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ただのにっき


2007-04-01(日) [長年日記]

image (なぜか)二俣川で花見散歩。もう散り始めてんなー。今年はもう、落ち着いて桜が見られるのはこれが最後かも。

トートバッグってけっこうイイな

image ちょっと前にMake: 2号のおまけトートバッグをもらったので(かみさんが)、プライベートな外出に持ち歩いてるんだけど、けっこう具合がいい。読みかけの文庫とLet's noteだけつっこんで動き回るのにちょうどいい感じ。柔らかいキャンバス地が体にフィットするのも良いようだ。

あー、Make:本誌は時間がなくてまだ読んでいないので、yomoyomoさんの書評を参照のこと。

今までトートは女性向けという先入感があって、ちょっと敬遠していたんだけど、最近は男もふつーに使ってるし、おれも常用しよう。さすがに、若い人たちみたいにスーツに合せるのは、遠慮するけど。

もっとも、いい年して出版社のノベルティを使い続けるのもどうかと思い、ちょっと探してみたけどいい感じのが見つからない。妙に縱に長かったり、素材が硬くてフィット感が悪かったり。Make:トートのロゴ抜きのがあれば一番なんだけど(笑)。

「United Athle」ってタグがあるな。これを探せばいいのか(あとで調べる)。


調べた。安いTシャツとか売ってて、ノベルティ向けにオリジナルプリントをやってくれるショップがけっこうあるのか。こことか。オフィシャル?の半額くらいで売ってる。これいいな。RubyKaigiのノベルティにどう……(バキ)。

なんて話をかみさんにしたら、「Porterのトートでも買えば」と言われた。まぁ、そりゃそうだな。値段30倍違うけど(笑)。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

コージ [トートバッグ大好きな俺が来ましたよ。 キャンパス地のトートなら、アウトドアメーカーのが丈夫でおすすめですよ。 老舗の..]

ただただし [アウトドアメーカーが扱ってるんですか。うちにカタログけど、視野に入ってなかったなぁ。こんど見てみます。 麻ってのはい..]


2007-04-02(月) [長年日記]

エイプリルフールが年々面白くなくなる

年のせい?(こればっかし)

はてなのネタなんて、はてなアンテナは(パラボラじゃないから)さくっとスルーしたあと、こっちがネタじゃないかと勘ぐったりして。

素直に笑えたのがマイとかちつくちて.jpだけだったのは、単に(いまだ)アイマスにはまってるからだろうな。もし

『菊地真プロモーションDVD produced by きゃのん』【AA】発売!!

なんてネタがあったら、信じたかも知れない。つーかマジで出ないだろうか。

あと、誰かが「彼女ができた」と書いていて、「そんなのみんな知ってるよ」ってスルーしちゃったんだけど、あれもネタだったんだろうか。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

kdmsnr [同じです!(年のせい?)]

ただただし [えーとそれは「アイマスのDVDが欲しい」ってこと? >「同じです!」 それはそれとして、今年はYahoo! blo..]


2007-04-03(火) [長年日記]

ちょっとハワイに

行っていました。あとで書く。

ハワイ島旅行(1)

ひょんなことからハワイに行くことになってしまい、まぁ、年度の初めは仕事のペースもゆっくりだし、長めに休んでも平気だろうと思っていたら、組織変更があってちょっとヤバめなことに。……と気づいた時には手遅れだったんだけど。

というわけで、3日21時ごろ成田を発つJALハワイ島コナ行き直行便で出発。そう、ワイキキやホノルルのあるオアフ島ではなく、ハワイ島の方。目指せ田舎。

コナ空港

行きは偏西風が後押ししてくれるのでほんの5、6時間のフライト。シーズンから外れているので機内は空いていて、中央の4席を占有して熟睡。日付変更線を越えて同じ3日の朝にコナ着。なんかJAL専用(?)のような隅っこの駐機場に下ろされて、仮設テントのような建物の中でイミグレーション。終わったらすぐ外だった。空港ターミナルの中ですらないよ!

Onizuka Space Center

で、ハワイ島と言えば、スペースシャトル・チャレンジャー事故で散ったオニヅカ飛行士の故郷。というわけで、まずは空港内にあるOnizuka Space Centerを表敬訪問。とはいえ事故からだいぶたっているせいか、だいぶ寂しいことになっていたけど。でも日本語吹き替えの(劣化の激しい)「オニヅカ飛行士バイオグラフィー」ビデオを見せてもらえた。

その後、予約していたNationalのレンタカーオフィスまでバスで赴き、車を借りた。写真を撮り忘れたが、シボレーのMARIBU。初左ハンドルに初右側通行という恐怖の組み合わせだが、ハワイで車なしというのはあり得ないのでいたしかたない。つーか、カウンターの姉ちゃんの英語がわかんねぇわ、シートの調整方法がわかんねぇわ(なんと電動だった)、先行き不安だなぁ。

カイルア・コナ

ショッピングモール裏の海

曲がり角のたびにワイパーを動かしながら、少し南下して、まずはカイルア・コナのショッピングモールへ。なんか、いわゆるハワイっぽい買い物はここでしかできないらしいので、初日からいきなり買い物である。とはいえ、見た目は田舎ながらここはアメリカ。思いのほかいろいろと高いので何も買う気にならない。まぁ、しょせん観光スポット、そういうものかもね。

あきらめてちょっと先にある(ガイドブックにあった)カフェで昼食にしようと、駐車場まで行ったらワイパーに紙が挟んである。読んでみると「おめーは駐車料金払ってないからペナルティ$35払え」と書いてある。ぎょえー、先払い式なのか! ロクに説明を読まずに入れてしまったぁぁ。どうも、支払機で先に払って、レシートをダッシュボードにおいておく仕組みの駐車場らしい。なんか封筒に料金を入れて送れって書いてあるけど、おそらく小切手が前提なんだろうなぁ。

とりあえず問題を先延ばしして(ぉぃ)、さらに南下してKeei Cafeへ。島のこちら側は溶岩が多くて殺風景だが、道路の両側には木々が生い茂り、ハイウェイを外れるとけっこう曲がりくねった細い道になる。右手に海、左手に山……この風景はまるで、いつも慣れ親しんだ伊豆ではないか。植生がちょっと違うけど、雰囲気は伊豆そっくりだなぁ。

で、Keei Cafeでの最初の食事はなかなかおいしかった。軽くスープとサンドイッチ程度だったけど(それでもちょっと量が多いのがアメリカ風)、2人合わせて$20程度。こんな店ばかりならいいんだが、たぶんそうはいかないんだろうな。

