2012-12-01(土) [長年日記]
■ Maker Faire Tokyo 2012へクラタスを見に行った
Maker Faireのチケットが手に入ったので、これは逃すわけにいかぬと日本科学未来館まで行ってきた。なにしろ水道橋重工のロボット「クラタス」が見られるのだ。
いやー、ビデオではさんざん見ていたけど、未来館に入ってすぐの広いホールにどどーんと鎮座するそれは、実に大迫力で、あれが実際に動くなんてまさに夢のような話でござるよ。実際には今回は(抽選による狭き門ながら)体験搭乗があるだけで動いてくれはしなかったのだけど。ヘリも飛んでなかったね。というか実機より専属パイロットが見たかったんだけど(いなかったけど)。
→写真その他。油圧シリンダーは男のロマンだねぇ。写真を撮りながら中の人たちの会話に耳をすましていたら「注文はけっこう入ってきてる」とか言ってた。アラブの大富豪か!
クラタスが目的とはいえ、Makeイベントの中の話なので、もちろん他のブースも見てまわった。とはいえ1Fの会場は立錐の余地もないほどの大混雑で(おおげさではなく)、奥まで行く前にくじけた。面白そうなものは多かったけど。Makerサイドに1人や2人は知人がいてもよさそうなものだけど、あれで人を探すのはムリー。途中で偶然出会った知り合いに「リレー回路だけで作られたニキシー管の時計だけは見ておけ」と言われたのであれは見た。
7Fまであがるとだいぶ混雑も緩和され、ゆっくり見て回る余裕もでてきた。ニット男子として手芸系Makerはちゃんと見ないとな! あと、風呂場に新しいUIを提案している人たちとか、QRコードのハンコなんかが面白かった。1Fだけ見て帰るのは損だね。
2012-12-07(金) [長年日記]
■ Kindle Personal Documentにメールが送れなくなってはや数週間
3週間くらい前から、メールでPersonal Documentに送ったファイルが虚空に吸い込まれてしまう現象に遭っている。明日のRejectTokyoRubyKaigi10でKindleネタを喋ろうと思っているのに、これでは盛り上がらんことはなはだしい。
現象としてはこんな感じ:
- Kindlizer-Backendで毎朝・毎夕生成している新聞などが届かない
- 同じmobiファイルを手元で生成して、Send to Kindleで送るとちゃんと届く
- でもGmailから送るとダメ
- 輸入したKindle4だけでなく、Nexus7のAndroidアプリにも届かない
- .com / .co.jpのアカウントは統合済み
最初は「ほっとけば直るだろう」と放置していたんだが、1週間たっても改善しないのでAmazon.co.jpのサポートにメールしたのが11/19。即座に「Amazon.comから購入したKindleは.comのサポートに問い合わせよ」という紋切型の返答が来たが、Kindleに届く以前にPersonal Documentに届いていないのだから、(アカウント統合後である以上)これは日本法人がサポートすべき問題だろうと主張したら納得してもらえた。
なにかにつけて「顧客中心」「顧客第一」を唱えるAmazonだが、それはあくまで彼らが引いたレールの上に乗っている顧客が対象だ。ひとたびサポートの手をわずらわせることになるとまったくコトが進まなくなるのは体験者ならよくご存知だろう。この件も、さっそく一週間放置されたので「どうなってんの」とpingを入れたら、問題のメールのヘッダ情報をくれという。そういう情報は初動時に集めるもんじゃないの……。
で、必要な情報を送ってまた一週間放置→またping→調査中ですと形式的は返答。これはダメかもわからんね(Amazonのサポートが)。
ちなみに夕べ「もしかしてこれか?」というヒントを思いついた。DKIMである。もしかしてどこかのタイミングでPersonal DocumentがメールのDKIMをチェックすつるようになったのではないか。
