2010-06-01(火) [長年日記]
■ tDiaryのソースコード・リポジトリをGitHubに移行した
公式サイトのアナウンスのとおり、SourceForge.netにあったSubversionリポジトリをread onlyに格下げして、公式の開発用リポジトリをGitHubに移転した(というか手を動かしたのはhsbtである。おれは指をくわえて見てただけ)。
まだSubversionへの同期は未稼働だけど、基本的に同じものが取れるようにしておく予定なので、今までanonymous svnで最新版を持ってきていた人はそのまま使い続けていて問題ないし、開発する人もsvn上で作ったパッチを提供してもらってぜんぜんOK。
といってもおれがsvn使い続けてるわけにもいかないので(笑)、Git上で開発するためにまずは自身の環境を整えなくてはいけない。
まず(GitHubのアカウントはもう取得済みとして)、公式リポジトリを自分のリポジトリへforkする。もちろん、直接cloneしてもいいのだが、何か大きな変更をするときにトピックブランチを切りやすくするためにはforkして自分だけのリポジトリを持っておいた方がいいだろう。
まずはtdiary's Profileからtdiary-coreに行き、forkボタンを押す。これで自分のところに同名のリポジトリができる。同様にtdiary-blogkit、tdiary-theme、tdiary-theme-nonfreeを必要におうじてfork。なお、従来あったpluginはcoreのmisc/pluginにマージされたので今はもうない。
あとはfork済みのリポジトリから、自分の開発環境にcloneする。
% mkdir tdiary % cd tdiary % for repo in core blogkit theme theme-nonfree; do; git clone git@github.com:tdtds/tdiary-${repo}.git ${repo}; done : : % ls blogkit core theme theme-nonfree
あとはtdiary.confの@options['sp.path']あたりで従来独立していたpluginを差していたら、それをcore/misc/pluginに書き換えるなどすればそのまま動くはずである。
今日はここまで。この環境で、自分のためのトピックブランチを切ってそれを複数マシンで共有しつつ開発し、できたパッチをorigin masterに反映するというワークフローを身につけないといけないのだが、これがまた、年をとって硬くなった頭にはなかなかキツいわけですが。まぁ、できるうちにモダンな開発スタイルを身につけておかないとねー。
2010-06-02(水) [長年日記]
■ オリンパスの写真コミュニティサイト「FotoPus」が人力チェックをしている件
E-PL1のユーザ登録をしたらオリンパスからメールが来るようになったので読んでみたら、今月中にFotoPusへ10枚写真を公開したらオンラインショップで使えるポイントを2000ポイントもくれるという。これはお得だ。というか、登録時ですでに3000ポイントもくれているので、かなりの大盤振る舞い。大丈夫か。
で、さっそく登録して、いくつか写真をみつくろい、アップロード。ついでにプロフィールなんかも整備したんだけど、写真が公開されるまではしばらくかかるらしい。今どき珍しい夜間バッチだろうか?
……なんてのんびり構えていたらさっき事務局からメールがきて「プロフィールに使っているイラストの権利関係は大丈夫か」だって。えええー! まさか、いちいち人力でチェックしてるの!?
ご存知のとおり(?)、おれのプロフィール画像は数年前に公募したもので、権利関係の問題はないよ*1……という返事をしたついでに、「もしかして写真の公開も人力チェック後ですか」ときいたら「そうだ」と返事が来た。うはー。プロバイダ責任法さん、どこ行ってもうたんや。
つーかさ、「今日撮ってきた写真を公開したから見てね!」というのと「今日撮ってきた写真、公開したけど明日にならないと見れないから」では、ユーザ体験に天と地ほどの差があるくらい自明だろうに。フィルム時代ならまだしも、デジタルになったんだから、撮ったら即日見られるようになってなきゃ意味がない。こんなんで「コミュニティ」とか名乗るのやめて欲しいなー。
ちなみに、自分のマイページのPermalinkを見つけるのにもえらく苦労してしまった(わざわざログアウトしてから自分の写真を検索して見つけるしまつ)。この長ったらしいURLを見ても、モダンなWebサービスからはほど遠いわけで、Webの世界で日本企業が勝てない理由がよくわかる気がしたよ。
*1 metlogさんにはまだ約束を果たせていないんだけど。
2010-06-04(金) [長年日記]
■ tDiary: 公式リポジトリとの同期やらなんやら
先日作成した環境は、単に公式をforkしたマイ・リポジトリを使ってtDiaryの実行できるようにしただけなので、公式がアップデートしても追従できない。そこで、今日はもうちょっと整備。
まずは公式をremoteリポジトリ「official」に設定する(以下coreの場合。同様にblogkit/theme/theme-nonfreeでも実施する):
% git remote add official git@github.com:tdiary/tdiary-core.git
remote先としてSSH用の(更新可能な)URLを指定しているが、おれのように管理者でない場合はHTTPやRead-OnlyのURLを使うことになるだろう。
で、公式の先っぽを持ってきてからマージする:
% git fetch official * [new branch] master -> official/master % git meage merge official/master (差分がある場合はここにいろいろ出る)
