2009-08-01(土) [長年日記]
■ 川崎 2-1 東京@等々力競技場
水曜の奇跡の逆転劇を生で見られなかったので、「今日も勝たなかったら承知しねーぞ」という気分で臨んだわけだが(理不尽な要求である)、ちゃんと勝ってくれました! またロスタイムに!
もー、ハラハラして心臓に悪いわー。
今日はローソンが冠スポンサーだったので、写真はからあげくん。 調理済みのくせに妙に活きがよくて、やたらとポーズをとっていた。
2009-08-03(月) [長年日記]
■ TweetDeckを入れてみた
Wassrのまったり具合が好きなので、Twitterは@があったときくらいしか見ないのだが、さすがにそれは(職業的な意味でも)よろしくないかな……と思い、もうちょっと現代的なクライアントを導入することにした。目的は、followersをグループ分けすること。まぁ、アレとコレとソレに加えて、wassr2twitterで送り込んでるWassrのログが表示できればいいだろう。
Windowsで使える高機能クライアントといえばTweenとTweetDeckだろうか? 両者を天秤にかけ、今回はTweetDeckを選択*1。TweetDeckは複数のPCやiPhoneでも同じ設定を同期できるというのがいい。職場、自宅、モバイル、iPhoneと、4ヶ所で使うから。
あとはもう、followersのリストをみながら、がしがしとグループ分けをして、ずらりと並べた。うーん、全画面化(かつNarrow columns指定)しても全部表示できない……。
しかしなんだ。こうやって分けてみても、一番流速の速いグループ*2は追いかけられないね。困ったもんだ(笑)。
2009-08-04(火) [長年日記]
■ tDiary: 2.2.2および2.3.3リリース
ぶっちゃけ、Amazon対応リリースです。2.2.2は他にもあちこち直してあるけど(なにしろ前回のリリースは1年以上前の話である)。
8月15日までにアップデートしないと、Amazonプラグインが使えなくなるので、よろしくお願いします。リリースが遅くなってごめんなさい。
2009-08-05(水) [長年日記]
■ 今ごろ日蝕の話
先日の皆既日蝕は、どうせ雨だとわかっていたのでたいした準備もせず、帰宅してからYouTubeでNHKが流した映像を見た程度だったんだけど、夕べ配信された惑星協会のメルマガの方でうっかり(?)感動してしまったよ。ちょっと引用:
そのうち、その見えない月は38万kmの彼方にあるのだという気持ちがムクムクと頭を擡げてきて、じっとそれが存在しているはずの位置に目を凝らしているのでした。私の両眼と月との間にある距離に比べて、あの太陽を「食べている」月は何と小さいのだろう。直径わずか3500 km。底面直径の100倍以上の高さを持つ、実に細長い円錐の影が、あの位置からこちらに向かって、今の瞬間に伸びてきている。しかもその影をつくりだしているもとの光は、1億5000万kmも向こうにある。この円錐現象の巨大なスケールを頭で描きながら、その細く長大な宇宙の円錐の先端に自分がいる――私は茫然とした気分で立ち尽くしていました。
おなじみ的川泰宣さんのエッセイ。無機質な数字を並べ立てた上で、それでもちゃんと感動できる。これが科学的態度ってもんだよなぁぁ。ほんと、的川さんはいいもの書くわ。
ところで、日蝕といえば的川さんと同じく小笠原沖で観測してきた(ふ)さんのレポートが充実していて素晴らしいのだけれども、中でもパラボラマニア的に重要なのが国立天文台VERA小笠原局のくだりである。おいそれと行けない小笠原の、20m電波望遠鏡の貴重な動く映像! しかもけっこう速いんだこれが!
