2000-04-23(日)
■ 技術者の死
とうとう課長にされてしまった。これは一人の技術者の死かも知れぬ。技術者から管理者への道を「ステップアップ(昇進)」としかとらえない日本の企業では、管理者になることは技術者から足を洗うことを示しているからだ。しかし技術的な面から見れば、技術者はいつまでだってステップアップすることができるわけで、管理者への「昇進」は実質的には「転職」と同じ意味だ。優秀な技術者(←べつにおれのことを言ってるわけではない(^^;)は技術者のままでいさせた方が、不得意な管理者をやらせるよりもずっと会社のためになる……ってことを知っている経営者には会ったことがねぇ。どいつもこいつもバカばっかしだ。
Software Design誌なんかにシリコンバレーやバークレーのTI業界の話が出ていて、50歳になっても現役プログラマーとしてばりばりコードを書いている技術者の話なんてのを読むと、かの国では技術者が優遇されとるのぅ、と思う。まぁ、あっちだってそういう話ばかりじゃないんだろうけど。技術者が冷遇されているこの日本で、家庭を守るために泣く泣く技術者から管理者に転職している人は多いと思う(給料はあがるからね)。独身だったらとっとと辞めるわい、こんな会社(笑)。
……というわけで、家族のためにしかたなく課長業もやることにしたわけだが(転職するにもマネージャー経験があるほうが有利だしさ[笑])、今までどおり、オープンソフトウェアの世界には細々と発表していくつもりだし(今まで以上にペースは落ちるかも知れないが)、コンピュータで遊ぶことに変わりはねぇ。魂まで売り渡してたまるかっつーの。てゆーか、マネージャー経験のある技術者として生きていける会社に移籍希望(笑)。
2001-04-23(月) tDiaryテスト
■ さて、テストである。とりあえず自前の環境ではちゃんと動いているが、きっと穴がいっぱいあるに違いない:-P
■ 遊んだところ(というかあまりメジャーじゃない機能)は、2点。
- 本日のツッコミ
- 本日のReferer
■ 「本日のReferer」は、やりすぎかもね……。
■ アンテナ対策
自分のアンテナでうまく捕捉できなくて悩む。原因は、なつみかんがRefererを入れてリクエストを送っていたことだった。「本日のReferer」のために、Refererのあるリクエストは記録して、更新時刻を現在にするようになっている。アンテナがリクエストを送ってくると、「本日のReferer」機能が働いて現在時刻をLast-Modifiedに入れて返すが、アンテナとの微妙な誤差から未来の時刻を認識されてはねられる、と。
■ というわけで、更新時刻のアップデートは日記本体とツッコミのあったときだけにしよう。
2002-04-23(火) 9292歩
■ tDiary: 性能向上策(2)
昨日のアイデアをいちおうcommitしてみた。他にもファイル読み込みのあたりでセコい最適化を加えたせいか、キャッシュがヒットしなかった場合に比べてほぼ確実に2倍以上の性能が出るように。そこそこプラグインが入っている環境でこれなんだから、システムへの負荷はずいぶん軽減されたはずである。
ただ、問題も。プラグインでエラーになった時にはエラーメッセージとともにプラグイン適用前のソースが表示されるんだけど、従来はそれが.rhtmlだったのでそれっぽく表示されていた。しかし今度からは.rbなので、Rubyスクリプトがそのまま出てしまうのである。日本語もエスケープ処理されてるし、HTMLヘッダからしてそうなので、これはもう、まったく読めたもんではない。
しかたがないので、簡素なエラーメッセージ専用の画面を作ってそれを出すようにした。header_procなど、更新画面や設定画面でも呼び出されるプラグインにバグがあるとそれらの画面も出せなくなるので注意が必要。ってまぁ、そういう場合はプラグインファイルを削除すればいいだけの話なので、実害は少ないだろう。
◆ umeya [「大人だから」に笑いました。アルバムを買っても、気に入ってよく聞くのは1〜2曲程度だったりします(シングルと変わらん..]