もちろん、Github上の公式を直接マージしちゃってもいい
% git pull official master
マージ後はgit pushすれば、GitHub上のマイ・リポジトリも公式と同じになる。
2010-06-05(土) [長年日記]
■ 無限記憶 (創元SF文庫)(ロバート・チャールズ・ウィルスン)
前作『時間封鎖』はなかなかの傑作だったので、続編の本書はけっこう楽しみにしていたんだけど(というわりに1年近く放ったらかしにしておくのはどうなのか)、ちょっとイマイチだったかなー。なんというか、ストーリーはあるけどプロットがない感じ。
って、前作も似たような印象だったことを思い出した(笑)。この人の作風なのかね。ひとつひとつのエピソードは素敵なんだけど、最終的にはまとまりがないところに落ち着くというか。三部作の最終巻はまだ出ていないようだけど、買うかどうか悩みどころだ。
2010-06-06(日) [長年日記]
■ カメラを持って沼津港に出かけたよ
ひさびさに車で日帰り温泉に行くことにしたので、沼津港で昼食をとることに(前回行ったのいつだっけ……と思って日記を探してみたけど見つからなかった)。もちろん先日買ったE-PL1を持って。なかなか外に持ち出して撮る機会がないんだよなー。
沼津港で一番(?)目立っている店、丸天の店先に積んである、かさごの唐揚げ。なかなか怖い。
その丸天はデカい棒状のかき揚げが有名だけど、あれを完食する自信はまったくないので、丸天丼を頼んだ。「丸天」の「丼」であって、「丸」の「天丼」ではない。これすら食いきれない。
漁港だから猫は多いはずなんだけど、来るたびに1匹しかおめにかかれない。今日もこいつだけ。何もくれないのがわかっているので、呼んでもシカト。目付き悪い。
食事のあとは裾野にある温泉へ。そこの階段にあるロウソクに灯が入ったタイミングで。まだ明るかったけど感度を下げて撮るという技を身につけた。
2010-06-07(月) [長年日記]
■ Android SDKでHTC Desireのスクリーンショットを撮る
WWDC基調講演を待ってるのも暇なので(←うそ。日付がかわってすぐに寝た)、Androidのスクリーンショットを撮れるようにした。端末単体でスクリーンショットが撮れないのは、Android最大の失策だと思うね、ホント。
開発をするならEclipseとかも必要なんだろうけど、今回はスクリーンショットを撮るだけなので、Javaの実行環境だけが必要。ま、普通はOOo入れるついでにJREがどこかに入ってるだろう(そうかぁ?)。
続いてAndroid SDKから最新のSDKをダウンロードしてzipを展開。いかにもな感じの「SDK Setup.exe」が出てくるけど、別にセットアップしなくても使えるのでここはスルー*1。toolsの下にあるデバッグ環境「ddms.bat」が目的のファイルである。
そのまま実行しても一瞬ウィンドウが出て終わるだけかも知れないが、それはたぶんJavaの実行環境が見つかってない。ddms.batをメモ帳あたりで開いて、「set java_exe=」を見つけ、そこにjava.exeのパスを書けばいいようだ。ウチのWindows7 64bit版の場合:
set java_exe=C:\Program Files (x86)\Java\jre6\bin\java.exe
で、実行するとDelvik Debug Monitorというウィンドウが立ち上がる*2ので、DesireをUSBでPCに接続。モードは「HTC Sync」。同期を始めようとするけど、Backボタンで中止させる。さっきのDelvik Debug Monitorには、接続されたデバイスが認識されているはず。
あとはCtrl+Sを押せばキャプチャウィンドウが開くので、Saveするなりなんなり好きなように。PNGフォーマットでスクリーンショットが撮れる。いやはや、これはハードル高いなぁ。
2010-06-08(火) [長年日記]
■ iPhoneユーザが目の色を変えるAndroidの機能紹介(1) - インテント
あ、なんか釣りっぽいタイトルになってしまった(笑)。
いやね、行く先々で「たださん、Androidどうですか」って聞かれるんだけど、けっこうみんな、Androidのこと知らないんだよ。GoogleがAppleに対抗して作ったiPhoneOSの真似っこにすぎなくて、たいして違わないと思い込んでる(白状すると、おれもそう思っていた)。で、iPhoneとの違いを重点的に説明してあげると、「わー、いいなー」っていう反応がかなり返ってくるんだな*1。
というわけで、(だんだん個別に説明するのが面倒になってきたので)ウケのいい機能をいくつかピックアップしてみようと思う。まずはマルチタスクOSの面目躍如、アプリケーション間連携機能「インテント」について。
iPhoneで撮った写真をメールで送るという場面を考えてみる。iPhoneOSは「ユーザの自由度を制限する代わりに適切なデフォルトを与える」という思想で作られているから、カメラで撮ったままの解像度の高い写真をメールに添付すると、有無を言わさず800x600にリサイズする*2。このサイズはなかなか絶妙で悪くないデフォルトだけど、もっと小さい/大きいサイズで送りたい場面はいくらでもあるので、使っているとちょっとずつ不満が蓄積するんだよね。
もちろん画像をリサイズできるアプリはたくさん出ているから、それを使った上でMMSを使って送信すればいい。しかしその手順ときたら:
- カメラアプリで写真を撮って
- カメラアプリを終了して
- リサイズアプリを探して立ち上げて
- いま撮った写真を探して選び
- リサイズして(保存するのを忘れずに!)
- リサイズアプリを終了して
- 画像ビューアを探して立ち上げて
- いま保存したリサイズ済み写真を探して選び(隣に並んだまったく同じサムネイルを持つリサイズ前の写真と間違えないように注意!)
