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ただのにっき


2000-07-01(土) [長年日記]

P3

今日はS.P.C.の連中とアキバ巡礼。小田原とか沼津とかから車で来る連中が多いけど、相模原在住のおれは一人、電車で合流。今回の主目的はボーナス散財である……が、同僚の新婚カップルがPCを欲しがっていたので強制連行、勝手にパーツを見繕って自作させるという楽しい遊びも(笑)。

が、実はおれの本当の目的はアキバにはないのだー。実は今日、ホンダの二足歩行ロボットP3が、青山のショールームで一般公開されるというので、巡礼にかこつけて出てきたわけよ。デモンストレーションは13:00と15:00の2回だが、昼まで新婚さんをいじって遊んでいたので、昼メシを食ったあと同行希望者2名を加えて青山へ。そういえば、カブでは何度も行ってるけど、電車で行くのは初めてかも。

ウェルカムプラザのあるビルを、群衆が取り巻いてたらどうしよう……という予想はさすがに外れて、ビルの外は平穏そのもの。しかし、ビルの中はすでに人がいっぱいで、フロアの半分ほどを空けて作られたデモスペースが見えないくらい。ぐはぁ、20分も前に来たのに(←甘い)。ちなみに観客のデジカメ率高し。客層が伺い知れます。すでにデモ・キャラバン用のミニバンに正座(笑)して詰め込まれたP3が置いてあったりして、気分はいやが上にも盛り上がる。

開始15分前くらいから、「前の方は座れ」とか「お子様を前に出してあげて」とかアナウンスが入るようになる。そう、けっこう子供が多い。喜ばしい限りである。なんたって、アトムやガンダムを見て育った世代がP3を作ったのだ。P3を見て育った世代は、本物のアトムやガンダムを作れないはずがないではないか(笑)。それにしても最近の子供は、本当に動く二足歩行ロボットを見たり、あさりよしとおのマンガで科学の勉強をしたり、贅沢極まりないよな。まったく、うらやましいぜ。

そうこうしてる間にデモ開始。まずは車から下りてくるP3。電源が入っていないP3の関節はぐにゃぐにゃ。わざわざリモートで電源を入れると、急にしっかりして立ち上がる。「おおー」というどよめきが沸き上がる。すげぇぜ、本当に動いてる。

そのP3は車から下りて停止、実際のデモは別のドアから現れた別のP3で行われる。2台も用意するとは豪勢だ。P3は、本当に動いて、しかも、3段程度の階段昇降もしてくれた(本邦初公開)。階段のてっぺんでは手を振るわ、お姉さんと握手をするわ、去り際に会釈(新技?)までするというサービスぶりで、もう、こっちはウルウル。すごいよ、ホントに歩いてるよ。これ見ちゃったら、AIBOなんて話にならん。まるっきりおもちゃだよ(って、あっちは正真正銘のおもちゃだけど)。

たかだか15分程度のデモだったけど、余は満足じゃ。はぁ〜。実はP3の造形はあまり好きじゃなかったけど(P2の方が好き。プラモも持ってる)、実際に歩くと情が移るよねぇ。思わず限定キーホルダーまで買っちゃったよ。一生の思い出にするぜ。じゃなくて、チャンスがあったらまた見に来るぜ。男の子なら、一度は見ておかなきゃダメ。


2000-07-03(月) [長年日記]

Courier-IMAP

Courier-IMAP 0.35。これはtar玉だがrpm --target=i586 -taでRPMが作れる。

RubyEB

RubyEB(こう書くのが正式?)のRPMが、ここにあったので、src.rpmでもらってきて、--target i586で自前ビルドする(←この手法が気に入ったらしい)。なぜか/usr/lib/ruby/1.4/i586-linux-gnuなんて変なディレクトリに入れられてしまったので移動する……って、これじゃRPM化した意味がない!? あとでSPECファイルを見てみるか。

