2011-11-12(土) [長年日記]
■ 実はいま、マフラーを編んでいる
今日、Facebook某所でなぜか編み物の話題が出て、「うわ、なんかおれ、監視されてる!?」とか思っちゃったのだが、そう、実は先週から編み物を始めている。
かみさんが「手作りマフラーを東北に - Scarves for Japan」というサイトを見つけてきたのが事の起こり。たんなる学生の思いつきかと思いきや、ちゃんと活動実績はあるし、収支報告もしているし、じゃあいっちょ乗ってみようということで夫婦で毛糸と編み棒(とハウツー本)を買ってきた。ずぶの素人がいまから始めて東北の冬に間に合うのかよというツッコミはありだけど、まぁそういうのは抜きにして、やる方が楽しんで、ついでに被災地支援になる(かも知れない)のであれば、それはそれでいいのだよ。ちなみに小学生か中学生のころ、おふくろが編み物をしている横で見よう見まねでかぎ針を扱ったことがあるので、まったくの初心者というわけではない。
先週の日曜からとりかかって、まずは慣れるために数段編んでペースをつかみ、いったんほどいて編み直し。そのあとは毎晩、寝る前の1時間くらいを毎日編み物にあてている。最近夜間にネットに出没していないのはそのせいだったりして。
だんだんスピードもあがってきて、リズムが出てくると目が揃ってなんだか上手に見えなくもない感じ。今日はあまりやることもなかったので、ほぼ一日編み続けて、やっと一玉編み上げた。あと二玉くらい編む予定。上手い人はこれくらい1日で完成させてしまうらしいので、まだまだ遅い。おまけにフチが汚いところが素人仕事丸出しで、いきなり最初の(下手くそな)作品を送りつけても失礼だから、これはまず自分用にするつもり*1。
編み物には基本的に表編みと裏編みの2種類しかなくて、ようするに「0」と「1」からなるバイナリの世界だ。だから「設計図」もビットマップと言っていい。編み物はその上を編み針でなぞっていく行為なわけで、これはね、自分がチューリングマシンのヘッドになった気分ですよ(笑)。いまやってるのは単純な一目ゴム編みなので、いわば「Hello world.」レベルのプログラムだけど(だたし言語はマシン語)、これが高度になってくると本当にプログラムと編み物の境目はなくなってくるかも知れない。と、無理やりソフトウェアネタにつなげてみる*2。
題材は矩形のマフラーだから目が増えたり減ったりしないし、一目ゴム編みは表と裏の単純な繰り返しなので、慣れるとあまり頭を使わなくても進められる。こうして一日のおわりに一定時間、黙々と単純作業をするというのは、けっこう悪くない。なんとなく寝入りがいいし。少なくともPCの前に座って情報の洪水を浴びてからすぐに寝るよりは、精神的にもいい気がする。これは予想外の効用。
↓今回の教科書:
昔は子どもたちのセーター類を編んでましたから
編み目を見るとワクワクします。
たださんのマフラーの編み目、綺麗だし、色も良いです。
わたしも編みたくなりました。
輪針で総ゴム網のレッグウォーマーを。
輪針はやってみたいですねぇ。レッグウォーマーじゃなくてネックウォーマーを編みたい。