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ただのにっき


2001-11-19(月) 9446歩

記憶

うーん、またやっちまったか。ごめんなさい、すまん、許して(^^; >ちきんさん

実を言うと、人に関する記憶がものすーごく弱いのだ。顔認識細胞が少ないんじゃねーかと思うくらい、人名と顔の関連付けが弱い。会ったことすら忘れる。何度も何度も会って、長期記憶が形成されるようになるとけっこう覚えていられるが、それもある程度時間がたつとさっぱり消え失せてしまうのだ。

学生時代の友人あたりになると、名前を覚えてても顔が出てこない、もしくは逆に顔が浮かんでも名前が出てこないなんてことがごくあたりまえ。4年から6年間、四六時中いっしょにいたにも関わらず。そういえば、auのCMで似たようなのが流れてるけど、あれよりひどい。いや、「鏑木」くらい読めるけど。そういえば、googleのイメージ検索で「スーパーカブ」を検索したら、FC東京の鏑木がでてきてまいったよ(←脱線)。

これのせいで、営業系の仕事にはぜんぜん向いていない。なにせ客の顔を覚えられないのだから致命的である(笑)。というわけで、悪気はないんだよ〜、ごめんよ〜。

tDiaryで日本語の曜日(2)

さて、自分のad hoc的な性格がよくわかるツッコミを食らってしまった日本語曜日問題の続編。

ブロックを与えられるようにしようというさかい案は、発想がなかなかすごい。こういうの好き。でも、日付にだけそれを許すのもなんだかな、という気もする。かといって予定しているeRuby拡張でフォローできる部分ではないのだけど。セキュリティ的な面も含めて、検討させていただきます。

しぎたにさんの懸念はたしかに脳裏をよぎったんですが、「CGIだし、いっか」と思ってああいう感じに。例によってmod_rubyのことはすっぽり抜け落ちてるのですが(笑)。まぁ、気になるならstrftime_tdiary_reservedとでもすればいいのでは。あまり気にするとスクリプト言語らしい気楽さがスポイルされる気がするかな、おれは。

Apacheを日本語localeで動かすというのも考えた(笑)。たしかそんなことが起きたという記憶があったので。でも副作用が大きすぎるしね……。

RuBBS

例の現象というのは、メールで返信するとSubjectのヘッダ部分(「Re:」とか「(掲示板名:番号)」とかがうまく削られないという問題です。念のため。

Subjectが複数行に分割された場合の接続で空白が消えちゃったり……というよくある例の問題が原因ではないかと認識、またもやad hoc的な対応をしてみた。0.9.2で対策したつもり。使ってみて下され。

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しんちゃん [メールを新規作成で作り送信すると Reがついてしまうんですが・・・(笑)]

ただただし [ぐはぁ。直します。バカすぎ >おれ]


2002-11-19(火)

tDiary: 1.5.1

出した途端にいろいろ問題が出るというのは、どこでも一緒なので、もう騒ぎません。でも、CVSにアクセスできなくて修正もままならないっつーのはどうよっ >SourceForge.net

いちばんイタいのは、Ruby 1.6.8だなぁ。これ、$KCODE == 'NONE'のソース中に2byte空白が入ってるが入っているというのが根本的な問題なので、非互換とはいえRubyを責めるのは酷かも知れない。もっとも、非日本語ユーザがある程度増えるまで抜本的な国際化対応はしないでおこうということになっているので、こういう言語依存部を外に出すのは控えたい。うーん、てけとーにごまかしておくか……。

アスキーが社名変更

えーっ。じゃあ「週刊メディアリーヴス」(略称・週メリ)になっちゃうわけ!?……と思ったら、持株会社になるだけで、出版は「アストロアーツ改めアスキー」が出すのか。

鉛筆彫刻

昨日から見ているんだけど、面白そうだなー。「おれもやりてー」という衝動を抑えるのが大変だ。

独身の頃、紙で正n面体や飛び出す建物(開くと立体になるヤツ。なんて言うんだ?)を作るのにはまって、部屋中に紙のオブジェが転がっていた時期があったんだよな。ああなったら寝食を忘れてしまうのでよろしくない。

tDiary: 1.5.x

新しいテキストファイルへの移行方法は、tDiary.orgの方に移植しておく。この日記に書いておいても埋もれちゃうし。

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ぺこ [すごいですね>鉛筆彫刻。ワクワクする(笑)]

arton [>飛び出す建物 おもしろそうですね。作り方知りたいなぁ。と思ってググッたら 「中性子も仰山飛び出す。建物・町並を残..]

