2001-06-22(金)
■ PowerPoint
仕事でPowerPoint 2000を使っていたら、「提供計画」って入力したとたんに冴子のヤツ……って、Office Assistantの冴子先生だけど……が「予定の概念を表わすクリップアートがあります」とか言ってきた。ほほぅ、こしゃくな真似を。
そこまで言うなら見せてみぃ、とOKを押したらダイアログボックスが開いてしばらくうんうん探し回ったあと、「合致するクリップは見つかりません」だって。さすが脱力系ソフトハウスの筆頭、ツボを外さないなぁ。まさに「楽しくお仕事」。
■ Libretto L1
いや、そんな魅力的なことを言われても、コイツにLinuxは入れませんっ。たぶん。つーか夕べ、ディスクが空いてるのが寂しくて数GBのMP3ファイルで満たしちゃったから、もう入れる場所がないよ(笑)。って、Office入れなきゃいけないのに、どーすんだ、おれ。
そもそもコイツの目的はメールマシンなので、いまだ満足のいくメーラーが見つかっていないLinuxを入れるという選択肢はないのだ。SylpheedはまだまだIMAPの扱いが不安定だし(うちのサーバだとinboxしか見えないの)。まぁ、SSHやCVSみたいに、Linuxの方が使いやすいツールってあるし、出先で使いたいことってありそうだけどね。それはCygwinでなんとかしてみてもいいし。
でも、シャレでMLD5あたりを入れるのはアリかもねー。
2002-06-22(土) 0歩(付け忘れ)
■ W杯: スペインvs韓国
おー、また勝っちゃったよ。今日は審判もフェアだったし、文句は言われないでしょう。つーか、今日の主審はずっとニコニコしていて、なんだかいいオジサンだったな。なにが嬉しかったんだろか。
それにしてもフィジカルが強いよなぁ、韓国。やっぱ、焼き肉&キムチパワーか。こんだけ実力あるんだから、審判なんか味方に付けないでも:-P、実力だけで勝ち進めばいいのにねぇ(笑)。
そうそう、今日はやっとユニフォーム交換してもらえていた模様。1人だけ。
■ W杯: セネガルvsトルコ
いいカードだった。……んだけど、どことなくマヌケムードが漂っていたような(笑)。
しかし、セネガルが勝つかと思っていたけど、トルコが思いのほか強かった。セネガルはたしかに個人技はすごいんだけど、まだまだパスの精度やポジション取りに穴がある。スペースに向けて移動したりといった動作が少ない。一次予選ではすごいチームに見えたけど、トルコの組織的で精度の高い動きの前ではまだまだ荒削りな感じ。うむ、トルコに負けたならしょうがないって気もするね、日本。
2003-06-22(日)
■ pcspecs:SPC18 - Debian(2)
e100ってIntel謹製のドライバだったんだね。
FDDもないマシンにファイルを持っていく方法として、USBメモリも存在することに気づいて「これだ!」と思ったのもつかのま、Woodyのデフォルトカーネルが2.2だということを思いだしてがっくり……ダメじゃん。
Kernel 2.4.20(?)にはe100が内蔵されているそうなので、最初から最新のカーネルが使われていればこんな苦労はなかったのだな。つーわけで、Gentoo入れよう。コイツはたぶん2.4.20だろう。
■ pcspecs:SPC18 - Debian(3)
ぬぉ、そんな技が。で、さっそくやってみたけど、e100はない(これは2.4.20から?)、eepro100も認識されず。くー。
■ pcspecs:SPC18 - Gentoo(1)
続いてGentoo Linux 1.4rc3。お、フレームバッファを使った高解像度の画面に背景画像まであしらったりして、いいね。自分でコマンド入れながらインストールする、今どきの基準からすれば不親切極まりないディストロなのに、こういうところに凝るなんて、Kondaraに通じるセンスを感じるよ。
で、カーネルは2.4.20。e100ドライバはあるけど、ifconfigにはloしかないので自動認識には失敗している。じゃあってんで「modprobe e100」してみるもダメ。なんてこった、つまり、DebianやGentooが悪いというより、RHL9が何か細工をしてるってことか。たしか、e100はカーネル組み込みじゃないとうまく動かないという情報を見かけたから、その関係かも……。
Gentooこそ、ネットワーク抜きでインストールできないからなぁ、仕方がない、NICを買ってこよう……と思いつつ、目に入ったのがLibretto用に使っているUSB NIC、IOデータのLanEgg。もしかして……とツッコんでみたら、なんと見事に認識してくれた。すばらしい。これでいこう(ちなみにDebianで同じことをしてみたけど×)。
■ pcspecs:SPC18 - Gentoo(2)