SGmail

SGmail 3.20。やっと持ってきてインストール。機能的にはそんなに変わってない。サポートBBSができていて驚く。それがRuBBSでさらに驚く(笑)。

w3m

ついで。w3mをKondaraのsnapshotから拾ってきて入れる。0.1.10。これで、RuBBSで投稿直後にreloadをかましても、エラーにならずに済むようになった。テストのためにテスト用BBSに書き込んだつもりが、間違ってRuBBSサポート掲示板に書いてしまう……アホ。


2000-07-04(火) [長年日記]

mph

slocateとか、けっこう使ってるツールがerattaに上がっている。いちいちパッケージをftpしてきてもいいんだけど、そろそろmphで自動upgradeに挑戦してもいい頃。自宅のマシンはいいとしても、職場のマシンは誰にクラックされるかわかったもんじゃないし。それに職場にはKondaraのmirrorサイトがある。これを利用しない手はない。

mph自体は自動的にインストールされているので、まず、/etc/mph.confを自分の環境に合わせて書き換える。デフォルトではスナップショットを持ってくるという実にKondaraらしいというか、恐ろしい設定になっているので、ここは以前、ぱぱんださんの日記で読んだのを参考にして、Kondara1.1/eratta以下だけを対象にするようにしよう。こんな感じ:

$DIRS = [
  'ftp://ftp.hogehoge.co.jp/Linux/kondara/Kondara-1.1/errata/bugfixes/i586',
  'ftp://ftp.hogehohe.co.jp/Linux/kondara/Kondara-1.1/errata/bugfixes/noarch',
  'ftp://ftp.hogehoge.co.jp/Linux/kondara/Kondara-1.1/errata/security/i586',
  'ftp://ftp.hogehoge.co.jp/Linux/kondara/Kondara-1.1/errata/security/noarch',
  'ftp://ftp.hogehoge.co.jp/Linux/kondara/Kondara-1.1/errata/updates/i586',
  'ftp://ftp.hogehoge.co.jp/Linux/kondara/Kondara-1.1/errata/updates/noarch'
]

上の方にある、ftpのパスワードを、自分のメールアドレスに変えるのも忘れずに。続いて、データーベースを更新:

$ sudo mph-get update

……と思ったらmph-get(その実体はRubyスクリプト)自体がコケる。正規表現のparseエラーだ。Ruby 1.4.5の非互換だな、これ。こないだ自作のスクリプトもこれにやられた。ちょこちょこと直して再実行。これでそれぞれのディレクトリに関する*.mphファイルを取得してくるので、その内容に基づいてアップグレードできるようになる。さて、アップグレードしてみよう。

$ sudo mph-get upgrade

アップグレード対象になっているパッケージの一覧がずらずらと表示され、そのファイルサイズ(初めてなので30MBほど。とても自宅でやりたい作業ではないね)が出て、更新するかどうか聞いてくる。「y」と答えるとftpからrpmファイルをGETしてくる……はずなんだけど、よくわからない理由でGETできんとかぬかしてくる。をいっ。

なんとなくftpのライブラリがくさい。現在のRubyはnet/ftpを使うことを推奨してるけど、このmph-getは古いftplibを使っている。そこで、スナップショットから最新のmph-0.9.6-17を持ってきてインストール……と、またreadlineが依存してるとか言われたので、src.rpmの方を再GETして--rebuildしてから再インストール。手慣れてきたな(笑)。

新しい/etc/mph.confを編集して($DIR$asDIRに変わってたりするので注意)、再度update、upgradeを行う。こんどはいけてる。全ファイルの取得が終わると、rpm -Uvhがかかるのだ……が(こればっか)、なんとRubyのupgradeに失敗していると出た。あんた、今入ってるのは最新の1.4.5なのに、なんで1.4.4を入れようとするの。しかもruby-ebが依存してるからダメとか言うし。たぶん、mphファイルに書かれている方が優先されちゃうんだな。