そこで、ふだんはtdtds.jpのアドレスから送っているメールをgmai.comのメールアドレスに変更して手動で送りつけたら、おお、3週間ぶりにおれのPersonal Documentにファイルが追加された! それではと、kindlizer-backendで使っているSendGridプラグインがFreeプラン向けに用意しているsendgrid.meドメイン(ちゃんとDKIM署名がついている)を使ったメールアドレスを適当にでっちあげてFromに設定し、わくわくしながら今朝の新聞を待った……が、またもや届かず。
これだと思ったんだがなぁ。いいところまで行ってる気がするんだが、なにしろAmazonがエラーもなんにも返さないから、なにが起きているのかさっぱりわからんよ。困った困った。
2012-12-08(土) [長年日記]
■ RejectTokyoRubyKaigi10でしゃべってきた
来年の東京Ruby会議10のスピーカーに応募したらなんとRejectされてしまったので、同じように落ちた人たちが傷をなめあうリベンジをする「RejectTokyoRubyKaigi10」に行ってきた。蓋をあけてみたら20人の発表者中、本当にRejectされたのは6、7人だったのだけど、まぁそれはそれ。飲食物持ち込み、アルコールOKといういわゆる「Tokyuスタイル」なので、各自10分の持ち時間で和気あいあいと楽しくプレゼン。いいものですね。
発表資料は以下。最近のRubyKaigiは仕事がらみの発表ばかりになってきているところ、少し揺り戻しの兆しがみえてもいるので、その波に乗ってプライベートなプログラミングというテーマで(ようするに自作アプリの紹介である)*1:
それにしてもPreziは、先日のLLでは右側が切れ、今日は下側が切れと、なんだかプロジェクタへの出力がどうにもうまくいかない。テストではちゃんと出たりするからたちが悪い。使うのやめようかなぁと思いつつ、このスタイルは全体を俯瞰できていいから手放せないんだよなぁ。
会場のドリコムには初めて行ったけど、ゆったりしたソファーの並ぶ広い会議室(?)は、とくにTokyuスタイルのイベントにはすごく合っていてよかった。目黒駅からのものすごい坂道にはまいったけど(笑)。ドリコム社員は足腰が鍛えられていそう。
*1 毎度おなじみのアイマスネタはポケP協力のおかげで無事にノルマ達成。
2012-12-09(日) [長年日記]
■ グラコロ同盟2012、終了です
グラコロ同盟の2012年シーズン、本日をもって終了です。同盟員の胃袋におさまったグラコロは887個、マクドナルド本体の後押しもあった昨年の944に比べると減少しましたが、いやはやたいした数でしょう。
ランキングはついに1人で100個超え(!!!)を果たした @naritamasahiro さんが3連覇、2位には新星 @kurenai_ageha さんが61個で入りました。なりたさん、あいかわらずおかしいです(笑)。以下、TOP5まではみなさん40個以上です。スゲー。
個人的にはあんまり食べられなかった感はあるけど(それでもTOP10には入ったよ)、けっこうデミコロLOVEだったな。いい歳してああいうジャンクフードは濃い味が良い。
ではまた来年。
2012-12-12(水) [長年日記]
■ Hacking: 美しき策謀 第2版 ―脆弱性攻撃の理論と実際(Jon Erickson)
オンラインCTFをやるようになって、いろいろとバイナリアン的な技能が必要になったので、知人に紹介してもらった本書を読んだ。最近読書メモがなかったのはずーっとこいつを読んでいたからなんだけど、それでも咀嚼しきれてないという。ムズカシー。
年寄りのプログラマが集まると「最近の若いプログラマはコンピュータの動作原理も知らない」的な話になることが少なくないのだけど(自分は年寄りだけど知らない方なので肩身が狭い)、本書は半導体レベルまでは下りないまでもアセンブラ・マシン語レベルまではがっつりと低レベルな話ばかりだ。