ドトールコーヒー農園

コーヒー畑が見えません

そのまま少し山側に入って、かみさんが寄りたがった帽子の店に寄ったりしながら北上開始。途中にあったドトールのハワイ農園に寄ってみた。最初、間違って山側にあるコーヒーを作ってる本物の方(?)の農園に入ってしまったが、客向け施設のある観光農園は海側。コーヒーより花や果物の方が多いが、まぁきれいだな。もっとも直前までの春休みであらかたの果物が食い尽くされてしまっており、ちょっと寂しい状況だったようだ。

コーヒー飲んだりしてから出発。今日はこのあと、ノンストップで島の反対側にあるヒロまで行かねばならない。

ひたすらドライブ

180号線を北上するとじきに海は見えなくなり、溶岩の台地に粗末な草木が植わった風景が広がる。遠目にマウナケア山が見えて、山頂にはキラリと望遠鏡群が。しかし、道の片側に電信柱が並ぶ風景にまたもや既視感が……。こんどはあれだ、道東っぽい。ときどき牛がいるあたりもさらに道東っぽさを盛り上げている。なんて話をして自ら異国情緒を削ぎながら、ワイメアから19号線に入って東岸へ。マウナケア山を時計回りに回ることになる。

しかし眠い。かみさんは隣でグーグー寝てるし。異国の道で眠気と戦いながら走るのはキツいなー。油断して左側を走らないように気をつけないと。100km/h以上出てるし。

ヒロ

Waterfalls Inn B&B

そんなわけで、美しい海岸沿いの道を走ったはずなんだが、ほとんど覚えていないというアリサマ。生きててよかった。

ヒロに到着したらそのまま宿へ直行。ちょっと迷ったが(なにしろ道がズンズン人気のない方向に)、なんとかWaterfalls Innに到着。疲れた。

Waterfalls InnはいわゆるB&B(朝食付き民宿?)。今回はここに全期間泊まる。オーナーのジョージに、挨拶もそこそこに案内されて部屋に入り、シャワーを浴びたりしているうちに暗くなってきたのでダウンタウンに向かい、そこで夕食にすることに。もう車を運転したくないので歩いて出発。

ヒロはちょっと外れるとすぐに自然がいっぱいになるので、歩いてダウンタウンに向かえるようなこの宿でも、車の音は聞こえず、鳥の声がうるさいくらい。おまけに夜になると変なカエルの声が満ち溢れる。ちなみに「コキ、コキ」と鳴くので「コキガエル」だそうだ。定着してしまった外来種で、大増殖中らしい。さっきジョージが薬剤散布していたのはこの対策か?

ダウンタウンでは評判のいいイタリアンを食べ、すぐに帰ってバタンキュー。明日からかなりのアクティビティになる予定なので、できるだけ休んでおかないと。

Tags: travel hawaii
本日のツッコミ(全18件) [ツッコミを入れる]

Before...

通りすがり [左ハンドルでウィンカー・レバーが右になると、シフト操作と同じ手でウィンカー操作することになるからじゃないすかね。国内..]

ただただし [おお、なるほど、論理的だ。納得した。じゃあ、MT車が絶滅すれば万事解決だね! しないと思うけど。]

こ〜りん [ちなみにイギリスは右ハンドル、左ウィンカーです。]

ただただし [またそうやって、人を混乱させるようなことを……]

どかにゃ [ISO上は左ウインカーが標準です。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B9%E..]

yuyang2.0 [うちのも右ハンドル左ウィンカーなんで、合図を出すのが早くなって安全運転(違]


2007-04-04(水) [長年日記]

ハワイ島旅行(2) - すばる望遠鏡見学

つーわけで、

25mアンテナお休み中

VLBA 25m、どん!

本当は8基あるアレイ

SMA 6m×8、どん!

というわけで、ついに海外パラボラに進出だッ!! 以上、おわり!

……なわきゃない。

どうやってマウナケア山頂まで行くか

ハワイ島に行くならやっぱり、すばる望遠鏡を見なきゃねぇ。というかむしろ、おれ的には必然的にそれが主目的になるわけだが、オフィシャルな見学ツアーは現地集合(!)である。マウナケアの山腹を縫うサドルロードはレンタカーは保険適用外、しかも山頂へのアプローチは急斜面の未舗装路だから4WDが必須ということで、個人で手配するにはかなりハードルが高い。ツアー会社を利用するにしてもけっこうな金額だし。

どうしたもんかと悩んでいたら、なんとすばるの中の人(匿名)から助け舟が! 詳細は省くが、宿までの送り迎えと専任ガイド付きという贅沢極まりないツアーが決定。あり得ないほどの幸運に恵まれて、身震いする思いである。

山頂は4000mを越える標高なので、高山病予防のために前日は酒を飲むな、食事にも気をつけろ、よく寝ておけと、イロイロ制約がついているので、到着翌日(つまり今日)行くことにした。

ヒロ〜ハレポハク

朝食にいきなりヘビーなパンケーキを出されて閉口しつつ、朝はのんびり。11時近くになってガイド氏登場。昼食用にヒロのダウンタウンで「Bento」を買いつつ、ちょっとショッピングまで付き合ってもらう。Bentoは本当に弁当で、ごはんとおかずがプラケースにパックされていた。日系人が多いので和食文化がけっこう根付いている。買い物は、Ruby色の麻のアロハなどを購入。ちょっと高かったけど、経済感覚の破壊された観光客を演じることでヨシ(?)とする。

Astronomer's Mid-level Facility

ヒロからダイレクトにサドルロード(200号線)に乗り入れて、そのまま西へ。途中で山頂へのアプローチロードへ曲がり、標高を上げていくと2800mほどのところにあるハレポハクに到着。通常ここは、オニヅカ・ビジター・センターとして知られているが、今回我々は「中の人」の一味なので、そこよりもやや高いところにある研究者のための施設、Astronomer's Mid-level Facilityに入る。なんかセレブな気分だね。

ここは山頂に観測施設を持つ各国が共同で運営する施設で、研究者が飲み食いしたり休息したりする場所。ビリヤード台や、各国の娯楽小説や映画のDVDが(おそらく自然に)集まったライブラリもある。我々もここで高地馴化を行いつつ、弁当を食べる。最低30分はここで過ごすのがルール。

マウナケア山頂へ

社用車。

ここで車を乗り換える。すばる所有の4WD(たぶんHILUX SURF相当)。「TOYOTAなのにSUBARUのステッカーが貼ってある」ところが笑うポイント。ハレポハクを出ると、すぐに未舗装になる。けっこう整備されている印象の道だが、数日おきに表面を削って凹凸をならしているらしい。理想的な観測環境を維持するのも大変だ。

