2004-04-01(木) [長年日記]
■ 新年度
通勤電車に乗り慣れてない人たちがちょっとした混乱を巻き起こしてくれたりして、しばらく疲れる日々が続きそうな新年度。今日の巡回は騙されないように気をつけながらしなくては! なお、今年も騙す方には回れそうにない。
■ 4月1日ネタリスト
面白かったものだけ。
- 一番笑ったのは、ひらたさんのtDiaryへの移転完了か。ありえねー(笑)
- 僕は実は人間でした。仕込みじゃなかったら、それはそれで怖い
- mozillaのソースコードが流出。いちばんスマートなネタだと思った
- ハリポタで夢がかなう。このままマンガ雑誌の裏表紙に出稿して欲しい
- やっほ?BB。「ログ廃棄保証サービス」って、dead man switchってヤツだよね。真面目にこれはアリじゃないの
- ひろゆきがSeesaaの社長に就任。ネタより写真がおかしい
- はてなブログ。あちこち微妙に変わっていて芸が細かい
■ 新しい仕事
突然、全社ネットワーク管理チームの親分という仕事が正式に降ってきてしまった。今までは黒幕だったのだが、誰かが相談もなしに表舞台に押し出したようだ。エイプリルフールかと思ったよ、マジで。こんなんばっかしやな、この会社。
まぁ、スキル的にはマッチしてるんだが、問題は、これを片手間でやれと言われていることだな……無茶やろ、それ。三足のわらじだぞ。
2004-04-02(金) [長年日記]
■ 電網Tech人ニュースウォッチ(2)
事前に他のライターさんが誰か、ちゃんと聞き出しておいたので、「平林さんとはネタがかぶりそうだ」と予想はしていたのだが、実際そうなりかけたらしい。こうなると、直前のおれの方が有利になる(笑)。すみませんねぇ。
ネタはすべて、事前に自分の日記で公開しておくというのはどうだ(だめか)。
■ tDiary.Net: 旧第一サーバ、沈黙中
何が起きているのかさっぱりなんだが、sshもできないし(Permission deniedってどういうことよ!?)、wwwはどのページもForbiddenだし、メールも配信されてないっぽい。現地にいるsuzuneにメールしているんだが、まだ返事がない。仕事中だしなぁ。
というわけで、tdiary.org、spc.gr.jpへの全アクセスと、www.tdiary.netと移転前の第一ユーザの日記に、現在アクセスできません。……という情報を書くところが、新第一サーバにしかないわけで、しかしここでアナウンスしてどうなるというわけでもなく。とほほ。
続報
/homeがmountできないようだ。公開鍵が見えなくてはsshできないのは道理。電話でsuzuneを操るのには限界があるので、なかなか先に進まぬまま、昼休みが終わってしまった。
/homeが壊滅しているとしても、バックアップを取ったのは今朝の4:00。9:00のlogcheckは届いているから、死んだのは9:00から10:00の間。悪くても6時間分の後退で済む話だが……。
それより、なんで/homeだけダメなんだ。同じドライブにある/や/varは元気らしいのに。復活させてもまた死ぬかも知れないと思うと怖いなぁ。
続報(2)
なんとか復活。結局ファイルシステムがぶっ壊れていてmountできないアリサマだったので、さっくりあきらめてバックアップから戻しました。最大6時間、時間が遡ってしまったので、その間に更新された方には申し訳ないです。
今度はちゃんと、手順書用意しておくよ(笑) >suzune
2004-04-03(土) [長年日記]
■ J2: 湘南 1-1 札幌 @平塚
遅れて行った上に駐車場もいっぱいで、競技場に入ったのはハーフタイムだったという……。おかげで、ゴールシーンは見られず。でもまぁ、本当に札幌は別のチームのような動きだよ。確かにすごい選手はいないんだけど、ちゃんとサッカーになっている。けっこう上に行くかも。
それより、ハーフタイムに入った仙台vs川崎、2-0という途中経過に動揺。マジかよ。……マジでした。2-1で負け。なんで、よりによって(今年の)仙台に負けるか。
◆ なぎさっち [勝ち負けがはっきりしているのが良いのか、ずるずると引き分けてくのが良いのか。]
2004-04-04(日) [長年日記]
■ MakeWebのblosxomプラグイン
これを読んで、ふと思った。
tDiary用のMakeWebスタイルを書く ↓ 結城さんがtDiaryを使ってみるようになる ↓ ついついプラグイン作成に手を出すようになる ↓ Rubyの面白さに目覚めてしまう ↓ 結城さんによるRuby本が出る ↓ ウマー(AA略)
■ パラボラ: 茨城巡礼プラン
次の週末、かみさんが泊りがけで出かけてしまうので、だったらおれも遊びに行こうと。というわけで、山口に次ぐパラボラのメッカ、茨城行きを計画する。現在、茨城周辺にある20m超のパラボラはこんなところか?:
- 国土地理院のつくばVLBI観測局(32m)
- 通信総合研究所の鹿島宇宙通信研究センター(30m)
- KDDI茨城通信センター(KDDIにはオフィシャルページがないのか?)(32m×2)
どれも30m以上か〜(じゅる)。他にも
- NTTドコモ楊枝方衛星通信所
- 以下調査中...
問題は移動手段だなー。バイクが一番機動力があるんだが、カブではちょっとスピードが足らない。BMWがあれば完璧だったんだが(泣)。そうなると、やっぱレンタカーが一番?
