2012-02-25(土) [長年日記]
■ モゲマスはじめて1ヶ月
DeNAの罠(?)にはまってモゲマスを始めてから、ちょうど1ヶ月になる。いまだ無課金ながらプロデューサーランクは「D:新米プロデューサー」でLv.35、イベントも1、2回こなしてSレアも(ようやく)1枚入手したりと、ほどほどな感じでちゃんと楽しく遊んでいる。1ヶ月飽きずに楽しめてるんだからそろそろ課金兵になってもいいかなという状況だ。
ソーシャルゲームに課金する*1というと何かおかしなこと/悪い習慣に金を払っていると感じる人が少なくないようだけど、楽しめてるから継続的にお金を払うというのはごくごくあたり前の行為だと思っていて、早朝の空いている時間にしかニコ動をみなくてもプレミアム会員になってるのと同じことである。だいたいアイマスはパッケージに数千円、その後もDLCに毎月3、4千円はかけるゲームなんだから、モゲマス予算として月々3千円も確保しておけば安い方だし、それを節度を持って運用すればいいだけの話だ。まぁそれができない人がたくさんいる、というのが問題視されているんだろうけど。
ちょうど「行き過ぎたソーシャルゲーム GREEで不正行為の内幕」なんて記事がタイムリーに出たりして、あいかわらずソーシャルゲーム界隈は賑やかであります。もともと自分は自制心の非常に強いタイプなので、ギャンブル的なものに何十万円もつぎ込んでしまう人の心理は本当にまったく理解できないから、射幸心云々に関してはもうとくにコメントはしないでおこうと思う。いやもうホント、「なんで自制できないんですか?」とか言いようがない。子供はまた別だけど。
複製技に関しては、そとから見ていると単にトランザクションをサボっているだけに見えるし、それにしてもコストや性能との兼ね合いからあえてサボった部分なんだろうなぁと想像。でも以前から不正が行われているとわかっていたなら、とっとと何か対策打てよと思うが。
今回「事件」になったのはドリランドだったけど、カードゲームはどれも似たりよったりだから、複製技は他のゲームでも横行しているに違いない。モバゲーでもゲーム間の招待イベントがあって、別のゲームに招待されたりするので試しにやってみるんだけど、ほんとまったく同じゲームシステムの、固有名詞を機械置換して、グラフィックを置き換えただけにしか見えなくて笑ってしまう。モゲマス以外にはまったく食指が動かない自分の心理を振り返るに、こういうクローンのようなゲームを次々とリリースして、その中のどれかにはまってくれればOKというモデルなんだろうなぁ。いや別にいいんじゃないですかね、車やケータイにカラーバリエーションがあるようなものだし。
それより遊んでて面白いなぁと思ったのが、「ソーシャルゲーム」と称していてもたいして「ソーシャル」してないんだなぁというところ。いちおう知り合いどうしで応援しあったり、同じチームに入って協力しあったりみたいな機能はあるけど、ソーシャルグラフを積極的に活用したゲームにはなっていない。やってることは20年前にオンラインでQuakeやってたころとたいして違ってない。一歩進んでグラフの活用にもっと踏み込み始めると、もうちょっと違った展開になるのかも知れない*2。GREEもDeNAも儲かってる上に優秀な開発者をおおぜい抱えているんだから、こっち方面の研究開発にもリソース割いてるんだろうなぁ。というかやってなかったらマヌケですよね。
2012-02-24(金) [長年日記]
■ Synclyさようなら。写真の転送がDropboxアプリ単体で可能に
ほんの2週間前に、Androidで撮った写真の自動転送にSynclyを使うようにしたと思ったら、今日になってDropboxアプリのアップデートがあって、写真の自動転送機能が本体に取り込まれてしまった。あのときはまだ「Experimental」ってステータスだったのに!
というわけで、短いあいだだったけどSynclyにさようなら。わざわざこれのために専用のDropboxアカウントまで取ったのに(見ず知らずのベンダーにDropboxの中身を全部開示するほどお人好しではないので)。
もっとも今回のアップデートでDropboxアプリもずいぶん肥大化してくれたものだから、Desireの残メモリはさらに厳しくなったのであった。そろそろ機種変を視野に入れないとなぁ。
2012-02-23(木) [長年日記]
■ 結局、「無料の電子書籍」ばかり読んでいる
ブックリーダーにKindleを選択した時点で、読めるのは自炊本か英語の本しかないというのはわかっていたけど(本当に4月から日本でもKindleをサービスインするのかね?)、国内の電子書店はどんどんDRMをキツくする方向に進んでいて、日本の電子書籍の未来はお先真っ暗と言わざるを得ない*1。何度でも書くけど、書店や出版社の寿命に依存した電子書籍は、たんなる「貸本」だ。レンタルならCDに準じて定価の1/10くらいにしてもらわんと、買い手としては割りに合わない。
で、そういう不自由な「電子資本」を避けてとおっていると、けっきょく行き着く先は無料のWeb小説になってしまう。最近よく漁っているのが、星海社が運営するラノベ主体の最前線と、小説からエッセイ、ノンフィクションまで取り揃えている集英社のレンザブロー(レンザブローで連載中の「ゼロ!」はすんごく面白いので超オススメ!)。あとはもちろん、忘れちゃいけない青空文庫。
「最前線」も「レンザブロー」も、いずれもHTML/テキストベースなので検索やコピペ可能、いろいろ加工もできてたいへん扱いやすい*2。ルビもrubyタグできちんと実装されていたりしてね。特に「最前線」はHTML5を使ったかなりまっとうなHTMLで、名前のとおり最前線を行っている。ビジネスモデルが違うとはいえ、ボイジャーのBinBみたいに同じ「HTML5」を謳っているくせにコピペも検索もできないのとはずいぶん違う*3。
普通のWebページだからSend to Kindleみたいなサービスを使ってKindleに送ってもいいが、やはり「本」としてまとまった形にしたいので、簡単なスクレイピングをして青空文庫形式に変換後、いつものように青空キンドルで縦書きPDF化してから読んでいる。一連のスクリプト、せっかくなのでgem化した:
% gem install aozoragen
なんにせよ、こういうチャレンジをしている出版社はちゃんと応援したいので、「有償だけどDRMフリー」みたいな形に踏み込んでくれないかなぁ。払う気満々なんだけど、おれ。先日高橋さんがHTML5とか勉強会で話したネタに「電子書籍は有料化したWeb」という話題が出てくるけど、ほんと、有償化とDRMが一体化している現状では、電子書籍になってもかえって不便になっていいところがひとっつもない。有償化とDRMは切り離して欲しいものだ。
そういえば、ついに日本のiTunes Storeで全楽曲がPlus対象になった(つまりDRMフリー化した)けど*4、iTunes Music Storeが日本に上陸したのが2005年の8月だから、音楽がDRMフリーになるまで7年の歳月がかかったということだ。てことは書籍がDRMフリーになるまで、(電子書籍元年から数えて)あと5年くらいかかるのかねぇ。それまでに出版社が潰れないといいけど……。
*1 もちろんご存知のとおり技術系出版社の多くはDRMフリーへの道を歩んでいる。素晴らしいことだ。
*2 レンザブローは一部コンテンツがFlashだったり、HTML版もブラウザ上でのコピペが禁止されていたりして、なんだか煮え切らないところが残念だが。
*3 最先端技術を使って「あえてユーザを不自由にする」のはなんか間違ってるよなぁ。
*4 当然、Amazon MP3で扱えるレーベルもiTSと同数になると期待している。期待していいんだよね?