途中、VLBAに向かう枝道があるので寄ってもらったりしながら(ほんま贅沢なツアーだな!)、徐々に山頂を目指す。特に高山病の気配はないけど、さすがに息がつらい感じ。深呼吸を心がけ、動くときはゆっくりゆっくり。間違っても走ろうとか考えてはいけない。

すばる望遠鏡

山頂の望遠鏡群。左端が「すばる」

そして山頂に到着。GeminiやKeckに混じって、日本の誇る1枚鏡からなる世界最大の光学望遠鏡「すばる」が見える。いやー、まさか本当に見学する日が来るとは。それにしても、赤茶けた大地に林立する望遠鏡群は、遠目にはなんだか火星に作られた植民コロニーのようだ。SF魂を刺激されるねぇ。

主鏡洗浄中

建物の中に入ってヘルメットをかぶったり防寒着を着たり(ドーム内は0℃に保たれている)など見学準備をしていると、なんだかあたりがざわついている。何かと思ったら、今日は主鏡の洗浄日で、これから始まるところだと言う。ひぇ〜、なんつう幸運だ!!

すばるのようなデリケートな望遠鏡は、温度を一定に保つために観測中はドーム内に人を入れない。観測していない時は人が入れるが、望遠鏡は直立しているので、構造上見学者は主鏡を見ることができない。しかし、主鏡を洗浄する時は、望遠鏡が斜めになるので、8mの主鏡を拝むことができるのである。

というわけで、貴重な主鏡洗浄風景は、がっちりビデオに撮ってきた。

すばる望遠鏡の主鏡洗浄

2007-04-05
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すばる望遠鏡の主鏡洗浄 (00:23)
世界最大の光学望遠鏡「すばる」の8m主鏡に、二酸化炭素を吹き付けて洗浄している貴重な動画。

うおおおおおお ↑人間の吐く息でも温 一年半以上前なのにこ

何をやっているかと言うと、ボンベに詰めた二酸化炭素ガスを一気に主鏡に向かって放出しているところ。二酸化炭素は断熱膨張で冷えてドライアイスになるが、それが再度昇華するときに、鏡面についたゴミを一緒に弾き飛ばしてくれるという寸法である。主鏡に光を当ててみると、こんなに空気の澄んだ山頂にあるにもかかわらず、ビックリするほど埃がついているのがわかる。定期的に洗浄しないと使えなくなってしまうということだろう。いやはや、大変な話だ。

その後はキャットウォークを伝って、施設の隅から隅まで見学させていただく。各種観測装置から地下にある蒸着工場まで、見てないものはないんじゃないかと思うくらい、徹底した見学だった。まんぞく。

そうそう、事前学習と言うか、以前読んだプロジェクトリーダの小平さんの本がとても面白くてわかりやすかったので、すばるに興味を持った人には勧めておく(アサマシ)。

宇宙の果てまで―すばる大望遠鏡プロジェクト20年の軌跡 (ハヤカワ文庫NF)
小平 桂一
早川書房
¥924

星空観望会

宵の明星

夜に観測しに上がってくる研究者のために16時までにハレポハクへ車を戻さなければならないということで、見学を終えたらすぐ下山。火星に別れを告げる。もちろん途中でちゃんと火星の通信基地SMAも網膜に焼き付けて。

ハレポハクではまたAstronomer's Mid-level Facilityに入って、休憩。このまま日没まで待って、星を見てから帰ろうという魂胆。まだ明るいので、施設が提供しているオープンな無線LANを使ってネットアクセスなど。ビデオはその場で編集してYouTubeとニコニコ動画にアップ。あと(これ重要)、Remember The Milkに書き留めてあった「すばる望遠鏡を見学する」タスクを「Done」に。ほらね、「いつかやるリスト」だって、ちゃんと達成されることがあるんだよ!

日が落ちる直前に、オニヅカ・ビジター・センターまで降りると、数10cmクラスの反射望遠鏡が何台も出されていて、星空観望会の準備中。まだ明るいうちから見ることができる金星や土星を狙っている。そうこうする間に日が落ちて、満天の星空になる。冬の天の川の中にオリオン座。あとは北斗七星くらいしかわからないけど(笑)、空気の澄んだ高台から見る夜空は、実に美しい。こんなの、高校時代にロッキーで見て以来か。

自慢の「主鏡Tシャツ」 そうそう、昼間に見かけた、研究者とおぼしき金髪のねーちゃんが着ていたTシャツがあまりにカッコよくて気絶しそうになったんだけど、「それオニヅカで売ってますよ」ということなので、忘れずに買ってきた。マウナケアにある望遠鏡の主鏡を、スケールを合わせて並べたもの。これは良いものだ。マニアックすぎるけど。

しばらく星空を眺めたあとは、真っ暗闇の山道を猛スピードで駆け下りるというスリル満点のエンターテイメントで今日はおしまい。宿まで送ってもらって、メシも食わずにばったりと寝た。いやもう、満足を通り越して素晴らしい体験でしたよ。ガイド氏には心からお礼を申し上げたい。

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

(ふ) [う、うらやましい。。。。]

銀ノ星 [私も2004年11月に行きました。月齢のことを考えずにツァーに参加しましたので、満月が輝くマウナケアでした。それでも..]

ただただし [自分の名前の付いた星を持つ男をうらやましがらせることができて、本望ですよ(笑) >(ふ)]

IM [コナからツアーで登りました。 もうあれから3年か・・。]

yuyang2.0 [羨ましいなぁ。マウナケア山頂で夕日を見て、オニヅカビジターセンターのちょい上で望遠鏡で天体観測するツアーには行った事..]

あまのがわ [ほんと羨ましいですよ。 自分はマウナケア山にすら行ったこと がありません。  はぁ〜・・・・・・ でも!いつか必ず行..]


