2000-02-20(日)
■ リンク
maruさんという方から、Kondara Fight!というページからリンクしたとの連絡をもらった。この日記、Kondaraの掲示版で1回通知しただけなのに、けっこう読者がいて驚く。というわけで、表紙にリンクコーナーも作りました。
■ Apache
で、ここを読んでいたら、重大なヒントが。Apacheでユーザのページ(/~sho
)が見えないのは、なんと、/home/sho
のパーミッションのせいだった!!(笑) だって、こうだもん、やられたぜ:
$ ls -l /home 合計 12 drwxr-xr-x 5 root root 4096 Dec 26 01:38 httpd drwxr-xr-x 2 root nobody 4096 Oct 19 14:56 samba drwx------ 25 sho sho 4096 Feb 19 23:53 sho
■ ほら、自分以外誰も読めない。このディレクトリ以下をいくら公開しても、Apacheは見てくれないらしい。で、chmod 755 /home/sho
にして、めでたく見ることができた。他にも、NetscapeのFROMの幅がおかしい(ちょうど倍の幅になる)のはアップグレードすれば直るとか、この日記なんかよりよっぽど役に立つぞ(笑)。
■ biff
さて、メールの取り込みはfetchmail
をdaemonモードで動かして、30分に1度ISPにアクセスさせてるんだけど、新しいメールが来ているかどうか、メーラーを立ち上げないとわからないのがしゃくにさわる。Maildir対応のbiff
でも探してくればいいんだろうけど(ちなみにKDE付属のkorn
はダメっぽい)、ここはお手軽かつセキュリティ的に問題のありそうな方法で(笑)実現する。
■ /etc/syslog.conf
に、以下のような行がある:
# Log all the mail messages in one place. mail.* /var/log/maillog
■ これは、メール関係のメッセージは/var/log/maillog
に書き込めってことだ。この下に以下の1行を追加する:
mail.* /dev/console
■ これは、同じメール関係のメッセージを/dev/console
、つまりコンソールに出すということ。これで、fetchmail
をsyslogオプション付きで出すようにすれば、メールが届いたことをxconsole
で監視できるというわけ。xconsole
を邪魔にならない場所に開いて、全デスクトップで表示するようにすれば、簡易biff
の出来上がり♪
■ Canna
残る問題は、Cannaで辞書登録ができなくなった件だな。誰か教えておくれ……。やっぱけっこう不便だわ。addwords
ってコマンドが単語登録に使えるってことがわかったので試してみたけど、結果は同じ:
addwords user < dic write error "こんだら #T30 コンダラ" Addwords has done on "user".
■ /var/lib/canna/dic/user/sho/*
配下のファイルのパーミッションをどう変えてもダメなので、なんか違うんだろうなぁ。素直に他に乗り換えるか。ううむ。
2001-02-20(火) 雑誌
■ 白状します。Cマガジンの期末テストRuby編、72点しか取れませんでした。しくしく。くそー、これって、問題作ってるときは面白かっただろうなー。でも、回答が二ヶ所(問17と22)間違ってるような気がする。他の言語はやる気も起こらず。「極めよRuby道」の連載も役立ちます。
■ 「ロボコンマガジン」は、ASIMOの表紙が萌え♪ でも中には登場せず。がっくり。
2002-02-20(水) 8037歩
■ tDiary
すみませ〜ん。cron用のスクリプトにCVSROOTとCVS_RSHを設定してなかったので、スナップショットが生成できていなかったという。とほほ。作り直しておきました。
チェックボックスの位置、おれも夕べの更新でw3m使って不便だと思ったので変えておきます。
pserverは、ぜんぜんセキュアではないので、けっきょくはchrootとかcvsdの権限変更とかしないといけないわけで。まぁ、ぼちぼち考えてみます。同じプラグインのバリエーションが各地で生まれてる今の状況はなんとかしないといけないし。というわけで、ふぇみにん日記の参照記事をメモ。
