2008-07-01(火) [長年日記]
■ My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド(Chad Fowler)
Ruby会議にChad Fowlerが来ていて、Yuguiさんと並んでサイン会……という流れになり、じゃあ何か買ってサインもらわなきゃ! と慌てて買った一冊。さすがに『Railsレシピ』は読みそうになかったし。こっちもまだ読んでなかったのでちょうどよかった。
書名から想像されるような、オフショア開発ネタがメインというわけではなく、オフショアに仕事を取られないような(価値の高い)開発者になるにはどうしたらいいかという話。で、これは『ソフトウェア開発者採用ガイド』と合わせて読むと面白いと思った。あっちは採用する側の視点で、こっちは採用される側の視点だ。
基本的にChad個人の経験がベースなので、全面的に汎用性が高いとは言いがたいけれど、リアリティはある。少なくともやたらと「起業しろ」って言わないあたりは現実的(笑)。
My Job Went To India オフショア時代のソフトウェア開発者サバイバルガイド
オーム社
¥489
9784798115825
2008-07-02(水) [長年日記]
■ FLIP-FLAP (アフタヌーンKC)(とよ田 みのる)
すっげー派手な表紙でビビった。ピンボールというゲームの持つ「賑やかしさ」をうまく表現してるなー、これは。
「好きになった女の子がピンボール好きだった」という出だしは、前作の『ラブロマ』ライクな変なラブコメになる流れかと思ってしまう。しかし主人公がピンボールの魅力に気づき始めると、恋愛要素なんてそっちのけ、どんどんディープなゲームマンガになってゆく。「ゲームをきっかけに始まる恋愛モノ」なんてのはけっこうありがちな感じがするけど、まったく逆の展開になるだけでこんなに面白くなるとはね!
最終的に「あんまり生産的ではないことにハマって夢中になってしまう行為の純粋さを礼賛する話」になっていて、どんな些細なことにも幸せを見つけ出す、『ラブロマ』にも通じる「とよ田節」にちゃんとなっている。これは傑作だと思うなー。
2008-07-06(日) [長年日記]
■ ソフトウェア開発は目的じゃなくて手段なんだよなぁ
最近のtDiaryは、hsbtがいろいろ動いてくれるので、助かるわぁ。って、おれが動いてないわけだけど。
もっとも、「某ニコ厨の人がニコニコ動画を見ている内に」って、別にニコ動ばかり見てるわけじゃないもん! いや、見てないとは言わないけど……ていうかけっこう見てるけど。
先週から今週にかけて、とあるサイトの構築に手を貸しているので、それでちょっと忙しかったんだよね。海外向けの英語サイトを手がけた経験は多くはないので、アクセス解析の結果とかがけっこう楽しみなサイトだ(←職業病)。こっちが一息ついたら、tDiaryの溜まったバグをやっつけなくては。
そもそも、楽に日記を書くために(そして読者と交流を持つために)開発したのがtDiaryなわけで、日記が主で、tDiaryは従なんだよな。ソフトウェア開発そのものは目的じゃなくて、その上で表現したいものがあるから、ソフトウェアを開発する。
ので、表現の方に忙しくなると、どうしても開発の方は優先順位が下がってしまうのはしょうがない。もっとも今回のサイトはtDiaryで構築しているので、その過程で見つかったバグはそのつど直してフィードバックしているから、はたから見るとなんだかちゃんと開発しているように見えるという。不思議。
■ とかいいつつニコマス紹介とか
ニコニコミュニティは、なんだか楽しみ方がいまいち想像つかないので、3つほど参加しただけで放置状態。でも「掲示板がない」という苦情(?)はなんか変だよな。いいじゃん、動画の上でコメント応酬すれば(笑)。
さて、今日の話題はなんと言ってもリンPの"GAME"なわけだが、個人的には首を長くして待っていた、しゃどPの新作:
ニコマス界隈には、いわゆる「萌え絵」とはちょっと違う、独特の絵柄の絵師さんが多くて嬉しい。しゃどPはその筆頭だし、あと、かみたPやタカシPも大好き。もちろんアストロPも外せない。
2008-07-07(月) [長年日記]
■ またツッコミspamが猛威を振るってる
巡回しているいくつかのtDiaryに、またツッコミspamが襲来している。で、そういうところを見てみると、やっぱりメールの入力欄が生きているわけです。ううむ、hide-mail-fieldは普及してないなー。
やっぱ、こういう効果の高いspam対策は、強制的にONにしてリリースすべき時代か。
■ 百舌谷さん逆上する 1 (アフタヌーンKC)(篠房 六郎)