■ tDiary: 重複TrackBack
先日、同一ウェブログから複数のTrackBackが来たんだけど、最初の3つは同じ内容なのに重複チェックができてない。要調査(→comment_filterを呼んでなかった……)。
にもかかわらず、recent_trackback3.rbではちゃんと重複チェックができていて、タイトルが変わった4番目以外はちゃんとはじいている。なんでやねん(笑)。
2004-04-05(月) [長年日記]
■ 3タブ同盟用設定
すべてのソースコードにこれを埋め込んで歩くというのも、なかなか無謀な話ではある……。しかし、戦闘員同盟員がおれとkitajだけという状況では、同盟自体が発足早々に風前の灯であるよ。イー。
やっぱアレですか。とりあえず萌え系のバナーとかがないとダメなんでしょうか。
■ 巨大建築愛好会
はてなにできたクラブ。はてなダイアリーの、やみくもにキーワードをリンクする機能は嫌いだが、こうやって同好の士を集約するシステムとして働くと、ちょっといいなって思う。でも、外からは参加できないんだもんね。だからARTIFACTの方にTrackBackしておく(笑)。
巨大な建築物と言うなら、当然、我らが(?)パラボラアンテナも仲間に入ると考えていいわけだが。でもおれが惹かれる巨大建築って、ちょっと偏りがあるんだよな。パラボラの他は橋とか。たぶんキーワードは「不安定」だ。
巨大なディッシュが首根っこの一点で支えられているアンテナや、ワイヤでぶらさがっているだけの吊り橋はたまらんものがある。だが、大地にしっかり根を下ろした高層ビルや、基本的には動きのない地下構造物にはぜんぜん惹かれないのである。
やはり、大きいだけではダメで、「こんなに大きいのに××」ってところがないと。××にはイロイロあると思うが。「身長190cmもあるのに食が細い」とか「太陽の何十倍もあるのに自転速度は数時間」とか(←建築物ちゃう)。
■ tDiary.Net: 旧第一の負荷、劇的に軽減
2週間に渡って、ほぼ全ユーザを新第一に移行したわけだが。で、これが旧第一のCPU load av.のMonthlyグラフ。先週の週末に約半分のユーザを移転させたんだが、半分とは思えないほど急激に負荷が下がっている。いかにCPUがボトルネックになっていたかがわかる。今週になるともう、グラフの山すらわからないレベルだが、実は新第一も同じくらいの負荷である。PentiumIII 500MHz×2→Pentium4 2.4GHzとは言え、この余力はなんだ。
こっちはトラフィックのグラフ。CPUほど落ち込んでいない(というか先々週の第一弾の段階では変化がない)ことから、CPUの能力に問題があったことは一目瞭然。ムーア様々である。
2004-04-06(火) [長年日記]
■ tDiary: クローバーテーマ
結城さんのWiki風掲示板(?)のような声のかけら。に、クローバー版が登場。「声のかけら。」自体もRandomNoteと同じく、Wikiから派生したツールとして面白いんだけど、それにしてもクローバーは息の長いテーマだ。
誕生はほぼ2年前。例によって単色の色使い(センスがないのでたくさんの色を使えないのである)。h1要素の背景を、うまくずらして配置したのがウケたのだろうが、他には何も特別なテクニックを使っているわけでもない。まぁ、季節感はある。
tDiaryテーマ互換のシステムやサイトを作るとき、最近でこそ1.5系のdefaultが使われることが多くなったけど、以前はまずクローバーをテストに使われることがほとんどだった。今でもあちこちの(tDiary以外の)サイトで見かける。
1.5系にはたしか、機械的に移植されただけなので、ツッコミのフォームとかに不具合らしきものが見えなくもない。ここまで愛されちゃってるんだから、少し手を入れるかねぇ。
■ 5.1ジーコ解任運動賛同BLOG用トラックバック
TrackBackの使い方バリエーションのひとつ。TrackBackが十分に普及すれば「反応リンク集」の代わりになる、と以前から指摘されていたものが、そろそろ一般化してきたというわけだ。もっとも、TrackBackを送る側がリンク集へのリンクをはっていないことも多いので、まだまだTrackBackに対する認識は甘いねぇ。
それはそれとして、本題の趣旨にも賛同するので、TrackBackしておこう。さすがに集会には行かないと思うけど。もっとも以前も書いたように、責めるべき相手はジーコではない。しょせん監督一年生である。あまりいじめないように。批判の対象は協会であるべきだ。
ところで後任にオシムなんて報道も出ているが。でもなー、オシムはないんじゃないの。そりゃ、現時点では理想的な人だけど。
■ SFM 2004-05: コニー・ウィリス特集
『最後のウィネベーゴ』、各賞総なめということで期待していたんだけど、イマイチ。やっぱおれ、ウィリスは合わないのかも。たしかに、犬と暮らした人にとっては叙情的で涙腺の緩む話ではあるが、それだけというか、SFマガジンに掲載する意味はあるのか。普通小説としてはいいけどSOWが皆無なので、(ショボいガジェットの描写を差し引いても)おれにとってのSFではない。読みづらいだけの実験的な手法を、技法と称してありがたがる気質も持ち合わせていないので、とても傑作とは言いがたい。
『白亜紀後期にて』はもっとわけがわからん。というかこれって、つまらないアメリカンジョークを薄めて短編にしただけじゃ……。
もっとも、インタビューは悪くなかった。ウィリスのウェブログが日本語で読めたら、アンテナに入れると思う。
2004-04-07(水) [長年日記]
■ tDiary.Net: 明確な反論は……ない(^^;
tDiary開発者として
1.5系は開発版だから、仕様変更はバンバン起きる。-devel MLで議論の上で変更しているのだから、それで十分である。
tDiary.Net運営者として
現時点では、第一(ただ)と第二(かずひこ)はHEADを突っ走っているので、これらのサーバ上に住んでる人は仕様変更の影響を受けやすい。cvs upした日には、運営日誌あたりにアナウンスを書くべきですな。すみません。
もっとも、旧第一にある運営日誌は1.4系で書きづらいので、1.5系にしたのちBlogKitを入れて、もうちょっと頻繁に更新できるようにしようともくろんでいるところでもあり。もうちょっと待って下され。
あと、他のサーバもバージョンをそろえるタイミングを見計らわないとなぁ。1.5.7か、2.0か。
■ ツメの甘い詐欺メール
こんなのが届いた。
Subject: MLご登録有り難うございました From: ML@free-post.net Date: Sun, 2 Apr 2000 02:54:57 +0800 メールマガジン新規登録のお知らせ 以下のメールマガジンに登録されました。 マガジン名:E−ラーニング情報 発行者:LSI教育支援協会 登録を解除したい方は、 http://202.134.122.250/user/cancel.php から解除して下さい。 ----------------------------------------------- Free Magazine System Powerd by Free-Agency Inc. www.free-agc.com/index.html
身に覚えがない人が、慌てて登録解除しにいって、生きたメールアドレスを教えてあげてしまう……という名簿収集の手口かな。それにしてもツメの甘いメールだ。
Dateがいきなり2000年。書いてある解除用URLがIPアドレスで(free-post.netのMXと同じもののようだ)、おまけにそのサイトのトップページはApacheのテストページのまま。署名についてるURLは、いちおうそれっぽいものの、生きているリンクはメールアドレスだけというお粗末さ。
騙すからには、もうちょっとディテールに凝れよ。おれならもっと上手くやる。せめて、URLにWebbugくら仕込めと(ぉぃ)。まったく、どうしてこんなモノに騙されようか。……え、騙されるんですか、マジですか。
追記: 迷惑メール(spam)撲滅私的調査会にもっと詳しい情報が。本当にメルマガ(笑)が届くらしい。
2004-04-08(木) [長年日記]
■ 本日の更新なし
日記もこま犬も更新がないのは、休み時間には全精力を傾けて、週末のパラボラ巡礼のプランを練っているからである。まったく、南北に長い茨城県の中に、まんべんなくあるんだもん、たまんねーよ!
