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ただのにっき


2013-12-01(日) [長年日記]

ケルヒャーの高圧洗浄機を導入した

12月、大掃除シーズンが到来したので、ケルヒャーの高圧洗浄機を導入した。ジャパネットたかたとかでよくやってるアレ。最近だとエミネムのプロモーションで活躍(?)したヤツ。高価なものだと思っていたけど実は数千円で買えちゃうようだし、それならすぐに壊れてもあんまり痛くないかと、最近玄関タイルの汚れが目立っていたので買ってみたのだ。

さっそく使ってみて、びっくりするほどの威力というわけはないけど、家庭用としては必要十分な感じで、タイルはもちろん、駐車スペースのコンクリートもかなりきれいになった。下の写真の左上が洗浄済み領域、右下は未洗浄(こんな感じに一部にだけうっかりかけてしまうと違いが目立ってしまうという罠はある)。

[写真]駐車スペースのコンクリートの一部

機械にかけるとグリスが飛ばされてしまうから良くないなんて話は聞くけど、そういうところを避けておけば車のボディにこびりついた水垢も落ちるし、公式サイトによれば網戸やベランダ、浴室などにも使えるそうなので、けっこう用途は広そうだ。効率がいいからけっこう水の節約にもなりそう。いまから大掃除が楽しみである。

今回買ったのはこれ↓だけど、もうちょっと小型で取り回しの良いタイプもあるみたい。

KARCHER(ケルヒャー) 【確かな洗浄能力! 家庭用高圧洗浄機入門タイプ】高圧洗浄機 K2.020
-
ケルヒャー(Karcher)
(no price)


2013-12-05(木) [長年日記]

オーム社eStoreが半額セール中

オーム社が創立100周年ということで、オーム社eStoreが半額セール中。本当は昨日からだったんだけど、さっそくアクセスが集中して長らくメンテモードだったので、今日になってからのんびり(というかまだ重いし11日までなのでもっとのんびりしていて良い)。ソーシャルDRM入れるのが負荷になってるんじゃないかなーと思ったけど同じサーバでやってるわけないか。

いっぱい買おうと思ったけど、すでに目を背けたくなるほどの電子積読があるので*1、ぐっと我慢してとりあえず2冊(「とりあえず」とか言ってる時点でだいぶダメ)。

Ohmsha eBook Store is no longer available.

まずは(実は未読だった)これ。ま、いまさら評判云々を書くまでもない。ただ、cropbox.rbでKindle向けに余白を切ろうとしたら通用しなかった。なんかファイルサイズも妙に大きいし、もしかしてこのPDF、全部画像でできてるんじゃ……*2

Ohmsha eBook Store is no longer available.

たまには新しい言語も学ばないとなーと思ってHaskellを。Haskell本は何冊かラインナップされているけど、なんかこれが楽しそうだったので。こっちはちゃんとCropできた(参考: [50, 20, -48, -30])。

Tags: ebook

*1 Kindleのメモリはすでに満杯、Kindle Personal Documentsもそろそろ容量Max、BOOKSCANから届いたPDFを数カ月分Kindlizeもせずにダウンロードだけしてある始末。

*2 その後pdfimageで分解してみたら、数千px四方の巨大な画像ファイルがどっさり入っていることが判明した。CropBoxが使われていない理由はわからず。


2013-12-07(土) [長年日記]

グスタフ、年に一度の恐怖のワクチン接種

[写真]注射されたところをいつまでも舐めている

「今日、グーちゃんうんちした?」「今朝した!」「おしっこは?」「おしっこもした!」「よし決行だ!」という会話があったとかなかったとか(※あった)。

毎年この時期にワクチン接種をするグスタフ、あらかじめ病院に連絡をいれて準備を始めておいてもらって、いざ出発。キャリーに入れられるところまではスムーズなんだけど*1、玄関を出たところから「ワーオ、ワーオ」と大きな声で鳴き始める。歩いてすぐのところにあるとはいえ、近所で遊ぶ小学生たちの好奇の目にさらされながらキャリー含め8kgの重量をえっちらおっちら運ぶのはなかなかの苦行である。あの病院がなくなったらどうするんだろう……*2

診察室にはいると、すでに注射器に薬剤が満たされ、診察台には拘束用のケージが置かれ、ワクチン接種を証明する書類や領収書まで準備万端。で、診察台に乗ったところでまたおしっこを漏らした。グスタフさん……。

