2007-08-01(水) [長年日記]
■ THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 04 菊地真(平田宏美(菊地真))
THE IDOLM@STER MASTER ARTIST 04 菊地真
Columbia Music Entertainment,inc.( C)(M)
¥1,807
本日到着。ありがとう、Amazon。
かつて、サーフボードを車にくくりつけているのに海には入らない連中(いたんですよ、そういう人たちが)を「陸サーファー」と呼んだ。最近、飛行機に乗らずにマイルを貯める人たちを「陸マイラー」と呼ぶことを知った。つーことは、XBOX360も持たずにこういうCDを買ってる連中は、さしずめ「陸プロデューサー」ですな(自虐)。
とりあえず、本当に「仮面舞踏会」が入ってて笑った。でも密かに入れて欲しいと思っていた「My Best Friend」が入っていなくてちょっとだいぶ悲しい。
#「丘」じゃなくて「陸」だろ、という指摘があったので書き換え。
2007-08-03(金) [長年日記]
■ 明日はLL魂じゃないか
何の準備もしてねぇ。いや、別に発表するわけじゃないから準備はいらないんだが、どこでやるのかも知らないというのは、人としてどうかと。
ちなみに、LL魂に関する記事にはLLSpiritというタグをつけろというオフィシャルな指示があるので従いましょう。「公式タグ」という概念に心が震えたよ、おれは。
■ 導線設計の間違ったエスカレータと回転ドア
設計者の顔が見たいシリーズ。
汐留シティセンターのエスカレータと回転ドアの配置がおかしい。エスカレータは上下が並んで配置されて左側通行なのに、回転ドアが反時計周りで右側通行。
写真のようにエスカレータを降りてドアに入る人の流れと、ドアから入ってエスカレータに乗る人が必ず交わる。これはエスカレータの上下を逆にするか、回転ドアの回転方向を逆にすべきである。
つーか、ここを通るたびに前から来た人とぶつかりそうになるんだけど!(←人を避けて歩くのが苦手)
◆ ただただし [両側から人が入ってきたときに混乱しないように、回転ドアは通常一方向にしか回さないように運用するのではないかと。あと、..]
◆ yk [手動なら両回りでは。昔行ったボストンのホテルの回転ドアは手動だったけど、回転方向は自由だったはず。 右側通行の東京に..]
◆ ただただし [ykさん、最近の(特に高層ビルの)回転ドアはほとんどモーターがアシストしていますし、六本木ヒルズの事故以来、過剰なほ..]
◆ yk [自動と手動は分けて書いてるつもりだし、トラフィックが多い前提で書いたつもりだけど、よほど注意しないとそうは読めない文..]
◆ 通りがかり [導線をつなぎ間違えたせいでエスカレータや回転ドアの方向が逆に?という話かと思いました>導線設計 ウソ。]
◆ unbe [駆け込み防止でねじってあるとか。 ズレた話ですが、テレビ局とかデパートとか、テロ対策でエスカレータが不便になっている..]
2007-08-04(土) [長年日記]
■ LL魂
Language Updateを聞いていて、Io(あえてるびまにリンクしたりして)はちょっとやってみたいと思った。シンプルなのは好き。まぁ、プレゼンが上手かった……というかIoで書かれたプレゼンツールの実装がすごかっただけかも知れないけど、なんとなく魅力的な言語に見えた。……とか言って、毎年ちゃんと勉強したためしがないのだが。
プレゼンツールを作るのがテーマの「どう書く」は、予想通りプレゼンテーション層にHTML+Javascripを使う実装の独壇場だった。そういう意味で、驚きは少なめ。id:amachangのプレゼンがもっとも美しかったし、使ってみたいと思ったが、果たしてこれがツールの魅力なのか、単に資料の出来がいいからなのか、微妙なところ(たぶん後者)。
あと、最後の抽選でまだ持ってなかったレシピブックが当たった。わーい。これからこれで、Rubyを勉強します!
