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ただのにっき


2014-06-22(日) [長年日記]

猫とすごす雨の日曜日

朝から雨でどこへも出かけられないし、かみさんが仕事してるのでおとなしく寝室でごろごろしながら読書していると、グスタフがやってきて脚の上で寝始める。そのまま2時間くらい。どうも最近、人の上で寝るのが好きになったらしい。もう夏になるというのに。体重8kgもあるのに。

で、ようやく降りてくれたと思ったら、こんどは入れ替わりにドーラがやってくる。

[写真]ドーラは決して人の上に乗らない。

ドーラは抱っこ嫌いなので人の上に乗ってくることはないけど、つかず離れずの位置で丸まったりする。なんだかんだいって人のそばにいるのは好きらしい。ただしこの状態は長くは続かない。独占欲の強いグスタフがすぐに戻ってきて定位置に居座るからだ。

[写真]グスタフが戻ってきてまた脚の上に乗る

こんな状態でまた小一時間。さすがに人間の方が飽きたので、起き上がってダンボールの片付けをしていたら、案の定集まってくる。2つの箱は同じサイズである。

[写真]ダンボールは2つ用意してやらねばならぬ。

まぁ、楽しそうでなにより。

[写真]二階建て

Tags: gustav dora
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smbd [ツチノコ発見!]


2014-06-21(土) [長年日記]

初音ミクはなぜ世界を変えたのか?(柴那典)

本が好き!の献本抽選、ついこのあいだ当たったと思ったら連続して当ってしまって慌てたのなんのって。4回に1回当たる計算で適当に申し込んだのに、これじゃ積読が消化できないじゃないの(笑)。いやもちろん本当に読みたいとは思ってたけど。ちなみに今回はYONDEMILLという(今回初めて知った)電子書店によるキャンペーンなので、いつものように自炊本をKindle読むのではなく、スマホ、タブレット、PCのブラウザを渡り歩きながら読んだ(これに関しては別項で)。

およそ20年に一度音楽の世界に現れる「サマー・オブ・ラブ」ムーブメント。初音ミクのムーブメントはその3回目にあたるのではないかという仮説に基づいて、初音ミク関係者への取材などからその裏付けをしていくという本。初音ミクのキャラクター的な側面(萌え方面)ではなく、わりとがっつり音楽方面からアプローチしている点が目新しいのだろう。ただ、この手の書籍によくあるように、著者は基本的に自身の仮説に合う逸話ばかりを並べていくので、客観性は読み手の側に求められる。まぁ著者自身もあとがきで学術的なものではないと書いているくらいなので、あまり真面目にとりあってはいけないものだと思う。とはいえ自分はあまりこの方面には明るくないので、なかなか面白かったし、音楽に限って言えばそれなりに説得力があった。

とはいえ、かれこれ四半世紀近くフリーソフトウェアおよびオープンソースソフトウェア(FOSS)に関わっている身としては、初音ミクムーブメントがFOSSの歴史をみごとなまでに忠実になぞっていることを知っているわけで、初音ミクムーブメントは規模こそ大きいだけでそんなに目新しいものではないという実感がある(たぶんコミケに関わってきた人も同じような感想を抱いているんじゃないかな)。音楽畑の著者の目にはそりゃぁ新規なものに映ったのだろう、でなけりゃ「世界を変えた」なんて大それたタイトルをつけるわけがない。でも悪いがそれはGNU/Linuxがすでにやったことなんだよね。

そんなFOSS視点から本書を読むと(というか他の読み方ができないんだけど)、いろいろアラがみえる。たとえばピアプロ・キャラクター・ライセンスがオープンソース運動にインスパイアされた重要な要素として語られてるけど、利用目的に制限をかけてる時点で腰が引けている。これは営利企業が策定したことによる制約だろうし、初音ミクを悪事に使ってほしくないという気持ちはわかるけど、これはもう「表現」というものに対する覚悟がぜんぜん足らない。ちなみにOpensource Definitionには「No Discrimination Against Fields of Endeavor」という項があって、利用目的による差別を禁止している。

こういうせっかくの先人がいるのにあまり歴史に学ばない、良くも悪くも子供っぽいところがボカロコミュニティにはあって、自分はわりと初期の頃から横目でみつつ距離を置いていたのだけど*1、ryo(supercell)の「メルト」は今でもけっこう好きで、この曲がエポックだという本書の指摘には大いに頷けるところがある。当時は初音ミクが「自分自身以外のことを歌う」というだけでも価値があったし。そんなryoがあの「Tell Your World」のアンサー・ソング「ODDS & ENDS」を出しているというのも今回初めて知って、探して聴いた。うん、いいね。彼の詩はすごく沁みる。ただこの曲の公式PVがニコニコ動画にないという時点で、サード・サマー・オブ・ラブがすでに終わっているという本書の指摘が真実だということを思い知るわけだけど。

いまやうまく上昇気流を捉えて高々度で安定飛行を始めたボーカロイドが、ムーブメントが終わったあと、過去2回のサマー・オブ・ラブのように音楽業界のバックグラウンドとして居座り続けることができるのか、それはあと10年は待たないとわからない。ちなみにFOSSの申し子GNU/Linuxは、今やなくてはならない社会インフラになっているが、さて。

Tags: book

*1 アイマスの方がいつまでも危なっかしくて目が離せない(笑)。


2014-06-19(木) [長年日記]

Rubyの定数はできるだけfreezeさせようと思った

もう10数年もRuby使ってるのに、すげー初歩的なミスに気づかず2日もムダにしてしまった。典型的な「mutableな定数」問題。

CONST = 'foo'

def bar(opt)
   str = CONST
   str << opt
   baz(str)
end

みたいなメソッドbarがマルチスレッドの奥底で何度も呼び出されて、そのたびにCONSTの中身が変わってしまっているのに気づかず、スレッドの競合かなにかに違いないと決めつけて延々と別のところを調べていたという。「CONST = 'foo'.freeze」って書いておけばすぐわかったはずなので、今後本当に定数として使いたいときはfreezeすることにする。

(最近のrubyの実装でこのあたりのトピックがあった気がするけど思い出せない)

Tags: ruby

小田急線の脱線事故で帰宅難民化しそうになった

「そろそろ帰ろうかなー」と思ってマシンを落とす直前に、小田急で脱線事故というニュースが飛び込んできた。乗客が乗ってなかったから怪我人なしというのは不幸中の幸いだけど、現場が相模大野ということは我が家の徒歩圏内が全滅ってことじゃないか、うわー。

とはいえさすがに都心からの帰宅で代替ルートに困ることはあまりない。表参道から田園都市線に乗り換えて中央林間から歩けば、まぁいい運動になる程度の距離で済む。でも小田急の代替になった田園都市線の混雑がどんな悲惨な状況になるのかは想像するまでもないので、けっきょく9時ごろまでオフィスに残って、ぼちぼち空いたころを狙って帰ってきた。

急行はそれでも激混みだったので、各停に座ってきたからさらに時間がかかったけれど。まぁその日のうちに帰れて良かったよ。


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