- メール(MMS)で送る
……うわぁ、気が遠くなるね! 特に「探す」作業があまりに多くて苦痛。これならデフォルトで我慢するわ。
Androidだとこうなる。ちなみにおれが使っている画像リサイズアプリはImage Shrink。あとは標準アプリだけを使って同じことをしてみよう。
1. まずカメラで写真を撮るところまでは同じ。右のスクリーンショットはそのあとカメラアプリ内蔵のビューアに移ったところ。画面下部にいくつかアイコンが並んでいて、左から2番目に「○から矢印が2本出ているアイコン」が見えるだろう。これがインテントの送り先(アクティビティ)を選ぶアイコンで、Androidアプリの多くについている。
2. インテントアイコンを選ぶと出てくるのがこのリスト。これは、画像を受け取ることができるアプリの一覧を示している。そのままメールに添付もできるけど、今回は画像を縮小したいので「Image Shrink」を選ぼう。
3. するとその場でImage Shrinkが起動して、サイズを選ぶ画面に。今回は相手の回線事情に配慮して、少し小さめの640x480にしよう。いつも同じサイズに変更する場合は何も聞かずに実行する設定にもできる。
4. Image Shrinkはリサイズを終えるとすぐさまインテント選択画面を表示する。「今リサイズした写真をどこに送る?」と聞いているわけだ。ここではGmailを選ぼう。
5. すぐにGmailのメール作成画面が現れる。写真が添付状態になっているのがわかるだろう。あとはアドレスと本文を入れて送るだけ。
ここまで、写真を「探す(選ぶ)」場面が1回しかなかったことに注目。また、数あるアプリの中から必要なものを探し出すのに、インテント機能によって絞り込まれた一部の中から選ぶだけだったことから、iPhoneに比べて「ものを探す」労力がはるかに少ないのがわかる。
インテントはこのように、アプリが「自分はこの手のデータを受け取れる」という情報をあらかじめ登録しておくことで、OSが送り手とのマッチングをはかってくれる機能だ。画像だけでなくテキストでもいいし、URLでもいい。例えば、メールに貼られたTwitterのURLをクリックするとブラウザでなく使い慣れたTwitterクライアントが起動することもある。
この機能がギークにウケるのは、Unixシェルのパイプ処理のようなツールボックス・アプローチを想起させるからだろう。iPhoneOSで先のようなことを簡単にさせようと思ったら、カメラと画像編集機能とメール送信機能が合体した巨大アプリを作るしかないのだけど(キッチンシンク・アプローチ)、Androidではゆるやかに連携した単機能アプリがシームレスに仕事をしてくれる(ツールボックス・アプローチ)。
リソースが潤沢なPCではiPhoneアプリのような作り方でもいいが、スマートフォンのようにリソースの限られた機械では、どちらが良いアーキテクチャかは言うまでもない。Android 2.2ではこのインテントを、ネットワーク越しにも送れるようになるそうで、これはもうwktkせざるをえない。AndroidはけっしてiPhoneOSの模倣だけしているわけではないのだ。
◆ himo [>iOS4からはドキュメントサポートが追加されていて、アプリ側が扱えるファイルタイプを宣言しておくことで、そのファイ..]
◆ himo [>これ間違いでした。 としましたが、間違いではありませんでした。 iPadのOS3.2の「Document Sup..]
◆ ただただし [himoさん、spamフィルタがキツすぎるみたいで、なんどもお手数おかけしました。 少なくともファイルに関しては他..]
◆ 通りすがり [インテントについて良くわかりましたw Android側はやはりオープン的な志向がiOSより強い側面があって、PC的..]
◆ and慶周 [Appleはできるけどやらないだけだみたいな信仰はどこから来るのが不思議ですね iOSよりAndroidの優れる点は..]
◆ qwer [>信仰はどこから来るのが不思議ですね おそらくジョブズのカリスマ性からだと思います。 Apple製品は何一つ持って..]
2010-06-10(木) [長年日記]
■ iPhoneユーザが目の色を変えるAndroidの機能紹介(2) - 賢い「戻るボタン」
前回紹介したインテント、「マルチタスクOSならでは」的な書き方をしたけど実は嘘で、別にシングルタスクOSだって実装できる*1。だからまぁ、Appleはあえてアプリケーション間連携機能を削っているという見方は正しいだろうね。iOS4でその垣根は少し低くなるようだけど、それでもiPhoneのアプリ間に立ちはだかる塀は高い。
そんなアプリ間の行き来についても、Androidはとてもよくできている。インテントと並んで評価の高い機能が「戻るボタン」なので、今回はこれを取り上げる。「戻るボタン」は多くのAndroid端末に付いているハードウェアキーで、これがアプリケーションを跨いだ遷移を実に上手にさばいてくれるのだ。
ちょっと脱線するけど、iPhoneアプリが内蔵するブラウザで、「戻る」操作を間違えたことがないだろうか。おれはよくあった。ブラウザには「ページ遷移」を制御する「戻るボタン」が必要だが、アプリに組み込まれるとさらに「前の状態」に「戻るボタン」が必要になるため、画面内にふたつの「戻るボタン」が発生してしまうのだ(アプリによって表記をいろいろと工夫しているが、機能的に近いので迷ったり間違えたりすることに変わりはない)。
ちょっと自分のiPhoneに入っているいくつかのアプリの内蔵ブラウザを並べてみた:
こんど「iPhoneアプリは厳格な審査のもとにUIが統一されているから使い易いんだ」的なことを言うヤツがいたら首を締めてやる!
