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ただのにっき


2000-05-05(金) [長年日記]

RuBBS 0.3.0

ダラズのlさんから、RuBBSのパッチがいくつか送られてきていたので、これを取り込んで正式リリースを作らにゃならなかったんだけど、連休前は忙しくてそれどころじゃなかった。連休初日はひさびさにのんびりしたけど、翌日から取り組む。

本文中の引用の色を変えるパッチと、cookie対応のパッチを当ててから、スタイルの違う部分を手直ししたり、下位互換性を維持するための修正を入れていちおうOK。オープンソースっていいよねぇ。問題は投稿者の名前とメールアドレスを保持するためのcookieに日本語が生で流れるようになっていること。他のサイトのcookieを見てみると、日本語はたいていURLエンコードされている。動けばいいというバータリー的な作りでもいいけど、何かおきたら面倒なので、手軽に使えるbase64エンコードしてみる。

もう一つ、RuBBSはサーバーの負荷を下げるためにカレントログは静的なHTMLに吐き出すようにしてるんだけど、このせいでせっかく保持しているcookieの値が投稿フォームに反映できない点だ。ReplyはCGIを経由するから使えるんだけど、新規投稿では使えない。でも、新規投稿用のフォームがログと同じページにある必要はないよね……なんて考えてたら、lさんが先にそのためのパッチをくれた(笑)。うーん、こりゃ楽でいいわ(ってをい)。

さっそくそのパッチも当てさせてもらい、ささいな問題をいくつか修正して、ひさびさに0.3.0としてリリース。これでずいぶん使いやすくなったはず。ついでに新たに掲示板を作るためのmakebbsコマンドも少し手直ししておいたので、UNIX系OSで運営するのは楽になったと思うんだけど……文化的にこういう作りでいいのかどうか、いまだによくわからじ。

リリース後になって、RuBBSがNetscapeを落とす原因がわかった。Replyを押すとときおりNetscapeがBus Errorで死ぬのだ。長いこと原因がわからなかったんだけど、どうやらフォーム中のTEXTAREAタグにWRAP="SOFT"という属性が指定してあるとき、TEXTAREAの幅よりも長い文字列が設定されていると起きるらしい。ずいぶん前に、esBooksで買い物をする時に、契約書を表示できなかったのもこれが原因だったわけだ。つーことは、Linux版Netscapeを使う限り、この属性を指定してはならぬってことだ。Windowsを使っていた頃ならいざ知らず、自分がLinuxを使っているのにこの状況を放置するわけにはいかんなぁ。ほとんどw3mを使っているとは言え。次のリリースでWRAP属性は排除しようか。


2000-05-06(土) [長年日記]

RuBBS 0.3.1

w3mでRuBBSのcookieが保存されないのが悔しくて、少し調査。w3mのcookieが保存されているファイルを見ると、各フィールドがTAB文字で区切られている。ははん。lさんのパッチでは、名前とメールアドレス、それからアンカー(?)代わりの「#rubbs」という文字列がそれぞれTABで区切られているので、これがそのままw3mによって保存されると、読みだし時にフォーマットが不正で消されるってことか。わかった。TABを使わなければいいんだ。どうせbase64でエンコードした以上、このあたりはあまり気にする必要はあるまいて。

さらに、昨日判明した対Netscape対策と、コ板であった過去の投稿を見る時にno-cache指定は不要という指摘に対応する。なかなか根本的な改良にとりかかれないけど、ま、不便を強いるのもなんなので、これでリリースしちまおう。

w3m 0.1.9

w3mの動作を確認するにあたって、最新版のバイナリを持ってきた。w3m-0.1.9-1k1.i586.rpmね。あと、すっかり忘れていたけど、午後のこ〜だがファイナルバージョン(2.35)になっていたので、そのRPM版も拾ってきて入れておいた。そういや、最近CD買ってないな。なんか買うか。

Ruby EB

あと、Ruby EBを使ってちまちまと遊ぶ。項目間のリンクをたどれなくてもいいなら、BookView相当の検索くらいはできるCGIはあっと言う間にできてしまった。くふふ。これで家中どのマシンからでも辞書が引けますわ。たいしたものではないけど、いずれ公開しよう。


2000-05-07(日) [長年日記]

サウンド

むかし使っていたPentium 166MHzのマシンを知人に譲るにあたって「金を取るのもなんだし、Linuxで使えるサウンドカード、バルクでいいから買ってきてよ」と頼んだのは数ヶ月前。Sound Blaster Live!のバルクをもらって、とりあえず挿しておいたけど何の設定もしていなかった。安いとは言えもったいない話である。連休も今日で終わりってことで、こいつを使えるようにしよう。