かずひこ@かつての建築学徒 [茶谷正洋さんの折り紙建築のことかな? http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/sea..]

arton [なるへそ。明日買ってこよう。どうもありがと。]

ただただし [そうそう、それです。そうか、折り紙建築というのか。このページの方が雰囲気伝わるかな http://www.anjo...]


2003-11-19(水)

俯瞰が撮れるズーム付きデジカメ(2)

ツッコミでPowerShot A80を教えてもらったので、入れ忘れていたSANYO Xactiもいっしょに表に追加。上2つがレンズを回すタイプ、下3つが液晶を回すタイプ。正直なところ、液晶を回すタイプはデザイン的にまとまりにくいせいか、Xacti以外は激しくカッコ悪い。あと、沈胴式レンズは起動が遅いので個人的に嫌いというのもある。

つーわけで、イチオシはFinecamだなぁ。あとはXactiだが、こないだ触ってみたらグリップが良くなくてイマイチ気に入らなかった。光学ズーム5.8倍は魅力だが。でも高いか。ムービーは撮らんし。

アレ

2003年11月19日  12:11  CHIBA, JP  IMPORT SCAN
                11:21             ARRIVAL SCAN
                10:10  CHIBA, JP  A LATE AIRPLANE CAUSED THIS DELAY

やっと日本国内に入ったようだ。届くのは明日かな。

グラコロ同盟

まだまだ少ないな……そういうおれも、まだ一回しか食べてないけど。ずいぶん増えてきました(2003-12-01)。

そうそう、長年日記を読んでいて勘違いに気づいたんだけど、11月上旬に開始されたのは一昨年で、去年はなんと12月の上旬だったのだ。というわけで、気温を見計らっているというのは本当かも。

Tags: gracoro
本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

mass [確かにFinecamの起動1秒未満、連射3.5コマ/秒は魅力ですね〜。沈胴式はシャッターチャンスを逃します……]

おが [Xactiのグリップ感はたしかにイマイチですよね。でも、きっと買っちゃいそうな予感(っつーか、最近物欲爆発状態?)]


2005-11-19(土)

「はやぶさ」の応援に行く

臼田64mとR1200GS はやぶさのタッチダウンが19日の土曜予定が20日未明に変更というのを知って、行くのやめようと思ってたんだけど、18日の記者会見を読んでいてもたってもいられなくなってしまった。

というわけで、「地球上で(ある意味)一番はやぶさに近い場所」こと、臼田宇宙空間観測所に行ってきた。ちなみに二番目は、わが街相模原であるのは言うまでもない。

とにかく死ぬほど寒かったわけだが、それはふらっとツインの方で。ともあれ、はやぶさはあっちの方向だ。ほぼ太陽の方角を向いていたので「ほんまかいな」と思ったが、帰ってきてからはやぶさ現在位置を見てみたら、本当に太陽の向こう側にいるようだ。パラボラの台座をじーっと観察していると、地球の自転に合わせて少しずつ向きを変えているのもわかった。

つーわけで、パラボラと一緒に成功を祈って念を送ってきたよ!

あっちがイトカワ

Tags: hayabusa
本日のツッコミ(全1件) [ツッコミを入れる]

TrackBack [http://sho.tdiary.net/20051121.html#p01 ただのにっき 臼田で「はやぶさ」を応..]