2007-08-05(日) [長年日記]
■ ページ送り式以外のプレゼン
昨日のLL魂の「きみならどう書く」で、「全員OHP時代から変わらぬページ送り方式からはみ出ることがなくて残念」とか偉そうなコメントをしたわけだが*1、その後「LTは最前列で見たいな」と思ってRubyistたちが固まってるエリアに移動したら、akrさんやartonさんたちが「ページ送り式でないプレゼン」の可能性について真面目に議論していてずっこけた。みなさんスルー力なさすぎて大好きです。
で、そのときの話を含めた、現時点での自分なりのまとめ。
時間をいじる
まず前提として、発表者がストーリーをコントロールできなきゃプレゼンにならないのだから、リニアな時間軸を設定しないといけない、だからページ送り形式が最適……という考え方がある。これはかなり真理に近いとは思うけど、ここで思考停止しちゃったら負けだよな。たとえば、店舗の商品展示は一種のプレゼンだけど、客は自分の好きな順序・テンポで商品を見る。そんなプレゼンがあってもいい。オーディエンスが全員同じ時間を共有しなくてもいい。
その他のアイデアとしては、(ユニバーサルスタジオにあるような)多数決でシナリオが変わるプレゼンなど。平林さんが『理系のためのプレゼンのアイディア』で、オーディエンスに質問をしてその回答に応じて内容を変えるプレゼンのアイデアを披露していたけど(パワポのマルチディスプレイサポート機能の応用)、プレゼンツールがマルチエンディングをサポートしてもいいよね。
表現をいじる
今回の発表者のひとりkeisukenさんの「3Dプレゼン」はまだ3Dオブジェクトを発表者がぐりぐり回す程度だったけど、それだったらVRMLあたりが登場した当時からいろいろトライされている。どうせなら発表者もアバターになって、ぜんぶ3D世界の中で完結したプレゼンをして欲しい。いわば3D版「山野ゆき菜メソッド」*2。常々、従来型のプレゼンの、説明用のプレゼンソフトからデモ画面への切り替えが興ざめだと思っているんだけど、説明もデモも同じ世界でシームレスに連続してたらカッコイイと思う。
その他、視覚と聴覚しか使わないのはもったいないので、もっと五感を刺激する(Ex.劇場でチョコの匂いを流した『チャーリーとチョコレート工場』)。逆に聴覚のみで表現してもよし(サウンドノベル方式)。
上に書いたような話はたぶん誰かが考えている or 実行済みかも知れない(その可能性が高い)。LL魂でデモられていたチャットクライアント組み込みのアイデアも、すでにニコニコプレゼンという形でだいぶ前にあったものだし。
いずれにせよ、「プレゼンツールを作れ」と言われて、従来の紙芝居方式のことしか考えないとしたら、それはとても寂しいことだと思うのだよね。
参考
- LL魂(10)(L'eclat des jours)
- LL魂(LLSpirit)に行ってきましたよ(sshi.Continual)
2007-08-07(火) [長年日記]
■ 懐かしのJavaRingを発見した
先月だったか、Tech総研から「Ruby会議2007のノベルティ写真を送られたし」という指令が下ったのでトートバッグとTシャツを撮って送ったら、エンジニアを魅了するノベルティコレクション・07夏という記事になった。Dukeマウス以外は見たことないなぁ。
そういえば先日、バッグを整理していたら、底のほうからJavaRingを発見してのけぞった。物持ちいいな、おれ。
たぶん、Java Developer Conference 1998 Tokyoで配られたもの。たしかこの中にCPUとメモリが入っていて、演算ができる。人差し指にはめてもまだゆるいくらいのゴツい指輪で、見た目どおりの重量級。こんなのはめてたら、肩が凝るわ。
前年にはFeliCaが実用化されているくらいだから、これも指にはめてタッチするだけかと思いきや、けっこうがっちりした端末にはめ込まないと認識されなかったような覚えがある。Javaを使っているというだけで、こんなシロモノで夢を語れる時代があったんだよねぇ……。これの末裔みたいなシステムは実在するんだろうか?
◆ エチオピア効果 [もっとはっきりした写真でお願いしまーす。 それともなんか表面に公序良俗に反することが刻印されているのですか?]
◆ ただただし [表面はこすれたのか、ちょっと風化してるので、あんまりくっきり出ないなぁ。いちおう撮りなおした。ちなみに(シンプルじゃ..]
◆ tokoya [今の携帯電話がこれの末裔なのでは。]
◆ ただただし [JavaVMとして携帯に寄生してると考えれば、たしかにそうかも。]
◆ Evreux [下記にあるように実稼動しているシステムもあるようですね。http://www.iett.gov.tr/section..]
