2001-03-30(金) Mobiler(3)
■ Mobiler
Mobiler 1.0.0公開。けっきょく、名前はそのまんまやんけ……。
■ 遠征計画
明日はアキバに行く予定。Athlon 1GHzくらいを狙っているんだが、まぁ、その時にならないとわかんないな。M/BはAOpenのVIAなものを狙う予定。ディスクは20GBもあればいいんだけど、最近デカいのも安いしなぁ。メモリは256MB。でもDDRなメモリの値段がわかんないので、あんまり高かったらPentium-IIIにひよるかも。
2002-03-30(土) 10269歩
■ カブたすきリレー
さて、3月3日に受けとったたすきだが、やっと次に回せるようになった。ホントは神奈川県内にもう何人か参加表明をしていた人たちがいたらしいのだが、肝心な時に連絡がつかなくなったらしい。フリーなメールアカウントが広まったのはいいけど、使い捨て感覚で使われると困るよな。
というわけで、神奈川はおれ一人になってしまったので次は静岡のseiさん。新富士の西の方だが、沼津まで来てもらった。待ち合わせは沼津I.C.からR246を東へ数km来たとことにあるトイザらス。
朝からとにかく天気がよくて、シャツの上にウィンドブレーカーだけで十分。この季節にこの服装は奇跡だ。昨日の雨で桜はかなり散っていたけど、強い風で道路に落ちている花びらが舞い上がって、桜吹雪の中を走っているような状態が続く。
御殿場以西は花粉がひどかったけど、マスクと薬で装備していたのでセーフ。3時間くらいみてたんだけど2時間で着いてしまった。seiさんも早くに着いていたので、近くのモスで食べながらバイク談義など。二人ともカブとBMWに乗っているので、初対面だが趣味は合う。年齢はだいぶ違うけど(笑)。
こんな調子で知らない人がつながっていくのは面白いな。
■ tDiary: 夏時間
ずんだあんさんやkotakさんが夏時間対応のことを書いているのだけど。
正直言って、夏時間に対応する意味ってある? そのニーズがいまいちよくわからない。いや、自分が夏時間を使っていないからということじゃなくて(仕事相手がオーストラリアにいたりしたので体験はしている)、そんな1時間程度の誤差を厳密にサポートする必要があるのか、という意味で。
@hour_offsetには2通りの意図があって、ひとつは「筆者の環境と異なる時間帯にあるサーバの時差調整」。夏時間が問題になるのはこの機能に着目した場合だろう。厳密に時差を設定すると、夏時間の切り替え時期が来るたびに設定を変更しなければならない。
しかし、もうひとつの機能である「筆者の生活パターンの微調整」を考慮すると、これはどうでも問題になる。たいていの人は間違いなく眠っている時間帯というものがあるはずだから、その時間に日付の切り替えがおきるように@hour_offsetを設定しておけばいいだけだ。夏時間の時もそうでないときも、どちらでも「必ず就寝している時間帯」はあるはずで、一年中通用する@hour_offsetの値を導き出すのは難しい問題ではないはずだ。
というわけで、厳密にいえば問題だけど、人間はもっとファジーな生活をしてるんとちゃうか、というのがおれの意見なんだけど。
もちろん「おれは今現在の日記が書きたいから厳密じゃないと困るんだ!!」って場合にはどうしょもないけどね……。そういう人には「もっとあやふやに生きようよ」としか言えぬ(笑)。
■ tDiary: no_referer
YADAさんが、プライベートアドレスを保存しないルールを書いてくれたので、CVSに入りました。