2006-11-19(日)

10th Cafe Cub Meeting

imageつづき

さけるチーズ

image しょこたんのおかげで売り上げが伸びた商品て、どれくらいあるんだろう。ピルクルとか、ホルモンとか、さけるチーズとか。


2008-11-19(水)

人の車載動画を見て勉強中

ニコ動のタグ検索で車載動画 バイクに絞り込んで、めぼしいものをちょくちょく見ている。デジカメから抜き出してそのまま上げたようなプリミティブなのから、きちんと編集して工夫を凝らしたのまで、さまざまだけど、どれも見ても勉強になる。

最近みて、参考にしたいと思ったのがこのシリーズ:

20081102_GoToYamanashi_1日目_その1

2008-11-09
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20081102_GoToYamanashi_1日目_その1 (06:49)
山梨へのツーリング動画です。1日目その2⇒sm5196581。2日目⇒sm5251812。その他の動画⇒mylist/8565079。

うまそう 残念 だなw ここだよ 遠慮することなく乗り ミラーにかおが おもっ...

なんといっても編集がうまい。

1泊2日のツーリングを3分割してるけど、どれもほどよい長さに編集されていて、それもいいところばっかり切り取ってある。全部詰め込もうとしてだらだら流したりしないメリハリのよさ。BGMもよくシンクロしてるし。

効果的に静止画をはめ込んでいて、それもまたセンスがよくて、気ままなソロツーリングの雰囲気がすごくよく出ている。

さらに、車載にこだわらないところもgood。時々、固定カメラに走るバイクの姿が写るシーンがあって、これが実にいい感じなのだ。小型車のトコトコ感がうまく出てる。まぁ、これを撮影している風景を思い浮かべるとニヤニヤしてしまうのだが(最低でも現場近辺を1.5往復しなければならない)。

ヘルメットにテープで固定したカメラで撮っていて、ライダーの視線の方向が写るのだけど、がんばって(?)あまり頭を動かさないでいるのか、かなり見やすい。これを見て、ヘルメットマウントも悪くないかも……なんて思ってしまった。まぁ、自分はかなり頻繁に頭を動かすほうなので、たぶん見れたもんじゃなくなると思うけど。

うまい人の動画を見ると、勉強になるなぁ。これって、プログラマが人のソースコードを読んで勉強するのといっしょだね。

Tags: onboard

2010-11-19(金)

Kindle使ってみた

自炊した「jQueryクックブック」をKindleに入れて、さっそく持ち出してみた。いやー、軽い。通勤バッグの手にかかる重さが明らかに違う。こんなに軽いとは思ってもみなかったな。この中に何十冊も何百冊も入るんだから、文明の進歩はすごいすなぁ。

で、電車の中で座って読んでいたら、背後の窓から陽の光が差し込んできて、Kindleの画面がさらに美しくなるじゃないの。白い部分はさらに白く、文字はくっきりして、これは紙を超えてるんじゃね? 液晶デバイスだったらシェードを下ろしても厳しそうな光の中で、さらに読みやすくなるんだからもう、これは最高だ。E Ink実にすばらしい。

こういうガジェットって、飲み会で人柱さんたちに触らせてもらったりすることが多いけど、ああいう薄暗いところで他の液晶デバイスと並べてもKindleの良さはわからないんだなぁ。以前ある飲み会でKindle DXを触らせてもらった時もそんなに感銘受けなかったけど、今日は驚いた。こういう新しい表示デバイスをデジタルサイネージみたいな用途でお茶をにごすんじゃなくて、ちゃんとコンシューマ製品にしたてたAmazonはすごいな! Kindleのデモは日中の屋外でやるべき。

……と、手放しで褒めるばかりでも気持ち悪いので、課題も。あ、操作性の悪さはわかってて買ってるので、いちいち書かない。ついつい画面に触れて操作しそうになってしまうのは、スマートフォンで身についた悪癖だ。それ以外では、やはり画面の狭さがネックになる。