Kondara使ってる以上、ALSAとやらを使うのがスジなんだと思うんだけど、alsaconfを実行してみても、その先何をやったらいいのかさっぱりわからん。確か何かの雑誌にALSAの話が出ていたはずなんだけど、なんとなく探すのが面倒なので、さくっとsetupでサウンド設定をしてしまう。これだとOSSとやらが使われることになる(んだよね……?)。ALSAはこの次ってことにしやう。←軟弱者

setupのサウンド設定は何も悩むことなくあっさり完了し、なんだかわからないけど音も出た。何の音だったのかはいまだにわからじ(笑)。GNOMEのメニューにあるサウンドプレイヤーはxmmsなので、これを実行するも、立ち上がらない。はて。コマンドラインから実行してみると、Segmantation faultが出ている。ああ、そういえばなんか修正が出ていたはず。で、Kondaraのftpからxmms-aalsa-0.5.1-1k2.i586.rpmを持ってきて入れたら、直った。まぁ、OSS使うんだから、これはいらないんだと思うけど。

これで立ち上がるようになったんだけど、起動時に「No soundcards found」と言われる。何言うてんねん、さっき設定したっつーの。でも、/usr/share/soundsにあるWAVファイルを試しに再生させてみたら、ちゃんと音は出る。今までWindowsで管理してたMP3ファイルも持ってきて再生させたら、ちゃんと鳴るし。ふむん。xmmsのGNOMEパネル用アプレットってのもあったなー、と思って入れてみた。CPU使用率もほとんどゼロでホントにMP3をデコードしてんのかよって感じだし、メモリをずいぶん食っているのが難点だが、まぁよし、しばらくこれで行ってみるか。

もしかして、と思ってさっきアップデートしたxmms-aalsaをアンインストールしてみたら、エラーメッセージは出なくなった。そゆことか。これで万事解決、MP3は作成から再生まですべてLinux上でできるようになったゾ。これにてWindows依存がまたひとつ減少。

"I LOVE YOU"

ちまたは「I LOVE YOU」ウィルスとやらで大騒ぎだ。日本は連休のおかげで被害が少なくてずいぶん助かったことだろうなぁ。しかし、拡張子が「.vbs」のファイルを開くなんて、それだけで何食らっても言い訳できないと思うんだが、どうか。そんなヤツはコンピュータを使わなくてよろしい。つーか、メリッサ登場以来、Outlook使ってるってだけで逝ってよし。これからは日本でも小中学校でコンピュータ教育をおし進めるらしいけど、こういう大事なことは教えないんだろうな、間違いなく。なげかわしや。


2000-05-08(月) [長年日記]

"I LOVE YOU"

出社しても"I LOVE YOU"が1通も来てなくてがっくり(笑)。まぁ、ンなもん送って来るようなヤツがいたら、絶交ものだが。

ebsearch

さて、仕事で英文のメールを書いたりするのに軽い辞書引き環境が欲しいので、RubyEBを使ったCGIをマジで使い物にしたて上げよう……というわけで、仕事の合間にちょこちょこいじる。と言いながら、マイペディアの方に力が入ってしまうのだが(笑)。なんたって百科事典ってヤツは、関連語をリンクにして、次々にたどっていると時を忘れるほど面白いので、なんらかのリンクは実現したい。「関連項目」って行はそのままズバリ、リンクにできそうなので、細工をする。本文末に「→」に続いて関連語がある場合もあるな。あと、《》で囲まれた単語もキーワードであることが多いみたい。って、他の辞典じゃぜったい通用しないぞ、これ。BookViewがどういう基準でリンクを生成しているのか、ぜんぜんわからぬ。裏では同じEBライブラリを使ってるはずなんだけどなぁ……。

ま、とりあえず自分が使えればいいのだ。前方一致、後方一致もサポートして、いちおう不満のないレベルになった。いちおうここに置いておく。Kondara以外の環境でも使えると思うけど。CGIリクエストのたびにファイルを開いているはずなのに、ずいぶん軽くて、チューニングしようという気も失せる。いずれmod_ruby化するとして、当面はこれでいっちゃおう。これでw3mやNetscapeを使って快適辞書環境だぜい。やっぱ専用クライアントより、ブラウザだよなー。


