2011-04-02(土) [長年日記]
■ グスタフ、主治医にトラウマを残す
ガソリンはめちゃめちゃ高いし、まだ余震もおさまってないものだからあまり遠出をする気にもならず、ここしばらくは週末は自宅でまったり過ごすことが多い。必然的に猫たちを観察する機会も増えるのだけど、グスタフとドーラは(おそらく)同じ親から産まれたとは思えないくらい性格が違う。今日もけっこう大きい地震があったのだけど、寝ていたグスタフはすぐに起き上がってキョドキョドとあたりを見回しているのに対し、ドーラは何ごともなかったかのように寝続けていた。度胸座ってるよなぁ、ドーラは。体重が倍も違うとはとても思えんグスタフの腰抜けっぷり。
そういえばドーラの発情期、何度かぶり返しつつもそろそろ終息した気配なので、このタイミングで不妊手術をしておこうと思い、予約を入れに獣医へ行った。
市の助成金申請をしないといけないということがわかったので(←カンペキに忘れていた)、申請が通るまで手術はできないから予約できず、というオチ。まぁ10日もすれば通るらしいので4月中にはできるだろう。
それよりも、実際に病院に預けにくる段になったらという話の流れで、何かに怯えたような目をした獣医師が「暴れるといけないから袋かなにかに入れてきて下さい」と言うのだよ。センセイ、こいつはドーラで、グスタフじゃありません。というかグスタフはすでに去勢済みですって。
どうもおれのことを「ものすごく暴れる危険な猫の飼い主」と認識しているらしい。ベテランと一言でいうのも申しわけないくらい年季を積んだ獣医師に、ここまで恐れられるグスタフって……。しかも、強くて乱暴なんじゃなくて、めっちゃ弱虫ゆえに暴れてるだけというのがまた情けないったら。
写真は、届いたばかりのAmazon箱をあけたら、中身を取り出す暇もなく飛び込んできてドヤ顔をするグスタフ。愛嬌だけは抜群。
2011-04-03(日) [長年日記]
■ 和歌山大学にいつのまにか12mのパラボラアンテナができていた件
「有人宇宙港をめぐる冒険」の秋山さんといえば宇宙クラスタでは知らぬ人のいない方で、tDiaryユーザということもあってゆる~いつながりもあったのだけど、最近は日記の更新も滞っていて「忙しいんだろうなぁ」と思っていたのだが。
それがいきなり「Parabolic Antenna Lovers!!」のFacebookページに降臨したと思ったら*1、「作っちゃいました」とか言うわけですよ。どどーん!
和歌山大学の敷地内に、直径12mの電波望遠鏡! まだ主鏡だけが完成という状態だけど、国立大学が単独で保有するパラボラアンテナとしては(特に近年ではアンテナの性能が上がって大型なものはなかなか作れなくなったこともあり)12mはかなり大きい。まだ副鏡もついてないみたいだけど、主鏡の中央に穴があいてないってことは、副鏡なしでステーの先に直接観測機器をつけるのかなぁ。この先どんなふうになるのか楽しみだ。
というか職権濫用じゃねーの、くー、うらやましい! チャンスがあったらぜひ見に行きたいですなぁ。でも和歌山は遠い……。
*1 おかげで25人になったのでUser Name「parabolic antenna」を取得できた(笑)。
2011-04-08(金) [長年日記]
■ 数十年後、「自然エネルギーに騙された」と言わないために
斉藤和義の「ずっと嘘だった」という歌が評判だというので聴いてみたけど、「なんだこりゃ」だった。
断っておくけど、おれは別に原発推進派でもなければ反対派でもない、強いていえば消極的容認派だけれど、だからといって今さら「絶対安全って言ってたのに! 騙してたなんてひどい!」なんて騒がないよ。世の中に「絶対」なんてものがありえないって知ってるし。悪いけど、「絶対安全です」なんて言われて信じるほうがおかしい。
こんな歌、十代の子供なら許されるかも知れないけど、斉藤和義はもう44歳、おれと同世代じゃないか。この歳になったら言っていいのは「(自分より若い世代に対して)無知でごめんなさい、騙されててごめんなさい、黙っててごめんなさい」だろうよ。いい大人がイノセンスぶって責任回避かよ、情けねぇ。
この国はおそらく、今後ゆるやかに脱原発への道を進み始めるのだろう。そのこと自体はまったくもってけっこう、おおいにやろう。原発の研究開発につぎ込んでる金を自然エネルギー開発に回せば、いま以上に技術開発も進むだろう。社会が変わっていくのを見るのは、いつだってわくわくするね。
ただ、この機に乗じた自然エネルギー推進派がなにかとバラ色の未来を描いてまわっているようだけど、斉藤和義的メンタリティでそれに乗っかってたら、数十年後にまた同じような歌をうたうハメになるよ。
犬吠埼にたくさん風車を立てれば東京の電力をまかなえるというデマは収束しつつあるようだけど、いずれにせよ風力発電は低周波による健康被害や鳥類保護の観点から解決すべき課題も多い。個人的に低周波被害は相関関係はあれど因果関係は不明という立場だけれど、だからといって現存する健康被害がなくなるわけではない。原発は事故さえ起こさなければ安全だけど、風車の発する低周波は稼働中はずっと出続けて、おまけに非常に遠くまで伝播する。風車の周辺に住む人たちに「東京のために我慢して下さい」つったら、それって原発と何が違うの?