たぶん病院にいたのは3分くらいだったと思うんだけど、それでも精も根も尽き果てたよ(おれが)。当の本人は帰宅後はケロッとしていて、念入りな毛づくろいのあとは(ひどいことをした張本人である)おれにいつものようにベタベタ甘えて、散歩に行きたがり、キャリーに入ってまったりくつろいだりしていたのだった。ほんまよくわからん。

Tags: gustav

*1 よそのお宅ではここで一悶着あるそうだが、グスタフは普段からキャリーを自分の部屋として使っているので入れるのに苦労はしない。

*2 主治医もだいぶお年をめしている上に後継者がいるようには見えないのでグスタフの寿命まであるとは思えないのだよなぁ。

川崎 1-0 FM横浜@等々力陸上競技場

[写真]五体投地するフロン太

……というわけで猫のワクチン接種で朝からへとへとになっていたが、がんばって等々力へ向かう。ホーム最終戦はとんでもないことになっており、前節(自分の)ホームで優勝を決められなかったマリノスが相手、しかもフロンターレは今日勝てば3位で来年のACL出場の可能性あり、直前に川崎最古参の伊藤宏樹が引退を表明、(ほぼ決定ながら)大久保嘉人が得点王など、もろもろの条件が重なって改装中でキャパが2万人を割っているはずの等々力に*1なぜか2万人超の観客を動員するという*2。席取りに先行して行ったかみさんも、アウェイ寄りぎりぎりの2F席にようやくシートを確保できたというありさま。マリノスのサポーターはピリピリしてるし、なんか怖いよ……。

前半はやや川崎押し気味だがほぼ互角。とはいえ、試合内容はなんだか良いような? もちろん相手は優勝を狙うようなチームなのでそう簡単にはいかないものの、パスは通るしインターセプトも決まる。いいタイミングでサイドチェンジするし(今季前半はこれができなかった)、最終戦になってようやく風間サッカーが浸透したということだろうか(今ごろおせーよとは思うが、悪いことではない)。

[写真]ほとんどアウェイ席からみたビッグフラッグ

けっきょく後半早々にレナトが決めた1点を守り切って勝利。終盤は審判まで味方につけての11人対12人みたいな試合になっていたが(西村め……)、終了間際にわざわざそのレナトに替えて宏樹が投入されてモチベーションがアップした川崎が負けるわけがありません。他会場で広島やC大阪も勝利したのでACL出場決定、そして目の前で相手に優勝されるという屈辱も回避。

[写真]いつもの勝利の水かけ

試合後は得点王を決めた嘉人が泣き、ACL出場を決めたケンゴが泣き、そしてもう一人の中村が泣き崩れて歩くこともままならないという明暗。準優勝って一番悔しいんだよね、わかる……けど、前節で決められなかったのがいかんのよ。

[写真]川崎山脈再結成!

ホーム最終戦後の恒例のセレモニーのあと*3、宏樹の引退セレモニー。相変わらずの泣かせる演出だったが、一番驚き&嬉しかったのは川崎山脈再結成ですかね。いいもん見せてもらった!

なんにせよまだ天皇杯が残っているわけで、ぜひとも宏樹には天皇杯を持ち帰らせてあげたいものだ。

Tags: frontale

*1 あとで調べたら今でも2万人ちょい入るらしい。

*2 なんでもチケットが数万円で取引されていたとか。

*3 市長が交代後どうなるのかと心配(?)していた後援会会長は新市長が引き継いで若々しい挨拶をしていた。


2013-12-09(月) [長年日記]

cropできないPDFをbrissでトリミングした

先日買ったオーム社の電子書籍、一部がうまくcropできないなーとつぶやいたらbrissの存在を教えてもらった。じゃあちょっと使ってみるかと思ったら、Javaが必要だという。ううむ、クライアントにJREは入れたくないのだが……。というか、この手のツールってJavaで書かれてることが多いよね、有名どころだとPDF Scissorsもそうだ。というかほぼ守備範囲が同じじゃないの、brissとPDF Scissors。なんかいいPDF操作ライブラリでもあるのかな、Javaには。

でもまぁ他にいいツールがなさげなのでしかたなく最新のJREを入れ、さくっとトリミングしてすぐ消した(笑)*1。いや、操作は簡単でよかったよ、奇数・偶数ページで範囲を分けられるし、トリミングしないページも指定できるし。