つーか今日は、えらく忙しい。やっぱ、三足のわらじなんて履けねーよ。おれの足は二本しかないっつの(←?)。
2004-04-09(金) [長年日記]
■ 茨城パラボラ巡礼計画
まだ、ホテルもレンタカーも確保してません! 明日なのに!! あへー。
昨日のリンク元を見ていたら、こないだリンクした探検発見のなりたまさひろさんの日記に反応が。しまった、日記があったのか。チェックしときます。
で、最初
「パラボラ」の第一人者
と読んでしまい、「バカ言っちゃいけねぇよ、おれみたいな素人つかまえて」と慌てたが、実際は
「パラボラ萌え」の第一人者
だったという……それならいいや(いいのか?)。でも、なりたさんも沖縄まで行ってたりして、すごい。おれも、沖縄の18mは見てみたいんだよなぁ。
それで、茨城のパラボラスポットを洗い出しているんだけど、ドコモの楊枝方局の場所がわからない。どこ探しても住所が出てないし。KDDIには行くので北茨城まで足を伸ばしてみるつもりだけど、方向音痴なので見つけられる自信がない。詳しい場所を知っていたら教えてください >なりたさん 緯度・経度がわかれば行けます(ぉぃ)。
あと、やはりなりたさんのトコで常陸太田航空衛星センターというのがあるのを知る。うぅむ、あまり見えなさそうだが、ここもターゲットに加えなくては……。
■ 旧第一に戻るテスト
4/20に店頭売りが復活らしいですな。
■ 茨城パラボラ巡礼計画(2)
なんとかこんな感じで。なんだか初日のルートが無駄っぽいが。旅行プランを立てるのって苦手だよ。
- 土浦まで電車、そのあとレンタカー(手配済み)
- つくば(国土地理院32m←しゅどうさんが今日見てきたヤツ)
- 鹿島(宇宙通信センター30m)
- 水戸(宿泊、手配済み)
- 大宮町(スーパーバード茨城ネットワーク管制センター10m級×5)
- 北茨城(ドコモ楊枝方局10m級×2)
- 高萩(KDDI 32m×2)
- 常陸太田(航空衛星センター10m級×2)
- 土浦から帰還
合計216m!!(←足してどーする)
2004-04-10(土) [長年日記]
■ 土浦
さあ、行こう。今回はGPS携帯で撮った写真を入れながら更新するので、場所もきっちり記録できるぜ。
こういう形の車を運転するのは初めてだな。視点が高くて広いせいか、スピード感がない。気がつくとけっこう出てたりして。自分のせいでスピード違反になるのはしかたがないが、周りの車が遅く見えるせいでイライラしちゃうのはなー。つーか、茨城県民って、全般的に遅くね? 軽自動車が多いから?
■ 国土地理院
何もかも懐かしい、筑波学園都市。このパラボラを見ながらSRX-4に乗って、アパートと研究室とステーキ宮を往復する日々を過ごしたもんだよ……なんて言うのは大うそで、おれが筑波にいた時にはまだこのパラボラは存在していなかったのだ。1998年だってさ。どうりで、30mものパラボラを覚えてないのはおかしいと思ったんだよ。例によって、自分の記憶の方を疑ってしまったわけだが。隣に立ってる変な塔はよく覚えてたもんな。
真上を向いていたので、ディッシュの内側がどうなっているのかはわからず。でも、機械の音が聞こえるほどすぐそばまで近づけたのはすばらしい。ただ、こういう精度優先のアンテナは、裏面まで覆ってしまうことが多いので、ちょっと鈍重な印象になってしまう。実際は毎分180度の高速回転が取り柄だそうだが。
付属施設の「地図と測量の科学館」では、「日本の立体地形の世界」という特別展示中。立体地図マニアにはたまりませんな(そんなのいるのか?)。でもこの科学館、VLBIの解説はかなりおそまつ。結果的にパラボラの解説もほとんどない。なんだよー。
■ 鹿島宇宙通信研究センター
今日のアントラーズはアウェイなので、鹿島の街には誰ひとりいません(嘘)。
背面のトラスが緻密できれいなディッシュだ。ちょっと好みよりは皿が深いけど。それにしても今日みたパラボラは、なぜかすべて真上を向いていた。なんでだ? もっともこの34mは仰角制御の歯車がちょっとしか付いていないので、ほとんど上しか向けなさそう。
34mの他に、屋上に10m級が2つ並んでいる施設と、裏手の方にこっそり立っている10m級がある。他にも小さめのが何基かあるので、合計で70mは軽く越えそう(だから足すなって)。
本館の横には見学施設があるようなんだけど、今日は開いていなかった。なぜだ。せっかくおれ様が来てやったのに!! 門もガッチリ閉まっているので、周囲から望遠で狙うしかなかった。電線が多くてアングルに困る。そう、どういうわけか、けっこう市街地の近くにあるのだ、ここ。窓からパラボラが見える民家が多数。住みてぇ〜。
■ 水戸
今日は日が陰る前に回りたかったので途中で神社に寄ることもなかった。で、大洗の手前で「村社鹿島神社」というのがあったので寄ってみたんだけど、こま犬はなし。鹿島神宮と同じかぁ。
それにしてもこの神社、R51沿いに鳥居があって、その奥150mくらい土の参道がずーっと続いている。奥には小さいながらも本格的な、しかし古びた神殿があるだけ。国道沿いにあるとは思えないほど静かで深い森の中、いきなり鳥が鳴いたりして、はっきりいって怖い。帰りの参道は思わず駆け足になってしまったよ。きれいに清掃されてるんだけど、人間の手によってメンテされているような感じがしないのである。まぁ、夕暮れだったせいもあるけど。あぁ、怖かった。
ところでこのホテルのLAN、ベッドサイドのフットライトをONにしないと使えないというけったいな仕様。スイッチ共通かよ! つーかなんでスイッチがいるんだ!?