仕方がないので、ruby-ebをいったんアンインストールしてから、再度upgradeを実行。さっきダウンロードしたファイルはキャッシュされているので、すぐにrpmが動いて、こんどは成功。でもRubyが1.4.4に戻っちゃったので、改めてこないだ作ったRuby 1.4.5と、RubyEBを入れ直す。その前に、eb.soが入る/usr/lib/ruby/1.4/i586-linux-gnuというディレクトリを削除して、i586-linuxを指すシンボリックリンクに変えておく。これで素直に入るようになった。泥縄だけど(笑)。

でもこれだけだと、次回のupgradeでまた同じことが起きるような……。仕方がない、当面の処置としてeratta/updates/i586(Rubyが入っているディレクトリ)だけ、更新対象からはずしておこう。ローカルに自作のパッケージを入れたディレクトリを作ってmphファイルを生成しておけば、それを見に行くようにできる気もするけど、いかんせん、mphファイルの書き方がわからない(笑)。ま、これはいずれ。

Kondara 1.2

そういえば、Kondara自体の最新版もShizuka(1.1)からAyaka(1.2)になってるんだよなぁ。まぁ、特に不都合はないからしばらく1.2にする必要はないんだけど。つーか、ダイヤルアップユーザとしては、箱になるまで入手できないんだけどな(会社でCD-Rに焼くという手はあるけど、これは最後の手段)。そもそも、OSなんてものは年に何回もバージョンアップするものではない。次はKernelが2.4になるタイミングでしょう。

ディスク増設

続いて、週末に買ってきたハードディスクの取り付け。MP3ファイルで手狭になってきたQuantum Fireball SE 4GBに変えて、IBM DTLA-30502 20GBにするのだ。まずはIBMをセカンダリ・スレーブに取り付けて、以前の増設の手順を見ながら領域確保〜フォーマット〜mountまで順調に進める。日記ってすばらしい(笑)。それから取り外す予定のQuantumから、全ファイルをコピー。なんか、やたらとCPUを食うような。しかも遅い。変だな。

この時点ではあまり気にせず、Quantumを外して空いたプライマリ・スレーブにIBMをつなぎ替え。/etc/fstabを適当に修正して、載せ替え完了。ふっふっふー、楽勝じゃ。

でも、さっきの遅さが気になる。いずれ/homeをこっちに移動しちゃおうと思ってるだけに、あまり遅いのは困るだろ。dmesgを見てみると、プライマリ・マスターにつないであるもう1つのQuantumには「UDMA」の文字が出ているのに、今日増設したIBMには出ていない。UltraDMA66のディスクだから? どうもハードウェアのことになるとからきしだからなぁ、おれ。

hdparmというコマンドが記憶にあったので、rootになって使ってみる。DMAは-dで見えるらしい。なるほど、Quantumは1(on)なのに、IBMの方は0(off)だ。だから遅い? いやいやしかし。-tでちょっとしたベンチマークを取ってみると、どっちのディスクも3MB/secくらいしか出ていないことが判明(爆)。こんな遅いディスクで満足してたんか、おれは(笑)。

Webを調べてみると、DMAよりも-cオプション、つまりI/Oモードを32bitにする方が効果があるみたいだ。実際、IBMの方に-d 1を指定してDMAをonにしたら、ディスクが正しく読めなくなっちまった(汗)。試しに両者を比較してみると……

# hdparm -c 0 -t /dev/hdb
 
/dev/hdb:
 setting 32-bit I/O support flag to 0
 I/O support  =  0 (default 16-bit)
 Timing buffered disk reads:  64 MB in 17.45 seconds =  3.67 MB/sec
 
# hdparm -c 1 -t /dev/hdb
 
/dev/hdb:
 setting 32-bit I/O support flag to 1
 I/O support  =  1 (32-bit)
 Timing buffered disk reads:  64 MB in 10.29 seconds =  6.22 MB/sec
 

おおー、およそ倍。これなら文句ないだろ。いや、もしかするともっと速くなるかも知れないけど、おれって以前からSCSI2の5MB/secで満足だった人だから。これだけ出てれば十分でないの。いやホント。不満なのはDMA転送を使えないとCPU負荷が高いことだよなぁ。どうしたもんか……。

