2007-12-01(土) [長年日記]
■ 公式ロゴ変更
募集を開始してからかれこれ一ヶ月にもなるので、昨日でこの日記をつけ始めて8年目になったこともあり、切り替えることにした。
ひょっとして1つも集まらないんじゃないかと危惧していたが、募集ページを見ればわかるように、なんと(ネタ?も含めて)8つも。ありがたや〜。
で、文字ロゴもいただいたが、やはりイラストっぽいのがいいよなぁと。へのへのもへじ風とか斜め後ろ姿はいずれも味わいがあるんだが、そもそも要綱に
「かわいい」ものもOK(むしろ推奨)
って書いてあるのに誰も読んでねぇ! ってTwitterで愚痴ったら、それまで文字ロゴ系をいくつか寄せてくれていた@metlogさんがカワイイのを描いてくれました。その後新たな応募もなかったのでコレに決定。なんと言っても、口の形が菊地真コンパチなのがいいよね(そこかよ)。metroさん、今度会ったらなんかおごります。っていつだそれ。
「@」を全角にしただけでspamも来なくなったので、応募用のアドレスはこのままにしておきます。もっとカワイイのが描けるぜ!……という人がいれば、引き続き受け付けます:-)
2007-12-02(日) [長年日記]
■ 紅葉シーズンは終わっちゃったなー
散髪の帰りに、ちょっとヤビツ峠~宮ヶ瀬ルートへ。
今年は、週末になると天気が悪かったり、妙に忙しくて出かけられなかったりしていたせいか、紅葉のシーズンを逃してしまったようだ。山は遠目には色づいているものの、近づいてみると赤というよりは茶色で、もう枯葉しか残っていない木々が大半。もみじも色が悪いし。1年で一番好きな季節なのに、がっかりだ。
約100km走って、オドは17,752km。
帰りにバイク用品店に寄って、エアポンプとバッテリチャージャを買ってきた。エアポンプは持ってたはずなんだが、引越し荷物から発掘されずにすでに数年。ないと不便なのであきらめて買った。ガレージという置き場があるので、今度はしっかりしたものを。本当はコンプレッサーを置くべきところなんだが、エアツール持ってるわけでもないし、そんなたいそうなモノがあってももったいないからなぁ。
バッテリチャージャは(BMWでは必須なのに)買いそびれていたんだが、純正じゃなくて一般車種用のを普通に買った。これからバッテリには厳しい季節なので必需品でしょう。これもガレージのおかげで、壁からぶらさげていつでも使えるようにしてみた。というか、常時接続しておこう。やっぱバイクにはガレージがないとダメだなー。
◆ kitaj [ガレージあるといいよねぇ. 賃貸だとガレージ付きはなかなかいいのが見付からないよね.]
2007-12-03(月) [長年日記]
■ 第一tDiary.Netではてなスターが使えます
なんとなくこっちしか見てない人がいそうな気がしたので念のため。
第一ではてなスターが使えるようにしました(→tDiary.Net)。ホントはもっと早く使えるようにするつもりだったんだけど、画像の差し替えを最新のCSSを使う仕様に追従させてる時間がなかなかとれず。こないだやっと更新したのでインストールした。
12月4日現在、第三もサポート。
2007-12-04(火) [長年日記]
■ Craving ExplorerをiPod touch向けに最適化
なくしたら困るファイルを日記に書いておくメソッド。Craving Explorerをカスタマイズして、iPod touchの画面サイズにぴったり合わせる。
Craving Explorerは、template/convert.xmlに変換方法の選択肢やffmpegのパラメタを書いてあるので、それをいじるといろいろ調整できる。とりあえず横幅480ピクセルいっぱいに表示するように、解像度だけチューニング。なんで縦じゃなくて横に合わせるかっちゅーと、おれが見るのは4:3サイズでも上下に黒い帯が入っていることがほとんどだから(理由は言うまでもなく)。
該当部分のみ:
