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ただのにっき


2012-10-08(月) [長年日記]

Nexus7を買った

3日に注文したGoogleのタブレット端末「Nexus7」が、香港・広州・成田を経由して今日届いた。けっこう早い:

[写真]Nexus7パッケージ

しかも2台:

[写真]Nexus7パッケージ(2台分)

いやね、かみさんが「Nexus7ってどう?」って聞くもんだから「欲しいの? おれも欲しいんだよねー。買っちゃおうか。買っちゃおう、1人1台」という感じでなし崩し的にまんまと導入したのであった。やっと最新のAndroidに触れるよ~。新しい職場はPCの持ち込みに厳しいこともあって、Let'snoteを持ち歩くことがほとんどなくなってしまったんだけど、スマホやタブレットは(今のところ)お咎めなしなので、sshクライアントを入れてこれを持ち歩くことにしようかと。

いまだ2.2のDesireと比べるまでもなく、最新マシンはパワフルで、なにをするにもサクサクなのはとても良い。モゲマスが捗ります(何)。OSや標準アプリが機能向上したおかげで、2.xで使っていたユーティリティはいくつか不要になっていたりとか。とりあえずホームをAPEX Launcherに入れ替えて、常用アプリをいれつつ、顔認証で遊んだりしながら環境構築中。

[写真]アスースのACアダプタ

あと、Nexus7の製造は先日読み方を正式に「エイスース」だと発表したばかりのASUSだが、付属のACアダプタにはしっかり「アスース」と書いてあるのには笑った。


ところでAndroidの美点のひとつである固定されたボタン群、2.2に比べて「検索」と「メニュー」「センター」の各ボタンが廃止、代わりにホーム長押しに相当するタスクリストのボタンが追加されて3減1増の合計3個になったのは既報だったのだが(というか今売ってる最新のスマホはみんなコレだ)、実際に操作してみるとメニューボタンの廃止はホントにひどい改悪だな。4.xのメニューは画面内「右上」にアイコンとして表示するのが新ルールなんだけど、これに未対応のアプリの場合は「右下」の他のボタンに並ぶ位置に出る。ユーザはどこを押せばメニューが出るのか、アプリごとにいちいち画面の上下を探さないといけない。だったら4.x向けアプリも右下に出せばいいじゃん。ばっかみたい。

Tags: android

富士山一周

[写真]富士山五合目

ようやく涼しくなってきたのでバイクを引っ張りだす。なんかもう、春と秋にしか乗ってないような。これが年をとるということか(違います)。

さすがにまだインナーはいらないだろうと思って長袖Tシャツにアウターだけ着てきたら、五合目はけっこう寒かったのだった。このあたりだけ紅葉が始まっている感じ。下の方はいい天気になってくると同時に気温もあがってきたのだけど。でもまぁ、この季節は一番気持ちがいいな。

[写真]朝霧高原あたりの牧場に咲いていたコスモス

Tags: r1200gs
本日のツッコミ(全7件) [ツッコミを入れる]

Before...

ただただし [屁理屈だってもう少しまともに聞こえますよね、それ。パックマンのワープじゃあるまいし。]

gocho [メニューボタンがないせいでNexus7買うのをためらっています。スマフォが2.3で、なにかあったらとりあえずメニュー..]

yasuyuki [メニューボタンがないのは、GalaxyNexusでも非常に不便で困っています。 どんなカスタムROMでも、必ず、ステ..]

ただただし [ちなみに、本当かどうかわからないけど、メニューキーの利用頻度がとても少ないというユーザテストの結果があると噂で聞いた..]

まちゅ [Galaxy S3は従来どおり、左からメニュー、ホーム、戻るの3つです。使いやすくて良いのですが、Androidのバ..]

 [どんな物でも変化していくのは当然ですし そのほうがいいと言う意見が多ければ少ないほうの意見が無視されるのも当然です ..]