[スクリーンショット]これでアジャイルサムライも読めます。

これでアジャイルサムライも読めます。

というかさ、リフロー型ePUBで提供できないんならせめて最初から余白をトリミングしたPDFを売ってくれと思うわけよ。紙では必要な余白も、電子書籍リーダでは不要なんだから。そういうちょっとしたひと手間をかけないというのはつまり、出版サイドの人たちが電子書籍で読んでないからこういうニーズに想像が及ばないってことなんだろうか。

Tags: ebook

*1 あとで考えてみたら職場のサンドボックスでやればよかったんんじゃねーの。


2013-12-13(金) [長年日記]

Dockerで自分専用のDebianイメージを作る

春ごろからDockerのことをちょくちょく目にするようになって(ということは今さらいちいち説明しなくても良いということだ)、触ってみないとなーと思いつつもう12月だ。モチベーションが上がらなかったのは、自分がクラウド上に同一イメージのサーバをばんばん作っては壊すような仕事をしているわけじゃないというのが大きくて、学んだところで使うあてのない技術は後回しになって当然だ。

しかし、naoyaさんのポータブルなWebアプリケーションという記事を読んでピンときたので、ようやく重い腰を上げた。ホビーで書いてるプログラムはあいかわらず個人ないし小規模なグループで使うことを前提にすることの多いおれみたいな人が、サーバアプリケーションを簡単に配布できる仕掛けとしてDockerのようなコンテナ型仮想マシンを用意するという未来はけっこうアリじゃね?

いつも使いのDebianへの導入はDebian(wheezy)でdockerを動かす。 - .h2oのお気楽日記を参考にした(たぶん公式サイトのUbuntu用のインストール解説と同じ手順)。あとは触ってみるだけなんだけど、日本語でまとまってるブログ記事なんかはどれも微妙に省略されてたりしてよくわからん感じなので、公式サイトのInteractive commandline tutorialをやってみたらこれがすげーわかりやすいの。いやー、こんなすばらしいチュートリアルは初めてみたよ。というわけでざっくり理解したので、自分のイメージを作りたい……のだが。

Docker IndexをみるとubuntuはDockerの公式イメージがあるみたいだけど、Debianのはない。個々のユーザが公開しているのはあるみたいだけど、いやいや、どこの馬の骨が作ったのかもわからんようなOSイメージなんて使わんだろふつー。

というわけで、Dockerのイメージをゼロから作る方法を探す旅へ(いきなり寄り道)。そんな面倒な話ではなく、Githubにdotcloud/docker-debianという公式リポジトリがあり、そこにcontrib/mkimage-debian.shというコマンドがあるのだった。これを実行すれば良い:

% sudo ./mkimage-debian.sh tdtds/debian wheezy
...けっこう待たされる...
% sudo docker images
REPOSITORY    TAG       IMAGE ID        CREATED             VIRTUAL SIZE
tdtds/debian  latest    fd6347c9b5d1    About an hour ago   154.3 MB
tdtds/debian  wheezy    fd6347c9b5d1    About an hour ago   154.3 MB
tdtds/debian  7.2       fd6347c9b5d1    About an hour ago   154.3 MB
% sudo docker run tdtds/debian echo hello!
WARNING: IPv4 forwarding is disabled.
hello!

できた。「IPv4 forwarding is disabled」はよくわからんのであとで調べる。あとはこれをDocker Indexに登録しておけばどこからでも入手できるようになるのかな:

% sudo docker push tdtds/debian
...Docker Indexのユーザ名/パスワードなどが聞かれる...

で、こんな感じに。

画像の説明

ついでに、Docker 0.7で実行するとtagコマンドの書式に非互換があると怒られるので、修正したものをpull requestしておいて、今日はここまで。

Tags: docker

2013-12-14(土) [長年日記]

映画「ゼロ・グラビティ」をさっそく観てきた

SFクラスタおよび宇宙クラスタは必見ということだったので、封切り直後に観てきましたよ、IMAX 3D。そういえばアバター以来、ほぼ4年ぶりの3Dだ*1

プロットは単純で、軌道上で作業していたスペースシャトル*2が、衛星の破壊をきっかけとしたケスラーシンドロームに巻き込まれてほぼ全滅、生き残った2人の宇宙飛行士がどうやって地球に帰還するか……というサバイバルもの。事実上、登場人物はたったの2人なので、広大な宇宙を舞台にしていながら密室劇みたいな雰囲気。観ながら小川一水を思い浮かべていたんだけど、舞台は「漂った男」(「老ヴォールの惑星」収録)、シチュエーションは「天涯の砦」といったところ。まーとにかく次から次へとトラブルに襲い掛かられて、息つく暇もない。じゃあスピード感だけで押し切るのかというとそんなこともなくて、けっこうちゃんと伏線を張っていたりしてシナリオに穴らしい穴がないので、話としてのリアリティがすごく高い。映像のリアリティばかりが話題になるけど、シナリオがしっかりしてるのが一番いいところだと思う。

