2006-12-01(金) [長年日記]
■ 「はやぶさ2」を応援したいけど……
野尻ボードを見て、はやぶさプロジェクト トップに跳んで、「ありゃりゃ」と思った。本当にリンクして欲しいのは「はやぶさ」の近況と「はやぶさ2」についてで、ついさっきイトカワ検出ニュースにはじき出されたようだ。
なんか、ダメなWebサイトの典型だよなぁ。とほほほ。キミら学者は論文を書くときに、冒頭にサマリをつけて、その論文で一番言いたいことをずばり書くだろう。なんで同じことがWebサイトではできないのかな。「はやぶさ2」を応援して欲しいのなら、それ専用の特設ページを作って、トップの一番目立つ場所にバナーのひとつでも貼ろうよ。記事の下の方に小さな字で「応援もほしいです」なんて、奥ゆかしいにもほどがある。Webでは日本人の美徳なんて忘れてしまえ!
というわけで、ここにリンクをしても応援したことになるのかどうか、よくわからんよ。現時点で一番いいのは、L/Dの財務省のご意見箱に投稿する(もしくはまとめサイトの勝手キャンペーンページ)にリンクをしつつ、実際にアクションをすることだろう。まぁ、こういうことは民間の勝手サイトの方がフットワークが軽いから、これでいいのかも知れん。おれも時間作ってメール書こ。あとは誰か、「はやぶさ2を応援しよう」バナーを各サイズ作るのだ。まずは露出しないと。
という話はさておき、いまトップにある「イトカワ検出」のニュースもすごい。長年日記を読んでいると、ちょうど去年の今ごろに、はやぶさの動きに一喜一憂していたのがわかる。つまり、地上からは目視できない星にむかって(電波では見えていたわけだが)、探査機を降ろしたり上げたりしていたわけで、わかっていたけどすごいよなぁ。
ともあれ、あと2、3ヶ月待てば地球に向かって出発する(はずな)わけで、またドキドキわくわくが待ってるわけですな。楽しみだ。いや、ドキドキは少なめでお願いしたいけど。
2006-12-02(土) [長年日記]
■ 伊豆へ(1)
家族サービスというか、家族旅行で、稲取温泉へ。
天気は絶好で、風がほとんどないので、伊豆の海はまったくといっていいほど波がない。真鶴あたりで休憩がてら海岸に下りてみたが、こんなに底まで見えるのは初めてだ。
それにしても、J1の優勝決定試合があると言うのに、家を出たのが12時過ぎだったので、熱海のあたりでキックオフしてしまった。AMラジオを聴きながら渋滞にもまれる。
まぁ、協会のえこひいきがあろうとなかろうと、レッズが強いのは確かなので、優勝は時間の問題だったと言えるだろう。おめでとう。
で、どうせレッズが優勝するならガンバには負けてもらわないと。というのは、セレッソに勝てばフロンターレが2位になるからである。というわけで、内心は優勝の行方よりそっちが気になっていたりして。
結局、目的地に着く前に試合終了、来年のACL(access control listじゃなくてasia champion league)はもらったぜ。
宿は稲取の山奥(といっても数kmだが)で、周りにはなんにもない静かなところ。部屋数が少ないからか、大浴場には誰もいなかった……のでカメラ持ち込んでみたりして。うーん、手ぶれ補正が欲しい……。
食事は地物の金目鯛がめちゃうま。
2006-12-03(日) [長年日記]
■ 伊豆へ(2)
朝食も、「塩鮭、目玉焼き、ハム」という旅館の定番でなく、いろいろ工夫があってよかった。稲取の朝市でイチゴとシイタケを買って出発(←なぜ魚を買わぬ)。
先端まで南下しようということで、海岸沿いを下る。途中、白浜海岸で休憩。相変わらず凪いでいるので、静かな海だ。
その後、白浜神社に寄って、ひさびさにこま犬をGET。ここ、境内が砂利じゃなくて白砂がしいてあるのが面白かった。
実は伊豆には(バイクで)何度も来ているけど、石廊崎まで行ったことはなかった(単なる観光地嫌いなだけだが)。この季節なら混んでないだろうしと、行ってみた。予想したとおり、とうだいは狭き門であったが、岬の突端の神社には無事参拝。もっとも、置いてあったこま犬は見事なまでの「昭和」だったけど。
この時点で15時。海岸沿いを北上したらひどいことになりそうなので、天城峠、伊豆スカイライン、箱根新道を通るルートをカーナビに設定し、渋滞知らずで半島を駆け上がる。
途中、伊豆スカイラインで夕暮れ。バイクでは早朝にしか来ないから、夕焼けを見るのは初めてだ。伊豆スカは、半島の東側も西側も見られるから好きさ。