でも「update.rb」は記録された方が良いと思ってるんだよね。だって、そのリンク元が筆者以外に誰も読んでなくて、しかも筆者が更新直後にリンクをクリックしただけだったら、update.rb以外に記録されないじゃない(笑)。
■ 某ML
みんな我慢強いなぁ……。おれは、いちど口を出すと(自分が)キれちゃいそうだから黙ってるんだけど(笑)。
2003-03-30(日)
■ ZiVEの自動更新スクリプト
引っ越し完了なんて言っていながら、これがまだだった。DDNSの自動更新である。
既存のもの(DiCEとか)を使ってもいいんだけど、そんなに難しくなさそうだったので(認証も普通のBasicだったし)、自作することにした。→zive-update.rb
POSTを送るときにちゃんとContent-Typeを送らないといけなくて、ちょっと手間取った。これをcronで回せばヨイ。もうちょっと整理しないといけないけど、いいや、動いてるし(笑)。
◆ ortensia [自分のスクリプトと比較して勉強させて頂きます。]
2004-03-30(火)
■ iNTERNET magazine 2004年5月号
あ、発売は昨日か。これでtDiaryも、晴れてblogツールの仲間入りですよ(笑)。
つーか、自分でtDiaryのインストール記事を書く日が来ようとは、思わなかったなぁ。今回は、編集さんがきっちり仕事をしてくれて、オリジナルの図表なども入れてくれたので、読みやすくなってると思う(けど、やっぱシェルの使えない環境へのBlogKitインストールは難しいやな)。
他のツールのライター諸氏(のエントリー)にリンクをしておこう。平田さん(MT)、樋口さん(Nucleus)、長嶋さん(blosxom)。忙しくてまだ読んでません(^^;
それはそれとして、essaさんも書いているように、ペーパーメディアとしてW社問題を記事にした点が、今号の注目だと思う。見本誌で見たときは「おぉっ」って思った。
■ 結城浩のWiki入門 ~YukiWikiではじめる みんなで作るWebサイト~(結城 浩)
Wikiの本をどの書棚に置くかは、本屋にとってかなり難しい判断だと思う。「ITセンス」が問われる種類の本だ。というわけで(こないだの宴会で結城さん本人に「買いますよ!」と言ってしまったような記憶もあり)、変な書棚に置いてあったらネタにしてやろうと、行ってきました文教堂新横浜店。
しかし、探せど探せど、見つからない。これではネタにする以前の問題だよなぁ……と、しかたなく店員に聞いたら、奥の方から出してきた。まだ並べてなかったのか……。負けたよ(←?)。
で、買ったはいいけど、いつ読めるのか見当もつきません。とほほ。書評はあとで。
Wikiと言えば、各地(結城浩の日記、あおきにっき、あけてくれ)で話題のRandomNote、おれもshinoさんとこで知ってからちょくちょくいじってたんだけど、これは何か、可能性を感じるね!
以前、検索の活用でWikiは検索が重要と書いたことがあるけど、RandomNoteはWikiとはちょっと違った形で実現したツールだ。WikiNameのような人為的なマークアップではなく、検索でつながりあったあやふやな関連性を持つ情報がひとつのページに集まるのを見るのは、ちょっとした快感だ。これなら「便利な個人向けCMS」みたいな見方はされないいんじゃないか。
■ 雲の上のキスケさん 1 (YOUNG YOUコミックス)(鴨居 まさね)
