2012-02-02(木) [長年日記]
■ 川崎フロンターレ2012年度試合日程
例年のとおり、Googleカレンダーに今年の試合日程を反映。カレンダー下部のをクリックすると、自分のカレンダーに取り込めます。
2012-02-04(土) [長年日記]
■ Dropboxのβテストに参加して容量を5GB増やした
昨日から「Dropboxで500MB増量のキャンペーンをしている」という話がちょろちょろと聞こえてきていたので調べてみたら、デジカメの写真・動画の吸出しに対応したクライアントのβテストに参加すると無料分の容量を増やしてくれるという話だったのだけど(Dropboxの容量を無料で500MB増量させる方法)、なにしろデジカメのデータ転送はEye-Fiに頼りきりでそもそもケーブルでなんて接続したこともない。500MBばかりのためにケーブルを探すのも面倒だよなぁ*1。
ところが今朝になって「Dropboxの容量を無料で誰でも4.5GBも増加出来るよ!」ということだと判明してがぜんヤル気がでました(笑)。さすがに4.5GBを無視するわけにはいくまい。
で、現状6.5GB持ってるので:
無駄に長い動画を何本か撮影してから(なんとか発見したケーブルを使って)カメラをPCに接続、動作選択のポップアップにDropboxでの転送が増えているのでそれをチョイス。Dropboxフォルダに「Camera Uploads」フォルダが増えていて、その下にカメラの中身が吸い出されていく。それらがDropboxのサーバに自動転送された結果:
容量が11.5GBに増えた! 5GBアップ!……ってあれ? 増分は最大4.5GBだったんじゃ? まぁいいか。
*1 うちのOLYMPUS PENにかぎらず、デジカメのUSB接続ケーブルはカメラ側の端子が特殊なことが多くてまったく使う気になれない。
2012-02-07(火) [長年日記]
■ Androidから写真の自動アップロードに「Syncly」を使うようにした
相変わらずDesireのストレージ不足に悩まされております。そろそろ次の端末を選定しはじめる時期なんだけど、どれもこれも4インチとかバカみたいにでかくていやになる。片手で扱えないスマートフォンになんの価値があるのか。iPhoneの唯一の美点はあのスクリーンサイズだよな。
いきなり脱線してしまったが、Desireで撮った写真を自動的にクラウド上に保存したいのでいろいろなアプリを使ってきたのだが、ここしばらくはEye-Fiを常用していた。Picasaにあげてくれるだけでなく、PCにも自動的にダウンロードしてくれるから写真の整理がだいぶ楽*1。ただ、ムダにでかい。最近の端末ならなんの問題もないと思うが、Desireで使うにはでかすぎる。SDカードにも移動できないし。
で、IDEA*IDEAで紹介されていた「Syncly」を使ってみることにした。Eye-FiみたいにPicasaへのアップロード機能はないけど、Dropboxに入れてくれれば同期しているいろんな端末から見られるからそれはそれで便利だな。しかもサイズがEye-Fiに比べてかなり小さいので、SDカードに移動できないながらも2.5MBほど空き容量をかせげた。これでもうちょっと生き延びられる。
たぶんDropboxクライアントが近いうちにこの機能を実装してくれるので(→Experimental Android Forum Build - 2.0.9 « Dropbox Forums)、それまではしばらくはこれで運用しよう。
*1 いくつかのPicasaに直接あげてくれるアプリも試用したのだけど、なぜかPicasa上で写真が途中でぶった切られるという挙動があって断念している。みんな困ってないのかな、これ。
2012-02-08(水) [長年日記]
■ Bitcasaを使い始めているけど(Windowsでは)まだまだ不安定か
昨年、震災の教訓からBackblazeを使ってオンラインバックアップを始めてみたのだけど、幸いにしてまだその恩恵にあずかったことはない(というか年末にPCをリストアして以来、新規にバックアップをやりなおしている真っ最中)。Backblazeからの全リストアはおそらく悪夢のように遅いと思うのだけど、それも低コストで運用するために必要なトレードオフだ……と思っていたのだが。
昨年からよく耳にするようになったBitcasaはその常識を覆す本物のクラウドストレージで(参考: Bitcasa、容量無制限のクラウドディスクが月額10ドルで)、性能が出るならかなり期待できそう。
ということで、先日kitajから招待してもらったのだった。