『FLIP-FLAP』終了後の「アフタヌーン」で、お楽しみといえばコレである。発売からちょっと遅れてAmazonに注文したら、在庫切れのまま延々と待たされていたので、キャンセルしてCOMIC JUNKDOで買ってきた。最初からそうすればよかったよ。
「ツンデレ」という属性を、病気という設定にするという、それだけでおれのSF器官がピクっと反応するわけだが……あー、「ツンデレになる病気」であって、「ツンデレが好きになる病気」ではない。それは別の病名がついている。釘宮病とか。
そんな設定、当然ながらギャグになるしかないわけで、実際ギャグマンガなんだけど、同時になんとも言えない悲哀が流れるところが、すばらしい。
2008-07-10(木) [長年日記]
■ 海外向けサイトのプロモーションチャンネルとか
THE iDOLM@STER World Serviceは数日前にローンチしたんだけど、日本人を呼び込んでもしょうがないのでここには何も書かなかった。じゃあ英語圏に対して何かしたのかというと、まだほとんど何もしてないわけだけど。おかげさまで、最初は日本人が大挙して押し寄せたけど、今日は閑古鳥だ。
仕事で英語のサイトに関わったことは少しあるけど、プロモーションまでからんだことはなかったから勝手がわからん。RubyのオフィシャルサイトをtDiaryで組んだときも、Rubyはすでにブランドになってたしなぁ。
SEO mozとか読んでると、とりあえず露出するのに手っ取り早いのは、diggのようなソーシャルブックマークサービスにエントリすることなんだけど、アカウント取りたての新顔が総出でエントリするのはspam扱いされてしまうから禁じ手だし。
けっきょく(日本でもそうだけど)「spamにならないように」慎重にその手のサイトにポストしていって、口コミを期待するしかないのかなー。
2008-07-12(土) [長年日記]
■ Webサイト設計のためのペルソナ手法の教科書 ~ペルソナ活用によるユーザ中心ウェブサイト実践構築ガイド~ (DESIGN IT!BOOKS)(Ziv Yaar)
Jakob Nielsenが「5人で十分ですよ」と言ったせいでユーザビリティテストの価値が低下することを懸念したWeb業界が、次なる金のなる木として取り出してきたのが「ペルソナ手法」である……という勘繰りをしたくなるほど、手間と暇と金がかかるペルソナ手法を解説する文書が最近やたらと目につくようになってきた。
実際は、たいした調査をしないで作った「なんちゃってペルソナ」であっても、現場の意識を変えるという意味ではすごく価値があるので、金かけなきゃペルソナじゃないという風潮はいただけない。今まで「私は~」と自分を主語にしてしかサイトを語れなかったWeb担当者が、「○○さんは~」とペルソナの名前で発言するようになったら、それはもう、パラダイムシフトと呼んでもいいくらいである。
そんな中「教科書」を名乗る本が出たので読んでみたが、けっこう良心的な本だった。説得する相手の価値観に応じて、必要なところまで金をかければよいという方針が冒頭から提示されている。なんでもかんでも完璧にやらなきゃダメという姿勢ではないので好感が持てた。
前半部分はその、手間・暇・金を食う調査のパートで、いくつかの調査手法の紹介と、その目的や達成できることの解説。本当に難しくなる最後の方は素直に「専門家を頼れ」と書いてあるだけなので、かえって信用できる。
ひるがえって後半は、ペルソナに関する「物語」をいかにつむぐかという、まるで小説技法に関する教科書の様相。自分はこのペルソナ法がけっこう好きなんだけど、この「物語(ストーリー)」を大切にする姿勢にひかれるんだな。ソフトウェア開発でXPに出会ったときに似た興奮を覚える。XPもストーリーを大切にする手法だ。物語があるのとないのとでは、成果物の深みが違う。
調査の開始から、実際のサイト制作、公開後の評価まで、ひととおりの過程にペルソナを導入して何が変わるのかを網羅的に解説しており、まさに教科書として十分な本だと思った。妄想力の有り余ってる人は、これ読んでペルソナ手法のコンサルタントを目指したらいいんじゃないかな!(そんな無責任な)
もっとも、いいところばかりじゃないけど。特に、図表がまったく翻訳されていないのはひどい手抜きだ。肝心かなめのサンプルを日本語で読めないなんて、何考えてんだか。この翻訳者たちは、この本の製作過程でペルソナを構築しなかったのだろうか。紺屋の白袴みたいな話だ。
2008-07-13(日) [長年日記]
■ 熱中症になりかけた
ここしばらくほったらかしでひどい状態になっていた生垣と芝をなんとかすべく、朝から庭仕事。帽子もかぶり、休み休み作業をしていたが、ふと気が付くと妙に動悸や呼吸が激しくなっていて、「こりゃ熱中症だ」と気づいた。
慌てて家にあったお茶を飲み干してから、さらに近所のコンビニでアクエリアス1L。スポーツドリンク1Lを一気飲みなんて、久しぶりだ。もう梅雨明けでいいんじゃね?