かみさんが買ってくるので、「Young You」とか「Feel Young」とか「Kiss」をずーっと読んでいる。結婚しないとこういうのに触れることはなかっただろうなぁ。で、みやのさんが「ハチクロ」より「キスケさん」と書いているのを読んで、激しく共感。
人気の「ハチクロ」、確かに面白いことは面白いんだけど、登場人物は一見キャラが立っているようだが、実は同一人物の違った側面をそれぞれが表現しているだけなんじゃないかと思う。それくらい、各自のパーソナル・エリアが重なっている。まるで一人の人間が心のなかでさわいている様子を読んでいるようなのだ。
「キスケさん」の登場人物たちはみんな自分のエリアをちゃんと持っていて、相手のエリアと触れ合ったところでだけインタラクションをしている。各人がちゃんと別々の人物に見えるのである。立ち位置がみんなちゃんと違うから、それぞれに感情移入できて楽しみ方が多彩なのだ。
2008-03-30(日)
■ 川崎 2-0 千葉@等々力競技場
優勝候補にあげられていながらこれまで勝ち星なし、おまけに寒くて雨が降る予報……ということで、今日は客足も鈍く*1、ちょっと遅めに行ったのにちゃんと屋根のある席に座れた。まったく、客は正直だなー。
でも今日は、中盤で華麗にインターセプトして、そのまま執拗に波状攻撃を仕掛けるという、ひさびさにフロンターレらしいサッカーだった。これが、ジュニーニョ、我那覇、黒津を欠き、おまけにフッキは退団、箕輪の復帰もまだ……という状況でだ。まぁ、こういうチャンスで控え組がいい結果を出すというのも、フロンターレらしいんだけど。
もっとも相手は早い時間に10人になっちゃったし、もっと得点できたはず。テセはかなり空回りしてたし、やっぱ攻撃陣が好調にならないと不安は少なくない。
とはいえ、何ヶ月ぶりかでアヴァンテを歌ったよ。ようやくの初勝利、勝ち点3。よかったよかった。
*1 17,000人程度だった。最近2万人超えるのが普通だったのでかなりさびしい。
■ 盗まれた街 (ハヤカワ文庫SF フ 2-2)(ジャック・フィニイ)
SFの古典が映画化かなんかのタイミングで復刊されて、まだ未読だったりするととりあえず買ってみて、失敗したりするわけだけど、これも復刊もの。4回目の映画化に合わせての復刊。まぁ、映画の方は例によってゴニョゴニョだったようだけど*1。
そうは言っても、ジャック・フィニイで失敗するわけがない。50年以上前の作品なのに、ぜんぜん違和感がない。そりゃ登場人物がばかすかタバコを吸うとか、電話に交換手がいるとか、そういう時代的な古さはあるけど、エンターテイメントとしてのテクニックは現代作家にまったく劣らない。
緩急のあるストーリー、(フィニイらしい)叙情的な描写、どこをとっても一級品だ。福島正実の訳がまたすばらしいんだ、これが。こんな名作を読まずにいたなんて、おれはなんて罰当たりなんだろう。
*1 Amazonの評価はそこそこ高いけど信じない方向で。
2009-03-30(月)
■ RubyKaigi'08タンブラーが寿命を迎える
昨年のRuby会議でノベルティにしたタンブラー、会社で使っていたんだけど、水漏れがひどくなってとうとう寿命に。まるで発表者の選考を待っていたかのようである。いや、水漏れは前からあったんだけど。
ノベルティが短命なのはしかたがないとはいえ、一昨年のバッグなんてまだ現役だしなー。せめて2009の本番くらいまでもって欲しかったぜ。
ちなみに後任は、以前かみさんがもらってきたAmazonのステンレス製タンブラーです。またノベルティか!