Windows用のクライアントはまだα版だったのでほんとにちょこっと試しに使ってみる程度。ちなみに以前日記で触れたこともあるDokanライブラリが同梱されていてびっくりした。Windows向けの仮想ファイルシステムって他にソリューションないのか。
使い方は簡単ながら、何が起きているのか理解するのはちょっと難しい。クラウドにアップロードしたいフォルダを指定すると、まずはその中のファイルのアップロードが始まる。で、それが完了するとオリジナルのフォルダには「.original」というサフィックスがついて退避され、オリジナルの占めていた位置はBitcasaのキャッシュフォルダに対するリンクが占めるようになる。つまり、元と同じ感覚でアクセスすると、その先はすでにクラウドになっているという寸法。透過的で実にカッコイイ。
……カッコイイんだけど、なにかと危なっかしいことをしているようで、何も考えずに音楽フォルダを放り込んだらiTunesが立ち上がらなくなってしまった(笑)。いやもう焦ったね。なんとか元に戻せたけど、既存のフォルダをいきなりクラウド化するような使い方は危険かも。今はBitcasa専用の空フォルダを指定してから、そこにテストファイルを放り込む形で試用中。
日本語ファイル名の扱いや、異種OS間での運用にまだまだ課題があるという話も聞くので、少なくともWindows版はαが取れるまで安心はできなさそうだ。ダウンロードも期待したほど速くないし、大きいファイルを相手にするには厳しいかも。まぁ、元ファイルは残っているから安心だし、しばらくはいろいろ遊んでみる。
Backblazeの更新時期が5月末にくるので、それまでに安定してくれるなら乗り換えてもいいと考えてたが、さすがにちょっと無理かなぁ。
2012-02-09(木) [長年日記]
■ 猫の引っかき傷を湿潤療法で治したら跡が残らなくなった
※いちおう経過観察の写真を残してあるけど軽くテロっぽいので割愛。かわりにかわいいドーラの写真を置いておきますね。
グスタフもドーラもすっかり成猫になったとはいえ、遊びに夢中になって理性が吹っ飛ぶと爪が出てしまうのはしかたがないわけで(特にグスタフがそのタイプ)、いまだに引っかき傷が絶えない。どういうわけか猫の引っかき傷だけ治りが悪くて、1日もすると傷の周囲が赤く腫れてやや化膿ぎみになるばかりか、かなりひどい跡になる。同じ環境にいるかみさんはそんなことないので体質の違いなんだろうなぁ。
その手の病気についてはいくつかアドバイスをもらっていて、最初は猫ひっかき病じゃないかと言われたんだけど、ちょっと症状が違う。むしろ最近知ったパスツレラ症の軽度なヤツという感じ。いずれにしても痛みはほとんどないので、跡にさえならなければ特に困らないのだよなぁ。
ということで、試しに湿潤療法をやってみることにした。といってもラップを巻くのはなんというかあからさまに民間療法っぽくなってしまってイヤなので(笑)、素直にバンドエイドのキズパワーパッドを買ってきたのであった。
まずは、すでにかさぶたのできていた深めの爪あとに適用。マニュアルには1日以上おいた傷には使うなと書いてあるけど、理屈の上ではかさぶたさえなければ貼ってもいいはずである。風呂に入ったらかさぶたがふやけて剥がれてしまったので、これ幸い(?)と貼ってみたのだった。あとは数日そのままにしておくと、白い部分が大きくなってはみ出そうになったので貼替えるということを繰り返していたら、1週間くらいで傷がふさがった。1週間でもこれまでよりずいぶん早いし、おまけに傷跡が盛り上がることもなく、ちょっと赤っぽい新しい皮膚がフラットに生成されている。これは好感触。
そのあとすぐに、今度は長さ数cmの真一文字の引っかき傷ができたので、こんどはすぐにきれいに洗ってから適用してみた。ちなみにキズパワーパッドは中央部分だけ大きくてまるでその部分しか薬効成分(?)がないような形状だが、全体が同じ素材なので細長い傷に沿って貼ればよい。
こちらの傷は浅いこともあって5日くらい貼りっぱなしでも白い部分がはみ出ることもなく*1、はがしてみたらピンク色の新しい皮膚が細い線状にあるだけでほとんど跡らしい跡にはならなかった。湿潤療法すばらしいじゃないの。
少なくともおれの猫傷には完全にマッチする治療法だとわかった。Amazonでも買えるとわかったので、常備しておこう。
BAND-AID(バンドエイド) キズパワーパッド ふつうサイズ 10枚 管理医療機器
Kenvue
¥719 (¥72 / 枚)
*1 ただ、腕の上に白くて細長いものが乗っているのは、なんだか軟体動物的なものが這ってるみたいで見た目は相当キモい。