Gentooのインストールマニュアルはとてもよくできている。このとおりやれば、誰でもインストールできるんじゃないかな。パーティションのお任せ設定もないので、久しぶりに自分で考えて(笑)、こうした。
hda2 32MB ext3 /boot hda5 250MB swap hda6 4GB ext3 / hda7 75GB ext3 /home
それぞれをフォーマットして、/mnt/gentooの下にmountしたら、ステージファイルを展開する。手を抜けるところは抜きたいので、stage3をチョイス。
ここで出かける用事ができたので中断。手順がわかっているから、中断して電源を落としても大丈夫ってのは面白い。つーか、こういうのって、わくわくするなぁ。
■ pcspecs:SPC18 - Gentoo(3)
ただいま、カーネルのビルド中。自分がmake menuconfigしたカーネルが動くようになるとは、とうてい信じられませんな(きっぱり)。
しかし、ビルド中はさすがにファンコントローラが温度上昇に反応して、CPUファンをフルに回すようになる。こりゃ、関東在住のGentooユーザは、この夏はemerge禁止やね。もちろん、Momongaユーザはオモコン禁止だ。
◆ まx [でも内蔵NICが認識されないのは変わらないかもしれないですね。]
◆ phyllite [最近はKNOPPIXで起動して、chrootしてGentooをインストールすることが多いです。 Mozillaでドキ..]
◆ ただただし [なるほど、Gentooならではの技ですねぇ]
◆ ま2 [Vine 2.6でもeepro100は認識されませんでした。 /etc/host.confに alias eth0 ..]
◆ ま2 [host.conf -> module.conf でした。 なれないことは書くものじゃーない。]
◆ ただただし [あ、やっぱり。 試す機会があったらtryしてみますね]
2004-06-22(火)
■ 熊とワルツを - リスクを愉しむプロジェクト管理(トム・デマルコ)
昨日は休んでしまったので、在庫からこれを引っ張り出す。このシリーズはするする読めるから、半日あれば十分。
毎月、首が長くなるほど楽しみにしている前田建設ファンタジー営業部だが、いつも感心するのが、こんな奇想天外な建築物なのに、さくっと見積もりが出るところである。さすが建築業界、ノウハウの蓄積が違う。というか、単にノウハウにとどめていないところが偉い。
片やソフトウェア業界はというと、見積もりを出そうにもあるのはウォーターフォール時代の手法くらいで、インクリメンタル開発になるとほとんどない。もちろん巷には数々の手法があふれているわけで、それを適用すればいいんだろうが、適用の基準になるノウハウを溜めてる暇がないんである。なんか、時代が下るにつれて蓄積を放棄する方向に走っているような。
本書のリスク管理についても、「なるほど、こりゃいい!」と感心する話ばかりなんだが(この人たちの著作はたいていそうなんだが)、じゃあ実際に適用しようと思ったら、精度の高いリスク分析にはその企業独自の「リスク・リポジトリ」が必須である。こんなもん、今から溜め始めたら、いつから使い物になるのかさっぱりわからん。
まずはこの、「蓄積の努力を放棄する」業界文化からなんとかしないと。
■ blogmapへのTrackBack
ぎゃ。blogmapに投げたTrackBackのexcerptは、全文掲載されちゃうんだ……。
■ がんばれウィキちゃんMeタソ
diary.yuco.net経由で強引なメガネっ子対応版。マジ強引……。
なんでMeたんなのか、という背景としてはさよなら、Meたん…やありがとうMeあたりを押さえておくといいのかも知れない(けど無関係かも知れない)。けっこう愛されてるな、Me。ちょっと泣ける……とは言うものの、よく考えると金さえ払えばあと2年は生き長らえる予定なのに、気の早い話だ(笑)。
■ Web日記サービス 機能比較表
……に対して、buruさんの嘆き(?)。Web日記/ウェブログと紙のメディアって、なかなかリンクしないよねぇ。いや、お互いに参照はし合うんだけど、ぜんぜん別のところにリンクしているというか。
ところでここにtDiary.Netが入ってないのは、新規募集をしてないからなんだろうな……第六サーバの立候補がないからなんだけど。
2005-06-22(水)
■ 夏のパラボラ
パラボラアンテナに、誰かが(ってなりたさんだろうな)夏の施設公開スケジュールを書いてくれていて、ありがたい。いちおう7/30・鹿島のスケジュールは押さえていて、行こうと思っていたんだけど(もちろんGSで)、8/20の野辺山はどうしようかなぁ。
というのも、梅雨が明けたら「信州電波ルート」に出かけようと思ってるからなんだが。つまり公開を待たずに、臼田・野辺山を回ると(そして「パラボラと愛車」の写真を撮る!)。 ……まぁ別に、二度行ったって三度行ったっていいわけなんだが(笑)。