(前略) <Item> <DisplayName>MP4(iPod - iTunes に自動登録)</DisplayName> <Accelerator>I</Accelerator> <ActionName>mp4-ipod-itunes</ActionName> <CommandLine>-acodec libfaac -ab 128kb -vcodec mpeg4 -b 1200kb -mbd 2 -flags +4mv+trell -aic 2 -cmp 2 -subcmp 2 -s 480x360</CommandLine> <FileExtension>mp4</FileExtension> <BeforeAction></BeforeAction> <AfterAction>RegistorITunes</AfterAction> </Item> <Item> <DisplayName>MP4(iPod-WIDE - iTunes に自動登録)</DisplayName> <Accelerator>D</Accelerator> <ActionName>mp4-ipod-wide-itunes</ActionName> <CommandLine>-acodec libfaac -ab 128kb -vcodec mpeg4 -b 1200kb -mbd 2 -flags +4mv+trell -aic 2 -cmp 2 -subcmp 2 -s 480x270</CommandLine> <FileExtension>mp4</FileExtension> <BeforeAction></BeforeAction> <AfterAction>RegistorITunes</AfterAction> </Item> (後略)
後半のエントリは追加で、ニコ動の16:9サイズの動画用。これがないと、16:9な動画はアスペクト比が狂ってしまうので。
2007-12-08(土) [長年日記]
■ 新しいPCが欲しいんだが、エプソンST110はどうだろう
最近、動画を保存するようになってからディスクの残量がかなりヤバいし、そもそもCPUがショボすぎて弾幕がスムーズに流れないし、iPod touch向けのエンコードも実時間の何倍もかかることもあり、いいかげん新しいPCが欲しくなってきた(PCの更新まで「ニコ動ドリヴン」かよ)。つーか、今のマシンを組んだのは2003年の6月だから、4年半も前じゃないか。物持ち良すぎだ!!
あとはまぁ、最近やたらとかみさんが散財していて、先週に液晶ディスプレイをグレードアップしたと思ったら今日なんてデジカメまで新しいの買っちゃって、散財が伝染った! こうなったらもう、散財するまで治らない。
さすがにもう自作する気は失せたので、メーカー品でも見てみるか……と、ヨドバシに行ったついでにデスクトップ売り場をぶらぶらしたけど、もうね、ダサすぎてまったく買う気になれない。一昔前の、「ただの事務機器でござい」って風情の無骨でクリーム色のPCなら、それはそれでいいんだが、家庭向けに下手なデザインをするようになってからのPCは、醜悪以外の何モノでもない。なるほど、Macに客が流れる理由がよくわかったよ。おれは流れないけど。
で、ぱらぱらと見ていた週アスに出ていた、エプソンのST110に惹かれた。明らかにMac miniのパクりだけど、小さくてシンプルなのはいいなぁ。なんでおれ、こういう小さいPCが好きなんだろ。
というわけで、とりあえずBTOで見積もり出してみたら、17万円。Core2 Duo 2.4GHz、メモリ3GB、ディスク120GB、OSはVista Ultimateでこの値段が高いのか安いのか、さっぱりわからん。ノートPC向けのパーツを使っているから割高なのは確かだろうが、ショップブランドあたりだと半分くらいになったりするのか知らん? でもどうせまた4年くらい使うんだし、そう考えれば安いよな。HDDは2.5インチだから、耐久性に不安があるけど。
で、買っちゃおうと思ったら、注文開始は12月中旬からだって! ぐは。
◆ しばた [http://www.acer.co.jp/products/desktop/asl5100/spec_asl510..]
◆ ただただし [あ、それはヨドバシで見て「このデザインならぎりぎりセーフかなぁ」と思ったヤツですな。でもメモリが最大2GBなので×で..]
◆ しばた [なるほどなー。省スペースPCでメモリ3Gはなかなかハードルが高そうだ。]
◆ えっと [ThinkCentre A61e Ultra Smallはいかが?]
◆ ただただし [lenovoか〜。そう言えば以前A61に目を付けていたのを思い出しました。確かにメモリは4GBまでいけるし、HDDも..]
