2016-02-01(月) [長年日記]
■ ディレ1がバンナムを退社
昨日のライブの興奮もさめやらぬ今日の昼すぎにアイマス界隈に激震が走る。ディレ1ことアイマス総合ディレクターの石原さんが昨日付けでバンナムを退社したという爆弾が投下されたのだ(「アイドルマスター」を応援していただいている皆様へ)。
10周年というタイミングはたしかに切りがいいけど、11年目のリスタートだって言ってたやん、なんで今やめるんだ、あんたがいなかったら誰がアイマスを作るんだ……と正直かなり動揺したし、午後はぜんぜん仕事に集中できなかったくらい。でも、ガミPの(よりによって)春香に例えた送別の言があまりにピッタリはまっているものだから、それ以上は何も言えんよなぁ……。
アイマス知らない人はディレ1がどんなに重要な人物かさっぱりだと思うけど、Twitterで「長嶋引退」に例える人をみかけて「それだ」って思った。「総合ディレクター」という役職は永久欠番になるっていうんだからまさにそうだ。午後中ずーーーっとTwitterのトレンドトップに「ディレ1」があったくらいの大事件だ。
個人的にもひとつの仕事を続けていいのは10年くらいと思っているし、あの責任感の強いディレ1が後任も育てずに投げ出すわけがないから、周到に準備された上で絶妙にいいタイミングで辞めたんだとは思うけど、前にも書いたようにおれはアイマスを作っている男たち(もちろん女性も含む)が大好きなので、あの一角から一人抜けてしまうのは本当に寂しい。
Twitterを眺めていたら、これからもアイマスをよろしくと言われて「よっしゃ任せろ」とか「おれらが支えていく」って宣言しているPたちが大勢いて、もちろん自分だってそのつもりなんだけどさ、本来客でしかないおれたちに「プロデューサー」なんて重要なポジションを与えた上に、こんな歪んだ責任感を植えつけたのがディレ1最大の功罪だよ。まったく苦笑するしかない。
それにしても、昨日のステージにいたミリオンスターズの面々は、舞台袖からディレ1が見ていてくれるのは最後だと知っていてのパフォーマンスだったんだよなぁと思うと、昨日とはまたちがった感慨がある。今後のライブでは関係者席にはかならず「永久欠番氏」の席が設けられると思うけど、いつか同じ客席でいっしょにサイリウム振れたらいいね、ディレ1。
PS. 餞別(?)がわりに500枚貯めこんだデレマスのガチャチケを全部投入したけど、新しいSRみくにゃん出なかったよ、ディレ1のケチ!!*1
*1 ケチなのはCygamesである。
2016-02-04(木) [長年日記]
■ Remember The Milk新UIの使いこなしは[ESC]キーが肝
使い始めてからそろそろ10年(!!!)になるタスク管理サービスRemember The Milk(以下RTM)が、久しぶりにUIを刷新して、Web/スマホともにモダンな感じになった。詳しくは「Remember The Milk - What's New」を参照。もっとも日本時間で朝からログインできなくなってしまっていて、ようするにデプロイでミスったようなんだけど、昼ごろには復旧していた。
ま、新UIに関してはだいぶ以前からpro会員向けのβテストに参加していたのですでに慣れ親しんでいるんだけど*1。スマホでアイテムを右スライドで完了、左スライドで延期になるのだけは慣れないが。わりと最近の業界標準ぽいけど、あんまりいいUIとは思えぬ。