キャストもいい。こういう役どころにはサンドラ・ブロックしかいないだろという感じだが、宇宙服を着ていたら動きの演技なんてできないわけで、息遣いや口調だけで真空と向き合う恐怖感をしっかり醸し出せていたのはすごい(ので、3Dでも字幕版で観るべきだと思う)。あとジョージ・クルーニーがいかにも「ああ、NASAのミッション・コマンダーってたぶんこういう人」っていうステレオタイプをしっかり演じていてこれはこれで上手いというか。あと、公式サイトにはキャストとしてサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーしか載ってないけど、ちょっとびっくり(というかニヤリとする)キャストが他にもいるので、エンドロールはしっかり見たほうがいい。あれは映画館に足を運んだ人向けのサービスかな。粋ですね。

マニア視点としてはやはりなんといっても科学考証がすばらしい。冒頭からね、「音」がしないところでまず感動だよ(笑)。これまでの宇宙映画が「サービス」で入れてきたよけいな音をいっさい排除してる。聞こえてくる音といえばたとえばスパナでボルトを緩めるシーンで、金属同士が擦れる様子が、ちゃんとスパナから腕を伝わってヘルメットを震わせているような音になってるわけ。ここでもう泣きそうになる。音だけじゃなく、軌道上での物の浮かび方とか、慣性のつきかたとか、いちいちまじめに計算されていて、ほんと惚れ惚れする。飛び回ってるものは全部CGだろうけど*3、人物も含めて統一感のある絵にするにはいったいどうすればいいのか見当もつかない。

もちろんすべてが完璧というわけでもなくて「宇宙服の中であの服装ってことはないよなぁ」とか「あの方向に噴射したら目的地に着けなくない?」とか心の中でツッコミを入れつつ観ていたけど、まぁまじめに軌道力学を再現したら一般の観客がついてこれないので、適度な妥協点としてあれはあれでいいんじゃないかね。

最後に苦言を呈すならば、邦題の「ゼロ・グラビティ」はひどいね。原題の「GRAVITY」は観終えてから意味がわかるずっしりと手応えのあるいい題名なのに、邦題は集客目的の上っ面だけ。日本の観客をバカにするのもいい加減にしろ。

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ワーナー・ホーム・ビデオ
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追記

映画を観た人にだけわかるスピンオフ映像がYouTubeにあった(転載っぽいけどオリジナルが見つからない。違法コピーかも知れない)。こういう地上でのできごとも観たかったとは思いつつ、でも本編に入れたら台なしなのでどうしようもないのだけど、いまはYouTubeがあるのだよなぁ。

Tags: movie

*1 いかにも3Dでございといった感じの奥行き過剰な演出がほとんどなかったので、これだけでも好感度アップ。

*2 この世界ではまだ引退してないらしい。

*3 飛んでいるものにもかならず遊び心が入っていて嬉しくなる。卓球のラケットとか。


2013-12-16(月) [長年日記]

デジタル・フォレンジック・コミュニティ2013」に行ってきた(初日)

……んだけど「(特段の許可がない限り)ブログやTwitterに書いてはいけない」って言われたので書くことがない (´・ω・`)。そんな秘密めかさないといけないようなヤバい内容はなかったんだけどなぁ。

差し障りのないメモとしては: ホテル(今回はグランドヒル市ヶ谷)のボールルームを使ったセミナーは広すぎる上に天井ばっかり高くて底冷えがするので、今日だけで風邪ひきそう / あいかわらずプレゼンの字が小さい人が多い(配られている資料集の字すらつぶれてるとかもうね……) / 夜の交流会でひさしぶりにtDiaryが名刺代わりになった(笑)。

Tags: security

OWASP Night 9th 2013 Year End Special (a.k.a. 忘ナイト)」に行ってきた

デジタル・フォレンジック・コミュニティの交流会は途中で抜けだして六本木へ移動。イベントはしごとか、もう若くないんだからさ……。でもこっちは内容書けます(たぶん)。

今回は「OWASP関西」の発足を兼ねるということで、Google+ Hangoutsを使った二元中継……だったのだけどなかなかうまくつながらず、その間の岡田さんと上野さんのトークで開始時刻がだいぶ遅れる……というかこれはいつもどおりか。