◆ ただただし [へぇぇぇ! あの当時導入して、そのまま使ってるんだろうなぁ。指輪の形では生き残ってないというのが面白いです:-)]
2007-08-08(水) [長年日記]
■ spc.gr.jpドメインが沈黙中
主にメール用に確保してあるspc.gr.jpドメインが、本日昼ごろから沈黙中。しばらくメールが受け取れません。急ぎの用事がある方は、tadatadashi@gmail.comまで。
いやぁ、wiki.spc.gr.jpにアクセスしようとしたらDNSエラーで、whoisしたら「2007/08/08 11:01:42」にドメイン情報が更新されたと書いてある。おれ、そんなことしてねぇし。つーか、ネームサーバの情報がさっぱり消えてるじゃないか。自前のDNSサーバがちゃんと動いていても、レジストラの情報が空っぽじゃぁ、引けっこないよな。なんじゃこりゃ。
もともと愉快堂というところのサービスを使っていたんだけど、そこが倒産して、いまはAWTplusに移管されているはず。同じところに任せてあったsupercub.netが正常に移管されることなく消滅してしまったように、コレもそういう運命にあるんじゃないだろうなぁ。どっかにちゃんと移しておくんだったよ……とほほ。
2007-08-09(木) [長年日記]
■ spc.gr.jpドメインが復活
昨日から使えなくなっていたspc.gr.jpが、紆余曲折の末、なんとか復活。
今まで使っていた愉快堂<yukaido.ad.jp>がおよそ1年前に倒産して、各サービスが3社くらいに譲渡されたんだけど、jpドメインに関してはヒューメイアレジストリ<humeia.co.jp>になっていた。
- ヒューメイアは愉快堂の顧客に対し、契約更新に関するメールを一斉通知(メールが見当たらないのでspam行きになってた可能性が大)。
- おれは愉快堂には2006年に5年契約をしていたのであと4年くらいは何もしなくていいと思っていて、かなりのん気に構えていた。
- ところがヒューメイアは管理は譲渡されたが営業は譲渡されていないので、5年契約とか知ったこっちゃない。
- 結果として1年経過して契約が切れ(愉快堂がJPRSに1年分しか払っていなかったのだろう)、めでたく(?)spc.gr.jpは廃止ドメイン扱いに。
JPRSが1年単位でしか支払いを認めていないのか、それとも愉快堂がキャッシュフロー改善のために複数年契約の顧客に対しても裏では毎年更新にしていたのか不明だが、先払いしていた残り4年分のドメイン使用料はパァである。まぁ、最初のメールを読み落としていた時点でおれの負けか。
しかたなく、ドメイン復活手数料を払って復活させた。ヒューメインはちょっとお高いが、いまは新しいレジストラを物色している暇はないので仕方がない。そうは言っても、高いだけあって作業はめちゃめちゃ早かった。復活依頼をしてからカードで支払い、ドメイン復旧とネームサーバ設定まで1時間くらいしかかかってないんじゃないか。これはすばらしいサービス。
これで1年(といっても6末までだが)は安泰だ。でもまぁ、いい加減コストパフォーマンスの悪い属性型JPドメインを保持するのもなんだなぁ。選べるレジストラも少ないし。そろそろ10年くらい使っていて、愛着もあるし、死ぬまで変わらないメールアドレスにしようと思っていたけど、gTLDで何か取るべきかも。かといって、いいドメイン名が思いつかないんだけど。
ともあれ今回の教訓は、いつ潰れるかわからない新興企業と複数年契約を交わすのはアホということだな。いい経験になった。今後ドメインの更新は、割引とかに惑わされず単年度契約にしよう。
2007-08-11(土) [長年日記]
■ 映画『夕凪の街 桜の国』を観てきた
詳細な読書ノートを作るほど原作に思い入れがある人が、別のメディアに展開されたものをポジティブに評価ができるわけがないわけで、ようやく近所で公開されたのを期に、がっかりするのを覚悟の上で観に行った。
結果、がっかり半分、評価半分というところか。以下、ネタバレ半分。なにしろ「皆実の火傷の位置が違う」とか、「そこでサッカーボールかよ!」とか、かなりどうでもいいことが気になるようなヤツの感想なので、偏っていること甚だしいのは間違いない。
前半の「夕凪の街」パートは、麻生久美子が神という評判はまったくそのとおりで、原作の皆実が抜け出してきたかのようなすばらしい演技を見せてくれた。これは大収穫。一見の価値あり。
このパートの「がっかり」は、こんな名女優を得ていながら、彼女の演技だけで勝負しなかった監督の度胸のなさにある。麻生久美子の独白だけで十分に話を引っ張れるのに、わざわざきのこ雲や原爆絵画を差し込んだりして、もう、雰囲気ブチ壊しである。そんなものを挿入しなくても、麻生久美子は表情だけで皆実の悲しみを表現できるだろうに。