2010-03-30(火)
■ 「非実在青少年問題」規制反対派はもうちょっと戦略的に動くべきじゃないか
ゆうべ、東京都の「非実在青少年問題」の討論をBSフジ「プライムニュース」でやるというので、こたつに入ってノートPCでTwitterのハッシュタグ#hijitsuzaiと並行して眺めていた。ちなみにおれは、言うまでもなく反対派である。民主主義国家で、権力に表現の自由を売り渡すことほど愚かしい行為はないからだ。
で、BSを見られない人がTwitterだけを読んでいると、TLが猪瀬直樹の揚げ足取りで埋め尽くされており、まるで「規制側」がダメダメな印象だったかも知れないが、実際は猪瀬直樹がほぼ完全に番組を掌握していて、反対派は言いたいことをぜんぜん言わせてもらえていなかった。反対派は明らかな準備不足で、猪瀬の穴だらけの意見にも満足に反論できないわ、こっちの意見は猪瀬に途中で遮られて最後まで言わせてもらえないわ、もうさんざんな感じ。もう一人の児ポ専門の女性はほぼ空気だったので、1対2で人数も優勢だったにもかかわらずである。
2時間枠のTV番組で厳密な話なんてできっこないのに、条例案の細部に立ち入ろうとしちゃダメだろう。規制側はそのあたりをよく理解していて、(細部をごまかしつつ)雰囲気のつかめるフリップを用意してあり、ことあるごとに「表現規制ではない」と繰り返す。予備知識のない視聴者は「ゾーニングならいいじゃん」って気分にさせられる。おまけに猪瀬は、自分に不利な方向に話が向かうと、すぐに割り込んで話題をかっさらう。あの、瞬時に雰囲気をつかんで引っ張り込む能力はすごいね。
反対派は規制側の最大の弱点である「日本は世界的に見ても性犯罪が極端に少ない国」で「性表現が豊かになるにつれて犯罪発生率が下がっている」というポイントを真っ先に指摘して、規制側の立脚点を潰すべきなのに、その話題を持ち出せたのは番組の最後の最後、出演者の締めのコメントの段階。まさかあそこで新しいフリップが出てくるとは思わなかった。手遅れだって。
反対派の2人は、きっと評論とか創作で、じっくり時間をかければいいものを書く/描くんだと思う。でもああいう場で必要なのは、そういう「持久力」じゃなくて「瞬発力」だ。条例に詳しい人よりも、臨機応変に相手の穴を突ける論客を派遣しなきゃいけないのに、そうできなかったのは、単に人材が不足しているだけとは思えないんだよなぁ。なんというか、個々の兵隊に頼るだけで、戦略がない。
反対派は二言目には「条例案を読め」というけど、そんなもの読みたがるヤツなんていないんだよ。規制側がイメージ戦略で来てるのに、のんびり啓蒙活動してる戦局じゃないだろう。こっちもイメージ戦略で対抗しなきゃ、負けちゃうよ。これは負けられない戦争じゃないのかね。
→続き
2011-03-30(水)
■ 「オライリーのebookから空白を除去……」に関する補遺(2) : バイナリパッチによる空白の除去
先日のPDFの空白除去の話にはいくつか興味深い反応があって、(あえてリンクはしないけど)DRMそのものを外してしまう方法がまずあった。実はそれは以前から知っていて、いくつかのPDFビューア(特にオープンソースのもの)ではそもそもDRMを無視してファイルを開くし、その他にもDRM破りのツールはいくつもある。DRMさえ外せれば、たとえばPDF Scissorsなどを使えばインタラクティブに空白を除去できる。興味があれば調べてみるといいだろう。
ただ、自分はDRM破りは最後の手段だと考えているので、他に手があるうちはそっちを選ぶ。DRM破りはいつか違法になるかも知れないし(もうなってるんだっけ?)、それよりも最初からDRMのかかっていない品物が入手できる世の中になるように活動した方がいいと思う*1。ま、このへんは人それぞれで。
一方、面白い手法の紹介もあった。わいえむねっと - 2011/03/30で紹介されているのは、PDFファイルの「CropBox」指定を直接書き換える方法。バイナリパッチだ! これはいいな(笑)。Perlだと何やってるのかすぐに理解できなかったので、ロジックそのままにRuby(もちろん1.9)で書きなおした(写経?):
# left, bottom, right, top OFFSET = [47, 45, -47, -62] print( ARGF.read.force_encoding( 'ASCII-8BIT' ).gsub( %r|(/CropBox\s*\[\s*([^\[]+?)\])| ) do orig, box = $1, $2 offset = OFFSET.dup crop = "/CropBox[#{box.split( /\s+/ ).map{|s| s.to_i + offset.shift}.join(' ')}]" blank = orig.length - crop.length blank > 0 ? crop + ' ' * blank : orig end )
「セキュリティの神話」を上記のOFFSET値で処理したのが下のスクリーンショット(ちょっと字が薄かったので、Kindle上でコントラストをもっとも濃くした状態):
奇数ページと偶数ページでちょっと余白の大きさが違うので、あまりキツキツにはできないけど、まぁこれで十分かもしんない。ファイルサイズも数分の一になるし。余白の自動認識をしているわけではないので設定は何度か試しながらツメないといけないけど、処理が一瞬なので苦にならないね。オライリーのebookは今後はこっちで処理しようかな……あー、いや、メタ情報の問題が残ってるか。ううむ。
*1 先日紹介した方法はスクリーンショットを撮るのと変わらないので、DRM破りではないという認識。
◆ ただただし [追記: メタ情報もパッチで実現する方法: http://sakanaya.kir.jp/ymnet/diary/d/..]