……閑話休題。
こんな内蔵ブラウザの乱用が起こるのも、標準ブラウザ(Safari)をアプリ内から立ち上げると、元のアプリに簡単に戻る手段がiPhoneにはないためだ。いったんホームに戻って前に使っていたアプリを探して(また探しもの!)、起動すると前の状態を忘れていてガックリなんて場面もよくある。
Androidの「戻るボタン」は、上記の問題を両方ともスマートに解決している(下の写真はHTC Desire。左矢印マークが「戻るボタン」)。
まず、ハードウェアキーなので、間違えるということがない。これはとても重要なことで、アプリケーションは個別に同じ「戻る」という機能のキーを狭い画面に押し込めることなく実装できるから、画面が広く使えるだけでなく、操作が統一できる。多くのアプリで共通の操作になる機能には、独立したキーを与えるべきなのだ*2。
さらに、アプリケーション間を遷移すると、その遷移状態も「戻って」くれる。例として、こんなシチュエーションを考えたよ:
1. たださんは趣味を同じくする知人から耳寄りな情報をメールで受け取ったようです。さっそく、メールに書かれていたURLをタップ。
2. Androidではブラウザを内蔵したアプリはめったにない。当然、デフォルトのブラウザ*3が立ち上がってWebページが表示される。おっと、知人が教えてくれたのはTwitterのURLかと思ったら、公式サイトのURLだったようです。右メニュー内にイカロスくんのTwitterアカウントを見つけてタップ。
3. twitter.comのURLを検知して、(ブラウザではなく)Twitter専用クライアントtwiccaが立ち上がる*4。さっそくフォロー。
さて、ここまで3つのアプリを渡り歩いてきたわけだが、このあと先ほどのメールに返事が書きたい。iPhoneではホームボタンを押して、アプリ一覧からメールアプリを「探して」立ち上げるか、iOS4ではホームボタンを二度押しして起動中のアプリを「探して」選ぶというところ。iPhoneはほんとうにこの「探す」作業が多いね。
Androidでは、「戻るボタンを2回押すだけ」。
しかも、途中に挟まったブラウザのページは、メールに戻る段階で閉じられるので、次回ブラウザを起動したときにも残ることはない。ユーザの「操作の歴史」をアプリケーション境界を超えてたどることで、メール/ブラウザ/Twitterクライアントがまさに渾然一体となった動作を実現してくれる。
この他にも、戻るボタンはあらゆる場面で最適な「戻る」動作をしてくれる。ポップアップを閉じるときも、通知バーを引き上げるときも、キーボードを一時的に隠したいときにも「戻るボタン」をクリックするだけで期待通りの動作をする。Androidの「戻るボタン」は、スマートフォンを名乗るからにはまさにこうあって欲しいという「スマートさ」を持っているのだ。
◆ pie [ハードウェアボタンを取れば、部品代やら品質テスト工数やら直接の原価を削減できる上に、故障する可能性も除去できて製品の..]
◆ robotti_500_1 [重箱の隅で恐縮ですが、iOS4のタスクスイッチは、ホームボタン長押しじゃなくて、ホームボタン2度押しですよ。]
◆ ただただし [>pie コストダウンや信頼性向上の圧力があるのはよくわかります。一方でハードウェアボタンはユーザビリティを高めるわ..]
◆ yoosee [故あって Incredible を使い始めましたが、確かに「戻る」ボタンはよく出来てます。最初慣れるまでは画面上を「..]
◆ Hideppio [私はX10miniを使っているので、いっそう、画面の外にあるハードキーは重要ですw あの3つ(もしくはそれ以上)のボ..]
◆ スマホ使いずらい [Desireもiphoneもタッチパネル入力は入力ミスが多くなるからキーはハードウェアがモアベターだす。でなければ..]
2010-06-12(土) [長年日記]
■ WikiばなVol.10
WikiばなVol.10だった。テーマは「Wikiばなどこへ行く」……じゃなくて「知の越境、そして、すばらしきムダ知識へ」。まぁ、写真からどこへ向かっているのかよくわからなくなってる感が出てると思うが。ていうか、etoさんなにやってんの(笑)。
今回のメイン講演者はサイエンスの普及・啓蒙をされている3人で、もはやIT系イベントと呼ぶのはどうかという感じだが、Wikiを突き詰めていくと技術色がどんどん薄れていく一方で、情報そのものをどう扱うかという話になっていくのはわかっていたことなので、こういうクロスオーバー的な集まりを目指していくのはいいと思うね。後半のLTなんて、全分野について理解できた人なんていないだろう、ネタの幅が広すぎて。
ところで内田さんと長神さんはふたりとも「サイエンス・コミュニケーター」という肩書なんだけど、以前から「コミュニケーターってなんだかよくわかんねーな」という気がしていた。いや、肩書というのはカッコいいベクトルが必要なので、これはこれでいいけど。今日の話を聞いていて、ようするにマーケッター兼営業なんだなと思った。商材は科学そのもの(または「科学的××」なもの)。
内田さんの活動はそもそもサイエンスに興味がない層へどうやってサイエンスを「売って」いくか(IT業界的には以前のMicrosoft的商法)、長神さんはアーリーアダプターにコンタクトしていかにしてエバンジェリストを育てるか(Apple的商法?)。マーケティングとして捉え直すといろいろ共通点が見えてくると思った。もうひとりの岡本さんはすでにビジネスパーソン的なスキルがたっぷりありそうなので、そういう方面の課題はあんまりなさそう(笑)。
2010-06-13(日) [長年日記]
■ はやぶさ、星になる。
ちゃんと打上げの日のことを日記に書いてたおれえらい。その後、イトカワに着くまでスルーだったけど。というわけで、クドクド経過は書かなくていいよな。
いよいよ今日、はやぶさが地球に帰ってくる。
日曜なのに運悪く仕事にしてしまったので朝から出社だったのだけど、まぁはっきりいって手につかなかったね。あんまり頭を使わない事務仕事ばかりでよかった。16時ごろ帰宅して、家のことをいろいろ片付けたあとは(よりによってこんな日にくじら出まくりの)Twitterで最新情報を追いかける。
JAXA相模原キャンパスは目と鼻の先だけど、すでに人がおおぜい押し寄せているようだし、ちょっと待ってればはやぶさのカプセルを擁する街に住んでる自慢ができるようになる(と信じてる)ので、今日は遠方から来た人たちに席をゆずるよ。
というわけで、夕飯後は生中継受信準備。ニコニコ動画と和歌山大学が現地から生中継をするというので2窓体制、いや管制室のようすもUstされているので、3窓体制。こんな形ではやぶさの帰還を迎えられるのも、はやぶさが大遅刻してくれたおかげ。予定通りだったらネットで何万人も相手に(ニコ生は最大時20万人近く視聴していた)生中継なんてありえなかったと思う。旧メディアはいっさい生中継してないので、今でなければはやぶさの帰還をリアルタイムに目撃できる人は非常に限られた人数になったはずだ。まったく、はやぶさの空気を読む能力は異常。
昼間から涙腺緩めで、いざ再突入のときには号泣しちゃうんじゃないかと思っていたけど、不思議と冷静だった。というか、運用を終え、しだいに人影がまばらになっていく管制室にただよう寂寥感をしみじみ味わっていたり。探査機そのものも好きだったけど、この運用チームのプロフェッショナルぶりが大好きだったんだよなぁ。長いことお疲れさまでした!
