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ただのにっき


2007-08-15(水) [長年日記]

GTDを始める(11) - 1年目の振り返り

Remember The Milk上のタスクから「1年たったからGTDの振り返りをしろ」と指令が出たので書いておく。そんなタスク・ドリヴン・ロボットのような日々。

よかったこと

  • 忘れ物がほとんどなくなった。たまにある忘れ物は、運悪くメモれる状況にない時にタスクが発生した場合だけ。最近は偉い人の人前でも携帯出して、その場でRTMにメールを投げるようにしている。
  • 「まだこんなにやりたいことがある!」という前向きの希望を毎週(週次レビューで)確認できるようになった。人生をはかなんでる暇はないやね。
  • 時間に関して、自分がコントロールできる範囲が増えた(ような気がする)。それでも、怠け癖は治らないのだが。

悪かったこと

  • 忘れたいことも忘れられない、そこはかとないプレッシャーがある。「聞かなかったことにする」という技が繰り出せないというのは厳しいかも。出すときは出すけどな。
  • 「まだこんなにやらなきゃいけないことがある……」という絶望に近い感情を毎週(週次レビューで)感じてしまうようになった。なんでこんなに忙しいんですかね。
  • サラリーマンである以上、自分がコントロールできない時間は多いわけで、折り合いをつけるのが難しい面も。GTDは自由業・自営業に向いているのかも知れない。

その他

  • 週次レビューはときどきサボってしまう。しょうがないけど。そんなときでも、せめてProjectリストだけはざっとさらうようにしている。
  • Actionにタスクが溜まりがちなので、ちょっと長居をしているタスクには、次に着手する目標日をつけてCalendarに移動するようにしている。体のいい「先延ばし」だけど、Actionを空にする快感には換えがたい。
  • RTMはちょっと重いのと複数タスクのリスト間移動がずっとおかしいことを除けば快調なので、他のツールを試すモチベーションが出てこない。まぁ、これほど便利なものの代替物はそうないと思うが。

さすがに1年続けていると、「このリストにはおれのやりたいこと|やらなきゃいけないことのすべてが詰まっている」と言い切ってもいいだろう。他にいい手法が見つかるまではこの宝物を大切にメンテしていこうと思う。

GTD関連エントリ

Tags: gtd lifehack
関連する日記: 2011-08-15(月)

2007-08-13(月) [長年日記]

キーボードラウンチャ「Launchy」を使ってみた

ちょっと化けてるけど支障はない 以前Tech総研ブログの方でMutter Launcherを紹介したら、作者の方が他のラウンチャを勧めてくれたんだけど、どうも趣味が合わなくてそのままMutterを使い続けていた。

今日、Remember The Milk BlogにLaunchyから素早くタスクを登録するという記事が紹介されていて、Launchyという似たようなコンセプトのラウンチャが紹介されていたので入れてみた。

GPLだし、なんといってもデザインが上品だし、拡張方法もさほど面倒ではないので、けっこういいかも。もっとも、Mutterのように何も入力しない状態で履歴を出してくれたりしないので、やっぱりMutterを使い続けてしまいそうな気がするが。検索の重要性に気づくのはいいが、ついでに履歴の重要性にも気づいて欲しいもんだ。特に個人が使うツールにおいて、履歴はかなり重要だと思うんだけどな。

で、肝心の(?)RTM連携は面倒くさそうなので入れてないんだが。


2007-08-12(日) [長年日記]

デイアボロ・ジンジャー買ってみた

image 想像以上にピリッとしていていい感じ。甘みはもう少し抑えてもいいと思うけど。

ウイルキンソンとは比べ物にならないものの、少なくともカナダドライとはおさらばですな。

円城塔の「Boy's Surface」を読んだ

こないだのLL魂で、志村さんがおれの顔を見るなり「Boy's Surface読みましたか!」と声をかけてきたのだった。どんだけ円城好きやねん! おれは今、ジョジョと一緒に奇妙な冒険をするのが忙しくて、SFマガジン読んでる暇がないのであります。

世の中には「円城塔はすごいよ派」と「円城塔をSFと認めたら負け派」がいて、おれはたぶん後者なんだけど、ていうか、こういうことを書くと目くじらを立てるシャレのわからない人がいるような気がするから念のためエチケットペーパーを敷いておくと、久々にいじりがいのある日本人作家が出てきたってことですよ(←どこがエチケットペーパーだ)。で、ネットで軽く「Boy's Surface」の感想を漁ってみたけど、誰も何がいいのか具体的に書いてなかった。ようするにお前ら何も理解できてないくせにわかったふりをしてるだけだろう! やれやれだぜ。

プログラマとして上っ面だけ読むと、レフラー球はコンピュータのアナロジーとして理解できる。メモリの中で何が起きているのか人間にはわからないが、変換された結果はディスプレイを通して理解できる。変換をしているのはプログラムで、入れ子になったレフラー球は、言うなればそのプログラムが生成した仮想マシン(VM)の中で別のプログラムを実行してるようなものだ。

自己書き換えプログラムも、プログラムを生成するプログラムも実在するので、ここまでは何も難しいことはない。こうして入れ子になった構造が、その内部から外に向かって逆向きに意味の通る何かを生成しているという点から、因果が逆転するのでSFと化す。あとはお決まりの「無限」を導入すれば「Boy's Surface」のできあがりだ。数学的構造とかいってるが、ただのアルゴリズムじゃん。

で、おそらく二度、三度と読むと深読みができるようになるんだろう。「青」のヒミツとか、章のタイトルに使われている「(x,y)」形式にも数学的な意味がありそうだし。でも今のおれは、移動時間のすべてをジョジョに、自由時間の大半をニコニコ動画に捧げているので、あえて二度読みはしません(笑)。

S-Fマガジン 2007年 09月号 [雑誌]
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kitaj [ワラタ.> 「やれやれだぜ」]


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