◆ なぎさっち [後輩が一個前の使ってますが、バカでかいACアダプタがついてきますよ、エプソンの。]
2007-12-09(日) [長年日記]
■ リアキャリアを外した
早起きしてちょっと走ってこようと思っていたのに、気づくと9時だった。あーあ。
仕方がないので洗車など。ついでに昨日、ハンズでトルクスレンチのセットを買ってきたので、ちょっと付けたり外したりする。なにしろ最近のBMWは、ありとあらゆるボルトがトルクスになっていて、普通の工具だけでは何もできないのだ。「いじるな」って意図なんだろうけど、走行性能に関係ない部分くらいはいじらせてくれよなぁ。
まずは、こないだ買ったバッテリチャージャを、プラグの抜き差しだけで簡単に使えるように、専用のケーブルをバッテリに装着。バッテリのプラス端子までトルクスなんである。ひどすぎる。
それから、ほとんど役に立っていないリアキャリアを外した。キャリアというか、タンデム時のグラブバーなんだけど、これを外してタンデムシートも外すと、シートの後方が真っ平らになる。おまけにパニアケースの上面とツライチになるので、それはそれは広大な平面が登場するのである。もっとも荷掛けフックがないので、最強度ではプレスカブの方が上かも知んないけど。つーかトップケースを買うべきか。
◆ unbe [トルクスレンチは、ムダなく力が伝わるので作業性が高くねじの摩耗が少ないと言われていますね。 セットでないと役立たない..]
2007-12-10(月) [長年日記]
■ 最後の(?)チーズグラコロ
各地の同盟員から販売終了の報告が相次ぐ中、やっと見つけた一軒で遅い昼食。これが最後になるかもわからんね。今年もごちそうさまでした!
しっかし、例年こんなフリーダムな販売形態だったっけ?
2007-12-11(火) [長年日記]
■ Lenovo A61e到着、Vistaを探検する
土曜日にST100が欲しいと書いたら、ツッコミでLenovoのA61eはどうよと勧められ、調べているうちに欲しくなって日曜の午後にポチっとした。で、48時間後には届いているわけです。まぁ、完全なBTOじゃないから、今どきこれくらい普通か。
予想どおりちっこい。ちっこいけど、カワイイかと言われるとそうでもない。IBMらしい無骨なテイストで、デスクサイドに置いても恥ずかしくないね。ボディサイドのラッチを1箇所動かすだけで内臓をさらけ出してくれるところもイイ。ACアダプタは予想よりデカかったけど、据え置きで使うものだから見えないところに置けるわけで、ぜんぜん許容範囲内だ。
セミBTOなので、ディスク容量の選択肢が限られてるとか、よけいな付属品が付いてるとか、2GB x 2なメモリの到着が2週間遅れとか(しかも標準の1GBは捨てないといけないとか)、細かい不満はいろいろあるけど、これで10万そこそこなのはお買い得だよなぁ。
- CPU: AMD Athlon64 X2 BE-2350
- Mem: 4GB
- HDD: 160GB
- OS: Windows Vista Business
↑を書こうとしてLenovoのサイトを見たら、なんか構成が変わってて、320GBディスクが選べるようになってるし! 邪魔なキーボードも付属しないし! しかも安いし! 絶望した!!
ま、なんにせよ、人生初のAMDで、おまけにVistaですよ。ドキドキ。で、今夜はとりあえず立ち上げて、セキュリティ対策をしてから*1Vistaを探検。
グラフィックがチップセット内蔵で貧弱なせいか、デフォルトでClearTypeが無効になっているらしく、フォントがガタガタで汚いことこの上ない。せっかくのメイリオが泣くよ。XPでも全面的にClearTypeを有効にしていたから、これは我慢ができないと思い、設定を変えようとしたのにどこにも見つからない。
XPではコントロールパネルの「画面」の中で、デザイン変更の詳細設定でClearTypeを有効にできたはずなんだが、そもそも「画面」アプレットがなくなってるし。コンパネを片っ端から開いて探すも、それらしい設定はどこにもない。唯一「システム」の中でそれっぽい項目がOFFになっていたけど、変化がないし。
1時間ほど格闘したあと、ふとヘルプから「フォント変更」って入力したら、ずばりの項目が見つかって*2、それによると「デザイン」を使えとある。ヘルプにリンクが埋め込まれていたのでクリックすると、なるほどXPで見慣れた「デザイン」が立ち上がり、無事にClearTypeをONにできた。
でもそんなアプレットはコンパネにはないわけだが。どういうこっちゃ!