2007-04-05(木) [長年日記]

ハワイ島旅行(3) - キラウエア火山トレッキング

この頃から、我々夫婦の間で「合宿」とか「部活」という言葉が交わされ始める。なんか、リゾートに来たわりには、昨日は標高4000mで息切れ体験だし、今日は火山でハイキングだ。高校の部活の合宿みたい(いったい何部だよ)。……というわけで、キラウエア火山にゴー。

実は日本にいる頃に、Fuku Hiking Hawaiiにメールでトレッキングツアーの予約をしておいたんだが、現地に到着してもぜんぜん反応がない。そこで昨日の朝に直接電話をして改めて予約しておいたのだ。そしたら昨日宿に帰ってきたらメッセージが入っていて、なんと、ガイドが怪我をしたのでキャンセルとか言ってきた。

メールに返信がなかった件も「Yahoo!のメールボックスが失われてしまって」とか、嘘をつくならもっとマシな嘘をつけよと言いたいような理由だったので、ガイドの怪我の件だって怪しいもんだ。このFuku Travelは3冊買ったガイドブックのうち2冊に載っていたから信用していたけど、こういうこともあったという事実は書いておく。

ヒロ〜キラウエア

いずれにしても現地までは自力でたどり着くという計画だったので、今日は車を出す。走り始めて驚いたが、今日は間違ってワイパーを動かすことがない。実は一昨日、宿に着く直前に気を抜いたら、ちょっと左側を走ってしまったのだが(ぉぃ)、今日はわりと自然に右側通行ができている。人間ってすごいなぁ。

11号線に乗ってしまえばあとは一本道なので、難しいことはなにもない。キラウエア国立公園の案内にしたがって左折すればすぐにゲートがあって、そこで$10支払う。レシートを持っていれば1週間は繰り返し出入りできる仕組み。オールカラーのガイドマップを渡されながら「日本人?」と聞かれたので「そうだ」と答えたら、微妙に適当な感じ日本語ガイドもいっしょにくれた。

キラウエア・イキ・クレーター・トレッキング

国立公園に入ってすぐにあるビジター・センターで、カウンターにいるレンジャーの姉ちゃんに「2時間くらいでオススメのコースはない?」と聞いたら、最初はキラウエアの巨大カルデラを車で巡るルートを勧められたが、「違う違う、徒歩だよ」と言ったらキラウエア・カルデラの東端に位置するイキ・クレーターのルートを勧めてくれた。6マイルだから10km足らず。サクサク歩きの時速5km/hで2時間か。それ行きましょう。ガイドなんていらねぇや!(←強がり)

巨大シダ植物 ビジター・センターから少し車で南下し、イキ・クレーターのビューポイントに駐車、トレッキングコースに入ると、いきなりシダの森。ジュラシックパークのようだ。まずはクレーター(火口跡)のリム(縁)に沿って半時計回りに半周するルート。

縁(リム)から底を望む ときどき森が切れると左手にクレーターの全貌が見渡せる。流れた溶岩が固まって、真っ平らになっている。クレーターの縁は高低差数十mはある垂直に切り立った崖なので、真下を覗き込むとお股がひゅーん((c)くれよんしんちゃん)となる。というか、「あそこまで下りて、そのあと登るのか」と考えると、引き返したくなる……。

底はけっこう凸凹している で、半周まわると下りに入って、下り切ったところがこんな感じ。上からはフラットに見えたが、近づいてみるとけっこう激しく盛り上がったり割れ目があったりして、歩くのもけっこう大変。上から見たときは、人々が歩いたルートがど真ん中に白っぽく見えていたけど、下におりてみるとなんだかよくわからない。とにかく遠方正面の絶壁に向かってまーーーっすぐ歩けば良いということか。

それにしても、この殺伐とした風景、SF者なら見覚えがある。そう、昨日は火星だったけど、今日は月面に来ております。ただしテラフォーミング中。無理のあるテラフォーミングのせいか、あちこちから水蒸気が噴出していたりして、気分が盛り上がることこの上ない。

つーか、そんなに歩いている人はいないので(平日だし)、我々二人だけがクレーターの底に取り残されたみたいな状況も。ここが極地のクレーターなら底に氷が張っているから、橇を使って脱出できるのに! ……などという『ロケットガール』ネタがかみさんに通じるわけもなく、数十分歩いて対岸に到着。あとはひたすら登るだけ。きっつー。

チェイン・オブ・クレーターズ・ロード

溶岩を突っ切って道路が 「もう一歩も歩きたくねー」的気分でようやくリムに戻り、車へ。で、にも関わらずさらに貪欲に(こんどは車で)南下。標高1200m程度のキラウエア火口から、一気に30kmほどで海岸まで達する「チェイン・オブ・クレイターズ・ロード」を駆け下る。

だんだんと南東に移動する火口から流れ出た溶岩が山から海岸までを埋め尽くす中を、ずばーっと道を通してあり、「よくやるよ」という感じ。こんなに溶岩を吐き出したキラウエアもよくやるよ。というか、「海岸線まで溶岩が流れた」というよりも、「溶岩で海が埋め立てられてできた平地」?

はるか遠くに水蒸気の柱 終点は溶岩でふさがれたかつての海岸通りなんだが、本当に溶岩に埋まってるところまでは車で行けなくて、しばらく歩いていかなくてはならない。さらに溶岩の上を延々と歩いてやっと、現在溶岩が海に流れ込んでいるところまで行けるようなんだが、我々にはもうその元気はない。ちょっと歩いて、写真だけ撮って退散。

そもそも車止めにある事務所では、溶岩を見に行くことがいかに危険かと言うビデオやパンフレットがあふれていて、それでいて誰も制止しない(笑)。ああ、自己責任ってこういうことね、という良い見本。なにしろ、海に落ちて溺れたのか、それとも高波をかぶったのか、びしょぬれの若い女性がレンジャーに介抱されていたんだが、それを横目に、みんなずんずんと先に進むのだ。いい度胸してるよ。

行き止まりなので、あとは戻るだけ。一気にカルデラまで駆け上り、せっかくなので一周してみる。途中、けっこう激しく水蒸気が立ち上るエリアがあって、これもなんだか既視感が……あぁ、大涌谷か。日本そっくりだな、ハワイ島。

その後、「ビジター・センターで土産が買いたい」というので寄ってみたら、まだ明るいのにもう閉まっていた。ヒロもそうだが、全体的に夜が早い。それからヒロまで駆け戻り、ダウンタウンの「Ocean Sushi」というすし屋でテイクアウト。宿に戻ってシャンパンを飲みながら食いまくる。寿司うめー。でも、なんでワサビが別になってるんだー。

Tags: travel hawaii
本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

yuyang2.0 [なんか、ヤフーでメールボックスが消えたってニュースを見た記憶がありますけど、その影響じゃないんですか?]