スマートグリッドさえあれば不安定な自然エネルギーも有効活用できるなんて話もよく聞く。発展途上の技術に期待をかけるのはいいけど、きみたちはついこの間、みずほ銀行のATMが何日間も停止したのを忘れたのかね。スマートグリッドの実現にはITが欠かせないけど、絶対安全な原発を作る技術がないのと同様、完全なソフトウェアを書く技術も人類はまだ手にしていない*1。ソフトウェアのバグでスマートグリッドが停止して大停電が起きたら、また「だまされた!」って騒ぐのかな?
だいたい、自然エネルギーは温室ガス削減効果を高めるため、つまり火力発電の代替手段として導入が検討されてきていたものだ。それが急に原発の代わりにしようなんて話をしてる。「子孫にクリーンな地球を残すため」に原発を撤廃するのはいいけどさ、じゃあ地球温暖化の危機は? あれも子孫に多大な影響をもたらすんじゃなかったっけ。
どんな技術にもメリット・デメリットがある。メリットばかりを吹聴されて、それを盲信しないためには、科学的な懐疑心が欠かせない。われわれ日本人は、えてして道徳的な立場から人を疑うのはよくないことだと教えられるが、正しい判断をするために、いや「生きるために」、科学的懐疑心は必要なスキルだ。あらゆる意見は「仮説」として受け止め、反証できないか考える。検証されない仮説は採用しない。訓練は必要だが、なにも難しいことはない。人を疑うのではなく仮説を疑うのだから、道徳的にはなんの問題もない。
40代にもなって「騙された!」と騒ぐような情けない大人にならないためには、きちんとした科学教育が必要だ。それも、教科書を丸暗記すれば試験に合格するようなエセ科学教育じゃなくて、正当な懐疑心を養い、仮説検証を経ない理論は採用しないといった「科学の心」を持つための科学教育が。ちゃんと人を育てるところから始めないと、また数十年後におかしな責任転嫁を聴かされることになるよ。
*1 IT業界にいながらこんなことを書かなければいけないのは歯がゆいけど事実は事実だ。
◆ う [>IT業界にいらっしゃるなら、 >ご本業についてもう少し勉強なさっては如何でしょうか。 >無人制御の地下鉄は世界..]
◆ エチオピア効果 [おっしゃってることは120%同意なのですが。 >>メリットばかりを吹聴されて、それを盲信 した人がうっかり当たり..]
◆ あれま [これホント?「ある」に比べて「皆無」の証拠ってなかなか難しいと思うのですが.どういうソースがあるんだろ,興味深い.世..]
◆ ららら [い さん、専門外のことを書くときはもう少し勉強された方が良いと思いますが、 完全な無人制御の地下鉄なんてものは無く、..]
◆ ぺ [みんな、12年前にY2K騒ぎをしていたことを忘れている。 ソフトウェアの問題で新幹線がぶつかれば、自動制御のゆりかも..]
◆ 太陽光発電はコスト計算を慎重に [自然エネルギーはコスト的に割りに合わない場合、 設置しない方が環境に負荷が少ない。 感情的な判断で適当に自然エネルギ..]
2011-04-10(日) [長年日記]
■ 大江戸Ruby会議01に参加した
今日はAsakusa.rb主催の大江戸Ruby会議01があるので、清澄白河まで出かけていったのだった。Asakusa.rbはいつも(Twitterなどで)眺めていて楽しそうだと思ってはいたんだが、いかんせん平日の夜に上野に出るというのはちょっと難しい。今日はAsakusa.rbのエッセンスが聞けそうだったので、楽しみにしていたのだ。
どの発表も面白かったのだけど、印象に残った点だけいくつかかいつまんで:
100.times { Asakusa.rb.meetup! }, @a_matsuda
松田さんはAsakusa.rbのファウンダーということで、Asakusa.rb運営にまつわる色々な話。Asakusa.rbを毎週開催するようになったらいろいろ楽になって順調な運営ができるようになったという話が印象に残った。
これはイベントに限った話ではなくて、毎月29日に必ずリリースをする「肉の日リリース」もそうだし、そもそもアジャイル開発もイテレーションは同じ期間で区切って回す。そういうリズムって大切だと思ったので、懇親会で@hsbtと相談してtDiaryも3ヶ月ごとに定期リリースしてみようということになった。あいかわらず大事なことは飲み会で決まる。
というわけで最初の定期リリースは4/29の予定です。続くといいですね。
Ruby 処理系の構想(妄想), 笹田耕一
こないだ笹田さんがエイプリールフールに投入したパッチの紹介(?)で会場から「おおー」っていう声があがってずっこけた。おまえら、笹田さん渾身のネタをスルーしてたんかい! あんな簡単でわかりやすいパッチなのに。
大江戸HTTPクライアント絵巻, なひ
プレゼンツールがPreziだ! 自分以外の人がPrezi使ってるの初めて見た(笑)。「絵巻」的表現にPreziを使うというのが実に適材適所で感心した。KeynoteやPowerPointではああはいかない。