冒頭はプログラムの基本的な制御構造なんかの話から入るので「なんだ初心者向けか、楽勝じゃん」と甘く見ていたら、基礎的なプログラムをC言語で書いたら即座にデバッガにかけて、コンピュータの中で何が起きているのか追いかけるという、いきなりハードな内容になる。
以降、自作のプログラムに潜むスタックオーバーフローに対して攻撃をしかけるコードを書き、実際にrootのシェルをとってみたり、最近のセキュアなカーネールの裏をかいたり、ネットワークプロトコルの穴をついたりやりたい放題。Perlなんかも登場するけど、あくまでシェルコードを生成するために使うツールに過ぎなかったりして。網羅性があって、実用度も高い。攻撃者の手口をひととおり知るにはかなり良い教科書だと思う。
それにしても、スクリプト言語で鈍った頭にはきわめて難しい。ちゃんと理解するには念入りな写経が必要だなぁ。
2012-12-13(木) [長年日記]
■ Web Appsec Night 2012に行ってきた #wasnight2012
六本木で開かれた「Web AppSec Night 2012」へ行ってきた。セキュリティ関連のイベントには隙あらば出かけるのだ。ちなみにまたもやアルコール付き。最近こんなんばっかし。
会社を出るのが遅くなってしまったので会場着が20分ほど遅れてしまったのだけど、入ってみると立ち見が出るほどの盛況ぶりで「弱ったなー」と思いつつ隣を見るとチェアの @okdt さんが立っていたので挨拶したらステージの真ん前かぶりつきの席を作ってくれた(ありがたや)。で、隣には2番手の発表者 @TAKESAKO さんが座っていたり、でかいレンズで写真を撮ってる公式カメラマンが @koyhoge さんだったりして、今日はぼっちじゃない(笑)。そうそう、ネット上では交流のあった @ockeghem さんにもようやく対面できたのだった。
テーマが今年の総括だったので技術的に突っ込んだ話は多くなかったのだけど、個人的に興味深かったのが「地方公共団体における情報システムセキュリティ要求仕様モデルプラン」の話(とその次の徳丸さんの「サポートライフサイクルポリシー入門」)。全国に1800もある地方自治体・公共団体にあまねくWebセキュリティを浸透させるにはという命題に対して「RFPのひな形を作ってしまえ」という発想、結果としてできたガイドライン……と、これはWAICがWebアクセシビリティに関して取り組んできたのとまったく同じ。自治体担当者のスキルが期待できない中で「安かろう悪かろう」を排除するには、やっぱりそれしかないよねぇ。ちなみにWebアクセシビリティサイドの取り組みについては最近植木さんが書いたコラムとその中のリンクをたどると成果が見られる。
その他、(途中からしか聴けなかったけど)Hardening Projectの報告や、Androidの話が興味深かった。というか酒が入っているせいかみんなテンションがおかしかった(笑)。次もなにかあれば参加したい。
2012-12-15(土) [長年日記]
■ グスタフ、ワクチン接種で今年もお漏らし(1年ぶり3回目)
去年、一昨年と毎度大騒ぎになる年末恒例のワクチン接種、今年も同様でした。以上おわり。朝からすでに一日分の仕事を終えたような疲労感。そのくせ、帰宅して1時間もたてば何ごともなかったかのようにけろっとして、宅配便のおばちゃんに愛想を振りまきに玄関まで出向いたりしてるんだからもう。
しかし、獣医のセンセイには毎年ご迷惑をおかけして申し訳ないったらありゃしない。次回からは自分でティッシュ一箱と回収用のビニール袋を持参すべきというメモを残しておこう。
■ 天皇杯: 大宮 4-3 川崎@NACK5スタジアム
天皇杯の試合を観に、えっちらおっちら大宮まで。(本当に川崎に住んでいる)フロンターレサポーターなら、武蔵小杉から大宮まで湘南新宿ライン一本なので実は行きやすいのかも知れない。上の写真を見ればわかるが、ゴール裏なんて空席の目立つ大宮に対して川崎側は満席。これで勝てなきゃ嘘でしょう!