■ https://www.amazon.co.jp/dp/4257036788
今回の旅のお供はコレ。宇宙開発と密接な関係がある巨大パラボラアンテナと、日本の宇宙開発の現場レポートの組み合わせは最高だ。もちろん、各所にパラボラの写り込んだ写真が挿入されている。内之浦の34mも、見に行きたいもんだよなぁ。
もっとも本書の内容の方は、のっけから旧ISASのあまりのビンボーっぷりが果てしなく続くので、涙なくして読めないのだが。やっぱ、技術開発に何よりも欠かせないのは知恵だよなぁ。金はあるに越したことはないけど、なくても成果はあげられる、と。ホンマ、宇宙研のロケット技術は国宝級だよ。伝統文化を保護するのと同じくらい丁重な扱いをすべきだと思うぞ。
2004-04-11(日) [長年日記]
■ スーパーバード茨城ネットワーク管制センター
ここは去年、山口で最初に行った宇宙通信山口衛星管制局の茨城版である。とは言っても、こっちの方がはるかに建物が立派。しかし、門から見えるのはその立派な建物だけで、おそらくその裏手にあるパラボラ群はわずかに顔を覗かせているだけ。
正面突破が無理なのはわかっているので、周辺をぐるぐるまわってみて、よさそうな山道を見つける。施設が乗っている台地の、パラボラ側から登る道だ。道なき斜面を這い上がると、広い敷地の向こう側にパラボラの群れが。金網ごしに望遠で撮影。もはや、完璧に不審人物である。別に、金網を乗り越えないかぎり悪いことじゃないんだけどさ。
しかし、「まずは宿の近くで軽く一本抜いて、その後一気に北上だ」というプランは、ここで崩れる。まさか山歩きをすることになるとは思わなかった。ひと汗かいたぜ。
その後、正面にまわって念のため守衛さんに見学を申し出る。予想通りダメだが、平日に、事前に書面で申し込めば見学できるそうだ。おじさん、それは「見学」じゃなくて「取材」……。
時間がないので、そそくさと出る。すぐそばに「ビーフロード」という道があったんだが、「ビーフ」はどうよ、「ビーフ」は?
■ NTTドコモ揚枝方衛星通信所
昨日なりたさんに「オドロキもの」と予告され、いろいろと想像をめぐらせていた。たとえば、北茨城はちょっと寒いから「満開の桜とパラボラ」が待ってるってのはどうよ、とか。しかし、まさかこんな……増えてる!?
事前学習では、ここには10m級のパラボラが2基あるはずだった。それがなぜか3基ある。こりゃぁ驚くよ。なんだよコレ(笑)。敷地のあいているところに無理やり建てたように見えなくもないんだけど、どういうことなんだろうね。
それにしても、通常パラボラはランドマークになるほど目立つので遠くからわかるんだけど、ここはなぜか窪地にあるので、とつぜん眼前に現れるのが面白い。ディッシュにロゴとか入ってない、シンプルというか、殺風景なアンテナである。
余談だが、この写真をメールで送信するとき、この場所からはエラーが出て送れなかった。きっとドコモが妨害電波を出しているに違いありませんよ(嘘)。
■ NTT十王衛星通信地球局
今日の本命、KDDIに行こうとしていたのに、カーナビがとんでもない山道、それも絶対に目的地にはつながっていない道を通れと主張するものだから、延々と探しまわる羽目に。すぐそこに見えてるのに、道がわからん。カーナビに頼りすぎるのも問題だ。で、うろうろしていたら間違えて、こっちへ先に来てしまったのであった。怪我の功名。
県道を走っていると、いきなり現れるが、上のドコモと違っていちおう目の前は開けた地形。数m〜10mクラスが3基、仲良く縦に並んでいる。
■ KDDI茨城衛星通信所
桜! 満開の桜とパラボラ!! 素敵すぎて声も出ませんよ。感動。
結局、NTTのすぐそば。ガイドどおり、工業高校の前の道を探り当てればすぐだったのだ。この季節は地元の人たちに花見の場を提供しているようで、駐車場が拡張されて、芝生の上ではパラボラには目もくれず(桜にも目をくれず)飲んだくれている人々。
それにしても、KDDI山口もそうだったけど、ホント、KDDIはすばらしい。パラボラ館ほどではないまでも、ここにもちゃんと見学施設があるし、そこかしこに置かれた遺物や案内も豊富だ。その上、満開の桜。もう、文句のつけようがありません。
時間があればもっと長くいたいところだが、2基の32mをしっかり目に焼き付けて、ふたたび南下。
■ 常陸太田航空衛星センター
近づけねー。
運動公園から登ったところにあるんだけど、門には施設名すら書かれていない、実に怪しげな雰囲気。監視カメラも、心なしか目つきが鋭い気がする。公園を周回しながら、撮影ポイントを探すが、なかなか難しい。このアングルが2基同時に見える唯一の角度だった。まぁ、良しとしよう。よほどのパラボラ好きでもない限り、来る価値はない。
■ 帰宅
結局、土浦で車を返したのは16:00。あー、疲れた……。
2004-04-12(月) [長年日記]
■ 内之浦34m
しゅどうさんが撮ったつくば30m回転動画を見る。すげー。想像より速いな。これを自分でコントロールできたら、気持ちがいいだろうなぁ。
しかし、『宇宙へのパスポート(2)』を読んでいて、さらに衝撃的な記述をみつけた。内之浦の34mは、180回転するのに37秒だそうである。つくばの倍!! 低軌道の衛星を追尾するための性能なんだろうけど、低軌道衛星にこのサイズはいらんだろう。この高性能っぷりは謎だ。
写真を見る限り、きれいなお椀型のディッシュだし、見たいなー。
■ パラボラネタは続くよどこまでも
なりたさんの日記が更新されていて、吹き出してしまった。楊枝方での停車位置が、おれがキューブを止めた場所とまったく同じなのだ。ドコモの人は、2日連続してレンタカーが来て、バシャバシャ写真を撮っていったのを見て、なんと思ったことだろう。