オタク的に印象に残っていることを2つだけ。
子供のころからアニメやマンガにどっぷりひたっていた世代だから、はやぶさの物語にはそういうものをどうしても重ねてしまう。運用チームはまさしく「ヤマトの真田さん」だったり。帰路についたときには「トップをねらえ!」を引用したけれど、今回は「トップ2」だよ。写真はハワイの「すばる」がとらえたはやぶさ。帰還する「彼」を最初にとらえるのは、ぜったいに「ハワイの天文台」でなくてはならないのだ*1。すばる中の人、ぜったいこれを意識してただろ。GJすぎる。
内之浦の34mパラボラが可視でなくなると同時に通信途絶したはずなので、この写真の最後の部分はまさにそのタイミングで欠けたわけで、お前これ狙ってやっただろ!とツッコミを入れたくなったけど、写真が公開された時はすでに彼は燃え尽きていたのだった。はやぶさにピューリッツァー賞をあげて欲しいよ*2。
で、この写真がやっぱり「トップ」のラストシーンに重なる。あんな感じに派手な出迎えはしてやれなかったが、びっくりするほどの輝きをはなって自らの帰還を演出するあたりはさすがとしか言いようがない。本当に、最後の最後まで完璧な探査機だった。
2010-06-14(月) [長年日記]
■ W杯: 日本 1-0 カメルーン
はやぶさのことが落ち着くまでは「ワールドカップ? なにそれおいしいの?」的な状態だったのだが(ぬるサッカーファンですまん)、翌日になってやっと興味が向いてきたと思ったら日本の初戦である。はやぶさ空気読みすぎだろう。
スカパーがあるので、かみさんは全試合とは言わないまでもけっこうな試合数を見てるみたいだけど、この時間帯に付き合ってたら会社員として破滅だよなぁ。まぁ、少なくとも日本戦くらいは見る。
いやだってさ、川崎の選手が代表に3人(ケンゴ、稲本、川島)だよ!? しかもいつのまにか川島が正GK。すげー。でも、せっかくシュンスケを外したんなら、代わりにもうひとりの中村をスタメンに入れてもいいと思うんだけどね、岡ちゃん。
試合は「日本絶好調!」というよりは「カメルーン不調なん?」的な内容だったけど、勝ちは勝だ。ちょっと前に本田と中田の対談番組を見たけど(ホスト対談みたいだった)、見た目と違って本田ってかなりの策士で頭いいんだと知った。だから1トップにされたら意図をちゃんと理解してガツガツいくと思っていたから、彼の得点は納得だ。
2010-06-17(木) [長年日記]
■ 「はやぶさ2」ってサイエンスミッションになるんだよね?
一昨日あたりから、Twitterの#hayabusaを見るのをやめている。ただの感情的な政治家批判しか流れなくなっちゃったから。最新情報は@Hayabusa_JAXAや@JAXA_jp、あとは@koumeiShibataをウォッチしてれば十分だし。
それにしても、はやぶさ2の予算がつくことになった……の? なんだかなぁ。
いや、一人のはやぶさファンとして、後継機の実現はそりゃぁ小躍りするほど嬉しいよ。でも、今回の帰還を受けての特別な予算化なのだとしたら、釈然としない。だって、これだけ華々しい成功をしなきゃ予算がつかないんだとしたら、本当に前人未到の新しいミッションなんてぜったい実現しないってことじゃないか。
とかなんとか言ってたら、L/Dで怪文書が公開された。メールを公開したことの是非については踏み込まない。松浦さんもジャーナリストとしていろいろ勘案しての公開だろうし。じっさいこのメールには誤認が多いようだけど、ひとつだけ正しいことが書いてあるように思う。「はやぶさ2は理学ミッションとして考えるべき」のくだり。
工学系の実証実験が目的の「はやぶさ」の経験を受けて「はやぶさ2」が改良されているのだとしたら、今の日本で「2」も同じ実証実験として通すのは難しいだろう。とうぜん「2」はイトカワとは違うタイプの小惑星に赴いて、そこのサンプルを持ってくること自体が目的になる。つまり「1」と「2」は目的が異なるはずだ。だとしたら、「2」を飛ばすかどうかは他のサイエンスミッションと同列に比較して、より意義のある方に予算をつけるべきだろう。「なんか華々しく成功して国民の支持が高いみたいだから、特別予算つけてあげるね」というのは、税金の使い方としてどうかと思う。
いま飛んでいる「あかつき」を始めとして、JAXAでは魅力あるサイエンスミッションがたくさん実施・計画されている。個人的には有人ミッション削ってでもこれらの計画を全部実現して欲しいくらいなんだけど、はやぶさだけがクローズアップされてる裏で、これらがかすんじゃうのはもったいない。
もちろん、小惑星探査に関する主導権を握り続けるために「2」を飛ばすというならわかるけど、今回そういうビジョンはちゃんと提示されてるのかね。だったら「2」だけじゃなくて「Mk2」にもスポットライトが当たるべきだよね。そうじゃないとしたら単なる政治家のスタンドプレーにすぎないなわけで、日本の宇宙探査の将来が先行き不安なことに変わりない。あんまり気持ちのいいもんじゃないね。
2010-06-18(金) [長年日記]
■ HTC Android端末のスクリーンショット付きブックマークはセキュリティホールか?