2012-02-10(金) [長年日記]
■ ベテルギウスの超新星爆発 加速膨張する宇宙の発見 (幻冬舎新書)(野本 陽代)
本が好き!の献本抽選は、なぜか4回に1回かならずあたるんだけど、これ本当に"抽選"なんだろうか(笑)。
というわけで、ふらっと応募したら当たってしまった本書、ベテルギウスに固有の話は最初の章だけなので正直タイトルに偽りありだけど(で、そのことに文句たらたらなレビューがAmazonに複数あるわけだけど)、超新星を題材にした現代宇宙物理学の一般向け啓蒙書としてはいいセンいってると思う。副題の「加速膨張する宇宙の発見」が真のタイトルだ。
ちょっと天体物理学をかじったことがあれば中盤の「星の一生」の話は初心者向けすぎてかったるいかも知れないけど、終盤、2011年のノーベル物理学賞にもなった「宇宙の膨張が加速している」という話とそこに至るさまざまなブレイクスルーの話はとても面白かった。観測機器の進歩にともなってどんどん新事実が出てくるところとか、観測結果に合うようにさまざまな理論が提出されるさまとかの科学的側面に関する話題だけでなく、ライバルどうしのつばぜりあいみたいな人間ドラマまで盛り込んであって、薄いくせになかなか盛りだくさん。現代の天文学が、ものすごくダイナミックなことがわかって楽しめた。
ところで、冒頭の「ベテルギウスが2012年に爆発する」という「デマ」が、専門外の学者による不用意なひとことに尾ひれがついて注釈が欠落して無責任に伝播したという分析が、ここ1年間われわれ日本人が振り回された原発がらみのデマ騒ぎと構造がみごとに重なって、どこの世界もいっしょか……とビミョウな気分になってしまったよ。ちなみにベテルギウスは今年爆発してもおかしくはないけど、誤差は10万年くらいらしいですよ。天文スケールだと10万年でもすごい精度だ。
2012-02-12(日) [長年日記]
■ リストウォーマーを編む(1)
今年は春がなかなか来ないそうなので、まだまだ編めそうだ。この季節、朝方にPCをいじってると手先が冷たくなってしまうので(冷え性?)、リストウォーマーを編むことにした。
手袋だと指が邪魔だし(というかあんな面倒なものはまだ編みたくない)、おそらく熱を奪っているのは机なので、手首を暖かくすればいいだろうというもくろみ。あまり厚手になってもあれなので細い毛糸で薄手のやつを編もう……などと考えたのが運の尽き。3号なんて細い針を使うことにしたせいで、いくら編んでも長さが増えないという。寒いうちに編みあがるんだろうか?
今回、四角く編んで筒状に縫い合わせるタイプにしたので、ひたすら長方形に編むだけ。アルパカの毛糸を選んだので、薄くてもずいぶん暖かい感じがする。ただ、親指の部分に袋編みですこし筒状に付け足すという新たなハードルがあるのが心配の種ではある。
2012-02-13(月) [長年日記]
■ Gumroadで写真を売ってみた(けどまだ売上ゼロ)
TechCrunchに紹介されたせいか、今日は朝から新しいデジタルデータのマイクロペイメントサービスであるGumroadの話題がやたらとよく登場していたので、試しに使ってみたのだった。
仕掛けとしては極めて単純で、売りたいコンテンツのURLを登録すると対応するGumroadの購入画面へのリンクが生成される。サムネとか説明とかも入れられるけど、基本これだけ。このURLを踏むと上のような購入を促す画面になり、あとはPayPalなどで支払えば最初に指定したページに通される(んだと思う。買う側には回ったことがないのでわかりません[笑])。
FacebookとTwitterにつぶやく以外のプロモーションはコンテンツオーナー任せだし(いわゆる「ブログパーツ」すらない)、お金を扱う部分はPayPalなので、実際のところBitlyに毛が生えたようなサービスと言えなくもないけど、ここまでシンプルにしちゃうのはまぁ、たしかにすごい割り切り。あまりに割り切りすぎているので他人のコンテンツに勝手に値段をつけて売りさばく輩を抑止する方法がない(笑)。絶対トラブルになるだろうなー、これは。
で、さっそく猫写真とパラボラアンテナ写真を登録してみた。すべてPicasaにCCで公開してあるものなので、投げ銭というかおひねりというか、そういう感じ。本来なら1枚1枚に値札をつけるべきなんだろうけど、APIもないのにそんなかったるいことしてられないから、まずはPicasaの検索結果ページをターゲットにしてみた(ここで苦労するわけだが後述)。今なら100円で取り放題ですよ!