2000-05-09(火) [長年日記]

rio 1.07

通勤電車で音楽を聴くのに、Rio PMP300を使っている。出てすぐに買った(発売日にアキバで探しまくって買った記憶もある)。500が出ても悔しくないもん……ってそーじゃなくて。MP3ファイルをPCからRioに転送するのにRio Managerという専用ソフトが必要で、もちろんこれがWindows専用。パラレルポート接続で、プロトコルも専用。自前のCDをMP3化したリストから自作のRubyスクリプトでランダムにちょうど64MBぶんだけ選択して(ジャンルがほぼ全部Jazzなので可能な技である。ジャンルがまちまちだと気が狂います)、毎晩入れ替えているんだけど、このため「だけ」にWindowsマシンを立ち上げるのは実にむなしかった。

以前(まだWindowsしか使ってなかった頃)、riogeoというフリーソフトを開発した人たちがいて、試しに使ってみたこともあったんだけど、内部メモリ32MBぶんにしかアクセスできない上に(うちのRioは32MBスマートメディアを挿して64MBにしている)、エラー補正ができていないのかノイズがのるのでイマイチだった。その後、Rioからデータを吸い出せることが問題になったりして、開発も止まってしまったみたい。

ところが今日、Software Designを読んでいたら、その名もrioというフリーソフトがあるって言う記事があるじゃないの。慌てて最新の1.07をGET。GPLで配布されていて、もちろんLinuxで動く。外部メモリにもアクセスできるみたいなので、願ったりなかったり。

バイナリパッケージなどないので、もちろん野良ビルドが必要。ドキュメントやMakefileを読むと、パラレルポートを直接いじるのでroot権限で動く必要があり、実行ファイルにsetuidビットを立てている。ふむん、まぁ、個人で使う分には問題ないっしょ。make一発でビルドするために、rootになって作業すると、たかだか40KB足らずの実行ファイルができる。こんなに小さいのか。いったいRio Managerの無駄なでかさはなんだったのよ。

試しにWindowsで「今夜の分」である32+32MBのMP3ファイルのリストを作って、転送してみる。内部メモリ用と外部メモリ用で2回に分けて起動する必要はあるけど、プレイリストを与えれば黙っていても複数ファイルを転送してくれるので楽なことこのうえなし。やたらとCPUを食うけど、Windowsでの転送にも遜色ない速度で転送完了。音質にも問題ないし、イッパツで移行決定〜っ。暇を見て、コイツ用のスクリプトを書こう。これからは毎晩、コマンド一発でデータの入れ替えができるなんて、夢のようだぜ。すばらしき哉、ハッカー精神。

これで、Windowsマシンを使うのはUSBを使うスキャナやスマートメディアリーダーを使う時と、ゲームをするときだけになった(PalmのHotSyncはもっぱら会社でやっている)。いずれも毎日やるようなことはないので、電源を入れる機会もかなり減る。うーん、また一歩、理想に近づいたのぅ。

ESD

もう1つ、Software Designを読んでいて知ったESDというサウンドドライバ(?)の話。複数の入力を同時に鳴らすことができるということは、MP3を聴きながらGnomeのイベントもちゃんと鳴るようにできるってことかな? ちょっと試してみる。まず、GnomeのセットアップのSoundで「Enable sound server setup」ってチェックボックスをONにする必要がある気がする(←アバウトすぎ)。さらに、xmmsのPreferencesで、Output Pluginで「eSound Output Plugin」を選択。自マシンで鳴らすのでConfigureで「Use remote host」のチェックははずしておく。これで、MP3を演奏しながらパネルとかをいじってみる。おお、ちゃんと出てますな。すばらしい。もっとも例によって、このやり方が正しいという確証はない(笑)。


2000-05-10(水) [長年日記]

Shizuka

Kondara 1.1のコードネーム「Shizuka」の謎がどうしてもわからないので、コ板に質問してみたんだけど、答えがないなぁ……と思ってたら、いつのまにか用語集が改訂されてて(ずるいっ[笑])、ようやく判明。まさかの予想通り、ミナモトシズカちゃんだったのね〜ん。工藤でも伊集院でもなく、源なら、許す(笑)。というわけで、この日記も名称変更だ。URLまでは変えないけど……って、最初からkondaraとかlinuxってディレクトリにしとけよ >おれ

ディスク増設

さて。作る・聴く・Rioに転送する、のMP3利用環境すべてがLinuxに移行できてしまったので、いままでWindowsで管理していた2.5GB分のMP3ファイルもこっちに移したい。しかし、今Kondaraを入れているディスクはたった4GBで、残り2.5GBもない。実はこのマシンにはもう1台、4GBのディスクが付いていて、以前使っていたNT時代の遺産がすべて入ったまま眠っている。もちろん中身は新しいWindowsマシンの方にコピーしてあるのでいつフォーマットしちゃってもよかったんだけど、別に困ってなかったのでそのままにしてあったのだ。これをMP3用(というか各種メディアファイル倉庫)にしよう。