■ ximapd
またメールボックスを壊してしまった……。killするにあたって、以前教わったようにいったん-STOPしてから、-TERMやら-INTやらやってみたけどダメ。結局-KILL。そして破壊(涙)。
どうも、--import付きで一度に複数のximapdを立ち上げると起きるっぽい。今回はちょっと自動処理した結果、10通くらいのメールがいっぺんに発生したので、それがきっかけみたい。.procmailrcの方で、lockファイルを作って排他をかますようにしてみた。
2006-06-22(木)
■ 新型
おれのブックマークをチェックしている奇特な人は、最近W-ZERO3というタグがやたらと増えていることに気づいていたかも知れないが、じつは買っちゃっていたのであった。
慣れないので、使い方がさっぱりわからん。しばらく時間がかかりそう。
……といいつ、日記を書くくらいのことはできるようになった(最初にすることがまずそれか)。
2007-06-22(金)
■ もやしもん 5 おまけ付き: TALES OF AGRICULTURE (プレミアムKC)(石川 雅之)
表紙は蛍かと思ったら違った。ひねりすぎだ。
4巻から引き続き「ええ話」度が高く、なんだか成長物語になってきているなぁ。でも、このマンガの真骨頂は、やはり学祭だろう! 1年に2回も学祭があるなんて、なんていい学校だ! ……じゃなくて、石川雅之のぶっとんだアイデアが、奔流のように実現される農大の学祭空間はすばらしい。
それはさておき、及川派のおれとしては、彼女が活躍したのが嬉しい。でもイチオシは唐揚げの女だけどな!*1
つい「おまけつき」を買ってしまったのだが、考えてみたらストラップは使わないんだよな。とりあえずUSBメモリにつけて、toor君と並べてみた。
*1 メガネかけてりゃ誰でもええんかい。
■ 乗る電車がことごとく止まる週
「ことごとく」は言いすぎだけど、小田急が2回、横浜線が1回、そして今日も京浜東北が止まった。1週間で4回も、乗ってる電車が止まるなんてなぁ。あんまりだ。
2008-06-22(日)
■ Ruby会議2008 2nd day
(6/24動画追加)
朝、RejectKaigi担当の中尾さんが、セッションをふたつに分けて最後に角谷さんの基調講演を……というプランを練っていて、そうすると両者の数が合わなくなって、ひとこま空いてしまう。そんな流れの結果、なんとなく自分が出ることにしてしまった。さぁ大変だ、多目的ホールの番長やりながら、プレゼン資料を書かなくては。
そうは言っても技術的なネタなどあるわけもなく、途中辞退者が2名も出たおかげでRejectKaigi枠からRejectRejectKaigi枠に落とされたりしながらも、できたのがコレ:
最後のページは765プロ高木社長のセリフをベースにしたつもりが、ウロ覚えでおお嘘こいていたので修正してある。それにしても、発表の5分前までスライドの順番をいじってたりして、そうか、みんなこのスリルがたまらないから、好き好んでRejectKaigiなんかに応募するんだな!?
こんなの公開するまでもないと思ったが、テーマは「実行委員のリクルート」という真面目なものなので、公開しておくべきだと思い直した。Regional RubyKaigiもよろしく。動画はのちほど。
なお余った時間には、翌日に18歳になる秋月律子さんの動画を流しました。発表中にネットワークが撤去される可能性を考慮して、あらかじめキャッシュに読み込んでおいたわけです。よりによってRejectKaigiで、ネットワーク前提のプレゼンするのは、甘い(笑)。
動画
4'50"あたりから。
■ モバイルSuicaはケータイの電池が切れると本当に使えなくなる
Ruby会議が終わったあと、そのままつくばの居酒屋で打ち上げ。さすがに遠いので、途中で抜け出して帰路に。
なんとか相模大野まで行く最終に乗れたものの、途中でケータイの電池が切れてしまい、出口の改札で「ぴーーーーっ」とかすごいエラー音が出やがんの。まいった。
以前、モバイルSuicaはケータイの電池で動くので、電池が切れてると使えなくなるという話を小耳に挟んでいて、「Suicaは親機からの電磁誘導で発電するから電池いらないのに、そんなバカな」と思っていたし、実際今までは電池の切れたケータイでも使えていたのだが。
どうやら電池の残量が本当にない時には使えなくなるようだ。ケータイは面積が小さいから、電磁誘導用のアンテナを大きく取れないせいだろうか。
なんにせよ、(モバイルSuicaが満足に扱えない)私鉄の窓口、しかも終電でこういうメに遭うとかなりひどいことになるのは目に見えていたので、事務所のコンセントを借用して、1分間ほど充電。なんとか正規ルートで脱出できた。やれやれ。鉄道各社は、改札口にケータイ充電器を設置すべき!
