2008-04-20(日) [長年日記]
■ 火星の長城 (ハヤカワ文庫 SF レ 4-3 レヴェレーション・スペース 1)(アレステア・レナルズ)
SFよ、私は帰ってきた! いつまでも男性向け恋愛小説ばかり読んでいるのもアレだし!
同じレナルズの長編『啓示空間』はあんまり評価しなかったけど、こっちは(同じ世界史を共有した)短編集ということで、かなーり面白かった。次の『銀河北極』も引き続いて読んでいる。やっぱり、SFは短編の方が面白いと思うよ!
「火星の長城」と「氷河」はSFマガジンで読んでいたけれど、特に「氷河」は本格SFの醍醐味たっぷりで再読してもいい出来。「ウェザー」はSF的にいい感じの恋愛モノで、これもまた読後感がGood。
しかしなんと言っても最高なのは中編「ダイヤモンドの犬」。解説では映画『CUBE』との類似性を指摘していたけど、どっちかつーと『死亡遊戯』じゃね?と思った。異星にそびえる謎の塔。頂上にたどり着くには、次第に難解になっていく数学パズルを解きながら、少しずつ登っていくしかない。って、連想がストレートすぎる。
はじめは知的パズルを解き明かしていくハードSFかと思っていたが、次第に登場人物たちの思惑がからみあい始め、最後まで読んで連想したのは『ドラゴンボール』シリーズのインフレーション宇宙だった。あぁ、当時の少年ジャンプ編集部ってこんな感じだったのでは……。実に恐ろしい結末であった。これは傑作。
■ tDiary、7歳
残り1時間になってから、長年日記を読んで思い出すという。あと18年。
最近、忙しくて&集中力がなくて、なかなかコードに手を付ける時間が取れなくてさびしい。といいつつ手元では、ちまちまとUTF-8への移行コードなどを書いていたりするんだけど。早くcommitしないとバックアップがなくて怖い。
7歳ですかぁ。そろそろ親の言う事を聞かなくなる頃ですね(笑)。
すでに言うこと聞かせられてない気もする……