フロンターレというチームは、ケンゴが目立っているときはたぶんダメなんだよね。ケンゴの周辺の選手が目立っているときがいい。今日は特に、稲本や大島がすばらしくよかった。で、前半だけで3得点。みんなよく走ってるし、こりゃもう勝てるでしょ、と余裕をかましていた。前半までは。
で、後半になると全体的に運動量が落ちて、前半のような圧倒的な感じはなくなり、さらに電池の切れた稲本に代わってご子息投入。結果は4-3の大逆転負け。ご子息入っただけでザルみたいなチームになっちまってさ、これ、戦犯は監督以外のなにものでもないだろ。まったく、シーズン最後の試合が今季を象徴するサイアクの展開だよ。どうすんのこれ。
2012-12-16(日) [長年日記]
■ 焼肉ブラックホールで弊社忘年会(モゲマス的な意味で)だった
わさますの面々はWassr終了後もMassr上でこれまでどおりのアイマスライフを送っているのであった*1。
というわけで年末恒例のわさます忘年会は、新宿三丁目の「和牛焼肉ブラックホール」。Googleで「ブラックホール」を検索すると最初のサジェスチョンに「ブラックホール 焼肉」が出てくるというくらいには有名らしいけど知らなかったのだった。塩だれメインでなかなかおいしかったし、リーズナブルでお腹もいっぱいになった。
まぁ、話題はいつものようにアイマスなんですけどね。酔う前からガチャ回す人とかね……。あと7thライブで出したフラスタと同じデザインのカードが配られたり、「まさおスタンプ」のお披露目などで盛り上がり。楽しゅうございました。
*1 というか(自分たちで開発していて言うのもなんだが)むしろ今まで以上にMassrは快適。
■ 衆議院選挙には白票を投じてしまったのだった
焼肉屋ではワンセグで各局の選挙速報をザッピングしながら「どうみてもテレ東一択じゃん」みたいな話をしていたのだけど*1、すぐに自民圧勝の報が入ってきたので切ってしまったのだった。まぁ予想通りだわな。
ここ数年で、日本で政権運営能力がある政党は自民だけだというのがわかってしまったのでしばらく他の党に任せる気は起きなかったけど、それって単に「事務処理能力が高い」という評価をしているというだけの話で、政策(ビジョン)に賛同できるわけもなく。とくに政党名にある「自由」を国民の自由じゃなくて「国を自分の好き勝手にする自由」だと勘違いしているっぽいところが実に恐ろしい。
かといって他の瑣末政党に投票したところで当選するわけもないわけで(とくにレイシストを党首に据えている維新なんてもってのほかだ)、消去法にしても何も残らない。しょうがないので白紙で出した。政策単位で投票できればいいのに。
まぁ、政権の座についたからってなんでも好きにできるわけがないわけで、とくに自民は支持率とにらめっこしながら慎重にコトを進めるだけの経験を持ってるのだから、今後を左右するイニシアチブは国民が持っていると考えて、ちゃんと継続してチェックしていけばいいのではないかな。
*1 実際、池上彰が暴走してものすごく面白い番組だったらしい。
2012-12-18(火) [長年日記]
■ Android用日本語IME「Slime」がいい感じに進化していたので再度乗り換え
Nexus7とXperia SXというAndroid 4.x端末を使うようになってから、(Godanキーボードを試してみたかったこともあり)もっぱらGoogle日本語入力を使っていたんだけど、子音を入力したとたんに確定されてしまう現象が頻繁にあってストレスが溜まっていた。というわけでちょっと前から増井さん作のSlimに出戻ってる。
以前紹介したときはまだ発展途上という感じで万人にはおすすめできなかったのだけど、先日増井さんに「人名が弱くてつらい」的なフィードバックをしたらすぐにGoogle IME APIを使うように変更してくれて*1、がぜん使い勝手が上がった。
Slimeのウリはフリップ不要のT9風キーボードだけど、内蔵の辞書が小さいこともあって、ヒットする単語が少ない。それを補うために見つからなかった場合はネットで探してきてくれるのだけど、今回の改善で見つかる単語がぐっと増えた上に精度も上がったので、変換できずに途方に暮れるシーンがほぼなくなった。助詞の入力が不便だったのも最近の改善で優先的にサジェストしてくれるようになったのでタイプ数もかなり減ったし、動作速度も向上、これなら代替IMEがなくても暮らしていける!*2
2012-12-20(木) [長年日記]
■ ふわふわの泉 (ハヤカワ文庫JA)(野尻 抱介)
傑作と名高いのに長らく入手困難だったファミ通文庫版にかわり、ようやくハヤカワJAに入ったというので、喜び勇んで入手した(そして半年積んだ←ダメダメ)。
「ダイヤモンドより硬いのに空気より軽い物質の話」という予備知識だけあって未読だったので、なんとなくプロジェクトX的な話を想像していたら、件の物質は序盤であっさり量産されて、そのあとはそれに伴う世界の変容の方に軸足が移る。そうか、そりゃそうだ、それがSFというものだ。発表時期は前後するものの舞台装置は「南極点のピアピア動画」と共通点があって、いろんな意味で野尻ワールドを満喫。
もっとも、化学バカともいうべき発明者の泉に、みょうに経営センスがありすぎるのが不自然でリアリティに欠けるなーと思いながら読んでいたのだけど、泉と昶と似たような組み合わせで大成功したある日本の企業のことが思い浮かんでからは気にならなくなった。本田技研のビジョン担当・本田宗一郎と、経営担当・藤沢武夫のことである。本田&藤沢のタッグに「ふわふわ」を与えたら、そりゃこんな未来になるよな!