2013-03-30(土)
■ PayPalの本人確認手続きをした
毎月のBOOKSCANへの支払いはPayPalを使っているんだけど*1、数ヶ月ほど前からクレジットカードへの切り替えを勧められるようになった。PayPalでは累積の支払金額上限が10万円になるからという。ただし、PayPalで本人確認手続きをすれば上限はなくなると。ああ、マネーロンダリング対策のアレですか。
そのまま素直にクレジットカードに切り替えればいいものの、試しにその本人確認手続きとやらをやろうと考えたのが運の尽き。というか肝心のPayPalのサイトが登録用のフォームでエラーを吐くというひどい作りで、しばらく何もできずにいたのだった。
で、少し前にちゃんと登録できるようになったという噂を聞いたので、スキャンした運転免許証のJPEGファイルを用意して数日前に再チャレンジ。今回はちゃんとファイルのアップロードができた。手順としてはこんな感じ:
- 身分証明書のスキャン画像ファイルをPayPalの所定フォームからアップロード
- PayPal側で現在の登録情報と身分証明書の内容をチェック
- 一致したら暗証番号の書かれた書留をPayPalが郵送してくる
- 暗証番号をPayPalの所定フォームに入力して完了。
で、ゆうべ不在連絡票が入っていて、その差出人が「凸版印刷」。まさかこれがPayPalだとは思いもしなかったのだが、どうやら日本国内にこの手の拠点がないPayPalが、凸版に委託してやっているらしい。というわけでその書留に印刷されていた暗証番号を入力して無事完了。けっこうスムーズだった。これでPayPalでの支払いにいろいろやきもきしなくてよくなる。
*1 今はクレジットカードが使えるが、当初はPayPalしか使えなかった。
2014-03-30(日)
■ 父、他界する
見舞いから帰って疲れたので早めに寝たら、日付が変わったあたりで実家から電話。枕元に置いた携帯に気づかないくらい熟睡していたので、まだ起きていたかみさんが家電を取ってようやく連絡がついた。いわゆる「チチキトク」である。急いで支度をして車に乗り込む。
家から病院まで1時間くらい。深夜だから道は空いていたが、残念ながらぎりぎり間に合わなかった。誰が悪いわけでもないので残念だがしかたがない。まったく苦しまなかったということで、じっさい死に顔も穏やかなのが救い。弟の嫁さんがちょっと泣いたくらいで、肉親の誰も泣いてないのは、悲しむ暇がないというだけでなく、ようやくつらい闘病生活にピリオドを打てたという安堵感の方が強いからだと思う。
というわけで、このあと数日間は淡々と儀式ワークをこなしていくだけだ。敬虔な無神論者にとってはつらく厳しい数日間となるが(しょっぱなの死に水取りからして面食らう)、まぁ心を空にして臨むしかあるまい。長男だし。
真新しい衣服(といっても服に執着のなかった人なのでただのパジャマ)に着替えた親父の亡骸は、あわただしく黒塗りのワゴンに乗せられて、市内の葬儀場へ。いったん自宅へ、という話もあったそうだが、今回はしめやかに家族葬にすることもあり、深夜に近所に騒ぎをおこさせるまでもないということでパス。入院中もとくに帰宅したがることもなかったし、いいんじゃないのという。なにかと執着にはほど遠い親父である。
面会室に安置して、今日はもう遅いのでいったん解散。スムーズにことが運んだように思えたが、すでに夜明け前である。車で帰宅してそのままベッドへ。
で、9時ごろ起きて、また葬儀場へUターン。11時から通夜・葬儀の打ち合わせ。弟と「(親父は倹約家だったので)消費税があがるまえに死んだんじゃないの」なんて軽口をたたいていたが、どうがんばっても明日が通夜、明後日が告別式にしかならないので、ぎりぎりアウトである。それでも僧侶と火葬場の手配ができて、無事この日程でいくことに。