Web版は従来もショートカットキーが豊富で、個人的にはそこが一番の評価ポイントだったのだけど、新UIではいままでChrome拡張でカバーしていた部分も含めてさらに便利になっていて、ほぼすべての操作がキーボードだけでできるのがありがたい。[?]キーでヘルプが出るので利用者はいちど目を通しておくと良いと思う。
で、残念なことにすごく便利なキーがこのヘルプに載ってないのである。それが[ESC]キー。
単独のタスクを選んでプロパティを変えたり、複数のタスクを[x]キーで選んでまとめて完了したりと、RTMでは頻繁に選択操作をするんだけど、それをキャンセルする方法がいけてない。いちおう選択解除は[*]+[n]とヘルプにはあるけど、頻繁に使うのに入力しずらいことこの上ないのだ。でも実は、同じ操作が[ESC]キーでできる。他にも、ちょいちょい[ESC]が便利なシーンがあるので、知ってるのと知らないのでは効率が格段に違う。
いちおう「[ESC]キーのことちゃんと書いたほうがいいんじゃね?」ってフィードバックしてあるんだけど、けっきょく反映されないままリリースされちゃったんだよなー。頼むからこのまま残してくれよな……。
*1 サブタスクとか便利そうだけどまだ使ってない機能は多い。
2016-02-06(土) [長年日記]
■ 「Nendoroid 10th Anniversary Live」で3人揃ったTriad Primusを観てきた
ワンフェスの前日、幕張メッセイベントホールでねんどろいど10周年ライブがあったので行ってきた。いや、この手のライブはアイマス公式のだけにしておくつもりだったのだけどね……シンデレラガールズからTriad Primusが出場するというからには行かないわけには……。同じように考えたPはものすごい人数いたに違いなくて、そうとうのチケット争奪戦だったのだと思うけど、わさますでは一般販売分も含めてなんとか希望者全員分のチケットを確保できた。
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT 2nd Season 05
日本コロムビア
¥1,206
そう、ぶっちゃけTriad Primus「だけ」が目当てだ。そりゃぁTridentは以前から聴いてみたいと思ってたし*1、アニメを2話で切ってしまったWake Up, Girls!には申しわけない気持ちもある*2。七森中☆ごらく部は面白そうだし*3、多くの人を惹きつけているミルキィホームズにも興味はある*4。でもそういうエクスキューズを正直に剥がしていくと、やっぱりトラプリしか残らない。3rdライブのラストピースが、4thライブまでおあずけだと思われていたそれが、3rdライブの熱がまだ残っている状況で早くも埋まるのだ。行くしかないじゃないか。
顔ぶれからしてトリはMay'nだろうねーと予想していたのにいきなりしょっぱなに登場して驚いた*5。え、じゃあトラプリはどこ? ……で、そのステージが完全な二階建てで、しかもその後のアクトで上下をつなぐ階段が左右に稼働するということを知って「あれを再現する気だ」と気づく。そう、22話のこれだ:
つまりこのライブ、複数のアーティストが登場するフェス形式の顔をしていながら、とらえようによっては完全にトラプリのための設けられたと考えてもいい。いやはや、とんでもねぇことをするなぁ。少なくともトリはトラプリで確定だ。
(途中すっとばして)WUGたちからの紹介でトラプリ登場。暗転した中、上段のステージにマイクスタンドが並べられ、しずしずとシルエット姿の三人が並ぶ。もうこの時点で全身がゾワゾワする。そしてあのきらびやかなアカペラから、ついに始まる「Trancing Pulse」!!