■ 日記を隠すチェックボックスを、追加/登録ボタンの下に移動。
■ ドキュメントを最新状態にメンテナンス。
■ misc/pluginに、recent_list、calendar2、recent_comment、comment_rankを追加。
■ title_listの生成するタグを、recent_listに合わせた。
2003-02-20(木)
■ Hiki 0.4
きたきた。待ってたゼ。
人柱用ということなので、とりあえず職場のAyakaマシンに入れてみることにする。sf.jpにプロジェクトがあるとのことなので、今後のバージョンアップを楽にするためにCVSでGETしておこうと思ったら……先生! レポジトリがありません!(笑)
気を取り直してパッケージで入れ直し。インストール方法はここ。まずは関連ライブラリのstrscanとamritaを入れねばならぬ。Ayakaのstrscanは0.6.1で止まってるから、野良ビルド。/usr/bin/rubyじゃなくて、実験用の~/bin/ruby16を使うことにした。これなら他の環境と切り離せるし。
さて、やっとHiki本体に取りかかり……なんか、キョーレツな既視感に襲われてるおれ。ディレクトリ構成から設定ファイルまで、tDiaryにクリソツです。人さまのプロダクトに、こんなに影響与えちゃっていいのかな……(汗)。でもおかげでトラブル対処の勘どころもいっしょなので楽ではある(案の定hiki.cgiの先頭行を書き換え忘れたわけだ)。
というわけで、あっさり動く。機能的にはもう、十分だなぁ。自分用の仕事メモは移しちゃってもいいかもしんない移した。ちょっとテーマの再現性に難があるから、そのへんを調整してみようかなぁ。
■ tDiary: Wikiスタイル - 引用とBlogWiki
yucoさんから引用中に改行を入れられないという指摘を受けたので、対応版をcommit。ここの解釈には前から悩んでいて、通常のパラグラフは改行が意味を持たないだけに、頭に「""」がついているだけの普通のパラグラフ、といった感じのコードにしておいたのだ。
しかし、空改行を認識させるのも面倒だし(けっきょくそれか)、かといって改行する手段がないというのもアレなので、引用中の1行を<p>〜</p>で囲むことにした。つーか、今まで<p>がついてなかった(笑)。
ついでに、BlogKitに「BlogWikiスタイル」を追加しておいた。BlogKitでもWikiライクに書けるようになる。しかしこのあたりのコード、重複がひどいなぁ。かといってこれ以上メソッド分けると、複雑になるから好きじゃないし。まぁいいか(けっきょくそれか)。
■ SLIMP3
お、こういうのいいな(→日本語紹介記事)。背面の究極のシンプルさがいい。いちおう自宅では同じようにHTTPでストリーム配信できるようにしてあるけど、クライアントにはPCが必要だしな。やっぱ、これくらい単機能じゃないとネット家電とは呼べないだろう。もし日本のメーカーが同じコンセプトの製品を作ったら、スイッチの数が10は下るまい。
でもよく考えてみたら、手持ちの全CDはすでにiPodに入っているので、わざわざLANにつながなくても好きなところで聴けるのであった。家中にiPodにつながるスピーカーを置いておいた方が手っ取り早いよな。
■ tDiary: Wikiスタイル - 引用(2)
きた案はちょっと直感的じゃないけど、以下のような形式はアリかも知れない。
""ほげ ""ふが "" ""うひょ
これをこうレンダリングする。
<blockquote> <p>ほげふが</p> <p>うひょ</p> </blockquote>
これなら、それほど不自然でなく、かつparseのコストもそれほど上がらないが……。ちなみに上の例をHikiに書いたら妙なことになってしまった(笑)。こりゃバグだな。
■ 宴会
土曜にちょっとした宴会の予定があるんだけど、当初はこじんまりした集会のはずだったのが、いつのまにやら10数人の大所帯になってしまったようだ。しかもなんだか著名人がたくさんみえるようなので、はやくもガクガクブルブル状態。
でもまぁ、やっと噂の好青年たち(笑)に会えそうなので、それはまた楽しみであるのだが:-)
◆ きた [Wikiスタイルの引用中の改行をなんとかしたいと思ってたんだけど,結局そういうふうになっちゃったのね… オレは,編集..]
◆ たけうち [パッチ出しました。 引用中では、改行をそのまま出力する方が便利かもしれませんね。引用の使われ方って、他のページから..]