◆ ぺこ [ご無事でなにより。]
2008-07-15(火) [長年日記]
■ Yahoo! Search BOSSが便利そうだったのでtDiaryに組み込もうとしているところ
- たつをさんの紹介記事を読んで、クエリ回数に制限がないのはいいなぁと思った
- tDiaryの全文検索ソリューションってなんだか実装に統一感がなくてイマイチだったので、検索用のフレームワークを作ろう
- でもってYahoo!のAPIをサンプルにしてみよう
- けっこう簡単にできた
- 開発環境から自分の日記に転送したら、謎のsecurity errorが出て動かない ←いまここ
見なかったことにしてcommitしたら、誰か直してくれるかしらん?
それにしても、ご他聞に漏れずこのAPIを使うときにもアプリケーションIDを取得する必要があるんだけど、やっぱりWebサービスを作ることを念頭に置いているせいか、フリーソフトウェアに組み込んで配布することに配慮されていないような気がする。ちゃんと説明読んでないけど(読めよ)。
2008-07-16(水) [長年日記]
■ ラブコメ今昔(有川 浩)
タイトルからして普通のラブコメかと思ったら、また自衛隊モノだった。全編、自衛隊ネタの恋愛短編集。作者変態すぐる。
平成ガメラの頃からだと思うが(もちっと前かも)、自衛隊が妙にあけっぴろげになってきて、変なTV CMとか作ったりして、「あぁ、なんか広報戦略を変えたんだなぁ」と感じていたんだけど、本書中の「広報官、走る!」がまさにそんな話。作者の日記を読んでいると、最近は自衛隊(それもかなり偉い人たち)にずいぶん懇意にさせてもらっているようで、完全に自衛隊と利害が一致している状態だ。
そんな仲になると、もはやいいことしか書けないわけで、たしかに出てくる自衛官はみんな国防のために命をかけててカッコイイし、おまけに善人ばかり。これで全編善人しか出てこないならお手軽なラノベということでスルーできるんだけど、一方で民間人には平気で悪人が登場したりするわけで、これはもう、プロパガンダ小説だなぁ。ちょっとバランス欠いてるんじゃね?
そんなわけで、いつもどおりの甘ったるい恋愛小説ばかりながら、今回はちょっと鼻白んだ。最後の「ダンディ・ライオン」は良かったかな。別に自衛隊が舞台じゃなくてもいい話だからか。
2008-07-18(金) [長年日記]
■ tDiary: 全文検索用の仕掛けを入れた
先日のsecurity errorは、なんのことはない、クエリ文字列は環境変数から取られているから汚染されていて、BOSSのAPIではそれをURLに含めるから接続時に弾かれたというオチだった。実験中はproxyを経由していたから問題なかったんだな。こういう罠は気づきにくい。
というわけで、index.rbをqパラメタつけて呼び出すと、skel/search.rhtmlのテンプレートが使われるように実装してみた。そのテンプレート中で呼び出されているsearch_resultプラグインを実装すると、好きな検索エンジンを使えるようになる。
試しに作ったBOSS利用のプラグインsearch-yahoo.rbは、例によってCodeReposにて。この日記にも導入してみたけど(例:「ガメラ」で検索)、設定がまだ複雑なので、もうちょっと洗練されるまでオススメできない。つか、ヘルプすら書いてないのでコード読めない人は使えない。
標準で手軽に使える実装はtDiarygrepか何かを流用すればいいのかなー?