衣装こそ3rdライブのものだが(渕上様は新調したのかな)、それ以外は背景の映像からなにからアニメそのまま。この日最高の、会場を揺るがす大歓声は、とても客席の全員がPというわけではないなんて信じられないレベル。この瞬間をどれだけ待ち望んでいたことか。言うほど待ってないけどさ!! とにかく興奮しすぎてよく覚えてない。ただただ嬉しかった。最後は最終話のあの掛け合いまでやってくれて、サービス満点だった。
喜びはこれだけにとどまらなくて、そのあとはなんとソロで3曲。そうでもなければTridentと掛け持ちの渕上様の負担が大きすぎるからだと思うけど、おかげでここだけ独立したトラプリのミニライブっぽい体裁になって、かえって良い。まつえりはTP歌ってるときから喜びが顔に出ていたけど「2nd SIDE」でも相変わらず楽しそうで、虹色橋をかけるこっちも気合いが入る。それからふーりんがね、いつもはクールにキメ顔で歌うネバネバで、思わず笑っちゃってるのよ。最終話のあれを演ったあとでのこの笑顔、まさに凛が居場所をみつけたその顔じゃないか。最近使われすぎて手垢がついた表現だけど「尊い」ってこういう時にこそ使うべきだと思った。そしてラストの「薄荷」、最後の歌詞をちょっとアレンジして台詞っぽく言ったもんだから、トドメを刺された。Pは死ぬ。
そして3人で「Star!!」。映像も3rdライブのものをそのまま使っていて、ああ、まさにいま、3rdライブがやり残したことを2ヶ月ごしにここで演ってるんだと実感した。ちなみにアンコールでは「おねシン」のショートVer.を演ったので、他の演者には申しわけないがほんとうにシンデレラのライブみたいだった。はー、短かったけど*6、大満足だ。満足をとおりこして語彙がないくらい満足だ。ありがとうねんどろいど。うちにはねんぷちが一個しかないけど。
そうそう、深夜になって自宅最寄り駅を降りたら雨。渕上様の出演するイベントに傘を持たずに出かける愚かさよ……。
他の演者のことは気が向いたらこの下に足す。かも。
2016-02-07(日) [長年日記]
■ 「 THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!!」仙台公演のライブビューイングへ行ってきた
昨日のトラプリの余韻がまだ強く残っているが、気持ちを入れ替えて先週の名古屋に続いて仙台公演のLV。出かける前に「中谷育Pが仙台公演に行くために有給をとること」を「育休」と呼んでいるのを知って爆笑しつつ、シネマサンシャイン池袋へ。初めての映画館だが、さほど大きくもないビルの各階に1シアターづつあるようなシネコンで、でもまぁ他のシアターに音が漏れないからライブのLVにはむいてるかも。でもちょっと狭いね。
THE IDOLM@STER MILLION LIVE! 3rdLIVE TOUR BELIEVE MY DRE@M!! LIVE Blu-ray 02@SENDAI
ランティス
¥6,763
Machicoを除いて全員入れ替えという顔ぶれで、名古屋のときに抱いた「いつもの劇場をそのまま各地へ」という印象がさらに強まる。人数は同じだから構成もほぼ同じで、でも出演者が違うからかかる曲もぜんぜん違う。面白いねぇ。演者やスタッフはたいへんかもだが。
夏川椎菜。仙台リーダーその1。ナンスは見るたびにきれいになって(そういうお年ごろなんだけど)、めきめき大人らしさを身につけているので毎回楽しみ。みっくといっしょに10代ペアのリーダーだけど経験は豊富だし、まわりのお姉さんたちも優しいからちゃんとリーダーシップを発揮できてた。「Dreaming!」直後がそのリーダーユニットでの「成長Chu→LOVER!!」が息もピッタリでたいへんよろしかった。
伊藤美来。仙台リーダーその2。みっくもいつ見ても可憐でねぇ。この2人をリーダーにするなんて、なんて粋な計らいだ。そういえば名古屋と違ってリーダーユニットが2曲もあって「カワラナイモノ」が2人の含まれないユニット曲のカバーだったんだけど、若くて年齢の近い2人でこれを歌うのは青春ぽくて実にいい。天ちゃんと歌った「Vault That Borderline!」もカッコよかった。
原嶋あかり。主要ライブ初参戦で、仙台のみの参加。140cm以下という低身長に加えて、ちょっとぽっちゃりしてるあたりが育役としてはむしろポジティブで、小さいことを感じさせない大きなアクションもあいまって、これはまたすごい人が出てきたな、という印象。ソロでは「グッデイ・サンシャイン!」を歌って、アイマス動物園ならず。次回に期待。