2003-04-23(水)
■ キーボード(2)
でも、富士通のって、どうなんでしょうか。OASYSがあったから、そんなにチャチでもないんですかね。
どうなんだろう。なにしろガサツな人間なので、キーボードのタッチはほとんど気にしないし(笑)、そもそも何年もこれしか使ってないので比較のしようがない。まぁ、標準的、なのかなぁ。耐久性は申し分ない。かつてのOASYSのキーボードに比べたら、ずいぶん軽いという気はするけど、これは時代なのかも知れない。
このFKB8744は、カーソルキーやPageUp/PageDown等の特殊キーがちゃんとした位置にあるにもかかわらず、邪魔なテンキーだけがないという、利便性と省スペースを絶妙なバランスで兼ね備えている唯一無二のモデルなので、そもそも他には選びようがないのだけれど。もう生産してないって本当かなぁ。Plathomeにはまだ売ってるけど。
ちなみにIBMにも似たようなモデルがあるが、微妙に標準から外れているので×なのである。違いについてはこのページが一目瞭然。
■ わたしとtDiary
というページがtDiary-usersにできていて、続々とエントリーが増えている。ページタイトルを最初に見たときは、論文でも読ませてくれるのかと思った(笑)。同時更新がかかっているらしく、競合がかかってときどきエントリ数が減ったりしているのが、面白いつーか怖いつーか。Wikiならでは。
爆発的に増えたのはtDiary.Netがサービスを開始した、ちょうど去年の今ごろになるんだろうな。
■ 自分史
かみさんと夕飯を食べながら、「けっこう年配の人もtDiary使ってるんだよ」なんて話をしていた。
で、「じゃあ『tDiaryで自分史を書く』なんて本を出したら売れるかも。PDFで出力するプラグインを付けて、印刷・製本もできるようにしてさ」なんて言ってたんだが、1970年以前の日記は書けないという事実を思いだす。うーん、epocめぇ。
というわけでこの企画、あと20〜30年はしないと実現できそうにない。
■ わたしとtDiary(2)
なんか、苦労しましたとか泣きそうになりましたというコメントが目立つなぁ(苦笑)。
◆ mput [そんな事実はないような]
◆ ただただし [うへ、本当だ。Timeクラスが負の数を扱えるというのは知っていたんだけど、tDiaryが誤動作しないとは思わなかった..]
◆ こ〜りん [うちの鯖(PC-9821V7) + Ruby-1.6.7 + tDiary-1.5.3.20030422 だと、19..]
◆ ただただし [もしかすると、OSやRubyのバージョンの依存する話かもしれません(とだけ言って調べない)]
◆ epi [あ、ウチも別件でやってるとこで1970以前と2037(だったかな)以降が扱えませんでした(ってなんでそんな日にちが使..]
◆ mput [負のtime_tは1.7 featureのようです。 http://www.ruby-lang.org/ja/man..]
2004-04-23(金)
■ GoogleとSleipnir
今日の巡回で、Search.iniを直接編集している人を何人も見かけたので、ちょっと安心。
2005-04-23(土)
■ 京都(2) - 松風天満宮
目的その(2)はもちろんこま犬である。今回はいくつか、面白そうなこま犬がいる神社をピックアップしておいたので、まずはそれを目指す。知恩院の敷地内(?)にあるという情報だけあった松風天満宮は、地図にもない、民家の片隅(?)にあるような神社。庭先で主が植木の手入れをしている横で参拝。陶器製らしき黄色いこま犬は、表情がかなりいかつい。怖い。
■ 京都(3) - 粟田神社