東名はちょっと渋滞していたが、それ以外はほぼノンストップで、計算どおりに帰着。
◆ ラム [写真が凄く綺麗でびっくりしました。癒されました。感激です。]
2006-12-04(月) [長年日記]
■ W-ZERO3上のmixiブラウザ「MZ3.i」がいい感じになってきた
- mixiはしょせん暇つぶしなので、電車で移動中に手軽に読みたい
- でもW-ZERO3のIEはノータップ(←画面をタップしないこと。造語)で操作できない
- 片手でキー操作だけで使える専用ブラウザがいい
- というわけでMZ3.iを使ってみている
- 0.3.xの頃は字も小さいし(最近RealVGA化してみているので)、添付写真も1枚しか見られないのでイマイチだったが
- 最近公開された0.4.xは上記の問題が克服されてけっこういい感じになってきた
- 完全にノータップじゃないけど、画面の下端しか触らずに済むので、実質的に片手操作可能だし
- 一度に数エントリの日記を書くような人の場合は読み逃しがあるけど、これはmixiがタコなのでしょうがないか
- 「それPla」とかいうのはなし!
- つーか、何この箇条書きエントリ……
◆ たっけ [ご紹介ありがとうございます♪ >画面の下端しか触らずに済む 一応(強引に)ソフトキーにも対応しているのですが、それ..]
◆ ただただし [やや! わざわざすみません。 (見逃してるのかも知れないけど)たとえば日記本文の画面から、一覧に戻るときにはソフトキ..]
◆ たっけ [その操作は「クリア」キーでできますよ。 あ、003, 004 ではクリアキーないんでしたっけ。。。]
◆ ただただし [なるほど……じゃあ、003、004のためにコンテキストメニューにも「戻る」を入れてもらうよう、要望します〜]
◆ たっけ [先ほど公開した Ver.0.4.0 正式版で対応しました。 ちょっと遠いですが、 左ソフトキー|画面|前の画面へ ..]
2006-12-05(火) [長年日記]
■ お外プログラミング
通院日だったのでそのまま休み、午後遅くから改装復活した木の里にて「お外プログラミング」。
2時間ほど粘って、どうしても必要な作業はできたが、やはりネットにつながってしまうと集中力がそがれるなぁ。
2006-12-06(水) [長年日記]
■ 今年のグラコロ同盟活動は12/10まで
gurakoro.jp(の、ひじょーにわかりづらい記述)によれば、今年のグラコロは12/10までだそうだ。開始時期が遅れたんだから、終了時期も遅らせてくれればいいのに。
というわけで、駆け込みで。ごちそうさまでした!
2006-12-07(木) [長年日記]
■ オーガニック絶対領域を見た
今朝、駅までの道で小走りの女子高生が追い越していったんだけど、彼女の足にみごとな絶対領域があって「おおっ」と思った。といってもソックスじゃなくて日焼けあとだけど。
おそらくスポーツをやっているのだろう、ウェアがスパッツなんだと思うが、そのために腿の途中から下がくっきりと褐色なんである。その境界とスカートの間が絶対領域のごとく見える。そんなみっともない状態を隠すことよりも、短いスカートを履くことが優先するんだなぁ。女子高生の価値観はすごい。
■ テーマを自作してみた
W-ZERO3をRealVGA化すると画面上下のバーが狭くなって、うまく合う壁紙がなくなってしまったこともあり、せっかくなのでテーマを製作。「幻律」というのを使った(作者のサイトにPermalinkがないので窓の杜の紹介記事をリンク)。
壁紙にはこないだ伊豆スカで撮った夕焼けを使用。でも、見ているうちに「山の向こうで核戦争が起きた」という妄想が抑えられなくなり、ファイル名が「NuclearWar」になってしまった(バカ)。
シェアウェアだからよかったら支払おうと思ったが、操作がイマイチ直感的じゃない上に、WM5用バイナリはRealVGAでは動作しなかったので見送り。時間が出来たら他のツールも試してみよう。
2006-12-08(金) [長年日記]
■ グラコロ同盟活動
みんながクーポンをくれるので、使わないわけにいかないじゃないか。これは罠か。
2006-12-09(土) [長年日記]
■ Quake部
世の中、WiiとかWiiとかWiiとか(他にもあった気がするけどいいや)で盛り上がっている中、いつまでも10年前のゲームで遊んでいるおれたちっていったい。もしおれがid Softwareの中の人だったら、泣いて喜ぶね。「新作買ってくれ〜」って思うかも知れないけど。
