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ただのにっき


2014-01-01(水) [長年日記]

謹賀新年

[写真]珍しく仲の良いグスタフとドーラ

今年は干支っぽい絵面の写真が撮れなかったんだけど(元日だけでなんとかしようという魂胆が甘い)、それを察してか珍しく仲良く接近していたのでパチリ。ふだんはこんなに近くで落ち着いてることはないんだけど。ほんと仲が良くなくて困る。

今年は昼前に起きだして、BSでやってた冬季オリンピックの名場面(スキージャンプ団体の原田とか)を観て笑い、天皇杯の結果に落胆し(広島びいき)、ふたたび冬季オリンピックの名場面(荒川静香の金)を観て泣く……という感じの元日だった。明日からはもう少し活動的になる……よ。てかこれ書いてるのも2日だし。


2014-01-02(木) [長年日記]

寒川神社へ初詣

[写真]今年のねぶたは天岩戸

例年どおり、寒川神社へ初詣。門の上に掲げてあるねぶた、今年は天岩戸だそうで、どうも昨年から干支シリーズはやめたらしい。今年は午年だから、ネタには事欠かないと思っていたのだが。

さすがに1月2日の日中だと大混雑で、賽銭箱を拝むまでえらく時間がかかった。で、昼飯どきだったけど混んでいるのでそのまま江ノ島へ向かい、そっちで食べようということに。そしたらなんと、いつもの遊覧船が運休。

[写真]遊覧船が無情の運休

ちゃんと正月には運行しているという看板が出てるのに、券売所が閉まってるだけでなんの理由も書いてない。まぁちょっと風も強いし島の東側の波は高いけど、遊覧船が通る西側は静かなものだし、なにがあったのかぜんぜんわからないのでかなりムカつくねぇ。しかたがないので表参道から行こうとするも、裏に回るルートがないせいか、猛烈に混雑していて食事もとれないので、あきらめて帰ってきてしまった。

とはいえ腹が減ったので、藤沢でいったん下車して千疋屋のアフタヌーンティーセットを食べてしまった。初スイート。

[写真]千疋屋のアフタヌーンティーセット

ブラインドサイト〈上〉 (創元SF文庫)(ピーター ワッツ)

ひさしぶりに本が好き!の献本に当選。いつもどおり4冊に1冊のペースで当たったので、今回は宇宙の法則は乱れず。ところで書評投稿の締め切りまでに読み終わらず、おまけに受取報告まで出し忘れていたら書評が投稿できなくなっちゃったんだけど、これはどうみても条件設定のバグだよなぁ……。どうしよう?

さて本題。創元文庫には冒頭に登場人物紹介があるのだが、そこに「吸血鬼」を見つけてちょっと引く。だってこの作品「ハードSF」って触れ込みだったので。まぁ、吸血鬼の存在を(わりと)まじめに扱ったSFが過去にないわけじゃないけど「ハードSF」にはなぁ……。と、ここでそういう表層的なことがらは「ハード」っぽさに関してはあまり重要じゃないのだと気づけば良いのだった。他の登場人物も、脳の半球を切除された男、調和した4つの人格を持つ女、共感覚を持つサイボーグなど、どこか極端におかしな人物ばかりなのだ。つまり本書において、吸血鬼は単に「スーパーヒューマン」の役柄。

同様に謎の天体とか、異星人とのファーストコンタクトなども実は表層的なものにすぎなくて*1、日本版の解説にテッド・チャンが登場していることからわかるように本書はいわゆるアイデンティティSF、そしてテーマはずばり「意識」だ。他の要素はこのテーマを掘り下げるための道具立てにすぎない。……と割りきらないと、正直読みづらくてやってられないんだなぁ、これが。まじ読みづらい。表紙の助けがないと異星の構築物や人類側の宇宙船の構造がどうなってるのかさっぱりわからないし、作者はちょっと(だいぶ?)描写力に欠けている。