京都近代美術館で仏教画(?)を見たいというかみさんを置いて、ひとり平安神宮周辺の神社めぐりへ。まずは粟田神社。3対くらいいるんだけど、どれもイマイチ。一対だけ変なのがいたのが慰めか。
■ 京都(4) - 岡崎神社
北上して岡崎神社。ここまぱっとしない。何対もいるんだけどなぁ。細かく見るといいところもあるんだけど、おれのこま犬鑑賞はインパクト重視なので、彫りの技術や年代には興味があまりないのだ。
■ 京都(5) - 生湯葉うどん
かみさんの携帯に、いま京都に来ているというサッカー観戦仲間からのメールが届いて驚く。落ち合って、うどん屋で昼食。
■ 京都(6) - 熊野神社
御所方面に歩きつつ、熊野神社へ。ここもイマイチのような、そうでないような微妙なラインナップ。ここの八咫烏のマークはかわいい。
■ 京都(7) - 下御霊神社
御所南側にある下御霊神社は、下調べをしてきた神社(にも関わらず、地元の郵便屋さんに聞かないと場所がわからなかったという)。この表情、見てよ。(独断と偏見によれば)こういうのがいいこま犬なんですよ。
■ 京都(9) - 伏見稲荷
かみさんの希望で、ラスト神社は伏見稲荷。ここにこま犬がいないのはわかっているが。つーか最近、かみさんが行きたがる神社にはたいていこま犬がいないような……。
歩きすぎて疲れ果てていたので、千本鳥居をくぐるのはあきらめた。
■ 京都(10) - 京都駅
……のホテル・グランヴアにあった謎の壺(?)。
こっちに移り住んでいる、元東京都民の友人2人と夕飯。会うのは10年以上ぶりなので、大変なつかしく、積もる話も多い……とは言え、ネット上で交流があるから近況はけっこう知ってるんだけど。
2006-04-23(日)
■ Let's note mini(2)
バッテリを外してみよというアドバイスをいただいたので、やってみたけど変わらず。たしかに完全放電している電池がつながっているとダメかも知れないのだが。くー、「これだ!」って思ったんだがなぁ。
そういえば、デスクトップPCの場合、M/Bの内蔵電池が干上がるとやっぱり起動しなくなったりするので、もしかするとノートPCも同じかも知れん、と思って分解してみた。
といっても、メカはからきしダメな方なので、ネジ一本外すのもドキドキである。裏面にある10本程度のネジをすべて外して、なんとかHDD、メモリ、チップセット(?)が見えるところまでたどり着いた。写真の右端にある黄色いのが電池っぽい気がするんだけど、接着されているらしくピクリとも動かない。
ネジをもう4本ほど外すともうちょっとバラせそうなんだけど、ロックタイトっぽいものが塗ってあるようで、緩まない。うーん、ここまでか。せっかく入手したのにジャンクだなんて、悔しいなぁ……と、泣く泣く元に戻した(←当然バラす時より時間がかかった←とりあえずネジは余ってない)。
◆ なぎさっち [M/Bに不備があったのはN4だったかなぁ...。もう20世紀のことだから詳細忘れた。 "N4 例の現象"でぐぐると..]
◆ nido [うちのN4も2年以上使っていなかったので不安になり先ほど起動してみました。 中に当時のFPANAPC(Nifty)の..]
◆ ただただし [「例の現象」なんて、初めて知りましたよ。それかなぁ。 リセットは何度もしたんですけどね。斜め45度から叩いてみたりも..]
◆ nido [だめでしたか。 うちのN4は、この先有効活用されることも無さそうなので差し上げましょうか?]
◆ ただただし [それを言ったら、ウチでも活用される予定はないです(笑)。]
◆ 通り掛かり [ハードディスクが正しく装着されていなかったりしませんか。私はAL-N2を使っていて,今日ハードディスク交換中に「電源..]