「jQueryクックブック」は先日トリミングした結果、それなりに見えるようになったけど、まだまだ字が小さい。

[スクリーンショット]「jQueryクックブック」の表示

PDFは画面にフィットするように設定しても、下にガイドが出たりして、画面いっぱいにはならないということもあり、もうちょっとなんとかして欲しいところ。せめて幅を優先して欲しいので、上端のノンブルあたりもトリミングしてしまおうと考えている。まぁ、横向きにすれば十分な文字の大きさになるので、技術書はそうやって読むことになりそうだ。技術書メインで使うなら(おそらく出るであろう)DX3を待ったほうが良さそう。というか、普通にオライリーオーム社、そしてもちろん達人出版会から電子書籍を買えばいいのだよ。

続いて、先日他界したJ.P.ホーガンを偲ぶため、本棚の奥から「巨人三部作」を引っ張り出してきて、思い切って裁断した。え? もったいない? 本棚で眠らせておく方がよっぽどもったいない。

[スクリーンショット]「星を継ぐもの」の1ページ(トリミング前)

文庫はKindle 3にジャストフィットするはずだからいいだろうと思ったが、やはり下にガイドが出る分、左右に余りが出る。読めないことはないし、最近の字が大きい文庫なら問題ないかも知れないが、これもざっくりトリミングしてみた。

[スクリーンショット]「星を継ぐもの」の1ページ(トリミング後)

で、こんな感じ。これならなんの問題もない(こっちもノンブル削ってもいいかも)。ということで文庫もかるくトリミングしておくのが良さそうだ。

Tags: kindle ebook
本日のツッコミ(全10件) [ツッコミを入れる]

Before...

sasasin [出遅れてますが、こんなのどうでしょう。シェルスクリプトの自炊PDFのKindle向け最適化ツール。 http://..]

ただただし [情報ありがとうございます。これって画像を抜き出して新たなPDFを作る手法ですよね(ChainLPと同じ?)。 せっか..]

sasasin [画像を抜き出して処理してます。 時間はかかってしまいますが、OCRは再度つければよいのでは? pdfcropは幅..]

ただただし [ScanSnapのOCRは、いじったPDFを対象にしてくれないんですよね……。 あと、画像として扱う場合、Kindl..]

sasasin [ScanSnapで作ったPDFのメタデータを、作りなおしたPDFに捩じ込めばOCRをかけなおすことができます。 p..]

ただただし [ほほう! それは耳寄りな情報です。あとからOCRにかけられるのであれば、画像化を毛嫌いする理由は少なくなりますね。時..]


2011-11-19(土)

1本目完成! - 実はいま、マフラーを編んでいる(2)

[写真]房をつけて完成!

先週の時点で1玉分編みあがっていたマフラーだが、今日は朝から嵐だったこともあってずっと家の中で黙々と編んでいたら、夕飯前に編みあがった。房をつけて完成。結び目がごろごろしないように細身に作ったので、すっきりしてなかなか好みの仕上がりになった。棒編み初めてにしてはいい出来ではないかと。まぁ、アップには耐えられないんだけど(笑)。

これは自分用にするので、次こそは東北に送るヤツを編む。昨日は町田のユザワヤに寄って、毛糸も補充してきたし。なお最終〆切は12/20なので、このペースなら余裕で間に合うでしょう。たぶん

ところで手作りマフラーを東北にに関する中京テレビのニュース映像がYouTubeに上がっていたので、紹介しておこう。この学生さんたちは想像力に富んでいて計画性もあり、ずいぶん賢い感じがするね。

Tags: knit

2014-11-19(水)

「メイカーズ」コリイ・ドクトロウ

Makerブームの立役者のひとり(?)、ドクトロウの「メイカーズ」を、さまざまな英文を翻訳していることで知られるH.Tsubotaさんが翻訳していたので読んでみた。HTML版およびEPUBまたはmobi版が無償で入手できる。

ドクトロウといえば以前「マジック・キングダムで落ちぶれて」をけちょんけちょんにした記憶しかないのだけど、本作はけっこう楽しめたかな。2009年の時点でMakerブームとその行く末をここまで描けるのはたしかにすごい。こういうネタだと単純に「あるMakerの成功譚」になりそうなところ、わりと山あり谷ありで、けっして明るいばかりではない結末になるあたり、なかなか誠実だ。