葬儀場の人はさすがにプロなので、いろんな要求を華麗にさばいていい感じのところにおさめてくれる。とはいえ想像したほど安くはならんな、家族葬。僧侶は昔から母方の家とお付き合いのある方なのでいろいろ気やすく聞けるということもあって、こちらもぶっちゃけた感じで進む。驚いたことに親父は自分で戒名や遺影まで用意してあったのだけど、(遺影が妙に若い頃の写真なのは良いとして)戒名はやたらと位の高い字を使ってるとか、そもそも戒名として使える字が少ない素人仕事ということで、坊さんに苦心してもらっていい感じに組み直してもらう。しっかし、ほんの10文字程度の死後の名前に数十万とか正気の沙汰とは思えんよ。自分の遺産がこんな無駄なことに使われたら、おれだったら嘆き悲しむけどなぁ。まぁお袋がこれで満足ならいいんだけどさ、もうあんたの金なんだし。
弟も「(親父が)一人ではかわいそう」とかいって葬儀場に泊まると言い出す。まさか実の弟がこんなに信心深いとは思わなかったよ。死後の世界も天国も、もちろん魂の存在も信じない無神論者としてはあれはもう単なる物体にすぎないのだが、まぁおまえがそれで満足なら好きにしなさい。おれは帰って寝る。
2016-03-30(水)
■ シンデレラガールズの新譜2枚が最高すぎる
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT ORIGINAL SOUNDTRACK
ことシンデレラガールズのアニメに関してはいっさいの客観性をかなぐり捨てていいことしか言わないことにしているのだが、このサウンドトラックはそういうの抜きにしてもすごい。というかあまりにすごくて値段を再確認してしまったのだけど、これで5000円切るとか安すぎるだろ、コロムビア。ものには適正価格というものがあってだな。
まずジャケットが素敵。アイドルたちの姿のない、あの公園の例のベンチというだけで、このアルバムがサウンドトラックであることが完璧に表現できている。ちゃんと桜の季節に発売ってところまで気が利いてる。開くと蝶番でつながったCD 3枚 + BDA 1枚からなる4枚のディスクがきれいに積み重なっているのも良い。というかこんなパッケージみたことないよ。
付属のブックレットには作曲を担当した田中秀和による譜面まで引用しての全曲コメント、曲作りに際して参考にしたアーティストや楽曲名まで馬鹿正直に書いてあって、「◯◯風」とか「××っぽく」という劇伴への宿命的なリクエストに対する姿勢がよくわかって実に面白いし、田中公平の劇伴論にも通じるところがあって、すごく納得できる。アニメ劇伴界にもう一人、欠かせない「田中」が生まれたってことだ。
さらに監督と音響監督を加えての座談会、これがまた良い。この2人の女性はアニデレを傑作たらしめたもっとも重要な人たちだと思うのだけど、その2人が「10話からキャラクタの心情に寄り添う劇伴をつけるのをやめた」とか「終盤に向かってどんどん音数を減らした」なんて裏話をしているのだから、面白くないわけがない。
という話を踏まえて音楽を聴くと、なるほど記憶にあるよりちょっと派手めな感じを受けるから、また(何十回目かの)アニメを見返したくなる!! それからボーナストラックが大盤振る舞いで、え、このユニットでこの曲!? みたいなミックスがこっそり収録されていたりして、楽しい楽しい。もちろん新曲の「STORY」、まさかあのメインテーマに歌詞がつく、しかも歌っているのはニュージェネ+TPという心憎いユニットだ。もう最高としか言いようがない。もし倍の価格がついてても安いとしか思えない。
