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ただのにっき


2000-05-24(水) [長年日記]

うーむ、Linuxの新ネタがない。先週末はひさびさにカブ仲間とツーリングに行ってたし、あんまりいじってる暇がなかったんだけど。だいたい日常的な作業はできるようになったので、進歩が止まってしまったつーのもあるわな。

i-modeとの確執

そのカブのメーリングリストでまたトラブル。携帯電話で参加していた若造くんがいてね。なんだか知らないけどNTT DoCoMoのメール端末だ、たぶん。ああいう機械って、お手軽度があまりに高すぎるせいか、MLにメールを出すにも躊躇がないらしいんだよな、ちょっとでも知りたいことがあると、何にも調べずに「教えて」メールを投げてくる。いわゆる「初心者」を免罪符にしてS/N比を大幅に下げるタイプだ。

かみさんにによると、こういう「教えて君」はどこのコミュニティでも増加傾向にあるらしい。かみさんの出入りしているとある女性専用のコミュニティでも、ちょっと前に出ている話題を読みもせずに同じ質問を繰り返す自称初心者があまりに多くて、困っているとのこと。答える方も飽きてきて、だんだん手抜きになってるって言うんだから、先行きは暗い。インターネット人口が増えても、何にもいいことないんじゃないかとすら思えてくる。

件の若造君は、ある人に「もう少し調べてから質問しなさい」と諌められたら簡単に逆ギレして、MLメンバー全員を口汚く罵りまくった。これも最近の傾向だなぁ。注意されるとすぐキレる。「最近の若者は……」なんて言いたかないけど、マジでこの国の将来は暗いと思う。つーか、この傾向って日本だけなのかな。

あれ、書こうと思ってたことからずいぶんズレたような(笑)。いや、今回の事件で感じたのはね、従来のPCやWorkstationベースのメールと、i-modeをはじめとする携帯端末のメールは、同じE-mailというインフラを使っていてもぜんぜん別ものだってこと。従来のE-mailは引用やsignatureを使ってできるだけ表現力豊かなコミュニケーションをしようという方向に向かっていたわけだ。賛否はあるが、HTMLメールなんて方向性もある。一方で携帯メールは、文字数に制限があるだけでなく、入力も手間だから、可能な限り短く簡潔な表現で済まそうという方向がある。従来のメール環境にある人は携帯からのメールは情報量が少なすぎるように感じるし、逆は冗長すぎて読めたもんじゃないだろう。

携帯メールは主な利用者層から見ても、気の合う仲間どうしでの個人的なメール交換に使われていて、それならそっけない表現でもたいして誤解は招かない。しかし、多対多の情報交換に使われるメーリングリストに携帯メールが踏み込んでくると、いらぬ誤解を招きまくってコミュニケーションが成り立たなくなる可能性があると思う。というか事実そうなんだ。これからのインターネットは携帯端末が主役になるなんて言われてるけど、おれはそんな連中と情報交換をしたいとは思わんぞー。


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