miyagawaさんから教えてもらったのだけど、HTCのDROID Incredibleにセキュリティホールが見つかっているらしい。miyagawaさんとのやりとりからわかったのは(なにしろ英文の理解は相変わらず貧相なので):
- ブラウザの「スクリーンショット付きブックマーク」に他人に見られたらよくない情報が含まれ得ること
- それが簡単には削除できない(工場出荷状態に戻しても消えない)場所にあること
が問題らしい。デフォルトのブラウザにはたしかに、そのページのスクリーンショットが見られるブックマーク機能があるけど、あれがHTCの独自拡張とは知らなかったよ。たしかに上記のとおりならセキュリティ問題になるだろう。
さて、我がDesireはというと、たしかに.bookmark_thumb1というディレクトリはある。ただしSDカード上に。中にはJPEGファイルがいっぱい入っていて、まさにブックマークのスクリーンショットが詰まっていた。自分の意識していない状況下で撮られたスクリーンショットもあるので、これはあんまり気持ちのいいものではないな。
ファイラで端末の内部メモリを探してみたが、(Desireに関しては)同名のディレクトリは発見できなかった。Incredibleの方が新しい(のかな?)ので、どこかで仕様変更があったのだろうか。
この問題についてTwitterで識者の意見を求めてみたものの、ほとんど反応がなかったので、日記にも書いておくことにした。ちなみに自分はすでにDolphineブラウザに乗り換えているので、今後この機能を使う予定はない。.bookmark_thumb1をサクっと削除して対応完了……と思うのだが、はて、ファイラから見えないディレクトリなんてものがあったらお手上げである。
というわけで、Androdid識者がここを読んでいたら教えてもらいたいのだけど、Desireにおけるブックマーク・スクリーンショットの保存場所は/sdcard/.bookmark_thumb1だけなのだろうか? もしそうなら、対処は簡単でいいのだけど。
Androidに簡単なスクリーンショット機能がない理由が、このようにユーザの意図しないスクリーンショットがバックグラウンドで動作しているアプリから撮影されてしまうリスクがあるためと説明されている。その回避方法について先のエントリのツッコミ欄で議論している。
今回のは(おそらく)ブラウザが自分のレンダリングエンジンからひっぱってきたデータを保存しているだけなので、いわゆるスクリーンショットとは違うが、ユーザが意図しない(場合がある)ため同様なリスクがある。他のアプリから参照可能な普通のJPEGファイルなので、暴露ウィルスみたいなものに引っかかったら困ったことになりそうだ。
とはいえ、これをセキュリティホールと言ってしまうと、任意のタイミングでスクリーンショットが撮れるPCはどうなんだという話になるわけで、セキュリティホールとは言えないと思うけど(PCと携帯では基準が違うだろ、という議論はありだが)。
2010-06-19(土) [長年日記]
■ W杯: オランダ 1-0 日本
カメルーンに勝ってしまったので、決勝トーナメント進出の可能性がちょっと高まった日本。今日のオランダ戦は20:30KOということもあり、夕飯からしてオランダシフトである。ハイネケン、オランダ製チーズ、コロッケ(コロッケの祖クロケットはオランダが出自という説があるらしい……が、Wikipediaによるとフランスみたいだなぁ)。
試合はというと、まぁなんだ。DFはよかった。川島もあいかわらずGJ。でもねー、背番号が10番の方の中村を出したら勝てる試合も勝てないだろ、岡ちゃん。彼が後ろ向きにパスを出すたびに悲鳴があがる我が家のリビング。前を向かないMFなんていらねぇ。出すなら14番の方の中村しかないだろうよ、もう。
◆ nobzooo [激しく同意]
2010-06-20(日) [長年日記]
■ グスタフ、ネットに阻まれる
こないだ「カメラを買い換えてから、グスタフがまた一段と可愛く撮れてる」と言われてまんざらでもないのだが、考えてみれば今までもかみさんのGR Digital IIを借りて撮っていたわけで、実はあっちの方がレンズが明るかったりするから実はそんなに違わないじゃないかと思う。もっともオートフォーカスは格段に速いので、チャンスを逃しにくくなったのは確かだな。猫の表情はコロコロ変わるからねー。
そんなグスタフ、先月脱走して以降、ひも付きで短時間しか「外出」を許されなくなっていたのだが、これから暑くなるし、外の涼しい風にあたりたいこともあると思い、ベランダに脱走防止用のネットを張った。というか、ストレス溜めて屋内で大暴れされても困るので。
下に飛び降りされそうなのは1Fの屋根の上なので、そっちに出られないようにベランダの一部に網戸用のネットを張り巡らせた。いちおうそっちに行けなくなったことは理解したようなんだけど、目を離したら爪と歯で食い破ったりしそうな気もする。まだまだ油断はできそうにない。
写真は、玄関のひんやりしたタイルの上で涼をとるグスタフ。かわいいですね。
2010-06-22(火) [長年日記]
■ アンブロークンアロー―戦闘妖精・雪風(神林 長平)
