2010-06-12(土) [長年日記]
■ WikiばなVol.10
WikiばなVol.10だった。テーマは「Wikiばなどこへ行く」……じゃなくて「知の越境、そして、すばらしきムダ知識へ」。まぁ、写真からどこへ向かっているのかよくわからなくなってる感が出てると思うが。ていうか、etoさんなにやってんの(笑)。
今回のメイン講演者はサイエンスの普及・啓蒙をされている3人で、もはやIT系イベントと呼ぶのはどうかという感じだが、Wikiを突き詰めていくと技術色がどんどん薄れていく一方で、情報そのものをどう扱うかという話になっていくのはわかっていたことなので、こういうクロスオーバー的な集まりを目指していくのはいいと思うね。後半のLTなんて、全分野について理解できた人なんていないだろう、ネタの幅が広すぎて。
ところで内田さんと長神さんはふたりとも「サイエンス・コミュニケーター」という肩書なんだけど、以前から「コミュニケーターってなんだかよくわかんねーな」という気がしていた。いや、肩書というのはカッコいいベクトルが必要なので、これはこれでいいけど。今日の話を聞いていて、ようするにマーケッター兼営業なんだなと思った。商材は科学そのもの(または「科学的××」なもの)。
内田さんの活動はそもそもサイエンスに興味がない層へどうやってサイエンスを「売って」いくか(IT業界的には以前のMicrosoft的商法)、長神さんはアーリーアダプターにコンタクトしていかにしてエバンジェリストを育てるか(Apple的商法?)。マーケティングとして捉え直すといろいろ共通点が見えてくると思った。もうひとりの岡本さんはすでにビジネスパーソン的なスキルがたっぷりありそうなので、そういう方面の課題はあんまりなさそう(笑)。