◆ ただただし [一般的にはそうですね。ただ、紙の本からの書き写しとか、w3mからコピーしたら画面の幅で改行が入っちゃったとか、素直じ..]
◆ たけうち [じゃあ、新しい構文を導入して両方に対応…とか始めると、どんどん複雑怪奇になってしまう罠…ですね。バランスが難しい。好..]
◆ 噂の好青年その1 [よろしくおねがいしますー。]
◆ きた [それでいきましょう.> 引用中の改行]
2004-02-20(金)
■ 花粉
曇ってるからなめてたけど、けっこう飛んでるなぁ。今年は少ないって前から言われていたせいで、ぜんぜん準備してないよ。おれを油断させてどうしようって言うんだ。
やっぱ、少々おおげさでもいいから、多めに予測して欲しいね。外れても、少ない方なら誰も文句ないだろうし(製薬会社は怒るかも)。まぁ、外しすぎて狼少年になっても困るけど。
関係ないけど「狼少年」って、狼に育てられた少年みたいだ。
■ 狼少女
↑のボケは、「狼少女」の話を知った上での連想だし、そもそも狼少女が眉唾だということも知っている、ということは押さえておいていただきたく(笑)。
■ Guevara改めVaraTerm(2)
開発者が辞めちゃったのかぁ。
こういう、属人度(←造語)の高いソフトウェアを企業の所有物として開発すると、こういうリスクを抱え込むことになるという好例だなぁ。もちろん、開発者が在籍し続ける限りにおいては、企業のバックアップは開発体制の安定をもたらすので、メリットもあるわけだけど。
こうしてみると、rubyの開発体制は理想的だなー、やっぱ。
念のため捕捉: この「リスク」は、VaraTermの新しいメンテナの能力を否定するものではない。熱意は原作者よりも下がる可能性が高いが。
◆ ただただし [今日のツッコミはわからないものばかりだ……]
◆ ドリフェル [狼に育てられた少年少女の報告は、極めて信憑性が低い。でっち上げである可能性大である――ことがあまり知られていないこと..]
◆ コージ [これとかですか? http://www.kgef.ac.jp/ksjc/kiyo/910170k.htm > ドリフ..]
◆ yomoyomo [esrの「魔法のおなべ」にリスク分散のためにソフトウェアをオープンソース化したCiscoの社員の例がありましたね。 ..]
◆ ただただし [おー、そういえばそんな話がありましたねぇ]
◆ ドリフェル [さあみんな、Varatermを使うためにオープンソース活動に従事しましょう!!]
2006-02-20(月)
■ 蒲公英草紙 常野物語 (常野物語)(恩田 陸)
恩田陸月間……といいつつ2ヶ月目に突入。読書ペース遅すぎ。
さて、常野シリーズの世界は好きな方なんだが、これはイマイチかなぁ。「ええ話」なんだけど、「だからなんなの」という読後感しかない。語り手が常野の人間じゃないせいだろうか。常野の暗部みたいなエピソードがないので、リアリティがないのだ。
■ トリノオリンピック(4)
カーリングは日本時間で夕方と明け方。サラリーマンいじめか。
でもカーリングが盛り上がっていることを察知したNHKが、23時から再放送してくれた! すばらしい! とか喜んでたら、正味50分の超編集版だった。いきなり第6エンドだし、おやつタイムもないし。ぜんぜんすばらしくない……。
というわけで、イタリアに辛勝。しかし、準決勝の残りシートは1つになってしまった。うーん、最後の試合は4時か……いや、見ないけど。
2008-02-20(水)
■ tDiary: ニコニコ動画プラグイン更新
先日作ったnicovideo.rbを使ったエントリがLDRで繰り返しあがってきてしまうという悲鳴が聞こえてきたので修正した*1(→コード)。
feedに含める情報を減らして、あがりにくくした。feedに入るのは、サムネイル、タイトル、動画の長さ、うp主コメントのみ。これらのうちタイトルとうp主コメントも変化する可能性があるけど、これをひっかけてLDRが反応してもたいして問題じゃないだろうと判断した。