2006-12-10(日) [長年日記]
■ tDiaryに(ふたたび)脆弱性
こないだの修正が不十分で、ふたたびリリースをすることになってしまいました。へこむなぁ。
攻撃パターンは変わらないので怪しいサイトを踏まなければ良いとはいえ、今度のは被害の可能性が前回のよりヤバいので、すぐに上げた方がいいです。詳しくは以下を。
tDiaryの脆弱性に関する報告(2006-12-10)
http://www.tdiary.org/20061210.html
2006-12-12(火) [長年日記]
■ アキバ
アキバなんてここ何年も来ていなかったのに、仕事でちょくちょく来ることになってしまい、そういう時に限って買いたいものがないという。それ以前に先立つものがないんだけど……。
というわけで、22時すぎに晩飯探してUDXをウロウロ。やっぱこの街は、夜は寂しいなぁ。つーか、アキバが六本木みたいなクリスマスイルミネーションしてどーするんだ。アイデンティティが崩壊してるな。
そういえば、お茶しに入ったエクセルシオールで、隣に座っていた女の子3人組が全員メガネで、「さすがアキバだ」と思った(←アキバ関係なし)。
◆ febreze [おしゃれをするほどの男子がいないからメガネなのでは・・・]
◆ ただただし [「メガネがおしゃれじゃない」なんて固定概念は20世紀とともに滅んだはずですが……]
◆ ef [「20世紀とともに滅んだ」・・・昭和じゃなかったんですか?]
◆ ただただし [さすがにそこまで遡らせるのは無理があると思うな(笑)]
◆ tokoya [http://blog.livedoor.jp/moe_megane/ メガネといえば、秋葉原にはこんなお店も(笑)..]
◆ 映画見るときだけメガネっ娘 [21世紀は「メガネがおしゃれ」だから、その最先端を行くアキバでメガネgirlが多いんですよね(強引)。]
2006-12-13(水) [長年日記]
■ 理系のための プレゼンのアイディア(平林 純)
もうあちこちで高い評価を得ているので、今さら書くまでもないが、良書である。プレゼンをする羽目になった後輩や部下がいたら、ほいと渡してやればきっと役に立つだろう。薄くてすぐ読めるが、要点が押さえてあって即効で効果が出る、効率のよい本だ。
特に、ちょっとひと手間かけるだけでグッと見栄えがするようになるスライド作成のテクニックや、実際のプレゼンの現場で聴衆を引き付けるための注意点などが、過剰にならずに盛り込まれている。過剰でないというのは重要で、あれこれアドバイスし過ぎると何も身につかない場合があるので、さじ加減が難しいのだ。
ただyomoyomoさんも書いているが、性的な比喩が多すぎて、女性に勧められるかというと躊躇する。聴衆を目で見て対応を変えられるプレゼンと違い、書籍は誰が読むことになるのか事前に察知できないのだから、オヤジ受けだけを狙ったかのような下ネタは抑えたほうがよかったのではないかと思う。読者の誰もが著者のことを「あぁ、hirax.netでおっぱいの話ばかりしてる人ね」(←これも大誤解だけど)と認識してくれるわけではないのだから。
あとは脚注がうるさすぎるとか、せっかく5年10年先まで通用する内容なのに時事ネタが多すぎて風化が早そうとか、細かいマイナスポイントも気になった。内容はいいだけにちょっと残念。
2006-12-14(木) [長年日記]
■ またアキバ
またアキバで晩飯。「アキバ丼」だってさ、ちょーウケる(←目が笑ってない)。
でもまぁ、禁止食品を食べてもぜんぜん平気にはなったな。回復の証拠だ。医者は「あとはストレスのない生活を心掛けて下さい」というのだけれど、それは無理ってもんですよ先生!
■ 青い花(2) (志村貴子)
ふみちゃんいいよなー、ふみちゃん。なんで百合になんか走るかな、もったいねぇ(←作品を根底から否定する発言)。アキバのとらのあなで買ったら、特典で志村貴子からのメッセージカードが入っていた。ラッキー。
なお、賢明な読者はお気づきと思うが、この作品も「1巻目をかみさんが買ってきて、ハマったおれが2巻目以降を買う」という黄金パターンである。とほほ。
2006-12-15(金) [長年日記]
■ 図書館戦争(有川 浩)
ma2さんが激奨していたので買ってみた。うん、面白かった!!