2012-10-07(日) [長年日記]

ライカワークショップ (エイムック 2070)(田中 長徳)

もともとカメラ・写真業界にはさほど興味がなかったこともあって、田中長徳の名前を知ったのも自分のカメラOLYMPUS E-PL1に関する情報を探しているときに「PEN PEN チョートクカメラ日記」を読んだのがきっかけだ。ライカ人類でおまけにApple信者なんて、いけ好かないヤツと相場が決まっているものだが*1、ライカ以外のカメラに接する態度もニュートラルで好感が持てた。そんなわけで本書をほしい物リストに入れておいたら、知人のフォトグラファーが贈ってくれたのだった。ありがとうございます。なんか最近、もらった本ばっかり読んでるなぁ。

本を読んでもブログの第一印象はかわらず、カメラという機械には貴賎なしという基本線は崩さず、その上で「ライカが好き」というスタンスなので良い。ライカにあらずんばカメラにあらずみたいなことは決して言わない。自分の身の回りに当てはめてみると、バイクはやっぱり最新型が良いということは認めつつ、あくまで好みで旧車に乗っているような紳士的な旧車ライダーみたいな人だ。

そんなわけで、ライカへの愛情はしっかり受け取れて、なるほど一度は触ってみたいなと思わせられる。まぁさすがに本体は買わないけど、PEN用に明るい28mmくらいのレンズは一本欲しいよね*2。ミラーレスにライカのレンズはサイズ的にすごく合うし、ズミクロンならうちの猫を何倍もかわいく撮れるはず!

……なんて寝ぼけたことをいう輩には手厳しいのも本書の面白さである。別にライカのレンズだからうまく撮れるわけではないとか、「ボケ味」にこだわる素人を一刀両断するあたりなどなかなか気持ちがいい。あたりまえの話なんだけど、ネットでばかり情報収集してるとこういうことが見えにくくなりがち。

ちなみにこの本をくれたフォトグラファーからの情報によると、ライカの80%は日本に集まっているのだそうだ。バブルの頃に買い漁ったんですかね。で、本書によればそれを今度は中国人が買いまくっているそうで、何年かしたらライカが欲しかったら中国に行けなんてことになっているのかも知れない。もっとも昨今の領土問題で中国人観光客も減っているらしいので、まだしばらく日本はライカの買いやすい国でいられるのかもね。

Tags: camera book

*1 おまけに一人称が「あたし」ときてはかなりキモい……と思ったけどこれはおそらく江戸弁なのでしょうがない。

*2 とか書いてもほいほいMマウントレンズを貸してくれるような悪い友人が近くにいないので、おかげでレンズ沼にははまらずに済んでいるとも言える。


2012-10-05(金) [長年日記]

挑む力 世界一を獲った富士通の流儀(片瀬 京子)

7月の送別会でいただいた本。やっと読めた。ありがとうございます。

ようするに富士通が取り組んで成功した8つのプロジェクトについて、その担当者たちへのインタビューを集めた本である。富士通の「泥臭さ」に焦点をあててるのでけっしてかっこよくはないけど、まがりなりにもちゃんと稼働しているビッグプロジェクトもあるんだぜということで、世の中「動かないコンピュータ」ばかりじゃないことがわかってよろしいんじゃないでしょうか(笑)。

Web業界に近いところにいると、日本のIT企業が低迷しているのはすべて大手SIerが悪いみたいな印象を持ってしまうし、そういう面があるのはまったく否定しないものの、本書が扱っている「スーパーコンピュータ『京』」や「東証アローヘッド」みたいなシステムをアジャイルで作られたらたまんねーなとも思うわけで。そういえば、本書に出てくる多くのプロジェクトは、ちゃんと「オンサイト顧客」を実践している。これだけは実践できていないアジャイルプロジェクトも少なくない中、真に顧客とともにシステムを作り上げる姿勢はとても良いと思う*1

もっとも、200ページあまりの中に8つのエピソード(+解説もろもろ)をつっこんだせいで、各々のプロジェクトへのツッコミが足らない。プロセスをはしょってうまくいったという結論ばかりを羅列しているるので、IT業界に精通していない読者には何が成功要因なのかさっぱり伝わらない。そんなプロセス不足を浪花節で補うものだから、プロジェクトXの末期みたいな薄っぺらい「宣伝番組」のようになっている。というか、どうみてもこれは富士通のプロモーション本だよなぁ。まぁ、何にでも手を出してフォーカスがはっきりしないというのも実に大手SIerらしいので、それはそれで正しい現実を表現しているといえなくもないが。

ともあれ、題材は悪くないのだから、もうちょっとテーマを絞ったらよかったんじゃないかと思う。とくに最後のブラジルで手のひら静脈認証システムを売り込む話はめっぽう面白いので、富士通ブラジルの社長本人にこれだけ単独で一冊書いて欲しいねぇ。赴任して30年余、現地で妻をめとって定住までしてしまった新世代ブラジル移民の話なんて、エピソードには事欠かないはず。

Tags: book

*1 というのも富士通が元請けだから言える話であって、下請けや孫請けには遠い世界の話だろう。


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