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ただのにっき


2013-10-12(土) [長年日記]

「情報セキュリティワークショップ in 越後湯沢」に参加してきた(2)

昨日に続いて2日目。昨日はせっかく涼しいところにやってきたというのに夏日でがっくりきたけど、今日は朝からかなり涼しい。雨だけど。

宿泊はホテルバレ・ヴィラージュという(スキー客がターゲットの)ビジネスホテル。公式サイトから案内されている観光協会経由の申し込み方法に素直に従ったけど、サービスレベルは最低ラインかなー。朝食に降りていったらなんの席への案内もされず、ライスはセルフだという説明すらされず、早朝から出しっぱなしで冷えきった膳を食べさせられた。貧乏学生ならまだしも、いい大人が泊まるもんじゃない気がする。来年も来るならもうちょっとマシな宿を探そう。

[写真]夜の部会場のニューオータニ

昼の部については特に付け加えることはなし。SNSの話(守屋英一さん)はスライドの字も大きく、楽しい話術でベストプレゼン賞(賞品はありません)。もっとも内容的には初歩的で、セキュリティ専門のカンファレンスでやる内容かというと疑問。内容ではフォレンジックの話をされた岩井博樹さんの講演がとても参考になった。たぶんフォレンジックの専門家からすると基本的な内容だと思うのだけど、あまり普段触れない技術なので目新しいことが多かった。

……とまぁ、そういうことなんだよな。「セキュリティ」というくくりは大きすぎるので、シングルセッションのカンファレンスではどうしても聴衆の平均レベルを意識してしまい、内容的に濃いものにできないというジレンマがある。それゆえに分科会形式になる夜の車座会議が面白くなるわけで。個人的には昼の部も思いっきり濃い話題をバリエーション豊かに並べてもらって、専門家以外は置いてけぼりという状況にしちゃってもいいと思うけど。専門外の話を聞くのって、理解できなくても楽しいし刺激になるじゃんね? 白浜・湯沢・道後にはそういう刺激をちゃんと喜べる人たちが集まってるはず。

[写真]立食パーティーに鍋が出るという衝撃というわけで、今夜はふたたびニューオータニに戻ってフェアウェルパーティー(ようするに懇親会)。立食パーティー形式なのに鍋が出るという衝撃(笑)。

ここでも大勢の方と名刺交換、議論ができた。というか、うちのグループ会社から大勢来すぎだろう。スポンサーでもないのに。これはなんとかしたいよなぁ。

Tags: security
本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

守屋英一 [「内容的が初歩的でセキュリティ専門のカンファレンスでやる内容かというと疑問」というご指摘を頂きありがとうございます。..]

ただただし [守屋さん、私は今回講演者に与えられたミッションを存じ上げないので、お詫びいただく必要はありません。実際、守屋さんの設..]


2013-10-11(金) [長年日記]

「情報セキュリティワークショップ in 越後湯沢」に参加してきた(1)

[写真]昼会場の湯沢町公民館

5月の白浜に続く「セキュリティ業界の3つの温泉シンポジウム」の2番目、情報セキュリティ・ワークショップ in 越後湯沢へ行ってきた(お仕事)。白浜よりは1日少ない1.5日の日程だけど、東京からだと上越新幹線でほんの2時間程度なのでずいぶん近い。昼の部は正午から、のんびり開幕。

で、あまりにひどいと思ったので、のっけから苦情じみたことを書くよ。

白浜でも同じ傾向があったけど、どの発表も一部の例外を除きスライドの字が小さすぎて見えやしない。周囲の参加者やTwitter上での発言でも同じものが複数見られたのでおれの目が悪いせいではないと思う*1。おまけにそんな米粒みたいな文字をびっしり詰め込んで、頭から読み上げる発表者までいる始末。あまりにプレゼンの初歩的な部分がクリアできていないので、ちょっと唖然としてしまったよ。無料の勉強会ならいざしらず、みんな少なくない参加費と交通費、宿泊費まで工面して湯沢まで来ているのに、このレベルの発表を見せられるのはひどいと思う。内容についても『情報セキュリティ対策2.1~「考える情報セキュリティ」へのステップ』というテーマに沿ったものがどれほどあるか……。

とはいうものの、昼の部は別にいいのだ(いやぜんぜん良くはないんだけど、そうでも思わないとやってられない)。白浜でもそうだったけど、このシリーズのイベントの主役は夜。湯沢では車座会議と称して、複数のテーマに別れての(アルコール入りの)ディスカッションがある。今回おれはサイバー戦争のセッションに参加したのだけど、座長を務めたLACの伊東さんとだいぶ深い話ができたので、これだけで元が取れた。内容に関して車座会議はオフレコを徹底せよとのお達しなので何も書けないのだけど、そういう点でもUst中継のある昼の部とは一線を画す、現地に来なければ得られない価値があるわけだ。難を言えば、同時に複数の車座会議に出られないというところだな(笑)。

Tags: security

*1 おれもTwitter/Facebookに文句を書いたら「無意識に難読化してるのでは」とか「セキュリティ意識高い」なんてレスがあった思わず納得。って、そんなわけあるかーっ。

関連する日記: 2013-10-12(土)

2013-10-10(木) [長年日記]

ラーゼフォン―時間調律師 (徳間デュアル文庫)(神林 長平)

「神林作品が読みたいなー」と思って書庫(バーチャルな方)を漁ったらこれが出てきた。神林長平にしては珍しいアニメのノベライズ作品。2002年だって、古すぎる(笑)。なんで未読だったんだこれ……ってたぶん、アニメの方を未見だったから後回しにしていたんだろうけど(そしていまだに未見のままである)。

ノベライズといっても原作とはストーリーも設定も相当違っているらしく、そのあたりは空気を読まずに好き勝手にやったっぽい雰囲気が出ている。とはいえ舞台装置はそのまま使っているわけで、そのあたりの不整合というか、遠慮というかが垣間見えて、どうも踏み込みが足らない。ロボットアニメ側に寄るでもなし、神林作品に寄るでもない中途半端さが最後まで抜けきっていなくて、正直あまりおもしろくなかった。

Tags: book

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