まず、fdiskで領域を確保せねばならん。manを読むと、IDEの2台目(というか、プライマリのスレーブ?)は/dev/hdbというデバイスらしいので、fdisk /dev/hdbとすると、なるほど、NTFSの領域が見える。これを解放して拡張領域を1個とり、その中にLinux用の論理領域をGET。4GBで1パーティションだ。

次はフォーマットしなきゃいけない。うろ覚えの記憶から、フォーマットにはmkfsというコマンドが使えたはずだと思ってmanを引くと大当たり。さっき作った領域は/dev/hdb5という名前になったので、mkfs /dev/hdb5とするだけでフォーマットできる。順調すぎて怖いねぇ。

あとはmountして使えばよろしい。/mediaというディレクトリを掘って、mount -t ext2 /dev/hdb5 /mediaとすればマウント完了。なんて簡単なんだ〜。即、Windowsを立ち上げて、Samba経由でファイルをコピーだ。

あ、ひとつわからんことが。起動時に自動的にマウントさせるには、/etc/fstabに書いてやらんといかん。が、書き方がわかんねー。コピー中で実験ができないので、Webで調べてなんとなくこんな感じで書けばよさそうだとわかる。

/dev/hdb5               /media                  ext2    defaults        1 2

最後の数値がわからなかったんだけど、最初の1は、dumpの対象にするかどうか。dumpってのはたしか、バックアップのコマンドだったな。まぁ、どうせ使わないけど、1にしておこう。最後の2は、fsckのためのもので、/は1、その他は2にするものらしい。ま、明日立ち上げてみればわかるっしょ(笑)。

それにしてもなんだ。今どき4GBぽっちをケチケチ使ってもしょーがないよなぁ。2万も出せば30GB買えちゃうんだっけ? まぁ、どっかのバカOSと違って、増設しても内容をコピーしてマウントポイントさえ同じにすれば、何の問題もなく移行できるから、将来も安心だもんね。ボーナス出たらディスク買おう。


2000-05-11(木) [長年日記]

明日は

会社を休むことにしてしまった。ビッグサイトに行くのさぁ。


2000-05-12(金) [長年日記]

LinuxWorld Expo 2000

ビッグサイトに入っていく客に女子供がやたらと多いので「Linuxもここまで……」と驚いたがそんなはずもなく(当たり前だ)、ホビーショーが同じ会場で開催されているのであった。LinuxWorldの方は、IDGがやってる以上、ビジネス色が強いんだろうなぁと思っていたら、まさにその通り。IBMや富士通、NECといった大手が大きなブースを構えていて、コミュニティ系のブースはなし(あ、Li18nuxがあったか)。半ば遊びで行ったけど、こういう方向性なら仕事モードに入らねばなるまい。って、名刺持ってないって……。

aquarium

aquariumのBlue Glassやこんど出るSilver Neonを初めて生で見られたのはよかったな。やっぱマジでかっこいい。欲しいなぁ。デスクトップ向けのスペックがあればいいんだけど(いや、Silver Neonなら十分か。いくらするんだろう……)。特にWhite NeonやSilver Neonのデザインを見てしまうと、iMacやPowerMacなんて子供だましにしか見えんよね。あと、テンアートニのブースでは「オープンソース」をGET。S&Bの中濃ソースにオリジナルのラベルを貼ったもの。笑えます。

デジファク

デジタルファクトリージャパン(DFJ)のブースでは、Kondaraのsnapshop CD-ROMを。会社にはmirrorされてるけど、自宅で使う分にはありがたい。それにしても、DFJのブースでパワープレイされていたCGムービーはかっこよかった。例のKondaraペンギン(正式名称は相変わらずないのか?)が、スノーボードをしたり、バイクに乗ったり。他の企業ブースが、Windows系展示会とたいして代わり映えしないつまらんイメージビデオを流してるのに比べると出色。DVDにして出してくれないかな。プレイヤー持ってないけど(笑)。

プレゼント集め

一番残念だったのは、OpenLinux(だっけ?)とTurboのブースでやってたThinkPadプレゼントで、どっちも外れたこと(泣)。移動ゲーム端末が欲しかったのに……しくしく。というわけで、これ以外の戦利品はTurboLinuxのネックストラップくらいか。

Linuxビジネス

と、別に景品集めばかりに精を出していたわけじゃなくて、ビジネス向けのお話もいろいろ聞いてましたがな。やはり、この方面で一歩抜きん出ているディストリビューションはTurboだな。企業としての視点から見て提携したいと思わせるのは、はっきりいって現状ではTurboだけだ。Redhatも、Laser5と喧嘩別れなんてバカなことをしなければTurboとどっこいどっこいになれていたかも知れないが。