じゃあそのテーマである意識についてどうかというと……うーん。これってさ、山本弘の「7パーセントのテンムー」(「虚構機関」収録)と同じネタで、しかもオチまで同じじゃない? ワンアイデアの短編と同じと言い切るのは乱暴ではあるが……。テッド・チャンは結論には同意できないと書いていたけど、「テンムー」を読んでいた身からするとこれもアリじゃないのとは思う。というわけで、残念ながらあまり新鮮味はなかった。

ブラインドサイト〈上〉 (創元SF文庫)
ピーター ワッツ
東京創元社
¥924

9784488746025

虚構機関―年刊日本SF傑作選 (創元SF文庫)
田中 哲弥
東京創元社
¥202

Tags: book

*1 サイエンス方面の考証については、作者が参考にした(胡散臭いものから確度の高いものまでごったまぜの)100点以上におよぶ参考文献リストまであって、それらをうまい具合により合わせて作った労作だということがわかる。こういうのは嫌いじゃない。


2014-01-03(金) [長年日記]

今日はコードを書くぞ(1)

せっかくの9連休なのでコードを書く日を設けたいと思っていたので、今日をその日に……したんだけど、やっぱり集中力がなかなか得られず、ちょっとしか書けなかった。というか、ドーラが1時間おきに遊んで攻撃をしてくるのでこれをなんとかしないといけない。猫のおねだりを無視する強い精神力が必要(ムリ)。

というか、9連休といっても年末(4日)と年始(5日)で分割されるので、あんまり長い気がしないんだよなぁ、毎年。

結局kindlizer-backendをruby 2.1対応にしたり(Gemfileいじっただけ)、日経新聞の写真とキャプションが生き別れなのをなんとかしたり(Nokogiriで複数の要素を順番に取り出すスマートな方法がわからずけっきょく力技に)、日経新聞の無料版と有料版のコードを共通化したりした程度。あとはgeneratorがテストしにくい構造なのをなんとかしたかったのだが……。

明日はtDiaryをいじ……れたらいいなぁ。


2014-01-04(土) [長年日記]

今日はコードを書くぞ(2)

tDiaryのissueをやっつけたり、Herokuでまともに運用するためのあれこれを作ろうと思っていたが、coreとcontribを混ぜて開発する環境がうまく作れず、あれこれやっていたら夜になってしまった(→なんとかした)。

続いて(coreは魔窟なのでまずはcontribからと思い)、makerss_*.rbとimage.rbの合わせ技問題を確認しようとしたら素の状態でimage.rbが動かなくて、けっきょく自前で作ったGemfileにgemの指定が足らなかったのが原因とわかったとたんにWindowsがハングして、おまけに再起動したあとChromeがセッション内容を忘れてくれたのでそのままふて寝に移行。

昨年に引き続き進捗だめです。


2014-01-05(日) [長年日記]

今日はコードを書くぞ(3)

引き続きtDiaryのissueつぶし。contribのissuesは寄り道しつつも解決できそうなところは全部やっつけた。coreにちょっと着手したところで時間切れ……って、今日で連休終わりか。短かったなぁ、9連休。


2014-01-07(火) [長年日記]

バハムートの「侵略の氷獄王と聖神矢の少女」終了

休みだったので珍しく進めていたバハの年越し討伐イベントが今日で終了。ゲームのことはあんまり書かないのだけど、なんか新年早々運を使い果たした気がしたのでメモ。

最終日を前にして報酬のSSRエイラが4枚揃ったので、あとは最後にもう1枚、デイリーミッションで取ろうかなと思っていたら(例によって)終わり間近になるとサーバが落ちまくってぜんぜん進まない。結局あと30体MVPという微妙な位置でイベント終了。まぁ4枚あるからいいけど、3枚だったら訴訟ものだよ。あいかわらずだなぁ(わかっているなら終盤にラッシュかけないでもっと早くに進めておけば良かったのである)。

で、500個近くたまってた戯玉交換をし始めたら、あと2、300個くらい残したところで4箱目のエイラが出ちゃった。これは出ないと思っていただけにラッキー。

じゃあ残りは適当に消化して……と思って箱をリセットし、5箱目に突入したらこれもすぐにエイラが出た。びっくり。ここまで出たことはないなー、こういうこともあるんだなー、じゃあネタで最後の1箱行ってみよう→出ちゃった。えー、おれ死ぬの?