SFマガジン連載時に(これだけはちゃんと)読んでいたので、単行本はのんびり。雑誌でぶつ切りに読んでいた時はもう、わけわからなかったけど、単行本でまとめて読むと、だいぶすんなり読める気がした(たぶん気のせい)。
当初、戦闘機と戦闘機乗りの話で、リアルでクールな戦闘シーンの描写が魅力だった雪風シリーズも、三作目にして戦闘機によるリアル空中戦はほぼ皆無に。代わって全編を埋め尽くすのは、人類と機械知性と異星体による形而の上空でのヴァーチャルな空中戦だ。
きわめて不可解な状態におかれた登場人物たちが、延々と仮説に仮説を重ねて世界を構築していく。ほんの数秒の出来事を何ページもかけて登場人物みずからが言語化して解説するのだから、神林作品が好きならたまらんね。そうでない人はカンペキに置いてけぼりだろうけど(笑)。
それだけに、ラストシーンがもたらす爽快感が、実に気持ちがいいのだけど。梅雨時のジメジメした空気を、南極の冷気が吹き飛ばしてくれたような気分だ。
そうそう、言われるまで気付かなかったけど、前の二作目からは10年ブランクがあったそうだ。そうだったかねぇ。じゃあ、次は2019年だな。楽しみだ。
2010-06-24(木) [長年日記]
■ Ruby会議2010のチケット(とっくに)販売してます
そういえば日記では何も書いてこなかったけど、今年もRuby会議2010の実行委員をやっている。最近は新しく加わった若い人たちが自主的に行動してくれるので、オジサンはあんまり働かなくていい感じになってきたけど。まぁ、例によってノベルティは担当してるわけですが(←また私物化か)。
で、今年は8月27日からの3日間(長い)、場所はつくば(遠い)ということもあり、懇親会は早々に売り切れたものの、本編チケットの出足はわりとゆっくりで、まだ売り切れてはいない。まぁ瞬殺だった去年よりだいぶキャパが大きいので余裕があるせいもあるんだけど。
とはいえぼちぼち人数を確定しないといけない時期なので、参加する気のある人はそろそろチケット買っておいた方がいいかも。ある日とつぜん「SOLD OUT」ってことになるかも知れないので。申し込みはこちら。
2010-06-25(金) [長年日記]
■ W杯: 日本 3-1 デンマーク
翌日に人間ドックの予約を入れてしまったため21時以降飲食禁止という状況で、3:30KOの試合なんて見ていたら空腹で死んでしまうのが目に見えていたため、今日の試合、生視聴は泣く泣くパス。で、その後遅くまで残業しているのでビデオもまだ見てないという。
いやまぁ、それにしても予選リーグ突破はめでたい。(10番の)中村さえ出さなければ勝てるんだよ! あと、決勝トーナメントでも勝ちたかったら(14番の)中村を出した方がいいよ、岡ちゃん!
2010-06-26(土) [長年日記]
■ 「Android Bazaar and Conference 2010 Spring」へ行ってきた
Android熱が高まっているので(おれの中で)、日本Androidの会主催のイベント、Android Bazaar and Conference 2010 Springへ行ってみた。もうすっかり夏だけど、頑として春と言い張るらしい。ごく少数のうっかり紛れ込んだiPhoneユーザを除けば、右を見ても左を見てもAndroid端末ばかりで、もう一生分のAndroidを見た気分。一番多いのはXperiaかな。Desireはやはりまだまだ少ない(けど自分以外で持ってる人を見たのも初めてである)。
午前中は日本Androidの会(丸山会長)、Googleの基調講演2本立て。スマートフォンをとりまく状況と、Android 2.2(Froyo)概要。全体像をつかむにはいいが、さほど目新しい話はなかったか。
裏では「Bazaar」と称して、Androidを使ったハード、ソフト、サービスの博覧会。まさに「バザール」の雰囲気で、やはりハードやOSがオープンだと面白いアイデアがたくさん出てきて楽しい。iOS & AppStoreは「伽藍」への道まっしぐらだもんなぁ。
今月末から来月にかけて、いよいよdocomoとauからリリースされるSHARPの端末、SH-10BとIS01があったので触ってきた。発表当初、盛大なブーイングで出迎えられた両端末だけど、おれは別に良いんじゃないかと思ったし、触ってみた感じも悪くない。さすがに大きくてパワーがあるので、キビキビ動いてキーボードも打ちやすい。
だいたい、Twitterあたりでブーたれてるクラスタは、無意識に「AndroidでiPhoneを打ち負かして欲しい、できれば日本メーカーが」と期待している人たちで(あとは単なるアンチSoftBank←こっちのが多いかも知れない[笑])、iPhoneと同じ形じゃなきゃイヤだから、こういう変化球みたいな端末に不満があるのだ。
SHARPの人に聞いてみると、今回の端末がそういう人をターゲットにしていないのは言うまでもないが、ちょっと想定外に興味を持っている層に学生がいるという。1台目のガラケーは手放せないので、2台目の情報端末として「PCは大仰すぎる」が「iPhoneではショボすぎる」と考える層に響いているってことだ(auはそれを見越した料金プランを打ち出している)。面白いね。