それはそれとして、httpクライアント選択の指標として実にすばらしい資料だった。参考にしたい。とくにEventMachine触ってみたい。
これ以降はネットワークがぜんぜんつながらなくなったのでメモをとる元気がなくなってしまったのだった。大量データ処理とかミッションクリティカル系のように、従来あまりスクリプト言語ではチャレンジしなかった領域でもどんどんRubyが使われているのを知って、実に楽しい|頼もしい気分になったね。
懇親会は会場からちょっと歩いた馬肉専門店みの家。参加者を顔認証する幹事陣がすごい。桜肉をこんなにたらふく食べたことなかったよ、うまかった。
本会から懇親会まで、アットホームで、それでいて意識の高いAsakusa.rbらしさが出ていたよいKaigiでした。
2011-04-11(月) [長年日記]
■ ソメイヨシノの写真は難しい
昨日は大江戸Ruby会議の前に自宅近くの相模女子大へ、大江戸Ruby会議が終わってから懇親会までの暇つぶしに清澄公園に寄ったりして、ちょうど見頃の桜を撮って歩いたんだけど、帰宅してPCに転送して「ううむ」とうなってしまった。
まぁ、Xactiで撮ってたときよりは、そりゃぁずいぶんマシになったとは言え、露出がバラバラでなんとも言えぬ。ちょっと雲が出ていて空も白っぽかったせいもあるが、やはり白に近いソメイヨシノをそういう状況で撮るには腕が足らないようだ。明るめで撮らないとくすんでしまうから、常に感度高めにして撮っていたせいもあって、かなり白飛びしちゃってるし。これがもっと色がついてる山桜なんかだと、だいぶ違うんだろうけどなー。明るいところで液晶で出来を確認するのも難しいしなぁ。
写真むずかしいです(こればっか)。
2011-04-14(木) [長年日記]
■ Jコミが理想から一歩後退してしまった……ような
以前から何度かとりあげていた赤松健のJコミがついに正式オープン、新しい作品も公開されたというのでちょっと遅れて見に行った。新しく公開された作品というのは「プレイヤーは眠れない」。評判だけはちょっと聞いたことがあるので楽しみ。
ところが、探せども探せどもダウンロードリンクが見つからない。で、中の人のブログに行ってみて愕然とした:
★今後の、マンガのPDF化について
正式公開に伴い、βテストの4作品(ラブひな等)は、PDF版を抹消しました。このため、現在は全ての作品が、アルヌールでの閲覧となっております。ところで、βテストでPDF版に付けていたような「純広告」は高額で、それゆえ数は有限です。それに対して、アルヌールで表示しているような「ネット広告」は、無限に近いと言えます。そこでJコミでは、アルヌールで読まれた人気上位3作品ほどをPDF化することを計画しております。
アルヌールというのはJコミで開発したオンラインビューアだ。つまり、絶版コミックのPDFを手元に置いて好きなときに好きな場所で読めるというJコミのウリがどっかに行ってしまったことになる。はてさて、これはいったいどういうことだ?
理由として述べられている「有限の純広告のため」というのはちょっと嘘っぽい。というのも過去に公開済みの作品はすでにクリック上限に達しているのでわざわざ削除する必要はないからだ(もし新規広告の効果が下がることが懸念されるのであれば広告削除版のPDFに差し替えればいい)。
赤松健はJコミ関連のインタビューで、作者、出版社、読者のだれも損をしないスタイルとしてJコミを立ち上げたと語っている。特に読者の「コレクション欲」を満たすことを強調していた(例えば「Jコミで扉を開けた男“漫画屋”赤松健――その現在、過去、未来」)。今の状態ではコレクターのニーズがまったく満たせないことは赤松健本人がなによりわかっているはずなので、これは何か明かせない裏があるのだろうなぁ。
単純に考えれば広告が集まってないってことだと思うけど、コスト構造的に営業増やせるわけじゃないってことかね。それともうっかりβ版が成功しすぎたせいで作者がいっそうの収入を期待するようになり(ようするに欲が出て)、継続的に広告が打てるオンラインビューアでの公開のみを求めてるのか。もしこっちだとしたらちょっと困りものだよね、作者に批判が行ってしまうといけないから絶対に理由を公表できないし。
いずれにせよ、好きな端末で読めないのは魅力半減どころか限りなくゼロに近いので、この方針である以上「Jコミよさらば」としか言いようがない。がんばって欲しいんだけどねぇ……。
追記: とても重要な続きを書いたので読んでね! → Jコミが理想から一歩後退してしまった……ような(2)
2011-04-15(金) [長年日記]
■ Jコミが理想から一歩後退してしまった……ような(2)
昨日書いた日記が非公式RTで広まって赤松健の目にとまってしまったので、なし崩し的にTwitterで質問タイムになったのだった。というか、基本的に「著名人は呼び捨て」という現代日本においてはごく普通のルールで書いてきたのに、こうやって直接会話してしまうと呼び捨てにはしづらいよなぁ。Twitter怖いです。