2009-08-08(土) [長年日記]
■ WikiばなVol.7でLTしてきた
ほぼ2年ぶりの開催になる第7回Wikiばなに参加してきた。今回はLTでの発表に加えて、スタッフとしてtsudaり(Twitterでの中継)を担当。
ふらふらして落ち着きなくて、練習不足からくる自信のなさがありありと見えてますな。客席見てないし。
実は、よくよく考えてみると正当なLTは初めてなんである。何年か前に5分枠でtDiaryの発表をしたことはあるけどLTじゃなかったし、昨年のRejectKaigiは2、3分だし。おまけにタイムテーブルを見ればわかるように、今回の発表者はどうみても反則としか思えないような顔ぶれなので、ちゃんと仕込まないといけない、でも練習とかしてる時間はないし。
というわけで今回は、少なくとも時間だけは絶妙な感じでやるためにプレゼン資料を5分ちょうどの動画で作成する作戦にした。この戦法自体は何回か前のLLイベントでトライされているので新規性はないけど、なんといっても終了と同時にドラが鳴るという、LT最大のカタルシスが得られる見栄えのよい手法である*1。あとは動画にあわせてしゃべればいいだけなので楽だ(←すごいウソ)。
とは言え、Premiere Elements 4を使いこなしているとは言いがたいので、思いのほか苦労してしまった。もっとニコ動でいろいろ発表しておけば良かったよ……。今回はおかげでズームとパンのテクニックを身につけることができた。まさかのスキルアップ。ただ、H.264でエンコードしたら空白を詰められてしまうというアクシデントがあったので、AVIのままで使った。ffmpegのスキルが足らなすぎる。プレゼン資料が1GBとかありえんわ。ただ、ノルマのアイマスネタを3本も入れられたので良し。
内容は見てのとおり、ウケ狙いの小ネタ(しかもまた小人さんネタ)だが、実は結論のあたりは本業のWebコンサルティングとからんでいたりするので、わりとマジだったりする。普段はスーツモードでこういう話をしてるわけです。
もっとも、理想的なUIは増井さんの発表にあったようなシームレスな編集機能なんだよね。あれなら小人さんのモチベーションを保ったまま(機械的な)spamを排除できるわけで、増井さんさすがとしか言いようがない。
ちなみに「これをアンチパターンネタとして披露しよう」と思いついたのは発表の10分前(ぉ
tsudaりは、@wikibanaになりすまして@takahashimと30~40分で交代しながらというフォーメーションだったんだけど、それでも終わったあと1時間くらい虚脱するほど疲れた。その場で文章にまとめるのもそうとう難しいし。あれを一人でやる本家津田さんはほんとにすごいね。
おまけにLTの途中で投稿制限を喰らったりして(これを見越して一回の投稿を長めにして回数を減らす工夫はしていたのだがそれでもダメだった)、テクニック的にもなかなかハードルが高い。
全体としては、バックグラウンドのかなり違う人たちが集まって、話す内容もなかりバリエーションに富んでいるのに、それでいて対象にブレがないのでまとまりのある非常に良いイベントだったと思う。IT系イベントだとあまりバラつきのある人は集まらないので、まとまりがあるのは当然なんだけど、ITから建築までの顔ぶれでカオスにならないというのは実に面白い。
ただ、アレグザンダーを追求するとスピリチュアル方向に落ちる危険があるので、そこは客観的に眺めておきたいと感じた。Ruby会議でも「愛」とかキモいという指摘があったが、今回の主題も「いきいき」とか「生命構造」とか、一歩間違えるとヤバい単語が頻出している。