2007-04-23(月)
■ 沈黙のフライバイ (ハヤカワ文庫JA)(野尻 抱介)
こういう作品を読むと、ハードコアな宇宙SFというのは、実はどんなジャンル小説よりもロマンに近いんだよなぁと思う。
冷徹な理論を積み上げて、徹底して論理的な舞台を設定したあと、物語は主人公にこう迫るのだ。「さて、あなたはこれに命をかけますか。GO or NOGO?」と。二者択一。魔法は ないから、その他の選択肢という逃げ場はないわけ。ここでGOと答えればもちろんのこと、NOGOと答えてもドラマがある。決断を下した主人公に対する読み手の感情はもう、ロマンチックとしか言いようがない。
そういえば『ロケットガール』のブログで作者の野尻抱介が人命軽視に対するコメントを書いていた。アニメ版『ロケットガール』の序盤を見た視聴者が「人命軽視が不快」と書いていたことについて、作者は「有人宇宙飛行が必ず背負わなければいけないこと」と返している。このやりとりは双方にとってフェアじゃないと思う。
ゆかりは典型的な巻き込まれ型の主人公なので、初回の打ち上げでは「(有人宇宙飛行に対して)背負わなければいけない」何かなど持っていない(フィクションを成立させるために背負っているものがあるだけ)。宇宙開発という文脈では彼女には「NOGO」と答える権利があり、それは尊重されるべきなのだ。これを見た視聴者が不快感を感じるのはしごく当然だし、作り手が申し開きのできるものではない。『ロケットガール』のこの部分は、宇宙開発において越えてはいけない一線を明らかに越えている。
ただし、この作品は長編シリーズなので、この段階で断罪するのもまたフェアではない。2巻で茜と出会い、(アニメではやらないかも知れないが)3巻で月へ向かう段になると、ゆかりのモチベーションは明らかに変化する。おそらくその時点での彼女は「GO」と答えるだけの理由を自身の内側に抱くことになる。この期に及んでまだ人命軽視云々という輩がいたら、糞でも喰らえと返してよろしい。
閑話休題。
で、本書は短編集なので、そういう迷いはいっさいなし。ピュアな論理と、ロマンに満ちた決断があるのみである。「GO」と答える話もあるし、「NOGO」と答える話もある。どちらも納得できる決断で、実にドラマチック。しかも「NOGO」としたあとにはきちんと「次なるGO」に繋がるエピソードを残してあるという憎さ。はっきり言ってとことん読者を選ぶジャンルだが、こういうのを楽しめる自分でよかったと思う。
2008-04-23(水)
■ 銀河北極 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-4 レヴェレーション・スペース 2)(アレステア・レナルズ)
レナルズは、ニーヴンの「ノウンスペース・シリーズ」を目指してるんじゃないかなぁ。世代的にはおれと近いので、十〜二十代に頃にニーヴンを読んでるはず。個人的には、もうちょっとテンポが良くなって(特に長編は半分の長さに!)、この調子で続けば「21世紀のノウンスペース・シリーズ」と呼んでもいいんじゃないかって気がする。
そんなわけで『火星の長城』に続く第2短編集。「ノウンスペースっぽい」と書いたものの、レナルズはけっこうグロ好きらしく、ホラー風味の作品が多い。「グラーフェンワルダーの奇獣園」はまさにそうだし、一見するとミリタリー物のような「ナイチンゲール」があんな結末になるとは。いや、途中からなんとなくそんな雰囲気はあったけど。海洋リゾートSF風味な「ターコイズの日々」だって、個々の描写はけっこうキモい。
でも突出して面白いのはやはり「銀河北極」か。『タウ・ゼロ』を少々(少々?)スケールダウンしたような話で、登場人物がどんどん人間離れしていくのに、けっして人間性を失わないところがなんだかいい。希望があるんだかないんだかよくわからない結末も、雰囲気出てて好き。
2010-04-23(金)
■ Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus)(山本 陽平)
技術評論社の稲尾さんから献本いただいた。読むの遅くてすみません(ここまでテンプレ)。
とはいえ、すでに出回っている書評に付け加えることはほとんどないんだよなぁ。Webテクノロジーの基礎に関する最高の教科書のひとつだと思う。付録のリファレンスも含めて、作りが極めて教科書的で、色褪せない工夫が随所にあって感心する。Webサービス開発者に限らず、Webに携わる者はみんな読んでおくべき。