などと考えつつ、試しにリブートしてみたら、見事に設定を忘れてくれてるし。いちおう-kオプションもつけてみたんだけど、無意味だったか。仕方がないので、/etc/rc.d/rc.localの末尾に/sbin/hdparm -c1 /dev/hda /dev/hdbというのを追加しておいた。ちょっと不満だが、ま、いいだろ。


2000-07-09(日) [長年日記]

procmail

IMAPを使っているのをいいことに(あんまし関係ないか)、メールはNetscapeに振り分けさせたあと、ほったらかし。さすがにメールボックスを開くのに時間がかかるようになったなー、と思ったら、多いもので3000〜4000通もたまっている。Maildir形式で保存しているので、この量になるとlsすらできなくなる(笑)。やばいって。やっぱ、日常的に使うメールボックスと、アーカイブ用のディレクトリを一緒にするのは無理があったということで、これをきちんとわけることに。

多いのはもっぱらメーリングリストのファイルなので、100通づつにわけることにしよう。通し番号の100番台を境目にしてディレクトリを掘り、1メール1ファイルで整理する。これはいずれNamazuで検索できるようにするため。問題はメールを「どうやって」入手して、「どのように」振り分けるか。

まず入手先は、受信と同時、というのが一番楽だろう。~/.qmailにはフィルタを書けるから、Maildirに入れるのと同時に、何らかの振り分け用プログラムに渡せばいい。ではそのプログラムだが。通し番号で分ける前に、メーリングリストの種別で分けなければならない。通し番号単位の振り分けはRubyで自作するとして、パターンによる振り分けはprocmail様にお任せするのがスジだよね。というわけで、メールの振り分け先を~/var/mailにするとして、~/var/mail/.procmailrcを作る。~/.qmailはこんな感じ:

./Maildir/
|procmail ./var/mail/.procmailrc

~/.procmailrcにしなかったのは、もっと賢いメーラーが手に入ったら、アーカイブ以外のメールもprocmailで振り分け用と考えているためである。まぁ、同じ用途なんだから、共通になるかも知れないけど、それは先の話。

qmail的にはprelineを通すのがスジらしいけど、別になくてもいい。あとは、標準入力から受けとった1通のメールを、Subjectの通し番号を元に適切なディレクトリに書き込むスクリプトを書くだけ。まぁ、簡単なプログラムなのでここには載せないが、仮にdispatchという名前にすると、.procmailrcはこんな感じ(例:Kondara-users.jaメーリングリスト):

:
0
* ^Subject: +\[Kondara-users.ja:[0-9]+\]
| dispatch Kondara-users.ja

これでメールを受信すると自動的に、保存されるようになるので、Maildirの方は好きなタイミングで削除しちゃっていいことになる。……あ、いままで溜まったメールも保存しておかなきゃ。lsできないってことは、findの出番かな。現在INBOX/Software/Kondaraという階層にメールを振り分けている場合、実際のディレクトリは~/Maildir/.Software.Kondara/curになるので:

export MAILDIR=$HOME/var/mail
find ~/Maildir/.Software.kondara/cur | xargs -l dispatch Kondara-users.ja

となる。これで既存のメールも、新規のメールも自動的にアーカイブされることになった。あとはNamazuを突っ込むだけやな。ひひひ。


2000-07-10(月) [長年日記]

hdparm

Kondara-users.jpにハードディスクのチューニングの話が流れていて、こないだうちで増設したIBMのディスク(の少し速いヤツ)がDMA33で30MB/secもの性能を出していることがわかって、すげーがっかり。うちのはどうしてDMAにならんのやろか。スレーブだと何か悪いとか? FIREBALLなんて捨てて、20GB一本にしろと? うーむ。いずれにせよ、もう少しhdparmの使い方を学ぶ必要アリ。