新サービス「ラノベ配信」開始の直前という忙しいさなかに長々と相手をしてもらって申し訳なかった感じだが、有意義な対話ができたと思うので、その時のもようをTogetterにまとめておいた:
震災以降、広告業界は本当にひどいありさまなので(なにしろしばらくのあいだいっさいの宣伝活動がなかったわけだから)、ここで言う「純広告」が少ないというのは真実だと思う。純広告が順調に入るまではmicro Adが使えるアルヌールでしのぐしかないだろう。一方でβ版の広告契約期限がくるまでに正式オープンしなくちゃいけなかったのだとすれば、アンバランスな状況もいたしかたないかな。
というわけでしばらくは(期待を込めつつ)状況を注視しましょう、というのが現時点でのおれのスタンス。もっとも、「純広告」に雑誌のスキームしか使えないというのもどうかと思うんだけど。広告代理店はJコミにマッチした提案をすべきなんじゃないかねぇ。今がんばれば数億円が動く新しいチャネルになるかもよ!*1
一方、気になるのがアルヌール上での閲覧で読者が満足すると考えている節が伺える発言があったこと。昨日も書いたように赤松健は一連の「Jコミ騒動」にまつわるインタビューで、手元にPDFを持つことでコレクターの所有欲を満足させることが大切だという意味の発言をしている。またつい先日打ち出した「違法絶版マンガファイル浄化計画」でもWinny等のP2Pネットワーク上に存在してる違法zipファイルを一掃しようと呼びかけているが、アルヌールでそれが実現できるとは思えない。クラウドにデータを置いておいても安心だと思えるのは、そのサービスの継続性がかなり確実な場合だけだ。悪いがJコミの継続性にはまだまだ危うい面があるわけで、手元にファイルを置いておきたいというニーズは根強いだろう。
そうはいっても「純広告」が入らないとそのニーズに応えるのもままならないわけで、ま、引き続き注目しつつ、KindleやSONY Reader(あとiPadも?)で読みたい人はしばらく我慢しましょ。赤松健も「PDFがいっぱい揃ったら、また見に来て下さい」って言ってるわけだし。
追記: アナウンス文から「上位3作品」という制限が消えたようだ。
*1 たった数億円ぽっちじゃ動かない業界かも知れないが(笑)。
2011-04-16(土) [長年日記]
■ 「東北関東大震災下で働く医療関係者の皆様へ――阪神大震災のとき精神科医は何を考え、どのように行動したか」を読んだ
「東北関東大震災下で働く医療関係者の皆様へ――阪神大震災のとき精神科医は何を考え、どのように行動したか」というテキストが無償公開されていたので読んでみた。この本に収められている、中井久夫の手記「災害がほんとうに襲った時」ですな:
1995年1月・神戸――「阪神大震災」下の精神科医たち
みすず書房
¥85
阪神大震災の直後から、神戸大学の精神科病棟で治療にあたった筆者の手記なのだけれど、いやもう、すごい。なにがすごいって(不謹慎きわまりない感想なのは百も承知だが)文体がすげーカッコイイのよ。おそらく精神科医ならではの姿勢なのだろうけど、対象からは一歩引いた視点が客観的でクール。それでいて賞賛すべき人は決して見逃さず、きっちり称える(が、過度に熱くならない)。いやぁ、これが1930年代生まれの力か。
災害と精神科というとPTSDのことばかりが取り沙汰されがちだが、災害直後はそれよりも既存の患者に継続的な投薬をすることの方が大切でかつ困難だ。筆者はそれを兵站の観点やボランティアの重要性の考察などをからめながらテキパキとこなす。避難所になった学校の校長への気配りなど、精神科医でなければ気づかないようなポイントにははっとさせられる。災害の現場で指揮をする立場の人にはすべからく読んで欲しい……というか、今じゃなくて二ヶ月前の被災地に届けたいよなぁ。これを読んでから災害に遭ったら心構えがすげーちがうぞ。
テキストの提供フォーマットはHTMLとEPUB。いつものようにcalibreでmobiに変換してKindleで読んだ。HTMLもケータイの画面に合わせて細長く整形してあるので、どれを選んでもストレスなく読めるだろう。
これらの提供フォーマットを考えたのが、この企画の発案者である最相葉月なのか、サイト制作を担当した「フジモト」なる人物なのかわからないが、被災地の制約のある環境のことをちゃんと考えているのがわかる。紙面をスキャンしてPDFにしただけとか、オンラインじゃないと閲覧できないFlashのビューアでお茶を濁している他の出版社とは一線を画すすばらしい仕事。
もっとも、これですら満足に閲覧できない環境もまだまだあるのだろうなぁ。というか、のんびり本を読む余裕もない医師、看護師も大勢いるだろう。願わくば、本書を必要としているできるかぎり多くの人の手に届きますように。
2011-04-17(日) [長年日記]
■ 言語設計者たちが考えること (THEORY/IN/PRACTICE)(Federico Biancuzzi)