もっとも、公開した直後からGumroadがほぼずーっとダウンしっぱなしだったこともあって、初日の売上はゼロである。夕飯浮かした人もいるのになー。ちなみにもしそこそこの売上があがったら、東北の犬猫たちを保護している人たちへの寄付になると思いまする*1。
ところで蛇足だが、Picasaの検索結果ページをPermalinkにしようとしてえらく苦労したのだった。猫写真には「cat」、パラボラアンテナ写真には「parabola」のタグをつけてあるので、まずはそれで絞り込むっしょ?:
https://picasaweb.google.com/lh/view?uname=[ユーザID]&isOwner=true&tags=cat
これだと同じタグをつけている人の写真まで出てきてしまうので、「マイ フォト」でさらに絞り込むと自分が掲載した写真だけになる:
https://picasaweb.google.com/lh/view?uname=[ユーザID]&isOwner=true&tags=cat&psc=S
ところがこのURLを他人が開こうとすると「400 BAD_REQUEST」と言われる。検索結果ページにある「共有」を使えばいいのかと思えば、メールで送られてきたURLは「マイ フォト」で絞り込む前、つまり他人の写真とごちゃまぜの検索結果。送った人と送られた人が見ている内容が違うってひどくね?
で、正解(?)は、最後のpscパラメタを「S」から「F」に変える、らしい。Facebookで教えてもらいました:
https://picasaweb.google.com/lh/view?uname=[ユーザID]&isOwner=true&tags=cat&psc=F
はー、いらん苦労をした。これなら最初から「これ!」という1枚に値札をつければよかった。
*1 たいした金額にもならなければ猫たちの夕飯になる。「飼い主の」ではなく。
2012-02-14(火) [長年日記]
■ ひさしぶりに「赤毛のアン」を読み返したら止まらなくなった
昨年末に「赤毛のアン」の新訳が出たそうなので、村岡版を自炊して(←新訳ぜんぜん関係ない)読み返し始めたら、これがもう、面白くて止まらないの。いやぁ、やっぱり好きな本は10年に1度くらいは読み返さないといかんなー。
読んでいて面白かったのが、若いときには感情移入先が(とうぜん)アンだったのに、この年齢になるとそれがマリラになっていたということだ。アンに振り回される役どころというのはじつにいい感じ。たぶん10年か20年後にまた読み返したら、こんどはマシュウに感情移入することになるのだろう。
ところで上で述べた「新訳」はこれなんだけど:
赤毛のアン (ヴィレッジブックス F モ 3-1)
ヴィレッジブックス
¥80
実はいま、講談社の掛川版がとんでもないことになっていて、なんと表紙が「NEWラブプラス」の愛花(笑)。これがけっこう似合っているという:
赤毛のアン (講談社文庫―完訳クラシック赤毛のアン 1)
講談社
¥50
3DSNEWラブプラス 【オリジナル特典:特製描き下ろしマウスパッド付き】
コナミデジタルエンタテインメント
¥599
これは記念(?)に買わねばなるまいか。ちなみに今回読み返したのは元祖・村岡版(の新装版):
赤毛のアン 赤毛のアン・シリーズ 1 (新潮文庫)
新潮社
¥825
あと、書庫には松本版もあるけどハードカバーなので自炊は躊躇している。文庫を買っておくべきか:
2012-02-18(土) [長年日記]
■ T-POINTを取得するスクリプトをGistから移動
かれこれ2年も前に書いたT-POINTを取得するスクリプト、さくらのレンタルサーバ上のcronで毎朝動かしていて、調子のいいときはちゃんとKayac経由で毎朝Gmailにメッセージが飛んきてるんだけど、なければないで困らないこともあり、何かトラブルがあって届かなくなっても気づかないんだな、これが。今日も、poppenさんがパッチを送ってくれてはじめて「そういえば最近見なかったなぁ」と気がつくしまつ。
で、ちゃんと継続的に使ってくれてメンテもできる人がいるならいっしょにやりやすくすればよかろう。スクレイピングのスクリプトは継続的にメンテできないとすぐに陳腐化するからな。ということで、他のポイントサービスのデータも合わせてスクレイピングできるように元のGistからpoints-scraperリポジトリに移動、ついでにGem化した:
% gem install points-scraper
まだpoints-tpointスクリプトしかないけど、たぶん今後、楽天やANA用のをpoppenさんが実装してくれるはず(笑)。なお、自前の環境(さくらのレンタルサーバ)では、どうしたことかOpenSSL::SSL::SSLErrorが出て動かないのであった。あそこはFreeBSDなのでよくわからん。Herokuに移植するかなぁ。
それにしても、こうしてGistから正式なプロジェクトに昇格させたい場面でいい感じに引っ越せるようにならんかな、GitHubは。というか本当に断片的なもの以外は最初からプロジェクト化しておけってことだよなぁ。
■ Bundlerを使ったGem作成メモ (自分用)
↑のgemを作るにあたって、(ほんの数カ月前にやったにもかかわらず)またgemの作り方をググって、「ああ、そういえばそうだった」みたいなことをやって馬鹿馬鹿しいので自分用にメモっておく。とにかくgemの作り方はここ数年でさまざまなツールが出ては消えていき、はっきりいってホビープログラマとしてはいちいち追いかけてなんていられない状況だったのだけど、最近はBundler一択っぽいのでこれでしばらく固定でいいやもうという感じ。