最初の「OWASP Top 10 2013版を日本語訳してみた」(謝佳龍さん)がいきなり素晴らしくてですね。なんで台湾の人がこんなだいじな資料の英日翻訳をやってくれるのかと。それだけでも感謝のあまり泣きそうなんだけど、OWASP Top 10の10年を振り返ってWebセキュリティのトレンドが俯瞰できるプレゼンもすごく良かった。10年間同じリスクがリストに出っぱなしというのはどうなんだという指摘はもっともだ*1

中西基裕さんのCVEの解説も、いつもなにげなく接しているCVEやそれをとりまくさまざまな情報ソースについてよくまとまっていてよかった。というか同じ情報が流用、流用また流用って感じで活用されていて、いいんだか悪いんだか……。

そのほか「Open Mic」と称するLT(ドラ娘付き)がいくつか(グダグダなのとそうでないのと)あって、まだまだ続きそうだったので(想定内)、いつものように途中で退散。月曜から午前様は避けたい(といいつつ帰宅後グスタフの散歩をしていたら日付が変わってしまった)。

Tags: security

*1 でも例えばXSSなんてのはこの10年でテンプレート言語側がデフォルトでエスケープをするようになってきていて大きく改善はされているはず。でも今度はHTML5の登場でDOM Based XSSのような新しい領域が拡大しているというイタチごっこ的な状況なんだと思う。


2013-12-17(火) [長年日記]

「デジタル・フォレンジック・コミュニティ2013」に行ってきた(2日目)

昨日に引き続き。もうプログラムにパネルディスカッションがあるイベントには原則行かないという俺ルールを設けようと思う。


2013-12-19(木) [長年日記]

copy.comを使ってGitのプライベートな中央リポジトリを作る

md2reviewの記事を読んでいたら、文末にある(本題とは関係ない)「gitのリポジトリをDropboxで管理している」という話にひっかかり、なんとなく似たようなことをしたくなったのだった。いやまぁ、プライベート・リポジトリ置き場にはもっぱらBitbucketを使っているけど、代替手段はあってもいいだろうと。

といってもすでにさまざまな用途に使っているDropboxは(同期するフォルダを選択可能とはいえ)新たに別の用途をおっかぶせたい感じではなかったので、その他のクラウド・ストレージ・サービスを比較していったら、以前アカウントだけ取っておいたCopyにはLinux用の同期アプリもあるし悪くない感じなので使ってみた。

アプリのダウンロードからLinux版を入手して展開。GUI版とか単発のファイルコピー用コマンドも含まれているが、必要なのはCopyConsoleコマンド。自分の使っているアーキテクチャに合わせてバイナリを選んで、実行する:

% ./CopyConsole -username=【e-mail】 -root=~/var/copy

パスワードを聞いてくるので答えると(API Keyが保存されるので二度目以降は不要)、あとは指定したroot配下を同期対象にしてくれる。あとは適当なgitリポジトリを作ってやるだけですね:

% mkdir ~/var/copy/test
% git init --bare --shared=true
Initialized empty shared Git repository in /home/sho/var/copy/test/
% mkdir test
% cd test
% git init
% git remote add origin ~/var/copy/test/
% touch README
% git add .
% git commit -m '1st commit'
% git push origin master

すると、こうなる。めでたしめでたし:

[スクリーンショット]Copy.com上の画面

で、これを何に使うかというと、ずっと非公開のままにしておきたいものってあんまりないし(いずれ公開する気なら最初からBitbucketを使えばいい)、使い道が思い浮かばないのであった。まぁいいや。

Tags: copy

WAIC WG2の忘年会に潜入してきた

Facebookをふらふらしていたら、昨年まで在籍していたWAICのWG2のメンバが今夜忘年会だという情報をキャッチしたので潜入した。無関係者なのに暖かく迎えてくれたWG2のみなさん、ありがとうございました(笑)。WG2のメンバはいい意味でみんなWebマニアなので、話がツーカーで楽しいですね。

店は勝どきの「輿」で、出てくるものが全部美味しくてすごかった。特に牛もつの煮込が絶品。ここはまた行きたい(のでまた飲み会情報をキャッチしたら潜入しよう)。

Tags: a11y

2013-12-22(日) [長年日記]

わさます忘年会2013

[写真]有名な「祭壇」 今年は妙に忘年会が多いのだけど、〆は恒例、わさますの忘年会。今年はメンバーで決を採った結果、築地日本海 信濃町店で開催。例の祭壇があることで有名なお店ですね。とはいえ、妙なのは祭壇だけで、他は普通の寿司屋だけど。茅原実里だけじゃなく、今は大和推しみたい(笑)。