とまぁ、そんなひどいバグ(だよなぁ? それとも探せば他の場所にあるのかな?)のあるVistaだが、巷で言うほどひどくないじゃん。
そりゃ、大胆にUIを変えれば、従来の方法が使えなくなって不満に感じる人が出るのは仕方がない。Windowsはその辺に配慮して、できるだけ互換性を維持する進化をしてきたわけだけど、いつまでもそのままじゃ進歩がないわけだし、どこかでガラリと変える時期は来る。それだけの話だ。
都合のいいことに人間は適応力の高い生き物なので、このUIもすぐに慣れるだろう。WindowsからMacOSに移行する人もいるくらいなんだから、これくらいの変化は屁でもないでしょ。
◆ しばた [もう届いたんですか。早いなー。]
◆ おが [beta2 のときに VISTA を試しに使っていたんですが、ゴミ箱を消すことができちゃってかなり焦りました(笑)。..]
◆ ただただし [ごみ箱が消せるのはWindows2000の頃からそのままですね。ずいぶん昔にそんな記事を書きました: http:/..]
◆ おが [あ、Windows 2000のころからあるんですね。たしかに実害はないのですけど、ちょっと不思議だったんで・・・]
◆ 通りすがり [[コントロールパネル]->[デスクトップのカスタマイズ]->[色のカスタマイズ]->[同ページ下部 詳細な・・・]-..]
◆ TrackBack [http://d.hatena.ne.jp/soz/20080412/1207976951 すぴりっつおぶぜろ DE..]
2007-12-13(木) [長年日記]
■ Windows Vistaの環境設定(2)
2日目にして、早くもUACを無効にした。わはは。
だってhostsファイルが編集できねぇんだもん。UAC切らずに編集する方法があるのかも知れないけど。UAC、仕掛けとしてはアリだけど、互換性を犠牲にしすぎだなぁ。UIは慣れることでなんとかなるけど、いままでできていたことができなくなっちゃうのはちょっとな。
……ということで、少ない時間を縫いながら、環境設定を続ける。まずは当初の目的(?)であった、快適なニコ動視聴環境のセットアップ。
Synergyを導入
溜め込んだFLVファイルやら、iTunesで管理しているモロモロのメディアファイルを扱えるようにするために、旧マシンからネットワーク経由でファイルをコピー。なんだかんだと新旧双方のマシンを参照する必要があるが、キーボードとマウスを2台置くのもうざいので、Synergyを導入した。LANでつながった複数のマシンで、キーボードとマウスをソフトウェアだけで共有する超便利ツールである*1。
Vistaで動くか不安もあったが、特に問題なく動いた。使い方なんかはネットを漁ればいくらでも出てくるのでいちいち書かない。
メディア関連ツールを片っ端から
iTunes、GOM Player、Craving Explorer。これで視聴とエンコードはだいたいいける。すべてVistaで問題なし。GOM PlayerがDivXコーデックを内蔵していることを今ごろ知った。じゃあDivX純正のクソ重い上に不安定なプレイヤーは入れなくていいんだな。
そうそう、今まで「C:\home\ユーザ名」をHOMEディレクトリにしていたんだけど(ようするにMy Documentフォルダ)、せっかくVistaでは「C:\Users\ユーザ名」なんてフォルダができて、従来の「C:\Documents and Settings\ユーザ名」なんてキモい空白入りのパスじゃなくなったから、これをそのままHOMEとして使う方針に。
でその結果、ファイルのコピーを終えてからおもむろにiTunesを立ち上げ、頭を抱えることになる。
iTunesのDBに入っているパス情報が異なるので、iTunesの管理下にない古いMP3ファイルやPDF化したドキュメント類(これもiTunesで管理している)が、ことごとく「!」マーク付きになってる! ぎゃー。
というわけで、これは対策を検討中。MP3はタグが入っているから、いっそiTunes管理下に再登録してもいいか。PDFは今後はiTunesを使わない方向もアリかもねー。Explorerもタグ管理ができるようだし。つーか、パス情報を一括置換とかさせてくれればいいのに! >iTunes
*1 Windowsどうしならリモートデスクトップを使うのが正解なんだけど、Synergy使ってみたかったんだもん!(「だもん」じゃねーよ)
2007-12-14(金) [長年日記]
■ Windows Vistaの環境設定(3)
FLV→MP4へのエンコードが、実時間より短くなって、従来の半分くらいになったよ! うひょー。あと、愚民弾幕やコメントアートで動画の再生が止まったりしなくなったし。こんなに違うなら、もっとはやく買えばよかった。
続・デザイン変更の話
初日にデザイン変更の画面が出せねぇって書いたらツッコミで教えてもらった。そんなところにあったのか。思っていたよりも浅いところにあったかも。
見つからなかった原因を内省してみると、どうも自分は「ボタン」を探していたように思う。これはもうWindows2000あたりまでのデザインで、実際はXPあたりから、
- 押すと副作用がある操作はボタン
- 副作用がない(画面の切り替わり程度)のはリンク
というWebのパラダイムが導入されていたので、それに倣っているということだ。つーことは、こっちが慣れるべき変更だな、これは。
もっとも、白地に妙に薄い水色のリンクなんて、どう考えても間違ってるわけだが。もうちょっと濃くすべきじゃないか。このへんのセンスのなさがいかにもMicrosoft?