結局2日目のデイリーをくわえて7枚も入手できてしまった。これで最終日のデイリーさえちゃんと取れていれば夢のSSR8Maxじゃないですか。やっぱ訴訟ものだ。

[スクリーンショット]4箱目

[スクリーンショット]5箱目

[スクリーンショット]6箱目

エイラかわいいよエイラ。

Tags: game

2014-01-11(土) [長年日記]

Androidの予定表アプリを「DigiCal」に乗り換えた

スマホでスケジュール管理には(Googleカレンダーのビューとして)老舗のジョルテを長らく使っていたのだけど、ToDo管理機能を搭載してきたと思ったら最近になって日記機能まで入れてきて、どうも典型的な機能追加病にかかってしまったらしい。アプリ単体は無料のままで関連サービスを販売するビジネスモデルというだけあって、しょうがないのかなぁ。でも単体アプリを組み合わせて使えるAndroidで、こういう多機能化はいらんのだわ。

というわけで、乗り換え先を物色中。Androidの場合、スケジュール管理アプリのベースにあるデータはたいていGoogleカレンダーなので、乗り換えコストはほんと少なくて助かる。

[スクリーンショット]Nexus7上のDigiCal

とりあえず見た目がきれいで操作性がシンプル、レスポンスもいいDigiCalを試用中(といいつつこれで決まりかも。有償版600円足らずだし。確認・変更したい予定に少ないタップでたどりつけるのがいい(ジョルテはこれがかなりかったるかった)。

Tags: android

2014-01-12(日) [長年日記]

ハードディスクレコーダーを買い替え

[写真]新旧重ねあわせ

こないだスカパーのチューナーがHD対応になったのを期に、光学ドライブが死んだままで騙し騙し使っていたハードディスクレコーダーも買い替えた。で、先代を買ったのいつだっけ……と日記を検索して丸8年も前の話だとわかって愕然とした。よくもったなぁ。

今回も(他の機器との連携を重視して)Panasonicに。少しいいのにした。

パナソニック 1TB 2チューナー ブルーレイレコーダー 4K/24p 3D対応 4Kアップコンバート対応 ブラック DIGA DMR-BWT660-K
-
パナソニック(Panasonic)
¥69,800

さすがにこれだけ世代が違うとずいぶん進化していて、なんたって大きさの違いに驚いた。底面積で半分くらい、高さも半分近いから、ざっと1/4くらいの体積だ。おかげで入出力端子もずいぶん減ってしまっていて、CATV(地デジ+BS含む)にスカパーがある我が家の場合あきらかに入力端子が足らないのだけど、なんとPanasonic同士はネットワークにつなぐとLAN経由で録画ができるというのでスカパーはそれにした。

セットアップもずいぶん工夫されていて簡単になった……と書きたいところだけど、やっぱ難しいなぁ。でもこれは放送ソースがあまりにたくさんあるのが原因だ。CATVに加えてパススルーの地デジ、スカパーがそれぞれ別で、途中でFMまで分離しなくちゃならなくて、加えて今度は家庭内LANに参加させないといけない。これで複雑になるなという方がおかしい。CATVやLANケーブルを一本刺すだけでなんでも観られるような国に住みたいよ……。でも、なんとか完了。CATVのSTBが古くて、BSの録画がアナログになってしまうところが残念だが。BSもパススルーならいいのに。あと、見知らぬ家族の写真がデフォルトで入ってるのは気味が悪いのでやめて欲しい(笑)。

ネットワークに参加するとDLNAサーバとしても動作しているらしく、Windows Media Player上に現れたので試しに録画した番組を再生しようとしたらエラー。うんDTCP-IPね、知ってた。そういえばDIGAシリーズには関連するスマホアプリが出てるんだけど、DIGA Contents Linkの評価を見れば、こういう制約がどんだけユーザをがっかりさせるかわかるだろう。こういうくだらない制約をかけるから、テレビ観なくなったんだよな、おれ*1。リッピングできなくなってからDVDも買ってないし、せっかくブルーレイが再生できるようになったけど買わないだろう。本が読めなくなったり音楽が聴けなくなるのは困るけど、テレビ観られなくなってもぜんぜん困らないので、どうぞこのまま自滅して下さい。

*1 ので今やうちのTV視聴環境はほぼかみさんのためのものである。おれはサッカー中継見るくらい。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

ちあちゃん [はじめまして!私も、昨日買いました。 無線LANの設定で少し苦労しました。 8年も前に買ったレコーダーからの 買い替..]