そのためには、ちゃんと学究的にアレグザンダーを総括する活動が必要だ。アレグザンダーから出発して、パターン、Wiki、XPと3つに分岐した思想を、もう一度(スピリチュアル抜きで)まとめ直す人が欲しい。おれは、それがetoさんなんじゃないかと考えているわけだけど(写真はサイン会中のetoさん)。
*1 ちなみに「LTは時間内で終われば良い」と考えている人がいるようだが、それは断じて違う。LTは終了と同時(もしくは終了直前)にドラが鳴るのがもっとも美しいのであって、何秒も(時には何十秒も)余らせてドラ娘の出番をなくすなどもってのほかである。あと、話が盛り上がりきったところであえて時間切れにして「続きは懇親会で」というのは高等テクなので、素人にはオススメできない。
2009-08-12(水) [長年日記]
■ 普通の海外旅行に組み込めそうなパラボラアンテナを探す
秋から冬のどこかで、旅行に行こうと考えているんだけど、もし海外に行くなら土地土地のパラボラアンテナが見たいよねぇ……と(おれが)希望したので、どこのアンテナなら旅行に組み込めそうか調べてみた。
アメリカ合衆国
北米のアンテナで一番見たいのはやはりVLA。25mアンテナがたくさん林立する眺めはさぞかし絶景だろう。「コンタクト」こっごもできるし。でも、アリゾナ砂漠の真ん中なんだよなぁ。交通の便はそうとう悪そう。
少し(?)東へ向かうとDSN Goldstone局がある。ここも魅力的だけど、さらに田舎……というか、デスバレーの南かよ。そんなにも田舎に作らなくてもいいじゃんねぇ。
オーストラリア
オーストラリアはなんといってもParkes。ちょうどアポロ11号の月面着陸から40周年なので、その模様を中継したこのアンテナを見に行くには絶好のタイミングだ。オーストラリアの南東には、他にキャンベラのDSNなんかもあるので、いっしょに回れたらお得な感じ。
ただ、ここもだいぶ田舎なんだよねぇ。
スペイン
実はスペインにはけっこうアンテナがある。目玉はマドリッドのDSNだが、マドリッド中心からはかなり離れた山中か? 他にも南部には30m級もあるけど、こっちもだいぶ山奥っぽいなぁ。
英国
ヨーロッパなら、イギリスに渡ってLovell Telescope 76mの独特な形状を目に焼き付けておきたいところ。いつなくなるかわからんし。地図で見る限り、田舎には違いないけど、それほど人里離れているわけでもなさそう。鉄道(?)がそばを通っているので、けっこうアクセスいいのかな?
うーむ、どこもハードル高そうだなぁ。そりゃ、この狭い日本でさえ、なかなかたどりつけないような場所にあるのが普通だし、土地が余ってる国だったら、人里離れた場所に作るよねぇ。
それより、最大のネックはガイド抜きで大丈夫なのかという点だったりする(笑)。思えばすばる見学がなんとかなったのは、日本の施設で日本人のガイドがついていてくれたからだもんなー。ここが一番ハードル高いよ。
なお、利用した地図は自作の世界のパラボラアンテナでした。
◆ ただただし [写真のキャプションを頼りに探してみました。 ドイツ南部のRaistingという町にあるErdfunkstelleとい..]
◆ ただただし [ちなみにレトロなんてとんでもなくて、あのデザインはかなり新しいと思います。]
◆ takayama [偶然見付けたのですが、これっぽくないですか。 http://www.panoramio.com/photo/6144..]
◆ yuichiroh [オランダの風車を思わせるような胴体部分がボテッとしたプロポーションだし、お皿も分厚いので、レトロなアンテナだと思い込..]
◆ ただただし [> takayama タイトルがRaistingなので、まさにそれです。 > yuichiroh ディッシュが分..]
◆ zunda [Ammerseeの近くなんですね!あんなところにあったのかあ。この湖の東側のAndechsというところの修道院は自家..]