2008-07-19(土) [長年日記]
■ 千早の胸囲にSEOの悪夢を見た
「胸囲」でググると、如月千早の紹介ページがトップに来る*1という話題でひとしきり盛り上がっている今日のアイマス界隈。お前ら、あずささんの誕生日はどうした。
つか、実際その通りなわけだが、ソースを見ればわかるように、このページには「胸囲」という単語はいっさい含まれていない。
まぁ、ここまではそれほど珍しくない。「胸囲」を含むリンクテキストで、多数のページからリンクされているとこういうことが起きるはず。と思って、linkオプション付きでググってみたら、せいぜい10件くらいしかこのページにはリンクしていなかった。そこそこ有名なゲームの主要キャラのページにしては被リンクが少ない気がする。なんとなく、Google Danceっぽいね。
というわけで、Yahoo!でもググってみたら(←間違った用法)、こっちでも1位だったりして。えぇぇ。おまけに被リンク数もさほど変わらない。
ンモー。こういう不可解なことがあるから、真剣にSEOに取り組む気が起きないんだよー。勘弁してくれ~。
たぶん、「胸囲」と「千早」という組み合わせが登場するページが多数あって(Google 12万件、Yahoo! 3000件)、その中にはランクの高いページが含まれていて、さらに両単語間の関連性が高いと位置づけられていて……みたいは話なんだろうなぁ、とは思うけど。そんなの計算して狙えるか!
*1 アイマス知らない人のための蛇足。アイマス内で抜群の歌唱力を誇る千早は、一方で胸囲に乏しいというアイドル的には少し寂しい特徴があり、そのことがやたらとネタにされる傾向がある。
■ tDiaryのコードでRubyの勉強をしてはいけないという話
急にtDiaryというキーワードでひっかかる記事が増えたので(当然エゴサーチくらいしてますよ)、何かと思ったらYuguiが今日のジュンク堂のトークセッションで「読んではいけないコード」の例としてtDiaryとRailsをあげたからのようだ。両極端の例をあげるあたりがYuguiらしい(笑)。
Railsに関しては知らないが、tDiaryについては(現時点では)まったく正しい姿勢だ。この点については、おれ自身がRubyKaigi2006(通称)でしゃべっているので、それを見るのが良い。
ようするに、tDiaryは当時普及前段階にあったRubyを広めるために、プログラマだけでなくエンドユーザにもアピールするマーケティング戦略をとっており、そのためにはコードに数々の妥協をしているからだ。講演中に言及している、プラグインの名前空間問題などはその最たるものだ。
問題のあるスタイルはバージョンを重ねるごとに少しずつ是正されてきているが、歴史あるアプリケーションの宿命としてかなり複雑になっており、少なくともRubyの勉強をするために読むべきものではない。プログラマの勉強のためのプラットフォームとしての役割はとっくに終わっている。
tDiaryの現時点での価値は、すでに7年近く継続的にメンテされ続けているアプリケーションだという点、さらにこの先も長期にわたってメンテする意志が表明されている点だ。……という話の続きは、先日書いた開発者と利用者では「継続」の意味が違うに。
◆ エチオピア効果 [なんとも、あずささんの誕生日にふさわしくない話題なんだ! 「必殺Πタッチ!!不毛の胸囲に明日を見たぁ!」とかそうい..]
◆ エチオピア効果 [ええと知らない人にさらに補足しますと、あずささんの胸囲は91cmで千早さんの胸囲は72cmです。]
◆ 通りすがり [“胸囲 如月千早”で戦犯を探そうと思ったらたどり着きましたw こうしてページランクの高いページで話題になって不動の“..]
◆ ただただし [フヒヒ。サーセン]
◆ Yugui [さいですさいです。セッションでもちゃんと「RubyKaigiでたださんが言ったとおり」tDiaryのアーキテクチャは..]