実は、途中までは、対象読者は開発者だろうと思っていたんだけど、最後のリソース設計のところで情報アーキテクチャとの関係が登場して、もっと広く読まれるべきだと思い直した。「Webアプリとか関係ないし」とか言いつつふつーの情報サイトを設計している人がいたら、自分が作ってるサイトが、いつかどこかでAPI化される可能性に気づいて居ずまいを正すのもいいと思うよ。
それにしても、かれこれ15年以上Webに関わってるのに、知らないことがいっぱい書いてあるんだもん、まいったわ。知らなかったところに付箋を貼りながら読んでいたんだけど、読み終わってあんまりたくさん貼ってあるもんだから、げっそりした。まだまだ勉強が足らんなー。
Webを支える技術 -HTTP、URI、HTML、そしてREST (WEB+DB PRESS plus)
技術評論社
¥2,827
といいつつ、ひとつだけ理解できないというか、納得できないところが。トランザクションのところがなんだかRESTっぽくないのがすごく気になる。
トランザクションリソースに対象となる操作を加えていくところで、「削除」に相当する指示を与えてないんだよね、このサンプル。トランザクションリソースにDELETEを送れないのはわかるし、代わりに使えるメソッドがPUTしかないというのもわかるんだけど、じゃあ「削除」はどこへ行ってしまったのか? 「ボディを与えてないから削除なんだ」というのはちょっと苦しいと思う。
やっぱりこういう複雑な要件をRESTfulに実装するのは困難な面もあるんじゃないかなー、と思った例だった。それともサンプルだから省略されている奥義があるんだろうか。もしかして『RESTful Webサービス』を読むと答えが書いてある罠だったりして(と思ったのでほしい物リストに入れておく)。
RESTful Webサービス
オライリー・ジャパン
¥4,180
追記
ますますひっかかるらしい。なんと……。
◆ TrackBack [http://developer.cybozu.co.jp/kazuho/2010/04/rest-re-web-a..]
2011-04-23(土)
■ 川崎 1-2 仙台@等々力陸上競技場
開幕直後に東日本大震災が起き、そのまま中断していたJリーグ、今日は豪雨の中"二度目の開幕"。よりによって被災地からベガルタ仙台を迎えての一戦。イベント好き(と言ってはこの場合は語弊があるか)のフロンターレがこれを見逃すわけはなく、前座の親善試合から牛タン販売まで、スタジアムは歓迎/応援/追悼一色である。
が、試合まで手加減するわけにはいかんのだよ。今日はケンゴと山瀬が同時にスタメン、やっと新体制らしいフォーメーションになったみたいなので勝たせてもらいます。とはいえ選手もやりにくいだろうとは思うけど。仙台サポーター席の前には、サポーターたちに向けて複数のカメラが固定されているくらいで(まったくマスコミときたら!)、これで勝っちゃったら悪者だよなぁ。
でも前半に川崎が先制。この先制をみてもそうだけど、山瀬の加入がかなりいい感じになってきてる。前線でタメが作れるので、うっかり一人で最前線に持ち込んじゃっても味方の上がりをしっかり待てるから、攻撃にバリエーションが出る。そんなわけで、前半はなんだかとってもいい感じだったのだが。
後半、山瀬が引っ込んでからはなんだか別のチームになってしまった感じで、2点を返されて逆転負け。ジュニーニョの投入も手遅れ。個人技では川崎が上回るシーンが多かったし、今まで苦手だったセカンドボールのキープも増えていたので、これはもう、気迫負け、気力負けだなぁ。終盤になっても仙台はまったく運動量が落ちなかったし。東北の希望を背負ってるチームは違います(←負け惜しみ)。
2012-04-23(月)
■ アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング―(樽本 徹也)
知人から「ユーザテストをやってみたいんだけど」と相談されて、「これがいいんじゃないかな、まだ読んでないけどきっといい本だから」なんて答えていたんだけど(ひどい)、やっと裏付けがとれた。いい本です。