いつものように大変楽しかったのだけど、なんか差し障りのありそうな話ばかりしていたのでメモだけ残しておこう……

  • (リアルな)彼女の扱いについて延々と説教タイム
  • (バーチャルな)彼女のバグについて延々と(ry
  • ガムの包み紙を延々とあけ続ける人
  • ガチャ生中継
  • 呉鎮守府巡礼のおみやげが「宇宙戦艦ヤマト」だった

海鮮しゃぶしゃぶも、にぎり寿司も美味しかったけど、大食いの集うわさますの面々には量的に少し物足りなかったらしく、みんなラーメンとか食べてから帰っていたのが印象的でした。

[写真]海鮮しゃぶしゃぶ

[写真]にぎり寿司

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

ブチャ猫 [美味しそ〜(((o(*゚▽゚*)o)))]


2013-12-23(月) [長年日記]

天皇誕生日のごちそう (またはクリスマス・ディナー)

だんだん24日じゃなくて23日にいいもん食べることが増えてるような気がするので、もう天皇誕生日祝いでいいんじゃないのか。80歳になられたことだし。

[写真]鳥もも

例年どおり、一羽まるごと焼いて、1日目にはももだけ食べる(以降数日間は鶏肉ばかりになる)。今年は一発で中までうまく焼けた。勝因は「220℃で焼いたこと」らしい(←来年の自分のためのメモ)。あとは牡蠣のオイル漬けとかチキンレバーの煮込み*1。買っておいたスパークリングワインを開けたら金ピカのボトルだった。

[写真]ケーキ

ケーキはアンリ・シャルパンティエの12cm。乗っているのは薄い板状のチョコ。「イチゴがうまい!」という第一声。

「なんかくれ」風なドーラ

ケーキを切り分けているときに下から物欲しそうな目で見上げるドーラ。うちの猫たちはなんか甘い匂いに引き寄せられるような。

*1 この時期、チキンのもも以外の部位は安くて美味いのではないだろうか。


2013-12-26(木) [長年日記]

ruby 2.1.0が出ていたのでさっそく導入

朝起きたら(予告通り)ruby 2.1.0が出ていたのでさっそくビルドした。日常的には少し前からpreview2やrc1を使っていて問題はなかったので、とりあえずは入れ替えただけ:

% gem li --no-versions > /tmp/gemlist
% cd ~/.rbenv
% git pull
% cd plugin/ruby-build
% git pull
% rbenv install 2.1.0
% rbenv global 2.1.0
% gem i `cat /tmp/gemlist`
% ruby -v
ruby 2.1.0p0 (2013-12-25 revision 44422) [x86_64-linux]

rubyのリリースがあると「クリスマスが来た(というか終わった)」という気分になるよね。ruby core teamのみなさん、おつかれさまでした!

Tags: ruby

交通事故の目撃者になって「PA連携」というものを知る

今朝、会社の最寄り駅である京急蒲田のガードから出てきたちょうどそのとき、目の前の第一京浜で歩行者(横断者) vs バイクの交通事故が起きた。ぎょえー、どうみてもおれが一番近いじゃん。助けなきゃ。

てなわけで、現場に駆け寄りつつ119番通報。起き上がったライダー氏が意識なさげな歩行者に駆け寄って声をかけながら揺さぶろうとするので「動かしちゃだめ!」と静止しながら道に出て、交通整理を開始。というかですね、蒲田駅で作業してる人たちがいっぱいいるのに誰一人助けに来ないのはどういうことかね、使えねぇったら。「日本人は優しい」なんて嘘っぱちだな。

(事故内容についてはまだ片がついてないと思うので省略。)

で、救急車の到着をまだかまだかと待っていたらサイレンの音が聞こえてきて……到着したのは赤い消防車だった。えっ、おれちゃんと「救急です」って言ったよな!? 冷静なつもりでいてこんなポカをするか? と青くなってたら、出てきた隊員たちは手慣れたようすで応急処置を始めた。どうやら、救急車が来るまでのつなぎで消防車が来たらしい。そんなこともあるんだね。

……なんてことをFacebookで書いたら、それはPA連携というのだと教えてもらった。Pumper(ポンプ車)とAmbulance(救急車)でPAと。初耳だ。へんなところで勉強になるなぁ。

関連する記事を探して読んでみたら、阪神大震災のあとから導入されて、いまでは全国で運用されている、最初は問い合わせも多かったが最近ではだいぶ周知が進んでいるらしい……っておれ知らんかったけどな。まぁ、救急車より救命隊員の方が多いなら合理的でいい仕組みだと思った。知らないとちょっとびっくりするけど。

ところで、せっかく貴重な場にいたのに写真の一枚も撮ってないの。やっぱ慌ててたのかね。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

smbd [update時のgemのinstallはrbenv-default-gemsを使ったほうが便利な気がします http..]