mph

使い方と言えば、こないだ「mphファイルの書き方がわかんねー」と書いたけど、いつのまにかKondaraドキュメントにmph-get-HOWTOなる文書が公開されてんのね。ChengeLogを見る限り、それもだいぶ以前から。がっくり。こういうのをチェックするには、Kondara-devel.jaにも入らないとダメかな? 問題のmphファイルを作るには、mph-scanpackageを使えばいいということだ。これで、会社でミラーしたファイルを自宅でローカルに置いてupgradeしたり(やることがセコい)、自分でビルドしたバイナリパッケージをmph-getの対象にしたりできるんだな。これもいずれトライしよう。そういえば、うちの職場にあるKondaraのミラーはえらく遅いみたいで、今朝mph-get updateしたら、やっとslocaleの更新情報をGETしてきたらしく、upgrade対象になったんだけど、問題の新しいslocateがまだ届いていないと来たもんだ(笑)。

WebBBS

それにしても新真・コンダラ掲示板、落ち着きませんな。次から次へと問題児がやってくる。一時、閉鎖論が出てきたけど、いいんじゃないの、閉鎖しちゃっても。RuBBSを作ってるくせにこんなことを言うのもなんだけど、Web BBSってのはコミュニケーションの道具としてはかなりひどいレベルのものだと思う。スレッド仕様のBBSはそんなことないって言う声もあるかと思うが、あんなの、あの(といっても知らない人の方が多いんだろうな、最近は)ASCIIネットで生まれたHyperNotesシステムの低レベルのまがい物にすぎない。本物の快適な操作性を知った身には悲しいだけだ。表示や操作の方法をクライアント側で自由にできるメールやNetNewsの方がInternetの文化に合っていると思うし、なんでもかんでもサーバー側で管理する最近の風潮はどうみても退化だ。掲示板なんてのは文字通り「掲示」する、つまり何かのお知らせに使うべきであって、情報交換に使うべきじゃないでしょう。たとえば、「mph-get-HOWTOを公開したよ!!」なんて掲示がされると嬉しいんだけどな(笑)。


2000-07-13(木) [長年日記]

SONY

SONYのPalm機、やっと正式発表になりましたな。7月発売なんてうわさがあったけど、ガセだったのねん。結局9月発売か。PC Expoでモックアップが公開された時からデザインがイマイチという声が多かったように、SONYにしては面白くないデザイン。まぁ、SONY信者は無批判に買うのだろう:-P おれは基本的にアンチSONYな人間だけど、それを抜きにしてもこのPalm互換機には許し難い仕様がある。ジョグダイヤルだ。なんで左側にしかついていないのかっ。左利きの人間が左手にペンを持ったら、ジョグダイヤルを操作できないではないか。そりゃ日本では、まだまだ左利きは少数派だ。でも、世界的には無視してよいほど少数派ではない。その証拠に、あのWindowsですら、マウスボタンの左右を入れ替える設定ができる。

実は、記者発表会でジョグダイヤルを右に付けないのかという質問をした人がいたというインサイダー情報を得ているのだけど、きっぱりと否定されたそうである。世界のSONYがそんなことでいいわけ? そういえば、SONYがかつて作っていたPDA「PalmTop」でも、左利きの人間が入力した文字をぜんぜんまともに認識しないという問題があった(数人の左利きに試させたけど、ぜんぜん使えなかった)。もともとPalmって機械は、ハードもソフトもそれほど利き腕に依存しない構造になっている。電源のON/OFFもペンの出し入れも、それほど不自由なくどちらの手でも行えるのだ。それが、日本人の手にかかるだけでこのざまだ。情けない。国産PDAの雄であるザウルスは、そもそもその形からして左利きを拒絶している(右手で持つスペースがない)。マイノリティに対する思慮のなさは、単一民族である日本人の基本的な性質なのかも知れん。悲しいことだ。

そういえば結婚したとき知人にもらった我が家のSONYのTVがそろそろ寿命。叩かないときれいに映らなくなってしまった(叩くなよ)。買い換えようと思ってるけど、少なくともSONYだけは除外である。ま、とーぜんの仕返しだ(笑)。

余談。このSONY製Palm、型番からPEGという愛称で呼ばれることは必至。カラー機の型番を500にしたのは、将来505というのを出してマニアの心をくすぐるつもりだからだろう(笑)。それにしてもこのサイト、テキストブラウザまでをも拒絶している。ったく、ホントにカッコだけだなぁ、この会社。


