2007-03-24(土) [長年日記]
■ 超電導リニア試乗会へ行ってきた
いよいよであります。
鉄な知人からは、「鉄でもないくせに抽選に当たるなんて!」とやっかまれているが、だいたいリニアの軌道は鉄じゃなくてニオブチタン合金だし(←嘘。超電導なのは車両側だけ)。それにおれは、学生時代には4Kのキンキンに冷えた超流動ヘリウムにニオブチタン合金のコイルを浸して、日夜ガンガン大電流を流す実験をしていたのである。むしろ、ただの鉄ちゃんよりもリニアモーターカーに乗る権利を有すると言っても過言ではあるまい。
……というわけで、13:00までに来いという指定に合わせ、10:00ごろ自宅を出て中央道へ。大月I.C.を降りて約20分の距離だが、カーナビがやたらと細い裏道を選択したせいか、ぜんぜんそれっぽいものが見えない。やっと着いたときには「ついに信玄の隠しリニアを発見した!」という気分になる。
さっそく受付をすると、乗車券をもらえる。あたりまえだが全席指定。13:00の集合まで、みやげ物売り場や展示室、展望室などをぶらぶら。
時間になると「改札」をして、乗車の前にプレゼンテーションルームに通され、洗脳ビデオを見せられる。この部屋をあとにする者は、リニア中央新幹線の早期着工を求める気分でいっぱいになるであろう(というほど洗脳力は強くなかったが)。
あとはビデオでお楽しみください。初めてWindows Movie Makerを使ったけど悪くないじゃん。
率直な感想としては、想像以上に振動と騒音がすごかった。浮上させるためにかなり軽量化しているそうだが、300km/hの新幹線だって振動は左右方向しかないのに、500km/hのリニアはそれに上下動が加わる。地上の濃い大気の中を、秒速140mなんて竜巻並みの風を受けて走るんだから、そりゃすさまじいことになるわなぁ。これをどうにかしないと、とてもじゃないけど営業運転なんて無理じゃね?
そうは言っても、地上を500km/hで走り抜けるというのはなかなか得がたい体験なわけで、楽しかった。ほとんど全区間がトンネルの中というのがアレだったけど。というか、いっそ全部トンネルにして、中の空気を抜けば振動とはおさらばできるよ(←SFの読みすぎ)。
降車後は、試乗経験者しか見られないアングルから車両見学。鼻が長すぎる。中に何が入ってるんだ。クレジットカード大のありがたい乗車証明をいただいて、終了。
その後は土産などをあさるが、まぁ、はっきりいって「やる気あんのか」と言うレベル。代表的(?)なのが写真のカセットテープ(!)だけど、こういう冗談なのか本気なのかよくわからないものばかりで、お土産にできそうなものなんてほとんどないよ。もうちょっと商売っ気を出してもよさそうなものだが。このセクションだけ国鉄時代の気分が抜けてないとか? それとも見学施設は県立だから?
鼻が長いのは単に空力の都合なので、中に特別な何かがあるわけではありません。
すみません、そんなことは百も承知の上でのボケなので、もちょっと適切なツッコミをお願いします:-)
> 鼻が長すぎる。
実はあれ自体がピトー管なんですよ、きっと。
鼻の中に、変形した際の翼や脚が格納されています。
ツッコミじゃなくてボケが集まってきてしまったorz
実は鼻行類の生き残りだったとか。
っていうかまさかリニア賛歌買ってないの?
買わないよ! だって再生装置がない。
> 鼻が長すぎる。
土地柄、天狗をイメージしているそうです。
撮影用オブジェなのでは?>リニア賛歌
試乗会行った人たいてい写真撮ってますよね。
それは一理ありますねぇ >tak
ググっても、買ったとか聴いたとかいう人はほとんどいないし。
ちなみにこの「高石省.三」さん、「省」の横に小さな「.」が打ってあって、苦労がしのばれます。
かなり意図的(もしくは意匠的)なものを感じるけど、印象はドナルドダック、またはカモノハシかなぁ?
空力的にはそこまでやる必要ないよね。ぜひ、高速イルカのしわしわを実現してほしい。
きょうのフジテレビ「とくダネ!」でリニア賛歌が取り上げられていました。キャスターのしゃべりとかぶって、歌は良く聞き取れませんでした。かなり昔から売っているようでした。