再読されることを前提にネタを仕込めるマンガと違い、一回で理解させないといけない映画では、いろいろ制約があることはわかる。けど、原爆に関しては日本人相手ならある程度の共通知識を前提に描いちゃってもいいと思うので、直接的な表現はバッサリ落としてしまうくらいの割りきりが欲しかった。
その他、皆実が原爆ドームを見上げる、本作でもっとも重要なシーンを落としたり、皆実の眼が見えないからこそ意味がある「真昼の夕凪」がおかしな具合に描かれていたりして、原作の読み込みが足らないよ、監督。
一方、後半の「桜の国」に関してはだいぶ挽回していて、原作をしっかり理解したうえでのいいアレンジが加えてある。皆実の形見である髪留めは、原作ではちょびっと登場していただけだが、目に見えるアイテムとして明確に登場させることで映画ならではの臨場感をかもし出している。それから、旭と京花のなれそめを七波が見つめる演出なんかはとてもいい。七波にオレンジのパーカーを着せることで、彼女だけがちゃんと「浮いて」見えるんだよね。
後半の「がっかり」は、(麻生久美子と比べるのは気の毒かも知れないが)田中麗奈の演技がイマイチだったところか。男勝りで元気いっぱいな感じは出ていたけれど、物思いに沈む静かなシーンの演技にリアリティがない。特に口元の表情はもうちょっと勉強して欲しいよナァ。いつも半開きで知性が感じられないぞ。
でもまぁ、映画館はすすり泣きの声がかなり聞こえていたので、みなさんそれなりに満足していたのでしょう。それでも複雑な話なので、1回観ただけでは理解できない点も多かったと思うけど。原作知らずに観に来ていたお客さんには、ぜひ原作も手にとって欲しいよね。
映画が公開されてから、読書ノートへのアクセスががくーんと伸びてるんだけど、にも関わらず、先月からウチの日記経由で原作が売れたのはたったの1冊ですよ。どういうことだ(←最後はアサマシか!)。
2007-08-12(日) [長年日記]
■ 円城塔の「Boy's Surface」を読んだ
こないだのLL魂で、志村さんがおれの顔を見るなり「Boy's Surface読みましたか!」と声をかけてきたのだった。どんだけ円城好きやねん! おれは今、ジョジョと一緒に奇妙な冒険をするのが忙しくて、SFマガジン読んでる暇がないのであります。
世の中には「円城塔はすごいよ派」と「円城塔をSFと認めたら負け派」がいて、おれはたぶん後者なんだけど、ていうか、こういうことを書くと目くじらを立てるシャレのわからない人がいるような気がするから念のためエチケットペーパーを敷いておくと、久々にいじりがいのある日本人作家が出てきたってことですよ(←どこがエチケットペーパーだ)。で、ネットで軽く「Boy's Surface」の感想を漁ってみたけど、誰も何がいいのか具体的に書いてなかった。ようするにお前ら何も理解できてないくせにわかったふりをしてるだけだろう! やれやれだぜ。
プログラマとして上っ面だけ読むと、レフラー球はコンピュータのアナロジーとして理解できる。メモリの中で何が起きているのか人間にはわからないが、変換された結果はディスプレイを通して理解できる。変換をしているのはプログラムで、入れ子になったレフラー球は、言うなればそのプログラムが生成した仮想マシン(VM)の中で別のプログラムを実行してるようなものだ。
自己書き換えプログラムも、プログラムを生成するプログラムも実在するので、ここまでは何も難しいことはない。こうして入れ子になった構造が、その内部から外に向かって逆向きに意味の通る何かを生成しているという点から、因果が逆転するのでSFと化す。あとはお決まりの「無限」を導入すれば「Boy's Surface」のできあがりだ。数学的構造とかいってるが、ただのアルゴリズムじゃん。
で、おそらく二度、三度と読むと深読みができるようになるんだろう。「青」のヒミツとか、章のタイトルに使われている「(x,y)」形式にも数学的な意味がありそうだし。でも今のおれは、移動時間のすべてをジョジョに、自由時間の大半をニコニコ動画に捧げているので、あえて二度読みはしません(笑)。
◆ kitaj [ワラタ.> 「やれやれだぜ」]
2007-08-13(月) [長年日記]
■ キーボードラウンチャ「Launchy」を使ってみた
以前Tech総研ブログの方でMutter Launcherを紹介したら、作者の方が他のラウンチャを勧めてくれたんだけど、どうも趣味が合わなくてそのままMutterを使い続けていた。
今日、Remember The Milk BlogにLaunchyから素早くタスクを登録するという記事が紹介されていて、Launchyという似たようなコンセプトのラウンチャが紹介されていたので入れてみた。