我らがKondaraも直前にServerパッケージを発表したけど、プレゼン担当の兄ちゃんが台本棒読みしてるようでは、ちょっとな。つーか、mphっていつからGUIツールになったんだ(笑)。そもそもコミュニティとしてのKondaraと、Kondara Serverの関係がイマイチ見えず。リリースを読む限りでは、単にDFJの作ったKondaraベースの独自ディストリってとこか。時間がなくて詳しく聞けなかったけど、ジャーナルファイルシステムを使っているって話だけはちょっと興味あり。でもパンフレットには一言も触れられてないし。mphなんちゃらより、そっちの方がよっぽど企業にアピールすると思うんだけど。


2000-05-16(火) [長年日記]

Open Design

Rubyコミュニティで話題のOpen Design買ってきた。厚さのわりに高いなぁ(1840円)と思ったら、裏表紙以外は全部自社広告じゃんかー。営業努力しろよー(泣) >QC出版 それはさておき、Rubyは脇役で、主役はネットワークプログラミング、というスタイルはいいですな、この連載。もういいかげん、Rubyの紹介記事には飽きてきたからね。この号はかなり初歩的な話だけど、次号以降が楽しみ。それにしても、またもやQC出版に対する不満だが、文体くらい統一せんかいっ >編集者 「だ・である調」と「です・ます調」がひとつの記事に混在するなんて、同人誌以下。

でも、TransTECHがなくなってから、何かプログラミング系の雑誌を増やそうと思ってるんだけど、これにするかな。Cマガジンも読んでみたんだけど、岩谷宏が偉そうな顔してプログラミング記事を書いてるのでヤメ(翻訳だけやってればいいのに……)。Open Designは、記事数は少ないけど中身はやたらと濃いので、じっくり読むにはいいかも。少なくともRubyの連載がある間は買うことにしよう。つーか、会社に買わせるか(笑)。

月アス

それから、なぜか毎月はやめに読める月刊アスキー。最近はLinux通信に目を通すだけなんだけど、この3人、ダメダメだな。例の「Kondaraの雑誌添付にDFJが難色を示している」というlinux-users-jp発(?)のデマ話、なんの裏もとらずにそのまま載せてるし。雑誌編集者(それも1人は別のLinux専門誌の編集長)がこんないい加減なこと書いてていいのかいな。そもそもKondaraは完全にオープンな体制で開発してるんだから、勝手にftpしてCDに焼いて雑誌につければいいだけじゃん。どれもGPLで配布してるんだから、誰もそれを止められまいに。DFJにお伺いを立てようって姿勢が間違ってるのに、そのへんがわかってない。てことは結局、フリーソフトウェアがなんだか理解しないで雑誌作ってるヤツばっかりってことだよね。頭わるぅ。

IMAP、ftpup

そのほか。IMAPで読み出しているいくつかのメーリングリストのメールボックスを開くのにけっこう時間がかかるようになってきた。数えてみたら3000通を超えている。さすがにダメか。適当に整理してnamazuで検索できるようにしないとダメだね、こりゃ。そろそろ重い腰を上げねばなるまい。それから、ftpupが「とある事件」をきっかけにバージョンアップされたので、今日の日記はこれを使おう。すぐに復旧できてよかったですな:-) >とある事件 それにしても、ftpupにキャッシュ機能を組み込みたいと思いつつ、ぜんぜん手をつけてないな。なぜかっちゅーと、キャッシュが欲しいこま犬ライブラリの更新をぜんぜんやってないからなんだが……うーむ、1年分の写真が溜まってしまっているじゃないか。やべー。


2000-05-18(木) [長年日記]

Kondara Project日誌

Kondara Project日誌に、ここのURLが現れてドッキリしたりして。かなり好き勝手なことを書いているので(日記だもん、あたりまえだが)、読まれていると思うとビクビクしちゃうし、かといってLinux初心者の(何らかの)助けになればと思って書いている部分もあるので、読まれていないならそれはそれで困るわけだが。昔は「Web日記なんて、けっ」と思ってたけど、そうか、こういうスリルがいいのか(笑)。

Web日記

それはさておき、最近のWeb日記のトレンドは日記相互のリンクにあるらしい。数ある「日記システム」には、センテンスごとにリンクを貼れるようななんらかの仕組みがあるようだ。XMLを使えばそんな気遣いをすることなくリンクしあえるんだけど、HTMLの世界でそれを実現するためにシステムがサポートしているわけやね。もはやこうなると、日記であって日記でない。何か別の名前を付けた方がいいとおもうんだがね。

