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ただのにっき


2014-03-01(土) [長年日記]

情報セキュリティシンポジウム道後2014へ行ってきた(3)

[写真]念願の鯛めし

今回宿は道後山の手ホテルにしたんだけど、出張宿にしてはちょっとお高めということもあって広くて清潔で良かった。品もいいし。温泉は内風呂・露天・サウナ各1のあるオーソドックスなタイプだが、せっかくなのでちゃんと外の風呂にも入ろうということで6時に起きて道後温泉本館へ。サービスレベルに応じて4段階くらいの料金設定があるけど、朝飯前にざっと入るつもりで神の湯のみコース。道後のお湯は個人的な好みよりは熱いんだけど、朝イチだから空いていて、のんびり入れて良かった。

[写真]道後温泉本館の外観

その後ホテルに戻って食事をし、また風呂に入ったりしながらグダグダしていたが、そんなことではいかんと思い直してチェックアウト。路面電車で松山市内へ出て、東雲神社へ……しかしこま犬がいなくてがっくり。

[写真]松山城へ登るリフト ここから松山城へ行こうと思っていたものの、そうとうな山道っぽいので挫けそうになったけど、ふと横を見たらロープウェイとリフトが走っていたので乗ることに。料金同じだけどロープウェイかリフトかと言われたら当然リフトでしょ! ……と楽しく乗っていたら途中でロープウェイにぶち抜かれたのだった。そうか、あっちの方が速いのか、そりゃそうだ。

[写真]「石垣を登らないで下さい」という立て看板

お城は塀に直下の道を弓矢で狙う角度に穴が開いていてなかなか楽しい。が、特に城好きというわけではないので天守閣には入らず、周りをぐるっと見て回った程度。すぐ下界へ舞い戻る(もちろんリフトを選択)。

その後、また10分ほど歩いて大街道からちょっと入ったところにある鮮魚旬菜 吉へ。地元の知人に美味しい店を聞いたらここを勧められた。ようやく鯛めしをいただく(冒頭の写真)。うーん、美味かった。ヒラメのひれとアナゴの骨の唐揚げや、タコの酢の物をおまけにつけてくれたりしてサービスもいいし、これはいい店を紹介してもらいました。こういう情報は地元で聞くのがいちばん。

店を出てGoogle Mapsで空港へのルートを調べたら、すぐ近くの三越前にリムジンバスが止まるとわかったので、そこからスムーズに空港へ。これに限らず、今回は行きたい地名をスマホに口頭で伝えるだけで、あとはナビの言いなりになって移動したけどしごくスムーズだった。方向音痴でも無計画な旅ができる、いい時代だよなぁ。

Tags: travel
本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

 [7年前に同じ店に行きました。今も生き残っているようで安心しました。また行きたい店の一つです。宇和島風の鯛めしが最高で..]

ただただし [ちょっと高級感があるのにリーズナブルで、美味しくていい店ですよね。お客さんもひっきりなしでした。]


2014-03-02(日) [長年日記]

川崎 2-2 神戸@等々力陸上競技場

[写真]試合開始前の選手バスを出迎える「バス待ち」

待ちに待った開幕戦*1。氷のように冷たい雨が降る中、完璧な耐寒・耐水装備で観戦したけど、それでも寒かったな。

失点してすぐに同点に追いついて、そのあと逆転してこのまま逃げ切れるか……と思っていたが、終了間際に押し込まれて同点。残念ながら白星発進とはいかなかったものの、内容は良かったんじゃないかなーと思う。

最初「あれ?」と思ったのは、レナトの球離れがすごく良いこと。これまでは毎試合「レナト、ボール持ちすぎ~」と文句をつけていたんだけど、この試合ではそういうことがなかった。これはレナトがパスを安心して出せる相手が増えているのを示しているんじゃないか。実際選手たちの動きには昨年よりバリエーションがあって、パスの出し先が常に複数ある感じ。相手からボールを奪うときのプレスでも、奪ったあとのことまで考えたフォーメーションになってる気がするし、シュートのこぼれ球に詰め寄る機会も増えている。1試合だけで判断するのはあれだけど、感覚的には今年のチーム、けっこう良さそう。

というわけで、今年こそタイトル取ろう! という気にはなれたよ。

[写真]工事が進む等々力陸上競技場

スタジアムの工事は徐々に進んでいて、メインの裏には新しいスタンドとおぼしき構造が。大型クレーンも3台、この雨の中動き回っていた。はやく完成しないかなー。

Tags: frontale

*1 実際は水曜にACLの初戦があったので2戦目。


2014-03-07(金) [長年日記]

DigitalOceanのイメージを出張に合わせて移動する

日曜からまた海外出張で(こんどはアーリントン)、PCは会社のノートを持っていくのだけど、これはあれだね、以前作ったDigitalOceanの環境を活用する絶好のチャンス(仕事は?)。