ただただし [あれは「2006年12月26日から2007年2月25日までに受信したメール」が対象のトラブルなので関係ないはずです。]


2007-04-06(金) [長年日記]

ハワイ島旅行(4) - ワイピオ渓谷ホース・トレッキング

ワイピオ渓谷

ワイピオ渓谷 火星、月と続いた合宿3日目は、ようやく地球に戻ってまいりました、ヒロの北ン10kmにある自然いっぱいのワイピオ渓谷でホース・トレッキング。馬だよ、馬。高校の時にボーイスカウトの海外キャンプで乗って以来だなぁ。

今日はハワイ島在住のzundaさんが一緒に遊んでくれることになった。tDiary作ったおかげで、行く先々で歓待してもらえて嬉しい。まつもとさんみたいに、旅費まで出してもらえる身分じゃないけど(笑)。

というわけで、zundaさんの車で海岸沿いを北上。今日はのんびり風景を見る余裕がある。ツアーの集合場所に行く前に、ワイピオ渓谷を一望できる展望台に寄ったりして。うーん、これは絶景だ。

集合場所の猫 集合場所は土産物屋で、妙に高い工芸品ばかりを置いている店。出発時間の30分前に集合していろというのがツアー会社の指定だったが、30分間ここで買い物でもしていろ、という意味だと気づく。もっとも、そういう罠にはそう簡単にはかからないので、我々の興味はもっぱら招き猫がわりのこのトラ猫である。写真は、日向で寝ていて温まりすぎた腹を、木の床で冷ましているところ。

そうこうするうち、裏手のレジに呼ばれてカードで代金を払ったあと、ガイドがやってきて車で牧場まで連れていかれた。うちの夫婦とzundaさんの他は、ガイジン(じゃなくて現地人か)カップルが2組。5時間のロングトレッキングだがやや高めの金額設定なので、そう多くはない。

ガイドのシゲル……じゃなくてRoy で、牧場に連れて行かれて、乗馬経験などを聞かれる。全員ほぼ初心者ばかりと知って天を仰ぐガイド氏は松崎しげるそっくりで、我々日本人はひそかに「シゲル」と呼ぶことに。本名はロイ。

牧場内で前進・後退・停止の方法とハンドル操作を軽く教わったら、ろくに練習もせずに本番に出発。まぁ、車と違ってインテリジェンスのある乗り物なので、基本的には何もしなくても動くんだけど。

ユーカリの森を抜ける 出発してすぐに、ユーカリの森に入る。というか、ユーカリしか見えない。ハワイだと思っていたけど、オーストラリアだったようだ。思えば、ハワイに来たのに一度も水着になってない。というか、一度もビーチを見ていない…。

渓谷のリムを通るルートなので起伏はあまりなく、ゆったりと進む。初心者にはほどよいルート。

しかし、高校時代と違って、この視野には慣れてるな。乗馬(乗車)姿勢や見える風景が、今乗ってるBMW R1200GSにそっくり。もちろんこっちの方が、車高は高いし足つきは断然悪いけど、感じはとても似ている。よくハーレーのことを「鉄の馬」と表現するけど、乗ってる雰囲気はハーレーよりもBMWの方が近いんじゃないだろうか。そんなわけで、下半身の使い方なんかは、まんまオフロードバイクと同じなので、非常にしっくりくる。転倒しないから安心だし!

後姿だけ その後いくつか絶景ポイントを経由しながら、滝の下でランチ。水着持参のこと、とあったけど、この滝つぼで泳げということらしい。白人たちは我先にと入水したけど、正直これは冷たすぎるだろ! というかビーチじゃねー! ……と思ったらzundaさんはさっさと水着になってしまった。いや、おれはやめとくよ。白人たちが岩棚によじ登って飛び込み合戦をし始め、zundaさんも一緒になって飛び込んだりするのをビデオに撮ったけど、YouTubeで公開するのはやめといてあげます。

ランチ後は、来た道と微妙に違うルートで帰還。帰路はいちども休憩なしで、ひたすら馬の背に揺られる。馬にもバイクにも不慣れなかみさんには、ちょっとキツかったみたい。降りた後はひざがガクガクしてちゃんと歩けなかった。5時間はちょっと長すぎたか。かといって他の2.5時間プランは、ちょっと物足りないだろうしなぁ。

Laupahoehoe Train Museum

Laupahoehoe Train Museum ワイピオを後にして、ふたたび海岸線を南下。ヒロに戻る途中で、Laupahoehoe Train Museumに立ち寄る。昔ハワイ島を走っていた鉄道の博物館である。最近、妙に鉄分の多いかみさんのたっての希望で。廃線なんだけど、プランテーション用の狭軌と、湾岸ルート用の広軌が同居していてなかなか面白かった。

Miyo's

和食(?) ヒロに帰ったあとは、ハワイ島のここにしかないという希少性を売りにする土産用のお菓子屋(?)Big Island Candiesへ。ハワイはおろか、世界中で入手できる、土産としての価値がほとんどなくなった例のマカデミアナッツ入りチョコとは対極をなす戦略で面白い。チョコよりクッキーの方が好みだし。

このあとzundaさんには、ヒロにあるお土産スポットをいろいろと回ってもらったりなど、たいへんお世話になる。最後は夕飯も一緒につきあってもらって、Miyo'sという和食レストラン。天ぷらはちゃんとしていておいしかったが、やっぱり量は多い(笑)。

Wiki Wiki Store おまけ。本場ハワイの「Wiki Wiki Store」。もちろんコンビニ。隣には「Wiki Wiki Kitchen」があったけど、何が出てくるのかは知らない。

Tags: travel hawaii

2007-04-07(土) [長年日記]

ハワイ島旅行(5)

オスカー 合宿最終日は特に何もなしというか、昼前に発つと翌日午後に成田というスケジュールなので、朝食をとったらすぐに宿を出なきゃならない。この宿にはハワイ大学に通う(それもよりによってヒロ校に!)日本人がバイトしていて、今朝は味噌汁を作ってくれた。GJ! 取り合わせは巨大ワッフルの生クリーム添えだけど! でもまぁ、積極的に日本食を選択して正解だったかも。アメリカメシばかり食べていたら、きっと健康なまま今日を迎えることはなかったに違いない(オオゲサ)。

出発まぎわ、宿の猫、オスカーに会えたのでパチリ。今まで夜にしか会えなかったので、なかなかいい写真が撮れなかったのだが。というかこの写真も悪人面だなぁ。毛並みの柔らかい、カッコイイ猫なんだが。

ヒロ空港 ヒロ空港にはzundaさんが娘さんと見送りに来てくれていた。あー、そうそう、例の駐車場の件は、zundaさんの小切手で解決してもらうことに。いやもー、何から何まで世話になっちゃって。

ヒロ空港はいちおう国際空港ながらちんまりとした地方空港然としていて、日本人もちらほらとしかいない。ホノルルまでハワイアン航空だしと、のんびり気分でチェックインしたら、我々夫婦だけ隅に呼びつけられて、ボディチェックと荷物検査を受けさせられる。なーんーでーだー。2人ともこんな善人顔なのに!