このNorika改めShizuka日記は、最新の日記はつねにcurrent.html#latestでアクセスできるようになっていて、実は各日付にもちゃんと「current.html#18」みたいにリンクが貼れるようになっている(さすがにセンテンスごとには付いてないけど)。で、月が変わるとファイル名をyyyymm.htmlに変えている。よって先月以前の日記には恒常的なリンクが貼れるんだが、残念ながら今月分だけはダメだ。このへんをなんとかすれば、Web日記業界のトレンド(笑)に乗れることになるのかな。

って、その前に、ゴリゴリ手書きでHTMLを書くのをなんとかせんかいって話もあるな(笑)。どうも、既存の日記システムってヤツは多機能すぎて使う気にならぬ。RuBBSもそう思って作ったからなぁ、日記システムも自分で作るっきゃないのかのぅ。

toor君

それはそうと、Kondaraペンギンの名前「toor君」、いいじゃないですか、意味深で(笑)。賛成に一票だ。


2000-05-24(水) [長年日記]

うーむ、Linuxの新ネタがない。先週末はひさびさにカブ仲間とツーリングに行ってたし、あんまりいじってる暇がなかったんだけど。だいたい日常的な作業はできるようになったので、進歩が止まってしまったつーのもあるわな。

i-modeとの確執

そのカブのメーリングリストでまたトラブル。携帯電話で参加していた若造くんがいてね。なんだか知らないけどNTT DoCoMoのメール端末だ、たぶん。ああいう機械って、お手軽度があまりに高すぎるせいか、MLにメールを出すにも躊躇がないらしいんだよな、ちょっとでも知りたいことがあると、何にも調べずに「教えて」メールを投げてくる。いわゆる「初心者」を免罪符にしてS/N比を大幅に下げるタイプだ。

かみさんにによると、こういう「教えて君」はどこのコミュニティでも増加傾向にあるらしい。かみさんの出入りしているとある女性専用のコミュニティでも、ちょっと前に出ている話題を読みもせずに同じ質問を繰り返す自称初心者があまりに多くて、困っているとのこと。答える方も飽きてきて、だんだん手抜きになってるって言うんだから、先行きは暗い。インターネット人口が増えても、何にもいいことないんじゃないかとすら思えてくる。

件の若造君は、ある人に「もう少し調べてから質問しなさい」と諌められたら簡単に逆ギレして、MLメンバー全員を口汚く罵りまくった。これも最近の傾向だなぁ。注意されるとすぐキレる。「最近の若者は……」なんて言いたかないけど、マジでこの国の将来は暗いと思う。つーか、この傾向って日本だけなのかな。

あれ、書こうと思ってたことからずいぶんズレたような(笑)。いや、今回の事件で感じたのはね、従来のPCやWorkstationベースのメールと、i-modeをはじめとする携帯端末のメールは、同じE-mailというインフラを使っていてもぜんぜん別ものだってこと。従来のE-mailは引用やsignatureを使ってできるだけ表現力豊かなコミュニケーションをしようという方向に向かっていたわけだ。賛否はあるが、HTMLメールなんて方向性もある。一方で携帯メールは、文字数に制限があるだけでなく、入力も手間だから、可能な限り短く簡潔な表現で済まそうという方向がある。従来のメール環境にある人は携帯からのメールは情報量が少なすぎるように感じるし、逆は冗長すぎて読めたもんじゃないだろう。

携帯メールは主な利用者層から見ても、気の合う仲間どうしでの個人的なメール交換に使われていて、それならそっけない表現でもたいして誤解は招かない。しかし、多対多の情報交換に使われるメーリングリストに携帯メールが踏み込んでくると、いらぬ誤解を招きまくってコミュニケーションが成り立たなくなる可能性があると思う。というか事実そうなんだ。これからのインターネットは携帯端末が主役になるなんて言われてるけど、おれはそんな連中と情報交換をしたいとは思わんぞー。


2000-05-27(土) [長年日記]

zip100

ひさびさにコ板にヘルプをしてしまった。実は前から悩んでたんだけど、SCSIに接続しているzipドライブの中身が変なんだよね。以前、Kondara 1.0から使えるようにしたとき以来、zipの中身は正常に見えていた。正常にというのは「ファイルがちゃんと小文字で見えていた」ってことだ。WindowsのFAT系ファイルシステムでは、過去との互換性のために8.3文字におさまるファイル名は基本的に大文字になる。ただし、これを超えるLong File Name(LFN)をつけると、指定したとおりの文字でファイル名が作られる。で、vfatになってからは8.3文字以内のファイル名でも、小文字で作ればLFNのフィールドはちゃんと小文字のままなのだ。