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 01 Snow Wings
それから(待望の)新シリーズ「STARLIGHT MASTER」第一弾。デレステ向けの新曲をおさめるシリーズだけど、まだゲームにも登場していない卯月や凛の新しいソロ曲まで入っていて、この3年で成長した2人のことがよくわかるので、デビュー曲と続けて聴きたい。
そしてなんといっても「Snow Wings」がいいよねぇ。ゲームのイベント曲は、短期間になんども繰り返し聴くことになるから強いバイアスがかかるのは間違いないし、ものによっては飽きてしまうこともあるだろう。でもこの曲は飽きないわ。大好き。なんといっても女声ユニゾンの魅力がこれでもかと詰まったサビの高音。それからゲーム版では聴けなかった部分も含めて、シンデレラ曲の中でもトップクラスの気持ちよさがある。このあとさらにすごい「Tulip」も控えてるんだから、STARLIGHT MASTERシリーズは楽しみでしょうがない。
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 01 Snow Wings
日本コロムビア
¥1,305
2017-03-30(木)
■ 「けものフレンズ」が終わっちゃった
今期アニメ最大の話題作「けものフレンズ」が最終回を迎えた。アニメはもっぱらニコ動でみる勢だが、さすがに最終回は地上波でみないとTwitterでネタバレを食らうのは必至だったから、録画して一昨日の朝には観ていた。が、いちおう配信が終わった今日の日記に書く。もうネタバレ書いてもいいだろう。
ニコ動では2話以降有料ということだったから「面白そうならあとから見る」というクラスに置いていたものの、過去にそういう作品をあとから追いかける羽目になったためしはなかった。だから途中から界隈が急に盛り上がってきたときにはびっくりしたけど、すぐに「入園料」を払って追いついた。こんなに次回が楽しみなアニメは「シンデレラガールズ」以来だったなぁ。
多面的に楽しめる作品だったけど、自分が惹かれたのはやっぱり練りに練られたストーリーかなぁ。設定はけっこう穴だらけなのにあまり気にならなかったのは、とにかくストーリーがまっとうで丁寧で緻密だったからだろう。キャラがそれぞれの動機に従って行動していて、制作サイドに都合のいいだけの「駒」がいないから、どのエピソードも全部納得できる。最近、こういう作品は少ないんだ。自分は整合性の取れた話が好きだと思っていたけど、キャラが自律していれば多少の不整合には目をつぶれるという発見ができたのが収穫だ(笑)。
最終回は全員集合のシーンで最高に盛り上がったのはもちろんだけど、個人的に一番好きなのはそのあとの紙飛行機のカット。一話でかばんに折ってもらった紙飛行機を、旅のあいだずーっと大事に持ち歩いていたから少しヨレているんだなぁとか*1、サーバルは火をつけるのにどれだけ勇気を振り絞ったんだろうとか想像すると、ぶわっとくる。こういう、キャラに寄り添った想像が至極自然にできるところがすごく好き。
周辺でとくに目に入ったのはSFクラスタの盛り上がりだけど、個人的にはそこはあまり刺さらなかったかな。というのも、けもフレは子供のころによく読んだ、遺跡探検を題材にした冒険SFをかなり忠実にモチーフとしているようにみえるからだ。
- 異星に降り立った人類の調査隊に古代遺跡が突然めざめる
- 原住民とともに探検し、立ちふさがる危機を人類ならではの知恵で解決