テンプレートの作成
Gitのリポジトリ作成からgemspecファイルの生成まで、ひととおりのテンプレートを作ってくれるbundle gemコマンドを使う:
% bundle gem hoge create hoge/Gemfile create hoge/Rakefile create hoge/.gitignore create hoge/hoge.gemspec create hoge/lib/hoge.rb create hoge/lib/hoge/version.rb Initializating git repo in /home/sho/src/hoge % cd hoge
もし既存のリポジトリを使う場合は……上で生成されたファイルをコピればいいのかな。ところで.gitignoreに「Gemfile.lock」が含まれている(つまりリポジトリには含めない)んだけど、これをリポジトリに含める場合と含めない場合の判断基準がよくわからん。tDiaryは含めてるようだが。
version.rb、gemspecなどの書き換え
ライブラリの場合はもう、libの下に必要なファイルが生成されているので、好きなように書き換えればよろしい。重要なのはlib/hoge/version.rbで、この中身がgemのバージョンになるので、アップデートのたびに適切なバージョン番号に書き換える:
% cat lib/hoge/version.rb module Hoge VERSION = "0.0.1" end
なお、コマンドの場合はbinの下に入れるが、それがそのまま実行されるわけではなく、gem installするとそのファイルへのruby的なラッパーが生成される点に注意が必要。つまり、バイナリのコマンドやシェルスクリプトを入れてもうまく実行されない。
それから*.gemspecを書き換え。最低限「TODO」と書かれているところは要修正。あと、同時にインストールさせたい依存gemなんかもs.add_runtime_dependencyを使って指定しておく。依存gemはGemfileに書くのも忘れずに。
あとはテストも書くといいですね(棒)。
gitへコミット
必要なものが揃ったら、commitできる:
% git commit -a -m 'first commit.' [master (root-commit) 8a106b1] first commit. 6 files changed, 41 insertions(+), 0 deletions(-) create mode 100644 .gitignore create mode 100644 Gemfile create mode 100644 Rakefile create mode 100644 hoge.gemspec create mode 100644 lib/hoge.rb create mode 100644 lib/hoge/version.rb
また、Bundlerがリモートリポジトリの扱いもうまくやってくれるので、GitHub上にリモートリポジトリも追加しておくべきである:
% git remote add origin git@github.com:tdtds/hoge.git
gemのビルド、インストール、リリース
BundlerがRakefileを生成してくれているので、それを使えばgemのビルド、インストール、リリースまでが行える。まずはビルド:
% rake build hoge 0.0.1 built to pkg/hoge-0.0.1.gem
それからインストール:
% rake install hoge 0.0.1 built to pkg/hoge-0.0.1.gem hoge (0.0.1) installed
ちゃんとインストールできて使えるかどうか確認したら、リリース:
% rake release : :
バージョン番号でタグを打ち、リモートリポジトリへpushをし、rubygems.orgへの公開まで一気にやってくれる(ので、利用する側はもう「gem install hoge」を実行するだけで良い)。以降、メンテのたびにversion.rbを書き換え、rake releaseをすれば更新作業はおわりである。楽チンになったもんだねぇ。
◆ hsbt [>開発はLinuxで運用がWindowsとかさ。 で >依存するライブラリが異なる場合 な場合は Gemfile で..]
◆ さく [gem依存はGemfileに gemspec とだけ書くと、specから拾ってくれます。]
◆ ただただし [> hsbt ようするに「lock」という名前が本質にふさわしくないからこういう話になるんだと自分の中では結論づけた..]
◆ naruse [> OpenSSL::SSL::SSLError Rubyが古くてSNI対応してないとかかな。http://bugs..]
◆ ただただし [> naruse いちおうこないだ出たばかりの1.9.3p125なんですよね。でも野良ビルドなので、たぶんOpenS..]
◆ naruse [> いちおうこないだ出たばかりの1.9.3p125なんですよね config は関係無いのでー、openssl のバ..]