*1 これは、LDRの(こだわりの)実装との合わせ技で発生するので、LDRほどこだわってないfeed readerでは起きなかったんじゃないかな。ちなみに「(ニコ動の)コメントが増えるたびにあがる」というのは正しくなくて、「(tDiaryの)feedが再生成されるタイミングであがる」という解釈が正しい。LDRはdc:dateだけでなくコンテンツの内容が変化しただけでもあがるように実装されているが、tDiaryもfeedを生成するたびにプラグインを再解釈するので、ニコ動側で変化があると内容が書き換わり、LDRに検知されるということだ。まぁ、読者にはどうでもいい話。
2009-02-20(金)
■ やっぱりPHS300が欲しいなぁ
iPod touchをPDAとして使うようにしてから、WiFi探してウロウロすることが増えた。新横浜駅の横浜線改札の横で、新幹線の待合室から漏れてくるWiFi目当てにiPodを操作しているのはワタシです。あとマクドの店先とか(←ひどい)。
iPhoneにすれば? という声も聞こえてきそうだが、こっちはまだdocomoに縛られてる身だしねぇ。あとiPhoneはでかすぎてキライ。touchと同サイズなら即決なんだけど。
というわけで、自前でWiFi環境を持ち歩きたい。さいきん周囲が「PSPを買え買え」とうるさいので、逆らってPHS300買ってやるか! と思っているところなんだけど。とはいえ、PHS300はバッテリの持ち時間が心配。2時間もたないというレビューも見かけるし、だったらちょっと使い勝手が悪そうだ。
Amazonで必ず一緒に勧められる外付けバッテリをつければ稼働時間は3倍くらいになりそうだし、オフィスや自宅でマメに充電すれば「1日中オンライン」も可能だろうか? この辺が購入の分水嶺になりそうだ。
(Amazonでディスコンになっていたので商品リンクは削除)
2010-02-20(土)
■ なんだかアイマス尽くしの1日
アイマス/ニコマス関係の人たちとオフ会だ……というと、いまだにかみさんが蔑むような目を向けてくるのだが、別にのべつまくなしにアイマスの話をしているわけじゃない。単に出会うきっかけがアイマスだったというだけで、あとは普通に面白い人たちと遊んでるだけなんだけどな。新しいメディアには、面白い人たちが集まるんですよ。
11:00 ジョナサン@秋葉原
……といいつつ、第一ラウンドはニコマスの話しかしてないわけだけど(笑)。
このあとのイベントに合わせて、敷居さん、たいとくさん、raydiveさんといった京都クラスタが上京してきているので、いつもIMMWSの運営をいっしょにしているitalian_shellさんもまじえてアキバで落ちあい、昼食。新しいWebサイトの相談をする。これに魔汁P、おっぺけPが加わったりして、キラ星のごときニコマスPたちが目の前にいるというだけでキンチョーしまくり。
そんな中で、「ターゲットは?」とか「プロモーションどうすんの」とか、なんだか普段客先でしているような話をする。陽の目を見るかどうかは五分五分といったところか。
14:00 heavysick ZERO@中野
招待制のシークレットイベントだったんだけど、書いていいのかよくわかんないので略。敬愛する未来派先生に会えたり、大好きなうしわかPやごまPに会えて「ギャー」だったたりして、たいへんミーハーな午後。うしわかPは、あんなに若いのにどうしておれの世代を直撃するような選曲をするのか不思議。
18:00 chinese dining KIICHI@秋葉原
途中で抜け出してアキバにリターン。こんどはWassrつながりの飲み会。(これまた大好きな)かみたPにやっとお会いできたのがもうね。
アイマス者の間で最近話題のこの店「KIICHI」がどんな感じかは、水沢さんの記事を読むといいよ。あんまり楽しくて、貸切なのをいいことに4時間も居座ってしまった。閉店時に「まっすぐ」がかかるんだよ! と聞けば誰もが行きたくなるであろう。いや、タイミングよく「まっすぐ」がかかったのは偶然だけど、それが仕込まれていてもぜんぜん不思議じゃない空間だった。