- 最終的に遺跡を建造したのは人類の遠い祖先だと判明する
……みたいなプロットの話は、具体的な作品名が思い出せないくらいに量産されていた記憶がある。たいてい、恥ずかしげもなく人類礼賛的な落とし方をする。
そういえば本来の性質を残して知性化された動物ってモチーフも少なくないけど、最近(といってもだいぶ前)で思い浮かぶのはブリンの「知性化戦争」シリーズで、そういえばこれも人類礼賛だった。あのシリーズでは人類と動物たちの間には厳格な主従関係があったけど、けもフレではヒトと動物は対等で、このへんが彼我の違いっぽくて面白い。おかげでけもフレは安直な人類礼賛に陥らずに済んでいる、のかも。
ちなみに定番だからダメと言いたいわけじゃなく、こういうオーソドックスなオールドファッションSFって、最近ではあまり接する機会がないと思うし、そんな「定番SF」に若い人たちが触れて、喜んでくれるのは嬉しいよ。現代的で何重にもひねった作品もいいけどさ、こういうシンプルに楽しいSFが出てくるのはいいことだ。
ラストシーンにうっすら「つづく」と入れてみたりして二期を匂わす終わり方である一方、直後の発表では明確にそう謳っているわけでもなく、加えて特定配信チャンネルの独占で何かやるような話も出ていてちょっと不穏な感じもあるけど、はてさて、どうなりますやら。こういう作品でチャンネルを絞るのは本当に馬鹿げていると思うので*2、続きは地上波か劇場版という流れだったらいいなぁ。
2020-03-30(月)
■ リモートワーク2日目
昨日は雪が降ったのだけど、今朝になったらほぼ完全に溶けていた。先人たちの知恵によれば、リモートワーク中でもちゃんと着替えて髭を剃り、運動を欠かすことなかれ、とのことだったので、朝のうちにいつもの通勤と同じくらいの歩数を歩くことにした。
といっても今朝は少し寝坊して始業まで30分しかない状態になってしまったので*1、片道15分で行けるところまでいって戻ってくる散歩へ。結論からいうと4000歩しか歩けなかったのだが、ふだんどんだけ歩いて通勤してんのおれ……ってなる。
朝と昼にSkypeで会議があったんだけど、朝はなんとかなんとか会話になったものの、昼は回線品質は悪いわ、うまく接続できないメンバがいるわで、ぜんぜん会話にならず、しかたなくテキストチャットで会議となった。会社指定のSkype for Businessは操作が難しすぎるし、会社のVPNも遅いしで、これで会議を運用するのはムリじゃね?
通勤がないので、仕事が終わったらすぐプライベートに戻れるのは良い。もし東京がロックダウンされたら朝のコーヒーが飲めなくなるというかみさんの訴えをきいて、グランベリーパークまで車を出した。ついでにAFURIのラーメンで夕飯にしたけど、戻ってきたらまだ19:30である。普段だったらぜったいこんな行動できないもんなー、通勤めー。もっとも園内をウロウロしたおかげで目標の6000歩には到達できた。
もっとも通勤中にやっていたPodcastやWebラジオを聴く時間がゼロになってしまうのも困るので(未聴番組がすでに3桁本もある)、寝る前の1時間をそれにあてることにした。これでも足りないんだよなぁ。なにしろいつもの通勤時間は往復で3時間もあるからねぇ。
*1 通勤がないのでフレックスは使わず、普通に定時から定時まで働く。
◆ しんちゃん [私に感謝しなさい。 私のおかげで晴れたんだから(笑)]
◆ ただただし [そうか。バイクに乗らずにいれくれたんだね!! ありがと〜(笑)]
◆ どかにゃ [今日は早朝からバイクに乗っていたのかな? 今頃天気が良くなってきてるし・・・(^^]