ヤコブ・ニールセンが「5人で十分ですよ」と言ってからずいぶん長い時間がたったけれど、不思議なことにいまだにユーザテストを提案すると尻込みするクライアントが多い。まず最初のリクルーティングが心理的なハードルみたいだし、(どんなに手軽さを説明してもなお)すごく大変なことをするような先入観があるらしい。そんなリクルーティングを始め、「5人で十分」な成果をあげられるディスカウント・ユーザビリティを、いかに低コストで(その代わり何回も)実施するためのノウハウに絞ったのが本書。
本書で描かれるユーザテストには、マジック・ミラーで仕切られたご大層なテストルームは登場しないし、ビデオの解析に何週間もかけ、分厚いレポートを書く自称専門家も登場しない。文字どおりDo It Yourselfで、製品に責任を持つ自分たちの手で、自分たちが調達できるリソースだけでテストをする。安上がりにすると言っても、テストの信憑性を担保するためにはどこは削ってよくて、どこは削ってはいけないかが懇切丁寧に書かれているので、安心だ。
で、書名のとおりこのアプローチはアジャイルに通じるところがあるのだけど、実はこれまでのUX設計はアジャイルというよりもウォーターフォールとの相性が良くて、アジャイル開発にUXを取り込むにはUXの方をアジャイルにすり合わせなければならない……という流れから始まる、終盤ほんの数十ページの部分がけっこうエキサイティングで、個人的にはすごく面白かった。特にさらに終盤になってコラムで登場するRITEメソッドがなんか究極っぽくて、「やっぱり行き着く先はMicrosoftなのか」という。
なんにせよ、こういうライトウェイトなユーザテスト、あらゆる案件でやれるようになるといいよなぁ。
アジャイル・ユーザビリティ ―ユーザエクスペリエンスのためのDIYテスティング―
オーム社
¥2,420
合わせて読みたい:
2014-04-23(水)
■ 三浦海岸で「合宿」している
仕事で集中検討会を要するというので、場所を変えて「合宿」ということになった。IT企業で合宿というと朝から晩までコードを書いてというイメージだけど、残念ながらずっと会議である。
場所はマホロバ・マインズ三浦。リゾートホテルと謳ってるけど、客室に入って驚いた。構造がまったく普通のマンションで、1人部屋なのにベッドが3つも4つもある。洋室なのに土禁とか、キッチンがあるけどコンロが利用できないとか、だいたい各部屋の前にある廊下が吹きさらしで、どうみても潰れたリゾートマンションの成れの果てだ。物悲しいなぁ。あと「マホロバ」の英綴りが「maholova」なあたりもモゾモゾする。
でもまぁ、貸し会議室にはWiFiがあるし(ただしトラフィックが増えるとルータが死ぬ)、温泉もあってマグロも食べられるので、合宿用途には悪くないかな。
写真は宿の入口にあった謎の彫刻作品。四角柱がブラックホールだとすれば、少年と犬は見つめ合っていると解釈可能です。
2016-04-23(土)
■ アイマスが「ソーシャルゲーム」になったぞ
いまさら何を言ってるんだというタイトルですが、ちょっと待ってくださいな。
もともと「ソーシャルゲーム」の「ソーシャル」はプラットフォームがFacebookなどのSNSだったことから来ているだけで、そのゲームシステムに社会性があったからではない。そういう予備知識なしで「いわゆる」ソシャゲをプレイすると「どこがソーシャルなの?」って疑問を抱くことになる。という話は2012年ごろにちょっと書いた。アイマスの、シンデレラガールズ(モバマス)もミリオンライブ(ミリマス)も、モバゲーとGREEというSNSをプラットフォームにしているだけで、本質的な意味ではぜんぜん「ソーシャル」ではない。
ところが、最近ミリマスで始まった次のCDシリーズに収録されるドラマパートの出演アイドルを決めるプレイヤー参加の投票が、どうも「本来の意味でソーシャルっぽい」展開を見せているのだ。これはもしかすると革命かも知れない*1。
投票で順位を決めるってヤツはモバマスのシンデレラガール総選挙がすでにあって、いまも第5回が投票受付中だけど(今回は森久保乃々に全部ツッコんでおります)、これは単にCD化とボイス付きを決めるための得票によるランク付けで、しかも課金額に応じた傾斜もあるから、いつものように札束で殴りあう殺伐とした空間だ。