続・iTunesの移行の話
ツッコミでいろいろとアイデアをもらう。
エクスポートは実はやってみていたんだけど、インポート中でエラーが出てうまくいかなかったのでした。メッセージが不親切で*1、どのデータが問題なのかわからず、手の打ちようがなかった。そもそもエクスポートしたXMLファイルには、音楽・ビデオファイルのものしかなくて、肝心のPDFファイルの情報が完全に欠落していたので、この手法は使えない。
Win32OLE経由というアイデアはすごく面白そう! ちょっと時間見つけていじってみます。汎用のツールを書けば、幸せになる人が多そう。
*1 iTunesはたいていエラーメッセージの内容が不十分で不親切だ。Apple製品てどれもそうなんだろうか。
2007-12-15(土) [長年日記]
■ tDiary 2.2.0リリース、実に3年半ぶりの新しい安定系列
15日の日記に書いてしまうけど、日付上では16日、tDiaryの新しい安定系列である2.2をリリースした*1。いっしょに脆弱性情報も公開(とほほ)。
いやもう、3年半もダラダラダラダラ開発してるなんて、今どきのFOSSじゃありえんよな。のんびりしすぎにもほどがある。とはいえ、25年の寿命を目指す以上、無理は禁物ってことで、たぶんこれからものんびり行きますよ。
なお、SF.netへの公開は明日以降、暇ができたらやります。最近はどーせ日本人しか使ってないし、問題ないでしょう。
*1 奇しくも関東Ruby忘年会と同じ日程である。関係ないけど。
2007-12-16(日) [長年日記]
■ Ruby関東忘年会
- 「関東」と言いながら「とRuby」と重なっていたので、栃木の人(と一緒に拉致されていた角谷さん)は来てなかった模様。
- 何人かから「リリースおめでとうございます!」と言われた。リリースが「おめでたいこと」という認識があまりなかったので新鮮だった。そうか、めでたいのか。
- iPod touch上でRubyが動かないのはメモリ不足じゃなくて、GCのバグだって! akrさんや中田さんは、エラーメッセージをひと目見るだけでGCが原因だとわかるそうだ。バグなら直せるよなぁ(誰かが)。
- プログラミング言語の半減期(ユーザが半分に減る期間)の話。COBOLは長い。
- Vistaはけっこういいよ、という点でartonさんと意見の一致をみる。artonさんが言うなら間違いありません。
- かんさんとアイマスMAD会議(詳細略)。
2007-12-17(月) [長年日記]
■ キルン・ピープル 上 (ハヤカワ文庫 SF フ 4-19)(デイヴィッド・ブリン)
本当は夏にブリンが来日している間に読んでおいて、本人にツッコミを入れたりすべきところだったんだけど、遅れに遅れてもう12月である。日々積読が増える今日このごろ。
身も蓋もないまとめ方をすると、日本人にはおなじみの「パーマンのコピーロボット」が本当に商品化されたら……という話。コピーの生成や記憶の統合について、かなり真面目に描きこんであるので、パーマンをネタにいろいろ妄想したことのある人には掛け値なしで面白いと思う。
体裁は、主人公を探偵にして、本人とコピーが入り乱れるちょっとドタバタっぽいミステリタッチの作品。ちょっとアシモフっぽい。ブリンにしては軽い*1ので、相変わらずのストーリー展開でぐいぐい読ませる上質のエンターテイメント。楽しかった。
終盤、どんどんオカルトっぽい方向に話が進んでしまい、「これじゃ『幼年期の終わり』だよ」と心配していたんだが*2、最終的にはちょっといい話に落ち着いて、ほっとした。まぁ、あそこでオカルト方面に走った方が、最近のSFファンにはウケたかも知れないけどな。
とはいえ、やはり近年のSFでの流行であるアイデンティティ物として読めば、いろいろ考えさせられることも。……でもまぁ、楽しんで読めばいいんじゃね?