そんなこんなで、ほんの数十分のフライトでホノルル着。やっとハワイらしい土地に着たけど、JALWAYSのカウンターを探してうろうろしているうちに時間がなくなって、土産もの漁りもできず。そのままB747に詰め込まれて帰国した。帰りは時間がかかるけど寝るわけにもいかず(寝たら最後時差ぼけ確実だし)、ひたすら読書をして過ごした。

Wiki Wiki Shuttle 今日のおまけ。「Wiki Wiki Shuttle」空港内循環バス@ホノルル国際空港。ホントにWikiが根付いてるんだね!

Tags: travel hawaii

2007-04-09(月) [長年日記]

帰国したとたんに

深夜帰宅ですよ。とほほ。ハワイ日記を書いてる時間などまったくない。まして、やっとリリースされたetchで遊ぶ暇など。

本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

a.k [くしゃみが出たのかと思った]


2007-04-11(水) [長年日記]

ギョウザ呑み

image 蒲田の金春新館にて、前年度の仕事の打ち上げ。ハワイ以来、高カロリー生活が続いてるなー。


2007-04-13(金) [長年日記]

overflow

LDRの未読数 こういう画面を見たときに、「どうしよう」と焦るか、「もういいや」と諦めるか、境目はどこかな。おれは合計で1000を超えたら諦めようかという気になるけど。と言いつつも、悪あがきをしようとするわけだが(まぁ無理だな)。

コーチングの技術 (講談社現代新書)(菅原 裕子)

今月から部下の人数が5倍になってしまったので……というわけではなく、かみさんの本棚にあったので「いつか読む棚」に移してあったもの。

薄っぺらい新書のわりには、がんばってエッセンスを上手に盛り込んであると思う。細かいハウツーばかりにならず、重要なポイントに絞ってコーチングが俯瞰できるようになっている。

コーチングというテクノロジはたぶん、「できるコーチング」みたいなマニュアル本に落とすことはできないものなので、これくらい薄い本で感覚だけつかんで、あとは自己流で研鑽するか、高い金を払ってコンサルティングを受けるかしかないんじゃないかな。

もっとも、最後のセルフコーチングだけは胡散臭いと思ったけど。なんか手法が「自己開発セミナー」の類と変わらないし。これはキモい。

Tags: book
本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

mala [サーバー増強中なのでけっこういけるとおもいます。]

ただただし [えー。サーバが増強されても人間が増強されないと……。]

takayama [表示設定でマイフィードの表示件数を指定すると、そういう数値を見なくて良くなりますよ。:)]

ただただし [いや、それは本質的な解決策じゃないし!(笑)]


2007-04-14(土) [長年日記]

新型機

手押し式 春になって芝生の整備もしないといけないのだが、去年まで使っていた電動バリカン式のヤツは、秋ごろにちょっと折檻したら動かなくなってしまったのだった。ちょっと連続稼動しただけでモーターから煙なんぞ吐きよって。

調べてみたら、モーターに負荷がかかるから広い庭に対して使ってはいけないものだったようだが、使ってる本人が自分チの庭は狭いと思っている場合には、仮にそれを知っても何のインフォメーションにはならないよなぁ。

というわけで、信頼性が高くて黙ってよく働く、昔ながらの手動手押し式をスカウト。黄色いからキミを選んだよ。でも(予想通り)塀際は苦手だったね……。

人間の適応力はすごい

そういえば、ハワイから帰ってひさしぶりに車に乗ったら、いきなりウィンカーの代わりにワイパーを動かしてしまった。無意識に右側通行をしようとするし、現地ではほんの数百km程度しか運転していなかったのに、なんだこれは。人間ってこんなにも簡単に適応してしまうものなのか。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

okuji [私は日本に戻ると車に轢かれそうになります... ←どっちから車が来るか分かってない]

ただただし [うーん、それは恐ろしい……。さすがにそこまでは適応しませんでした。つーか、それは向こうでも最後まで慣れなかったなぁ。]

zunda [あんまり道を渡る機会が無いですからねぇ。]


2007-04-16(月) [長年日記]

デジタル・デバイド

忘れないうちにと思って、週末あたりからぼちぼち旅行中の日記を(過去にさかのぼって)書いている。……ということに、feed経由で読んでいる人は気づいているはずだけど、アンテナ経由などで読んでいる人は、そもそも過去の日記が更新されたことになんて気づかないんだよなぁ。

これって新手のデジタル・デバイド?


2007-04-17(火) [長年日記]

おれんじれんじ渋滞

image 平日の夜に横浜アリーナでコンサートすんの、やめてくんないかなぁ……と思ったけど、自分も等々力競技場の周辺住民から同じようなことを思われてるはずなので、やめておく。

でも、ポルノグラフィティとオレンジレンジを立て続けにやるのはなぁ。毎週レッズ戦があるようなもんだぞ。たまらんわ。


2007-04-18(水) [長年日記]

OpenCVでナンバープレート認識エンジン!

……を誰か作らないかな、というネタです。

一昨年の夏に書いたナンバープレートなぜ隠す?という記事が急にアクセスを集めていて、何事かと思ったが、どうやらkanoseさんがブクマしたせいで注目エントリ入りしたかららしい。タイムスリップした気分になったぜ。

その後、「ふらっとツイン」の方ではナンバープレートにモザイクを施したアルバムを公開しているけど、まぁ、はっきりいって面倒だね。どうしても公開が遅れてしまう。

で、写真の顔を認識して笑い男のアイコンで隠すサービスがあったのを思い出して、だったらOpenCVでナンバープレートを認識させて、自動的にモザイクかけてくれたらよくね?と思った。ちょっとググったら、ナンバープレート認識まではやってる人がいるようだ

ここまでできればあと一息だなぁ。誰か作らないかなー。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

山本 [ララポート豊洲駐車場のナンバープレート認識装置のプログラムはインテルのOpenCV、IPPで作ってあるという噂です]

ただただし [へぇぇ。オープンソースにならないかなぁ。]


2007-04-19(木) [長年日記]

膚(はだえ)の下〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)(神林 長平)

連載で読んでいたからいいやと思って単行本はパスしたんだけど、文庫になったら我慢できずに買ってしまった。神林長平の火星三部作、20年ごしの完成。

内容に関わらず、ある特定のシーンがあるがゆえに、その作品を好きになってしまうことがある。本書にもそんなシーンがあって、上巻半ばにある「アートルーパーが人間の少女に文字を教える」シーンがたまらなく好きだ。いかにもSFらしい時間的・空間的に壮大な場面ではない。だが、人間が自らの創造物からものを教わるというその状況が、なんともセンス・オブ・ワンダーに満ち溢れていて、あぁ、SFやっててよかったなぁとしみじみ思うのである。物語的にもこのシーンはターニングポイントになっていて、最後まで主人公を鼓舞し続ける。このシーンに共感できるかどうかで、本書が楽しめるか否かが分かれると思う。