2012-02-19(日) [長年日記]
■ リストウォーマーを編む(2)
1週間前に始めたんだけど、平日の夜はあまりはかどらなかったこともあって、ようやく片手が編みあがった 実際は筒状に縫いあわせて完成なのだけど、右手用をサイズを合わせながら編むのでそれは最後の工程。それにしても細い毛糸は目に厳しい!
今回、親指の部分を筒状に編むにあたって、袋編みという輪編みとは別のやり方にチャレンジしたのだけど、モヘアっぽい毛羽立った毛糸でしかも細いこともあいまって、最初の目を拾うところからして大苦戦で、その後もうっかりすべり目をすべきところで裏編みをしてしまうなど、おっちょこちょいのおれにはなかなかハードルが高かった。これは使うシチュエーションを間違えると大変だなぁ。
というわけで、相変わらず「アップで見てはいけない」作品である。まぁいいんだ、自分用なんだから。
ところでこの写真を撮っていたらドーラが寄ってきて、いきなりガブッと噛み付いた。グスタフだけじゃなくてドーラもウール好きか! というかこの糸はアルパカなのでより野生の血が騒ぐんだろうか? 危ないなー。
2012-02-23(木) [長年日記]
■ 結局、「無料の電子書籍」ばかり読んでいる
ブックリーダーにKindleを選択した時点で、読めるのは自炊本か英語の本しかないというのはわかっていたけど(本当に4月から日本でもKindleをサービスインするのかね?)、国内の電子書店はどんどんDRMをキツくする方向に進んでいて、日本の電子書籍の未来はお先真っ暗と言わざるを得ない*1。何度でも書くけど、書店や出版社の寿命に依存した電子書籍は、たんなる「貸本」だ。レンタルならCDに準じて定価の1/10くらいにしてもらわんと、買い手としては割りに合わない。
で、そういう不自由な「電子資本」を避けてとおっていると、けっきょく行き着く先は無料のWeb小説になってしまう。最近よく漁っているのが、星海社が運営するラノベ主体の最前線と、小説からエッセイ、ノンフィクションまで取り揃えている集英社のレンザブロー(レンザブローで連載中の「ゼロ!」はすんごく面白いので超オススメ!)。あとはもちろん、忘れちゃいけない青空文庫。
「最前線」も「レンザブロー」も、いずれもHTML/テキストベースなので検索やコピペ可能、いろいろ加工もできてたいへん扱いやすい*2。ルビもrubyタグできちんと実装されていたりしてね。特に「最前線」はHTML5を使ったかなりまっとうなHTMLで、名前のとおり最前線を行っている。ビジネスモデルが違うとはいえ、ボイジャーのBinBみたいに同じ「HTML5」を謳っているくせにコピペも検索もできないのとはずいぶん違う*3。
普通のWebページだからSend to Kindleみたいなサービスを使ってKindleに送ってもいいが、やはり「本」としてまとまった形にしたいので、簡単なスクレイピングをして青空文庫形式に変換後、いつものように青空キンドルで縦書きPDF化してから読んでいる。一連のスクリプト、せっかくなのでgem化した:
% gem install aozoragen
なんにせよ、こういうチャレンジをしている出版社はちゃんと応援したいので、「有償だけどDRMフリー」みたいな形に踏み込んでくれないかなぁ。払う気満々なんだけど、おれ。先日高橋さんがHTML5とか勉強会で話したネタに「電子書籍は有料化したWeb」という話題が出てくるけど、ほんと、有償化とDRMが一体化している現状では、電子書籍になってもかえって不便になっていいところがひとっつもない。有償化とDRMは切り離して欲しいものだ。
そういえば、ついに日本のiTunes Storeで全楽曲がPlus対象になった(つまりDRMフリー化した)けど*4、iTunes Music Storeが日本に上陸したのが2005年の8月だから、音楽がDRMフリーになるまで7年の歳月がかかったということだ。てことは書籍がDRMフリーになるまで、(電子書籍元年から数えて)あと5年くらいかかるのかねぇ。それまでに出版社が潰れないといいけど……。
2012-02-24(金) [長年日記]
■ Synclyさようなら。写真の転送がDropboxアプリ単体で可能に
ほんの2週間前に、Androidで撮った写真の自動転送にSynclyを使うようにしたと思ったら、今日になってDropboxアプリのアップデートがあって、写真の自動転送機能が本体に取り込まれてしまった。あのときはまだ「Experimental」ってステータスだったのに!