なんと、1月20日にPDFを買って以来、ずーっと持ち歩いていたのにいまごろ読み終わるという。まぁ、他の本に寄り道しながらだったのだけど。というのも20個近いプログラミング言語について、作者にくまなくインタビューしているので、つまみ食いしながら読めるし、一方それぞれの項がかなり深くつっこんだ内容なので続けて読むと疲れてしまうしという。なにしろ厚いので*1、体力がいります。
驚くべきことに、プログラミング言語の本なのにその言語がどういうものなのか、本文中にほとんど説明がない。サンプルコードすらないから、いま話題になっている言語がどんなものなのか事前に知識がないと雲をつかむような感じになる。自分はさほど言語に興味のある向きではないから、この中のほんのいくつかしか触ったことがないし、おかげで新章に入るたびにその言語についてGoogle様におうかがいをたてる始末。
とはいえけっこう面白かったと思えるのは、登場する開発者の多くがかなり辛辣で、いちいち他の言語のことをけちょんけちょんにしているからだろう。冒頭、C++がJavaをメッタ斬りにしたかと思えば、続くPythonがC++をずたずたにする。読みはじめる前は、ちょっと浮世離れした言語開発者たちが、「ぼくの考えたプログラミング言語」について幸せいっぱいに語る本だと思っていたのに、蓋をあけてみれば他言語disりまくりのサウザンクロス・シティだったという。
なんといっても「すげーなー」と思うのが、インタビュアたちの言語に対する造詣の深さだ。これだけさまざまな言語について表面的ではないインタビューをできるのはすごい*2。しかも、複数の作者のいる言語はちゃんと(たぶん)全員に話を聞いている。AWKの3人がちゃんと登場してるんだから嬉しいじゃありませんか。あとUMLも3人にインタビューしていて、3人とも「UML 2.0は失敗」って言い切ってておかしかった。
特にEiffelのBertrand Meyerが強烈に手厳しくて、読んでるともう他の言語はどうしようもなくダメでEiffelこそが至高の言語という気になってくる……のは、おれがMeyerの「オブジェクト指向入門」でオブジェクト指向を勉強したせいだと思うけど。といってもいまだにEiffelは使えないけど(ダメじゃん)。
オライリーからPDFを買うならこちらだけど、いちおうAmazonへのリンクを貼っておく:
言語設計者たちが考えること (THEORY/IN/PRACTICE)
オライリージャパン
¥2,523
オブジェクト指向入門 (ASCII SOFTWARE SCIENCE Programming Paradigm)
アスキー
¥1,320
2011-04-18(月) [長年日記]
■ Desireへの音楽ファイル転送を「WiFi Tunes Sync」に変更した
PCからDesireへの音楽ファイルの転送には、以前自分で書いたスクリプトを使っていた。iTunesをRubyのwin32oleから操作するという面白みはよかったんだが、いかんせん、転送中はケーブルにつなぎっぱなしだから持ち歩けなくて不便(家の中でもけっこう使うので)。なにしろ毎回5GBくらい転送するので、けっこうな時間がかかるのだ。
というわけで、WiFi経由で転送してくれるツールを使うことにした。
選択肢はいくつかあるようなのだけれど、作者が日本人なので日本語も安心、ということでWiFi Tunes Sync Pro(100円)を使うことにした。
動作確認用に転送ファイル数に制限のある無料のProじゃないヤツがあるので、数日前、まずはそれを試してみたんだけど、いざ転送を始めるとアプリが落ちてしまう。弱ったなー、と思いつつ放置していたら今日になってアップデートが出たのでリトライしてみたら今度はちゃんと動いた。
この手のツールはPC側にサーバソフトを入れる必要があるのだけど、これが「サイトから別途落として下さい」みたいな手間をかけさせないのには感心したな。アプリから端末のSDカードにダウンロードしてくれるので、USBでつなげてインストールすればいいのだ。ナイスなアイデア。ローカルネットワークをスキャンしてサーバを見つけてくれるし、最初にステップバイステップで設定ができるチュートリアルが出たりして、なかなか手が込んでいてすばらしい。
転送速度は有線に比べても遜色ない感じ(Rubyが遅いのか、はたまた端末の限界なのか)だし、ポケットに入れて歩きまわっている間に転送が終わってくれるんだから、これは楽で良い。これで100円は安いわ。
2011-04-19(火) [長年日記]
■ tDiaryが10周年になるのでAsakusa.rbにお邪魔して強制祝い
4月20日でtDiaryの最初の1行を書いてからちょうど10年になるので、毎週火曜に行われているAsakusa.rbにお邪魔して、1日早い誕生日を強制的にお祝いしてもらうことにした。Asakusa.rbには@hsbtもいるし。行く前に御徒町の松坂屋でケーキを買い(ちゃんとメッセージプレートも書いてもらった!)、その場に集まった人たちに祝ってもらった。20人近くいたか?