もっとも、5年前の作品ということを割り引いてもリアリティはそんなに感じられなくて、まぁ近未来を描くSFはどうしてもそうなってしまう傾向があるとはいえなんでかなーと不思議だった。で、序盤を読み終えたところでちょうどDMM.make AKIBAがオープンして、そのレポートを読んで謎が解けた。DMM.makeには製作用だけでなくさまざまな検査用の設備があるんだけど、この小説にはそういう描写がいっさいないからなんだな。安全かどうか、環境を汚染しないかどうかもわからんようなものが、こんなふうに世界を席巻するわけがない。あと、とにかく登場する「3Dプリント作品」がどれもぜんぜん魅力的じゃないというのも大きい(笑)。

それはさておき、読んでいて心の中で大きくなっていったのはやはりリチャード・ストールマン(RMS)の存在。RMSも扱いづらいタイプのハッカーとしてこの作品の主人公たちに重なるところが多いのだけど、彼は法律さえもハッキングのターゲットにしてしまうという意味ではるかに格が上なのだ。本作の主人公たちはストーリー上は文字通り「世界を変える」のだけど、こっちにはRMSという比較対象がいるもんで、なんだか矮小な存在に見えてしまう。RMSを超える人物はフィクションの中にさえ登場しえないということか(この作品世界には少なくともGPLはあるようだけど本人は登場しない)。

ところで日本語版は小説としての一般作法から外れてるところが多くてかなり気になってしまったのだけど(三点リーダを使ってない、文頭の字下げがない、段落間の行間が空きすぎ……など)、フィードバックはどうしたらいいんだろう? パッチ送りたい。

追記: とか書いたらリポジトリを公開してくれた! わーい。

Tags: book sf

2016-11-19(土)

映画「この世界の片隅に」を観てきた

パンフレットと宣伝用カード

先行上映会では観たものの、ちゃんとロードショーでも観るのが出資者の務めというものです。パンフレットも欲しかったしね。

写真はパンフレットと、出資者に配られた宣伝用のメッセージカード(100枚)。お知り合いに配ってくださいということだろうけど、友だちの少ないオタクにはなかなか厳しいプロモーションを要求なされますね……*1。まぁ、こうして日記に書くだけで最低でも数百人の目に入るんだから、十分であろう。

実は公開当初にはもよりの109シネマズ・グランベリーモール店ではかかってなかったんだけど、評判が良かったらしくてこの週末から上映館に加わっていた。代わりに消されたのがどの映画だったのか気になるところだが(げふんげふん)、この事実を知らない人が多いのか、夕方の回は満席ではなかった。これから増えるかな。実際、ネットをみてると絶賛以外の声を見かけないので、これからも上映館は増えるんじゃないかねぇ。

公開に前後して、監督がかなりの数のインタビューを受けていて、自身をプロモーション素材と位置づけてるんだろうなぁと思うのだけど、中でも以下の2つはとても良い。すでに映画を観た人も読んでみて欲しい:

作品のテーマは「片隅」に生きた人々の生活を描くことにあるが、そのためには「世界」を本物にしなければいけないという、監督の信念が過剰なまでの時代考証に反映されているのが、もう驚きをとおりこして畏怖のレベル。こうの作品の真の理解者でなければここまではできない(という意味で、こうの作品の読者として心底尊敬する)。

「本物」つったらいまどきは精緻なCGでどうにでもなるけど、たとえばインタビューにもある呉の色付き対空砲火なんて、アニメとして描かれたからこそ、すずの描きたいという欲望に火をつける説得力が出るわけで、やっぱりアニメでやらんと意味がない。さんざんリアルを調べあげて、あえてこうの史代タッチの絵で表現するからこそリアリティが出るんだ。

原作を精読した上で映画を2回みたけど、まだぜんぜん足りない気がする。表層的な「物語」はちゃんといまどきの「わかりやすいアニメ」になってるくせに、一皮むいた下のレイヤーには底の見えない世界が広がっている。潜るのは怖いけど、潜らずにいられない、そういう作品だ。

Tags: movie

*1 リアルで会う可能性のある人は事前にリクエストくれれば持っていきます。


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