というわけで、あのときは西海岸にあるSan Francisco 1リージョンで作って寝かせてあったイメージを、New York 2にコピーした。それでいったんDropletを作成して、いろいろアップデートしてから*1イメージを保存してDropletはまた削除。向こうに着いたら必要に応じてDropletを作成すれば良い。

ためしにスマホのLTEテザリング経由でアクセスしてみたけど、ちょっとレスポンスが悪いもののぼちぼち使える。向こうに行けば(そして電波状態が良好なら)もっと良くなるかな。

あと、とくに意味はないけど(ないのかよ)、スマホからDigitalOceanの操作ができるようにDigitalOcean Swimmerを入れておいた。DigitalOceanのAPIキーを取得して入力するだけで、Dropletの作成やらImageの管理やらができる。……けど、おれが使うときはPCの前にいるんだからいらないよなぁこれ。

*1 どう考えてもイメージをコピーする前にやるべき作業である。


2014-03-09(日) [長年日記]

アーリントン出張(1)

[写真]バイソンのステーキ

なんかこんどはアーリントンへ出張だそうで、この職場に移るときには別に英語力は問われなかったはずなんだけどなー。しかし仕事の内容は非公開な上に観光抜きの仕事オンリーなので、何を食べたとかどこに泊まったとかくらいしか書くことがない。

東海岸へは12時間くらいかかるので行きは寝ていかないとつらいよなーと思い、普段は飲まない酒まで飲んだのに寝れなくて、けっきょく夜通し(?)映画3本も観てしまったのであった。


グラビティ

ゼロ・グラビティ 3D & 2D ブルーレイセット(初回限定生産)2枚組 [Blu-ray]
サンドラ・ブロック
ワーナー・ホーム・ビデオ
¥2,414

最初に選んだのがすでに観たヤツというのはどうなんだ。いやでも一番面白そうなのがこれだしなぁ。今回は吹き替えで。あれから例の幻覚のシーンにはサードマン現象という名前がついているのを知ったり、メイキング映像を見たりしていたので、いっそう楽しめたのだった。

永遠の0

永遠の0 Blu-ray通常版
岡田准一
アミューズソフトエンタテインメント
¥3,009

おお、さすがに上映中作品のDVDへはまだリンクできない(←あとから貼った)。大ヒット中ということで観てみた。まぁ、ええ話だとは思うけどストーリーが凡庸。プロットは凡庸でもいいけど、ストーリーはなぁ。ただ、巷で言われているほど特攻隊賛美という印象はなかったかな。あとVFXがやっぱり計算量不足で「ああテクスチャ貼ってますねー」って感じなのが……。

エンダーのゲーム

エンダーのゲーム ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
ハリソン・フォード
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
¥572

この作品はエンダーのチームビルディングが一番面白いのに、そういうシーンはすべて省いてしまって、そのくせ無駄なVFXにばっかり時間を使う、典型的なダメ系ハリウッド映画になってしまっていて残念。出番は少ないながらもピーターがすごく「ピーターっぽかった」のが唯一の救いか。


アイマス劇場版があったらそればっかり5回は観たと思うんだけど、そんな都合の良い話はないのだった。アニプレックスがんばれ。

[写真]店内に飾られているバイソンの首

その日の夕方に現地に着いて(でもまさに今日から夏時間になったばかりだったので日は高い)、とりあえず夕飯くおう、アメリカ来たんだから肉だろうということになり、近くのTed's Montana Grillへ。テッド・ターナー創業のチェーン店。ここでバイソンのぶ厚い肉を食う(冒頭の写真。カメラをホテルに忘れた上に薄暗いのでボケてしまった)。まぁ「ビーフだよ」と言われても違いがわからんとは思うけど、肉々していて美味しかったです(小並感)。

Tags: travel

2014-03-10(月) [長年日記]

アーリントン出張(2)

[写真]ムール貝(一人前、しかも食べかけ)

2日目。今日から仕事。向こうの人に昼食に連れて行ってもらったMussel Bar and Grilleは名前のとおりムール貝が美味しいそうなのでそれを頼んだら、一人分で鍋いっぱい出てきて「うえー」と思ったものの、想像以上に美味しくてぺろりと平らげてしまった(けど多いのは間違いない)。

[写真]Cookie Clockerに出てくるクッキーにそっくり

昨日のTed's Montana Grillにいた店員にCookie Clickerのクッキーばばあそっくりな人がいて笑いをこらえるのに苦労したんだけど、おやつに出てきたクッキーがまさにアレだったのでまた思い出し笑い。こういう文化圏で作られたゲームなんだよなぁ、作者はフランス人らしいけど。

[写真]地ビール?