2009-08-13(木) [長年日記]
■ 「Wassr→Twitter」をやめて「Twitter→Wassr」にしてみた
いわゆる「ミニブログ」はWassrとTwitterを使っているんだけど、メインはWassrで、Wassrでのつぶやきはtwitterfeedを使ってTwitterにも流していた。この日記のfeedも同様にTwitterに流している。
もっともこのやり方には不都合があって、
- twitterfeedの巡回頻度が最短でも30分に1回。これだとタイミングがかなりずれる
- Wassrには非公開な人がけっこういるのに、そういう人との会話(もちろんおれの側だけ)が流れてしまう
ということで、ちょっとツールをでっちあげて、この流れを逆にした。これで、
- 自分でcronを回せるので、頻度は自在。現在は5分にしているけど、もうちょっと短くしてもいいかも
- Twitterでの会話は「@」が含まれているかどうかで判別できるので、Wassr転送時には除外すればよい
TweetDeckのおかげでTwitterの流れも追いやすくなったし、なんといってもiPhone用クライアントが豊富なTwitterの方がポストはしやすいので*1、このやり方がストレスなくていいのではないかと予想。しばらくこれで運用してみる。
*1 Wassrは軽量なクライアントがなかなか登場しないし、Web版は妙に重いので、iPhoneでの利用がけっこう厳しい。
2009-08-14(金) [長年日記]
■ tDiaryのTwitterアカウントを取った
- @machu: そういえば @tdiary はないのね。
- (ごにょごにょ)
- @kayakaya: @machu @tdiary ってアカウントだけ確保されてない? 今見ましたけど(汗)。
- @machu: @kayakaya あ、ほんとですね。勘違い…。
勘違いじゃありません。指摘されて慌てて取った(→@tDiary)。ひどい詐欺だ(^^;
最近、SourceForge.netに同名のプロジェクトがあることが発覚したので、こういうものは先に取っておかないとヤバいよねぇ。もっとも、使い道は考えてないわけだが。WassrのtDiaryチャンネルの方がよっぽど活発だしなぁ。
2009-08-15(土) [長年日記]
■ 車載マウントに横揺れ防止の仕掛けを入れ……てる
車載クラスタの@jyakouセンパイが最近バイクも始めたので、その新作動画を見ていたら、Xactiの横揺れ防止に簡単な仕掛けを入れていた。
実はおれも、何らかの横揺れ防止策は入れないといけないと考えていて、よく揺れるXactiの「頭」をどこに固定するか悩んでいたのだ。やるならできるだけ効果の高い場所にがっちり固定したいし。それが、こんな簡単なのでいいわけ?
というわけで、やってみればいいだけの話なので、ホームセンターで金具を買ってきた。こんな感じなら十分だろう。
問題は、Xacti CA8の「頭」にはストラップホールなんてないので、どうやって固定するのかという課題は何も解決していないという点なんだな(笑)。クランプのようなもので挟むにしても、液晶のヒンジがあるからスペースがほとんどないし。一番確実なのは、固定用の金具を瞬間接着剤でくっつけちゃうというものなんだが……それをやると、完璧に車載専用カメラになってしまうというのがなぁ……。今でさえ、毛むくじゃらで怪しさ満点なのに。
といいつつ、たぶん数日中には接着剤が登場してる気がするけどね。
◆ Marlowe [Xactiにワイコンの組み合わせの人が北海道に沢山いましたよ。]
◆ hs [カメラの上を通すようにL字金具の左の穴と右の穴にゴムバンドを留めて引っ張るというのはどうでしょう? 右側はまず金具の..]
◆ ただただし [>Marlowe バイクの動画でワイコンは見てると酔う可能性があるのでちょっと慎重かな、おれは……。試してみたいけど..]
◆ Marlowe [そういえば、Xacti3台積んでるKawasakiな人はワイコン付けてなかったかも。]
◆ ただただし [3台ってwww]
◆ hs [車載中は開くことは無いと思い込んでました。 そうすろと、液晶側の端にフックにをつけてワンタッチで外せるようにすると..]
2009-08-18(火) [長年日記]
■ SFマガジンの購読をやめることにした(SFひと休み計画)
SFマガジンの神林長平と山本弘の連載が立て続けに終わったので、ちょうどいいからしばらく前から考えていた計画を実行に移すことにした。SFをひと休みする計画。
なんとなく、SFに対する情熱が冷めていることに気づいてはいたのだ。たぶんそれに気づくきっかけは、ハヤカワ文庫がトールサイズになった時だと思う。あれを聞いて腹を立て、「そっちがその気なら買わないよ」なんて考える時点で、相当情熱を失っているのは間違いない。以前だったら「しょーがねーなー」と言いつつも買い続けていただろうし。
もっとも、前兆は2年前のSF大会にあったような気がする。インターネットのおかげで、趣味にはコミュニティ活動がかなり密接に関わるようになっているけど、SFファンダムの雰囲気にはどうにもなじめそうに感じられなかった。スタッフとして参加しておいてそれはねーだろうと思わなくもないが、そう感じてしまったのだから仕方がない。
というわけで、しばらくSFから遠ざかってみようかなと思う次第。まずはSFマガジンの購読をストップ。たしかちょうど300号から読んでいるから、343冊の付き合いに終止符を打つことになる。あとはデスク脇に未読の単行本が積みあがっているので、これを消化したら新刊本もあまり買わない方向で。
浮いた時間で技術書を読んだり、プログラミングができるようになるといいなぁ……。
ところで、かみさんにSFマガジンを買うのをやめると伝えたところ、
- かみさん
- えっ、(早川書房が)潰れちゃう!