店長(真派)からこの店の成り立ちなんかを聞いて、アキバ系マーケティングのすごさに瞠目する。なるほど、古炉奈がグランバニアになっちゃうのはしょうがないなー、これは。
◆ NT [読んでてこれほどうらやましく思うオフ会レポートは初めてです……]
2011-02-20(日)
■ ダイソンの話の落ち穂拾い
先日のダイソンのサポートの話、意外に集客したせいか痛めのツッコミもいくつかあって、そういう読者になんの情報ももたらさないものはいつものようにバシバシ削除しているのだけれど、「DC12のコード部分から発火事故が相次ぐ」という報道は本当に知らなかった。まぁ返信にも書いたように、本当に欠陥なのかどうか判断しかねるのだけど、朝日新聞以外の(信憑性の高い)ソースをご存知の方がいたらぜひ教えてもらいたい。少なくともタレコミした匿名ユーザー氏は捨て台詞を吐いて逃げちゃったので、そういう情報はお持ちでないらしい。
追記: ダイソンはすでにDC12の件を注意喚起している(PDF)。知りたいのはこれが「本来ならリコールすべきもっと重大な問題である」といった陰謀論を裏付ける証拠である。
まぁ、先のエントリにはダイソンDC12の性能や品質に関してはいっさい触れていないように、あの話の主題はブランディングである。性能に関して言えば、音がやたらとデカくて、そのわりに吸引力はパッとしない。その点に関しては国民生活センターのレポート(PDF)にある通りだ*1。もっとも、フローリング主体の現代の日本家屋では、DC12でも十分な吸引力だと思うけど。吸い込んだら困るようなものまで吸い込んでしまうような、過剰なパワーなんていらないよ。少なくとも「あっ」を叫んだあと慌ててスイッチを切り、集塵バッグの中をひっかき回すような羽目には、DC12にしてから一度もあってない(笑)。
品質に関して言えば、パーツの「合い」がけっこう甘くて、よく見ると隙間が多くてびっくりする。日本製品だったらとうていありえないような雑な作りに見える。だが、スイッチを入れると負圧でぴったり密着するので、機能的にはなんら問題がなかったりする。これも逆に日本製品の過剰品質を感じてしまったりするポイントだ。
というわけで、日本製品には性能面でも品質面でも及ばないDC12だが、それでもけっこう気に入っているのはあのデザイン、特に色! あのとろけるような濃いソリッドイエロー、日本製品にはまずないんだよねー。なぜか日本メーカーは人畜無害なパステルにするか、高級感を出そうとしてラメを入れてしまうので。特にラメはいかん。あれは高級ではない、ただの下品だ。
なんて書いていたら、聴いていたラジオから(たぶん日本製の)「エラーの内容を音声で教えてくれるすごい洗濯機」の話題が流れてきたのだけれど、その内容が「エラー番号を控えて、説明書にある電話番号に連絡しろ」だって。脱力。技術の使い方を間違ってるよなぁ。電話番号を本体に貼った方がはるかに効果的でおまけに安上がりだぞ。
ブランド価値を高めるには個々の製品の完成度をあげるだけでは足らなくて、製品をまたがったトータルな「デザイン」が必要だ(これで成功している典型的な企業のひとつがApple)。例えば10年間故障知らずの日立の掃除機があったとしても*2、「次の掃除機も日立にしよう」とはなっても「洗濯機も日立にしよう」にはなかなかならない。「掃除機の信頼性」を「メーカーの信頼性」に転換する要因がないから。Appleやダイソンは、そういうところが上手いわけだ。
ところで今回の記事で一番ショックだったのが、集客元にエロ動画サイトが含まれていたこと。そのこと自体は別になんでもないんだけど、その数がGIGAZINEすら大きく超えていたのだ。それも、エロ動画をずらっと並べた中に、ほんの2行、運営者の一言的なコーナーで触れられているだけなのにだ。
エロサイト訪問者の心理を想像するに、エロ以外のコンテンツに寄り道することが重要になるとはとても思えなかったので、あきらかにエロとは無関係のリンク先がこんなにクリックされるとは思いもしなかった。これはいったいどういうことだ?