夜は地元に明るくないメンツでどこに行こうと悩んだが、ワインが飲みたいという意見をうけてGoogle Mapsで検索したら出てきたGrand Cru Wine Bar & Bistroへ。Googleのおかげで見知らぬ土地でも美味しいお店が探せます。といいつつビールも豊富だったのでまずは地ビール。その後つまみを頼みつつワインもあけて、けっこうへべれけになって宿に戻る(ほとんどのメンツは二次会、三次会へ向かったようだが)。

Tags: travel

2014-03-11(火) [長年日記]

アーリントン出張(3)

[写真]ホテルの部屋にあったスタバのドリップ用コーヒー

前日にどんなに酔っ払っても、午前4時にはぱっちり目が覚めるのである(そして午後には死ぬほど眠くなる)。けっこういいお値段する今回のホテルはそれなりに高級感はあるものの、去年のラスベガスみたいにだだっ広くはないし、部屋の設備やアメニティは日本の5000円クラスのビジネスホテルにも劣るわけで、日本の宿泊施設はけっこうすごいよなぁと思う。唯一良かったのは備え付けのコーヒーマシンで、スタバのドリップコーヒーが3杯、毎日無料で飲める。

そういえば、ANAから例の不正ログインの案内が来ていた。JALに続いてすぐにやられるだろうとは思っていたが、まさか海外出張中、マイレージカードを絶賛利用中にくるとはなぁ(笑)。さすがにこのタイミングで暗証番号を変えると逆にトラブルにあいそうなので、帰国してからやろう。簡単にやられるほど単純な番号にはしてないし、大丈夫でしょう。

[写真]Japaneseなんとかというヌードルを頼んだら出てきた焼きうどん的なもの

昼は仕事をしながらだったが、連日明るいうちから飲みすぎ食べすぎでつらいので、今夜は軽く食べる程度にしようということになり、近くのBallston Common Mallに出かけて世界各地のヌードルが食べられる店に。無難そうなパスタに並んで「Japaneseなんちゃら」と書かれたメニューがあって、見た目は焼きそばっぽかったのでチャレンジしてみたら、コシのない焼きうどんのようなそうでないような微妙な食べ物だった……。

Tags: travel

2014-03-12(水) [長年日記]

アーリントン出張(4)

[写真]ラビオリ

続き。今日の昼食はまともにイタリアンレストランにて(Webサイトが見つからない)。ほうれん草を詰めたラビオリを食べたけど、美味しかった。どこに行っても、イタリアンはわりと失敗がない。

[写真]微妙にアレンジが加えられた中華料理の数々

昼ごろから雨が降ったりやんだりという天気になったので、夜はあまり遠出をせずにホテルのすぐそばにあるチャイニーズレストランのチェーン店P.F. Chang's China Bistroへ。麻婆豆腐を頼んだら「厚揚げのチリソース炒め」が出てきて、日本人一同、目を丸くする。他にもいまいちパラりとしてないチャーハンとか、まずくはないんだけど、まぁいろいろ微妙。食べながらみんなで中華を作るには火力が足らんのではないかと推測したり。ビールはサッポロがあった。店員のおっちゃんがバックヤードに消えるたびにどこからか日本語を仕込んできて会話に混ぜてくるという芸(?)を披露してくれたのは楽しかった。

Tags: travel

2014-03-13(木) [長年日記]

アーリントン出張(5)

[写真]タイカレー(ポーク)

相変わらず朝4時には目が覚める。昨日は最高気温が20℃近くあったのに、今朝はなんと一気に氷点下で死ぬほど寒い。……ので、オフィスで仕事の合間にケータリングで昼食というのはむしろありがたかったりして。

仕事は今日で終わったので、夜はほぼ間違いなく美味しい店に行こうということになり、少し土地勘のある同僚の案内でTara Templeへ。日本料理とタイ料理の(別々じゃなくて同じ)店というのはどう考えても地雷っぽい予感しかしないんだけど、両国の料理は混ざることなく提供されていて、どちらもまともだった。そしてなぜかタイカレーを頼む(←まともな日本料理が出てくるわけがないと疑っている)。

Tags: travel

2014-03-14(金) [長年日記]

アーリントン出張(6)

[写真]機内食がカレーだった件

アーリントン最終日の朝食はゆうべのうちにセブンイレブンで買っておいたパンをホテルで食べることにしたのだけど、ヨーグルトにスプーンをつけてもらうのを忘れるという。というかこっちのコンビニでも「スプーンつけて下さい」は通用するのか? まぁ、ヨーグルトはよく振ってから開けると事実上の「飲むヨーグルト」になるという技があるので回避できたんだけど、これが最後の失敗だと良いですね。

[写真] International Airport Dulles

同僚たちはあと一週間、別の仕事でこっちに残るので、帰りは一人旅になる。来るときは気づかなかったけど、ダレス空港ってトップ2に出てきた冥王星手前の宇宙港に似てる(記憶だけで書いているのでぜんぜん似てない可能性もあり)。