2014-01-16(木) [長年日記]

9784150310301

先日「サカサマのパテマ」を観て、本書を思い出したので積読から発掘。SFマガジンに掲載されていたところは読んでいたけど、通して読むのは初めて。で、まさか完結してないとは思わなかった。せいいっぱい好意的に「読者の想像に委ねた結末」と解釈できなくもないけど、普通これは「投げっぱなし」というんじゃないの。ひどいよなぁ。

舞台は「リングワールド」のパチもんで、面白いのはリングの内側じゃなくて外側になぜか人が住んでいるという設定。頭上が地面で、気を緩めると空に"落下"してしまうという設定、これはもう、面白くないわけがない。もちろん小林泰三のやることなので、物理計算に手抜きはない。乏しい資源を奪い合って暮らす絶滅寸前の人類が、謎の古代兵器==巨大ロボットを発掘して、存在するかどうかもわからない「地国」を目指す旅を始めるというストーリーもいい。

でもいいのはここまで。あいかわらずグロい描写が多いけど慣れちゃったし(強い刺激には慣れるのも早い)、こんなにカツカツの生活してる主人公たちが妙に物理学に詳しかったりする奇妙さには始終違和感を覚えた*1。資源不足で汲々してるわりに、話の中では平然と半年とか1年の時間が飛んでしまったりして、切迫感がない。広大すぎる世界を設定してしまったがゆえに時間や距離の尺度が人間の生活とマッチしなくなってしまっている。ようするに世界設定が面白いだけで、物語として説得力がないのよね。

えっ、これ星雲賞とってるの!? へぇ……いや……ふーん……。ところでこの表紙、宇宙船の上下が逆じゃないのかな。彼らは頭を地面に向けて生活してるんだと思ってた。

Tags: book

*1 おかしな物理学に支配された世界で生き抜くには必要な知識だ……と、これも最大限好意的に解釈できなくもないけど。


2014-01-17(金) [長年日記]

アクセシビリティキャンプ東京#9……のはずだった

今夜のアクセシビリティキャンプ東京、今回のテーマは「家電」ということで楽しみにしてたんだが(誰もが家電には一家言あると思う)、直前になってどうしても行かねばならない用事が入ってしまってキャンセル。他のスタッフも忙しい中、だいぶ迷惑をかけてしまった。ごめんなさい。まとめをみるかぎり、有意義な議論ができたみたいでますます悔しい。

次回テーマは「ゲーム」だそうで、これも楽しみ。興味のある人はFacebookページをcheck it.

Tags: a11y

Xperia SXの電池を(サードパーティ製のに)交換した

[写真]新しい電池(上)と古くなった純正品(下) Xperia SXに機種変してから1年以上が経過して、さすがに電池がへたってきた。もともと悪かった持ちがさらに悪くなったし、20%を切る前にシャットダウンしてしまう。だいたい充電が妙に速いということはちゃんと満充電になってない可能性もある。ということで潮時なので交換へ。

とはいえどうせあと1年も使わないのに*1純正品は高いので、試しに怪しげなサードパーティ製を買ってみることに。

Amazonで探すと、レビューがいっぱいついてる(けど「爆発した」なんて報告もある)これと:

Anker Sony Xperia SX SO-05D Ray SO-03C Neoに対応1500mAh Li-ion 予備電池 バルク 【18ヶ月の保証】 【PSE 取得製品】
-
-
(no price)

レビューが一個もついてないこれ(2個セットの方に少しついてるけど)がある:

B00GZHFUVG

今回はあえて人気のない(でも容量がちょっと大きい)方を買ってみた。爆発が怖いわけじゃないよ。怖いけど。

届いてすぐに入れ替えた。普通に充電できて普通に使えてる。まぁこういうのはへたるのが早かったりするんだけど、そのときはまた買い足してもまだ純正よりは安いのだよなぁ。なんせ値段は1/4だし。

Tags: android

*1 11月の時点で欲しい小型端末が市場にあればもちろん機種変する……けど、なさそうな気配はビンビンしてるよな。ああもう。


2014-01-20(月) [長年日記]

新宿駅にある劇場版アイマスの広告がすごいというので見てきた

この先しばらくはアイマス成分多めになるかと思われ。というのも今週末にはとうとう劇場版が公開、そして来月には過去最大規模のさいたまスーパーアリーナ2DAYSが控えているからで、ニコニコ生放送でも連日特番やってるし、じわじわテンション上がってきたよ。

で、劇場版公開に先駆けて、新宿を始めとした首都圏各駅でわりと大きめの広告が出ているというのを聞いて、仕事の合間にちょっと時間ができたので新宿のを見てきた。いやー、でかいのなんのって、静止画ではどうにもならないので動画にするしかなかった。

場所はメトロプロムナード(丸ノ内線の上を通ってる地下道)。あそこのながーい壁面が全部アイマスですよ。これは楽しいねぇ。真の立ち絵があまりにかっこいいので、思わずスマホの壁紙にしてしまったわ。週末が楽しみだ。

Tags: idolm@ster

2014-01-21(火) [長年日記]

超ひさしぶりにAsakusa.rbに顔を出した

zundaさんが一時帰国してAsakusa.rbに来るというのを聞きつけたので、仕事帰りに寄った。tDiary 10周年のとき以来じゃないのと言われたが、調べたら去年の春にも来てるよ。まぁあれはクックパッドだったので永和に来るのが久しぶりなのは確かだ。他にもレアキャラが続々と現れて、なんだかんだで20人近く集まったような?

(これもまた)ひさびさにノートPCを持ち歩いたせいで環境整備に手間取ったものの、tDiaryをもくもくしてBlogkitが動いてないのを直したり。いままで誰も文句言わなかったってことは使われてないってことじゃないの、Blogkit。

あと、tdiary serverコマンドの妙なバグを@hsbtに見せたりしていて「そもそもGemfileに書いてあるだけのthinがなんで立ち上がるのよ」という疑問が浮かび、追いかけていたらRackの中にこんなコードを見つけてのけぞったり:

pick ['thin', 'puma', 'webrick']

まさかハードコードされているとは。これはキモい。

あとはNewRelicのグラフを見せっこしながら「ruby 2.1の性能まじですごい、すぐ乗り換えるべき」という話をしたり。とかなんとか今日も平和です。

Tags: ruby

2014-01-24(金) [長年日記]

DigitalOceanに開発環境を作ってみた

ことの発端はちょっと前に@t_wadaが重い鞄のせいで腰を痛めた話で、まぁリンク先では大きなラップトップを入れて持ち運べるバックパックは何が最適かといういかにもギークらしい話題が展開されているのだけど、技術者なら「そもそも重いものを持ち歩かずに済ます方法を考える」べきだよなぁと思ったこと。そう、このクラウド時代に「使い慣れた開発環境を一式みずから持ち歩く」なんて、前時代的な発想だと思うのよ。

じっさい最近は職場の環境が快適なこともあってLet'snoteは重いのでほとんど持ち歩かずにいたのだけど(Nexus7すら重いと感じる昨今)、こないだのAsakusa.rbで開発するために引っ張りだしたら、1.3kgはやっぱりまぁ重いのなんのって。ちゃんと開発できるだけのパワーがあるPCを持ち歩くなんて現実的じゃないって。そういう時代はもう、終わりにしよう。

Web屋なら、LinuxサーバとWebブラウザだけあればだいたいなんでもできるはずで、だったらブラウザがそこそこ動くマシンにsshクライアントを入れて、Linuxが動いているVPSにつなぐだけなら重いPCいらないじゃん。実際きいてみるとAmazon EC2にそういう環境持ってるって人もいるみたいだし、非現実的な話じゃない。