2000-07-14(金) [長年日記]

左利き

昨日のアレから、おれの中の左利き度数がアップしてしまったので、久しぶりにJapan Southpaw Clubを覗いてみたりして。しばらくアクセスしてなかったけど、いつのまにかメーリングリストやメールマガジンまでできてるし。思わずどっちも購読してしまう。左利き専用ショップを見て回っていると、店ごと買い占めたい気分になってしまう。最近はアキバで物欲にかられることが減ったけど、こういうのはビンビン刺激されてしまってヤバいな。でも左にテンキーのあるキーボードは不便なような気がする(笑)。

TRC

が、今日はbk1で探していたこま犬関連の本を2冊買ったので、本日の買い物は終わりなのだ。このオンライン本屋は、よく愛用しているTRCのデーターベースが使われているので、なかかな充実していてオススメである。しばらくは送料タダだし。

TRCにはP-hit!というパーソナライズ・サービスがあって、TRCのデーターベースで検索した本からユーザーの嗜好を導き出して、同じ嗜好を持った他のユーザーが検索した本をrecommendしてくれる。もっぱら翻訳SFばかりを検索していたら、ちゃんと見落としていた本を推薦してくれたりしてよかったのだが、ここひと月ばかりはどうもノイズが多い。最初は「うどん」。なぜかうどんに関する書籍を何冊も推薦されたのだ。その次はセックスの本。それも中年の精力減退の問題とか、媚薬の本とかばかりで、若々しいのはなし(笑)。最近のキーワードは「女王」らしく、クレオパトラやヴィクトリア女王と言った歴史モノを薦められる。どうも、おれと同じ嗜好を持ちつつ、歴史に興味があって、うどん好きで、最近は精力減退に悩んでいる中年オヤジがいるらしい(なんだそりゃ)。一人でも突出して熱心なユーザーがいると、S/N比が下がっちまうんだなぁ。

TRCは毎週新刊情報をメールしてくれるサービスもやっていて、何年も前から利用している(もう新規会員は募集してないかも)。いままではそのメールを保存して、あらかじめ設定しておいたキーワードに当てはまる本をリストアップしてくれるスクリプトに手動で食わしていた。まぁ、週に一度だからたいした手間じゃなかったんだけど、さらに手を抜こう。こないだ仕込んだprocmailでこのメールをキャッチして、検索結果だけどまとめてメールするスクリプトをちょちょっと書いて仕込む。これで何もしなくてもその週に出たおれ好みの本のリストが届くというわけ。コミックの新刊情報も別ルートでもらえるので、これもいずれなんとかしよう。こういうことを実現すると、「コンピュータを使ってるなぁ」って感じがしていいやね:-)


2000-07-17(月) [長年日記]

月アス

1日早い月刊アスキー。去年の秋にはVine 1.1のCDを付けたり、デスクトップをLinuxに置き換えようなんて特集を組んだりしていたくせに、最近はぱったり。そういえば例のしょーもない対談コーナーもいつのまにかなくなってるし。これをどう見るかね。月アスはLinuxユーザーの心をつかむにはあまりに俗っぽすぎた、または、アスキーはやっぱりMicrosoft依存体質から逃れられない、か。どっちも真かな。寄らば大樹っていうのなら、Appleに擦り寄った方が未来があるような気がするけど(笑)。

gif2png

IE5.5(もちろんWindows用)も出たことだし(?)、遅ればせながらこま犬カブのサイトのgifファイルを一掃。実は前からgif2pngをコンパイルして入れておいたんだけど、なぜかSEGVるし。GIMPで手動で変換しようと思ったらAlphaチャンネルが保存できない(?)とか言うし。面倒なので、Win32用を使って会社で一気にコンバート。ついついWindowsを使っちまったよ、すまん(って誰に謝ってる)。ま、使うのは一度きりだからな。もっとも、WindowsにもCygwinを入れているから、