◆ 会長@腹部 [Rubyを触り始めた2002年頃は、簡単なplugin開発を通して、一喜一憂しておりました。pluginのコードは初..]
2008-07-20(日) [長年日記]
■ ひさびさに臼田詣で
ナビの軌跡データが壊れているっぽいので今回はルートマップなし。修正できたらあとで貼る。
2万km点検のあと、青キップのショックから立ち直れなかったりしてなかなか載る暇がなかったんだけど、梅雨明けもしたし、4時に起きられたので、長いこと補充できずにいたパラボラ分の補給へ。といっても、ナビの目的地を臼田にして、あとは霧が峰と県道40号の適当なポイントを中継地に指定しただけで言いなりに走るという、極めててきとーなミステリーツアー状態。
中央道に乗って、ちょこちょこ休みながら北上。朝のうちはそれほど暑くないけど、それでもメッシュジャケットでちょうどいいくらい。途中、少し雨が降って来たけど、すかさずカッパを着ることで雨雲のやる気を削ぐというライフハックが功を奏してその後は曇り時々晴れ。
いつものように諏訪で降りて、ビーナスラインへ。タイヤを交換してから初のワインディング。ミシュラン・パイロットロードは、倒しこみが自然で、路面追従性も申し分ない。やっぱおれ、ミシュランが一番合ってるなー。
霧が峰はニッコウキスゲがまっさかりということで、朝8時から大渋滞でへこむ。日本人、勤勉すぎだろ!(人のこと言えない)。おかげでいつものように一服することもできず、なんとか抜けて白樺湖からそのまま県道40号を北上。
ところが、ナビにいい加減に設定した経由ポイントが北すぎたせいで、東に折れそこね、R142まで北上してしまった。その後県道150で南下するという、なんとも無駄なルート。まぁ、150号も細くて怪しくて悪くないんだけど。
そんな150号を抜けて飛び出した先は、蓼科スカイラインの東の端で、それを西に向かえとナビは言う。「えっ、ここから西に向かって臼田に抜けるルートというと……」と止めるまもなく、ナビが誘導したのは林道でした。とほほ。今回は完全にオンロードタイヤなので、マジ怖かった。
臼田の64mは(予想通り)休憩中だったが、まぁいいや。たっぷりパラボラ分を補給する。前回訪問時に工事中だった、駐車スペースや受付のリニューアルは完了していた。展示室の入り口も受付横に新しく設けられていたが、土足禁止は相変わらずだった。どういうこだわりなのか、いまだに理解できず。
展示室の新顔は、H2Bロケット模型と、コンテンツ閲覧用のPCが2台。PCには「祈り」が入っていたのでうっかり再生してしまい、ひとしきり涙するのであった。何しに行ってるんだおれ。あと、SELENEのパンフレットに、手書きで「かぐや」って書いてあるのが物悲しい。みんな貧乏が悪い。
アンテナの周囲を回っていたら、車で来ていたおっちゃん5人組に「これはなんだ」と質問される。「これ」というのは、「水星」と書かれた、からっぽ(にしか見えない)のアクリル箱である。そこで、ちょっと離れたところにあるオレンジ色の球体を指して、「あれを太陽とした場合の、各惑星の大きさと距離を示しているのだ」と説明してあげたら、理解したようだ。ちなみに「水星」の箱の中には、針の先ほどの水星模型(?)がある。内惑星だけ見て、あの展示を理解しろというのは無茶だよな。ゲート脇には木星があったんだけど、気づかなかったようだし。
というかこの展示、施設奥にある研究棟のそばに太陽を置いて、ゲート脇に木星があるという、敷地全体を太陽系に見立てた、一見すると適切な配置なんだけど、訪問者からしてみれば展示の意図を理解する前にいきなり木星を見せられるわけで、確かにわけわからんわ。ゲートに太陽を置くべきだよな。世にユーザビリティの種はつきまじ。
帰りは佐久から関越道~圏央道で。圏央道が八王子まで延びていることを知らないナビの混乱っぷりが面白かった。
2008-07-26(土) [長年日記]
■ 川崎 1-1 名古屋@等々力陸上競技場
西城秀樹が来ると勝てない気がする。
先制されてなんとか追いつくという展開。もっとも、ボールの動きはめちゃめちゃ面白い試合だった。
特にケンゴにボールが渡ると、次にどこにボールが出るのかぜんぜん予測できない。敵はもちろん、味方にも予想できないようなパスが出るんだけど、コースがばっちり決まってるので、ちゃんと対処できるという。ケンゴすげぇ。
これがヴィトール加入効果だとすれば、マギヌンが抜けた穴はこれで完全にふさがったように思える。「パスの出し先」がひとつ増えたことで、攻撃のバリエーションがびっくりするほど増えている。これでゴールが決まらなかったのは不運としかいいようがない。谷口が帰ってきたら面白いことになりそうだ。
サイドは相変わらずピリっとしないんだけどね……。今日は村上のミスが多くてまいった。
ところで明日は、ファン感謝デーに行くみたいですよ? 昨年は「ゴツいサッカー選手たちによるオタ芸」が炸裂してネットの話題をさらったフロンターレのファン感だが、今年は何をやるのか実に怖い楽しみですね!