帰りのフライトのほうが長時間なので、映画も4、5本観てやろうかと思っていたけど、どうも観たい作品がないので読書をしてすごした。というかいまだに完成していない「Free as in Freedom 2.0」の最終チェックをひたすらしていた。あとちょっと。それから、夕べカレーを食べたのに、機内食にカレーが出てきて笑ってしまった(しかもかみさんからは帰宅後の夕食もカレーと予告されている)。いいのだ、カレーが嫌いな男子なんていないのだし、そもそもカレーは立派な日本食だ。

というわけで、日付変わって15日、無事帰宅。ウォシュレットのある国ってすばらしい(←毎回これを強く思う)。

Tags: travel

2014-03-17(月) [長年日記]

ANAのマイレージ残高をpoints-scraperで(頻繁に)確認する

そういえば、よりによってアメリカ出張中にANAマイレージクラブの不正ログインが発覚して、暗証番号を変えろと言われたわけだけど、さすがに渡米中にそういうことをして何かあったら困るので(なにしろチェックインやらチケットの確認までスマホアプリでやってるし)、帰国後に変更した。

とはいえこの変更自体があんまり意味ないけど(すでに漏れてるという前提で変更するべきだという指摘はもっともではある)、個人情報の漏洩は別にしても、マイレージが盗まれたかどうかは自分で確認できる。頻繁に残高を確認しておけばいいのだ。そんで記憶にないのに残高が減っていたらANAに指摘すればいい。今回の事件、ANAの手落ちは免れないのだから減った分は戻ってくるでしょう。

というわけで、以前公開したpoints-scraper、たしかANAにも対応してたはずと思って実行したらエラーになったので直したのを再公開した。サイトの構造変更に追従できてなかったもよう。

% gem install points-scraper
% points
Commands:
  points ana      # getting current ANA Mileage.
  points help     # show command help.
  points rakuten  # getting current Rakuten Points.
  points tpoint   # getting current T-POINT from T-SITE.
% points ana #最初はIDと暗証番号の入力を促すエディタが立ち上がる
xxxxx #いちおう伏せたけどマイレージ残高

去年からの海外出張のせいでけっこう溜まってた。何に使えばええのやら。ともあれ、この結果を毎日メールするなりなんなりすれば、残高の変化にすぐ気づけるはず。


2014-03-18(火) [長年日記]

OWASP AppSec APAC 2014に参加 (2日目)

日本にやってきたOWASP AppSec APAC 2014、本当は昨日からだけど今日のトレーニングから参加してきた。今日の「Developer Security Training」は明日からのカンファレンスに参加する人は無料で受けられるもので、講師はJim Manico。Webアプリケーションの開発時に留意すべきセキュリティ上のポイントについての解説だった。

まぁ、例によって英語だったわけですが、すばらしく明瞭な発音、意識的かどうかわからないけど少なめの語彙を使っての解説は、日本人にもかなりわかりやすかったと思う*1。先週のアーリントン出張から間がないからおれもまだ英語耳だったというのもあるし。

内容的には網羅的であるがゆえに深い話はなく、それなりに意識的なWebデベロッパーであれば目新しい話はなかったかな。個人的にはセキュリティ啓蒙・教育も仕事上の興味の対象なので、その説明のしかたなんかには得るところがあったけど。スライド上や解説中で最初に出てくる言語がかならずJavaで、ついでPHP、さらには(PythonでもRubyでもなく)Perlが頻繁に出てくるあたり、OWASPのトレーニングがターゲットにしているのがどんな人たちなのか、なんとなく伺えるのも興味深かった。

さて、明日から2日間のカンファレンスなんだけど、どのトラックを聴くかまだ決めてない。やばい。

Tags: security

*1 ただし「multi」を「モータイ」と発音されて(これ自体はなんらおかしくない)、首をひねる日本人多数(笑)。


2014-03-19(水) [長年日記]

OWASP AppSec APAC 2014に参加 (3日目)

[写真]御茶ノ水sola ciry hall

さて、カンファレンスDayの初日。そういえば学生時代は毎日通っていた御茶ノ水もずいぶん久しぶりで、今回の会場であるsola cityができたのも知らなかった。昨日は春一番ですさまじいビル風だったけど、今日は穏やか。日英の講演が2~3トラックという体裁だけど、同時通訳がつくのでいろいろ安心。

Deploying information security management for proper data life-cycle (山口英)

山口さんは大好きなのでこのイベントの目的はほぼこれといっても過言ではない(ので足を悪くされているとのことで心配)。しゃべりはあいかわらずだった……いや、ちょっとおとなしめ? 守るべきはシステムではなくデータだという指摘は、(ビッグデータ云々のご時世を抜きにしても)常に意識していないといけないポイントだなぁ。やたらとhttpsをdisっていたのが気になったけど、質問してくれた人がいたので納得。特にクライアント認証をもっと使おうという点は、とっくに限界にきているパスワード認証に代わる何かとして選択肢に入れておかないとなぁ。