Machico。ぴょんころが揃っていない中、存分に存在感を発揮していた。やっぱ今回のツアーでの注目株だと思う。「piece of cake」でぴらみの代わりに入ったけど、曲の雰囲気がまったく違って面白かったねー。翼が歌うだけで年齢がぐっと下がって甘酸っぱさが増大するんだなぁ。
郁原ゆう。「君だけの欠片」を正座して歌うというとんでもない演出でびっくり(実際はブーツがあるので膝立ちに近いんだけど、意図的にはあれは正座なんだろう、エミリーだし)。1stのリベンジはしっかり果たせたもよう。あといつものメガネと違ってたような。エミリーカラーの紫なのは変わらないけど、弦に金属装飾が入って衣装に合わせてゴージャス感がましてたかも。あとで1stの映像確認しなくては。あー、彼女も仙台だけか。惜しい。
麻倉もも。MCで食べ物の話しかしない。あと冒頭の挨拶で「めっ」とした直後に恥ずかしくなって後ろ向いちゃうの、かわいかったですねー。でも歌もダンスもあいかわらずのクオリティ。「夢色トレイン」でダンサーとぴったり合ってるのはすごかった。でも「Legend Girls!!」では並んだみっくの方がダンスの表情は豊かで、まだ伸びしろあるんだなーと気付かされた。というかみっくのすごさよ。
雨宮天。例によって天ちゃんを目で追う機械と化していたわけだが、あいかわらず「ライアー・ルージュ」の妖艶な美女と「Thank You!」でぴょんぴょん飛び跳ねて喜ぶ天ちゃんが同一人物とは思えないのだった。言うまでもなく、どちらも文句なく良いです。
終演後は「池袋 牛タン」で検索して、偶然前回の渋谷と同じ顔ぶれになったわさます3人で駅前にある仙台アンテナショップが運営するレストラン「伊達の牛たん」へ。同じことを考えたPは多いと思われる。ぜんぶもちょのせい(笑)。
2016-02-09(火) [長年日記]
■ デレステイベント「Tulip」
わはは、3日続けてアイマスネタだぞこの日記。どうかしてる。
デレステのイベント、今回は得意なLIVE Grooveイベントだったんだけど、開始日がミリオン3rd名古屋、終了日が仙台、もちろん間にねんどろ10thが挟まって、プレイできない時間が多かったのでちょっとヤバかった。最終日にがんばって走ってぎりぎり5万位以内に入ったよ。約300pt差。ふー。CuPとしてフレちゃんは逃せません。
それにしても新曲「Tulip」最高じゃないですか。イントロのベースでテンションが上がる上がる。ダンスもいいし、これははやくライブで観たいなぁ。
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS STARLIGHT MASTER 02 Tulip
日本コロムビア
¥1,242
ところで今日から配信になった新エピソードが佐久間まゆなのだが「ずっと見ていてくださいね」とか言った直後のライブシーンでこれだよ。こえー。通常ライブでは大丈夫だったのでコミュ用のデータだけ壊れていたんだろうか。はー、びっくりした。
2016-02-10(水) [長年日記]
■ インフルエンザにかかった
日曜にかみさんが発症したので、伝染るとしたら火曜から水曜だろうなーと思って、昨日はしばらく休んでも困らない程度に仕事をこなして準備万端(?)整えて帰宅したら、夜になって案の定発熱したので翌朝すぐ病院へ。発症から24時間以内だと検査にひっかからない可能性が高いけど、今日を逃すと明日は休診日なのでなぁ。
で、やっぱり検査では陰性だったんだけど、家族に患者がいて熱もあって咳が出るという情況証拠的にはまちがないなくインフルエンザでしょうということでイナビルを処方してもらった。思い返せば7年前、これどうみてもインフルエンザでしょう、という状況でタミフルを処方してもらえなかったけど、今回は出たぜ。
タミフルを処方されたかみさんは飲んですぐに熱も下がってかなり元気になったので、おれもそういう期待をこめて吸引。イナビルって一回吸うだけで終わりなんだねぇ。医学の進歩すごい。かっこいい吸引器で有名なリレンザじゃなかったのはちょっと残念だけど。あとはベッドでうんうんいいながら寝てるだけである。
そういえばかみさんが備蓄食料をあさっていたら、なんと桃缶を発掘してきたのでありがたく食べた。これ親父の葬儀のときにもらったヤツだなぁ。桃缶なんて食べるの何十年ぶりだろう。
2016-02-15(月) [長年日記]
■ インフルエンザだと思ったら肺炎だった
(いちおう)インフルエンザだと診断されて、イナビル吸引して大人しく寝ていたのだが、ちっとも熱が下がらない(症状が軽かったので解熱剤は処方されてない)。タミフル飲んでるかみさんはどんどん元気になるのに、こっちは熱があって咳が止まらない。イナビルは発熱期間を2~5日に短縮するという効能らしいが、もう今日で6日目に突入だ。おかしい。別の病気なんじゃないか、これ?