物語としては、月を失って荒廃した地球から一時的に避難を決めた人類、地球復興の実作業を担当する機械人、機械人を監視するために作られた人造人間アートルーパーの3者をめぐる……と、いかにもSFっぽい設定。だが、その内容は主人公のアートルーパーによるいわば「自分探し」で、ひたすら内省、内省、内省。純文学と言ってもいいくらい。

イーガンあたりなら、100ページくらいの中篇でさらりと書きそうな気がする主題だが、神林はそれに1200ページをつぎ込む。そのある種の冗長さが神林作品の魅力で、おれも神林作品だけは長くてもいいんだが、まぁ、普通に考えれば長すぎるよな。だが、それがいい。

それにしても、三部作の一作目、『あなたの魂に安らぎあれ』を読んだのは学生の頃だ。もう完璧に内容を忘れてるなぁ。読み返そうか。

9784150302153

帝王の殻 (ハヤカワ文庫JA)
神林 長平
早川書房
¥946

膚(はだえ)の下〈上〉 (ハヤカワ文庫JA)
神林 長平
早川書房
¥1,254

9784150308827

Tags: book

2007-04-20(金) [長年日記]

tDiary 6歳

あと19年です(謎)。

Tags: tDiary
本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

NT [おめでとうございます。あれからもう一年経ってしまったんですね。]

yamk [おめでとうございます。19年。VSOP とか XO とか付きそうですね。]

kitaj [おめ.そうかもう1年経ったのかー]

yaemon & riko [早いものですね > 一年。 .B は「つぶれた」はずなのになぜかまだ似たような店が同じ場所で営業しています :-)]

すずき [おお、おめでとうございます!]


2007-04-21(土) [長年日記]

リニア試乗会、終了

リニア試乗会情報より:

山梨リニア実験線につきましては、平成19年1月に国土交通大臣より「技術開発基本計画」および「山梨実験線建設計画」の変更の承認をいただき、実験線設備を実用レベルの仕様に切り換えるとともに実験線全線42.8kmへの延伸を行い、長大編成車両によるトップスピードでの長距離走行や長大トンネルの走り抜けなどの実用化確認試験を行っていくこととなりました。

現在、設備更新・延伸の設計を行っておりますが、今後、実験線においては、長期耐久性の検証を引き続き確実に実施することに加え、車両や地上設備の一部に改良を加えて新たな技術の検証を進めること、および、それらと並行して現地の詳細な調査や測量を行うことから、実施すべき内容が盛り沢山となるため、技術開発と工事に専念していく必要があります。

こうした状況を勘案し、超電導リニア試乗会につきましては、終了とさせていただきます

いやー、ギリギリだったのか。幸運だったなー。つーか、乗れなかった鉄な人には、お気の毒としか言いようがない。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

yamk [(T_T)]

shun [(T◇T)]


2007-04-22(日) [長年日記]

JavaからRubyへ ―マネージャのための実践移行ガイド(Bruce A. Tate)

オーム社営業マンの角谷さんから献本していただい……えっ、オライリー!? 失礼しました。えー、翻訳者の角谷さんから献本していただいた。

献本にあたっては、「いや、おれもう何年もJavaやってないし!」とか「そもそも職業プログラマじゃないし!」「もらっても読まないよ!」といった抵抗もしてみたのだが、無理やり(?)献本されてしまった。もらっちゃったら読まないわけにいかないよなぁ。活字中毒者の性質を見透かされている(のか?)*1

もっとも、副題に「マネージャのための実戦移行ガイド」とあるように、ひょっとすると中間管理職でもある自分もターゲットなのかも知れず、そういう立場でなら読めるだろう。というか、Rubyのコードが出てくるのはほんの1、2ページなので、マジでそういう本だ。

とはいえ、マネージャが読むべき本かというと、ちょっと疑問だ。例えば自社にRubyを導入したいと考えているプログラマが上司の机上に本書を置いてみたところで、「A4一枚にまとめて!」と言われるのがオチだろう。いまどきJavaで案件をこなしているような規模の企業の、本当に忙しいマネージャにとっては、たった200ページでも厚すぎる。だいたいマネージャ層には、本書に登場するDave ThomasやMartin Fowlerの名前などなんの威光も持たない*2

というわけで本書を読むべきなのは、Ruby導入をもくろむプログラマであって、彼/彼女の役割は上司に対して本書から適切な情報を抜き出して渡すことだ。そういう意味では原書の副題「Things Every Manager Should Know」の方が適切な雰囲気かも。

現実問題として、日本でもすでに顧客の方から「Ruby on Railsで」と指定される案件が発生している。そういう状況になってから本書を手に取っているようなマネージャはもうダメだと思うが、そうなる前ならまだ打つ手はあるよ、とおれは読んだ。自社が置かれている立場に沿って、リスクの少ないRuby導入作戦が立てられるように、評価から実験的な導入、Javaとの融和、本格的な導入へと続く道筋がうまくまとめられており、非常によいガイドになっていると言える。

「そろそろJavaだとまずいかも」と感じているプログラマに、まず手にとって欲しい本である。


その他、ちょっと気になった点:

  • やたらと「継続」が出てくるのがおかしかった。Ruby 1.9で継続が未サポートなのを知って、さぞかしがっかりしていることだろう。でも、Webアプリなら別に継続じゃなくてもいいと思うけど。
  • Javaとの連携でSOAPに関する記述がちょびっとすぎ。すでにSOAPなサービスがあるなら、SOAP4RがあるおかげでRubyはかなり良い選択肢になるのに*3
  • 8章「リスク」にある「許可を得るより許しを請う」は、日本だけじゃなくてアメリカでも有効なんだなぁ、と思ってちょっと笑った。

JavaからRubyへ ―マネージャのための実践移行ガイド
Bruce A. Tate
オライリー・ジャパン
¥157

Tags: ruby java book

*1 そのくせ自分で買った本は積んであったりする。Rails本とか(ぉぃ)。

*2 「SunがJRubyに本気」という情報は有効だろう。

*3 もっともJavaのことしか考えてないSOAPなサービスははまることがあるけど

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

minorutk ["It is easier to ask forgiveness than it is to get permiss..]

ただただし [おぉ、Hopper。そう言えばそんな話を読んだことがあるような(ないような←たぶんない)。勉強になります。]

minorutk [えーおれ,Java かCじゃないとわからんよ,と言ってらんときがすぐ昔。日本語訳には確かにひっかかるところがあります..]