あと、スーパーバード盗撮場所も同じようだ。おれもデジカメ写真を整理して、Wikiにあげないと……。それから、群馬にも行かないと……(笑)。
でも群馬まで行くなら、長野まで北上して臼田、野辺山も回りたいよな。やはり臼田はよそとは格が違いすぎるので、チャンスがあれば見ておくべき(←「べき」とか言っちゃう時点でダメダメって感じが)。あれを見ると、「やっぱパラボラはデカくないと!!」って思うようになる。間違いない。
◆ kjana [(180*360/37)/(180/60) だから約 583 倍でしょう.... とか言う :-)]
◆ ただただし [ぐあぁ。面白いからこのままにしておこう(笑)。そんなに回したら、ディッシュがフリスビーになってしまう。 #もちろん正..]
◆ なりた [わぁおぅ、「群馬3大パラボラ聖地」巡礼される気バリバリでいらっしゃる……またしてもネタを振ってしまいましたか。 かく..]
◆ Yuyang [イヤホンで鉄腕DASHを見るたださんを拝見しました。ところでただ家にはBSとかの「マイ」パラボラはあるのですか?]
◆ reno [たださんとなりたさんのお2人は、見えない赤い糸で結ばれていたのですね。]
◆ なりた [いやむしろ、静止衛星を介して電波で繋がっているのかも(こらこら)。]
2004-04-15(木) [長年日記]
■ 不調
日曜あたりから少しずつ不調になって、昨日、一昨日と休んでしまった。PCの画面さえ長く見ていられないほどの頭痛。なんでかなー、と思ったらアップデートに失敗していたらしい。ひどいや、sixamo。
今日は鎮痛解熱剤を飲みつつ出社。うぅ。
■ バッドノウハウカンファレンス2004
うーん、行きたい的。行けるかな……ムリかな……平日だしなぁ。
このカンファレンスに参加する人は、以下に二分されそうな気がする。
- 新しいバッドノウハウを仕入れてウハウハしたい人
- バッドノウハウをなくすアイデアを仕入れてウハウハしたい人
2004-04-16(金) [長年日記]
■ A9.com
Amazonが始めた検索サービス(解説記事: ITmedia、検索の鉄人)。
どうも、週末にリアルワールドで鼻血が出るほど興奮したせいか、ネットの世界に無感動な今日この頃。こんな調子で次のTech総研の〆切は大丈夫でしょうか……。このA9も、各所で絶賛されているけど、どこがいいのかよくわからない。
最初、Amazonのアカウントがあれば使えるということで、サインインしようとしたけどできなくて、何度も試したあとでamazon.co.jpじゃなくてamazon.comのことだと気がついた。で、アカウント作ってみたけど、「Book Results」はAmazon本体より情報量が少ないし、「Search History」だって今日びのブラウザは内蔵してる機能だし。Alexaからの情報だって、こんなのが嬉しいのはマニアだけでは……。あと、勝手にフィルタリングされるのも気にくわないし、JavaScriptがないと機能に制限があるし、ToolbarはIE専用だし!
GoogleとAmazonのWebサービスを両方活用した面白いサービス……と言えば、身近なところではblogmapが思い浮かぶけど、A9にはあれに勝る興奮はないなぁ。J9は好きだけどな(意味不明)。おれは何かを見落としているんだろうか。まぁ、現時点では面白くないけど、いつ化けるかわからんとは思うが。
■ tdiary2rss.cgi
わはは、よくやる……というか、さすが。
これって、tDiaryのテンプレートが固定だからできる技なんだろうなぁ。output_rdf.rbの出力が気に入らない人は、これを使ってみるといいかも。
■ w3m 0.5
sargeのw3mがいつのまにか0.5(?)になっていて、単体でUTF-8も表示できるようになったようだ。わーい、やっと人並みに!
しかし、tDiaryのナビゲーションに使っている矢印「<<」が「?」に化けるようになってしまった。うーん、やっぱ、「«」って使っちゃいけなかった?
■ いわゆる「自己責任論」について
人質解放前に書かれた、江川紹子のエッセイ。
生きてる人と死んじゃった人で、態度がコロっと変わってしまうのは日本人なら(人間なら?)珍しくないことなので、雲仙普賢岳の件を引き合いに出すのはフェアじゃないかも。でもまぁ、本人たちの弁明があるまで、責任論を云々するのは避けるべきだというのには、おおむね賛同する。
今回、家族が批判の矢面に立たされてしまったのは、カメラの前での彼らの態度があまりに見苦しかったからだろうなぁ、と思う。おれもうんざりだったし。イラク人の心は揺さぶったようだけど……。
もちろん、大事な家族を人質に取られたら取り乱すのは仕方のないことだから、彼らは責められる対象ではない。彼らがあそこまで支離滅裂になってしまったのは結局、人質になった3人が、家族に対する説明責任を果たしていなかったからじゃないか。これは本人たちの弁明を聞くまでもなく、家族のアリサマを見ればわかる。
いまイラクに乗り込むということに関する「自己責任」ってぇのは、「死んじゃうかも知れない」と覚悟を決めることではない。自分の属する社会に対してそう伝え、いっしょに覚悟を共有してもらうことだ。社会たっていろいろあるが、自分の生死にもっとも関心を抱いてくれる最小単位の社会である「家族」にさえ、彼らは覚悟を共有してもらっていなかった。結果として家族をあそこまで悲しませてしまった。これはもう、無責任と言ってもいいんじゃないか?
