2009-08-08(土) [長年日記]
■ WikiばなVol.7でLTしてきた
ほぼ2年ぶりの開催になる第7回Wikiばなに参加してきた。今回はLTでの発表に加えて、スタッフとしてtsudaり(Twitterでの中継)を担当。
ふらふらして落ち着きなくて、練習不足からくる自信のなさがありありと見えてますな。客席見てないし。
実は、よくよく考えてみると正当なLTは初めてなんである。何年か前に5分枠でtDiaryの発表をしたことはあるけどLTじゃなかったし、昨年のRejectKaigiは2、3分だし。おまけにタイムテーブルを見ればわかるように、今回の発表者はどうみても反則としか思えないような顔ぶれなので、ちゃんと仕込まないといけない、でも練習とかしてる時間はないし。
というわけで今回は、少なくとも時間だけは絶妙な感じでやるためにプレゼン資料を5分ちょうどの動画で作成する作戦にした。この戦法自体は何回か前のLLイベントでトライされているので新規性はないけど、なんといっても終了と同時にドラが鳴るという、LT最大のカタルシスが得られる見栄えのよい手法である*1。あとは動画にあわせてしゃべればいいだけなので楽だ(←すごいウソ)。
とは言え、Premiere Elements 4を使いこなしているとは言いがたいので、思いのほか苦労してしまった。もっとニコ動でいろいろ発表しておけば良かったよ……。今回はおかげでズームとパンのテクニックを身につけることができた。まさかのスキルアップ。ただ、H.264でエンコードしたら空白を詰められてしまうというアクシデントがあったので、AVIのままで使った。ffmpegのスキルが足らなすぎる。プレゼン資料が1GBとかありえんわ。ただ、ノルマのアイマスネタを3本も入れられたので良し。
内容は見てのとおり、ウケ狙いの小ネタ(しかもまた小人さんネタ)だが、実は結論のあたりは本業のWebコンサルティングとからんでいたりするので、わりとマジだったりする。普段はスーツモードでこういう話をしてるわけです。
もっとも、理想的なUIは増井さんの発表にあったようなシームレスな編集機能なんだよね。あれなら小人さんのモチベーションを保ったまま(機械的な)spamを排除できるわけで、増井さんさすがとしか言いようがない。
ちなみに「これをアンチパターンネタとして披露しよう」と思いついたのは発表の10分前(ぉ
tsudaりは、@wikibanaになりすまして@takahashimと30~40分で交代しながらというフォーメーションだったんだけど、それでも終わったあと1時間くらい虚脱するほど疲れた。その場で文章にまとめるのもそうとう難しいし。あれを一人でやる本家津田さんはほんとにすごいね。
おまけにLTの途中で投稿制限を喰らったりして(これを見越して一回の投稿を長めにして回数を減らす工夫はしていたのだがそれでもダメだった)、テクニック的にもなかなかハードルが高い。
全体としては、バックグラウンドのかなり違う人たちが集まって、話す内容もなかりバリエーションに富んでいるのに、それでいて対象にブレがないのでまとまりのある非常に良いイベントだったと思う。IT系イベントだとあまりバラつきのある人は集まらないので、まとまりがあるのは当然なんだけど、ITから建築までの顔ぶれでカオスにならないというのは実に面白い。
ただ、アレグザンダーを追求するとスピリチュアル方向に落ちる危険があるので、そこは客観的に眺めておきたいと感じた。Ruby会議でも「愛」とかキモいという指摘があったが、今回の主題も「いきいき」とか「生命構造」とか、一歩間違えるとヤバい単語が頻出している。
そのためには、ちゃんと学究的にアレグザンダーを総括する活動が必要だ。アレグザンダーから出発して、パターン、Wiki、XPと3つに分岐した思想を、もう一度(スピリチュアル抜きで)まとめ直す人が欲しい。おれは、それがetoさんなんじゃないかと考えているわけだけど(写真はサイン会中のetoさん)。
*1 ちなみに「LTは時間内で終われば良い」と考えている人がいるようだが、それは断じて違う。LTは終了と同時(もしくは終了直前)にドラが鳴るのがもっとも美しいのであって、何秒も(時には何十秒も)余らせてドラ娘の出番をなくすなどもってのほかである。あと、話が盛り上がりきったところであえて時間切れにして「続きは懇親会で」というのは高等テクなので、素人にはオススメできない。
スーツモードでもノルマは3本ですか?
ノルマ入れさせてもらえるような柔らかいお客様ばかりだといいんですけどねー(笑)。
お疲れさまでした。たださんが書いていらした、
- バリエーションに富んでいるのに、それでいて対象にブレがない
- スピリチュアル方向に落ちる危険
- 今回の発表者はどうみても反則としか思えないような顔ぶれ
とまったく同じことを感じていました。