というわけで、ふたたび病院へ。出かける支度をしながら熱を測ったらなぜか一気に平熱まで下がってどんだけ病院行きたくないんだと思ったが、心を鬼にして(?)行くのである。で、念のためもういちどインフルエンザの検査をしたところ本当に陰性で、血液検査と胸部CT、ついでに眼科も受けておけなんて流れになる。一気に大事になってきた。
けっきょく肺にみごとな影が写っていて「たださん、これ肺炎だよ」「がーん、マジっすか」みたいな会話があり、その場で抗生剤の点滴を受けて帰ってきた。追加で最低一週間の自宅療養である。入院しなくていいんですかと聞いたら、いまの時期の病院はインフルエンザウィルスがウヨウヨしていてかえって危ないから家にいた方がいいとのこと。なるほど、そういえばおれはまだインフルにかかってない人なんだった。
前回の診察で肺炎を疑えっつーのは無茶な話だからしかたがないけど、まさかこんな絶妙なタイミングで肺炎になるとはなぁ。免疫が低下するきっかけになるようなハードワークもなかったし、なにが原因なのかさっぱりだ。とりあえず一週間分の抗生剤と(今回はさすがに)解熱剤を処方してもらって、あとはもう、ひたすら安静にしてるしかない。予定外の長期休暇になってしまった。
↓ずっといっしょに寝ていられて嬉しい猫
2016-02-20(土) [長年日記]
■ B00O1VJZLO
病気療養中は、解熱剤のおかげで平熱でもわりと延々と寝てしまうので、あまりまとまった本とか読めないんだけど、さすがに寝るにも飽きてきたので読書をすることに。せっかく休んでるんだから少しでも積読を消化しておこう。かみさんと映画を観に行く予定だったけど寝込んでいるからそれもキャンセルだし、ということで原作に手を出す。
すでに評価の定まってる傑作だし、あんまり書くことはないかなー。主人公の手記が、文中では「ログ」と書かれているように日誌の体裁なんだけど、ジョークにあふれていて感情表現豊かなのでどっちかというと「日記」のニュアンスが強いのが面白みなんだよな。ときどき読者のことを意識して「ですます」調で言い訳じみたことを書くあたり「Web日記」ぽさすらある*1。宇宙飛行士が主人公のSFでこういうスタイルのものは、わりと日誌的に淡々と書かれることが多い印象なんだけど、そうじゃないのがこの作品を傑作たらしめている気がする。
あと面白いなぁと思ったのが、ソフトウェアの活躍するシーンがかなり多いこと。この手のSFでこの傾向はかなり現代的な良い描写だと思う。本作では活躍の場面はなかったけど、実際スピリットのときにはプログラマが仕込んだバックドアによってプロジェクトが継続できたなんて事例もあるわけで、本作にあるようなパスファインダーやローバーのハッキングによるファーム書き換えにはかなりリアリティがある。
もとはWeb小説であまり先のことを考えずに書かれたということだけど、ここまで次から次へとトラブルを発生させつつ、ちゃんと回収しながらハッピーエンドに持っていくストーリーテリング能力の高さには舌を巻く。他の作品も読んでみたいものだ。