なんにせよ、考え得る最善の形で人質が戻ってきたのは喜ばしいことであった。彼らは、性懲りもなくまた行くつもりでいるみたいだけど、今度はちゃんと家族と話し合ってもらいたいものだ。
2004-04-17(土) [長年日記]
■ TrackBackは宣伝媒体に過ぎないのか
イラク人質事件をネタにするだけで5つもTrackBackが来るんだねぇ……と読みに行ってみたら、うち3つはこちらへの言及リンクなし(キミもだよ、友人Y)、論旨もまったくつながりがないというアリサマ。こういうTrackBackはさっくり削除するポリシーにしているんだが(recent_trackback3から消えないのは問題だが)、なんとも嘆かわしい話だ。
特に3つのうち2つは、どう見てもこの日記の読者からのものではない。おおかた、RSS集約サイトで「自己責任」あたりで検索し(リンク元に痕跡アリ)、引っかかったエントリに対してめくら撃ちでもしたんだろう。内容に目を通してさえいない可能性もある。
こうなると、TrackBackはもはや単なる宣伝媒体に落ちぶれてしまっている。referer spamと同レベル。技術がいらない分、referer spamよりタチが悪い。refererに比べてノイズが少ないはずのTrackBackがこの状況では、やはり言及リンクのないTrackBackは基本的に受信しないように制限すべき時期なのか?
それにしても、自分のTrackBackが相手サイトに何をもたらすのか、想像しようともしない/できない人たちが、偉そうに政府批判とかしてるわけで、滑稽な話だよねぇ。
■ 「退避勧告」読めない―成人の4割
成人の4割は「退避勧告」の漢字が読めない、または、読めたとしても意味を理解していないことが明らかになった。
そうかぁ、字が読めないんじゃ、しょうがないなぁ……って、おぃ!
■ ターボリナックスの次期製品に『PowerDVD』バンドル
ずーっと以前、ARMAがMP3エンコーダ同梱ってのを取り上げたことがあった。
オープンソース/フリーソフトウェアだけではイロイロ問題のある部分(今回の場合はもちろんCSSの件)をきちんと回避して、使い物になるソリューションとして提供するというのは、商用ディストロの役割としてもっとクローズアップされてもいいんじゃないかと思う。
◆ smbd [(俺はそんなの全然気にしませんが) 「めくら」とか言うと目くじら立てて突っついてくる人とかいると思いますよ〜]
◆ ただただし [私が書いた言葉は「めくら撃ち」です。不適切な場所で分割しないように:-)]
◆ reno [「『めくら』と『めくじら』…ははァ、たんとではねえ、一字違いだ。」―古典落語「かめもじ」からの抜粋でございました。お..]
◆ smbd [差別用語を載せない(らしい)ATOKの標準辞書で 「めくらうち」→「盲打ち」にならないので差別ではないかと :p #..]
◆ おでん田中@とらっくばっかー [削除されなくてホッとしましたが、今自分のを読み返すとあまりにも子供っぽい文章ですね(^^; お目汚し失礼しましたm(..]
◆ 友人Y [確かにこちらへの言及がなかったのでTrackBackするのは間違っていました。スミマセン。]
2004-04-19(月) [長年日記]
■ tDiary: 明日で3歳
珍しく前日に気づいた(笑)。
実は、この日をターゲットに2.0を出す! という野望があったんだけど、もはやかなわぬ夢だな。それ以前に、1.5.7を出すぞ宣言を出してからかれこれ3ヶ月だよ _| ̄|○ フリーソフトウェアの開発が、作者の実生活にモロ影響を受けるという、典型的な状況だ。
■ ゆびとまのEchoo!
tDiary-theme MLの方には流したけど、ゆびとまが運営するソーシャルネットワーキングサービス「Echoo!」内のウェブログサービス「エコログ」(ややこしい……)で、tDiaryのテーマを使えるようにしたと、ゆびとまの中の人が知らせてくれた。ニュースリリース。……これのことか?
豊富なGPLデザインテンプレートを選択可能
なんか、「Designed by GPL」みたいだ(笑)。企業が提供するサービスでtDiaryのテーマが使えるのは、はてなダイアリーに続いて2番目?
■ 自分の手でネットを“進化”させたい――「はてな」社長の夢
インタビュアが有花たんですよ!(←そこかよ)。
◆ kayakaya [カセグレンという言葉に萌えてしまうよ]
2004-04-22(木) [長年日記]
■ 日記も書けぬほど、忙しいのよ〜♪
……ユーミン?