だから、Linuxのvfat用ドライバ(?)が、すべてのファイル名をLFNとして扱えば、作成した時の状態でファイル名が参照でき、勝手に大文字になるなんてことはないはず。ところが、Kondara 1.1にしたとたん、8.3文字以内のファイル名だけがすべて大文字にされてしまったのだ。何かが変わったに違いない。でも何が変わったのかわからない。mountのオプションを研究するも、そんな記述は見つからないしなー。で、久々のコ板頼りとなったわけだ。

これで何が困るかというと。現在、外部で公開しているWebサイトの全データはこのzipの中に入れて持ち歩いている。これで自宅でも会社でも更新ができるわけよ。ところが自宅からftpで更新する時にftpupを使っているから、ローカルとリモートできっちり同じファイル名じゃないといけない。つまり、ローカルだけが大文字になったら今までのページ構成がぜんぶ狂っちまうってことよ。うひょー、こらたまらん。

ちなみになんでKondara 1.1に移行してからしばらくたった今になってこんなことを言ってるかというと、最近ずっとこま犬ライブラリの更新はさぼってたからなんだな(笑)。ひさびさに更新したら、この問題が顕在化してしまったわけ。これが解決されないとかなり困る。どれくらい困るかというと、Kondara 1.0に戻してもいいと思うくらい困るんだな。なんとかせねば……。

mgedit

今日はmgeditで書いてみました:-) お手軽エディタとしてはいいかもねん。コード系にもいろいろ対応してるみたいだし。でも最近すっかり指がvi化してしまったおれとしては、本格的に使うわけにはいかぬのだが。


2000-05-28(日) [長年日記]

zip100

夕べのvfat問題は、すぐに回答をもらえて、片がついた。KondaraのvfatドライバにはVFAT-jpというパッチがあたっていて、これが日本語ファイル名を正しく扱えるようにするものらしい。副作用として……というか、以前の「なんでもかんでも小文字化」というのが無茶な作りだったようなのだが……8.3文字以内のファイルがすべて大文字で表示されてしまうようだ。なんでvfat前提のドライバがわざわざSFNを参照するのかわからないのだが(ファイル名の長さに関わらずLFNを参照すればいいのに)、まぁ、日本語ファイル名なんて付ける悪習はないし、無条件で小文字化してくれた方がおれ的にはいい。

というわけで、manにはないが、このパッチのために追加されたsmallというmountオプションをつけることで解決。/etc/fstabのzipの部分はこうなった:

/dev/sda4               /mnt/zip        vfat    noauto,users,small      0 0
/dev/zip                /mnt/zip        vfat    noauto,users,small      0 0

Eterm

さて、今日はターミナルソフトを変えようかと思うのである。いや、rxvtいいんだけどね。せっかく壁紙に設定してるtoor君(←もう決めたから[笑])の勇姿が見えないのが悲しいじゃないの。つーわけで、透明化できる(らしい)Etermとやらを入れてみようかと。

最近、あまり他のディストリと混ぜる危険を冒しませんな。今回も、Kondara 1.1のCD-ROMから、Eterm-0.8.11-1k3.i586.rpmEterm-backgrounds-0.8.11-3.noarch.rpmを入れるだけ。backgroundの方はたぶん背景に使うイメージ集かな。壁紙を透かして見たいだけなら入れなくてもいいかも知れんけど、試しに入れてみる。

Etermという、珍しく大文字を含むコマンドを実行すると、変な模様のイメージを背景にしてターミナルが立ち上がった。透明化は、メニューからBackground→Transparency→Toggle Transparencyを選択する。Pixmapの方はNoneにしておく。これだけだと背景が明るすぎて使えないので、同じBackgroundメニューの中のShadeの値を調節する。toor君の場合は70%くらいがいいようだ。あとはスクロールバーの位置やなんかを変更して、さて、メニューからSave Current Settingsを選べば……あぅ。「/usr/share/Eterm/themes/Eterm/MAINに書き込めん」とかぬかしやがる(泣)。

泥縄式にそのファイルを見ると、「~/.Eterm/themes/Etermにコピーして使え」みたいなことが書いてありますな。なるほど、期せずして個人用の設定ファイルの作り方を学んでしまったぜ。ちなみにEterm-tオプションを使って、ここにあるテーマを指定することでいろいろできるみたいだ。まぁ、そのへんは今回は興味ないけど。

言われたとおりにファイルをコピーして、再度Etermを実行、設定を変更してからSave Settingをすると、今度は文句を言われない。~/.Eterm/themes/Eterm/MAINを見ると、ちゃんと書き変わっているみたいだ。メニュー表示をデフォルトでoffにするためにmenubar 0と書き換えて、再度起動。いいみたい。と・こ・ろ・が。なぜかBack spaceキーを押すと文字が消えずにシェルのヒストリーが……。