2007-12-18(火) [長年日記]
■ メモリが届いたので増設した
A61eの本体到着から遅れること約1週間、一緒に注文してあった2GBメモリ2枚が届いた。さっそく入れ替え。しかし、ThinkPadと同じSO-DIMMだからといって、ThinkPad向けのマニュアルしか同梱しないのはどうなのよ! >Lenovo
とはいえさすがメーカー品、がたがた言わずにきっちり認識してくれた。相性問題に遭わずにメモリ増設ができたのは何年ぶりだろう……。でも、4GB積んでもシステムが認識したのは3167MBでした。わかっていたとはいえ、もったいない話だ。かといって64bit OSにすると、今度は動かないドライバが続出するのも目に見えてるしなぁ。
で、「Windowsエクスペリエンスインデックス」は2.9から3.0へ。つーか、メモリの値は1GBだと2.9で、4GBにしたら一気に5.9だよ。実際、体感できるほどスムーズに動くようになった。これは快適だ。今度足を引っ張っているのはグラフィック(3.0)だけど、これはまぁ、わかっていたことだし、昔のようにFPSのゲームをやることもないので、これで十分だろう。
2007-12-19(水) [長年日記]
■ CD 3枚
THE IDOLM@STER Christmas for you!(ゲーム・ミュージック)
相変わらずXbox360持ってないのにこの搾取されっぷり。ニコ動経済効果恐るべし。たぶん残りの5人のが出たらそれも買う。
もっとも、さすがに『THE IDOLM@STER MASTER BOX I&II(ゲーム・ミュージック)』まで買うことはないと思うが。……と言いつつなぜかWishlistに入ってるけど。つーかこれ、現状ではもはや「MAD作者向け素材集」じゃね?
新曲「メリー」をはじめとしてどの曲もいいけど、千早にはガチで賛美歌とか歌って欲しかったかなー。
CUSCOの古いCDを2枚
iTunes用にアートワークを探してふらふらとHMVをさまよっていたら、なつかしいCUSCOのCDがけっこうそろっているのを発見して、『Planet Voyage』と『Virgin Island』をポチった。見覚えのないジャケットだと思ったが、輸入版らしい。CUSCOは20年くらい前(?)のシンセサイザー系バンドで、邪魔にならないので学生時代は作業用BGMとして重宝していた。今でもTV番組のBGMでよく使われてたりする。
LPレコード処分時にいっしょに捨てちゃって、たまに聴きたいなーと思っても、CDはとっくに廃盤だった。Amazonにもあるけど、ユーズドであり得ない値段がついていたりして。いよいよとなったらロシアの怪しいMP3屋から買わなきゃと思っていたんだが、そうか、輸入版ならまだ普通に買えたんだな。気が向いたら他のCDもHMVで漁ろう*1。
それにしても、お偉い権利者の方々は、自分の大切な顧客を泥棒呼ばわりする前に、すべての手持ちのコンテンツを正規ルートでちゃんと買えるようにしたらどうかと思う。ビジネスとして考えても、ダウンロード違法化とか言う前にそっちをやるのが先だろ、常考。20〜30年前の音楽だってiTunes Storeに置いておくだけで、おれみたいなノスタルジー組が喜んで買うんだからさ。
*1 と思ったが肝心の『Desert Island』や『Cool Island』がない。がっくり。
◆ *namu* [>すべての手持ちのコンテンツを正規ルートでちゃんと買えるようにしたらどうか 強く同意、権利を主張するのならば供給す..]
2007-12-21(金) [長年日記]
■ Windows Vistaの環境設定(4) - 何かがディスクを食っている
忙しくて環境設定がなかなか進まないが、日常的な生活(ニコ動とメールと巡回)はなんとなくこなせるようになってきた。細かいバグはあるものの、そんなに悪くないOSだという認識に変化はない。SP1が待ち遠しいけど。
なんて甘い評価を下しかけていたところ、ふとExplorerを開いて愕然。ディスクの残りが20GBしかない。
このドライブは(Lenovoの選択肢が少なすぎて)160GBという今にしてはかなり少ないものの、今まで数年かけて80GBをいっぱいにしてきた身からすると十分だと考えていた。実際、旧マシンからデータを移した状態で約半分を消費していたところまでは確認していたんだが。この数日で何があった?