南極点のピアピア動画 (ハヤカワ文庫JA)
早川書房
¥682
9784313752764
2012-12-22(土) [長年日記]
■ Nexus7の袋を編んだ
我が家の冬の団欒といえば編み物なのだが*1、日常的に身につけるニットなんてそんなに必要なものでもないので*2、今年は小物を編むことにした。まずはNexus7を入れる袋を。こういう機械は裸で使う主義だから保護ケース的なものはいらないんだけど、バッグの中にそのまま転がしておいても傷にならないようにしたいので。これでお蔵入りしていたVictorinoxのバッグがまた使える。
こういう形を編むならこれしかないでしょうということで手法は「袋編み」で。編み物はプログラミングみたいで面白いですよと人には説明しているのだが、袋編みは1行おきに別のプログラムをするような編み方である。編んでる時はただの板状のものなのに、できあがると表と裏にぱっと別れて袋状になる。面白いけどうっかりすると表を裏がつながってしまうバグが混入するので慎重さが必要。今回は1回しか間違えなかった。
同じ糸がまだたっぷり余っているので、次は同じのをKindle用に編もう。
袋編みを覚えたのは去年のリストウォーマーを編んでから:
9784579113668
今回は縁編みやボタンループを作るのにかぎ針編みも併用した:
9784529030472
2012-12-24(月) [長年日記]
■ クリスマス的な食事
ことしも一羽まるごとローストにしたので、数日はチキン料理が続きます。しかし、焼いている間じゅういい匂いで気が狂いそうになるわ、お腹いっぱいになってから残った肉を骨からはがしてタッパに詰めるまでがお仕事でへろへろになるわ(とくにワインが入っているので)、長いこと楽しめますな!
ケーキは昨日買ってきたので今日の昼には平らげてしまった。まぁ、天皇誕生日のお祝いだと思えば。
2012-12-25(火) [長年日記]
■ tDiaryの長年日記を毎日Kindleに送るようにした
Webで日記をつけはじめてもう13年になると、tDiaryの長年日記機能を使って過去の日記を読み返すのもたいへんになってくる。実際、毎日読み返すのはずるずると滞ってしまっていて、今年はとうとう記念すべき13年目(11/30)を1ヶ月近くも通り過ぎてから思い出す始末。いやまぁ、それならそれでいいのだけど、だんだん歳を取ってくると過去の出来事を読み返して記憶をリフレッシュしないとだんだん記憶が怪しくなってくる(DRAMっぽい)。ただでさえ記憶力に難があるのに。
というわけで、毎朝、自動的に長年日記のmobiファイルを生成してKindleに送りつけることにした。といってもkindlizer-backendのモジュールを書いただけだけど。まだ荒削りだけど十分実用になるので当面これでいいや。こうしておけば半ば強制的に読み返すようになるだろう。
問題は、メールがPersonal Documentに届かなくなってから、すでに1ヶ月経過したにもかかわらず、Amazon.co.jpサポートによる調査にまったく進展がない点なんだけど。いまだに原因の一端すら掴めてないばかりか*1、何度説明してもおれが使っている端末をPaperwhiteだと思い込んでいたりするんだから、これほど無能なサポート部隊を抱えていて大丈夫か、Amazonは。
*1 わずかでも情報が出てくれば、そもそもどっちに問題があるのかどうかの判断くらいつけられるかも知れないのに(おれが悪い可能性だってもちろんある)、そもそもメールが届いているのかどうかすらわからないらしいのである。
2012-12-28(金) [長年日記]
■ 年末はCTF三昧
日本はいま、空前のCTFブームらしい。というわりには国内で開催されるオンラインCTFはないんだけど*1。年末は海外では立て続けにCTFが開かれている。クリスマスも終わってでも休暇はまだ残ってるという状況だから、暇な参加者を狙ってのことか。
というわけで我チームも29c3 CTF(ドイツ)とATAST CTF(チュニジア?)にエントリ。29c3 CTFは会社で納会しながらやってたけど飲酒CTFは頭が回らなくていろいろ厳しい(笑)。
29c3 CTFはRating 40.00なのでいまの我々にはちょっとハードル高いかも知れない。ATASTはRating 10.00なので多少はなんとかなるんじゃないかなーと期待。問題は大掃除をはじめ、年末の慌ただしさの中にどれだけ時間を見つけられるかというところだな。欧米人と違って日本人はこの時期けっこう忙しいんだよ。年明けにやってくれればいいのに。