2009-06-22(月)
■ SONY DRC-BT15の付属品がショボすぎる
先日から使い始めているSONYのBluetoothレシーバBT15だが、基本機能や操作性に関してはほとんど問題なくて快調なんだけど、いかんせん、付属品がショボすぎて泣ける。
まずはクリップなんだけど、タイピン風の細いデザインなのはまぁいいとして(もっと太くすべきだと思うけど)、スプリングが弱すぎでどこを挟んでもまったく効かない。どうしてこんなのが製品化されちゃうのか、まったく理解不能なほどの「おもちゃ」。
仕方ないのでネックストラップを使おうにも、これも安っぽくて悲しくなってくる。クリップを片手で外せないとかね。これなら付けない方がマシなんじゃ……。帰りにヨドバシで一番安い(500円未満)ネックストラップを買ってきたら、こっちの方がはるかにいい出来だし。
日本製品って、どうしてこういう細部にこだわらないのかねぇ。WalkmanがiPodに負けた理由がよくわかるよ。
ところで、秋葉ヨドバシに登場した新キャラ、町田店にもいた。どうみても美希です。やよいがもやし組合のマスコットになるより先に、美希がヨドバシのキャラになるとはね。
2010-06-22(火)
■ アンブロ-クンアロ-: 戦闘妖精・雪風(神林 長平)
SFマガジン連載時に(これだけはちゃんと)読んでいたので、単行本はのんびり。雑誌でぶつ切りに読んでいた時はもう、わけわからなかったけど、単行本でまとめて読むと、だいぶすんなり読める気がした(たぶん気のせい)。
当初、戦闘機と戦闘機乗りの話で、リアルでクールな戦闘シーンの描写が魅力だった雪風シリーズも、三作目にして戦闘機によるリアル空中戦はほぼ皆無に。代わって全編を埋め尽くすのは、人類と機械知性と異星体による形而の上空でのヴァーチャルな空中戦だ。
きわめて不可解な状態におかれた登場人物たちが、延々と仮説に仮説を重ねて世界を構築していく。ほんの数秒の出来事を何ページもかけて登場人物みずからが言語化して解説するのだから、神林作品が好きならたまらんね。そうでない人はカンペキに置いてけぼりだろうけど(笑)。
それだけに、ラストシーンがもたらす爽快感が、実に気持ちがいいのだけど。梅雨時のジメジメした空気を、南極の冷気が吹き飛ばしてくれたような気分だ。
そうそう、言われるまで気付かなかったけど、前の二作目からは10年ブランクがあったそうだ。そうだったかねぇ。じゃあ、次は2019年だな。楽しみだ。
2011-06-22(水)
■ 自家製ジンジャーエール
先日の発売日以来、ウィルキンソン・ジンジャーエールのペットボトルを何回か飲んでみている。最初は熱狂的だったものの、やはり人工甘味料の後味の悪さが次第しだいに気になってきて、もうしばらく飲む気がないくらいになった。やっぱマズイよコレ。
最初の一口、二口は「おっ」と思うけど、ベタベタした甘さがだんだんつらくなる。少なくとも、500mlは多すぎる。「世界のキッチンから」のディアボロジンジャーは、味の調整具合といい、分量といい、実に偉大なバランスの商品だったんだなぁ。キリンさん、この夏も復活させてくれませんかねぇ。
……と嘆いていたら、かみさんがしょうがシロップを作ってくれた。これを(あえて)ウィルキンソンの炭酸水で割ると、ほら! ホンモノのジンジャーエールだよ! ぷはっ、うめぇ。やっぱこれが一番美味いねぇ。
2014-06-22(日)
■ 猫とすごす雨の日曜日
朝から雨でどこへも出かけられないし、かみさんが仕事してるのでおとなしく寝室でごろごろしながら読書していると、グスタフがやってきて脚の上で寝始める。そのまま2時間くらい。どうも最近、人の上で寝るのが好きになったらしい。もう夏になるというのに。体重8kgもあるのに。
で、ようやく降りてくれたと思ったら、こんどは入れ替わりにドーラがやってくる。
ドーラは抱っこ嫌いなので人の上に乗ってくることはないけど、つかず離れずの位置で丸まったりする。なんだかんだいって人のそばにいるのは好きらしい。ただしこの状態は長くは続かない。独占欲の強いグスタフがすぐに戻ってきて定位置に居座るからだ。
こんな状態でまた小一時間。さすがに人間の方が飽きたので、起き上がってダンボールの片付けをしていたら、案の定集まってくる。2つの箱は同じサイズである。
まぁ、楽しそうでなにより。
◆ smbd [ツチノコ発見!]