まずはディスクのクローンアップで不要ファイルを消してみたが、せいぜい数GBしか減らない。
そういえばプロパティに出てくるなんか変なバックアップを取っていたっけ……と思い出して(復元ポイントのことである)、その設定をみてみたらONになっていたので、これをOFFにした。ここ数日でやったことと言えば、iTunesに移行しそこねたCDの再リッピングなので、代わりに削除した古いMP3ファイルのバックアップが溜まっている可能性がある。
……と確信してたのに、それで回復したのはせいぜい数GBで、ぜんぜん元に戻らない。
試しにFileSumを持ってきてファイルサイズをぜんぶ勘定させたら、記憶にあるくらいの容量が出た。つまり、Explorerの表示と乖離がある。目に見えない何かが50GB以上もディスクを食ってるってこと? なんだそりゃ。
2007-12-23(日) [長年日記]
■ なぜGPLを選ぶのか
Twitterで「OSDって不自由だよね」みたいな会話をちょっとしたので、(それとは関係なく)自分がリリースするソフトウェアにGPLを採用している主観的な理由を書いておこうと思った。
自作のソフトウェアをオープンソースソフトウェア(ないしはフリーソフトウェア)として配布しようとして、OSDを参照すると、けっこうさまざまな制約が課せられていることに気づいて、「なんだ、けっこう不自由だな」と感じてしまうのはよくあることだ。これは、そもそもOSDが謳う「自由」の主体が作者ではないことに思い至らないことに起因している。
作者にとって最大限の自由をもたらず配布形態は(いろいろと別の問題を抱えはするものの)public domainなわけで、そこにさまざまな条件を加えたOSD準拠のライセンスを選択することはなんらかの不自由を呑むことに他ならない。じゃあ、OSDが謳う「自由」は誰のための自由かと言えば、利用者のための「自由」だ。自由の主体を利用者に置くために、作者には「あれをしちゃダメ、これをしちゃダメ」とさまざまな制約がつけられている。
ここまではよい。自分もFOSSの利用者としてはその自由を享受する立場にあるわけで、自作のソフトウェアを公開するにあたり、同じ自由を利用者に分け与えるのはやぶさかではない。
では、数あるOSD準拠ライセンスの中から、なぜGPLを選択するのかと言えば、GPLにおける自由の主体は、実は利用者ですらないと考えているからだ(おれが)。
GPLの最大の特徴といえば、やはり改変したソフトウェアも同じGPLで配布しなければならないという、いわゆる「汚染」条文にある。これをもって最大の不自由と考え、GPLを採用しないプロジェクトはけっこう多いように見受けられる。たしかにこれは、よりによって利用者の自由を制限しているわけで、他のOSD準拠ライセンスとは一線を画している*1。
しかしこれは、利用者でない何かに最大の自由を与えるために設けられているのだと考える(おれが)。
その「何か」とはつまり、ソースコードそのものだ。この条文があるからこそ、ソースコードは利用者の勝手な裁量から離れ、真の自由を手に入れる。被創造物が、造物主のくびきから逃れるイメージを思い浮かべていただきたい。絵心があれば、ここらあたりでソースコードちゃんの擬人化でもやってるところである。
この、人ならざるものに対して最大の便宜を与えるために、造物主である人間の自由さえも制限するという、ある種の本末転倒さに、自分はもっとも魂を揺すぶられたので*2、もう、GPL以外のライセンスを採用することなど思い浮かびもしないのである。こんなぶっ飛んだライセンスを考え付ける人間ってすごい。RMSスゲーよ。←このあたりが「主観的」たる理由。
以後、人から「tDiaryはなんでGPLなんですか」とか聞かれたらここを読んでもらうことにする。ちなみに客観的な理由は特にない。実は「いろいろ選ぶのが面倒だったから」という……ってこれも主観か。
追記
4年近く前にほとんど同じことを書いていたことに気づいた。あっちはCCライセンスについての話だけど。
2007-12-24(月) [長年日記]
■ クリスマスのごちそう