Inside Story of the first SaaS type WAF Service (金床)

金床さんが開発・運用しているWAF、Scutumの話。AVTOKYO2013.5で聴いたのはそのアルゴリズムであるベイジアンネットワークの話だったけど、こっちは運用の話。全体としては「WAF機能の付いたreverse proxy」という理解でOKなので、あとは普通のWebサービス運用という解釈でよさそう。ただ、reverse proxyということで顧客に渡るアクセスがすべてWAF経由のものになるため、いろいろ問題が出そう──IPアドレスが同一になってアクセス解析や犯罪捜査で困るんじゃとか、セッション管理に癖のあるサービスが動かなそう──という疑問が湧いたが質問するチャンスがなく。

その後、展示スペースで質問したら、IPアドレスは別のヘッダでわたっているのでそれを使ってログを取ってもらうようにしているとか、セッション管理がまずいサービスは最初からお断りしているとか教えてもらった(まぁそりゃそうだ)。手軽で空気のように存在を気にしないで済むWAFというのはいいね。

Get Ready for the Next Big Wave of Attacks (Helen Bravo, Sanjay Agnani)

(主にWordpressの)プラグインの脆弱性を狙った攻撃が増えている中、さまざまなCMSのプラグインの対応についてのサーベイ報告。多くのプラグインに脆弱性があること、有料より無料の方に脆弱性が多いこと、報告しても直らないことなど、まぁいろいろつらい感じのデータが出ていた。しかしどうしようもないよなぁ、このあたり。

とはいえ会場にいたタイ人の開発者と名乗る人物から「さっきからDrupalが有料だつってるけど無料だし」みたいなツッコミが入ると「いや本体は無料だけど有料プラグインが多いし……(しどろもどろ)」みたいな対応をしていたので、報告じたいもちょっと割り引いてみる必要があるかもね(笑)。

[写真]今回のイベントのロゴ的な力士絵の顔はめ看板。使ってる人は見なかった(笑)。 OWASP AppSecは日本では初の開催、参加者は400人くらいということでそこそこ大きなイベントなのに、けっこう滞りなく運営されていてすばらしい(WiFiだけはちっともつながらなかったけど)。

昨日の印象にあるようにターゲットはセキュリティの専門家というよりメインストリームにいる開発・運用の人なんじゃないかとは思うけど、その層にちゃんと届いているのかはよくわからない(あまり届いてない気はする)。ただ他のセキュリティ関連イベント(OWASP local chapterとかOWASP Night含む)では見ないような人もおおぜいいたので(数年ぶりに会った旧知の人なんかもいた)、それなりに広い範囲にアピールできてはいるんだろう。

Tags: security

2014-03-20(木) [長年日記]

OWASP AppSec APAC 2014に参加 (4日目)

昨日に引き続きカンファレンスDayにして最終日。けっこう大物日本人の講演が入ってるんだけど、裏でやってる外人さんの講演も面白そうなので悩ましい。たぶん日本人の話は別のイベントでも聴けると思うので、なかなか聴けない人の話を優先で。

Beginning Mobile Security (Jerry Hoff)

わりと概略っぽい発表だったのでそれほど目新しいことはなく。ただ、モバイルアプリのリスクの多くはいまだサーバサイドにあるのだから(OWASP的な観点で)Web技術のセキュリティは引き続き重要だよ、という指摘は重要。技術者はついつい目新しい方に引っ張られてしまうし。あと、やたらとPhoneGapをdisっていた(たぶんブラウザの保護のない領域で安易にHTML+JavaScriptを使っているという視点だと思う)。質問タイムに「LINEがhttpsを使っていないのをどう思うか?」という質問が出て(本当?)、「たいしたコストアップになるわけじゃないし、やらない理由はないね」とさらっと答えていたけど、そうかぁ?

Open Mic

[写真]Open Micの様子

竹迫さんのを聴くかどうか悩んでこっち。松並さんのSecurity Analysis of Specification / design in SONY’s wayは、分析・設計フェーズでのセキュリティ担保をどうするかという話でなかなか興味深かった。つまるところ形式手法的なやり方で設計に穴がないことを証明しようというアプローチで、昨日の山口さんの「守るべきはデータ」という視点をきちっと入れられそうで良い。良いのだけど、いかんせんやり方がExcelワークすぎるので複雑なシステムでは(主に予算が)破綻しそうな気がするのと、アジャイルなプロジェクトと相性が悪そう。本当に形式言語サイドからのアプローチがあったら面白いとは思った。