ただただし [それ知ってる! でもPuppet manifest書くのが面倒で導入できてない(笑)。]

no name [近所でも最近、消防車っぽい車両と救急車が 同時に出掛けるのはそういう事だから…だったのか >写真を一枚も撮ってな..]

たきよん [ 写真撮る時間をすべて人助けに充てたただ氏にありがとう。]


2013-12-29(日) [長年日記]

大掃除開始

今年の年末・年始休みは9連休もあるので(ので?)昨日はぐだぐだしてしまい、大掃除は実質的に今日から。にもかかわらず、30C3 CTFもぜんぜん解けなかったのだけど。とほほ。

今年も窓ふきから始めたのだけど、先日導入した高圧洗浄機のおかげでかつてないほど網戸がきれいになった。あと、なぜか今年はドーラがゴムブレードを敵視して、ずーっとそばでちょっかいを出し続けてくれたのでたいへん邪魔だった(写真はありません)。


2013-12-30(月) [長年日記]

人工知能学会誌の表紙からメッセージを(勝手に)読み取る

[画像]新しい人工知能学会誌の表紙

例の人工知能学会誌の表紙、炎上した結果毎日毎日いろんなメディア経由で繰り返し見せられたおかげで、すっかり好きになってしまったよ。見れば見るほどさまざまな角度で深読みができて、じつに面白い。公式アナウンスによれば「掃除機が人工知能になっていることを表しています」ということなので、人工知能をネタにした抽象的なイラストということになるのだろうけど、まがりなりにも科学者たちが選んだイラストだ、単なる荒唐無稽なファンタジーではなく、(意識的か無意識かにかかわらず)ある程度の蓋然性があるものが選ばれてるに違いない

そういう視点でこのイラストを見てみると。

まず主題は、人間そっくりなヒューマノイド・ロボットである。現在のロボット技術が進歩して人間と見紛うロボットが家庭に入るようになるのは、早くて10年、遅くとも50年くらいかかるだろう。それくらいの近未来の風景ということだ。ロボットをヒューマノイドにする最大の理由は、人間が活動する環境で、人間と同じ道具が使えるようにするためだ。つまり、このロボットは掃除だけでなく、さまざまな家庭内労働をこれ一体でこなしていると想定できる。

いっぽうこの絵の場所は、おそらく書斎。紙の書籍が床にまで積み上がっていることから、(書籍のほとんどが電子化された近未来で)わざわざ希少な紙の書籍を収集するこの部屋の主は裕福な好事家。おそらくロボットもまだ高価なものだが、趣味の延長で購入したものではないか。

ふたたびロボットに目を向けると、背中から生えているアンビリカルケーブルが妙に太い。この大きさのロボットに大電力が必要なわけがないので、データ用途だろう。膨大な量のデータの入出力があるに違いない。ということはこのロボット、頭脳がまだ外部化されているのではないか。さきほど「家庭内」と書いたのはそういうことだ。このロボットは外に出られない。「人間と同じことができるロボット、ただしコンピュータに一部屋必要です」……こりゃぁ相当なマニア向け、ごく少数のアーリーアダプターしか買わないぞ?

そんな高価なシロモノなのに、このロボット、掃除をさぼって本を読んでやがる。いやしかし、ここは重要なポイントだ。人間と同じ行動がとれるだけではない、人間と同じ思考ができることを示している。本を拾って開き、命令に背いて中身を読む、知性と好奇心を持っているということだ。

で、これが人工知能学会誌であることに戻ってくる。

近年までの人工知能研究は「すごく賢いコンピュータ」を作ることに力点が置かれていた。チェスや将棋で人間を負かしているのは、短時間で多量の計算をこなす「すごいコンピュータ」だ。でもこれがどんなに進歩しても、人間のように思考する機械は作れなさそうと言われている。一方、脳を模した、人間のように考える人工知能の研究は、あまり芳しくない(なかった)。だから個人的には、自分が生きているうちにコンピュータと会話するのは無理なんだろうなぁと思っていた。