- おれ
- おれが買わなくなっただけで潰れるわけないだろう(笑)。『買ったら潰れる』ならわかるけど
- かみさん
- あ、そっか
- おれ
- 納得すんなー!
◆ こ~りん [てことは、ひと休みが終わったら、潰れるのか なんてこった!!(買ってないけど)]
2009-08-20(木) [長年日記]
■ SugarSyncを使ってみた
知人に薦められて、SugarSyncを使ってみた。まぁ、早い話がDropBoxの真似っこサービスみたいだけど、後発だけあっていろいろ工夫が加えられている。
WindowsではExplorerを拡張する形で実装されているのはDropBoxと同じだが、複数ホストとの同期用のBriefcaseフォルダや、iPhoneなどで撮った写真をアップロードしておくMobilePhotoフォルダなど、用途別のフォルダがあらかじめ準備されている。他にも、特定ホストどうしでのみ共有されるフォルダとか、Web上にのみ存在するアーカイブフォルダなど、ディスク容量の異なるホストが混在する状況でもうまく使えるような工夫がある。
特にiPhone専用アプリで、撮った写真が即時アップロードできるのはいい。Eye-Fiみたい。E-mailで送ると800x600になっちゃうけど(MMSだと1024x768)、SugarSyncなら1600x1200のまま送れるし、すぐバックアップが取れて、しかも同期環境がなくてもPC上ですぐ見られる。これのためだけに使う価値がある。
……と、ここまで読んで興味を持った人はこのリンクをたどって登録してみるといいと思うよ!(笑)*1
もっとも、DropBoxの極端なほどの単純さに比べると機能が多すぎて、正直なところ使い方がよくわからない面もある。iPhoneアプリに付属してるゲーム仕立てのチュートリアルも、まだ全部クリアできてない。もうちょっと機能を整理して、目に見えるパーツを減らした方がいいんじゃないかな。現時点では、iPhoneを持ってない人に薦めるならDropBoxか。
というわけで、DropBoxにも興味を持った人はこのリンクをたどって(ry
*1 ようするにDropBoxと同じく、人を紹介すると容量が増えるのである。
2009-08-22(土) [長年日記]
■ Ruby 逆引きレシピ すぐに美味しいサンプル&テクニック 232 (PROGRAMMER’S RECIPE)(島田 浩二)
著者の(ひとり)、島田さんから献本していただいた。ありがとうございます。
『レシピブック』と比較されることが多いようなので、ちらちらと見比べながらのんびり読んでいたら*1、Ruby札幌のトークショーがUstされると聞いて、慌てて読了した。ショー開始の5分前のことであった(笑)。
『レシピブック』が文法のおさらいから入っているのに対して、本書はいきなりgemのインストールとかirbのカスタマイズから入っていて、そこからして相当スタンスが違う。『レシピブック』が魚のさばき方や野菜の切り方という基本技術を押さえるのに対して、こっちは道具を揃えるところから始まってる感じ。その上で、文法みたいな部分はばっさり切って、ひたすら実用を目指す。なるほど、たしかにこれは、比べたくなる。
同じネタもけっこう入っているんだけど、ニュアンスが違うんだよね。なんというか、ひどい例えだけど、『レシピブック』は「今日はいわしの良いのが入ったから何か作ろう」、本書は「彼女がウチに来ることになったから料理でもてなしたいけどどうしよう!」って感じ?