で、これが時間オーバーしてもまったく終わる気配がなく、主催者もいっさいストップをかけなかったので(ちゃんと仕事してたタイムキーパーが気の毒だった)、昼食とってたら午後のひと枠が聴けなかった。こういうのは困る。

Application Security at DevOps Speed and Portfolio Scale (Dave Wichers)

で、午後ふた枠目は逆にアジャイルにすり寄ろうという提案で、DevOpsの仕事に乗っかって、セキュリティ関連のテストもCIで動かせという話。セキュリティ万全なはずの銀行サイトよりも普通のWebサービスの方が好成績だったりする現状から、Web企業のやり方がよさそうと気づいた……のかな? セキュリティチェックを自動化するためのセンサーの開発などやることはいっぱいあるけど価値はあるよ、と。

Security in an Interconnected and Complex World of Software (Michael Coates)

……で最後の基調講演では「モジラではCIでセキュリティチェックやってるよ」みたいな話題がさらっと出てきて笑ってしまった。まぁ、実際にセキュリティの観点からきちんとテストが書かれているとは限らないけど、Web Drivenな企業なら普通にやってることかも知れない。

[写真]OWASPマグ。1500円なり

OWASPグッズを買うと寄付になるということだったので、マグを。会社で使ってるAmazonのマグが保温性ゼロになってしまったので代わりに使おう。

Tags: security

2014-03-21(金) [長年日記]

ドーラ、人間と同じ薬を処方される

[写真](2ヶ月も前の写真でお茶を濁す)

数日前、ふとドーラの口をあけて見たら歯茎が真っ赤に腫れていて、なんじゃこらということでかみさんに病院に連れて行ってもらった。診断は免疫系の病気で完治はしないとのことで*1、対処療法しかないらしいが、処方された薬をみてびっくり。これ、おれが処方されてるステロイド剤と同じじゃん。

副作用の強い薬を気軽に処方されるのも驚きだが、投薬量も1日でおれが飲んでる量の半分も飲ませるというのもまた驚きだ。だって体重にして1/20しかないのに。そこで心配になって調べてみたら、どうもステロイドの効き方は人間と猫ではかなり違うらしい。長期服用による副作用もほとんどないそうで、猫にはわりと普通に処方されているものらしい。へー、面白いなぁ。

ということで、数日間にわたって投与してみたら、ぶじに腫れは引いた。でもまた出るかも知れないから継続的に観察しないといかんのだねー。まぁ野良猫はいろんな病気を抱えているものだし覚悟はしてるけど、なにしろ本人が痛いとか言ってくれないから困るよなぁ。

Tags: dora

*1 血液検査もなしにこういう診断が下せるものかどうか怪しい気がするのでセカンドオピニオンを求めるべきかも知れない。いずれ。


2014-03-22(土) [長年日記]

ホスピスに転院した父を見舞い

末期癌で入院していた親父が、病院でできることはほぼなくなったこともあって、鶴巻温泉病院にあるホスピスに転院したのはおれがアーリントンに行ってる間のこと。今日になってようやく見舞いに行けた。

ホスピスといっても治療をしないだけで病院ではあるので設備なんかは病院と変わりないのだけど、患者がエレベーターに乗って勝手にどっかにいかないように簡単にはボタン操作ができなくなっていたり、スタッフの服装や物腰から病院っぽさが排除されていたりして興味深い。面白いのが、病院だと有料カードで別料金になっているTVや冷蔵庫の利用が料金に含まれていて、娯楽をケチるという発想をしなくて良くなっている点だ。もう何も我慢しなくていいという雰囲気を作っているのだな。

なんて面白がっているのも親父はもう鎮痛剤漬けでほぼ意識がなく、話しかけても反応がないからで、さすがにもう覚悟も済んだのであとは安らかに逝ってくれと祈るだけという状況にあるからなのだけど。だれもが「理想の死にざまはぽっくりだ」とは言うものだけど現実はなかなかそうはいかないもので、かといって治る見込みもないのに延命治療で生きる屍としてチューブにつなぎとめておくのもかわいそうだし、この宙ぶらりんの状態がなんとも居心地が悪い。だからといって「早く死んでくれ」というのとはちょっと違うし。

調子がいいときはまだ会話が成立することもあるらしいので、これからはもう少し頻繁に見舞わないとなぁ。


2014-03-23(日) [長年日記]

第六ポンプ (ハヤカワ文庫SF)(パオロ バチガルピ)

最近フィクションをあまり読めてなくて、以前から積んであったこれを取り出したもののもたもたしているうちに文庫入りしてしまったという。とほほ。おまけに序盤、最貧民の少年がとんでもない秘密を掴んでしまい、人生の大転機を迎えようか……というところで物語がブツっと切れ、これが短篇集だと気づく始末。