とはいえまだ10年。目標の25年まではあと15年もあるので、まだ半分も来ていない。まぁ、今までどおりのんびりやりますよ。
そういえば先日、ドキュメント整備の一環でAboutを書き換えたのだ。記述内容がずいぶん古くなっていたので、実情に合わせただけでなく、ちゃんと「25年」も盛り込んだ。
人類のほとんどは、1年以上日記を書き続けられない人たちだ。さらに長くなるともっと減る。日記/ブログツールというのは実のところ、そういうニッチな人たち向けに作られている。「140字以内でつぶやくだけ」とか「Reblogボタンを押すだけ」のような利用の敷居を下げるサービスは、日記を続けられない人たち、つまりより広い市場へのアプローチを狙っている。
一方、ニッチでも世界規模で展開すれば絶対数が多くなる(グローバルニッチ)。この戦略をとっているのがWordPressで、この業界、No.1が市場を制するという原則からすれば他のツールの割り込む余地はほとんどない。今日のAsakusa.rbでも「Railsのブログツールって生き残ってないよね」という話が出ていたが、いまからWordPressに太刀打ちしようとするのはそうとうな労力が必要だから、なくて当然だ。
とはいえ、選択肢がひとつしないのは不健全だし、そういう状況はなによりおれが嫌いなので、ローカルニッチだろうと開発は継続するわけです。ま、機能的にたいして違いがなければ、自分が作った方が使いやすいのは間違いない。それに15年後に残ってるのはこっちだしな(とかいう)。
2011-04-21(木) [長年日記]
■ ドーラ、避妊手術の翌日に復活する
昨日、ドーラを病院に連れていき、懸案だった避妊手術をしてもらった。
発情期はとにかく大変で、大きな声で鳴きわめくのはもちろんのこと、とくに家のあちこちにマーキングして回るもんだから、家中がおしっこ臭くてたまらんかった。マーキングなんて、オスがするもんだと思ってたよ。
ともあれ、去勢・避妊してない猫と人間が平和に暮らすのはとても難しいということがよーくわかった。
で、手術後はさすがに元気がなくて、食事もとらず。人間不信になったのか、ずっと堀こたつの中でじっとしていた。そうそう、グスタフの去勢手術では、包帯どころか絆創膏すら貼っていなかったけど、さすがに避妊手術をしたらエリザベスカラーをつけてくるだろうと思っていたんだが、腹巻状に包帯(?)を巻いただけで帰ってきたのだった。最近はエリザベスカラーしないのかね。
翌日の今朝になってもまだぜんぜん元気がない感じで、このまま絶食が続いたらいまでさえ2.6kgしかない体重がさらに減ってしまうだろうと心配になったが、識者に聞いてみると2、3日はこんなものらしい。たしかに動物は調子が悪くなると絶食するというしな。じゃあ、早くても明日くらいまではこんな感じか。
……とか思っていたら、夕飯になったらもうほぼ通常通りの食欲で、ドライフードもバリバリ食べてんの。さすがドーラさん、野性味たっぷりです。写真は復活してキリッとした表情の戻ったドーラ。無敵やなぁ。
◆ さばねこ [何はともあれ元気になってよかったw すっかり大人っぽくなりましたね~]
◆ やまざき [個体によるみたいっすね うちの雄猫は縫合した傷口をなめちゃうからってエリザベスカラーさせられてました。 ドーラもグス..]
◆ やまざき [嫁の弟くんが来た時に、まっさきに「なんだおまえ、カッパになって(笑)」っていわれてました(笑)]
◆ ブチャ猫 [外猫は、大捕り物して医者へ連れて行った私にだけ、なつきません<人間不信になったのか]
◆ ただただし [>やまざき 初めて手術する猫が傷口をなめる癖があるかどうかを知る手段はないだろう……。単にその医者がエリザベスを使う..]
◆ ブチャ猫 [あっ、ガブじゃなくて、マックです。最後まで母猫に育てられた完全野良です。 でもNTには擦り寄ってきます。 ガブは一応..]
2011-04-22(金) [長年日記]
■ gitoliteを入れてみた(on Debian 6.0 squeeze)
最近、仕事でメンテしてるサイトに標準でjQueryが入ったせいか、JavaScriptを書く仕事が急に増えた。つーかおれ、このプロジェクトでは別にプログラマってわけじゃないんだけど(笑)。
で、チョロっと書くつもりだったスクリプトが思わず大きくなってしまい、「これはバージョン管理しないとまずいだろ」という感じになったので、開発環境にgitを入れようかと(泥縄にもほどがある)。後々のことを考えてリポジトリ管理ツール経由でいれておこうと思い、いまイケてるツールは何か(Twitterで)聞いてみたらgitoliteを勧められた。gitosisはもうイケてないらしい。流れの早い業界だなー。
そして開発サーバがDebian lennyだったのでまずはsqueezeにあげるところから始まり(squeezeにはgitoliteのパッケージがある)、gitoliteにたどり着いた時にはすでに夜もとっぷり暮れていたのだった。とほほ。とりあえず使えるようにはなったので、メモだけ書いておいて残りは来週やろう。
まずはインストール:
% sudo aptitude install gitolite
メッセージには「/var/lib/gitolite」がどうのこうのと出ているが、中身は空っぽである。これはDebian流儀があるなと思い、/usr/share/doc/gitoliteの下をざっと見て、dpkg-reconfigureが必要らしいとわかる:
% sudo dpkg-reconfigure gitolite
質問に答えていくと、/var/lib/gitoliteの下にデフォルトのリポジトリやら認証用公開鍵の置き場所ができている(admin用の公開鍵を指定する場所では、とりあえず自分のssh公開鍵(id_dsa.pubとか)を指定しておけばいいだろう)。あとは英語のドキュメントを読んでもいいし、日本語なら「gitoliteでGitリポジトリへのSSHアクセスを制御する」あたりを参考にいじればよさそう。
とりあえず管理用リポジトリを取得して:
% git clone gitolite@localhost:gitolite-admin % cd gitolite-admin
conf/gitolite.confに試しに新しいリポジトリ(newrepo)を追加:
repo newrepo RW+ = @all
commit & pushすると、/var/lib/gitolite/repositories/newrepo.gitができている。ほほぅ。つまり、sshを介することであらゆるアクセスはgitoliteユーザによるものになって、パーミッションまわりのめんどくささを迂回してるんだな。アクセス制限はgitolite自身がやると。なるほど。
あとはこれを普通にcloneして、普通のgitと同じように使えばよろしい:
% git clone gitolite@localhost:newrepo % cd newrepo
うん、こりゃひとりで使ってもラクチンでいいな!