目次を見ると、なんだか目次にはそぐわない硬い項目が並んでいて、「なんじゃこら」と思ってページをめくると、まったく同じ文章が再掲されていてタイトルが「図書館の自由に関する宣言」。1954年に採択された実在する文章である。この勇ましい宣言をネタに、この作品のような設定を思いついたのが50年間一人もいなかったなんて信じられんよ。本文に入る前に仕込まれたこの仕掛けに、グイっと胸倉をつかんで作品世界に引き込まれた感じ。ヤラレタ。だいたい、読書の自由を守るために文字通り体を張って戦う、という話に(とくに主人公の動機に)、本好きが共感しないわけがない。
スタイルはラノベだが、骨格は完全にSFなので安心だ(おれが)。文人の園である図書館を武人が闊歩する風景になじめるかどうかは、読者がSF慣れしてるかどうかに依存しそうだが、わかってしまえばテンポはいいし、硬軟のコントラストが効いた文章は作品の雰囲気をうまく盛り上げている。
唯一の難点は、(この作品は三人称なのだが)ときどき一人称の心象が地の文に混じることがあるのだ。なんの説明もないので誰の独白かわからないし、せっかくのテンポが台無しになる。新手のテクのつもりかも知れないが(ただの推敲漏れだろうけど)、読者が混乱するからやめたほうがいいと思う。
なお、続編が出ているが完結していないそうなので、今のところは買わない。別に続編はなくても単体で十分に面白いし。
2006-12-16(土) [長年日記]
■ Makan Makan
「本物の(シンガポール風)チキンライスが食べたい」というかみさんの希望に添って、大和のシンガポール料理店Makan Makanへ。ちゃんとタイ米をチキンスープで炊いたチキンライス(写真中央)は期待どうりの味だったが、それより牡蠣の春巻(写真奧)が実に旨くて、これのためにまた来ようと思った。
2006-12-17(日) [長年日記]
■ 日本Rubyの忘年会
ひょっとすると今年最初で最後かも知れない忘年会。でもRubyの話はほとんどしなかったような……。
Wiiリモコンでプレゼンをする話から始まって、でも手に何か持ってるのはダサいよね、ということで色々とアイデアが出たのは面白かった。
- 全身にマークを付けてカメラで撮影、モーションキャプチャする。会場からハックされそう
- カーナビの音声認識エンジンをハックして使う。「次お願いします」で切り替わると本物のスライドみたいでいいかも
- テルミン。演台の下に仕込む。バンドパワーっぽくて怪しい
- 脳に電極。それだ
そうそう、以前作った「NO Ruby NO LiFEステッカー」、残りを全部バラまいた。角谷さんがいきなり例の大切なMacに貼ったのは焦ったが(写真はその証拠)、とりあえずけっこうウケていたようでよかった。出掛ける直前にちまちまハサミで切ったかいがあったよ。全員に行き渡らなくて申し訳ない。また何か機会があったら印刷しましょう。
2006-12-18(月) [長年日記]
■ H-IIA 11号機打ち上げ
さすがに中継は見られなかったものの、帰宅してからTVなどで観覧。
いや、さすがにSRB-Aを4本も束ねるとなると、はえぇなぁ。見直したよ、H-IIA。しかしやっぱ、ロケットの華は固体ブースターだよ。音も加速も液体ロケットの比じゃありません(←TVなんかじゃ音など伝わらないというのは承知のうえで)。燃えるわ。
2006-12-20(水) [長年日記]
■ 「おめえンとこのサーバはRBLに登録されてるぜ」と言われてもなぁ
遅くに帰宅して、久々に(ぉぃ)個人用メールのinboxを眺めていたら、うちのメールサーバのログにこんなのが:
host btmx3.sun.com[192.12.251.54] refused to talk to me: 554 Connection from 203.141.151.160 refused by listing in RBL server
えぇ〜。sun.comに何かを出した記憶はないから、relayしてるってこと? でも設置したときにrelayのテストはちゃんとやってて、そのときは問題なかったはずだし。
とりあえずRBL.JPにアクセスして再チェック。問題なし。だいいち、ブラックリストにも載ってないやんけ! これまたいったい、どういうこと?