それはさておき、Googleでヤマトの荷物配達状況や企業の株価などが検索可能にの影響かどうかわからないが、Sleipnirの検索バーから日本語の検索ができなくなってしまった。まぁ、もともとURLエンコードすらしないという大胆な作りなので、今まで使えていたこと自体が奇跡だったわけだが。
たぶんUTF-8がデフォルトになったせいだろう。Search.iniの以下の行を
SearchEngine0_First="http://www.google.com/search?num=50&lr=lang_ja&q="
以下のように修正したらいけた。
SearchEngine0_First="http://www.google.com/search?num=50&ie=Shift_JIS&lr=lang_ja&q="
しっかし、まさか駅探の入り口までGoogleになってしまうとは……。
追記
なんですとー! つーか、いつのまにかSearch.iniも設定画面から修正可能になってたんかい。ぜんぜん知らなかったよ(笑)。わざわざ終了してからエディタで書き換えてたおれっていったい……。
結局、対応策は、下記のいずれか:
- 上記のように「ie=Shift_JIS」を挿入する
- 「エンコード」を「UTF-8」にする
いずれにしても、「Sleipnirオプション」の「検索エンジン」で対話式に設定可能。とほほ。
2004-04-23(金) [長年日記]
■ GoogleとSleipnir
今日の巡回で、Search.iniを直接編集している人を何人も見かけたので、ちょっと安心。
2004-04-24(土) [長年日記]
■ VPNクライアントを入れる
会社支給のVPNクライアントを入れる。以前使っていたルータが非対応だったので使えなかったんだけど、考えてみたらこないだ入れた無線ルータは対応機種だった。会社のネットワークには簡単につながったけど、接続中はルータが乗っ取られてしまって、外部のほかのホストとはいっさい通信ができなくなってしまうのが難点だな(あたりまえ?)。
Linux版もあったので入れようとしたら、このマシンにはCコンパイラが入ってなかったよ……。
■ OpenOffice.org 1.1.0を入れる
これで、会社から送られてきたWordやExcelのファイルを読めるぞ。
■ つまり
自宅で仕事しているわけですが……(泣)。
■ オリンピック予選女子サッカー: 日本 3-0 北朝鮮
くはーっ! あんたらすごいよ! 知ってたけど!
仕事そっちのけで、かぶりつきで見てしまった。素早い的確なプレッシャー、遅いけど正確なパス、豊富な運動量、そしてなんと言ってもひたむきさがいい。応援しようって気になる。
守備重視の戦術だったせいか、澤はあまり攻撃でいい動きができなかったみたいだけど、その分、サイドからの攻撃が光っていたような。前からFW大谷は注目してたんだけど、後半から出てきた丸山のドリブルもすげぇ。しびれた。
いやもー、アテネが楽しみでたまりませんな!
2004-04-25(日) [長年日記]
■ https://www.amazon.co.jp/dp/4488698115
この本を未読の山から取り出したのが、人類が男不要社会への一歩を踏み出した日というのはなかなか感慨深いものがありますな。こっちは、女不要社会から男女混成社会に出てきた男が、右往左往する話だけど。
こういうジェンダーネタをSFが扱おうとすると、ル・グインとかティプトリー、ウィリスみたいに(あと、小谷真理とか!)なんだか重い主題を感じさせる話運びになっちゃうんだが、さすがビジョルドは軽〜くいなしてエンターテイメントに徹してくれる。仕事に追われる合間に、気軽に読むにはうってつけの、良質のスペースオペラ。
■ ハンガリー 3-2 日本
う〜ん……。国内組だけの時に負けちゃうと、「やっぱり海外組を優先するジーコが正しかった」って論調になってしまって、ジーコおろしがうまいこと進まなくなってしまうではないか。困るなぁ(困るのか?)。
2004-04-26(月) [長年日記]
■ 今日も忙しい
どれくらい忙しいかっつーと、エレベータのボタンに向かってIDカードを挿そうとするくらい忙しい。
■ こんなところにカードリーダーが付いていたらヤダ
- エレベータのボタン
- 水洗トイレのレバー
- 弁当箱の蓋
- バスの降車ボタン
- 銭湯のカラン
- (以下思いついたら追記)
ちなみにこれは、あるタスクが複数のステップから構成されている時には、途中に認証プロセスを挟んではいけないという、ユーザインタフェース設計に関する深遠な思考実験なのである……なんて与太を飛ばしてる暇があったらカエレ >おれ
◆ reno [家のテレビのリモコンについてたらすごくいやです。]
◆ anonymous [なぜか、自宅マンションの入口で通勤定期を出してしまうことならあります。]
◆ いまいし [某社では貨物用エレベータ内にIDカード差すとこあります。差さないとボタン押しても無反応です。]
◆ たかはしようすけ [JRの自動改札に京急の定期を入れたこともあったり・・・。しばらく気づかず何度か通そうとしたりあげくの果てには気づいて..]
◆ いまいし [そーいえば某社は非常階段にもIDカードリーダありますね。出るのはカード無しで出れるので、トイレが満席だったときに他の..]
◆ 酔っ払って遅く帰ってきたとき [冷蔵庫と電子レンジ]
2004-04-27(火) [長年日記]
■ こんなところにカードリーダーが付いていたらヤダ(2)
逃避ネタだったのに、けっこうマジレスとか多いし……。
エレベータについてるのは、もはや珍しくないんだねぇ。まぁこれは、何か特別なことをする(モードが変わる)前にカードを要求されるようなので、タスクの途中というわけではなさそう。
トイレのドアにカードというのは驚いたけど、そもそもセキュリティエリア内にトイレを取りこめなかったというビルの設計上の問題か(うちの親会社の新しいオフィスは、ちゃんとセキュリティエリア内にトイレがある)。まぁ、いちおうタスクの最初に現れるのでOK。我慢の限界がきてるときにカードを忘れたら、けっこう頭に来るだろうけど。生死を分けかねない。
「ラブホの入り口」もタスクの最初だから問題ないじゃん(そういう問題か?)。……と思ったが、実はこの前に隠れたステップ(謎)があるはずなので、脱力の度合いはかなり強いだろう。というわけで匿名さん、あなたが大賞です。賞品は出ません。
■ Pentium M Mini-ITXマザー「LV-671」を組み立てる
メモ。やっぱ、最大のネックはケースか。いろいろと苦労しそうだ。Pentium-Mをメインストリームにしてくんないかなー >Intel
■ テスト駆動開発(TDD)が分かると従来の設計手法の問題が見えてくる