というわけでDigitalOcean

[スクリーンショット]DigitalOcean Webサイト

速くて(ディスクがSSD)、安くて(時間単位課金で最安$0.007/h)、柔軟(APIがある、Docker対応)ということで評判のVPSベンダー。簡単に作って壊せることから複数のテスト環境を一時的に利用するというのがわりと認知されてる使い方だけど、メインの開発環境としてはどうだろうか。ということでちょっと使ってみた。

ちなみに普段は手元のVirtualBox上にVagrantでDebian環境を作っていて、基本的な開発環境はBitBucket上に置いてあるPuppet Manifestsで構築できるようになっている。これを使えば良い。手順としてはこんな感じだ:

  1. DigitalOceanにユーザ登録して、クレジットカード情報やssh keyを登録
  2. Dropletを作成する。Debian 7.0 64bitにしよう。Regionは日本にいちばん近いSan Franciscoをチョイス
  3. Create Dropletすると1分少々で仮想マシンができあがる
  4. ssh keyは登録したものが入ってるから、与えられたIPアドレスにrootでログイン
  5. apt-getでpuppetを入れて、適当なディレクトリに用意してあったpuppet menifestsをgit clone
  6. あとはpuppetで環境構築させるだけ。簡単!

とはいえ、ruby 2.1のビルドにはそれなりに時間がかかるし、開発対象になるリポジトリをgit cloneしなきゃいけないので「スイッチぽんですぐ開発」って感じにはならないなぁ。ちなみにできたVMは「電源」を落としてあっても課金されるので、本当に休止するならDestroyしないといけない。するとImageを保存してあってもまた1分は待たされる。VagrantやDockerを使えばこのあたりは短縮できるかも知れないけど、いずれにせよ「すぐ使えるクラウド上の開発環境」というニュアンスはちょっとないかな。

まぁ、DigitalOceanは本当に安いので常時立ち上げっぱなしでもいいのだけど、だったらネットワークのレイテンシが短い国内にあるさくらのVPSの方が使い勝手はいいかも知れない。次はさくらを試してみるか。

本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]

Before...

ただただし [ConnectBotは一時Nexus7に入れていたけど、外付けキーボードが必須という感じで、他にもいろいろイマイチだ..]

sasasin [JuiceSSHとかどうでしょう。 https://play.google.com/store/apps/deta..]

ただただし [おお、高機能っぽい。最近は選択肢が増えてるんですねぇ。ちょっと時間みて触ってみます。]

もりわき [Rackspaceで自分はまさにそのように使ってます。香港regionがあるのでコンソールも苦になりません。ホームペ..]

ただただし [そういえばRackSpaceも時間課金でしたね。DigitalOceanよりはだいぶ高い感じだけど、ネットワーク的に..]

もりわき [バックアップの容易さも自分には優先事項です]


2014-01-25(土) [長年日記]

劇場版アイマスを公開初日に観てきた

さて、というわけで劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』の公開日である。SECCON予選? 知らない子ですね(ぉぃ)。

根性のあるひとは零時の最速上映会に(さらにそのあとの2時の回にも)行っていたようだけど、さすがにそれはキツいのでTOHOシネマズ海老名で通常の初回上映へ。しかしこの回はバルト9での舞台挨拶が全国の劇場へLive Viewingされるある意味本当の初回である。しかも2時間の作品上映のあと挨拶が1時間というちょっとおかしいスケジュール。

で、普通の映画だったら観客として客観的な視点を交えつつ感想を書き連ねるところなのだけど、さすがにアイマスでそれはできないのだよなぁ。なんたって、おれらが何年も*1手塩にかけて育ててきたアイドルたちが、ついに憧れの舞台に立つのである。もう完全に「当事者」なので「ほんとうに素晴らしかった、何度でも観たい」としか言いようがない。ゴリさんはいい仕事してくれた。満足。

(第一週目の)来場者プレゼントはクリアファイル。真が入っているので大当たり。あと映画では伊織がすごくかっこよかったので嬉しい:

[写真]来場者プレゼントのクリアファイル

THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ! (完全生産限定版) [Blu-ray]
中村繪里子
アニプレックス
¥8,800

*1 日記を遡ってみたら、アイマスにはまってだいたい7年になる。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

sorah [冒頭から涙腺緩む人とか(私)、ほんとうに客観的評価諦めざるを得ない…]

ただただし [まぁね……別に泣けるシーンじゃなくても泣くよね……。]


2014-01-28(火) [長年日記]

劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ! 』主題歌 M@STERPIECE(通常盤)(​765PRO ALLSTARS)

劇場版の興奮が冷めやらぬまま数日が過ぎたが、今日は(本当は明日だけど)は主題歌「M@STERPIECE」の発売日。ちょうど日中横浜に寄る時間があったので、さくっと入手。なんだろう、CDを買うのにこんなにわくわくしたの、ものすごく久しぶりな気がする。どんだけ気に入ったんだ。

ジャケットの春香が、本来ならジャケットにすべきじゃないような放心した表情なのがむしろいい。というか、劇場版のメインビジュアルがライブ直前の「やれることは全部やった」的な自信にあふれた表情に対して、満足そうなこのジャケットがライブ後。映画を見ているとその背景にある心理が浮かび上がってきて、ほんと細かいところまで気を配っているよなぁ。

この日記は翌日に書いているので同じようにフラゲした人たちの情報がすでに入ってきてるんだけど、アイマスCDシリーズ最初の「MASTERPIECEシリーズ」のジャケットの組み合わせでパート分けされているとか、歌詞にちょっとした秘密が隠れているとか、そのことを知らなくても楽曲の価値はいささかも減じないけど、知ってると幸せになれる小さな仕掛けがいくつも入っていて、こういうのは作り手との距離が縮まるのですごく嬉しい。

はー、「M@STERPIECE」ほんといい曲。もう100回くらい聴いてる。でも、アリーナライブのシーンばかり(脳内で)繰り返すのは疲れるので(笑)、はやくサントラも欲しい。

劇場版『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ! 』主題歌 M@STERPIECE(通常盤)
​765PRO ALLSTARS
日本コロムビア
¥1,194

B00GUABOWW

初回限定盤としてBlu-ray Audio付きのもあったけど、リッピングできないメディアを買ってもどうせ聴かなくなるからね、買わないよ:

B00GUABOYA

そうそう、やっと海美が登場するミリマスの新譜LTP10も忘れずに:

B00FG6VBHY

Tags: idolm@ster

2014-01-31(金) [長年日記]

下北沢のBeer Bar「うしとら」でアクセシビリティ関係者と飲み

[写真]「おためし」セット

アクセシビリティ関係者で下北沢でちょっと飲もうという話があって、ちょうど今日は夕方から都心に出ていたので帰りに寄った。小学生のころまで世田谷に住んでいたこともあって昔はけっこう馴染みの街だったんだけど、ここ最近は新宿行くときの通過駅にすぎなくなっていて、おまけに小田急のホームが地下になってから利用者の評判がガタ落ちなのでますます敬遠されそうな下北沢。考えてみたらもう20年、もしかすると30年ぶりくらいだけど、南口のあたりはまだ見覚えるある場所があったりして。

場所はBeer Barうしとらという名前のとおりビール専門のバーで、A4 2枚のメニューにびっしりビールが。それも毎日入れ替わっているというのだからすごい。そうなるとかえって選べないので「お試しセット」という90mlずつ4種類のビールが飲めるというのを選んで、その後気に入った方向性でリクエストしながら飲んだ。小麦ベースのがちょっと変わった香りでおいしかった。

写真のとおり、冷やして泡をたっぷり盛った喉越し優先の清涼飲料風ビールじゃなくて、むしろ常温に近いくらいで泡の少ない、味を楽しむビールだった。おれはこっちの方が好きなんだよなぁ。いい店だ。

ちなみに飲みながら話したのはアクセシビリティキャンプ東京の今後というかそんな感じ。先日のキャンプに行けなかったのでそのときの状況などを聞きつつ。課題山積みですなぁ。


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