2018-06-22(金)
■ 映像研には手を出すな!(3) (ビッグコミックス)(大童澄瞳)
待ちに待った3巻が出たのですぐ買った……というのは嘘で、Kindle版を予約してあったので今朝になったら自動的にダウンロードされていたんだけど(電子版に関する諸々は後述)。
Twitterかどこかで「次は音声担当が増えるに違いない」的なことを書いた記憶があるんだけど、予想通り音声マニアの仲間が増えた。アニメ研から引き抜いてくるのかと思ってたけど、ぜんぜんべつの独立系の人だった。性別不詳な感じが良い。
で、音の話がメインになるかと思いきや、金森氏の幼少期の話なんかがけっこう挟まったりして、これが実にいい。映像研ではプロデューサーとして立ち回る彼女だが、その背景には「経営」に対する情熱があってこそというのがわかって良かった。生徒会や教員たちとのバトルでもこれまであまり描かれなかった熱意が伺えて、この巻の主役は実は金森だなぁ。
じゃあ音の話はどうなのかというと、個人的にはちょっとビミョーな感じで、実はそこが面白いと思ったのだ。これまでこの作品、動かないマンガというメディアを使ってアニメーションを表現してきたわけだけど、同じように音の出ないメディアで音声を表現できたかというと、2巻まではできていた。とくに独特の擬音は「まさにそれ!」って感じで「聞こえて」きたのだが、じゃあ新作アニメの音声も同じかというと、これがあまり「聞こえてこない」。
そりゃそうで、見たこともない世界の見たこともない機械がたてる音なんだもん、わかるわけがないんだわ。もちろん、似たようなSF映画で似たような音を聴いているはずだし、そこからかろうじて類推できるんだけど、でも共感度合いは少なめだ。映像研の音声表現、まだまだ先がありそうだし、大童澄瞳の伸びしろもさらに大きいとかえって期待が膨らむ。
映像研には手を出すな!(3) (ビッグコミックス)
小学館
¥693
3巻であきらかに変わった、というか徐々に変わってきて本性むき出しになったなーと感じたのが、マンガの文法を無視し始めたところ。エピーソード間でかなりの時間経過があるのに、前回の振り返りから入らないとか(月刊連載なのにこれはすごい度胸)、コマ間にある時間経過も説明なしですっ飛ばしたり。あと、コマの外にいる人物のフキダシがめっちゃ増えたよね。ここまでこの作品を読んでパース付きフキダシや被写界深度表現に慣れてきた読者なら、このへんは付いてくるだろう……みたいな妙な信頼を感じなくもない。
というわけで、この先どこまでマンガの文法を無視してくるのか楽しみだ。4巻まだかなー(気が早い)。さて、この巻のイチオシひとコマ:
マンガはもう電子版しか買わないようにしてるんだけど、今回もまた、紙より発売が遅れた。10日ほど。ポジティブになら「10日に縮まった!」とも言えるんだけど、我々が住んでいるのは残念ながら「After漫画村」の世界である。出版社は漫画村にさんざんな目にあわされて、かつスマホで読める電子版の需要も思い知ったはずなのに、いまだに電子版を遅れて出す。アホか。仮に紙のほうが先にできてても、あえて寝かせて電子版と同時発売にしろよなぁ。まったく、ほんとにどうしようもない。
◆ mcHT [真オヤジ道…タレコんでおきます(笑)]
◆ _tom_ [たださんの満足のいくメーラの条件ってなんだろう...]
◆ kyam [QMAIL2を使ってみては如何でしょうか。]