従来の考え方と新しい考え方の境界を明らかにして、どの部分を新しくするとどう効果が出るのか説明するというのは、とても難しいことなんである。新しいことを説明しようとすると、過激に全面刷新を迫った方が記事として見栄えがするせいか、これまでのアジャイルとかTDDの推進を訴えるテキストからは、どうしても「ぜんぶ新しくしてしまえ!」という圧力を感じてしまう。旧勢力からすれば抵抗感は大きいし、だから次は、逆方向に過激なことが書かれがちだ。
artonさんみたいに、新旧双方の顔を見て、それぞれの立場で話ができるエンジニアはそうそういるもんじゃないので、今まではどちらかの視点から偏った記事しかなかった。これを読んで、自分の経験を全否定された気分になるベテラン技術者はいないだろう。素直に読めば、筋の通った改善提案に見えるはず。こういう記事が増えないと、なかなか新旧技術者の溝が埋まらないんだ。
◆ arton [ありがとうございます。たださんに「筋の通った改善提案」と言っていただけると素直に嬉しいです。]
2004-04-28(水) [長年日記]
■ malma!blog ブログ
via お笑いパソコン日誌 2004/04/28 AM 9:20
オモロイ。ここまでコンプレックスをさらけだして、隠そうするポーズすらとらないのは、ある意味すごい。きっとかわいそうな過去があるに違いないので、昼休みの息抜きとして読むにとどめよ。
#それはそうと、そろそろblogツール使ってもいい頃じゃない? >ち
■ チェコ 0-1 日本
久保すげー。なんだあのシュートは。久保は年に1、2回調子の山が来るみたいだけど、今がその時やね。
やっぱり、国内組、国外組関係なく、調子のいいヤツを使えばそこそこ強いじゃん。ジーコもやっとわかってきたか? 昨日はアレックスも調子よくて球離れがよかったし、危ない場面は多かったもののディフェンスも意識がずっと高かった。冷や冷やしたけど、なかなか見ごたえのある試合であったよ。
◆ なぎさっち [なんつっても小野が素晴らしかった。稲本も。ボランチのコンディションが安定してることは大切だよね。]
2004-04-29(木) [長年日記]
■ 使いたい時に限って不調なsf.net
% cvs up Cannot access /cvsroot/tdiary/CVSROOT No such file or directory
おまけになんか、不穏なメッセージだし……。
■ ブラウザのホームボタン
風博士 0.1.5リリースの記事にあったコレ。
ホームボタンと新規タブボタンをツールバーから削除
新規タブボタンがなんでなくなったのかは知らんけど(きっと風博士的にはなくても困らないのだろう)、ホームボタンをなくすのは大賛成だ。おれのSleipnirにも、(カスタマイズの結果)ホームボタンはない。
以前書いたように、タブブラウザはセッションを記憶しておくべきだから、常に開いているタブはすべて「ホーム」だ。ボタンひとつでどうにかなるものではない。かつては検索サイトをホームにしておく人が多かったが、ツールバーから検索できる昨今、そんなのに意味はない。結局ホームボタンの存在意義なんてとっくになくなっていたはずなのだ。ああいう盲腸を、ばっさり消してしまうのはいいことだよ。
もっとも、おれのSleipnirのツールバーには、そもそもボタンが5つしかないんだけどね。そのボタンもめったなことでは押さないし……。この「5つ」という数字が、風博士の最新screenshootと同じというのは不思議な偶然だなぁ(内容は微妙に違うんだけど)。
2004-04-30(金) [長年日記]
■ https://www.amazon.co.jp/dp/4844319159
ようやく読んだ。
まず言えることは、『WikiWay』を読んだ人は必ずしも読む必要のある本ではない。内容的にも、構成も、『WikiWay』とかなりかぶっている。ページ数は『WikiWay』よりも格段に少ないのに、なぜか内容が薄くなった感じがしないのが、結城マジックなんだけど……。「さらりと読める」度はかなり高い。
ということで、『WikiWay』の厚さに挫折しちゃった人が再チャレンジしたり、職場やグループにWikiを広めたいと思っている人が布教のために使うのにはうってつけ。
ただ、『WikiWay』と構成が似ているということは、不満な点もまた『WikiWay』と同じということだ。YukiWikiのインストール(それもApacheやPerlを含む)からカスタマイズまでを、あれだけの紙数を費やして説明する必要があるのか。もっと紙数を割くべき場所があるんじゃないか。
Wikiは設置する人の数と、利用する人の数に大きな差がある。インストールガイドは前者のごく少数の人たちにのみ必要な情報だし、それすら、WikiFarmによってスキップ可能だ。Web上にもたっぷり情報がある。つまり、Wikiの利用者全般をターゲット読者にした場合、このインストール解説は読む必要がない人が多数を占めるだろう(個人Wikiが主要ターゲットなら話が別だが)。
一方、Wikiエンジンはツールの表層的な使い方は単純だが、応用範囲が広いから、目に見えないノウハウがすごく多い。最近のトピックだと、「小人さんはいくらたくさんいてもドラスティックな改変をしてくれない問題」とか、「コメント欄の是非問題」とか。コミュニティへの導入や、その後の運営のノウハウもたくさんある(このへんはたぶん次回のWikiばなで?)。
ちょうど、八田さんがWikiを設置したのはいいもののうまく運営できてないなんて話を読んだりして、実はいま、Wiki周辺でもっとも必要とされている技能はこれなんじゃないかと考えているんだが。Wikiは、設置しただけでうまく活用され始めるほど甘いシロモノではないというのはいまや常識。つまり、『ウェブログハンドブック』のWiki版が欲しい時期にあるわけだ。
もっとも、そういう本を出すのは非常に困難だろうとは予想できる。でも、編集者と友好的な関係を築くことにかけては定評のある結城さんなら(笑)、もうちょっと運用寄りに振った本が出せたんじゃないかなー、と思えてしかたがないのである。
■ ブラウザのホームボタン(2)
つーわけで、思い切ってさらに整理してみた。もう、「戻る」と「進む」だけあれば十分。他の3つのうち「更新」「停止」はもう1年以上押してない気がするし、残る「英日翻訳」ボタン(笑)は、Ctrl+Eに割り当ててしまったのでキーボードから実行できる。
「戻る」「進む」も、それぞれ「Alt+←」「Alt+→」やマウスジェスチャばかり使っているんだけど、これらのボタンはアクティブ状態によって現在見ているページの状態(前の/先のページがあるかどうか)を知るのに必要なので、外せないのである。
◆ reno [明日になれば、きっと夢から覚めて…るわけもなさそうですな。]