(ニコ動のが消えてたのでYouTubeで)
2008-07-29(火) [長年日記]
■ tDiary: ニコ動外部プレイヤーのデフォルトサイズを大きくした
ニコニコ動画の外部プレイヤーは、デフォルトでは(だいたい)480x384くらいで、まぁ、ブログとかに貼るにはほどよいサイズではある。実際、おれみたいにデジカメのオマケ機能を使って撮影してる程度の動画なら、それでもぜんぜん問題はないし、それでもYouTubeよりははるかにマシだ。
しかし、こだわりエンコ職人の手になる美麗動画に関しては、ニコ動標準サイズである512x384がはるかに小さく表示されてしまうわけで、せっかくの画質がだいなしだ。
tDiary用の(というかtDiary.Net用の)nicovide_playerプラグインは、第二引数にサイズを指定できるけど、このデフォルトサイズを動画部分のサイズがちょうど512x384になるように設定した(具体的には544x427)。これで画質を落とさずに楽しめる、はず。
むーむーPの予告動画をためし貼り。つか、あと一ヶ月も全裸待機とか。どうしろと。
2008-07-31(木) [長年日記]
■ 黎明の星 上 (創元SF文庫 ホ 1-25)(ジェイムズ・P. ホーガン)
予想通りのハズれっぷりというか、いや、いちおう前作『揺籃の星』の時は続編に期待してたんだけど、まぁ、こういう予感はあったわなぁ。
2つの話が軸になっていて(困ったことにほとんど交わらないんだけど)、ひとつは『揺籃の星』からベースになっている「地球型惑星は巨大ガス惑星から生まれた」というトンデモ仮説をさらに展開、ID(インテリジェントデザイン)まで動員してトンデモ度をさらに盛り上げる。登場する証拠がいちいちストーリー上都合のいいものなのでちょっとしらけるけど、まぁこれは「視野を広く保て」という現代科学への警鐘かもしれない。ちょうどessaさんのブログでソシオロジーの話を読んだのでつながりが面白かった。
もう一方の軸は、ホーガンが大好きな社会SFのバリエーションで、能力と信頼を経済のベースに置くクロニア社会と、旧来の地球型社会の対立。クロニア社会はもう、あからさまに「理想的に運営されているオープンソースコミュニティ」そのもので、もちろん理想的な状況などありえないのでたやすく地球側に付け込まれる。最終的にはクロニア側も手を汚さないと次の一歩を踏み出せないので……って、あれ? ホーガンも現実に目覚めたか。
SFとしてはイマイチだけど、寓話としてはけっこういい話だったのかも?(←だまされてるっぽい)
黎明の星 上 (創元SF文庫 ホ 1-25)
東京創元社
¥924
9784488663261
◆ ma2 [ホーガンは『星を継ぐもの』書いたんだから全部許すよ!という態度で読んでます。]
◆ しばた [feed のニコニコ部分が空白になってるー。]
◆ ただただし [うむ。なにか仕込んでしまったみたい。あとで調べる。]
◆ ただただし [原因発見。あとで直す。]
◆ エチオピア効果 [アイマスのコミュには驚きました。 運営コミュをぶっちとか・・・。 人数とか・・・。 プレミア率とか・・・。 自分の応..]