GPLだし、なんといってもデザインが上品だし、拡張方法もさほど面倒ではないので、けっこういいかも。もっとも、Mutterのように何も入力しない状態で履歴を出してくれたりしないので、やっぱりMutterを使い続けてしまいそうな気がするが。検索の重要性に気づくのはいいが、ついでに履歴の重要性にも気づいて欲しいもんだ。特に個人が使うツールにおいて、履歴はかなり重要だと思うんだけどな。
で、肝心の(?)RTM連携は面倒くさそうなので入れてないんだが。
2007-08-15(水) [長年日記]
■ GTDを始める(11) - 1年目の振り返り
Remember The Milk上のタスクから「1年たったからGTDの振り返りをしろ」と指令が出たので書いておく。そんなタスク・ドリヴン・ロボットのような日々。
よかったこと
- 忘れ物がほとんどなくなった。たまにある忘れ物は、運悪くメモれる状況にない時にタスクが発生した場合だけ。最近は偉い人の人前でも携帯出して、その場でRTMにメールを投げるようにしている。
- 「まだこんなにやりたいことがある!」という前向きの希望を毎週(週次レビューで)確認できるようになった。人生をはかなんでる暇はないやね。
- 時間に関して、自分がコントロールできる範囲が増えた(ような気がする)。それでも、怠け癖は治らないのだが。
悪かったこと
- 忘れたいことも忘れられない、そこはかとないプレッシャーがある。「聞かなかったことにする」という技が繰り出せないというのは厳しいかも。出すときは出すけどな。
- 「まだこんなにやらなきゃいけないことがある……」という絶望に近い感情を毎週(週次レビューで)感じてしまうようになった。なんでこんなに忙しいんですかね。
- サラリーマンである以上、自分がコントロールできない時間は多いわけで、折り合いをつけるのが難しい面も。GTDは自由業・自営業に向いているのかも知れない。
その他
- 週次レビューはときどきサボってしまう。しょうがないけど。そんなときでも、せめてProjectリストだけはざっとさらうようにしている。
- Actionにタスクが溜まりがちなので、ちょっと長居をしているタスクには、次に着手する目標日をつけてCalendarに移動するようにしている。体のいい「先延ばし」だけど、Actionを空にする快感には換えがたい。
- RTMはちょっと重いのと複数タスクのリスト間移動がずっとおかしいことを除けば快調なので、他のツールを試すモチベーションが出てこない。まぁ、これほど便利なものの代替物はそうないと思うが。
さすがに1年続けていると、「このリストにはおれのやりたいこと|やらなきゃいけないことのすべてが詰まっている」と言い切ってもいいだろう。他にいい手法が見つかるまではこの宝物を大切にメンテしていこうと思う。
GTD関連エントリ
2007-08-17(金) [長年日記]
■ Thunderbird 2.0への乗り換えに失敗する
何を血迷ったのか、仕事の真っ最中にThunderbird 1.5から2.0への移行を敢行し、予想通り失敗した。とほほ。
プライベートなメールはGmailで*1済ませているけど、会社ではそうもいかないので「ximapd(w/RAST) + Thunderbird」という構成。ximapdはクライアントを選ぶので、なんとなく不安はあったけど、まさかThunderbirdがいきなり落ちるほど相性が悪いとは思わなかった。まぁ、ximapd-MLでも報告はないし、そもそもおれが使ってるximapdは最新じゃないので、どっちが悪いとか言うわけじゃないと思うが。ひょっとするとinboxに1万通以上あるのがいけないだけだったりするかも知れん。
いずれにせよ、ソッコーで1.5に戻した。危うく仕事が止まるところだったよ、ふぅ。
Thunderbirdはいいとして(何も言わずに落ちるんだからぜんぜん良くないけど)、ximapdを「絶賛塩漬け中」のRASTで動かしているというのはどうなのか。いくらなんでも、いい加減Hyper Estraierに乗り換えるべきなんじゃないかという気がする……けど面倒そうだ。移行が困難なのがximapdの難点だなぁ。
そもそもximapdには、いまだにコンペティタがいないのだろうか。検索ベースのIMAPサーバって、需要ないのかねぇ。おれはもう、自分で振り分けルールを書かなきゃならないようなメールシステムは、使う気になれないんだけど。
*1 もちろん「courier-imap + Becky!」というバックアップ体制あり。
2007-08-18(土) [長年日記]
■ Google製ツールからIE以外のブラウザを開かせる
最近はTwitterに投稿するときにはGoogle Talkを使うようにしてみたんだけど*1、人の投稿に含まれているURLをクリックするとIEが立ち上がってしまうのが非常に不満。常用しているSleipnirで開いて欲しいものである。そういえばPicasaからウェブアルバムを開くときにもIEが立ち上がったな。Google製ツール共通の問題か。