ニッチすぎて「誰が使うんだこりゃ」的なレシピもあるけど、それとてどこかで誰かの役に立つことがありそうで、なかなか面白い切り口のレシピ本だと思った。
あと、#047におれの書いたライブラリ(?)が入ってて吹いた。あれの大元のコードを書いたのは2001年11月だよ。長生きだなー。
Ruby 逆引きレシピ すぐに美味しいサンプル&テクニック 232 (PROGRAMMER’S RECIPE)
翔泳社
¥3,080
Rubyレシピブック 第2版 268の技
ソフトバンク クリエイティブ
¥395
9784863540224
*1 残念ながらるびきち本はまだ持ってないのだが。
2009-08-23(日) [長年日記]
■ お台場ガンダムを見てきた
連邦軍のモビルスーツ、特にRX-78はカッコ悪いので好きではない。ジオン軍のはあんなにイカスのに、同時代のデザインがなんでああなるのかねぇ。連邦軍はもっとマシなデザイナを雇えばいいのに。
……とは言うものの、このガンダムは見ておかないと一生後悔しそうな気がしたので、ちょうど午前中に都内でRubyKaigi会議があったので帰りに寄ってみた。とにかくもう大変な人出で、ゆりかもめの台場駅で大半の乗客が降りるもんだから、駅名を「ガンダム前駅」に変えるべきだと思った。客層も老若男女(老少なめ)で実にバリエーションに富んでいる。
実物はたしかに大きいんだけど、だいたい想像通りのサイズかなぁ。日ごろから64mとか45mとか34mとかの構造物を見慣れているので、わりとふつー。それでもまぁ、最初の感想は「でけー」だったけれども。なんつーかもう、笑うしかない。なんでこれ、こないだの地震で倒れなかったの。
人々の視線の向きや、どことなく畏怖を感じている風なところが、大仏や大船観音と同じだった。そうか、これって現代の宗教かもね。信者のみなさんは手を合わせる代わりに黙々とシャッターを押してるわけだけど。
そんな風にみんな上ばかり見ているせいか、これに気づく人はほとんどいなかったように思うのだが、これってガンダムの足型だよね? なんの説明書きもなかったけど。
「こんなに細部にこだわってるのに、台無しだよねー」と、隣で写真撮ってた女の子たちが言っていた、左肩のオリンピック招致デカール。まったく仰るとおり。偉くなってこういうバカなことを言い出す、空気の読めない大人になっちゃだめよ。
そのくせ、道々にあるポスターや案内表示にはこのロゴを描いていないのだから、手落ちもいいところである。
他の部分は本当に芸が細かいというか、これでもかってほど「CAUTION」のステッカーが貼ってあるあたりがいかにも連邦軍っぽくて面白かったり。
ともあれ、実に楽しかった。こういうのを本気で作っちゃう上に、大喜びで見物に集まっちゃう、そんな日本に生まれてよかった! お前ら本当に莫迦だな!!(笑)
■ 川崎 2-0 山形@等々力競技場
ガンダム見物のあとは武蔵小杉に移動してサッカー観戦。台場駅は気が遠くなるような行列だったけど、東京テレポートまで歩いてりんかい線に乗ったらガラガラだった。東急を乗り継ぐと武蔵小杉まであっという間。
それにしても、フロンターレは相手チームに優しすぎると思うんだ。公園に山形のマスコットのアトラクションが置いてあるのを見たときは唖然としたぞ(笑)。まぁいいけどね。
おまけに今日は、ドールバナナから太っ腹!、来場者全員にバナナひと房(一本でなくひと房)プレゼントというイベントが。おかげで売店でなにも買わずにバナナ食べてたよ(いいのかそれで)。
試合はおおむね圧倒的というか、山形のGKが優秀でなければ大虐殺だったという展開。森がいないサイドがちょっと手薄だったけど、久しぶりに安心してみていられた。でも、鹿島も勝ってるんだよなぁ。ちっとも差が縮まらないねぇ。
2009-08-28(金) [長年日記]
■ 久しぶりにCDを買うなど
いや、アイマス以外のCDって意味だけど。もっとも、どれもニコ動がきっかけなのは違いない。
Hatsune Miku Orchestra
SPACE SHOWER MUSIC