2006-12-21(木) [長年日記]
■ ビッグバン宇宙論 (上)(サイモン・シン)
『フェルマーの最終定理』『暗号解読』と読んできて、「知っている人が出てくるほうが面白い」という仮説を立てた以上、(物理出身のおれにとって)知ってる人ばかりが登場する本書が一番面白いに違いないと予想できるわけだ。……が、そうではなかった。仮説検証失敗。いや、とても面白かったけど。
科学は「巨人の肩」に乗って発達するとはいえ、いくらなんでもビッグバン宇宙論を展開する本で天動説まで遡らなくてもいいだろうと思う。ちょっと宇宙に興味があれば、本書の前半(つまり上巻)はほとんど知った話ばかりだろう。サイモン・シンの本は、登場する新発見のたびに背筋を駆け上がる「ゾクッ」という感覚が実にいいんだが、本書ではその感覚が登場したのは上巻も終盤、セファイドを使って銀河までの距離を測るあたりである。
また厳密な数学のの世界だった前2作に対し、厳密さを欠く科学の世界では、途中で常識がひっくり返る。宇宙論ではそれが何度も発生するので、(それはそれで面白いものの)せっかく積上げてきた「巨人の肩」がご破算になってしまう。いずれひっくり返されるのがわかっていながらそれを何度も読まされるのは、ちょっと苦痛だった。
下巻に入ると、関係者の数が増えてきて、あまり知らなかったことも出てくるので、次第に盛り上がってくる。大学で落ちこぼれたのもこのあたりなので(よく大学院に進めたな!)、サイモン・シンの表現力のおかげでとてもわかりやすいし。特に(いろんな意味での)立役者であるホイルが登場するあたりは、やはり最高に面白い。
■ 第3回Rubyの本読書会
アキバでの仕事が予定より早く終ったので、メシでも一緒にと思ってささださんに連絡を取ったら、「これから読書会だから参加せよ」とのこと。おぉ、今日だったのか! 平日のイベントにははなから参加できないと思っていたから、ぜんぜん意識してなかったよ。
というわけで、メシ抜きで参加。初心者クラスにまじってイテレータの勉強をしてきました。楽しかった! いやしかし、あの本はプログラミング初心者にはちと難しいなぁ。
なお、あやふやな記憶でてきとーなことを言う癖があるので、今日おれが言ったことは鵜呑みにしない方がいいです(←今ごろ言うな)。
2006-12-22(金) [長年日記]
■ すぐ欲しい本がばかすか出るのは年末と何か関係があるのか?
Amazonやbk1で小額のギフトがあるから「それを使ってあとで買おう」という気分にならないくらいにすぐ読みたい本が何冊も出て、年末で(というか最近外食ばかりなので)金欠気味だというのに困る。
姉ちゃんの詩集 (MouRa)(サマー)
20日発売だったはずなのにどの本屋にもなくて、今日になってやっと見つけた。発売遅れた?
ネット発書籍の代表たる『電車男』は買わなかったけど、これは買うだろ! しかし、詩集なんて生まれて初めて買ったよ。口元が緩んでやばいのはわかっていたので、電車では読まず、食事をしながら読んだ。こういうものが世に出るチャンスは、ネットがなければほとんどなかったはずである。人類は貴重なものを手に入れたね。
ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF)(グレッグ イーガン)
ふたたびイーガンの短編集が読める幸せよ。山岸さん、ありがとう! そして、すでにSFマガジンで既読にも関わらず新鮮な気持ちで読める、自分の強力な忘却力に乾杯(またか)。
とるものもとりあえず読み始めたところ。"究極の数学SF"のふりをしつつ、実は"最高級のバカSF"(と思われる)「ルミナス」が、途中まで読んだけど面白そう。これ、星雲賞取ってたんだな(たぶん未読……?)。もったいないからゆっくり読もう。
げんしけん (9) 限定版(木尾 士目)
今日発売のはずなのに、特装版だけは昨日(一昨日?)から並んでいた。営業戦略ってやつか。まんまとはまったじゃないか。くそー。
通して読んでみて、自分の進路をオタク文化の中に見出してしまった笹原や荻上の姿は、現視研としては「ナシ」だよなぁ、と思った。つまり、最後までヘタレだった斑目が、やっぱり主役だったということだ。
最後の方はなんだか「ええ話」になってしまったが、終わり方としてはきれいでいいんじゃないでしょうか。
もやしもん(4) (イブニングKC)(石川 雅之)
こっちはあまりにデカすぎて、特装版には手が出なかった。会社帰りに気楽に買えない大きさにするのは、戦略的に失敗だと思われる。
こっちもなんだか「ええ話」になってるし。長谷川サン、かわいいじゃん。及川派から乗り換えよう。
他にも買いそびれていたものを含め、マンガを3冊ほど。『まんがサイエンス (10) (ノーラコミックスDELUXE)(あさり よしとお)』『荒野の蒸気娘 2 (GUM COMICS)(あさり よしとお)』『絶対可憐チルドレン (7) (少年サンデーコミックス)(椎名 高志)』。