バチガルピの描く世界は基本的にディストピア(ないし超格差社会を最底辺から描いたもの)なので、読んでいてあまり気分のいいものではない。それでも長編は緩急があって救いのある場面もないわけではないのだけど、短編となるとそういうことがないので読んでる最中は常にムカムカしていることになる。登場人物たちは本人に非がないにもかかわらずひどい目に遭いっぱなしだし、たいていは救いのない結末だ。頭ではどれもすばらしい作品だとはわかっていながらも、手放しに喜べない。

というわけで、満足かと聞かれればちょっと躊躇するな。良い読書体験ではあったが、楽しい読書ではなかった。そんなひどい中ではあるものの冒頭の「ポケットの中の法」は悪くなかった。後味が良くないが「砂と灰の人々」(犬の話)も良い。カロリーマン世界(と類似の背景を持つ)のいくつかの話はどれも嫌い(笑)。

第六ポンプ (ハヤカワ文庫SF)
パオロ バチガルピ
早川書房
¥1,078

Tags: sf book

2014-03-28(金) [長年日記]

川崎 1-0 名古屋@等々力陸上競技場

[写真]大きなクレーンが目立つなぁ 開幕戦で「今年のチーム、けっこう良さそう」とか書いたにもかかわらず(ACL含め)ちっとも勝てなくて、ようやく前節のアウェイFC東京戦を0-4バカ勝ちしたフロンターレ、ACLの日程の関係で珍しく金曜の夜にホームへ。

職場を出るのが遅れて序盤は見られなかったものの、あいかわらずチームはいい感じだったと思う。結果的に昨年得点王・大久保による一点でホーム初勝利(しかもチーム通算1000ゴールという記念的得点)。一進一退であんまりスカっとした勝ち方ではなかったものの、この調子で勢いつけて欲しいですなぁ。

等々力緑地はすでに桜がけっこう咲いていて、ライトアップされている樹も。

[写真]等々力緑地の夜桜

Tags: frontale

2014-03-29(土) [長年日記]

ふたたび父の見舞いへ

先日からほとんど間がないが、病院から「そろそろやばいかも」という連絡も来ているそうなので、ふたたび見舞いへ。今日はソロ。

酸素吸入もマスクになってるし、そもそも呼吸が浅くて苦しそうだし、たしかにだいぶ悪くなっている。声をかけても薄目を開けるだけで、聞こえてるんだか聞こえてないんだかよくわからない。あとから弟夫婦と孫たちがやってきたが、あまり変わらず。

ホスピスに入ってから多くの人が一ヶ月以内に亡くなると言われていたが、本当にそうなんだなぁ。こうなると少しでも長生きして下さいとはとうてい思えないわけで、これ以上苦しまずに早く楽になって欲しいと願うばかりだ。ほんとうに苦しそうなんだもん。


2014-03-30(日) [長年日記]

父、他界する

見舞いから帰って疲れたので早めに寝たら、日付が変わったあたりで実家から電話。枕元に置いた携帯に気づかないくらい熟睡していたので、まだ起きていたかみさんが家電を取ってようやく連絡がついた。いわゆる「チチキトク」である。急いで支度をして車に乗り込む。

家から病院まで1時間くらい。深夜だから道は空いていたが、残念ながらぎりぎり間に合わなかった。誰が悪いわけでもないので残念だがしかたがない。まったく苦しまなかったということで、じっさい死に顔も穏やかなのが救い。弟の嫁さんがちょっと泣いたくらいで、肉親の誰も泣いてないのは、悲しむ暇がないというだけでなく、ようやくつらい闘病生活にピリオドを打てたという安堵感の方が強いからだと思う。

というわけで、このあと数日間は淡々と儀式ワークをこなしていくだけだ。敬虔な無神論者にとってはつらく厳しい数日間となるが(しょっぱなの死に水取りからして面食らう)、まぁ心を空にして臨むしかあるまい。長男だし。

真新しい衣服(といっても服に執着のなかった人なのでただのパジャマ)に着替えた親父の亡骸は、あわただしく黒塗りのワゴンに乗せられて、市内の葬儀場へ。いったん自宅へ、という話もあったそうだが、今回はしめやかに家族葬にすることもあり、深夜に近所に騒ぎをおこさせるまでもないということでパス。入院中もとくに帰宅したがることもなかったし、いいんじゃないのという。なにかと執着にはほど遠い親父である。

面会室に安置して、今日はもう遅いのでいったん解散。スムーズにことが運んだように思えたが、すでに夜明け前である。車で帰宅してそのままベッドへ。

で、9時ごろ起きて、また葬儀場へUターン。11時から通夜・葬儀の打ち合わせ。弟と「(親父は倹約家だったので)消費税があがるまえに死んだんじゃないの」なんて軽口をたたいていたが、どうがんばっても明日が通夜、明後日が告別式にしかならないので、ぎりぎりアウトである。それでも僧侶と火葬場の手配ができて、無事この日程でいくことに。