というわけで、短いあいだだったけどSynclyにさようなら。わざわざこれのために専用のDropboxアカウントまで取ったのに(見ず知らずのベンダーにDropboxの中身を全部開示するほどお人好しではないので)。
もっとも今回のアップデートでDropboxアプリもずいぶん肥大化してくれたものだから、Desireの残メモリはさらに厳しくなったのであった。そろそろ機種変を視野に入れないとなぁ。
2012-02-25(土) [長年日記]
■ モゲマスはじめて1ヶ月
DeNAの罠(?)にはまってモゲマスを始めてから、ちょうど1ヶ月になる。いまだ無課金ながらプロデューサーランクは「D:新米プロデューサー」でLv.35、イベントも1、2回こなしてSレアも(ようやく)1枚入手したりと、ほどほどな感じでちゃんと楽しく遊んでいる。1ヶ月飽きずに楽しめてるんだからそろそろ課金兵になってもいいかなという状況だ。
ソーシャルゲームに課金する*1というと何かおかしなこと/悪い習慣に金を払っていると感じる人が少なくないようだけど、楽しめてるから継続的にお金を払うというのはごくごくあたり前の行為だと思っていて、早朝の空いている時間にしかニコ動をみなくてもプレミアム会員になってるのと同じことである。だいたいアイマスはパッケージに数千円、その後もDLCに毎月3、4千円はかけるゲームなんだから、モゲマス予算として月々3千円も確保しておけば安い方だし、それを節度を持って運用すればいいだけの話だ。まぁそれができない人がたくさんいる、というのが問題視されているんだろうけど。
ちょうど「行き過ぎたソーシャルゲーム GREEで不正行為の内幕」なんて記事がタイムリーに出たりして、あいかわらずソーシャルゲーム界隈は賑やかであります。もともと自分は自制心の非常に強いタイプなので、ギャンブル的なものに何十万円もつぎ込んでしまう人の心理は本当にまったく理解できないから、射幸心云々に関してはもうとくにコメントはしないでおこうと思う。いやもうホント、「なんで自制できないんですか?」とか言いようがない。子供はまた別だけど。
複製技に関しては、そとから見ていると単にトランザクションをサボっているだけに見えるし、それにしてもコストや性能との兼ね合いからあえてサボった部分なんだろうなぁと想像。でも以前から不正が行われているとわかっていたなら、とっとと何か対策打てよと思うが。
今回「事件」になったのはドリランドだったけど、カードゲームはどれも似たりよったりだから、複製技は他のゲームでも横行しているに違いない。モバゲーでもゲーム間の招待イベントがあって、別のゲームに招待されたりするので試しにやってみるんだけど、ほんとまったく同じゲームシステムの、固有名詞を機械置換して、グラフィックを置き換えただけにしか見えなくて笑ってしまう。モゲマス以外にはまったく食指が動かない自分の心理を振り返るに、こういうクローンのようなゲームを次々とリリースして、その中のどれかにはまってくれればOKというモデルなんだろうなぁ。いや別にいいんじゃないですかね、車やケータイにカラーバリエーションがあるようなものだし。
それより遊んでて面白いなぁと思ったのが、「ソーシャルゲーム」と称していてもたいして「ソーシャル」してないんだなぁというところ。いちおう知り合いどうしで応援しあったり、同じチームに入って協力しあったりみたいな機能はあるけど、ソーシャルグラフを積極的に活用したゲームにはなっていない。やってることは20年前にオンラインでQuakeやってたころとたいして違ってない。一歩進んでグラフの活用にもっと踏み込み始めると、もうちょっと違った展開になるのかも知れない*2。GREEもDeNAも儲かってる上に優秀な開発者をおおぜい抱えているんだから、こっち方面の研究開発にもリソース割いてるんだろうなぁ。というかやってなかったらマヌケですよね。
2012-02-26(日) [長年日記]
■ 時の地図 上 (ハヤカワ文庫 NV ハ 30-1)(フェリクス J.パルマ)
「SFなのかなー」と思って手にとったのだけど、少なくとも終盤まではそうではなかった。この本はネタを割らずに感想を書くのは不可能だし、新刊というわけでもないので気にせずネタバレを書くけど。正直、「これはないなー」という読後感。ちなみに向井さんは絶賛していたので、そっちを信用した方が良いでしょう(笑)。
というわけで以下ネタバレ。
時間モノSFが過去を描くとしたらペストが猛威を振るう中世ヨーロッパか、切り裂きジャックが暗躍するロンドンかというくらいで、本書の舞台も19世紀末のロンドン。主人公は「タイムマシン」を発表したばかりのH.G.ウェルズとなれば、おのずとガチな時間SFを期待するが、実はそうではない。いや、表面上はそういう体裁をとっているけど、少なくとも第一部と第二部はタイムトラベルを装ったペテンの話で、これはこれでけっこうよくできているので楽しいのだ。ここまでは良い。そりゃそうだ、「ハヤカワNV」なんだから。とうぜん第三部にもそういう筋を期待するし、さまざまな伏線がどんなトリックで回収されるのか楽しみにしていると、今度は本物のタイムトラベルが登場してしまい、なんとも都合のいい結末がついてしまう。がっかり。
特に第三部のタイムパラドックスは手垢がついたというか、今どきそれはないんじゃないのという感じだし、それを成立させるためなのか語り手がしょっちゅうメタな話題を挿入してくるものだから、読んでてイライラしてくる(これはもう冒頭からしばらくそんな感じで、途中で投げ出したくなるくらいにウザい)。やっぱベストセラーとは相性が悪いのかねー?