2006-12-23(土) [長年日記]
■ ケーキ♥
「なんで今日なんだよ!」というツッコミに対しては、「(食事で)冒険するのは金曜か土曜にしてるから」と答えておこう。今年は生クリーム解禁。
■ レッツノート 10周年記念 PCリフレッシュサービス
なんかすごいサービスが始まっていたので、さっそく年明け5日に申し込んだ。自宅まで引き取りに来てくれて、各種交換・チェックサービスが無料、3日で返却だって。すごすぎる。
2006-12-24(日) [長年日記]
■ 来年に向けて、いろいろ停止中
何かと忙しくて情報収集もままならない状況なので、わがままを言ってTech総研ブログを休載させていただいた。寛容な編集部の方々に感謝したい。再開するつもりはあるので、はやくあるていど時間を自由にできるようにしないとなぁ。
ついで(?)に、supercub.netの閉鎖もアナウンス。これはあと1ヶ月くらいかけて、徐々に閉じる予定。ちなみに、林道丸の引き取り手も決まりそうな雲行きである。SUPER CUB Tourists!の方にも更新停止のお知らせを掲載。ツッコミ欄も閉鎖すべきかな、こりゃ。
これで生活が少しは簡素化されるはずなので、来年は今まで手を付けられなかった活動(開発とか開発とか開発とか!)にも時間をまわせるようになるだろう。なるといいな。
■ 大掃除を楽しむ
Remember The Milkに、大掃除の作業をできるだけ細かく分割して入力しておいて、作業の切れ目切れ目に済んだ項目を一気に「完了」すると気持ちがいい。そんな年末。掃除じたいはそんなに気持ちよくない。嫌いだから。
本棚の整理もした。独身時代、自宅の部屋は日当たりが良かったので、カバーをかけて保管したんだけど(表紙だけガードしても意味ないけど)、いまの自宅は日光がいっさい差し込まない専用書庫である。カバーをかけておくなんてもったいない。
ということで、すべてのカバーを排除した。思わぬ本が見つかったりして、これは楽しかったな。『童夢 (アクションコミックス)(大友 克洋)』の初版とか(と書いていて、Amazonに在庫があってびっくり。23年も前の本なのに!)。記念に本棚のパノラマ写真を作った。
2006-12-27(水) [長年日記]
■ 新春エンジニアかるた大会
週明けから2日ほど修羅場っていたので、日記を書く暇もない始末。おかげで年末年始はのんびりできそうだけど。
忙しい日々の合間にちょこちょこ書いて送っていたTech総研のかるたがまとまったようだ。いくつか採用されているようでよかった。でも、けっこう総研スタッフの作が多いのは、一般応募作は特定の言葉に偏っちゃったからだろうなぁ。ご苦労様です。
■ ひとりっ子 (ハヤカワ文庫SF)(グレッグ イーガン)
何度も書くが、日本でイーガンの短編集が3冊も独自に編まれるというのは実に幸せなことだと思う。が、さすがに3冊目ともなると、全作品が期待を上回るかというとそれは無理というものか。もちろん、どの作品も及第点以上ではあるのだが。あと、『ディアスポラ』と同じくらい、SF耐性のない人に勧めるには注意が必要かも。
「行動原理」「真心」「決断者」「ふたりの距離」は、イーガンお得意のアイデンティティ物のバリエーションで、掘り進む方角が違ったり、人と人との関係性に踏み込んだりしてはいるものの、基本的なテーマを知っていればそれほどビックリしないというか。もちろんそれはそれで楽しいので、読んで損はない。
やはり出色なのは超数学バカSF「ルミナス」で、バカSFなのにコミカルではないという、同じ数学バカSFであるラッカーの作品とはぜんぜん違うところが面白い。副読本として『フェルマーの最終定理』とかどうだろう。しかし、こういう作品に星雲賞をあげちゃう日本のSF界は、まだ捨てたもんじゃないよな、と思う。裏を返せば、こんな作品ばかり喜んで読む日本のSF界はもうダメぽ、と言えなくもないが。おれはいいけど。
「オラクル」「ひとりっ子」は、連作ではないが緊密な関係がある作品。「ひとりっ子」だけ既読だったが、「オラクル」のおかげでよくわかった部分もあって、この並びで読めてよかった。もっとも、「お話」としてそんなに面白いわけじゃないと思う。
個人的にすごく刺激的だったのは、多元宇宙が離散的であるという認識。今までは漠然と、なめらかに連続する無限の宇宙が存在している気がしていたけど、よく考えればこっちの方が筋が通るよなぁ。となると、ひとたびクァスプを生み出してしまった宇宙は、そのクァスプを基点としてどんどん束縛されてしまい、最終的にひとつの可能性に収束してしまうのではないか、いや光速は超えられないからそれはないかな……なんて夢がひろがりんぐ。たぶん、こんな議論はとっくになされているんだろうけど。