$ find . -name '*.gif' | xargs -l gif2png -d

なんて感じで一気に変換できてしまう。findだけでもできるけど、おれはあの、シェルのエスケープ文字でパズルのようになるコマンドラインが嫌いじゃ(笑)。xargsは楽でいい、楽で(最重要)。

もっとも、そのgifファイルを参照しているHTMLの方は全自動でやるにはちと怖い。いや、論理的には全自動の方が間違いがないのだが、まぁ、人は理性によってのみ生きるにあらず(笑)。はやりfindで該当しそうなHTMLを探し出してviでチマチマ直しました。ああ、疲れた。


2000-07-20(木) [長年日記]

PowerMac G4 cube

新型Macが発表になったようで。iMacはそろそろ飽きられてきたのか、いろんな手をこうじてくるね。CRTのショボいのを我慢すれば、確かに安い。でもCRT内蔵のiMacはもう生産されず、液晶一体型のiBoxが出る……なんてガセネタを信じていたMacファンたちの立場はいったい(笑)。秘密主義に躍らされてもまだついていく狂信ぶり、Apple信者はSONY信者によく似ているね。

それはそうとG4 cubeの発表を見て、「なんでジョブスがsilver neonをいじってるんだ?」と思った人は少なくあるまい。アクアリウムはAppleを訴えるべきじゃないか。「e-oneがiMacに似ている」が真なら「G4 cubeがsilver neonに似ている」もまた真だろー(笑)。それでも「まったく新しいデザインだ」なんつって持ち上げてるApple信者がいるんだよなー。もっと視野を広く持てよー、いいマシンかも知れないけど、ぜんぜん斬新ではないぞ。第一、もともとジョブスは立方体のマシンが大好きなんだぜ:-P

グランベリーモール

与太話はこれくらいにして。今日は暑くてPCをいじる気力は皆無。平日は会社でいろいろできるけど(働けよ)、休日はできるだけエアコン入れずに過ごしたいしなー。……というわけで、夕方、少し涼しくなってから久々にBMWを引っ張り出して、近所を少し流す。もっとも周辺道路は相変わらず混んでいるのであまり遠出する気にもならず。適度に近場ってことでグランベリーモールに行ってみた。できてからしばらくは、R16を完全に詰まらせ、我が家の遠出の意欲を完全に削いでくれたこのオフライン・ショッピングモールだが、最近はやっと少しマシになったみたい。17時時点で、駐車待ちの車はなかった。こちとらバイクだから関係ないが。REIでNikeが安かったのでサンダルを買う。他の店もぐるっと見て回るが、あまり興味のない衣類・雑貨系ショップばかりでへとへとになる。お茶をしようにもSTARBUCKSはメチャ混みだし。こんだけ広くて店も多いのに、なんでPCショップは一軒もないのかっ(ないだろ、そりゃ)。SONY Styleとかが出店すれば面白いんじゃないかと思うんだがね。どうかね。おれ的には嬉しくないけど。


2000-07-24(月) [長年日記]

PC-VAN

NECのPC-VANがいよいよサービスを停止するらしい。つーか、「まだやってたのかっ!?」というのが正直な感想なんだけどね。でも、PC-VANで育った身としては、感慨ひとしおというか。フリーソフトウェアの精神は、Internetにつながるようになるはるか前に、PC-VANのSIG PIGで身に付いたしな。あの頃がなかったら、今ごろおれも、巷にあふれる勘違い初心者の一員だったかも知れぬ。もちろんSIG自体はWeb BBSとして存続するらしいけど、活発なBBSをWeb経由でアクセスしようなんて無理な話だし。このまま滅ぶんだろうなぁ。

そういえば、パソコン通信のもう一方の雄だったNIFTYも、シェアウェア送金代行サービスをやめるというので、けっこう大騒ぎ。このままフォーラムもやめるんじゃないかと疑心暗鬼になるユーザーが続出している。会員専用のコミュニティなんて、もう流行らないしね。かつて数百万のユーザーを集めていたパソ通ベンダーも、遅ればせながら転換期ということか(もう遅いかも知れないが)。