- リンク元サイトの訪問者がこれよりもはるかに多い(のでこっちへの流入はノイズ程度)
- エロサイトの住人はエロだけを求めているのではない(ので無関係なリンクも積極的にクリックする)
前者ならまだわかるし「エロパワーすげー」で済むけど、もし後者だったら認識を改めないとなー。もっとも、だからといってお客さんに「エロサイトからリンク貼ってもらいましょう」とは提案できないけどさ。
2013-02-20(水)
■ moraで音楽データを買ってみたら、やっぱりがっかりだった
1年間のCD断ちをしている上にAppleには金輪際一銭も落とさないという誓いをたてているおかげで、しばらくは音楽を買うチャンスはないかと思っていた。頼みのAmazon MP3はいっこうにライブラリが拡充されず、ほぼ空気だしさ。が、昨年moraがついにDRMを撤廃したので、とたんに選択肢が現れたことになる。というわけで、ためしに買ってみることにした。……で、「こりゃいいわ、もうiTunesいらないじゃん!」という記事になるといいなーと思っていたのだが、やっぱりというかなんというか、かなりがっかりな体験になったという話。
Windows8導入時にも触れたけど、moraのWindows8 Appがけっこうそれっぽくていい感じだったのもあって、まずはここから買ってみようと、検索結果に出てきた曲の「購入」ボタンを押したら、IE10が起動した。唖然。あのさぁ、iTunes Music Storeが上陸したのが2005年夏。たしか当時もすでに、曲探しから購入、再生までiTunes内で完結していた記憶があるんだけど、なんで7年後になってもそれができないのか。謎すぎる。けっきょくWindows8 Appはログインすらできない単なる検索ツールにすぎないのであった。意味ねー。
どうせブラウザを使わないといけないのならChrome使いますよ。ユーザ登録をして*1、曲を検索。価格を見ると妙に高い。CDだと5トラック入りで1200円のMaxi Singleが、moraでは1曲420円になっている*2。しかもCDでは5トラックあるのにmoraでは(iTunesでも)2トラックしかない。すっごく大人の事情っぽい気がするけど、さっきも書いたようにiTMS上陸から7年もあったのに「大人の事情」が解消できなかったとは情けない……。おまけに2曲まとめて買うと500円になるという罠。けっきょく、できればCDで買って欲しい、あわよくばアルバム単位でという旧弊なビジネスモデルが透けて見えるので、じつに白けるねぇ。欲しいのは曲単位という客のことなんてなんも考えてない。
そうそう、お気に入りのアーティストや曲名に「site:mora.jp」をつけてGoogleで検索してみると面白い*3。たいていのページでtitleタグが「音楽ダウンロード・音楽配信サイト mora ~“WALKMAN”公式ミュージックストア~」固定なので、SERPが非常に寂しい状況になってる。もうね、いまどきこんないっさいSEOを無視した素人仕事があったのかとかえって新鮮な驚きですよ。つーか「WALKMAN」っていらなくね?
さて、だいぶテンションが下がってまいりました。いったん引き下がって、こんどはAndroid端末で。SONY製のXperia SXにはmoraがプリインストールされていたはず! ……と思って探してみたけどどうしても見つからない。Google Play上では「インストール済」になってるのに*4。しょうがないのでNexus7にmoraアプリを入れて買ってみます。しかしここでさらなる罠が。アーティスト名で英大文字小文字が区別されている(場合がある)。ぜんぶ小文字で検索したら何も引っかからなくてすげー悩んだよ。これはいったい、どういうバグだ?
最終的になんとか2曲まとめて500円で購入できたものの、なんかもう、二度と買わない気がするな。で、ダウンロードした.m4aファイルはそのままDropboxにアップロードしてクラウドにバックアップすると共に、PCで共有できた。リニューアル当初は.mp4ファイルだったのでiPhoneで再生できないとか言われていたけど、今回入手したファイルは.m4aファイルなのでたぶん改善されたんだよね、これ? 今回、これだけがプラスの評価ポイントだったという。
ところで、なんでこんな苦労をしてまで……と思わなくもないんだけど、最近けい何とかさんのラブライブ推しがやたらと強いせいでね……まぁ、まきちゃんカワイイからいいんですけどね……。
◆ sorah [mora, SONY 系の音楽手に入れるためにしかたなく一時期利用していたけど iTS に SONY 系が加入してか..]