*1 これは翻訳が上手いのかも知れない。
2016-02-21(日) [長年日記]
■
敵は海賊・海賊の敵 (ハヤカワ文庫JA)(神林長平)
昨日の積読よりさらに古いのを発掘したぞ。
感想は「いつもの敵海」で終わりなんだが(笑)。もちろんいつものように楽しめた。でもまぁ、さすがに匋冥がオールマイティすぎるというか、不確定要素たるアプロがあまり目立たなかったことも手伝って、いささかバランスを欠く気がするね。
2016-02-22(月) [長年日記]
■ 肺炎治った(いちおう)
肺炎と診断されてから一週間、入院してるわけじゃないので途中経過はわからんが、少なくとも抗生物質と解熱剤のおかげでQoLはかなり上がったから、本人は治った気マンマンでふたたび病院へ。
血液検査と胸部CTの結果「ほとんど治ったけど完治じゃない」というステータスだと判明。肺の中にはまだちょいちょい細菌のコロニーらしき影が見える。完治まではもうしばらくかかるものらしい。そういうもんかー。
でもまぁ、通常の生活には戻っていいそうなので、明日から社会に復帰しよう。その前に二週間ぶりに外食。
そして帰宅後はとるものもとりあえず猫の散歩へ。猫の日だし(関係ない)。それにしても、療養中はあまり散歩をねだったりすることもなく、ただひたすらに同じベッドで寝ているだけだったという、飼い猫の鑑ですな(そうか?)。
2016-02-23(火) [長年日記]
■ 「tDiary 15周年パーティ」を開催します
この4月でtDiaryが15歳になるのを記念して、@igaiga555がパーティを開いてくれることになった。ありがたや。
tDiary 15周年パーティ
- 日時: 2016年4月24日(日曜)
- 場所: イベント&コミュニティスペース dots. (渋谷)
- 会費: 1500円
募集20人なのでこじんまりした会だけど、ドリンク片手にトークを聴いたり、雑談したりしてすごす感じになると思います。これ書いてる時点で半分くらい埋まってるけど、まだ余裕あり。LTしてくれる人も募集中。いま現在使ってる人だけじゃなく、かつてのblogブームの頃に使ってたなんて人も来てくれると嬉しいですね。
いちおうおれも喋ることになってるらしいよ! わー、なにか考えなきゃ!!
2016-02-26(金) [長年日記]
■ 5万位に入るのが難しくなったデレステイベント「オルゴールの小箱」
肺炎で絶賛療養中だったのはこの前のシンデレラキャラバンで(巴と里奈のヤツ)、いつもならイベントSRを10枚くらい稼げてたところ、がんばってもほんの数枚だったのはまぁしょうがない。
昨日までの「オルゴールの小箱」はだいたい回復してから始まったし、いつもどおりスタミナは自然回復 + デイリーミッションのスタドリを使い切る程度で「たぶんまた3万位台くらいには入れるだろう」と高をくくっていたら、最終日になって5万位以下に転落してしまい、あわてて終盤に稼いだもののギリギリのところで追いつけず……というか、あと32ポイント稼いでおけば入れたじゃん、アホか!!