何か手があるはずだと思って調べてみたらGoogle Talkから任意のブラウザを起動という記事を見つける。関連付けをバカ正直に追っかけてるわけか。標準ブラウザを使ってURLを開く、Windows標準の方法を使ってないわけね*2。Googleの技術力もたいしたことないなぁ。とほほ。
で、さっそくExplorerからフォルダオプションを開いて、HTTPの設定を見てみたら、こんなアリサマ。Sleipnirは「open」を上書きしていないし、Googleはデフォルト動作でなく「open」を見ているってことかな。すれ違いなのか。Googleもアレだが、Sleipnirもアレという気がする。
というわけで、openの内容をSleipnirを開く設定に書き換えることで、無事、Google製ツールからIEでなくSleipnirでURL開かせることに成功した。
2007-08-20(月) [長年日記]
■ coLinux上でrubygemsが使えない……
% gem update Updating installed gems... Bulk updating Gem source index for: http://gems.rubyforge.org zsh: killed gem update
Debian sarge on coLinux上でRubyGemsを使おうと思ったらこのアリサマ。強制終了じゃ、何が起きてるのかさっぱりだのぅ。sargeのruby 1.8.2でもダメだし(以前は動いてたのに)、野良ビルドしたruby 1.8.6-p36でもダメ。RubyGemsを0.8.11にしても同じエラー。
軽くググってみても同じ症例は見つからないし。うーむ……。
追記
ツッコミにもあるように、メモリ不足なら一気に落ちても不思議じゃないと思い至って、coLinuxのconfigを見てみたら、ちゃんとswapパーティションが設定されている。/etc/fstabにもswapの設定がある。へんだなぁと思ってfreeコマンドを打ってみたらswapサイズがゼロだった。coLinuxをインストールしたときにmkswapするのを忘れていたというオチだったもよう。バカデスカ? orz
ついでに使ってもいないMySQLが動いていたのも原因の一旦であろう。トホホなオチですまん。
2007-08-21(火) [長年日記]
■ ニコニコ動画の新作を見逃したくない人のためのPRaggerプラグイン
8月29日を待たずに各地のプロデューサーさんが新作を発表してるので超焦る。
というわけで、ニコニコ動画の特定タグの新作を監視してfeedにしてくれるPRaggerプラグインを書いた。役割分担をするために2本立て。
Feed::nicovideo_find
指定したタグのページをゲットするだけのプラグイン。Mechanizeとnet-netrcを使っているので、gemで入れましょう:
% gem install mechanize net-netrc
config.yamlはこんな感じでタグを指定するだけ:
- module: Feed::nicovideo_find config: tag: 才能の無駄使い
ログイン名とパスワードは、.netrcに「nicovideo.jp」のエントリとして指定する。いちおうconfig.yamlでも指定できるけど。
Feed::nicovideo_feed
受け取ったHTMLページを解析して新作を発見、feedにして返すプラグイン。descriptionの抽出が手抜きだけど気にしないこと。Hpricotを使っている……けど↑でMechanizeを入れてあれば入っているはずなので割愛。
過去のデータを保存するためのキャッシュファイルがないと新作チェックができないので意味がない。config.yamlで指定する:
- module: Feed::nicovideo_feed config: cache: /var/tmp/nicovideo_cache.yaml
config.yamlサンプル
あとは他のプラグインと組み合わせてこんな感じでfeed生成:
- module: Feed::nicovideo_find config: tag: 真誕生祭PV - module: Feed::nicovideo_feed config: cache: /home/sho/var/makoto_birthday.yaml - module: head config: n: 50 - module: RSS::save config: title: ニコニコ動画 - 真誕生祭PV link: http://www.nicovideo.jp/ filename: /var/www/komainu/htdocs/feed/makoto_birthday.rdf
