2011-05-03(火) [長年日記]
■ 川崎 1-0 磐田@等々力陸上競技場
はやい時間に磐田が1人退場して、10人相手に戦うことに。まずいです、川崎は10人のチームが苦手です(笑)。
とにかくもう、打てども打てどもゴールにならない。とはいえ川口能活をわずらわせるような(ようするにゴールマウスに向かうような)シュートは数えるほどで、大きく吹かしてしまったミドルシュートがほとんどなのだが。引かれてゴール前が混雑してると、攻め手がなくなるのは相変わらずだなぁ。
終了間際に小林のJ初ゴールでなんとか勝利。最後が川崎らしいゴールでよかったよ。小林はインタビューもなんだか初々しかった。写真はその小林の初めての(川崎恒例)トラメガパフォーマンス。
2011-05-01(日) [長年日記]
■ 小惑星探査機「はやぶさ」の超技術―プロジェクト立ち上げから帰還までの全記録 (ブルーバックス)(川口 淳一郎)
これは面白かった。これまで読んだ「はやぶさ本」の中で一番面白かったかも知れん。ブルーバックス侮れんわー。
前半は川口さんによるまとめ的な原稿なので基本的には他の本とあまり変わらないのだけど、本書の立ち位置が「(一般向け)技術解説書」なので、軸足もやや技術寄り。ただ、「一番」になることがどれだけ重要か、「はやぶさ」がどれだけたくさんの「一番」を目指した野心的なプロジェクトなのかというポイントが存分に語られていて、他の「はやぶさ本」にありがちな浪花節的な部分は影を潜めている。「はやぶさ」以外にも、たとえば「ひてん」による(世界初の)エアロブレーキがNASAのエアロブレーキ利用に火をつけたとか、そういう(いい意味での)自慢話がいくつも登場する。
が、さらに後半、イオンエンジンの國中さんをはじめ、プロジェクトに携わった技術者・科学者たちが自分の担当領域について語る段が、もうべらぼうに面白い。イオンエンジンの名称「μ10」に込められた思いとか、地球再突入前の軌道修正をどうしてあんなに何度もやったのかとか、赤外線センサーやX線センサーの開発におなじみの「あのメーカー」が登場したりとか、例をあげたらきりがない。
ソフトウェア技術者的には、やはりNECの人たちのハッカーぶりが印象的だ。「はやぶさ」のイトカワアプローチで運用中に編み出された「地形航法」につかうツールがほんの半日で書かれたとか、ハード面だけでなくソフト面でもすごい話が満載だ(とはいえ、トラブルのいくつかもソフト的な原因なのでぐぬぬだが)。関係ないけど「地形航法」の考え方がPalmに通じるところがあって個人的にすごく好き。
読み始める前は本書のタイトルをみて「宇宙機に使われてる技術は基本的に枯れてるんだから、『超技術』とか名づけて神格化するのはどうなのよ」と斜に構えていたんだけど、どうしてどうして、ちっとも枯れてない新技術満載の探査機だったことがわかって、(もうそろそろ帰還から1年にもなるというのに)感心することしきりである。そしてこれが「はやぶさ」だけの特別なことじゃない、日本の探査機すべてに言えることだってんだから、胸が熱くなる。チャレンジってこういうことなんだよなぁ。
2011-04-30(土) [長年日記]
■ 進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)(諫山 創)
連休中に読むマンガを買おうと思い、Amazonのほしい物リストを漁っていたら、気がつくと「進撃の巨人」の1~4巻をカートに入れていた。いまさらだけど。で、届いたら初日で全部読んでしまったのであった。もったいない!
いやー、評判どおり、面白いねぇ。人を喰う巨人によって絶滅寸前の人類というぶっ飛んだ設定、謎が謎を呼ぶストーリー、年端のいかぬ個性的な少年少女による群像劇。少年マンガの王道だ。
まぁ、技巧的に稚拙な部分もある。とくに時制がよく乱れるので混乱するが、これは日本のマンガ雑誌文化においては編集者がなんとかすべき部分かなー、と思う。作者はこのまま、細かいことは気にせず勢いで突っ走って欲しいね。
1巻が「えぇ~!?」という終わり方をするので、「まずは1巻だけ」みたいな買い方はしない方がいい(笑)。もっとも、4巻まで読み終えてもやはり5巻が待ち遠しいので、あんまり変わらないかも知れないけど。
9784063844108