2011-04-23(土) [長年日記]
■ 川崎 1-2 仙台@等々力陸上競技場
開幕直後に東日本大震災が起き、そのまま中断していたJリーグ、今日は豪雨の中"二度目の開幕"。よりによって被災地からベガルタ仙台を迎えての一戦。イベント好き(と言ってはこの場合は語弊があるか)のフロンターレがこれを見逃すわけはなく、前座の親善試合から牛タン販売まで、スタジアムは歓迎/応援/追悼一色である。
が、試合まで手加減するわけにはいかんのだよ。今日はケンゴと山瀬が同時にスタメン、やっと新体制らしいフォーメーションになったみたいなので勝たせてもらいます。とはいえ選手もやりにくいだろうとは思うけど。仙台サポーター席の前には、サポーターたちに向けて複数のカメラが固定されているくらいで(まったくマスコミときたら!)、これで勝っちゃったら悪者だよなぁ。
でも前半に川崎が先制。この先制をみてもそうだけど、山瀬の加入がかなりいい感じになってきてる。前線でタメが作れるので、うっかり一人で最前線に持ち込んじゃっても味方の上がりをしっかり待てるから、攻撃にバリエーションが出る。そんなわけで、前半はなんだかとってもいい感じだったのだが。
後半、山瀬が引っ込んでからはなんだか別のチームになってしまった感じで、2点を返されて逆転負け。ジュニーニョの投入も手遅れ。個人技では川崎が上回るシーンが多かったし、今まで苦手だったセカンドボールのキープも増えていたので、これはもう、気迫負け、気力負けだなぁ。終盤になっても仙台はまったく運動量が落ちなかったし。東北の希望を背負ってるチームは違います(←負け惜しみ)。
2011-04-24(日) [長年日記]
■ えらい久々にバイクに乗った
寒いからといって冬場に乗らないと、すぐに花粉の季節になってしまうのでそのままずるずるとバイクに乗らない生活に慣れてしまう。いかんいかん。
ということで、昨日の豪雨から打って変わって快晴になったので、5時に起きて(猫に起こされるのでこの時間はもうほぼデフォルト)ちょろっと富士山を一周してきた。富士山スカイラインの麓のあたりではまだ桜が残っていたけれど(それでも半分くらい散っていた)、春はまだこれからという感じでちょっと寒かった。これから木々が芽吹いてきて、梅雨入りまでがいい感じのシーズンですな。6月の車検までせいぜい乗っておこう。
2011-04-25(月) [長年日記]
■ 自炊PDFに「落丁」があった(けど原因不明)
通勤中にKindleで自炊した小説の文庫本を読んでいたのだけど、とつぜん文章のつながりがなくなってしまった。あちゃー、落丁だ。断裁本をスキャンしていると、糊が少し残っていたりして、どうしてもいっぺんに2枚読み込まれてしまうことがあるので、気を付けていたつもりなんだが。それにしてもほんの2ページ落ちてるわりには前後でぜんぜん話がつながらない。話の流れがはやい場所なのかな、たしかにアクションシーンだが。
で、帰宅して欠けたページを再スキャンしようと思って確認したら、なんと30ページも欠けていた。そりゃ、話がつながらないわけだよ! これは単なるスキャンミスか。スキャナに読み込ませる前に処理済みの山に乗せてしまったのだろう。一度に何冊も自炊していると、単純作業に飽きてきてこういうミスはときどきおきる。
「しょうがねーな」とその部分だけ再スキャンして、さて残してある元PDFに差し込むか……と思ったら、欠けているはずのページがちゃんとある。てことは、Kindlizeしてる時にデータが欠けたのか。それじゃ確認してもわかんないわ。
といっても基本的に全ページ対象に全自動で変換しているのだから、データが連続して数十ページも落ちるというのはちょっと考えにくい。何があったのかまったく謎だ。まぁ、今後は完成したKindlized PDFのページ数と、元PDFのページ数が一致しているかどうか確認するようにしよう。
2011-04-27(水) [長年日記]
■ スパイダー・スター〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)(マイク ブラザートン)
だいぶSFから遠ざかっていたので、その間に出ていた翻訳SFを漁っていたりして。といっても何を読むべきなのかさっぱりわからんのだよな。この作品はネット上のレビューはかなり評判悪いみたいだけど、おれはわりと楽しめたな。主人公の年齢が近くて、動機に共感できるからかも知れない。
舞台装置は「リングワールド」的な何か、ただし探検隊が背負っている使命ははるかに重いという設定。ファーストコンタクトもあるが、近年よくある知的で友好的ではないあたりがいい。そうそう、たまにはこういう血なまぐさいファーストコンタクトも書かれるべきだよ(笑)。
何年も訓練を積んで結束力を高めたチームが、とつぜん政治的な理由で「ヒーロー」を新たなリーダーとして受け入れなくてはならなくなるという場面があって、旧リーダーの葛藤がまた、現実世界でもじつに「あるある」な状況で身につまされる。主要登場人物たちが持つ背景が単に「(SFに不足している)人間を描く」ためだけに存在しているわけではないのも良い。