……とはいえ、おれもこれらの端末のターゲットではないので、1台目として使える小型のストレート端末をどんどん出して欲しいけどね。
■ わさます大会議だった
その後、(Androidとはまったく関係なく)目黒の大和路でしゃぶしゃぶ食べ放題的飲み会。もっとも、11人中4人がAndroid携帯持ちだったので、関係ないとも言い切れない。というか、10人がスマートフォン持ちだもんなぁ。
写真は『iPadどうしでガチンコBumpファイト』。
2010-06-27(日) [長年日記]
■ くらやみの速さはどれくらい (ハヤカワ文庫 SF ム 3-4)(エリザベス・ムーン)
いつ買ったんだこれ……って、文庫か。それでも1.5年前だけど。積読箱がカオスになってきたなぁ。
傑作という評判も、「21世紀のアルジャーノン」という評価もまっとうなものだと思う。自閉症者を正常人(ノーマル)と十分に生活をともにできるレベルまで訓練する技術が確立したほんの少しの未来。ほとんどアスペルガーと見紛うレベルの知性を備えた自閉症の主人公の一人称で、自閉症者の感じる世界がノーマルに理解できる文体で書かれている。さながらそれは(SF的にみれば)日本語で書かれた異星人の手記のような趣だ。
われわれノーマルから見て彼らの見ている世界がどれだけ豊かで、異質で、興味深いかを知る手がかりとしてはたいへん面白かった。これでも彼らと生活を共にするのは苦労するかも知れないけど、それでも日本語が不自由な外国人とのコミュニケーション程度にはたやすいんじゃないかと思ってしまう。
ただ、どこからがフィクションなのかわかりにくいという意味で、へんな期待が醸成されてしまわないかとう心配もある。すべての自閉症者がルウのような特殊な才能を持っているわけじゃないだろうし。そういう観点で見ると、へんな誤解を生み出さず、それでいて想像の多様性が担保されている「元祖」アルジャーノンの方が優れた文学かも知れない……というのはひねくれた見方だろうか。
2010-06-29(火) [長年日記]
■ W杯: 日本 0(3PK5)0 パラグアイ
23時キックオフで、「まぁ、1時に寝れば明日の仕事はなんとか……」と思っていたら、まさかの延長、さらにPK戦。そして敗退。
まぁPK戦というのは、両者まったくの互角なのが判明した上で「ジャンケンで決めるのも忍びないからサッカーっぽいゲームで便宜上の勝者を決めようぜ」みたいなものなので、敗退ではあっても敗北ではない*1。だから、残念ではあるけど、あんまりがっかりはしてない。次につながる良い代表チームを手に入れた、という感じ。
じっさい、両チームとも随所でミスはあったものの*2互角といっていい戦いっぷりで、南米のチームにコテンパンにされるんじゃないかという危惧はまったく外れた。特に今大会の日本は守備の安定感が素晴らしかったねぇ。もともと目立っていた中澤・闘莉王はもちろん、(MFだけど)長谷部の冷徹な職人的ディフェンスがかっこよかった。もちろん、スーパーセーブ連発の我らが川島も(とは言うものの川島の神っぷりは見慣れているんだけどw)。
それからケンゴ! 試合のたびに「岡ちゃん、ケンゴ出そうよ~」とつぶやいていたものの、彼は勝ちパターンをそうそう変えないと思っていたから*3あんまり期待はしていなかった。それがまさかの途中出場! いやー、相手DFに囲まれながらも、わずかな隙間から出たパスの鋭さを見ましたか。やっぱケンゴは世界で通用するよ。もう一試合くらい見たかったなぁ。
残りの試合は、仕事に差し支えない程度に、時間が合えば見るつもり。さすがに2回戦以降の顔ぶれはなかなかのチームがそろってるし。
最後に大事なことを。
きみが声を限りに応援した日本代表選手の多くは、実は毎週のように国内で試合をしている。日本各地に点在するスタジアムに足を運んで、千円札を何枚か出すだけで、世界と互角に戦った彼らを目の当たりにできるのだ。
Jリーグの再開は7月14日から。たとえば川島、ケンゴ、稲本、テセ(北朝鮮)とW杯代表を4人も擁する川崎フロンターレ*4は、ホーム等々力陸上競技場で大宮アルディージャと対戦する。これを機に、「4年後の代表を育てる」という楽しみをみつけてみるのはどうだろう?
Before...
◆ ただただし [いろいろ考慮しなくてはならないのはわかりますが、まさにatsushienoさんが書かれているとおり「実現できないとは..]
◆ miyagawa [まさしくスクリーンショットまわりで HTC Sense の脆弱性が発見されてますね。 http://www.toms..]
◆ ただただし [bookmark_thumb1はブラウザのブックマークのためのスクリーンショットが入っているディレクトリなので、なん..]
◆ miyagawa [ファクトリーリセットしても消えないところに保存されているので、人にあげたり中古で売ったりしたら全部(かどうかしりませ..]
◆ miyagawa [それとも、なんでSense UIの問題かわからないってことですかね? " this feature is relat..]
◆ ただただし [ああ、そういうことですか。Desireしか知らないから、あのブックマークがHTCの独自拡張とは知りませんでした。 で..]