¥705
実はVocaloid曲の歌詞を聴き取るのがすごく苦手で、ごく一部の手練の調律師の作品を除くと歌詞職人がいないとどうにもわけがわからない。特にミクの声は苦手なんだけど、「初音ミクオーケストラ」シリーズのミクは歌手というより楽器に徹しているせいか、歌詞が聴き取れなくても気にならない。
まぁそれ以前に、言うまでもなく世代的にど真ん中というのが一番効いてるんだけど。VocaloidによるYMOのカバーなんて最高ジャナイデスカ。
以前からニコ動から落としてきた音源をiPodに入れていたけど、このたびめでたくCDになったので買ってみた。やっぱ古めの曲がいいね。「東風」とか。
このCDは作者からYMOに直接手渡しされたという逸話もあって、オリジナルに認知されたCGMとしても良い事例。最近は、ニコマス界隈だと田中公平の「ぴっかりPは凄い」発言やオフィシャルサイトで紹介されてシラカワPがビビった件なんかもあって、アーティスト同士の間に立ちはだかるのは著作権だけという状況がよくあって、なんだか面白い時代が近づいているような気がするね。
B01M2AZQ7Q わかむらPの『ロボットハニー』で「いいな」と思っていたんだけど、そのわかむらPと同じくらい大好きな(笑)男坂Pによるパロディ(オマージュ?)を見て欲しい度が高まってしまったので買ってみた。アルバムは2枚出ているんだけど、Twitterで聞いたら2ndを推す声が多かったので(といっても約2名)、こちらを。「ロボットハニー」も入ってるし。
予想以上にバリエーションに富んだ曲が入っていて面白かった。とはいえ、最近は音楽のジャンルが細分化しすぎていて、どの曲がどのジャンルなのかよくわかんないけど、まぁ、こまけぇことはいいんだよ的な。
でも声が相当sweetな人なので、やっぱカワイイ感じの曲がよく似合うな。気に入った。
2009-08-29(土) [長年日記]
■ 9784488734015
SFマガジンをやめて、さらに積読をばりばり消化中。「ばりばり」ってほどのペースじゃないけど。
2007年の国内SF傑作選という体裁で、基本的にはバリエーション豊かで面白かったんだけど、ちょっとSFと呼ぶには無理やりすぎる作品もあったかなー。
SFというジャンルはもうすっかり拡散して薄まってしまったのだから、境界にあるような作品にまでムリにレッテル貼らなくていいじゃん、という気がする。それよりもっとコアにある濃ゆ~いのを紹介して欲しい。
まぁ、そういうのを求める読者に向けて、あえて「もっといろいろ読めよ」というのが選者のスタンスなんだろうけど。あいにくこっちはレジャーの幅が増えた結果、SFに費やせる時間そのものが減ってしまったので、そういうのにはお付き合いできなくなっちゃったのよね。
2009-08-30(日) [長年日記]
■ 伊豆スカイラインで車載位置の調整
というか、8月はぜんぜんバイクに乗れなかったので、雨が降りそうな中、ちょっと走ってきた。普通に伊豆スカ全線だけど。
最近は、ライトの前に付いているスタックバーにクランプを付けているんだけど、車体が何も写り込まないし、その割には乗車中に操作できないし……というわけで、他のポイントを探す旅。こうやって撮影したデータは溜まる一方なんだけど、ぜんぜん編集してない件。
いつもはタンデムシートを外しているんだけど、先日の信州ツーリングでタンデムしたついでにリアキャリアも復活させたので、そこに固定してみたのがこれ。ライダーの体が画面の半分を占めてるとか、ありえんなー。もっと外向きに取り付ければよかったのか。
あと、キャリアはプラスチック製なので、また車体の後端にあるせいもあって、振動がハンパじゃない。これは使い物にならないので却下だな。キャリアを外したあとに、金属パイプでマウントを作ってみるというのはあるかも知れないけど。
続いて、タンデムステップの支持フレーム部分に固定。さっきの失敗を反省して、外向きに付けてみた。写り込んでいるのは右脚とシリンダーヘッド。なかなか悪くないんだけど、カメラ位置が低すぎて、右コーナーでは路面が迫ってきてちょっと怖い。これを長時間見るのは厳しいかもなぁ。
