読める担当に転送して下さい」と一言添えて、もう一度返信。
その足でAdSenseの管理画面にアクセスして、設定を見ていたらアカウント設定に「自分のアカウントで特定のサイトの広告表示のみを許可する」というのを見つけた。ここに自分の管理下にあるドメインを指定すればいいのか。こんな設定、昔はなかったよな、たしか。というわけで、ここに「tdiary.net」と「tdtds.jp」だけを入力しておいた。たぶんこれで解決でしょう。
2012-04-27追記(1)
(こんどは日本語が理解できる)GoogleのAdSense担当から返信があって、上記と同じ方法をサジェストされた。正解だったようだ。
AdSenseまわりのトラブルはアカウントBANにまで発展しかねないから怖いよなー。たいして収入があるわけでもないから、こんど似たようなことがあったらやめるのもアリか。
2012-04-27追記(2)
件のサイト、実はtDiaryで運用されていたんだけど、HTMLソースを見てみたらたしかにおれのAdSenseコードが埋め込まれている。その他の情報から総合すると、第五tDiary.Netから設定モロモロを引っこ抜いて設置したもののようだ。ということは、最近すっかり音沙汰のない某moriqさんのしわざだよなー。
2012-04-28(土) [長年日記]
■ 川崎 1-4 広島@等々力陸上競技場
ドワンゴが裏番組にニコニコ超会議をぶつけてきやがりましたが、シーズンチケット買ってあるからこっちに行くわけです。というか、いよいよ風間新監督のデビュー戦ですよ。「すぽると!」を見ていたわけじゃないのでニュアンスがよくわからないんだけど、サポーターの期待度はかなり高いらしい。でもまぁ、チームビルディングにかける時間はほぼゼロだった上にプロの監督経験もゼロなわけだから、過剰な期待はかわいそうというものだろう。いや実際大敗したわけだけど(笑)。
と、笑っていられるのも、実際の試合内容はそんなに悪くなかったからなのだが。とくに序盤は良くて、ボールも選手もよく動いていて、これはなんだか期待できるかも! という感じだった。とりわけケンゴがかなり自由に動いている感じが良かったなー。相馬時代のケンゴはとにかく目立たなくて、キープレイヤーの存在感がないチームってこんなに魅力がないものかと驚いたものだが、風間フロンターレではそんなことないみたい。
大敗の原因は、負傷のジェシが抜けた穴を稲本で埋めた(!)急造DF陣にやっぱり穴があったからで、ある意味しょうがない。柴崎も怪我でいないし。その穴を上回るだけの得点力を発揮できればよかったんだろうけど、そのあたりはまだまだな感じで、前に空間があるのに横パスやバックパスしかしたがらない妙なクセは相変わらず。ケンゴが前方を指差してんのになんで後ろにボール出すかね。
いずれにしても、こういう相馬時代の負の遺産を解消するにはもうしばらく時間がかかりそうではある。まぁ、J2に落ちない程度にじっくりやってくださいよ。1年くらいはブーイングしないで待つからさ。
2012-04-29(日) [長年日記]
■ tDiary: 3.1.3リリース
予告通り、肉の日リリース。詳しくは公式サイトのアナウンスを参照。
IOの抽象化を進めて従来のファイルベースのDefaultIOだけでなく、データベースを使うRdbIOを使えるようにした*1。結果的に(というかこっちが目標としていたゴールだけど)Heroku上で動作するようになった。言うまでもなくこれは@hsbtの仕事。
プラグインが使うキャッシュの扱いなど、まだ改善すべき点はあるが、レンタルサーバのみをターゲットにしていたtDiaryが、PaaS上でも満足に動作するようになる*2。レンタルサーバは依然としてtDiaryの主要なターゲットプラットフォームであり続ける見通しだが、今後、無償あるいは非常に安価なPaaSを使うニーズが高まってくるのは間違いないわけで、そこに対応できたのは大きいと思う。まだ既存ユーザの移行パスがないけど、そのへんもおいおい整備していくだろう(主に@hsbtが[笑])。