2007-04-23(月) [長年日記]

9784150308797

こういう作品を読むと、ハードコアな宇宙SFというのは、実はどんなジャンル小説よりもロマンに近いんだよなぁと思う。

冷徹な理論を積み上げて、徹底して論理的な舞台を設定したあと、物語は主人公にこう迫るのだ。「さて、あなたはこれに命をかけますか。GO or NOGO?」と。二者択一。魔法は ないから、その他の選択肢という逃げ場はないわけ。ここでGOと答えればもちろんのこと、NOGOと答えてもドラマがある。決断を下した主人公に対する読み手の感情はもう、ロマンチックとしか言いようがない。

そういえば『ロケットガール』のブログで作者の野尻抱介が人命軽視に対するコメントを書いていた。アニメ版『ロケットガール』の序盤を見た視聴者が「人命軽視が不快」と書いていたことについて、作者は「有人宇宙飛行が必ず背負わなければいけないこと」と返している。このやりとりは双方にとってフェアじゃないと思う。

ゆかりは典型的な巻き込まれ型の主人公なので、初回の打ち上げでは「(有人宇宙飛行に対して)背負わなければいけない」何かなど持っていない(フィクションを成立させるために背負っているものがあるだけ)。宇宙開発という文脈では彼女には「NOGO」と答える権利があり、それは尊重されるべきなのだ。これを見た視聴者が不快感を感じるのはしごく当然だし、作り手が申し開きのできるものではない。『ロケットガール』のこの部分は、宇宙開発において越えてはいけない一線を明らかに越えている。

ただし、この作品は長編シリーズなので、この段階で断罪するのもまたフェアではない。2巻で茜と出会い、(アニメではやらないかも知れないが)3巻で月へ向かう段になると、ゆかりのモチベーションは明らかに変化する。おそらくその時点での彼女は「GO」と答えるだけの理由を自身の内側に抱くことになる。この期に及んでまだ人命軽視云々という輩がいたら、糞でも喰らえと返してよろしい。

閑話休題。

で、本書は短編集なので、そういう迷いはいっさいなし。ピュアな論理と、ロマンに満ちた決断があるのみである。「GO」と答える話もあるし、「NOGO」と答える話もある。どちらも納得できる決断で、実にドラマチック。しかも「NOGO」としたあとにはきちんと「次なるGO」に繋がるエピソードを残してあるという憎さ。はっきり言ってとことん読者を選ぶジャンルだが、こういうのを楽しめる自分でよかったと思う。

9784150308797

Tags: book
本日のツッコミ(全5件) [ツッコミを入れる]

sokada、。 [フライパン。と何度も読んでしまいました。沈黙のフライパン。あぁ、なんかカックイイ響きだぞ、と。orz]

ただただし [逆に「おしゃべりなフライパン」なら小説になってもおかしくないかも。]

shun [>「おしゃべりなフライパン」なら小説になってもおかしくない あ、それ、いただき。(・∀・)φ]

ムムリク [「おしゃべりなたまごやき」(寺村輝夫)+「フライパンじいさん」(神沢利子)でいかがでしょう。]

ただただし [なんだかよくわからない展開だけど、「いさましいちびのトースター」の焼き直しみたいにならないことを祈ります。]


2007-04-24(火) [長年日記]

WILLCOMの新しい高速化サービスでモバイルLDRが使えない

WILLCOMの高速化サービスに、W-ZERO3用クライアントソフトが公開されたということなので入れてみた。

まずはMZ3iでmixiにアクセスしてみたが、マジはえぇ。体感で2倍くらい速い(実際は1.5倍くらいか)。これは快適だねぇ。テキスト主体のコンテンツはすごく効果があるようだ。

が、やはりテキスト主体のサービスということで期待度満点でLDRのモバイル版にアクセスしたところ、PC用の案内ページに飛ばされてしまった。がーん。

livedoorはIPアドレスを見て携帯キャリア以外からのアクセスを弾いているようだけど、今回のこのサービスを開始するにあたって、WILLCOMは新しいアドレスブロックを使うようにしたんだろうなぁ。ちょっと待てばlivedoor側で対応するとは思うが、そもそもIPアドレスを見て挙動を変える必然性がわからんよ。

Tags: w-zero3 ldr

2007-04-28(土) [長年日記]

3日も日記をつけてなかった

……というくらい忙しいのは良くないな。また体を壊したら元も子もない。でも9連休のどこかで一回、出社しないとあかんかなぁ。

で、今日は髪を切りに行ったあとは庭いじりをしようと計画していたのに、雨が降ってしまったのでインドアへ。「じゃあ思いっきりコードを書こう!」と思ってPCに向かったのに、気がつくとニコニコ動画でアイマスのREMIXを漁っていたりして。ダメダメ。


2007-04-29(日) [長年日記]

SETAKE

菊地真の身長 たつをさんの(いくつかある)実験サイトのひとつ。おー、合ってる合ってる。

しかし、みんなとりあえず「hyde」と入力しているのがおかしい。公知なのに隠したがるのは滑稽だよなぁ。

tDiary: 携帯からもカテゴリ機能

tDiary-develで、携帯からカテゴリページにアクセスするとエラーになるぞと指摘をうけて、「いや、そもそも携帯からはカテゴリページへのリンクを生成してないから!」と思ったら、検索サイト経由で入れてしまうらしい。うぅ、なんと初歩的な……。

で、どうせ表示されるようにするなら多少はマシな表示にしようと思ってちょっとイジってみたけど、こんな感じかのぅ。携帯端末の画面設計はバランスがよくわからん。

Tags: tDiary

2007-04-30(月) [長年日記]

はやぶさ、今いずこ?

はやぶさの現在位置(?) 連休中に臼田に行っておきたいと考えているんだけど*1、はて、今、はやぶさはどのへんにいるんだっけ?

MUSES-C orbitは、ちょっとデータが古いっぽいけど、そんなに大きくずれてはいないだろうと思うので、これをベースに考えていいか。って、いつの間にこんなに近所に!?

えーと、北極から見ている図だろうから、はやぶさの位置は東の方角か。ということは、臼田からの可視は夜中から昼まで? 朝のうちに臼田に着かないと運用が終わってしまうじゃないか。げー。

いやいや、ぜんぜんちげー。それじゃ自転が逆だよ。午後から夜半にかけてが可視なんだ。ということは、昼前に着けば運用開始が見られるのかな? あってる?

Tags: hayabusa

*1 だったらなんで今日みたいに天気のいい日にいかないのかと。


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