葬儀場の人はさすがにプロなので、いろんな要求を華麗にさばいていい感じのところにおさめてくれる。とはいえ想像したほど安くはならんな、家族葬。僧侶は昔から母方の家とお付き合いのある方なのでいろいろ気やすく聞けるということもあって、こちらもぶっちゃけた感じで進む。驚いたことに親父は自分で戒名や遺影まで用意してあったのだけど、(遺影が妙に若い頃の写真なのは良いとして)戒名はやたらと位の高い字を使ってるとか、そもそも戒名として使える字が少ない素人仕事ということで、坊さんに苦心してもらっていい感じに組み直してもらう。しっかし、ほんの10文字程度の死後の名前に数十万とか正気の沙汰とは思えんよ。自分の遺産がこんな無駄なことに使われたら、おれだったら嘆き悲しむけどなぁ。まぁお袋がこれで満足ならいいんだけどさ、もうあんたの金なんだし。

弟も「(親父が)一人ではかわいそう」とかいって葬儀場に泊まると言い出す。まさか実の弟がこんなに信心深いとは思わなかったよ。死後の世界も天国も、もちろん魂の存在も信じない無神論者としてはあれはもう単なる物体にすぎないのだが、まぁおまえがそれで満足なら好きにしなさい。おれは帰って寝る。


2014-03-31(月) [長年日記]

父の通夜

これから忙しくなるということで前夜にはたっぷりと寝て、さて今日は通夜である。家族葬なので父方と母方の親戚にしか伝えていないが、父方の高齢の叔父は徳島からやってくるというのでそれだけで大騒ぎ。一方、母方の叔父叔母は多いので出席率が高いとそんなに小規模な感じではなくなる。けっきょく生きてる人間だけでも20名近くになってしまった。

夕方の納棺前に会場に着くと、すでに小さな会場には祭壇ができていて、主要な家からの花が並んでいる。葬儀場の人が飛んできて「会社から花が届いているがどこに並べるか」と聞いてくる。どこにも知らせてないのにいったいどこの会社だよと思ったらおれの会社だった。忌引き休暇のために送った情報使って送ってくるとか、ホント空気読めない会社だよなぁ。名義は社長だけどどうせ機械が送ってきてるだけだろう、サイテー。しょうがないので一番すみっこに並べてもらう。

そんなこんなで納棺の時刻になったので、親族だけで執り行う。まず死装束を身につけるんだけど、足袋や脚絆をつけるのに「縦結びにしろ」と言われて苦労した。というか苦労してしまう自分に苦笑した。ボーイスカウトは結びとして不完全な縦結びをするのを、本能的に避けたがるのだよな。最後に頭につける三角のヤツ(幽霊がつけてるアレ)をどうするか、最近は生前の顔つきと変わってしまうのでつけない場合も多いですよと言われたが、満場一致で親父が生きていたら面白がってつけたがるだろうということになる。

死装束をつけるにあたって、親父の手や足を持ち上げたりするのだけど、さすがに1年以上も入院していただけあってほんとに骨ばかり。細くて軽くて、元気なころはおれに似ずわりとしっかりした体型だったのに、いまやおれよりはるかに痩せちゃってねぇ。それでも変にねじまがったり欠損があるわけでもなく、すっきりまっすぐに寝ているだけマシなのだよなぁ。

納棺が無事済んだあたりで、ぼちぼち弔問客が集まり始める。母方の親戚とはあまり交流がないので、おれが結婚した20年前に会ったきりという人も少なくない。こっちもあっちも歳をとっているので、ひとめで誰だかわからなかったりして。ひとりの叔母など、おれを式場の係員だと思っていたそうだ(姿勢が妙に良くてスーツが板についていればそりゃ係員に見えるだろう、これはおれのせいだ)。そんなわけだから通夜というよりは同窓会っぽい雰囲気で、坊さんとも昔話に花が咲いていて湿っぽさはみじんもない。

読経が始まると木魚の音とともに姪たちはソッコーで寝落ちするし、人数が多すぎて会場からはみ出そうになるし、それでも手慣れた係員(本物)のおかげで滞りなく終了。そのまま食事会に雪崩れ込むが、ここもなんだか現代的で、いちおう順番に料理が運ばれてくるもののスタイルとしてはバイキングで、普通に肉も魚も出てくる。急に献杯のあいさつを振られたせいで、なんだか通夜っぽくないあいさつをしてしまったが、別に浮いてない感じ。

そんなわけで和気あいあいとした雰囲気の中、通夜は終了。遠方からきた客を式場に泊めて、うちの夫婦は実家に泊まることに。なにしろ火葬場の予約が朝イチなので、明日の告別式は9時開始なのだ。


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