とまぁ、物語と関係ないところで妄想が膨らむ、ある意味でいいSF体験であった。
ところで、ひとたび気がついたら最後まで気になってしまってしょうがなかったのが、「オラクル」のヘレンの一人称が「あたし」だったこと。「わたし」の方が雰囲気に合ってると思うんだけどなぁ。
2006-12-28(木) [長年日記]
■ GTD的仕事納め
いや、単に今日の(今年の)仕事リストが空になったということだけど。
■ sfmltoj.rbを最近のSF.netに対応させる
SourceForge.netのメーリングリストアーカイブで日本語を表示させるsfmltoj.rbが、最近のSF.netリニューアルに追従していないと指摘されたので、ちょっとハック。むとうさんは困ってないのかしら? あとでメールしておこう。
--- sfmltoj.rb.orig 2006-01-10 09:14:47.000000000 +0900 +++ sfmltoj.rb 2006-12-28 15:09:51.000000000 +0900 @@ -82,10 +82,6 @@ # # headers -str.gsub!(/html lang="en"/, 'html lang="ja"') -str.gsub!(/<head>/, %Q[<head> -<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=EUC-JP"> -]) str.gsub!(/href="\//, 'href="http://sourceforge.net/') # @@ -110,19 +106,17 @@ # str.gsub!(/\=\?ISO-2022-JP\?B\?([^?]*?)\?\=/mi){ - NKF.nkf("-Je", $1.gsub(/\s/, "").unpack("m")[0]) + NKF.nkf("-Jw", $1.gsub(/\s/, "").unpack("m")[0]) +} +str.gsub!(/\=\?utf-8\?b\?([^?]*?)\?\=/mi){ + NKF.nkf("-Ww", $1.gsub(/\s/, "").unpack("m")[0]) } # # Mail contents # -str.gsub!(/<pre>(.*?)<\/pre>/m) { - message = NKF.nkf("-Je", CGI.unescapeHTML($1)) - message = CGI.escapeHTML(message) - message.gsub!(/<A href=(.*) target="_NEW">(.*)<\/A>/) { - "<A href=" + CGI.unescapeHTML($1) + " target=\"_NEW\">" + $2 + "</A>" - } - "<pre>#{message}</pre>" +str.gsub!(/(\033\$B.*?\033\(B)/m) { + CGI::escapeHTML( NKF::nkf("-Jw", CGI.unescapeHTML($1)) ) } # @@ -152,6 +146,6 @@ # # puts the result. # -puts "Content-Type: text/html; charset=EUC-JP" +puts "Content-Type: text/html; charset=utf-8" puts "" puts str
もとのコードはEUC-JPを吐くようになっていたが、最近はUTF-8なメールも増えているし、SF.jp自体がUTF-8化されてしまったので、それに追従。おかげでコードがだいぶすっきりしたけど、NKFがUTF-8対応していないちょっと古いrubyだと動かんかも。
2006-12-29(金) [長年日記]
■ ファンタジー営業部の新作が完結していた
休みに入ったのでアンテナとかLDRのピン付けエントリとかを整理。これも大掃除? でもLDRの方はまだ50くらいある……。
前田建設ファンタジー営業部の最新作「世界初、民間国際ロボット救助隊を創ろう」が完結していたので通して読んだ。正直、ファンタジー営業部は最初の「マジンガーZ編」の衝撃が大きすぎて、回を重ねるほど面白みが減ってきていたのだが(特に前の「GRAN TURISMO 4編」はゲームに思い入れがないのでさっぱり)、今回のもなんだか目標がリアルすぎて出だしはイマイチな感じだった。
でも、終盤になってからだんだん面白くなってきて、最後の基地の設計から(←斜張橋好き)、架空のストーリーではかなりグッとくる仕上がりに。サンダーバードよりこっちの方がカッコイイよ!