しかし、最近はちょっと流れが変わってきたらしく、周辺技術の進歩が見られるようになってきているらしい(参考→“AI”はどこへ行った?(5):AIの“苦悩”――どこまで人間の脳に近づけるのか)。もちろん以前読んだジェフ・ホーキンスの仕事のように、真正面から脳の模倣に取り組んでいる研究者たちもいる。うん、あきらめるのは早いかも知れない。

つまりこういうことだ。日本の人工知能研究者は、せいぜい50年以内に人間と同じように思考する機械を作る気でいると(サイズは少々大きいかも知れないが)*1。この表紙イラストには、そんなメッセージが込められているのだ。きっとそうだ。そうに違いない。

このことに気づいたおれの興奮を、うまく文章化するのは難しい。でも、同じ興奮を覚える人はきっといると思う。だってそうだろう? イルカのような相互理解のできない知性じゃない、同じ本を読んで、互いに感想を述べあえる、人間以外の「知性」に、生きているうちに会えるかも知れないんだ。これが興奮せずにいられようか。

というわけで、新しい人工知能学会誌、リニューアル直後に妙なツッコミが入ってしまって凹んでいる研究者も少なくないかもしれないが、こんな未来が待っているなら応援するよ。がんばってください。できれば10年、せめて20年くらいならたぶん待てます。

*1 この数字はジェフ・ホーキンスが掲げた目標ともおおむね合致する。

本日のツッコミ(全11件) [ツッコミを入れる]

Before...

ma2 [アンビリカルケーブルが妙に太いのは、これがアンビリカルケーブルではないからです。掃除機の本質はゴミの処理。ケーブルに..]

かしわざき [本と言えばブラッドベリ。この図は、華氏451度 (の映画版?) のラストで描かれる「本を暗唱する人々」がさらに死に絶..]

ただただし [> argonさん そうですね。人間と同じ思考をするためには人間と同じ身体(による入出力)が必要という可能性は高いと..]

sonya [私はこの絵を見て「ヨコハマ買い出し紀行」的な未来を感じましたね つまり彼女はこの部屋の主で年末の大掃除中についつい本..]

Shin-Itchiro [>まがりなりにも、、、 そこなんですね。まがりなりにも大の研究者たちから「圧倒的な」(学会サイトより)支持を得て選..]

ただただし [投票できたのは一部の学会員だったとか、イラストレータにはそんな意図はなかったとか、あとからあまり面白みない情報が出て..]


2013-12-31(火) [長年日記]

朝から大滝詠一の追悼モードに

朝(というかほぼ昼)に起きてグダグダしていたら、とつぜん大滝詠一の訃報が飛び込んできて、我が家は一気に追悼モードに。まぁ、青春……だわなぁ。

とはいえ当時持っていたレコードはないし、テープも行方不明なのでデジタルデータで買い直し。とりあえず「A LONG VACATION」と思ってAmazon MP3を探したけどなかったので、moraにて購入。さすがにSONYの音源はある。2011年に30周年記念のプレスが出てるんだね。

A LONG VACATION 30th Edition
大滝詠一
SMR
¥2,129

もっとも、Naiagara系の音源はあんまり入ってないなぁ。当時はどっちかというとNaiagaraを聴いていたんだけど。

2013年ふりかえり

恒例の。

この日記で一番多くのアクセスを集めたのはダイソン修理の記事だけど、これ2011年じゃないですかー。今年のだとMusicBeeに乗り換えた話で、これもなんでこんなに集客したのかよくわからん。みんなiTunes嫌いなのかな。検索キーワードもあいかわらず「KDDI 光」とか「ゴアテックス 靴」とか、代わり映えがしない。うーん、更新頻度も下がっていたので変化に乏しかったねぇ、日記上では。去年仕事が変わったから、生活はずいぶん変化したんだけど。

読書量が減っているのもあいかわらずで、(自由時間には資料などを読んでいるせいもあって)ここに書き留めた本も20冊未満。そりゃ未読も増えるわけだよ。Amazonアフィリエイト経由で売れたものを眺めてみると、Kindle本がすごく増えていて、少なくともここの読者には電子書籍がだいぶ普及していることがわかる。ちなみに冊数ベースで一番売れたのは「限界集落温泉」の一巻だった。いろいろ話題になったしね:

限界集落(ギリギリ)温泉第一巻
鈴木みそ
鈴木みそ
¥99

紙の本で一番売れたのは「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」。これは掛け値なしに面白い本だった。今年No.1:

9784774155654

ではまた来年。


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