*1 オフラインでは複数開催されていて、これはこれで喜ばしい。やはりCTFの華はDEFCON決勝スタイルだし。
2012-12-30(日) [長年日記]
■ Jコミファンディングの「内田美奈子PDFセット」が届いた
最近のJコミはもうすっかりオンライン閲覧専門のコミックサイトになってしまい、発足当初のようなDRMフリーの媒体を無制限に配布する形態にはもうもどれないのかなーとほとんどあきらめかけていたんだけど、最近「Jコミファンディング」というのを始めて(詳しくは公式ブログの記事)、これは有償とはいえ読者の手元にDRMフリーの媒体が残る(所有欲を満たせる)スタイルだ。うん、これでいい。ファンにとっては、無償である必要なんてないんだから、これこそが望んでいた姿。
というわけで、さっそく募集開始と同時に内田美奈子のセットに申し込んだら、締め切りを前にしてPDFファイルがもう届いた。上の写真にあるように「BOOMTOWN」を始めほとんどの単行本は持っているのだけど(「百万人の数学変格活用」などのサン・コミックスのものも全部あるはずだけど書庫から発見できず……)、さすがに黄ばんできてしまっているのできれいなPDFが手に入るのは嬉しいよ。
ちなみにJコミファンディングには「著者との飲み会」付きの高額セットまであるんだけど、あっというまに完売していてびっくりした。好きな作家と飲み会なんて気後れしちゃって何も喋れないよ、さすがにそれはないわー。
2012-12-31(月) [長年日記]
■ 2012年ふりかえり
恒例の年末ふりかえり。写真はとくに関係ありません。いっしょに大掃除をしているかのように見えるけど、実は拭いたばかりのガラスに肉球を押し付ける仕事をしている2匹の猫。
今年最大のイベントといえば仕事が変わったことに尽きるわけで「Webアクセス解析屋」から「セキュリティ屋」に華麗なるジョブチェンジを果たした。まだまだ技術でやっていくよ!
そんなわけでけっこう忙しかったし、通勤時間の長くなったこともあって自由時間がだいぶ削がれた。tDiaryの開発があんまりできなかったなぁ。とはいえ、Wassr閉鎖にともなって開発を始めたMassrは順調に成長して、日常のインフラになっていたり。
Massrといえばアイマスで、ほぼ年初に始めたモゲマスはいまだ熱心にプレイしている。高頻度で手を変え品を変えて新機軸を投入してくるソーシャルゲームはやっぱりすごい。いっぽう同じように持ち運べるPSPで遊べるはずのシャイニーフェスタは放置気味なのに比べるととくに。
さて、恒例のアレ。今年もっともアクセスを集めた記事は*1:
- 楽天Rabooが終了へ。そして電子書店は信頼を失う (2012-09-26)
(何度目かの)電子書籍元年においてもっともガッカリしたニュースですな。Kindle上陸が大ニュースだったけど、すでに1年以上前からKindleを使い倒している身としてはさほど大きな話ではなかった。日記のネタにはことかかなかったけど。とくにPersonal Documentの問題はとうとう年を越してしまったりして、楽天にせよAmazonにせよ、電子書店の不誠実さが浮き彫りになった年でもある。
本といえば、通勤時間はのびたくせに読書がちっとも進まず、積読は増えるばかり。紹介もあまりできなかったけど、Amazonアフィリエイト経由でもっとも売れたのはこれ:
放射線医が語る被ばくと発がんの真実 (ベスト新書)
ベストセラーズ
¥1
そういえば読んだ当初はPDF配布しかなかったこれも、書籍化されていた。どちらも「After 3.11」を生き抜くために重要な本だ。
9784255006765
というわけで、ではまた来年。
*1 本当は2008年の「KDDI光」の記事だったけどもういいよアレは……。キーワードトップも「kddi 光」、「ダイソン 修理」、「ゴアテックス 靴」とかイマイチ面白みがない。
◆ 鳥居三三 [この統合問題は、10月25日以来、大小いろいろと物議醸してますね。途中で消えちゃう、っていうのはサーバのプロセスのど..]
◆ ただただし [いやキニスンナと言われても、KindleからPersonal Documentをとったら何も残らないわけで(それこそ..]