あと、最後の最後になって、実にSFチックなというか(パトレイバーの)タカアシガニみたいなクレーンが登場して、メカ分の不足を補ってくれた。これが現役のマシンとは。実に燃えるデザインだ。これで歩いてくれたら最高なんだが。でもこのシルエットはどこかで見たような……と思ったが、ひょっとして『もやしもんの4巻』に出てきたヤツか? あー、大きさが違うか。操縦席もないし。
依頼主である世界的大富豪って、どう考えてもビル・ゲイツしかいないので、本当に出資してくれたら実現するんじゃないだろか。ビルもオタクの端くれとして、こういうことに金使ってくれないかねぇ。
■ 愉快堂出版がヤバそうな感じ
supercub.netのホスティングをはじめとして、自分の管理下にあるドメインを全部任せている愉快堂出版だが、先日メールで問い合わせたsupercub.net解約に関する質問に、ぜんぜん回答がないと思っていたらこんなことになっていた(というメールがspam扱いされていたorz)。
というわけで、移管先の会社に再度問い合わせしたけど、読んでもらえるのはたぶん年明けだなぁ。休み中にいろいろ準備したかったのに……。
supercub.netはどうせ閉じちゃうからいいけど、他のドメイン(spc.gr.jp、tdiary.org、tdiary.net)の管理はそのまま愉快堂出版に残るようだ。どこかに避難したほうがいいだろうか。今だと、安くて&&安心なのはどの業者?
2006-12-30(土) [長年日記]
■ 高専ロボコン2006
万難を排してただいま視聴中。今年は、深夜に放送されていた地方大会をすべて見るという、例年にないほど気合を入れて準備したからな。心の中の優勝候補も決まってるもんね。全国大会には出場してないけど(←予選落ちかよ)。
1回戦から強豪が次々と敗れ、どうなることかと思ったが、最終的には(客観的にみて明らかに)優勝候補だった詫間が取った。地方予選からすべて「ふるさとゴール」をしての優勝。ロボコン大賞とのダブル受賞も、文句なしだよなぁ。
もっとも心の中の優勝は、全国大会に出ていない方の豊田高専チームなんである。完璧にルールの裏をかいた戦術を駆使する「空飛ぶロボット」で、唖然とするアイデアだった。あれは審査員推薦で全国に出すべきだったよ。まぁ、大人としてはあれを認めたくないのはわかるけど。
2006-12-31(日) [長年日記]
■ 大掃除おわり
なんか新巻鮭 ぬいぐるみでググると、うちの日記がけっこう上位に来るようなんだが、コレと別のタイプが出回っているようだ(→ヤフオクに出ていたもの)。リアル志向でちょっとキモいね。うちのコの方が抽象化されててかわいいもんね、と思ったので玄関に飾っておいた。
これにて大掃除(というか中掃除?)終了。予定の50%くらいしかできなかったが。やっぱ、コミケと正月は両立しない気がするよ。
■ 振り返り
年頭に集中力が欲しいと書いたが、達成度は60%くらいか?
年の前半は、tDiaryのコードがけっこう書けた。後半は脆弱性対策に振り回されたけど……。
- リンク元記録方法の大規模変更
- ツッコミ上限数の撤廃
- ツッコミ入り/抜きfeedの生成
8月に始めたGTDネタが、今年後半のトピックか。なんか妙に参照されることが多かった。こないだなんて、某新聞から電話インタビューまで受けたし。GTDが集中力を高めたか、というとよくわからないけど、集中すべき「目の前のこと」を明らかにする役には立っている。
GTDを始めた頃はついつい多めの項目をActionに入れてしまって、その日のうちにこなせなくなることがあったが、最近は加減がわかってきたのか、ちゃんとその日の終わりにリストが空になるようになった。じきに余暇が生まれるようになると思う。
ところで、いろんな人が「今年読んだ本ベスト××」というのをやっているので真似しようと思ったが、リストアップしていたら25冊になってしまったので、とりやめ。基本的に本好きだから、絞り込むのは苦手なんだよな。どうもアサマシになりきれん。
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