ruby本体も近い将来$SAFEを使ったサンドボックスをサポートしなくなると思うし、だとすると今のtDiary.Net方式から個々の日記を仮想マシン上で動作させる方向に転換しないといけないしなー。そういう贅沢な仮想マシンの使い方が現実的になってくるんだから、時代の流れの速いことよ。
2012-04-30(月) [長年日記]
■ 今年も緑のカーテンを作るぞ(1)
昨夏は夕顔で作った緑のカーテン、今年はゴーヤあたりで作ろうかという話をしていたんだけど、去年の夕顔からたっぷりと種が採れてしまったので、とりあえずそれを(やはり去年の残りの)苗床にまいた。1つに6個ずつで合計24個。まぁ、買ってきた種じゃないから、全部が発芽するとは思えないけど、去年と同じくらい生えるといいなぁ。
昨年よりは約1ヶ月早いスタートだが、今年は梅雨入りもずいぶん早いみたいなので、やっぱりちょっと間に合わないのではないかという危惧はある。
■ https://www.amazon.co.jp/dp/9784047278370
全4巻、これにて完結。あー、面白かった。手頃な長さなのもよかったねー。
「おたくが集まってつぶれた温泉宿を復活させる話」とまとめてしまうとアレだけど、妙なディテールを積み上げてるおかげで荒唐無稽すぎる感じにならない(いやもちろん荒唐無稽ではあるんだけど)。表紙でネタバレしてるけど最終的に選挙にまでいってしまうのだって、この手の話は行政を巻き込まないといかんわけで、むしろ必然的な流れだ。けっこう「あるある」な結末も含め、実際これを元ネタにして限界集落を救ってみてもいいんじゃねーのと思わなくもない。あんがい東北復興につながる部分もあったりしそうだ(同じ作者の震災レポート漫画も最近出たことだし)。
おたくサイドの登場人物たちも個性的で面白いが、なんとっても魅力的なのは敵役の伊豆雄だね。味方が盛り上がれば盛り上がるほどやる気を出して強くなる敵役といえば、ヤマトに対するデスラー総統みたいな役どころなわけで(そうか?)、やっぱこういう敵がいないと盛り上がらない。あとがきによれば幼馴染ネタや命名理由にもちょっとした遊びがあったりして、伊豆出身の作者の経歴も含め、いろいろ面白い。
震災レポート漫画はこれ↓
僕と日本が震えた日 (リュウコミックス)
徳間書店
¥1
https://www.amazon.co.jp/dp/9784047263239
限界集落温泉 2巻 (ビームコミックス)
エンターブレイン
¥50
■ ReVIEWを使ってESRのオープンソース三部作をEPUB化してみる(1)
こないだのartonさんによる気合の入ったESR再評価を読んで、
- じゃあおれも読み返すか
- せっかくだからKindleで読みたいよね
- SendToKindleでWebページを送りつけるんじゃ面白くないからEPUBにしよう
- どうせならReVIEWフォーマットにすると楽なんじゃね?
- 「伽藍とバザール」だけいちおうEPUB化できた(←いまここ)
作業中のリポジトリはtdtds/esr_trilogy_ja。でもまぁ、まだReVIEWのクセがよくわかってないので、おかしなところがたくさんある。なぜか第2章から始まっているし(笑)、カバー画像が入ってない気がする。このへんはちょっとしたコツがあったり、undocumentedな部分を知らなかったりするせいだとは思うんだけど。だいたい、LANG=EUC-JPな環境だとreview-*コマンドがうまく動かなかったりするんだよなぁ(やっつけパッチでやりすごしている)。
まぁ、おいおい整備していきますよ。
◆ kitaj [終電で帰れば全く問題ない]
◆ ただただし [終電とか徹夜とか、さすがにもう歳だしさ~]