2014-03-29(土) [長年日記]
■ ふたたび父の見舞いへ
先日からほとんど間がないが、病院から「そろそろやばいかも」という連絡も来ているそうなので、ふたたび見舞いへ。今日はソロ。
酸素吸入もマスクになってるし、そもそも呼吸が浅くて苦しそうだし、たしかにだいぶ悪くなっている。声をかけても薄目を開けるだけで、聞こえてるんだか聞こえてないんだかよくわからない。あとから弟夫婦と孫たちがやってきたが、あまり変わらず。
ホスピスに入ってから多くの人が一ヶ月以内に亡くなると言われていたが、本当にそうなんだなぁ。こうなると少しでも長生きして下さいとはとうてい思えないわけで、これ以上苦しまずに早く楽になって欲しいと願うばかりだ。ほんとうに苦しそうなんだもん。
2014-03-28(金) [長年日記]
■ 川崎 1-0 名古屋@等々力陸上競技場
開幕戦で「今年のチーム、けっこう良さそう」とか書いたにもかかわらず(ACL含め)ちっとも勝てなくて、ようやく前節のアウェイFC東京戦を0-4バカ勝ちしたフロンターレ、ACLの日程の関係で珍しく金曜の夜にホームへ。
職場を出るのが遅れて序盤は見られなかったものの、あいかわらずチームはいい感じだったと思う。結果的に昨年得点王・大久保による一点でホーム初勝利(しかもチーム通算1000ゴールという記念的得点)。一進一退であんまりスカっとした勝ち方ではなかったものの、この調子で勢いつけて欲しいですなぁ。
等々力緑地はすでに桜がけっこう咲いていて、ライトアップされている樹も。
2014-03-23(日) [長年日記]
■ 第六ポンプ (ハヤカワ文庫SF)(パオロ バチガルピ)
最近フィクションをあまり読めてなくて、以前から積んであったこれを取り出したもののもたもたしているうちに文庫入りしてしまったという。とほほ。おまけに序盤、最貧民の少年がとんでもない秘密を掴んでしまい、人生の大転機を迎えようか……というところで物語がブツっと切れ、これが短篇集だと気づく始末。
バチガルピの描く世界は基本的にディストピア(ないし超格差社会を最底辺から描いたもの)なので、読んでいてあまり気分のいいものではない。それでも長編は緩急があって救いのある場面もないわけではないのだけど、短編となるとそういうことがないので読んでる最中は常にムカムカしていることになる。登場人物たちは本人に非がないにもかかわらずひどい目に遭いっぱなしだし、たいていは救いのない結末だ。頭ではどれもすばらしい作品だとはわかっていながらも、手放しに喜べない。
というわけで、満足かと聞かれればちょっと躊躇するな。良い読書体験ではあったが、楽しい読書ではなかった。そんなひどい中ではあるものの冒頭の「ポケットの中の法」は悪くなかった。後味が良くないが「砂と灰の人々」(犬の話)も良い。カロリーマン世界(と類似の背景を持つ)のいくつかの話はどれも嫌い(笑)。