ところで、「PRagger」なんだろうか、「Pragger」なんだろうか。公式サイトでも表記が揺れている。
2008-02-18追記
現在はYaSuYuKiさんがCodeRepos上でメンテしている。下記のあたりを参照:
2007-08-22(水) [長年日記]
■ ニコニコ動画の新作を見逃したくない人のためのPRaggerプラグイン(2)
新着チェックができるようになったはいいが、1日で40本もひっかかってしまって途方に暮れていたりして。おまえらどんだけアイマスが好きなんだと。
今のアルゴリズムだと、公開されてしばらくしてから目的のタグが付与された動画が新着として認識されない恐れがあるんだけど、そんなの気にしていたら全部見切れないから気にしないことにした。
それより、今日のログイン方法変更で動かなくなる可能性の方が怖い。直してる暇がない。
2007-08-24(金) [長年日記]
■ ニコニコ動画の新作を見逃したくない人のためのPRaggerプラグイン(3)
案の定ログインできなくなっていたわけだが、やっと直せた。まだときおりsysreadでエラーが起きたりするんだけど、これはどうも、ニコニコ動画の方が不安定なせいらしい。5秒おいて10回までリトライするコードを仕込んでみた。
それより、ログイン前にタグ別一覧のページにアクセスすると、ログインフォームが出なくなっててまいった。以前は出てたのに。ニコ動の開発者って、こういうトコロがテキトーだよなぁ。対応するついでに、config.yamlで複数タグをまとめて指定できるようにしてみた:
- module: Feed::nicovideo_find config: tag: - 真 - 真誕生祭PV - 8月29日は真の生誕祭
これで統一感のないタグ付けにも対応できると。→nicovideo_find.rb
テキトーといえば今回、パスワードの制限がキツくなるということで、セキュリティ強化に期待して、「そろそろプレミアになるか」と思っていたんだが。相変わらずログインフォームはhttpなページに埋め込んであるわ、パスワードはいまどき英数字のみだわで、とてもクレジットカード番号を預けられるようなサービスではないのが残念。
2007-08-25(土) [長年日記]
■ 9784087605280
この作者達はまるっきりの能なしよーー文体も、構成もなってないわ。出だしは推理小説風なのに、SFになったかと思うと、怪奇ものになるし、気味悪いほど退屈な何十というテーマをめぐるめちゃくちゃに細かい情報がぎっしり詰まってるの。それに時間の流れもフォークナーやジョイス気取りのすごくわざとらしいやり方でてんでばらばら。さらにひどいのは、猛烈に卑猥なセックス・シーンが売ることだけを考えてぶちこまれていて、作者たちはーー聞いたこともない人たちなんだけどーー最高に悪趣味を発揮して、実在の政治上の人物をこの出鱈目に引きずりこんで、実在する陰謀を暴いているかのように見せかけてる。
下巻の後半にある、登場人物が語る本書自体に対する評価である。まったくこの通りで、これ以上でもこれ以下でもない感じ。Amazonがやたらと勧めてくるし、「伝奇小説の傑作」という触れ込みなので読んでみたけど、時間の無駄だぁ〜。
もちろん、「何十というテーマをめぐるめちゃくちゃに細かい情報」が面白いのだろうし、深読みをすればイロイロとわかるんだろうけど、それ以前に話がぜんぜん面白くない。というか、わざと読みにくくしているから、読むのが面倒でしょうがない。おれはこういう、時間を持て余した読者だけが宝物にありつけるような、サービス精神に欠ける小説を読む気になれない。
というわけで、続きは買わない。
2007-08-27(月) [長年日記]
■ Google Readerを発掘する
LDRは、多量の未読があってもがんがんテキストを読み進められる操作性と、フィード単位の未読管理のおかげであっさり諦めをつけられるのがメリットなんだが、動画のフィード相手だと「がんがん」というわけにもいかず。毎日数十の未見動画が増えるニコ動フィードを扱うのは無理がある。
そんなわけで、記事単位で未読管理ができるGoogle Readerを久々に発掘。2年前にちょこっと使ってすぐにお蔵入りにして以来。だいぶ変わったとは聞いていたが、基本思想はそんなに変わってないかな。今回の用途にはばっちりだけど、やはりLDRに比べるともっさりしているので、たくさんのフィードを登録する気にはなれない。
でもまぁ、すでにマイリストがいっぱいな身としては、代わりにスターをつければいいわけで、なかなかいいマッチングかも。ただ、検索機能がないというのはどうかと。検索はGoogleのアイデンティティじゃないの?