2012-02-28(火) [長年日記]
■ 結局、「無料の電子書籍」ばかり読んでいる(2)
続き。
Aozoragenのデバッグを兼ねて(←例によって目的と手段が入れ替わっている)最前線あたりの小説をパラパラと読んでいるのだが、やっぱラノベは合わないなーなどと言いつつ、『エレGY』はけっこう面白かった:
ちょっと痛めのラブストーリー。登場人物はエキセントリックだけど、萌えやら魔法やらが出てこなところがいい。最初に絆創膏を貼るシーンが好き。著者名でググったら、ハヤカワJAからも出てるじゃないか。ぜんぜん知らんかったよ。
https://www.amazon.co.jp/dp/9784150310189
たまに異ジャンルにでかけると発見があっていいね。
それにしても、PDF化して読んでるとときどき文字が欠けている部分があったりして、元をたどってみるとけっこうやんちゃな文字コードを使っているのが判明、一般的な文字に置換するようにスクリプトを改造したりして、グリフにこだわる作家の要求に合わせて電子書籍を作るのはほんとうに大変だと思った。
2012-02-29(水) [長年日記]
■ ScanSnapでWebMoneyのプリペイド番号をラクラク入力!
長年日記を振り返ってみると、いちおうこの日記をつけ始めてから閏年の2/29にはちゃんと毎回日記を書いているようなので今年も何か書いておくかと思ったのだが、けっこうな雪が降ったことを除けばたいしたことのない1日なのだった。いやまぁ、なかなかたいした雪だったけどさ、明日の出社が恨めしいくらいには。
そうそう、先日予告したとおり、モゲマスの課金ユーザになったのだった。
最初、ソフトバンクのキャリア払いにしようとしたんだけど、「My SoftBank認証」をしようとすると「現在のお客さまのご契約では、My SoftBank認証設定をご利用いただけません。」と言われてしまうので投げていたのだが*1、せっかくなので「初WebMoney」でもしてみようと思い、コンビニで2,000円分のWebMoneyを買ってきたのだった*2。ちなみにネットではたいていの支払いはクレジットカードで済ませるようにしているんだけど、モバゲーは退会しても個人情報を削除してくれないそうなので、カード番号を預けるなんてまっぴらごめんである*3。
で、てっきりカード状のものがもらえるのだと思ったら、ローソンのLoppiから買ったWebMoneyはただのA4の紙だった。そこに英数字16桁からなるプリペイド番号が印刷されていて、支払いのタイミングで入力しろとのこと。いやいや、16桁とか苦痛すぎるって! と思ったが*4、ふと思い立ってScanSnapに突っ込んでOCRをかけたらちゃんと間違いなく認識してくれたのでそのままコピペして難を逃れることができた*5。ScanSnapマジ素晴らしいな!! なお、WebMoneyの入力欄は4桁x4個にわかれているけど、16桁まとめてコピペしても大丈夫というどうでもいい豆知識まで得られたのであった。
ところで2000円分のモバコインはどうなったかというと、6回分の有料ガチャが5回分(つまり1500円)でできるセットがあったので試しに回してみたら、まぁ、血圧が上がるほどのレアカードは出なかったので、その後の追加投資に踏み切らせるようなことにはならなかったのであった。残った500円は来月分に残しておこう。
その後はじまった新しいSレアコンプガチャに知人がいっせいに資金を投入しているのを、人の射幸心を煽るのはけっこう簡単なんだなーと覚めた目でみながら、たった1回ガチャを回して「はいこれで今月分はおしまい」と平然としていられる自分の自制心の方がむしろ異常なんじゃないかと思えてきたりしてね。ソーシャルゲームこわいです。
◆ yhara [「写真を一枚でもアップロードすると+500MB」「そこから500MBアップロードするごとに+500MB」 「増分は最..]
◆ ただただし [ああ、そういう……。]