というわけで、ライダーの背後から撮るのはけっこう難しいということがわかった。所々に挟むのは変化があって面白いかも知れないけど、なにしろ止まることが大嫌いなので、カメラ二台構成にしてもしないかぎりそんな絵は撮れっこないね。
で、次はスクリーンの内側にいい場所を確保できたので試してみようと思ったら、電池切れ。おまけに予備バッテリを忘れてきたという(笑)。こっちはまたこんど。
迫力のあるローアングルで、エンジン音を拾いやすく、乗車姿勢で操作ができるというベストポジションはシリンダーの真上あたりだと思うんだけど、そこにはフレームがないからなぁ。エンジンそのものがフレームの構成パーツのひとつになってると、こういう時に困る。
そうそう、先日作った振動防止パーツだけど、試しにゴムひもを使って固定してみたものの、まったく効果がなかった(笑)。ゴムといってもキリキリ伸ばしきってあるので、伸び縮みする余裕はなかったのだけど。固定するならもっと他の場所にしないと、このマウントの場合は効果が出ないのかも知れん。この辺は来月の車載オフで相談してみるかー。
■ 川崎 1-1 清水@等々力競技場
台風が来るよ来るよと言われていたのに、普通に軽装で来てしまい、寒さに震えるしまつ。おまけにいつもと同じくらいの時刻に会場入りしたにもかかわらず屋根のある席の競争率が高くて(当たり前だ)、露天席しか取れなかった。
案の定、試合開始を前にして本降りに。オー・ノー。しょうがないので、屋根のあるところで90分間ずーっと立ち見。これは疲れた……。
おまけに試合はしじゅう清水におされ気味、先制されてしまう。なんでこう、オレンジ色のチームには弱いのか。前日に首位の鹿島が破れているので、ここで勝って勝ち点差を詰めないといけない試合なのに、いっしょに仲良く負けてどうする!
で、後半ロスタイム、さすがにもう追いつけないだろ……とあきらめかけたところで、ヒロキの同点ゴール。ひえー、ロスタイムの得点って、今期何回目だよ! なんちゅう粘り腰だ。これは貴重な勝ち点1だなぁ。
◆ Marlowe [最初は、車載が撮れるだけで嬉しかったけど、慣れると何処にマウントしたら良い絵が撮れるのか悩みますね。]
2009-08-31(月) [長年日記]
■ 衆議院議員選挙(の結果がネット世論とかけはなれてる件)
昨日はサッカーを見に行く前に、投票所に立ち寄ってきた。うちの投票所は、門が二箇所にあるんだけど、裏門にだけ出口調査員とおぼしき人が数人張っていた。うちは正門利用者なのでスルー。
選挙権をもらってからというもの、基本的にはアンチ自民でやってきたんだけど、さすがに今回、民主の幼稚な政策を支持するわけにはいかないので、小選挙区・比例区ともに自民に入れてきた。……けど焼け石に水なんだろうなー。
結果は試合が終わったあとでざっと見たけど、案の定ひどいことになっているようだ。民主政権なんて不安すぎる……(と言いつつも、たいして変わらないんだろうなとも思うけど)。小選挙区ならではの傾向ということを抜きにしても、ほんとうにこの国は極端から極端に振れるよなー。
一方、Twitterあたりを眺めていると、民主支持層なんてほとんどいないように見える。それくらいネット世論と実際の民意はかけ離れているので、ネットでクダ巻いてるだけじゃリアルには何も影響を及ぼせないってことだ。2年前のあるある納豆事件から、ネット市民(笑)の影響力はほとんど変わってない。
米大統領選でオバマ陣営のネット活用分析記事を見ていても、ネットで世論が高まったというよりは、ネットを上手に(ツールとして)使っただけで、やはり大事なのはリアルな集会とか戸別訪問なんだなとわかる。投票行くだけじゃなくて、もっとリアルに働きかけないとダメなんじゃね。Twitterにあった津田さんの意見が似たような感じ。おおいに賛成(とは言え、今の自分は何もできないのだけど)。
◆ (ふ) [次また行く機会があるかどうか、怪しいです>VERA小笠原局]