ただ、オチが「超越者による謎の超技術」頼りなのがイマイチかなー。これは安直だよね。
ところで本書でもっとも心を動かされたのが、解説にあった作者の近況だ。現役の天文学者であるブラザートンが使っている施設はあのVLA! 羨ましい!(そこか)
2011-04-29(金) [長年日記]
■ tDiary 3.0.2リリース
先日の大江戸Ruby会議01で決めたように、3ヶ月ごとに定期リリースをすることにしたので、(伝統的な意味で)キリの良い29日に3.0.2をリリースした。
- tDiary 3.0.2リリース (tDiary.org)
まぁ、新機能はそんなに入れてないんだけど。というかむしろ削った方が多かったりして。以前予告したとおり、TrackBackを削った。ついでにやはり使われていなかったPingBackも。
なお、この日記がまだ3.0.2ではないのは、サーバの引越し準備中だからです。連休中になんとかしないと……。
■ tDiaryのFacebookページが(正しい名称で)作れた
tDiaryのFacebookページは以前から作ってあったのだけど、名称を正しく「tDiary」と入力すると「大文字から始めろ」とかエラーが出ていたのだ。しかたなく「TDiary」と設定してあったんだけど(いわゆる全角で「tDiary」にしても良かったけど、さすがにそれはちょっと……)、どうにも気持ちが悪くて使う気になれなかった。まったく、ページ名は固有名詞なんだから、英語のルールに従うわけないやんか。というか小文字で始まるブランドなんて珍しくないだろう、agnes b.なんてどうしてるんだ、と思って探してみたら大文字から始まってた。お気の毒さま。
まぁ、ひとりで憤っていてもしょうがないのでいちおうフィードバックから苦情を申し立てておいたのだが(それも2度)、いっさい反応なし。まぁ、Facebookに一銭も落とさないタダ乗りユーザへの対応としてはこんなもんですかね(←イヤミ)。
で、今日、3.0.2のリリースのことでも載せておくかと思ってアクセスし、ふと気が向いて名称を変更してみたところ、こんどはエラーにならずに「tDiary」で通った! なんだよ、直したんなら返事くらいよこせよなぁ、まったく……。ついでに自分のウォールで声をかけたらすぐに25人を超えたので、user nameも獲得(みなさんどうもありがとう)、晴れて公式ページとしての体裁が整ったのであった。まぁ、ロゴはいいかげんなんだけどな(←解像度の高い元データをなくした[笑])。
◆ hb [これを見て、自分が管理しているページの名称を変更しようとしたところ、名称はいいねが100を超えると編集できないという..]
◆ ただただし [そういえばそんな制限も見たことがありますねー。 一時的にみんなに退避してもらってはどうでしょうかw]
◆ かくたに [これを機に新しいロゴコンテストを :)]
◆ ただただし [なるほど。しかしデザインやってるユーザはいるのだろうか……。]
◆ kuwa [今となってはどうでも良い話ですが、 vkdbのfacebookページは以前から小文字始まりでした。途中に.があると大..]
◆ ただただし [ほんとだ。ドメイン名っぽいから通ったのかねぇ。なんか、無駄に凝ってるわりに無意味な縛りだよなー。]
2011-04-30(土) [長年日記]
■ 進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)(諫山 創)
連休中に読むマンガを買おうと思い、Amazonのほしい物リストを漁っていたら、気がつくと「進撃の巨人」の1~4巻をカートに入れていた。いまさらだけど。で、届いたら初日で全部読んでしまったのであった。もったいない!
いやー、評判どおり、面白いねぇ。人を喰う巨人によって絶滅寸前の人類というぶっ飛んだ設定、謎が謎を呼ぶストーリー、年端のいかぬ個性的な少年少女による群像劇。少年マンガの王道だ。
まぁ、技巧的に稚拙な部分もある。とくに時制がよく乱れるので混乱するが、これは日本のマンガ雑誌文化においては編集者がなんとかすべき部分かなー、と思う。作者はこのまま、細かいことは気にせず勢いで突っ走って欲しいね。
1巻が「えぇ~!?」という終わり方をするので、「まずは1巻だけ」みたいな買い方はしない方がいい(笑)。もっとも、4巻まで読み終えてもやはり5巻が待ち遠しいので、あんまり変わらないかも知れないけど。
9784063843385
9784063844108
◆ shun [ウチの、いまは亡きぽんも、カルテに「大暴れ」と書かれてました。(^^;]
◆ ただただし [グスタフのカルテには「暴」スタンプが5つ(!)押してあるらしいです。押しすぎだろう。]
◆ tetu1225 [うーむ、かなりの美形ですね。凛々しい。]