とりあえずタギングはしておく(けど日本語のタグが通らないのであった)。
2007-08-29(水) [長年日記]
■ パシフィコ横浜に来ております
今日は真の誕生日だから、仕事を休んで朝から晩までニコ動三昧だ! ……と考えていたはずなのに、なぜかパシフィコ横浜に来ていたりして。「え、SF大会は明日からじゃないの?」と思ったあなたはおおむね正しい。でも、なぜかおれ、スタッフなんだよ! 初めてのSF大会がワールドコンで、おまけにスタッフって。ありえん。
スタッフつーても、末端の末端なので、全貌はいまだつかめず。つーか、朝から晩まで床をはいずってネットワークケーブルを敷設していただけなんだけど。写真は、おれをこんなことに引きずり込んだ張本人が疲れ果てて床で寝ているの図。除名になっても知らんぞ。
最近はイベントのノベルティに薄っぺらいエコバッグを作るのが定番らしく(こないだの相模原宇宙研もそうだった)、今回もスーベニアブックやスポンサーのチラシを封入する作業がスタッフの手で行われていた。数千人分なので、そりゃぁえらい作業ですヨ。
個人的に一番ウケたのは、早川書房のチラシがよりによって今日の早川さんだったことである。作者のcocoさんは来られないようだが、代わりに早川さんが世界のSFファンにアピール。次はきっと英語版だよ。あのネタは世界に通用するだろうし。
2007-08-30(木) [長年日記]
■ nippon2007(初日)
初日なんだけど、悲しきサラリーマンはふつーに仕事なわけです。設営含めて6日も休めるか!
で、17時に終わるはずの会議が18時に上がって、横浜まで出てみたら東急線が止まっててみなとみらいまで行けない! なにこの逆境。やむなくタクシーで会場入りして、明日から使う新しい受付の設営を22時まで……。
でもまぁそれでもオープニングセレモニーには出たけどね。遠くの方になにやら嬉しそうな志村さんを発見したけど声をかける暇もなし。
- SF大会名物のオープニングアニメをついに生で見た。
- 小松左京のボケ老人コスプレ。
- ブリンの娘がめちゃめちゃカワイくて、早くも今大会最大の収穫。
麻生太郎から祝電があって、場内(の一部日本人が)爆笑。でも井上さんの解説はツボを外してたね。あの笑いは「ローゼン麻生」に対するものであって、野田昌弘の親戚に対するものじゃない。
Before...
◆ ただただし [意味としては「陸」が正しいでしょうね。でも実は、「丘サーファー」vs「陸サーファー」でググると、丘の方が多いという。..]
◆ ただただし [む。ちょっと待った! >さく 「陸蒸気」の対義語は「水蒸気」じゃない!(笑)]
◆ ma2 [「陸に上がったカッパ」って感じじゃないですかね > 陸サーファー]
◆ さく [あー、水蒸気って言葉もありましたな。 そこまで文字通りの想定をしていた訳じゃなくて、もちろん(水の上を走る)蒸気船に..]
◆ arton [シティーサーファーっていう呼び方がいちばん侮蔑感があったなぁ。(で、大体、黄色いビートルに乗ってるわけ)]
◆ ただただし [板がキャリアにボルト止めされていたという伝説もありましたよ。]