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ただのにっき


2012-07-23(月) [長年日記]

ガスメーターの無線化をしようとして断念した(させられた)話

うちの生垣は元気すぎるせいか、ちょっと油断すると家の裏手に回れないくらいの枝ぶりになってしまう。裏手にはガスメーターがあるので、検針の人が入れなくなって迷惑をかけてしまう。で、相談したらいまは無線化して遠隔検針できるメーターもあるとのことなので、さっそくそれをつけてもらうことに。

で、今日工事だったんだけど、こんな感じだったらしい。以下、かみさんからの伝聞なので勘違い・行き違いがあるかも知れないが:

  • 留守中、検針器の取替えをしてもらう→完了
  • 帰宅後、「床暖房を使っていると警告ランプがつくことがあるのでリセットして」という電話連絡がある
  • リセット方法についてマニュアルが欲しいと返答
  • マニュアルは渡せない(!?)ので検針器を元に戻します←いまここ

そもそも、これだけガス床暖が普及している(しかも東京ガス自身が推進している暖房方式である)にもかかわらず、警告が出るとかちょっとおかしいんじゃないのか。かりに安全サイドに倒した設計だとしても、リセット方法を文書で提示できないなんてありえない。工事会社と東京ガスの間に、なにか行き違いがあるような気がするなぁ。

ちょっと調べてみると、無線「はこ」(検針端末用無線アダプタ)というものはあるようだ。これは「マイツーホーで使用する特定小電力無線機と同じもの」を使うとある。マイツーホーには(おそらく)ガスが出っぱなしになっている時に通報してくれるサービスがあるので、仕掛けじたいも同じなんじゃないか。つまり、検針無線化にはマイツーホーと同じインフラを使っているけど、マイツーホーサービスの利用者以外にはマイツーホーのマニュアルは渡せないからこんな事態になってるんじゃないか、と想像。

いや、もうちょっとツッコんで本当のところを知りたいところなんだけど。とか書いておくと関係者が教えてくれたりしないかなメソッドでとりあえず。


2012-07-22(日) [長年日記]

今年も緑のカーテンを作るぞ(3)

[写真]ようやく窓の下に設置

プランターに移してから約ひと月、ようやく窓の下に移設して一週間が経過した。予想していたことではあるが、朝顔は葉の密度がだいぶアレなので、このまま日陰になるか、そして2Fの窓までたどりつけるのかという点に関してははなはだ疑問というか、やっぱり今年もイマイチな感じになってしまうのではないかと想われる。トホホ。

やっぱりゴーヤがいちばんいいのかなぁ。でもゴーヤは食べないんだよな、おれが。

Tags: gardening
本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

hs [ヘチマとかいかがでしょうか。たわしのイメージが強いですが、みそ汁の具とかチャンプルーとかにして食べる事もできます。帰..]

ただただし [2Fの窓から長いネットをたらしているので、ヘチマみたいな大きな果実が下がったら重量的にヤバいんじゃないかなーと心配な..]

だん [朝顔でもあえて肥料を窒素過多にしてつるぼけ状態にすれば、うまくいくと一面緑の葉っぱで埋め尽くせそうな気がします。 以..]

ただただし [へぇ、そんな技が。いちおう花をつぼみのうちに摘み取ったりして葉に栄養が回るようにとかしてみたんですが、日陰を作るとい..]


2012-07-19(木) [長年日記]

リーン・スタートアップ ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす (エリック・リース)

当面起業する気はないし、読むとしてもしばらくあとでいいなー、とか思っていたら「開発者こそ読むべき本」というメッセージとともに、誕生日プレゼントとしてもらったのであった。どうもありがとうございます。

で、読み始めてすぐに「あれ、これっておれらアクセス解析屋がいつもやってる(もしくはやろうとしている)方法論と同じじゃん」と思ったのであった。仮説を立て、何を測定するかを明確にし(KPI)、スプリットテストの結果を数字で評価する。コホート分析を使うところなんかもそのまんま。なるほど、マネジメントを科学にするというのはそういう意味か。

本書が扱う「スタートアップ」は別にベンチャー企業のことではなくて「先の見えない困難な状況に立ち向かう組織」というくらいに大きなくくりだ。どんなに強力なサーチライトがあっても見通せないような濃霧の中、ペンライト一本で正しいルートを探し出すにはどうしたらいいか。見える範囲で少しずつ進み、現在位置と方角の正しさを測定によって確認するしかない。それはつまり、科学の手法だ。科学の成果をいただくのではなく、科学の「方法論」を使ってムダのない組織運営をしようという話だ。

「リーン」という言葉のとおり、出発点はTPS(トヨタ生産方式)にある。というか、有名な「5つのなぜ」をはじめ、出てくるメソッドの多くはTPSそのままだったりする。ただ、TPSはその出自からどうしても製造業を連想しがちで、こういう組織運営論にはすっとなじまないことが多い(主に受け手の問題だが)。本書ではそのあたりがうまく抽象化されていて、生のTPSよりもずいぶん納得感が高い印象。これならやれそうって思うし。成長エンジンの類型化なんかもわかりやすくて、汎用的かつ具体的によく考えられてるなぁ。

こういうメソッドは組織のリーダーだけが知っているだけではダメで、構成メンバの全員が理解している必要がある。そういう意味で開発者も、誰もかれも読んでおいて損はない。こういうやり方で仕事をして欲しいんだよなぁ! ……という意味では、うちの解析チームのメンバにもぜひ読んでもらいたいと思った。

もっとも、このメソッドをいちばん適用して欲しい分野は、政治だったりする。「消費税をあげると税収が増える」とか「違法ダウンロードに罰則を課すとCDの売上がのびる」とか、そういう"仮説"はちゃんと実験してから法律にして欲しいわけですよ。この例はどっちもネガティブな結果が出そうな気がプンプンするけど。

Tags: book
関連する日記: 2012-08-23(木)

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