アキバ再開発

転換と言えば、アキバの青果市場跡、なんと住宅地に転換するとか。あんなところに家を建てたら、散財が止まらずに身を滅ぼす人間がいっぱい出るからやめといた方がいいと思うぞー(笑)。うちの連中に話したら、「駐車場は広めに作って……」だの「2FはQuake専用ルームね」とか、夢を語り出して止まらないし。でも考えてみたら、女性人口がすごく少なそうだから、あまり近付きたくないかも(笑)。


2000-07-25(火) [長年日記]

Namazu

メールの自動整理ができるようになったので、これを検索しやすくしなければならない。となると、有無を言わさずNamazuの出番であろう。久しぶりにZooのCDを取り出して、関連するパッケージを突っ込む。namazu-2.0.1kakasi-2.3.1perl-File-MMagic-1.01perl-Text-Kakasi-1.01の4つ。devel系はとりあえずいらんだろう。

今夜は余り時間もないので、とりあえず試すだけ。すでに雑誌なんかで紹介されている記事で何度も読んでいたので、「mknmzでインデックスを作ってnamazuで検索」という手順だけは覚えていた。そこで、メール保管ディレクトリでこんな感じに指定する:

$ cd ~/var/mail
$ mknmz *

すると、毎秒数個程度の割合でファイルを読み込んで行く。勝手にメールのファイルだと認識してくれているみたいで、message/rfc822という文字列も見える。しばらくかかりそうだったので、そのまま風呂に。

風呂から上がると、こんな表示とともに、カレントディレクトリにインデックスファイルが複数できている。

[Base]
Date:                Wed Jul 26 00:16:44 2000
Added Documents:     20,951
Size (bytes):        87,147,013
Total Documents:     20,951
Added Keywords:      521,839
Total Keywords:      521,839
Wakati:              module_kakasi -ieuc -oeuc -w
Time (sec):          3,158
File/Sec:            6.63
System:              linux
Perl:                5.00503
Namazu:              2.0.1

よしよし。じゃあ、試しに検索してみよう。こんな感じかな?

$ namazu 仮想マシン ~/var/mail/
Results:
 
References:  [ 仮想マシン: 4 ]
 
 Total 4 documents matching your query.
 
1. [JavaHouse-Brewers:30502] "仮想マシン サンドボックス "の脆弱性の回避策 [2000/

以下略。いちおう動いているもよう。CGIから使えるようにしたり、その他もろもろの作業はまた明日以降ってことにしよう。CGIは、たしかNamazuのインデックスをRubyから読むための拡張モジュールがあったはずなので、自作してもいいしね。

JavaHouse

そういえば、JavaHouseを検索していて思い出したが、JavaHouse MLも昨日で閉鎖だったんだっけ。昨日のPC-VANやNIFTYといい、慣れ親しんだ場所が消えていくのは寂しいのぅ。もちろん、開発者向けのJavaHouse-Brewersは存続するので、コミュニティがなくなっちゃうわけじゃないけど。要するに「Javaを利用する(だけの)」人のための場はいらない時代になったってことで、こっちは別に悪いことじゃない。むしろそれだけ普及して、問題がなくなってきたってことだしね。……といいつつ、おれ自身は最近ぜんぜんJavaは使わなくなってしまったのだけれど。だってRubyがあれば他は何にもいらないんだも〜ん(笑)。


2000-07-31(月) [長年日記]

cube

ほぅ。CobaltがAppleを訴えたか。なるほど、そういう方向もありなのか。でも、CobaltもNeXTの真似じゃん、と言われたら言い返せないような気がするけど(笑)。

やる気なし〜

それにしても暑くて暑くて、な〜んにもやる気にならない。Namazuのセッティングも進んでないし。つーか、そもそも自宅でPCの電源を入れることすらおっくう。会社でもこの気分は持続していて、仕事もやる気なし状態。もっともこれは春からずっとなんだけど。そろそろプレッシャーが大きくなってきたから働かないといかんのだが……。


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