だがミリマスのこのイベント、3つのジャンルにそれぞれ5つの配役で合計15役。つまり同じアイドルを推していても15通りの選択肢がある。おまけに対象は765ASを除いたいわゆるシアター組の37人なので、765ASの13人を推しているPたちは最初から浮動票扱いだ。つまり、同じアイドルを担当しているPたちの間で投票先を集約し、浮動票をうまく集めなければ勝てない。
各々のアイドルの話をするためにゲーム内には以前からコンベンションセンターなる掲示板が用意されていたのだけど、これまでは雑談くらいでしか使いみちがなかったし、おおむねまったりした空気が流れていたのに、このイベントのおかげで一気に作戦司令室みたいな雰囲気に変わってしまった。しかもオープンな掲示板なので、作戦はライバルにも筒抜けである。
そのコンベンションセンターが、各アイドルの色が出ていて実に面白い。いち早く「村人A」の役をとりにいくことで結束を固めて勝負を決めたロコのPたちはなんだか得体の知れない集合意識みたいだし、わが北沢志保陣営のPたちは頑なな一匹狼が集まっててなかなか意見が固まらないし、その志保と「用心棒」役を競っているのり子のPたちはとにかくノリがいい。まさかPたちがこんなにも担当アイドルに似ているなんて思わなかったよ(笑)。
杏奈と百合子は数十票差を保ったままものすごい得票数で抜きつ抜かれつしているし、規模は違えど同様の接近戦は各所でみられるので、早々に脱落したアイドルのPたちはそのまま浮動票となって、戦場にカオスを追加する。
そんなわけでえらく盛り上がってるわけだが、ね、これぞ「ソーシャル(社会)ゲーム」じゃない? 何年もソシャゲをやってるけど、こんなにも社会性を感じたことはなかったよ。というか、アイドルをプロデュースしてる実感がすごくある。
今回の企画では、毎日ログインして、定期イベントにあるていど真面目に参加していれば全員が100票得られるという意味で格差もなければ課金要素もないんだけど、うまくマネタイズできれば今後のミリマスの売りになると思うなー。いや、これが魅力を伝える力になってプレイヤーが増えるなら、単体でマネタイズする必要はないかも。ミリマスの魅力は確実にあがったと思うし。
やっぱあれだよ、みんなちゃんとアイドルをプロデュースしたかったということじゃないかね。ソシャゲだって、アイマスなんだもんな。
追記: この件に関する参考エントリ:
*1 し、たんにおれが無知で過去に事例が存在するかも知れない。
2019-04-23(火)
■ 【ACL】川崎 2-2 蔚山現代@等々力陸上競技場
年間指定席だといつ撮っても同じ写真になっちまうし、ちょっと工夫しないとなぁと思うんだが、平日はいつもギリギリにスタジアム入りするからあんまり写真に凝ってる余裕はない。今日は仕事が少し押してしまってK.O.しばらくしてから入ったんだけど、その段階ですでに1-1。ちょっとしてからまた入れられて1-2へ。
負けてる感じはぜんぜんなくて、ポゼッションも途中まで70%を超えていたし、パス成功率も90%以上あって相手を20ポイント近く離してた。それでも勝てないのがサッカーなんだけど。向こうは別に引いていたわけではないけど、ペナルティエリアだけはしっかり守っていて川崎は中に攻め入れなかったので、たぶんそこだなぁ。
終了近くになると向こうは完全に引き分け狙いになってしまい、そのまま終了。うーん、勝てないね。なおかみさんは今日も欠席だったけど、一人観戦でも負けないようになったのは良かった(笑)。ACLは例によって審判のレベルも低いから、ギリギリのところにいるのは危ういんだよなー。
2020-04-23(木)
■ リモートワーク20日目 猫たち
グスタフに続いてドーラまでデスクの上に乗ってくるようになったので、同じように箱を与えた。
その間グスタフは寝室の布団に潜り込んで寝ているわけだが、ビデオ会議をするために会議室に向かうと(現在、会議室は寝室を兼ねています)、布団から這い出してきてこの有様である。というか2匹ともやたらとビデオ会議に参加したがるので困る。誰もいないところに向かって話をしているので、自分が相手だと思うのだろうか。
◆ ただただし [「ツッコミ」用フォームは、日付をクリックすると出てきます。で、こんな感じに表示されると。 全文は各日付のページで参..]
◆ ちょんぼ [なかなか面白そうっすね]
◆ バックギャモン [面白いです]