今年はかみさんが通販で「まごころ奥入瀬鶏」というのを一羽買ったので、丸ごとローストにした。オーブン久々の出動。焼きあがったもののどうさばいていいのかわからず、途方にくれそうになったけど、「ローストチキンの切り分け方」でググったら100件も見つかってひと安心。みんな苦労してるんだな。
いままで2人家族で一羽は多すぎるんじゃないかということで控えていたんだけど、というか実際、もも+αを食べたら満腹になったけど、パーツで買ってくるのに比べたら実にジューシーでうまかった。あと2、3日はこの調子で鶏が続くけど(笑)、飽きずに食べられそうだ。
2007-12-25(火) [長年日記]
■ Ruby 1.9.0リリース祭が面白すぎる
本日(12月25日)リリース予定のRuby 1.9.0、ruby-devしか追ってないけど、面白すぎる。いやまぁ、当事者のみなさんはそれどころじゃないとは思うけど、なんかお祭りっぽくていいですなぁ。特に、どさくさ(?)にまぎれて変なものをコミットしちゃう中田さんとか。
で、当初15:00予定だったリリースが、次の目標である19:00を過ぎてもまだ出ず、これを書いているのは日付の変わる15分前なわけですが。何もお手伝いできないけどがんばってください。
でも明日早いのでもう寝ます(←ひどい)。
2007-12-26(水) [長年日記]
■ 輝くもの天より墜ち (ハヤカワ文庫 SF テ 3-6)(ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア)
ティプトリーの長編、夏に出ていたけどやや遅れ気味ながらやっと読んだ。ノヴァのガス雲通過を見物するために異星に集った10数人の人々が巻き起こす、ミステリ風味の、ちょっとだけドンパチがあるけど基本的にはそんなに騒がしくない話。ストーリーだけ追えば、どうということはない。
ただ、読み始めてわりと早いうちに、ある「匂い」を感じた。そう、『たったひとつの冴えたやりかた』と同じあの匂い。この先には、アレと同じ、胸が締め付けられるような悲劇が待っているという確信。もちろんティプトリーのこと、単なる悲劇で終わらせない、至高の読書体験も待っているに違いない。
先に進むのにこれほど勇気を振り絞らなければならない本があるとは。それくらい、『たったひとつの……』にはトラウマに近い衝撃を受けたわけだが、まぁ、だからと言って読まずに我慢できるわけがない。マゾヒスティックな快感を感じつつ、読む。
案の定(?)、物語では次々に悲劇が巻き起こるわけだが、「これか?」「それともこれか?」と自問しつつも先へ先へと読み進む。最後はある意味、極めつけの悲劇が待っているわけなんだけど、「ガーン」というショックというよりは、むしろ「ずしーん」という果てしない重量感。本を持つ手が震えたよ。あぁ、これだからティプトリーはやめられん。
2007-12-29(土) [長年日記]
■ 天皇杯準決勝: 川崎 0-1 鹿島
始終押していたのに、あっけない失点で敗退。あれだけシュートしながら一点も入らないとは、どうかしてる。なんにせよ、2007年シーズン、終了〜。
当たり前のように優勝争いに加わるほど強くなったのに、初タイトルは遠いナァ。何が足りないんだろう。
2007-12-31(月) [長年日記]
■ 走り収め
がんがって早起きした。なんでも今日から寒波が来るらしいのだが、いつもの冬装備をしてみたら、確かに寒いけど、途中で引き返したくなるほどの寒さではなかった。それにしても、バッテリチャージャがあるだけで安心感がこんなにも違うとは。一発でエンジンがかかる確信があるっていいナァ(普通だろ)。
いつものとおり、東名を厚木で下りて、小田原厚木道路で伊豆方面へ。大掃除が途中なので、行けるところまでってことで。真鶴あたりで夜が明けたので、休憩がてら写真を撮った。どうも水平線に雲がかかって、スカっと明けないなぁ。明日の初日の出はどうだろうか。
網代あたりのすかいらーくで朝食をとったら時間切れになったので、Uターン。実家に寄って挨拶だけしてから帰還、そして21時まで延々と大掃除……。
◆ ブチャ猫 [たださんが随分可愛らしくなりましたね。]
◆ router [たださんだったのか…]
◆ metro [奢り楽しみにしてます(w]
◆ ただただし [ちょw 今ごろ反応がww]