たぶんアクティブユーザが増えてるんだろうなぁと想像するし、いまだにSSRがない、Sランクが取れるMASTER曲はせいぜい数曲*1というおれが最初期ユーザとして下駄を履いても上位に入れなくなってきたってことだろう。まぁしょうがねぇな、というか、自分の順位なんかよりアイマスのサステナビリティの方が重要なので、これはこれで良いことなのだ。ここから落ちても10万位以内ならイベントSRを1枚確保できるわけだし。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00P29WUWU
*1 あいかわらずMISSが多い。
2016-02-28(日) [長年日記]
■ 「The Martian (火星の人)」は原作つき映画のお手本だ
(例によって邦題の原作レイプっぷりについては何も書く気になれないので原題を使います。というか「火星の人」のなにがいけないのか……)
先に映画を観に行くつもりだったのに病気になってしまい、待てずに先に原作を読んだ上にいたく気に入って、主人公に感情移入しまくりな状態で実写映画を観に行く……という、典型的な「腹を立てて帰ってくる」パターンですねこれは!(笑)
……と思っていたのにぜんぜんそんなことなくて、大満足でしたよ。いやー、いい映画だこれは。というか、小説を映画化するにあたってのお手本のような作品だった。映像化ってこういうことを言うんだよなぁ。
もちろん、文庫本で上下巻になるような長い話を、長尺とはいえ2.5時間以下に収めるにあたって、削られたシーンは数知れず。とくに終盤は原作の設定を大幅に曲げてまでエピーソードをかなり大胆に落としている。観ていて「え、あれを削っちゃうの!?」というツッコミどころは次々と出てくるわけだけど「じゃあ代わりにどのシーンを削る?」と自問すると答えは出ないわけで、それくらいギリギリまで上手く削った結果だとわかる*1。逆に大事なエピーソードはそうとう丁寧に描いていて、とくに冒頭、船長が最後までワトニーの救出を諦めずに奮闘するシーンが長々と撮られていたのは感心した。あれがあるのとないのとでは、ラストの重みが大きく変わってしまう*2。
逆に映像化ならではなのが音楽で(映像ちゃうやん)、原作では単に「船長が持ち込んだ古いディスコミュージックしかなくてひどい」という描写にすぎないところが、ちゃんと文脈に合わせたりダジャレになってる選曲がされていてかなり笑える作りになっている。「秘密のケンミンSHOW」みたい。とくに「ホットスタッフ」あたりは笑いをこらえきれなかった。原作ではワトニーが頻繁に発するFワードが映画では使えないので*3、その代わりに雰囲気を明るく保ついい演出になってた。
https://www.amazon.co.jp/dp/B01604Z01I
もちろん映像も、ちゃんとその効果を考えた上で原作をアレンジしていて、たとえばじゃがいも畑は原作だともっと分散していて雑然としてるはずなんだけど、あえてハブの中に広い空間を用意して畑っぽく見せている。あれで達成感がすごく上がってた。上手い*4。あとパスファインダーのパラシュート発見から掘り起こすまでの流れ! ゾクゾクっとしたね!!
そんなわけで、原作つきでもがっかりしないちゃんとした映画って作れるんだなぁ、ということを再確認できた。原作と映画、どっちを先に読んでも / 観てもまったく問題ないのはすごい。そんなの抜きにしても最高にクールなSF映画だった。大満足。
蛇足: ミンディが想像通りのかわいいメガネっ子でたいへんよろしかった。ラストでメガネ外しちゃってたのは残念だが。あと中国側の女性が、支援決定を聞いた時の表情がすごくいい演技だった。
B00O1VJZLO
2016-02-29(月) [長年日記]
■ デレステでやっとSSレアが出たよぅ
長らく日記をつけていると、4年前の今日初めてソシャゲに課金したというどうでもいい情報がわかるわけだが、同じうるう年の2/29である本日、ようやくデレステでSSRが出た。未央~~~
まぁこれまで出なかったのはあたりまえで、サービスイン直後をのぞいて最近はぜんぜん課金してないからだけどな。去年の10周年関連で赤字に転落して以来、なかなか経済状況が好転しないものだから(ライブばっかり行ってるからである)、デイリー60すら回せる状態に復帰できないのだった。もうちょっとかかるかなぁ……。
ちなみに今回の目的だった亜子(とさくら)はちゃんと出たので、前にでていた泉と合わせこれでNWが揃ったよ。そろそろこの3人に声をつけてくれてもいいんじゃないかね、バンナムさん。
◆ もりわき [肺炎はしんどいので、お大事にしてください]
◆ ぬれもち [タイトル見て肝を冷やしました。もう一度病院へ行って良かったですね。何卒ご自愛ください。]
◆ ただただし [ありがとうございます〜 今日の時点では社会復帰してます。完治はしてないけど。 経験者のみなさんが揃って肺炎は怖い..]