2014-06-15(日) [長年日記]
■ W杯: 日本 1-2 コートジボワール
時差があってほとんどフォローできてないから何も書いてなかったが、ブラジルワールドカップが始まっているのだ。しかし日本の初戦は週末の朝10時ということで、さすがにこれは見る。
結果は点差以上の完敗で、本田のすばらしい先制点からしばらくは勢いもあってよかったが、それ以外の時間帯はほとんど自分たちのプレイができてなかった。
コートジボワールはラインも間延びしていてFWは前線に残りっぱなしというカウンターサッカーなのだから、精度のいいパスならやりたい放題にできてもおかしくないのに、相手がプレスに来るまでボールを離さないからフィジカルで負けて奪われるというパターンばかりだった。体格差は歴然としてるのに足が止まってスピードが出なけりゃ、日本サッカーができるわけないよなぁ。あと2戦、どうなることやら……。
■ ウッドフェンスを作る(2)
昨日の続き。ほんとは朝からやるつもりだったのに日本戦のせいでまた昼から……。梅雨のさなかだというのにこの週末は夏のような天気だ(つまり暑い)。
そういえばお手軽キットのお手軽さのゆえんはこのあたりというか、既存の金属支柱を角材で挟んで、タイラップ(結束バンド)でぎゅっと締めるだけ。まぁ、たしかにこれで十分な強度が出るわなぁ。
昨日1/3を終えてだいたいの様子はわかったので、残りをがんがん貼っていく。支柱に合わせて正確なネジ穴を切っていくのはかなり面倒臭いが、まぁ多少ずれても「手作りの味」で済ませられるので日曜大工は良い(笑)。調子に乗って最後の最後で穴の位置を間違えてしまったが、これは後日パテで埋めてタッチアップしておけばいいか。
残る作業は笠木(屋根的なもの)と、今回は飛ばした中間の補助支柱へのネジ止め。ちょっとサイズが合わないパーツとかがあるので、これも現物合わせかなー。まぁなんとかなるでしょう。
2014-06-14(土) [長年日記]
■ ウッドフェンスを作る(1)
庭の日当たりがよすぎて植えてある植物の生育に悪いというかみさんの希望で、南側のフェンスを今のスチールメッシュのものからウッドフェンスに変えることにした。といっても元のフェンスはそのままで、上から後づけできるお手軽タイプ。以前ベンチを買った、WOODPROのセミオーダー。
午前中に切断・塗装済みのパーツが届いたので、午後から梱包を解いてざっくり組み立て開始。お手軽とはいえ10mを超えるので、3m超の板が9枚3セット。これに支柱分の穴をあけて木ねじで取り付けるのだから……えーと、250ないし最悪300ヶ所のねじ止め? はっ、死ぬわ。
ということで、労働力は金で買うのだ。インパクトレンチ持ってなかったし。
以前カタログ眺めてたときはやっぱ電池式がいいなぁと思ってたけど、いざ実物を見比べてみるとローエンドのは4時間充電でネジ100本までしかも貧弱トルクとかお話にならないスペックだし、プロ仕様のは電池が交換できてパワーもあるけどさすがにお高いしデカくて重い。ということで、高トルクのACタイプにした。取り回しには難があるけど、軽くて安い(5000円くらい)。
まぁなんですな。ガレージに欠かせないツールが増えるのは良いものです。バイクの整備で使うことはあまりないけど(使えよ)。
閑話休題。おかげですばらしくはかどって、とはいえ午後からの作業なので全体の1/3ほどを作って明日へ持ち越し。
2014-06-13(金) [長年日記]
■ 図書室の魔法 上 (創元SF文庫)(ジョー・ウォルトン)
急に新作を読んでどうしたことかと思われたかも知れないが、例によって本が好き!の献本にあたったのである(いつものとおり4回目の応募)。一ヶ月以内に書評を書かないといけないので焦る。
妖精が見えて魔法が使えると本気で信じている重度の中二病患者であるウェールズ育ちの15歳の少女が、ひょんなことからイングランドの全寮制女子校に入れられてしまい、差別や偏見に押しつぶされそうになりながら送る生活を本人の日記という体裁で綴った作品。彼女が逃避先に選んだのは「本」。それもSFばっかり!
1980年前後の数ヶ月間の出来事なので、脂の乗り切った英米SF作家の作品ばかりがバカスカ出てくる。巻末に登場作品の一覧が11ページにもわたって掲載されているのだけど(労作!)、21世紀の現在から振り返ってもSFが最高に豊穣だった時代だ。なので必然的に本書は主人公が読んだ本の感想がメインになる。ティプトリーが「彼」から「彼女」に変わったり、ハインラインやディレイニーの影響を受けて同姓愛に理解を示したりと、まぁ同じ年代の作品を読んでいればニヤリをすること間違いなしの描写がてんこ盛りで、昨今のSF読みはそういうのが大好きな世代がメインなのでヒューゴー賞は当然だし、ネビュラ賞選者だって一皮むけば同じSFファンなのだから、結果ダブルクラウンとなるわけだ。まったく、SFファンなんてちょろいもんだぜ!
……ちょろくて悪かったな!
それはさておき、主人公はSFを通して学校外のコミュニティに接し、ようやく安住の地と仲間たちを見つけ、さらに充実したSF生活に突入する(ボーイフレンドとの最初の痴話喧嘩のくだりなんかは爆笑ものである)。が、終盤になって冒頭で「中二病」と切って捨てたはずの妖精と魔法が実際に登場して、ちょっとした冒険になる。これがはたして本当にあったことなのか(つまり本書はファンタジーなのか)、それとも主人公の日記そのものが虚構なのか判別できないというのが本書のポイントのひとつになる。と解説に書いてある。けど、おれはSFファンってやつをよく知ってるからなぁ。SFファンの日記が徹頭徹尾ノンフィクションとかありえないだろ? ということで、おれの解釈は後者なんだけど。まぁ、そこは人それぞれ楽しめばよろしい。
おれは主人公とだいたい同世代なんだけど、登場するSF作品の多くを(翻訳ラグで数年の違いがあれど)日本語で読んでいて驚いた。実際、巻末のリストにはほとんど翻訳がある。これに加えてやはり最高に豊穣だった日本SF作品が山ほど出版されていたのだから、主人公よりよっぽど濃いSF生活が送れてたんじゃなかろうか。1980年代の日本のSFファンはほんとうに幸せだったのだなぁ。
図書室の魔法 下 (創元SF文庫)
東京創元社
¥1,039