これって、キーアサインが変になってるんだな。さっきのファイルを見てみると、なんかkeysymのあたりにゴミが入ってるみたいな。オリジナルのEterm/MAINと明らかに違う。元の設定に書き直してみると、直った。バグか? まいっか。つーわけで、今のデスクトップはこんな感じに。おっと、GnomeのStartup Programsで起動しているrxvtEtermに書き換えるのを忘れずに。

シングル

今日はこま犬の更新でもして寝るかな。といいつつ、一昨日買ってきたClubmanをむさぼり読んでたりして。やっぱシングルいいよなぁ。以前、初期型SRX4に乗ってただけあって、実はシングルスポーツ大好き。DUCATI、BMWと乗り継いで、最近すっかりツイン派だけど、隙あらばシングルにも乗りたいと思っているのだが。うーむ、排ガス規制でさらにシングルは肩身が狭くなるのかぁ。悲しいのぅ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

rxvt [rxvt -ip で透過できませんか?]

ただただし [この当時のrxvtに、-ipはあったかなぁ]


2000-05-29(月) [長年日記]

ダラズ

なにやら、ぱぱんださんとダラズがこじれてますな。今日はなぜか一日kondara.orgが落ちているのでその後の状況がわからないんだけど。はたから見てるとぱぱんださんの言ってることが正論つー気はするけど、ダラズの人は人格じゃなくてハックの腕前や意気込みで採用(?)されてるんだから、性急に変われつっても無理だと思うぜ〜?(笑)

メーリングリスト

実はこっちもカブMLの方でいざこざが起きているのでそれどころじゃないんだが。世間知らずのお子様を大人のメンバーが注意したら逆ギレしちゃったという、似ているような違うような状況。おまけにそのお子様を擁護する過保護オヤジまで登場たもんだからこじれるこじれる。まぁ、日常茶飯事だよね、ネット上でコミュニティが形作られたら避けて通れない道だから。もう慣れちゃった。

Web日記システム

それはさておき、こないだも日記システムについて少し書いたけど、やっぱ最近のトレンドにはついていけんわ、おれ。個々の日付や話題にリンクし合うだけならいいとしても、双方の日記で分散議論(distributed discussion、略してDDなんちて意味ねー[笑])をするのはやめて欲しいよ。おまけに、議論を引っ張りながら一度書いた日記を編集したり削除したりするなんて、読み手がいることを意識してるとはとても思えぬ。読み手がいると思ってるから日記を公開してるんだろ? 前日書いたことを訂正したければ、翌日にそう書けばいいじゃん。いつでも改竄が可能なのは電子化された文書の利点のひとつだけど、人間の頭は線形にしか働かないんだからさ。日記みたいに時系列に並んでいることに意味のある形式の文書を、改竄したり話題を分散させたりするのは不親切だよ。

というわけで、オリジナルな日記システムを作るのはやーめた。シコシコ手書きで十分である。←上の話題と関係ないような気がするけど、それはたぶん正しい(笑)。


2000-05-30(火) [長年日記]

gnome-terminal

はにびさんから、スケスケにできるターミナルはEtermだけじゃないと教えていただいた。まだまだ知らないことが多いのぅ(泣)。その名もgnome-terminal。GNOMEとマッチングがよさげだし、GUIでいろいろ設定ができるから、楽ちんでいいかも知れぬ。たぶんセッション管理もしてくれるから、Startupで指定しなくても復活してくれそうだし。

だがしかーし。Etermみたいに透け具合が調節できない。Shadeするチェックボックスがあるけど、暗さが個人的に足らない。さらに、Etermが1MBくらいなのに対してgnome-terminalは3MB以上食ってるし。根が貧乏性だから、3倍もメモリを食うターミナルはちょっと……。というわけで、もうしばらくEtermを使うことにする。でも、フォントの設定が楽なのはよかったなぁ、gnome-terminal。Etermでもちょっと勉強して、小さめのフォントを使えるようにしてみるか。

gnome-term

蛇足だが、gnome-termというプログラムもある。これはGNOME標準ターミナルを切り替えるためのラッパーである(嘘かも知れないが見た目はそう動いている。実はgnome-editへのsymlinkだが)。Control CenterのDefault Programで指定したターミナルを、同じメニューから起動するのに使われているもの。最初、gnome-terminalを実行しようとしてgnome-termの方を実行し、Etermしか起動しなくて焦ったのは秘密だ(笑)。


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