2015-02-20(金)
■ シンデレラガールズのアニメがもう最高すぎてですね
火曜に届いたシンデレラガールズのOP「Star!!」をじっくり聴いてると、TVサイズでは他力本願なアイドルの卵から「得体のしれない魔法使い」扱いされているプロデューサーが、2番の歌詞では「ともに歩むパートナー」に変化していて、ああ、アイマスらしさは曲調だけじゃなくて歌詞にもちゃんと現れているんだなぁと感動している。かなり気に入ったのでヘビロテ中。「M@STERPIECE」からちょうど1年たって、また5つ星クラスの曲が増えて嬉しいねぇ。
THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS ANIMATION PROJECT 01 Star!!【初回限定盤CD+Blu-ray】
日本コロムビア
¥1,540
で、その「Star!!」の発売直後の今夜放送された7話がまさにその切り替わりを描いていてひっくり返った。えー、まさかこれにタイミング合わせてOPの発売を持ってきた? その逆? おっそろしい仕掛けだなぁ。というか、そういう意味では7話分も使ってイントロをやったようなもので、2クールのアニメとはいえ贅沢な構成だよ。
緻密なシナリオもさることながら、多感な少女たちの内面をわざとらしさを感じさせずに描く絶妙な演出や、多用されるメタファと数話をまたいで回収される伏線がすばらしい。以前アニマスを超えてくるんじゃないかと書いたけど、その片鱗がすでに伺える。高雄監督、とんでもねぇな。
ともあれ、次回からいよいよアイドルとプロデューサーが手に手をとって階段を昇る「本当のアイマス」が始まるってことだ。特番で一回飛ばしだから2週間あくことになるけど、待ちきれん……。
2016-02-20(土)
■ B00O1VJZLO
病気療養中は、解熱剤のおかげで平熱でもわりと延々と寝てしまうので、あまりまとまった本とか読めないんだけど、さすがに寝るにも飽きてきたので読書をすることに。せっかく休んでるんだから少しでも積読を消化しておこう。かみさんと映画を観に行く予定だったけど寝込んでいるからそれもキャンセルだし、ということで原作に手を出す。
すでに評価の定まってる傑作だし、あんまり書くことはないかなー。主人公の手記が、文中では「ログ」と書かれているように日誌の体裁なんだけど、ジョークにあふれていて感情表現豊かなのでどっちかというと「日記」のニュアンスが強いのが面白みなんだよな。ときどき読者のことを意識して「ですます」調で言い訳じみたことを書くあたり「Web日記」ぽさすらある*1。宇宙飛行士が主人公のSFでこういうスタイルのものは、わりと日誌的に淡々と書かれることが多い印象なんだけど、そうじゃないのがこの作品を傑作たらしめている気がする。
あと面白いなぁと思ったのが、ソフトウェアの活躍するシーンがかなり多いこと。この手のSFでこの傾向はかなり現代的な良い描写だと思う。本作では活躍の場面はなかったけど、実際スピリットのときにはプログラマが仕込んだバックドアによってプロジェクトが継続できたなんて事例もあるわけで、本作にあるようなパスファインダーやローバーのハッキングによるファーム書き換えにはかなりリアリティがある。
もとはWeb小説であまり先のことを考えずに書かれたということだけど、ここまで次から次へとトラブルを発生させつつ、ちゃんと回収しながらハッピーエンドに持っていくストーリーテリング能力の高さには舌を巻く。他の作品も読んでみたいものだ。
*1 これは翻訳が上手いのかも知れない。
◆ NT [スナップショットをダウンロードしたら、たったの 45 bytes しかありません...]
◆ woods [私もNTさんと同じです。]
◆ ただただし [「ダウンロードしたら」じゃなくて「とろうとしたら」です >NTさん じゃなくて(笑)。くそー、今度はOKなはずだ!..]
◆ きた [細かいことですけど,追加/更新ボタンと「この日記を隠す」のtabindexも逆に(というか画面の上から下に流れるよう..]
◆ NT [スナップショットをダウンロードしたら、137,133 bytes もあります...(しつこい) はぁ、なんでこんな時..]